JPH0720830A - 反強誘電性液晶素子の駆動方法 - Google Patents
反強誘電性液晶素子の駆動方法Info
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- JPH0720830A JPH0720830A JP19166793A JP19166793A JPH0720830A JP H0720830 A JPH0720830 A JP H0720830A JP 19166793 A JP19166793 A JP 19166793A JP 19166793 A JP19166793 A JP 19166793A JP H0720830 A JPH0720830 A JP H0720830A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高速駆動の可能な反強誘電性液晶素子の駆動
方法を提供する。 【構成】 第一走査期間および第二走査期間を有し、第
一走査期間と第二走査期間の電圧波形が0Vに対して対
称であり、第一走査期間および第二走査期間はそれぞれ
選択期間と非選択期間を有する。走査電極には選択期間
の第一位相でリセットパルスを印加し、第二位相でセレ
クトパルスを印加する。このときリセットパルスの電圧
の極性は選択期間の前の状態が一方の強誘電状態である
ときに他方の強誘電状態へ変化させるしきい値電圧の極
性と同極性であり、リセットパルスの電圧の絶対値はし
きい値電圧の絶対値より小さく0Vより大きい。また、
同一の選択期間内におけるリセットパルスとセレクトパ
ルスの極性は同極性である。
方法を提供する。 【構成】 第一走査期間および第二走査期間を有し、第
一走査期間と第二走査期間の電圧波形が0Vに対して対
称であり、第一走査期間および第二走査期間はそれぞれ
選択期間と非選択期間を有する。走査電極には選択期間
の第一位相でリセットパルスを印加し、第二位相でセレ
クトパルスを印加する。このときリセットパルスの電圧
の極性は選択期間の前の状態が一方の強誘電状態である
ときに他方の強誘電状態へ変化させるしきい値電圧の極
性と同極性であり、リセットパルスの電圧の絶対値はし
きい値電圧の絶対値より小さく0Vより大きい。また、
同一の選択期間内におけるリセットパルスとセレクトパ
ルスの極性は同極性である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は反強誘電性液晶素子の駆
動方法に関するものである。
動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】反強誘電性液晶素子は、特開平2−17
3724号公報で広視野角を有すること、高速応答が可
能なこと、マルチプレックス特性が良好なこと等が報告
されて以来、精力的に研究されている。
3724号公報で広視野角を有すること、高速応答が可
能なこと、マルチプレックス特性が良好なこと等が報告
されて以来、精力的に研究されている。
【0003】図5は反強誘電性液晶素子を液晶表示パネ
ルにしたときの断面図である。液晶表示パネルは、対向
面に電極5(走査電極、信号電極)、配向膜7の設けら
れた一対の基板3により反強誘電性液晶9を挟持し、基
板3の対向面の反対側に偏光板1を設置して構成されて
いる。図6は液晶表示パネルを図5の矢印A方向からみ
た図である。通常図6に示されるように二枚の偏光板1
の偏向軸11をクロスニコルに合わせ、電圧無印加時に
おける液晶分子の平均的長軸方向13とどちらか一方の
偏向軸11とをほぼ平行になるようにし、電圧無印加時
に黒が、電圧印加時に白が表示されるようにしている。
このような構成の液晶表示パネルにおける電圧−光透過
率の関係を図1に示す。反強誘電性液晶9にパルスを印
加する場合、そのパルス幅と電圧値の積がしきい値V2
以上の値をとる場合には光透過率が飽和した状態つまり
第一安定状態(強誘電状態)が選択される。また、逆極
性のパルスを印加し同様にパルス幅と電圧値の積がしき
い値V4以上の値をとる場合に光透過率が飽和した状態
つまり第二安定状態(強誘電状態)が選択される。パル
ス幅と電圧値の積の絶対値がしきい値V2、V4より小
さい場合には第三安定状態(反強誘電状態)が選択され
る
ルにしたときの断面図である。液晶表示パネルは、対向
面に電極5(走査電極、信号電極)、配向膜7の設けら
れた一対の基板3により反強誘電性液晶9を挟持し、基
板3の対向面の反対側に偏光板1を設置して構成されて
いる。図6は液晶表示パネルを図5の矢印A方向からみ
た図である。通常図6に示されるように二枚の偏光板1
の偏向軸11をクロスニコルに合わせ、電圧無印加時に
おける液晶分子の平均的長軸方向13とどちらか一方の
偏向軸11とをほぼ平行になるようにし、電圧無印加時
に黒が、電圧印加時に白が表示されるようにしている。
このような構成の液晶表示パネルにおける電圧−光透過
率の関係を図1に示す。反強誘電性液晶9にパルスを印
加する場合、そのパルス幅と電圧値の積がしきい値V2
以上の値をとる場合には光透過率が飽和した状態つまり
第一安定状態(強誘電状態)が選択される。また、逆極
性のパルスを印加し同様にパルス幅と電圧値の積がしき
い値V4以上の値をとる場合に光透過率が飽和した状態
つまり第二安定状態(強誘電状態)が選択される。パル
ス幅と電圧値の積の絶対値がしきい値V2、V4より小
さい場合には第三安定状態(反強誘電状態)が選択され
る
【0004】なお図1においてV1は印加電圧を増加さ
せていく場合に光透過率が変化し始める電圧値を表し、
V2は光透過率の変化が飽和する電圧値を表す。V5は
印加電圧を減少させていく場合に光透過率が減少し始め
る電圧値を表す。また、V3は逆極性の印加電圧の絶対
値を増加させていく場合に光透過率が変化し始める電圧
値を表し、V4は光透過率の変化が飽和する電圧値を表
す。V6は逆極性の印加電圧の絶対値を減少させていく
場合に光透過率が変化し始める電圧値を表す。
せていく場合に光透過率が変化し始める電圧値を表し、
V2は光透過率の変化が飽和する電圧値を表す。V5は
印加電圧を減少させていく場合に光透過率が減少し始め
る電圧値を表す。また、V3は逆極性の印加電圧の絶対
値を増加させていく場合に光透過率が変化し始める電圧
値を表し、V4は光透過率の変化が飽和する電圧値を表
す。V6は逆極性の印加電圧の絶対値を減少させていく
場合に光透過率が変化し始める電圧値を表す。
【0005】反強誘電液晶素子の時分割駆動方法として
は、種々のものが提案されている。図7にその一例を示
す。図7はON状態(白表示)とOFF状態(黒表示)
をセットする時の電圧波形を示している。この駆動方法
は1画面の書き込みを2つの走査期間S6、S7で行
う。第一走査期間S6と第二走査期間S7とはそれぞれ
の電圧波形が互いに電圧値0Vに対して対称な関係にな
っており、二つの走査期間S6、S7の書き込みによっ
て交流化を図っている。第一走査期間S6および第二走
査期間S7はそれぞれ選択期間S4および非選択期間S
5からなっている。選択期間S4に印加される電圧は、
図7に示すように第一位相S1、第二位相S2、第三位
相S3の3位相からなる。走査電極に印加される電圧と
信号電極に印加される電圧との合成波形は図7に示され
るような状態になり、第一位相S1で必ず一度OFF状
態(反強誘電状態)にリセットし、第二位相S2で第一
位相S1での状態を保持し、第三位相S3のセレクトパ
ルスSPでON状態(強誘電状態)にセットするかどう
かを選択する。第三位相S3のセレクトパルスSPが強
誘電状態にセットするためのしきい値電圧Vthを越え
る場合には、ON状態(強誘電状態)にセットされ、し
きい値電圧Vthを越えない場合はOFF状態(反強誘
電状態)を保持する。
は、種々のものが提案されている。図7にその一例を示
す。図7はON状態(白表示)とOFF状態(黒表示)
をセットする時の電圧波形を示している。この駆動方法
は1画面の書き込みを2つの走査期間S6、S7で行
う。第一走査期間S6と第二走査期間S7とはそれぞれ
の電圧波形が互いに電圧値0Vに対して対称な関係にな
っており、二つの走査期間S6、S7の書き込みによっ
て交流化を図っている。第一走査期間S6および第二走
査期間S7はそれぞれ選択期間S4および非選択期間S
5からなっている。選択期間S4に印加される電圧は、
図7に示すように第一位相S1、第二位相S2、第三位
相S3の3位相からなる。走査電極に印加される電圧と
信号電極に印加される電圧との合成波形は図7に示され
るような状態になり、第一位相S1で必ず一度OFF状
態(反強誘電状態)にリセットし、第二位相S2で第一
位相S1での状態を保持し、第三位相S3のセレクトパ
ルスSPでON状態(強誘電状態)にセットするかどう
かを選択する。第三位相S3のセレクトパルスSPが強
誘電状態にセットするためのしきい値電圧Vthを越え
る場合には、ON状態(強誘電状態)にセットされ、し
きい値電圧Vthを越えない場合はOFF状態(反強誘
電状態)を保持する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】反強誘電性液晶の液晶
分子15は図8に示すように3つの安定状態をもつ。電
圧無印加時は第三安定状態(反強誘電状態)に位置し、
しきい値電圧Vth以上の電圧が印加されるとその印加
された電圧の極性によって第一安定状態(強誘電状態)
あるいは第二安定状態(強誘電状態)へスイッチングす
る。図7に示されるような従来の駆動方法では、強誘電
状態から反強誘電状態へスイッチングするために印加電
圧を0Vにしていた。つまり反強誘電性液晶に外力を与
えず液晶分子自身の性質(粘性等)でスイッチングさせ
ていた。このため強誘電状態から反強誘電状態への応答
速度は非常に遅かった。
分子15は図8に示すように3つの安定状態をもつ。電
圧無印加時は第三安定状態(反強誘電状態)に位置し、
しきい値電圧Vth以上の電圧が印加されるとその印加
された電圧の極性によって第一安定状態(強誘電状態)
あるいは第二安定状態(強誘電状態)へスイッチングす
る。図7に示されるような従来の駆動方法では、強誘電
状態から反強誘電状態へスイッチングするために印加電
圧を0Vにしていた。つまり反強誘電性液晶に外力を与
えず液晶分子自身の性質(粘性等)でスイッチングさせ
ていた。このため強誘電状態から反強誘電状態への応答
速度は非常に遅かった。
【0007】従来の駆動方法では、選択期間S4の第一
位相S1前半で一度必ず反強誘電状態にリセットし、そ
の後第三位相S3のセレクトパルスSPで強誘電状態に
するか反強誘電状態にするかを選択する。しかし、上述
したように反強誘電性液晶は強誘電状態から反強誘電状
態への応答速度が遅い。このためリセットする期間(第
一位相S1)が短いと完全に反強誘電状態にすることが
できず、表示を良好に行うことができない。そのため選
択期間S4を十分長くする必要があり、フレーム周波数
をあまり高くすることができなかった。その結果、画面
の書き込み時間が遅くなり、ビデオレートでの駆動が困
難であった。
位相S1前半で一度必ず反強誘電状態にリセットし、そ
の後第三位相S3のセレクトパルスSPで強誘電状態に
するか反強誘電状態にするかを選択する。しかし、上述
したように反強誘電性液晶は強誘電状態から反強誘電状
態への応答速度が遅い。このためリセットする期間(第
一位相S1)が短いと完全に反強誘電状態にすることが
できず、表示を良好に行うことができない。そのため選
択期間S4を十分長くする必要があり、フレーム周波数
をあまり高くすることができなかった。その結果、画面
の書き込み時間が遅くなり、ビデオレートでの駆動が困
難であった。
【0008】そこで本発明は、選択期間内で反強誘電状
態へ高速かつ完全にリセットすることにより、高速駆動
の可能な反強誘電性液晶素子の駆動方法を提供すること
を目的とする。
態へ高速かつ完全にリセットすることにより、高速駆動
の可能な反強誘電性液晶素子の駆動方法を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の反強誘電性液晶
素子の駆動方法は、少なくとも第一走査期間および第二
走査期間を有し、第一走査期間と第二走査期間の電圧波
形が0Vに対して対称であり、第一走査期間および第二
走査期間はそれぞれ少なくとも選択期間と非選択期間を
有し、走査電極には選択期間の第一位相でリセットパル
スを印加し、選択期間の第二位相でセレクトパルスを印
加し、リセットパルスの電圧の極性は選択期間の前の状
態が一方の強誘電状態であるときに他方の強誘電状態へ
変化させるしきい値電圧の極性と同極性であり、リセッ
トパルスの電圧の絶対値はしきい値電圧の絶対値より小
さく0Vより大きく、かつ同一の選択期間内におけるリ
セットパルスとセレクトパルスの極性は同極性であるこ
とを特徴とする。
素子の駆動方法は、少なくとも第一走査期間および第二
走査期間を有し、第一走査期間と第二走査期間の電圧波
形が0Vに対して対称であり、第一走査期間および第二
走査期間はそれぞれ少なくとも選択期間と非選択期間を
有し、走査電極には選択期間の第一位相でリセットパル
スを印加し、選択期間の第二位相でセレクトパルスを印
加し、リセットパルスの電圧の極性は選択期間の前の状
態が一方の強誘電状態であるときに他方の強誘電状態へ
変化させるしきい値電圧の極性と同極性であり、リセッ
トパルスの電圧の絶対値はしきい値電圧の絶対値より小
さく0Vより大きく、かつ同一の選択期間内におけるリ
セットパルスとセレクトパルスの極性は同極性であるこ
とを特徴とする。
【0010】
【作用】図1に示されるように第一安定状態(強誘電状
態)から第二安定状態(強誘電状態)へ反強誘電性液晶
をスイッチングする場合には、絶対値がしきい値電圧V
4以上でしきい値電圧V4と同極性の電圧を印加するこ
とにより高速にスイッチングすることができる。また、
第二安定状態から第一安定状態へ反強誘電性液晶をスイ
ッチングする場合には、絶対値がしきい値電圧V2以上
でしきい値電圧V2と同極性の電圧を印加することによ
り高速にスイッチングすることができる。この場合液晶
分子は一方の強誘電状態(第一もしくは第二安定状態)
から他方の強誘電状態(第二もしくは第一安定状態)へ
移行する間に必ず反強誘電状態(第三安定状態)を通過
する。また、それぞれのしきい値電圧値V4、V2と同
極性で、それぞれのしきい値電圧値V4、V2より絶対
値の小さい電圧で0Vより大きい電圧を印加すると、液
晶分子は第一もしくは第二安定状態へ完全に移行するこ
とができず、その後反強誘電状態(第三安定状態)へ移
行する。
態)から第二安定状態(強誘電状態)へ反強誘電性液晶
をスイッチングする場合には、絶対値がしきい値電圧V
4以上でしきい値電圧V4と同極性の電圧を印加するこ
とにより高速にスイッチングすることができる。また、
第二安定状態から第一安定状態へ反強誘電性液晶をスイ
ッチングする場合には、絶対値がしきい値電圧V2以上
でしきい値電圧V2と同極性の電圧を印加することによ
り高速にスイッチングすることができる。この場合液晶
分子は一方の強誘電状態(第一もしくは第二安定状態)
から他方の強誘電状態(第二もしくは第一安定状態)へ
移行する間に必ず反強誘電状態(第三安定状態)を通過
する。また、それぞれのしきい値電圧値V4、V2と同
極性で、それぞれのしきい値電圧値V4、V2より絶対
値の小さい電圧で0Vより大きい電圧を印加すると、液
晶分子は第一もしくは第二安定状態へ完全に移行するこ
とができず、その後反強誘電状態(第三安定状態)へ移
行する。
【0011】この現象を利用して強誘電状態(第一安定
状態)から反強誘電状態(第三安定状態)へ高速でスイ
ッチングするためには、他方の強誘電状態(第二安定状
態)へスイッチングするのに必要なしきい値電圧V4と
同極性で、このしきい値電圧V4の絶対値より絶対値が
小さく0Vより大きい電圧を印加する。同様に強誘電状
態(第二安定状態)から反強誘電状態(第三安定状態)
へ高速でスイッチングするためには、他方の強誘電状態
(第一安定状態)へスイッチングするのに必要なしきい
値電圧V2と同極性で、このしきい値電圧V2の絶対値
より絶対値の小さい電圧で0Vより大きい電圧を印加す
る。このようにすることにより反強誘電状態で液晶分子
が止まるようになり、強誘電状態(第一もしくは第二安
定状態)から反強誘電状態(第三安定状態)へ高速にス
イッチングすることができる。本発明では上記のような
リセットパルスVrpを印加する。したがって、第一位
相Saの反強誘電状態から次の状態(強誘電状態もしく
は反強誘電状態)へセットするためのセレクトパルスV
sの極性は、リセットパルスVrpの極性と同じである
状態)から反強誘電状態(第三安定状態)へ高速でスイ
ッチングするためには、他方の強誘電状態(第二安定状
態)へスイッチングするのに必要なしきい値電圧V4と
同極性で、このしきい値電圧V4の絶対値より絶対値が
小さく0Vより大きい電圧を印加する。同様に強誘電状
態(第二安定状態)から反強誘電状態(第三安定状態)
へ高速でスイッチングするためには、他方の強誘電状態
(第一安定状態)へスイッチングするのに必要なしきい
値電圧V2と同極性で、このしきい値電圧V2の絶対値
より絶対値の小さい電圧で0Vより大きい電圧を印加す
る。このようにすることにより反強誘電状態で液晶分子
が止まるようになり、強誘電状態(第一もしくは第二安
定状態)から反強誘電状態(第三安定状態)へ高速にス
イッチングすることができる。本発明では上記のような
リセットパルスVrpを印加する。したがって、第一位
相Saの反強誘電状態から次の状態(強誘電状態もしく
は反強誘電状態)へセットするためのセレクトパルスV
sの極性は、リセットパルスVrpの極性と同じである
【0012】
【実施例】本発明の駆動方法を図2に示す。図2はON
状態(白表示)とOFF状態(黒表示)をセットすると
きの電圧波形を表している。本発明では1画面の書き込
みを第一走査期間Seと第二走査期間Sfとで行ってい
る。ここで第一走査期間Seと第二走査期間Sfとはそ
の電圧波形が互いに0Vに対して対称になっている。第
一走査期間Seと第二走査期間Sfはそれぞれ選択期間
Scと非選択期間Sdとで構成されている。選択期間S
cは第一位相Saと第二位相Sbで構成されている。走
査電極には第一位相SaでリセットパルスVrpが印加
され、第二位相SbでセレクトパルスVsが印加され
る。
状態(白表示)とOFF状態(黒表示)をセットすると
きの電圧波形を表している。本発明では1画面の書き込
みを第一走査期間Seと第二走査期間Sfとで行ってい
る。ここで第一走査期間Seと第二走査期間Sfとはそ
の電圧波形が互いに0Vに対して対称になっている。第
一走査期間Seと第二走査期間Sfはそれぞれ選択期間
Scと非選択期間Sdとで構成されている。選択期間S
cは第一位相Saと第二位相Sbで構成されている。走
査電極には第一位相SaでリセットパルスVrpが印加
され、第二位相SbでセレクトパルスVsが印加され
る。
【0013】強誘電状態が維持されている場合(白表示
の状態が維持されている場合)には各走査期間Se、S
f毎にその安定状態(第一もしくは第二安定状態)が異
なる。しかし、選択期間Scの直前の状態が第一安定状
態である場合には、図2に示されるようにリセットパル
スVrpの極性を第二安定状態へのしきい値電圧V4と
同極性にし、かつリセットパルスVrpの電圧値を|V
4|>|Vrp|>0にすることにより、高速に反強誘
電状態にリセットすることができる。また選択期間Sc
の直前の状態が第二安定状態である場合には、リセット
パルスVrpの極性を第一安定状態へのしきい値電圧V
2と同極性にし、かつリセットパルスVrpの電圧値を
|V2|>|Vrp|>0にすることにより、高速に反
強誘電状態にリセットすることができる。さらに直前の
状態が反強誘電状態の場合、リセットパルスVrpの電
圧値が上記範囲にあるため、しきい値電圧V2、V4を
越えることがなく強誘電状態へスイッチングすることが
ない。したがって選択期間Scの直前の状態に関わら
ず、リセットパルスVrpの印加期間である第一位相S
aの期間内で完全に反強誘電状態にリセットすることが
でき、この結果フレーム周波数を高くすることができ、
また画面の書き込み時間が遅くなりことなくビデオレー
トでの駆動ができる。
の状態が維持されている場合)には各走査期間Se、S
f毎にその安定状態(第一もしくは第二安定状態)が異
なる。しかし、選択期間Scの直前の状態が第一安定状
態である場合には、図2に示されるようにリセットパル
スVrpの極性を第二安定状態へのしきい値電圧V4と
同極性にし、かつリセットパルスVrpの電圧値を|V
4|>|Vrp|>0にすることにより、高速に反強誘
電状態にリセットすることができる。また選択期間Sc
の直前の状態が第二安定状態である場合には、リセット
パルスVrpの極性を第一安定状態へのしきい値電圧V
2と同極性にし、かつリセットパルスVrpの電圧値を
|V2|>|Vrp|>0にすることにより、高速に反
強誘電状態にリセットすることができる。さらに直前の
状態が反強誘電状態の場合、リセットパルスVrpの電
圧値が上記範囲にあるため、しきい値電圧V2、V4を
越えることがなく強誘電状態へスイッチングすることが
ない。したがって選択期間Scの直前の状態に関わら
ず、リセットパルスVrpの印加期間である第一位相S
aの期間内で完全に反強誘電状態にリセットすることが
でき、この結果フレーム周波数を高くすることができ、
また画面の書き込み時間が遅くなりことなくビデオレー
トでの駆動ができる。
【0014】ON状態(白表示)の選択期間Scにおい
て、走査電極に印加される電圧と光透過率の関係を図3
に示す。選択期間は第一位相Saと第二位相Sbの2位
相から構成される。第一位相SaではリセットパルスV
rpが、第二位相SbではセレクトパルスVsが印加さ
れる。なお、選択期間Scの直前の状態は強誘電状態で
ある。本発明では第一位相Saの期間内で完全に反強誘
電状態にリセットすることができるため、光透過率がセ
レクトパルスVsを印加する直前で十分低くなってい
る。
て、走査電極に印加される電圧と光透過率の関係を図3
に示す。選択期間は第一位相Saと第二位相Sbの2位
相から構成される。第一位相SaではリセットパルスV
rpが、第二位相SbではセレクトパルスVsが印加さ
れる。なお、選択期間Scの直前の状態は強誘電状態で
ある。本発明では第一位相Saの期間内で完全に反強誘
電状態にリセットすることができるため、光透過率がセ
レクトパルスVsを印加する直前で十分低くなってい
る。
【0015】従来の駆動方法の場合における走査電極に
印加される電圧と光透過率の関係を図4に示す。同図か
ら選択期間S4の第一位相S1、第二位相S2の期間内
では十分に反強誘電状態にリセットされていないことが
わかる。
印加される電圧と光透過率の関係を図4に示す。同図か
ら選択期間S4の第一位相S1、第二位相S2の期間内
では十分に反強誘電状態にリセットされていないことが
わかる。
【0016】図5は反強誘電性液晶素子を液晶表示パネ
ルとしたときの断面図である。本実施例で用いた液晶表
示パネルは約2μmの厚さの反強誘電性液晶9を一対の
基板3で挟持して構成されている。基板3の対向面には
電極5(走査電極、信号電極)が、電極5上には配向膜
7が配置されている。また、基板3の対向面の反対側に
は偏光板1が、偏向軸をクロスニコルの状態にあわせて
配置されている。このとき一方の偏光板1の偏向軸と、
反強誘電性液晶9の液晶分子の平均的長軸方向とがほぼ
平行になっている。
ルとしたときの断面図である。本実施例で用いた液晶表
示パネルは約2μmの厚さの反強誘電性液晶9を一対の
基板3で挟持して構成されている。基板3の対向面には
電極5(走査電極、信号電極)が、電極5上には配向膜
7が配置されている。また、基板3の対向面の反対側に
は偏光板1が、偏向軸をクロスニコルの状態にあわせて
配置されている。このとき一方の偏光板1の偏向軸と、
反強誘電性液晶9の液晶分子の平均的長軸方向とがほぼ
平行になっている。
【0017】本実施例で使用した液晶表示パネルの印加
電圧と光透過率の関係は図1に示されるものと同様であ
り、しきい値電圧V2は40Vであり、しきい値電圧V
4は−40Vである。
電圧と光透過率の関係は図1に示されるものと同様であ
り、しきい値電圧V2は40Vであり、しきい値電圧V
4は−40Vである。
【0018】走査電極には第一位相Saでリセットパル
スVrpが印加され、第二位相SbでセレクトパルスV
sが印加される。ON状態(白表示)、OFF状態(黒
表示)ともに第一走査期間SeのリセットパルスVrp
の電圧値を18V、セレクトパルスVsの電圧値を30
V、非選択期間SdのOFFセット電圧値を4.5Vに
設定した。また、ON状態(白表示)、OFF状態(黒
表示)ともに第二走査期間SfのリセットパルスVrp
の電圧値を−18V、セレクトパルスVsの電圧値を−
30V、非選択期間SdのOFFセット電圧値を−4.
5Vに設定した。
スVrpが印加され、第二位相SbでセレクトパルスV
sが印加される。ON状態(白表示)、OFF状態(黒
表示)ともに第一走査期間SeのリセットパルスVrp
の電圧値を18V、セレクトパルスVsの電圧値を30
V、非選択期間SdのOFFセット電圧値を4.5Vに
設定した。また、ON状態(白表示)、OFF状態(黒
表示)ともに第二走査期間SfのリセットパルスVrp
の電圧値を−18V、セレクトパルスVsの電圧値を−
30V、非選択期間SdのOFFセット電圧値を−4.
5Vに設定した。
【0019】信号電極には走査電極の印加電圧と同期し
た電圧が印加される。ON状態(白表示)の第一走査期
間Seの第一位相Saでは12V、第二位相Sbでは−
12Vの電圧が印加され、第二走査期間Sfの第一位相
Saでは−12V、第二位相Sbでは12Vの電圧が印
加されように設定した。またOFF状態(黒表示)の時
の第一走査期間Seの第一位相Saでは−12V、第二
位相Sbでは12Vの電圧が印加され、第二走査期間S
fの第一位相Saでは12V、第二位相Sbでは−12
Vの電圧が印加されるように設定した。
た電圧が印加される。ON状態(白表示)の第一走査期
間Seの第一位相Saでは12V、第二位相Sbでは−
12Vの電圧が印加され、第二走査期間Sfの第一位相
Saでは−12V、第二位相Sbでは12Vの電圧が印
加されように設定した。またOFF状態(黒表示)の時
の第一走査期間Seの第一位相Saでは−12V、第二
位相Sbでは12Vの電圧が印加され、第二走査期間S
fの第一位相Saでは12V、第二位相Sbでは−12
Vの電圧が印加されるように設定した。
【0020】また、各パルス幅を100μsに設定し
た。この結果フレーム周波数約15msで駆動すること
ができ、従来に比べてフレーム周波数を非常に早くする
ことができ、ビデオレートの周波数でも良好な駆動を行
うことができた。
た。この結果フレーム周波数約15msで駆動すること
ができ、従来に比べてフレーム周波数を非常に早くする
ことができ、ビデオレートの周波数でも良好な駆動を行
うことができた。
【0021】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の駆動方法
により、選択期間内において反強誘電状態へ高速かつ完
全にリセットすることができる。そのためをビデオレー
トに近いフレーム周波数で駆動する場合にも良好な表示
を容易に行うことができる。
により、選択期間内において反強誘電状態へ高速かつ完
全にリセットすることができる。そのためをビデオレー
トに近いフレーム周波数で駆動する場合にも良好な表示
を容易に行うことができる。
【図1】本発明および従来の反強誘電性液晶素子のヒス
テリシスカーブを表す図である。
テリシスカーブを表す図である。
【図2】本発明の反強誘電性液晶素子の駆動方法を表す
図である。
図である。
【図3】本発明の駆動方法における印加電圧と光透過率
の関係を表す図である。
の関係を表す図である。
【図4】従来の駆動方法における印加電圧と光透過率の
関係を表す図である。
関係を表す図である。
【図5】本発明および従来の反強誘電性液晶素子の断面
図である。
図である。
【図6】本発明および従来の反強誘電性液晶素子の偏向
軸と液晶分子の平均的長軸方向の関係を表す図である。
軸と液晶分子の平均的長軸方向の関係を表す図である。
【図7】従来の反強誘電性液晶素子の駆動方法を表す図
である。
である。
【図8】反強誘電性液晶の液晶分子の状態を表す図であ
る。
る。
1 偏光板 3 基板 5 電極 7 配向膜 9 反強誘電性液晶 11 偏向軸 13 液晶分子の平均的長軸方向 15 液晶分子
Claims (1)
- 【請求項1】 少なくとも第一走査期間および第二走査
期間を有し、前記第一走査期間と前記第二走査期間の電
圧波形が0Vに対して対称であり、前記第一走査期間お
よび前記第二走査期間はそれぞれ少なくとも選択期間と
非選択期間を有する反強誘電性液晶素子の駆動方法にお
いて、走査電極には前記選択期間の第一位相でリセット
パルスを印加し、前記選択期間の第二位相でセレクトパ
ルスを印加し、前記リセットパルスの電圧の極性は前記
選択期間の前の状態が一方の強誘電状態であるときに他
方の強誘電状態へ変化させるしきい値電圧の極性と同極
性であり、前記リセットパルスの電圧の絶対値は前記し
きい値電圧の絶対値より小さく0Vより大きく、かつ同
一の前記選択期間内における前記リセットパルスと前記
セレクトパルスの極性は同極性であることを特徴とする
反強誘電性液晶素子の駆動方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19166793A JPH0720830A (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | 反強誘電性液晶素子の駆動方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19166793A JPH0720830A (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | 反強誘電性液晶素子の駆動方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0720830A true JPH0720830A (ja) | 1995-01-24 |
Family
ID=16278459
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19166793A Pending JPH0720830A (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | 反強誘電性液晶素子の駆動方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0720830A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996034311A1 (fr) * | 1995-04-25 | 1996-10-31 | Citizen Watch Co., Ltd. | Procede et appareil de commande d'un afficheur a cristaux liquides antiferroelectriques |
WO1997002508A1 (fr) * | 1995-07-03 | 1997-01-23 | Citizen Watch Co., Ltd. | Afficheur a cristaux liquides |
US6008787A (en) * | 1995-04-07 | 1999-12-28 | Citizen Watch Co., Ltd. | Antiferrolectric liquid crystal panel and method for driving same |
JP2000020039A (ja) * | 1998-07-01 | 2000-01-21 | Samsung Display Devices Co Ltd | 液晶表示装置の駆動方法および駆動回路 |
-
1993
- 1993-07-06 JP JP19166793A patent/JPH0720830A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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