JPH0720778B2 - 給紙機の取付支持装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は複写機のオプション機器として複写機に多量の
カットシートを供給する給紙機の取付支持装置に関する
ものである。

従来の技術 第４図は従来の給紙機の取付支持装置の一部切欠側面図
である。図において、１は複写機で少なくとも１つの給
紙口２と下部に複数の載置脚３を有している。４は複写
機１を載置する載置台、５は内部に大容量の複写用紙６
が収容された給紙機で、上方に配設された複写用紙の給
紙案内部７が複写機の給紙口２に挿入セットできるよう
に構成されている。８は柱材で、この柱材に一端が移動
可能に固着され他端に高さ調節可能な支持脚９を備えた
横架レール10とで取付支持装置を構成している。

次に各構成の細部について説明する。

柱材８は、第５図に示すように第１の柱材11と、この柱
材11の下方に嵌合されて摺動する第２の柱材12とよりな
っており、一端の上方には位置決めプレート13が一体も
しくはビス14で固着されている。この位置決めプレート
13は下面が載置台４の上面に当接するように平面となっ
ており、上部には複写機１の載置脚３に形成された凹部
15に嵌合する突起部材16が設けられている。図示では凹
凸嵌合構成となっているが、位置決めプレートの突起部
材16に代えて載置脚３全体を嵌合あるいは保持固定でき
るような構成であればよい。一方、柱材８の他方端、つ
まり第２の柱材12の下方端には先端が載置台４の下方端
部に係合する係合片17が形成され、柱材を載置台４に固
定する固定金具18が配設されている。

そして、この固定金具18には押圧板19が挿通されてい
て、ネジ貫通している締付ネジ20を回すことによって押
圧板19が第２の柱材12を載置台４に押圧固定するように
構成されている。

発明が解決しようとする問題点 しかしながらこのような取付支持装置は、固定金具で載
置台に固定するため、載置台の形状、寸法に制約があ
り、制約条件に適合しない載置台には取付不能で、取付
可能となる載置台が限定されるという問題点があった。
このために、特定の複写機と給紙台に合致するように設
計された特別の載置台が必要となる。しかしながら、一
般に載置台は機械と異なり本来安価であるはずが形状が
大きく輸送費が高価となり、また保守点検も必要ないに
もかかわらず複雑な流通経路をたどることによって高価
なものになってしまい、ユーザは高額な負担をしなけれ
ばならない。

本発明はこのような従来の問題点に鑑み、簡単な構成で
載置台の形状、寸法の制約を大幅に緩和し、床面から複
写機の載置台の高さ寸法が適合すればすべての載置台に
取付可能にする取付支持装置を提供するものである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するため本発明の取付支持装置は、固
定金具を使用せずにプレート手段と連結板を用いて横架
レールと柱材を固着し、給紙機の取付台を確実に複写機
の載置台に設置可能としたものである。

作 用 本発明は上記した構成によって、プレート手段にて横架
レールと柱材が一体化され、横架レール上に給紙台を載
置すると柱材には載置台と密着する方向の力が働くため
固定金具で載置台に固定した場合と同様の作用となる。

実施例 以下本発明の実施例を添付図面にもとづいて説明する。

第１図および第２図において、複写機21の底隅部には通
常４個の載置脚22が設けられる。これら載置脚22のうち
給紙口側の２つが位置決めプレート23を挟んで載置台４
の上面に載せられる。この位置決めプレート23は載置脚
22と嵌合することにより設計上定まる給紙口との関係位
置が定まると同時に、重い複写機21の重量によって固定
される。この嵌合方法は第５図に示した凹部15、突起部
材16による凹凸嵌合構成など周知の方法でよい。

位置決めプレート23の折曲げ部に柱材24の上端をネジ等
で固定する。通常柱材24は第２図に示すように各載置脚
22付近に１本ずつ、合計２本設けられる。この２本の柱
状24は第２図のように下端にネジ29aによって連結板28
の両側に固定される。ネジ29aは柱材24の１本ごとに間
隔をあけて２カ所で締めつけられるので、剛体的に位置
が決まる。つまり柱材24のＡ方向の位置が堅固になりリ
ジッドとなる。

この柱材の中間部にレール受金具25を取付け、次に他端
が床に接する支持脚と固定された横架レール26をレール
受金具25に取付け、横架レール26と床面が水平になるよ
うに支持脚27で高さ調整する。

次にレール受金具25と連結板28にプレート手段30をネジ
29bにて取付け、ネジ29cを横架レール26に仮り止めし、
柱材24が載置台４に密着した状態にしてネジ29cを締め
付ける。

以上のように設置することにより、柱材24と横架レール
26は直角の状態で完全に一体化となる。

横架レール26の上に給紙機５を載置すると横架レール26
には下向きの荷重Ｂが加わり、よって柱材24にはＣ方向
の力が働き、載置台４と柱材24は密着することになり、
取付台全体が安定し、大重量の給紙機５を載置するに充
分な強度が得られる。

なお、図示していないが、給紙機５の底部には車輪が設
けてあって、横架レール26上を走行し、第１図において
通常作動時は給紙機５を左方向に位置させ、複写用紙を
複写機21の給紙口に１枚ずつ供給し、給紙口内で紙づま
りが生じた場合には右方向に移動させ、オペレータがつ
まった用紙を取り除くことができる。

以上の説明ではレール受金具25を使用する例について説
明したが、第２図の位置関係が保てれば必ずしも必要で
はなく、横架レール26とプレート手段30とを直接柱材に
取り付けてもよい。載置台４には柱材24の接触面Ｄがフ
ラットでなく上部が突出しているものがあり、その場合
は柱材24と載置台４が下方にて密着しないが、この場合
の実施例を第３図にて説明する。プレート手段30に調整
ネジ31を取付け、載置台４の上部の突出寸法Ｄの間隔に
応じて調整ネジ31を調整し、ＤとＤ′寸法が同等になる
位置で固定する。このようにすると調整ネジ31が載置台
４と密着するため、上部が突出した載置台にも取付可能
になる。

発明の効果 以上のように、本発明の給紙機の取付支持装置は、固定
金具を用いずに確実に載置台に給紙機の取付台を設置す
ることができる。したがって、固定金具の取付部分がな
い載置台にも取付可能である。また、固定部分の形状や
寸法の制約条件もなく、床面から複写機載置面までの高
さ寸法が適合すればすべての載置台に取付可能になる。
さらに、給紙機５と複写機21の関係寸法は正確となり、
給紙機５から複写機21への用紙の受け渡しは確実かつ円
滑に行われ、万一紙づまりが生じても給紙機５を横架レ
ール26上で移動させることにより簡単に用紙を取り除く
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係る給紙機の取付支持装置
を装着したときの要部正面図、第２図はその要部側面
図、第３図は本発明の他の実施例に係る給紙機の取付支
持装置を装着したときの要部正面図、第４図は従来の給
紙機の取付支持装置を装着したときの要部正面図、第５
図はその一部切欠正面図である。 １、21……複写機、４……載置台、５……給紙機、8,24
……柱部材、10、26……横架レール、28……連結板、30
……プレート手段、31……調整ネジ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】給紙口とその両側底部に載置脚とを有する
   複写機を前記載置脚と嵌合する位置決めプレートを挟ん
   で載置する載置台と、前記位置決めプレートに上端を固
   定した一対の柱材と、前記一対の柱材の下端を連結する
   連結板と、一端が前記柱材に固定され、前記給紙口の外
   側に伸長した他端に床面と高さを調節可能とした支持脚
   を固定された横架レールと、前記柱材の上下方向と前記
   横架レールの伸長方向を相互に直角になるよう保持する
   プレート手段と、その横架レールに前記給紙口に複写用
   紙を供給する給紙機を前記伸長方向に移動可能に支持す
   る手段とを有することを特徴とする給紙機の取付支持装
   置。