JPH07206897A - 12の環原子を有する環状デプシペプチドの内部寄生虫の防除のための利用、12の環原子を有する新規環状デプシペプチド及びそれらの製造法 - Google Patents

12の環原子を有する環状デプシペプチドの内部寄生虫の防除のための利用、12の環原子を有する新規環状デプシペプチド及びそれらの製造法

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JPH07206897A
JPH07206897A JP7021325A JP2132595A JPH07206897A JP H07206897 A JPH07206897 A JP H07206897A JP 7021325 A JP7021325 A JP 7021325A JP 2132595 A JP2132595 A JP 2132595A JP H07206897 A JPH07206897 A JP H07206897A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式 【化1】 [式中、R1及びR4は水素、アルキル、シクロアルキ
ル、アラルキル、アリール、ヘテロアリール又はヘテロ
アリールアルキルを示し、R2、R3、R5及びR6は水
素、置換されていてもよいアルキル、アルケニル、シク
ロアルキル、シクロアルキルアルキルならびにアリー
ル、アリールアルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリ
ールアルキルを示す]の12の環原子を有する環状デプ
シペプチド。 【効果】 医薬及び獣医薬における内部寄生虫の防除の
ために有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は12の環原子を有する環状デプシ
ペプチド(cyclic depsipeptides)の内部寄生虫の防除の
ための利用、12の環原子を有する新規環状デプシペプ
チド及びそれらの製造法に関する。
【0002】12の環原子を有するある種の環状デプシ
ペプチド及びそれらの製造法は既知である(例えばJ.
Am.Chem.Soc.91(1969),p.48
88;Biorg.Khim.1(1975),37
5;Biofizika 16(1971)p.40
7;Iav.Akad.Nark.SCSR,Set
Khim.1970,p.991を参照)。
【0003】しかしこれらの化合物の内部寄生虫に対す
る利用についてはまだ開示されていない。
【0004】本発明は: 1.一般式(I)
【0005】
【化5】
【0006】[式中、R1及びR4は互いに独立して水
素、それぞれ場合により置換されていることができる直
鎖状もしくは分枝鎖状アルキル、シクロアルキル、アラ
ルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールア
ルキルを示し、R2、R3、R5及びR6は互いに独立して
水素、炭素数が最高8の直鎖状もしくは分枝鎖状アルキ
ル、ハロゲノアルキル、ヒドロキシアルキル、アルカノ
イルオキシアルキル、アルコキシアルキル、アリールオ
キシアルキル、メルカプトアルキル、アルキルチオアル
キル、アルキルスルフィニルアルキル、アルキルスルホ
ニルアルキル、カルボキシアルキル、アルコキシカルボ
ニルアルキル、アリールアルコキシカルボニルアルキ
ル、カルバモイルアルキル、アミノアルキル、アルキル
アミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、場合によ
り1又は2つのベンジルオキシカルボニル基、あるいは
1、2、3又は4つのアルキル基により置換されている
ことができるグアニジノアルキル、アルコキシカルボニ
ルアミノアルキル、9−フルオレニルメトキシカルボニ
ル(Fmoc)アミノアルキル、アルケニル、シクロア
ルキル、シクロアルキルアルキルならびに場合により置
換されていることができるアリール、アリールアルキ
ル、ヘテロアリール又はヘテロアリールアルキルを示
す]で示される12の環原子を有する環状デプシペプチ
ドならびにそれらの光学異性体及びラセミ体の、医薬及
び獣医薬における内部寄生虫の防除のための利用、 2.式(I)
【0007】
【化6】
【0008】[式中、R1は水素、それぞれ場合により
置換されていることができるC1-9−アルキル、C3-6
シクロアルキル、C1-8−ハロゲノアルキル、アラルキ
ル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキ
ルを示し、R2は水素、炭素数が最高8の直鎖状もしく
は分枝鎖状アルキル、ハロゲノアルキル、ヒドロキシア
ルキル、アルカノイルオキシアルキル、アルコキシアル
キル、アリールオキシアルキル、メルカプトアルキル、
アルキルチオアルキル、アルキルスルフィニルアルキ
ル、アルキルスルホニルアルキル、カルボキシアルキ
ル、アルコキシカルボニルアルキル、アリールアルコキ
シカルボニルアルキル、カルバモイルアルキル、アミノ
アルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノ
アルキル、場合により1又は2つのベンジルオキシカル
ボニル基、あるいは1、2、3又は4つのアルキル基に
より置換されていることができるグアニジノアルキル、
アルコキシカルボニルアミノアルキル、9−フルオレニ
ルメトキシカルボニル(Fmoc)アミノアルキル、ア
ルケニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキルな
らびに場合により置換されていることができるアリー
ル、アリールアルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリ
ールアルキルを示し、R3は水素、炭素数が最高8の直
鎖状もしくは分枝鎖状アルキル、ハロゲノアルキル、ヒ
ドロキシアルキル、アルカノイルオキシアルキル、アル
コキシアルキル、アリールオキシアルキル、メルカプト
アルキル、アルキルチオアルキル、アルキルスルフィニ
ルアルキル、アルキルスルホニルアルキル、カルボキシ
アルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アリールア
ルコキシカルボニルアルキル、カルバモイルアルキル、
アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキル
アミノアルキル、場合により1又は2つのベンジルオキ
シカルボニル基、あるいは1、2、3又は4つのアルキ
ル基により置換されていることができるグアニジノアル
キル、アルコキシカルボニルアミノアルキル、9−フル
オレニルメトキシカルボニル(Fmoc)アミノアルキ
ル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルキルアル
キルならびに場合により置換されていることができるア
リール、アリールアルキル、ヘテロアリール又はヘテロ
アリールアルキルを示し、R4はそれぞれ場合により置
換されていることができるC1-9−アルキル、C3-6−シ
クロアルキル、C1-8−ハロゲノアルキル、アラルキ
ル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキ
ルを示し、R5は水素、炭素数が最高8の直鎖状もしく
は分枝鎖状アルキル、ハロゲノアルキル、ヒドロキシア
ルキル、アルカノイルオキシアルキル、アルコキシアル
キル、アリールオキシアルキル、メルカプトアルキル、
アルキルチオアルキル、アルキルスルフィニルアルキ
ル、アルキルスルホニルアルキル、カルボキシアルキ
ル、アルコキシカルボニルアルキル、アリールアルコキ
シカルボニルアルキル、カルバモイルアルキル、アミノ
アルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノ
アルキル、場合により1又は2つのベンジルオキシカル
ボニル基、あるいは1、2、3又は4つのアルキル基に
より置換されていることができるグアニジノアルキル、
アルコキシカルボニルアミノアルキル、9−フルオレニ
ルメトキシカルボニル(Fmoc)アミノアルキル、ア
ルケニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキルな
らびに場合により置換されていることができるアリー
ル、アリールアルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリ
ールアルキルを示し、R6はハロゲノアルキル、ヒドロ
キシアルキル、アルカノイルオキシアルキル、アルコキ
シアルキル、アリールオキシアルキル、メルカプトアル
キル、アルキルチオアルキル、アルキルスルフィニルア
ルキル、アルキルスルホニルアルキル、カルボキシアル
キル、アルコキシカルボニルアルキル、アリールアルコ
キシカルボニルアルキル、カルバモイルアルキル、アミ
ノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミ
ノアルキル、場合により1又は2つのベンジルオキシカ
ルボニル基、あるいは1、2、3又は4つのアルキル基
により置換されていることができるグアニジノアルキ
ル、アルコキシカルボニルアミノアルキル、9−フルオ
レニルメトキシカルボニル(Fmoc)アミノアルキ
ル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルキルアル
キルならびに場合により置換されていることができるア
リール、アリールアルキル、ヘテロアリール又はヘテロ
アリールアルキルを示し、但し基R1及びR4の1つがメ
チル基以外の基を示す場合、基R6は上記の意味の他に
さらに水素又は直鎖状もしくは分枝鎖状C1-9−アルキ
ルを示すことができる]で示される12の環原子を有す
る新規環状デプシペプチド、 3.式(II)
【0009】
【化7】
【0010】[式中、基R1〜R6は第2項に記載の意味
を有する]で示される開鎖状テトラデプシペプチドを希
釈剤の存在下且つカップリング剤の存在下において環化
反応に付すことを特徴とする、第2項(上記)に記載の
式(I)
【0011】
【化8】
【0012】[式中、R1〜R6は上記の意味を有する]
で示される12の環原子を有する新規環状デプシペプチ
ドの製造法、 4.式(II)
【0013】
【化9】
【0014】[式中、R1〜R6は上記の意味を有する]
で示される開鎖状テトラデプシペプチド、 5.1a)式(III)
【0015】
【化10】
【0016】[式中、Aはtert−ブトキシを示し、
1〜R6は上記の意味を有する]で示される化合物を希
釈剤及びプロトン性酸の存在下で加水分解するか、ある
いは1b)式(IV)
【0017】
【化11】
【0018】[式中、Bはベンジルを示し、R1〜R6
上記の意味を有する]の化合物を希釈剤及び触媒の存在
下で水素添加分解することを特徴とする式(II)
【0019】
【化12】
【0020】[式中、R1〜R6は上記の意味を有する]
で示される開鎖状テトラデプシペプチドの製造法、 6.式(III)
【0021】
【化13】
【0022】[式中、Aはtert−ブトキシであり、
1〜R6は上記の意味を有する]で示される化合物、 7.式(V)
【0023】
【化14】
【0024】[式中、Aはtert−ブトキシであり、
Bはベンジルであり、R1〜R6は上記の意味を有する]
で示される化合物を希釈剤及び触媒の存在下で水素添加
分解することを特徴とする式(III)
【0025】
【化15】
【0026】[式中、Aはtert−ブトキシであり、
1〜R6は上記の意味を有する]で示される化合物の製
造法、 8.式(IV)
【0027】
【化16】
【0028】[式中、Bはベンジルを示し、R1〜R6
上記の意味を有する]で示される化合物、 9.式(V)
【0029】
【化17】
【0030】[式中、Bはベンジルであり、Aはter
t−ブトキシであり、R1〜R6は上記の意味を有する]
で示される化合物を希釈剤及びプロトン性酸の存在下で
加水分解することを特徴とする式(IV)
【0031】
【化18】
【0032】[式中、Bはベンジルを示し、R1〜R6
上記の意味を有する]で示される化合物の製造法、 10.式(V)
【0033】
【化19】
【0034】[式中、Bはベンジルであり、Aはter
t−ブトキシであり、R1〜R6は上記の意味を有する]
で示される化合物、 11.式(VI)
【0035】
【化20】
【0036】[式中、Bはベンジルを示し、ZはOH又
はClを示し、R1〜R3は上記の意味を有する]で示さ
れるジデプシペプチド及び式(VII)
【0037】
【化21】
【0038】[式中、Dは水素を示し、Aはtert−
ブトキシを示し、R4〜R6は上記の意味を有する]で示
されるジデプシペプチドを希釈剤の存在下且つ適当なカ
ップリング剤の存在下において縮合反応に付すことを特
徴とする式(V)
【0039】
【化22】
【0040】[式中、Aはtert−ブトキシであり、
Bはベンジルであり、R1〜R6は上記の意味を有する]
で示される化合物の製造法、 12.式(VI)
【0041】
【化23】
【0042】[式中、Bはベンジルを示し、ZはOH又
はClを示し、R1〜R3は上記の意味を有する]で示さ
れるジデプシペプチド、 13.式(VIII)
【0043】
【化24】
【0044】[式中、Aはtert−ブトキシを示し、
Bはベンジルを示し、R1〜R3は上記の意味を有する]
で示される化合物を希釈剤及びプロトン性酸の存在下で
加水分解することを特徴とする式(VI)
【0045】
【化25】
【0046】[式中、Bはベンジルを示し、ZはOH又
はClを示し、R1〜R3は上記の意味を有する]で示さ
れるジデプシペプチドの製造法、 14.式(VII)
【0047】
【化26】
【0048】[式中、Dは水素を示し、Aはtert−
ブトキシを示し、R4〜R6は上記の意味を有する]で示
されるジデプシペプチド、 15.式(IX)
【0049】
【化27】
【0050】[式中、Aはtert−ブトキシを示し、
Bはベンジルを示し、R4〜R6は上記の意味を有する]
で示される化合物を希釈剤及び触媒の存在下で水素添加
分解することを特徴とする式(VII)
【0051】
【化28】
【0052】[式中、Dは水素を示し、Aはtert−
ブトキシを示し、R4〜R6は上記の意味を有する]で示
されるジデプシペプチドの製造法、 16.式(VIII)
【0053】
【化29】
【0054】[式中、Aはtert−ブトキシを示し、
Bはベンジルを示し、R1〜R3は上記の意味を有する]
で示されるジデプシペプチド、 17.式(X)
【0055】
【化30】
【0056】[式中、Bはベンジルを示し、R1及びR2
は上記の意味を有する]で示されるアルカリ金属塩、好
ましくはセシウム塩の形態のアミノカルボン酸及び式
(XI)
【0057】
【化31】
【0058】[式中、XはCl又はBrを示し、Aはt
ert−ブトキシを示し、R3は上記の意味を有する]
で示されるα−ハロゲノカルボン酸を希釈剤の存在下で
カップリング反応に付すことを特徴とする式(VII
I)
【0059】
【化32】
【0060】[式中、Aはtert−ブトキシを示し、
Bはベンジルを示し、R1〜R3は上記の意味を有する]
で示されるジデプシペプチドの製造法、 18.式(IX)
【0061】
【化33】
【0062】[式中、Aはtert−ブトキシを示し、
Bはベンジルを示し、R4〜R6は上記の意味を有する]
で示されるジデプシペプチド、 19.式(XII)
【0063】
【化34】
【0064】[式中、Bはベンジルを示し、R4及びR5
は上記の意味を有する]で示されるアルカリ金属塩、好
ましくはセシウム塩の形態のアミノカルボン酸を希釈剤
の存在下で式(XIII)
【0065】
【化35】
【0066】[式中、XはCl又はBrを示し、Aはt
ert−ブトキシを示し、R6は上記の意味を有する]
で示されるα−ハロゲノカルボン酸とカップリング反応
させることを特徴とする式(IX)
【0067】
【化36】
【0068】[式中、Aはtert−ブトキシを示し、
Bはベンジルを示し、R4〜R6は上記の意味を有する]
で示されるジデプシペプチドの製造法に関する。
【0069】式(I)の12の環原子を有する環状デプ
シペプチドならびにそれらの酸付加塩及び金属塩錯体は
非常に優れた殺内部寄生虫、特に駆虫活性を有し、好ま
しくは獣医学の分野で用いることができる。驚くべきこ
とに本発明の物質は寄生虫の駆除に関し、類似の構造及
び同一の作用傾向を有する既知の化合物より顕著に優れ
た活性を示す。
【0070】一般式において独立した、又は基の成分と
しての、場合により置換されていることができるアルキ
ルは、炭素数が好ましくは1〜9、特に1〜5の直鎖状
もしくは分枝鎖状アルキルを示す。以下を例として、及
び好ましいものとして挙げることができる:場合により
置換されていることができるメチル、エチル、n−及び
i−プロピル、ならびにn−、i−及びt−ブチル。
【0071】一般式において独立した、又は基の成分と
しての、場合により置換されていることができるアルケ
ニルは炭素数が好ましくは2〜20、特に2〜8の直鎖
状もしくは分枝鎖状アルケニルを示す。例として、及び
好ましいものとして以下を挙げることができる:場合に
より置換されていることができるエテニル、1−プロペ
ニル、2−プロペニル及び3−ブテニル。
【0072】一般式において場合により置換されている
ことができるシクロアルキルは環炭素数が好ましくは3
〜10、特に3、5又は6の一、二又は三環状シクロア
ルキルを示す。以下を例として、及び好ましいものとし
て挙げることができる:場合により置換されていること
ができるシクロプピル、シクロブチル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、ビシクロ[2.
2.1]ヘプチル、ビシクロ[2.2.2]オクチル及
びアダマンチル。
【0073】一般式において場合により置換されている
ことができるアルコキシは炭素数が好ましくは1〜6、
特に1〜4の直鎖状もしくは分枝鎖状アルコキシを示
す。例として、及び好ましいものとして以下を挙げるこ
とができる:場合により置換されていることができるメ
トキシ、エトキシ、n−及びi−プロポキシ、ならびに
n−、o−及びt−ブトキシ。
【0074】一般式において場合により置換されている
ことができるアルキルチオは、炭素数が好ましくは1〜
6、特に好ましくは1〜4の直鎖状もしくは分枝鎖状ア
ルキルチオを示す。例として、及び好ましいものとして
以下を挙げることができる:場合により置換されている
ことができるメチルチオ、エチルチオ、n−及びi−プ
ロピルチオ、ならびにn−、o−及びt−ブチルチオ。
【0075】一般式におけるハロゲノアルキルは炭素数
が1〜4、特に1又は2であり、好ましくは1〜9、特
に1〜5の同一又は異なるハロゲン原子を有し、ハロゲ
ン原子はフッ素、塩素及び臭素が好ましく、特にフッ素
及び塩素が好ましい。挙げることができる例はトリフル
オロメチル、クロロ−ジ−フルオロメチル、ブロモメチ
ル、2,2,2−トリフルオロエチル及びペンタフルオ
ロエチル、ならびにパーフルオロ−t−ブチルである。
【0076】一般式において場合により置換されている
ことができるアリールは、場合により置換されているこ
とができるフェニル又はナフチル、特にフェニルを示
す。
【0077】一般式において場合により置換されている
ことができるアリールアルキルはアルキル−又はアリー
ル部分が場合により置換され、アリール部分の炭素数が
好ましくは6又は10、特に8であり(好ましくはフェ
ニル又はナフチル、特にフェニル)、アルキル部分の炭
素数が1〜4、特に1又は2であり、アルキル部分が直
鎖状もしくは分枝鎖状であることができるアラルキルを
示す。例として、及び好ましいものとして以下を挙げる
ことができる:場合により置換されていることができる
ベンジル及びフェニルエチル。
【0078】一般式において独立した、又は基の成分と
しての、場合により置換されていることができるヘテロ
アリールは、好ましくは1〜3、特に1又は2の同一又
は異なる複素原子を有する5〜7−員環を示す。複素原
子は酸素、硫黄又は窒素である。例として、及び好まし
いものとして以下を挙げることができる:場合により置
換されていることができるフリル、チエニル、ピラゾリ
ル、イミダゾリル、1,2,3−及び1,2,4−トリ
アゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリ
ル、イソチアゾリル、1,2,3−、1,3,4−、
1,2,4−及び1,2,5−オキサジアゾリル、アゼ
ピニル、ピロリル、イソピロリル、ピリジル、ピペラジ
ニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、1,
3,5−、1,2,4−及び1,2,3−トリアジニ
ル、1,2,4−、1,3,2−、1,3,6−及び
1,2,6−オキサジニル、オキセピニル、チエピニ
ル、及び1,2,4−ジアゼピニル。
【0079】一般式において場合により置換されている
ことができる基は、1つ又はそれ以上、好ましくは1〜
3、特に1〜2の同一又は異なる置換基を有することが
できる。以下の置換基を例として、及び好ましいものと
して挙げることができる:メチル、エチル、n−及びi
−プロピル、ならびにn−、i−及びt−ブチルなどの
炭素数が好ましくは1〜4、特に1又は2のアルキル;
メトキシ、エトキシ、n−及びi−プロポキシ、ならび
にn−、i−又はt−ブチルオキシなどの炭素数が好ま
しくは1〜4、特に1又は2のアルコキシ;メチルチ
オ、エチルチオ、n−及びi−プロピルチオ、ならびに
n−、i−及びt−ブチルチオなどの炭素数が1〜4、
特に1又は2のアルキルチオ;ジフルオロメチル又はト
リフルオロメチルなどの炭素数が好ましい1〜4、特に
1又は2であり、好ましくは1〜5、特に1〜3のハロ
ゲン原子を有し、ハロゲン原子は同一又は異なり、ハロ
ゲン原子としてフッ素、塩素又は臭素が好ましく、特に
フッ素が好ましいハロゲノアルキル;ヒドロキシル;ハ
ロゲン、好ましくはフッ素、塩素、臭素及びヨウ素、特
にフッ素、塩素及び臭素;シアノ;ニトロ;アミノ;メ
チルアミノ、メチル−エチル−アミノ、n−及びi−プ
ロピルアミノならびにメチル−n−ブチルアミノなどの
アルキル基当たりの炭素数が好ましくは1〜4、特に1
又は2のモノアルキル−及びジアルキルアミノ;カルボ
キシルなどのアシル基;カーボメトキシ及びカーボエト
キシなどの炭素数が好ましくは2〜4、特に2又は3の
カルバルコキシ;炭素数が1〜4、特に1〜2のアルキ
ルスルフィニル、トリフルオロメチルスルフィニルなど
の1〜4、特に1〜2の炭素原子及び1〜5のハロゲン
原子を有するハロゲノアルキルスルフィニル;スルホニ
ル(−SO3H);メチルスルホニル及びエチルスルホ
ニルなどの炭素数が好ましくは1〜4、特に1又は2の
アルキルスルホニル;トリフルオロメチルスルホニル又
はパーフルオロ−t,n,s−ブチルスルホニルなどの
1〜4、特に1〜2の炭素原子及び1〜5のハロゲン原
子を有するハロゲノアルキルスルホニル;フェニルスル
ホニルなどのアリール部分の炭素数が好ましくは6〜1
0のアリールスルホニル;それぞれ上記の置換基の1つ
を有することができるアシル、アリール、アリールオキ
シ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ならびに
ホルムイミノ基
【0080】
【化37】
【0081】式(I)の好ましい化合物は、式中 R1及びR4が互いに独立して水素、直鎖状もしくは分枝
鎖状C1−C8−アルキル、特にメチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチ
ル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、se
c−ペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、sec−ヘキ
シル、ヘプチル、イソヘプチル、sec−ヘプチル、t
ert−ヘプチル、オクチル、イソオクチル、sec−
オクチル、1〜5ハロゲン−C1-4−アルキル、特にト
リクロロメチル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロ
エチル、クロロフルオロエチル、ヒドロキシ−C1−C6
−アルキル、特にヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエ
チル、C1−C4−アルカノイルオキシ−C1−C6−アル
キル、特にアセトキシメチル、1−アセトキシエチル、
1−C4−アルコキシ−C1−C6−アルキル、特にメト
キシメチル、1−メトキシエチル、アリール−C1−C4
−アルキルオキシ−C1−C6−アルキル、特にベンジル
オキシメチル、1−ベンジルオキシエチル、メルカプト
−C1−C6−アルキル、特にメルカプトメチル、C1
4−アルキルチオ−C1−C6−アルキル、特にメチル
チオエチル、C1−C4−アルキルスルフィニル−C1
6−アルキル、特にメチルスルフィニルエチル、C1
4−アルキルスルホニル−C1−C6−アルキル、特に
メチルスルホニルエチル、カルボキシ−C1−C6−アル
キル、特にカルボキシメチル、カルボキシエチル、C1
−C4−アルコキシカルボニル−C1−C6−アルキル、
特にメトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルエ
チル、C1−C4−アリールアルコキシカルボニル−C1
−C6−アルキル、特にベンジルオキシカルボニルメチ
ル、カルバモイル−C1−C6−アルキル、特にカルバモ
イルメチル、カルバモイルエチル、アミノ−C1−C6
アルキル、特にアミノプロピル、アミノブチル、C1
4−アルキルアミノ−C1−C6−アルキル、特にメチ
ルアミノプロピル、メチルアミノブチル、C1−C4−ジ
アルキルアミノC1−C6−アルキル、特にジメチルアミ
ノプロピル、ジメチルアミノブチル、グアニド−C1
6−アルキル、特にグアニドプロピル、C1−C4−ア
ルコキシカルボニルアミノ−C1−C6−アルキル、特に
tert−ブトキシカルボニルアミノプロピル、ter
t−ブトキシカルボニルアミノブチル、9−フルオレニ
ルメトキシカルボニル(Fmoc)アミノ−C1−C6
アルキル、特に9−フルオレニル−メトキシカルボニル
(Fmoc)アミノプロピル、9−フルオレニルメトキ
シカルボニル(Fmoc)アミノブチル、C3−C7−シ
クロアルキル、特にシクロペンチル、シクロヘキシル、
シクロヘプチル、C3−C7−シクロアルキル−C1−C4
−アルキル、特にシクロペンチルメチル、シクロヘキシ
ルメチル、シクロヘプチルメチル、フェニル、フェニル
−C1−C4−アルキル、特にフェニルメチルであり、そ
れらのそれぞれは場合によりハロゲン、特にフッ素、塩
素、臭素又はヨウ素、ヒドロキシル、ニトロ、CN、C
1−C4−アルコキシ、特にメトキシ又はエトキシ、C1
−C4−アルキル、特にメチルから成る群からの基によ
り置換されていることができ、R2、R3、R5及びR6
互いに独立して水素、直鎖状もしくは分枝鎖状C1−C8
−アルキル、特にメチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert
−ブチル、ペンチル、イソペンチル、sec−ペンチ
ル、ヘキシル、イソヘキシル、sec−ヘキシル、ヘプ
チル、イソヘプチル、sec−ヘプチル、tert−ヘ
プチル、オクチル、イソオクチル、sec−オクチル、
1〜5ハロゲン−C1-4−アルキル、特にトリクロロメ
チル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、ク
ロロフルオロエチル、ヒドロキシ−C 1−C6−アルキ
ル、特にヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチル、C
1−C4−アルカノイルオキシ−C1−C6−アルキル、特
にアセトキシメチル、1−アセトキシエチル、C1−C4
−アルコキシ−C1−C6−アルキル、特にメトキシメチ
ル、1−メトキシエチル、アリール−C1−C4−アルキ
ルオキシ−C1−C6−アルキル、特にベンジルオキシメ
チル、1−ベンジルオキシエチル、メルカプト−C1
6−アルキル、特にメルカプトメチル、C1−C4−ア
ルキルチオ−C1−C6−アルキル、特にメチルチオエチ
ル、C1−C4−アルキルスルフィニル−C1−C6−アル
キル、特にメチルスルフィニルエチル、C1−C4−アル
キルスルホニル−C1−C6−アルキル、特にメチルスル
ホニルエチル、カルボキシ−C1−C6−アルキル、特に
カルボキシメチル、カルボキシエチル、C1−C4−アル
コキシカルボニル−C1−C6−アルキル、特にメトキシ
カルボニルメチル、エトキシカルボニルエチル、C1
4−アリールアルコキシカルボニル−C1−C6−アル
キル、特にベンジルオキシカルボニルメチル、カルバモ
イル−C1−C6−アルキル、特にカルバモイルメチル、
カルバモイルエチル、アミノ−C1−C6−アルキル、特
にアミノプロピル、アミノブチル、C1−C4−アルキル
アミノ−C1−C6−アルキル、特にメチルアミノプロピ
ル、メチルアミノブチル、C1−C4−ジアルキルアミノ
−C1−C6−アルキル、特にジメチルアミノプロピル、
ジメチルアミノブチル、C2−C8−アルケニル、特にビ
ニル、アリル、ブテニル、C3−C7−シクロアルキル、
特にシクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチ
ル、C3−C7−シクロアルキル−C1−C4−アルキル、
特にシクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、シ
クロヘプチルメチル、フェニル、フェニル−C1−C4
アルキル、特にフェニルメチル、チエニルメチル、チア
ゾリルメチル、ピリジルメチルであり、それらのそれぞ
れは場合によりハロゲン、特にフッ素、塩素、臭素又は
ヨウ素、ヒドロキシル、スルホニル(SO3H)、C
N、NO2、アミノ、ジ(C1−C4−アルキル)アミ
ノ、例えばジメチルアミノ、C1−C4−アルコキシ、特
にメトキシ又はエトキシ、C1−C4−アルキル、特にメ
チルから成る群からの基により置換されていることがで
きる化合物、ならびにそれらの光学異性体及びラセミ体
である。
【0082】式(I)の特に好ましい化合物は、式中、
1及びR4が互いに独立して水素、直鎖状もしくは分枝
鎖状C1−C8−アルキル、特にメチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチ
ル、ペンチル、イソペンチル、sec−ペンチル、ヘキ
シル、イソヘキシル、sec−ヘキシル、ヘプチル、イ
ソヘプチル、sec−ヘプチル、オクチル、イソオクチ
ル、sec−オクチル、1〜5ハロゲン−C1-4−アル
キル、特にトリクロロメチル、トリフルオロメチル、ペ
ンタフルオロエチル、クロロフルオロエチル、ヒドロキ
シ−C1−C6−アルキル、特にヒドロキシメチル、1−
ヒドロキシエチル、C1−C4−アルカノイルオキシ−C
1−C6−アルキル、特にアセトキシメチル、1−アセト
キシエチル、C1−C4−アルコキシ−C1−C6−アルキ
ル、特にメトキシメチル、1−メトキシエチル、アリー
ル−C1−C4−アルキルオキシ−C1−C6−アルキル、
特にベンジルオキシメチル、1−ベンジルオキシエチ
ル、C1−C4−アルコキシカルボニルアミノ−C1−C6
−アルキル、特にtert−ブトキシカルボニルアミノ
プロピル、tert−ブトキシカルボニルアミノブチ
ル、C3−C7−シクロアルキル、特にシクロペンチル、
シクロヘキシル、シクロヘプチル、C3−C7−シクロア
ルキル−C1−C4−アルキル、特にシクロペンチルメチ
ル、シクロヘキシルメチル、シクロヘプチルメチル、フ
ェニル−C1−C4−アルキル、特にフェニルメチルであ
り、それらのそれぞれは場合により上記の基の中からの
1つ又はそれ以上の同一又は異なる基により置換されて
いることができ、R2、R3、R5及びR6が互いに独立し
て水素、直鎖状もしくは分枝鎖状C1−C8−アルキル、
特にメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、
ペンチル、イソペンチル、sec−ペンチル、ヘキシ
ル、イソヘキシル、sec−ヘキシル、ヘプチル、イソ
ヘプチル、sec−ヘプチル、tert−ヘプチル、オ
クチル、イソオクチル、sec−オクチル、1〜5ハロ
ゲン−C1-4−アルキル、特にトリクロロメチル、トリ
フルオロメチル、ペンタフルオロエチル、クロロフルオ
ロエチル、ヒドロキシ−C1−C6−アルキル、特にヒド
ロキシメチル、アリール−C1−C4−アルキルオキシ−
1−C6−アルキル、特にベンジルオキシメチル、1−
ベンジルオキシエチル、カルボキシ−C1−C6−アルキ
ル、特にカルボキシメチル、カルボキシエチル、C1
4−アルコキシカルボニル−C1−C6−アルキル、特
にメトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルエチ
ル、C1−C4−アリールアルコキシカルボニル−C1
6−アルキル、特にベンジルオキシカルボニルメチ
ル、C1−C4−アルキルアミノ−C1−C6−アルキル、
特にメチルアミノプロピル、メチルアミノブチル、C1
−C4−ジアルキルアミノ−C1−C6−アルキル、特に
ジメチルアミノプロピル、ジメチルアミノブチル、C2
−C8−アルケニル、特にビニル、アリル、ブテニル、
3−C7−シクロアルキル、特にシクロペンチル、シク
ロヘキシル、シクロヘプチル、C3−C7−シクロアルキ
ル−C1−C4−アルキル、特にシクロペンチルメチル、
シクロヘキシルメチル、シクロヘプチルメチル、フェニ
ル、フェニル−C1−C4−アルキル、特にフェニルメチ
ル、チエニルメチルであり、それらのそれぞれは場合に
より上記の基の中からの1つ又はそれ以上の同一又は異
なる基により置換されていることができる化合物、なら
びにそれらの光学異性体及びラセミ体である。
【0083】式(I)の特別に好ましい化合物は、式
中、R1及びR4が互いに独立して水素、直鎖状もしくは
分枝鎖状C1−C8−アルキル、特にメチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−
ブチル、ペンチル、イソペンチル、sec−ペンチル、
ヘキシル、イソヘキシル、sec−ヘキシル、ヘプチ
ル、イソヘプチル、sec−ヘプチル、オクチル、イソ
オクチル、sec−オクチル、C3−C7−シクロアルキ
ル−C1−C4−アルキル、特にシクロヘキシルメチル、
フェニル−C1−C4−アルキル、特にフェニルメチルを
示し、R2、R3、R5及びR6が互いに独立して水素、直
鎖状もしくは分枝鎖状C1−C8−アルキル、特にメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、ペンチル、イソペンチル、se
c−ペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、sec−ヘキ
シル、ヘプチル、イソヘプチル、sec−ヘプチル、オ
クチル、イソオクチル、sec−オクチル、1〜5ハロ
ゲン−C1-4−アルキル、特にトリクロロメチル、トリ
フルオロメチル、ペンタフルオロエチル、クロロフルオ
ロエチル、C2−C8−アルケニル、特にビニル、アリ
ル、C3−C7−シクロアルキル−C1−C4−アルキル、
特にシクロヘキシルメチル、フェニル−C1−C4−アル
キル、特にフェニルメチル、チエニルメチルであり、そ
れらのそれぞれは場合により上記の基の中からの1つ又
はそれ以上の同一又は異なる基により置換されているこ
とができる化合物、ならびにそれらの光学異性体及びラ
セミ体である。
【0084】一般式(I)の化合物は光学活性な立体異
性体の形態、又はラセミ混合物の形態で存在することが
でき、用いることができる。一般式(I)の化合物の光
学活性な立体異性体の形態の使用が好ましい。
【0085】基R1〜R6が下記に示す意味を有する以下
の一般式(I)の化合物をそれぞれ挙げることができ
る:
【0086】
【表1】
【0087】
【表2】
【0088】一般式(Ia)の新規化合物の中で好まし
い、及び特に好ましい化合物は、置換基が上記で好まし
いとして示した定義を有する化合物である。
【0089】一般式(I)の化合物のいくつかは既知で
あるか(上記を参照)、あるいはそこに言及されている
方法により得ることができる。
【0090】式(I)の新規化合物は、U.Schmi
dt et al.が大環状ペプチドアルカノイドに適
用した方法により製造することができる(例えば:U.
Schmidt et al.於 Synthesis
(1991)pp.294−300[ジデムニンA、B
及びC];Angew.Chem.96(1984)p
p.723−724[ドラスタチン3];Angew.
Chem.102(1990)pp.562−563
[フェネスチンA];Angew.Chem.97(1
985)pp.606−607[ウリシクラミド];
J.Org.Chem.47(1982)pp.326
1−3264を参照)。
【0091】一般式(I)の化合物は第3項として上記
で示した方法により製造することができる。
【0092】新規環状デプシペプチド(I)の合成のた
めの方法3において、式(II)の化合物としてN−メ
チル−L−イソロイシル−D−ラクチル−N−メチル−
L−イソロイシル−D−乳酸を用いると、方法は以下の
式により示すことができる:
【0093】
【化38】
【0094】式(II)は方法3を行うために出発物質
として必要な開鎖テトラデプシペプチドの一般的定義を
示す。この式においてR1〜R6は、本発明の式(I)の
物質の説明と関連してこれらの物質の場合に好ましいと
して既に挙げた基を示すのが好ましい。
【0095】出発材料として用いられる式(II)のテ
トラデプシペプチドは新規である。その製造は下記にさ
らに説明する。
【0096】基R1〜R6が以下の意味を有する以下の一
般式(II)の化合物をそれぞれ挙げることができる:
【0097】
【表3】
【0098】
【表4】
【0099】方法3において、希釈剤及び適したカップ
リング剤の存在下でテトラデプシペプチドにつき環化反
応をさせる。
【0100】適したカップリング剤はアミン結合の形成
に適したすべての化合物である(例えば:Houben
−Weyl,Methoden der Organi
schen Chemie[Methods in O
rganic Chemistry],vol.15/
2;Bodanzky et al.,Peptide
Synthesis 2nd ed.,Wiley
and Sons,New York 1976を参
照)。
【0101】好ましくは以下の方法が適している:ペン
タフルオロフェノール(PfP)、N−ヒドロキシスク
シンイミド、1−ヒドロキシベンゾトリアゾールを用い
た活性エステル法、ジシクロヘキシルカーボジイミド又
はN’−(3−ジメチルアミノプロピル)−N−エチル
カーボジイミド(EBC)などのカーボジイミドを用い
たカップリング、ならびに混合無水物法、あるいはベン
ゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチル
アミノホスホニウム)ヘキサフルオロホスフェート(B
OP)、ビス−(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)
−ホスホニウム酸クロリド(BOP−Cl)などのホス
ホニウム試薬又はシアノホスホニウム酸ジエチルエステ
ル(DEPC)及びジフェニルホスホリルアジド(DP
PA)などのホスホン酸エステル試薬を用いたカップリ
ング。
【0102】特に好ましいのは1−ヒドロキシベンゾト
リアゾール(HOBt)の存在下においてビス(2−オ
キソ−3−オキサゾリジニル)−ホスフィン酸クロリド
(BOP−Cl)及びN’−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)−N−エチルカーボジイミド(EDC)を用いた
カップリングである。
【0103】反応は0〜150℃、好ましくは20〜1
00℃、特に好ましくは室温で行う。
【0104】適した希釈剤はすべての不活性有機溶媒で
ある。これらには特に、場合によりハロゲン化された脂
肪族及び芳香族炭化水素類、例えばペンタン、ヘキサ
ン、ヘプタン、シクロヘキサン、石油エーテル、ベンジ
ン、リグロイン、ベンゼン、トルエン、メチレンクロリ
ド、エチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ク
ロロベンゼン及びo−ジクロロベンゼン、さらにエーテ
ル類、例えばジエチルエーテル、ジブチルエーテル、グ
リコールジメチルエーテル及びジグリコールジメチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン及びジオキサン、さらにケ
トン類、例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチル
イソプロピルケトン及びメチルイソブチルケトン、さら
にエステル類、例えば酢酸メチル及び酢酸エチル、さら
にニトリル類、例えばアセトニトリル及びプロピオニト
リル、ベンゾニトリル及びグルタロニトリル、さらにア
ミド類、例えばジメチルホルムアミド、ジメチルアセト
アミド及びN−メチルピロリドン、ならびに又、ジメチ
ルスルホキシド、テトラメチレンスルホン、及びヘキサ
メチルリン酸トリアミドが含まれる。
【0105】環化は塩基の存在下で行う。
【0106】適した塩基は無機及び有機塩基である。塩
基として以下を挙げることができる:アルカリ金属及び
アルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、水素炭酸塩及び
アルコレート、さらに第3アミンなどのアミン、例えば
トリメチルアミン、トリエチルアミン、N−メチルモル
ホリン、ピリジン、ピコリン、N−エチルピロリジン、
ジアザビシクロ(4,3,0)−ウンデセン(DB
U)、1,4−ジアザビシクロ(2,2,2)オクタン
(DABCO)、ジアザビシクロ(3,2,0)ノネン
(DBN)、エチル−ジイソプロピルアミン。
【0107】式(II)の化合物及び塩基は互いに対し
て1:1〜1:1.5の比率で用いる。大体等モル比が
好ましい。
【0108】反応が終了したら希釈剤を蒸留し、式
(I)の化合物を通常の方法で、例えばクロマトグラフ
ィーにより精製する。
【0109】これらの反応条件は方法11、17及び1
9を行う場合にも適用される。
【0110】出発化合物として用いられる式(II)の
テトラデプシペプチドは、例えばH.−G.Lerch
en and H.Kunz(Tetrahedron
Lett.26(43)(1985)pp.5257
−5260;28(17)(1987)pp.1873
−1876)により記載されている方法などのそれ自体
既知の方法により、B.F.Gisin(Helv.C
him.Acta 56(1973)p.1476)に
より記載されているエステル化法を用いて製造すること
ができる。
【0111】出発物質として用いられるアミノ酸及び2
−ハロゲノカルボン酸誘導体のいくつかは既知であるか
(例えばN−メチル−アミノ酸:R.Bowmann
etal.J.Chem.Soc.(1950)p.1
346;J.R.McDermott et al.C
an.J.Chem.51(1973)p.1915;
H,Wurziger et al.,Kontakt
e[Catalyst](Merck.Darmsta
dt)3(1987)p.8;2−ハロゲノカルボン酸
誘導体:S.M.Birnbaum et al.J.
Amer.Chem.Soc.76(1954)p.6
054,C.S.Rondestvedt,Jr.et
al.Org.Reactions 11(196
0)p.189[Review])、あるいはこれらの
出版物に記載されている方法により得ることができる。
【0112】出発化合物として用いられる式(II)、
(V)、(VIII)及び(IX)のデプシペプチドの
合成のためのカップリング反応において、方法3で挙げ
たカップリング剤が用いられる。
【0113】式(II)の開鎖テトラデプシペプチド
は、以下の1連の段階を含む方法により得ることができ
る: a)方法17及び19による式(VIII)及び(I
X)のジデプシペプチドの合成:
【0114】
【化39】
【0115】式中、BはN−末端保護基、例えばベンジ
ル又はベンジルオキシカルボニル基を示し、AはC−末
端保護基、例えばtert−ブトキシ基を示す。
【0116】式(VIII)の場合、これは例えば下記
の式に従う:
【0117】
【化40】
【0118】場合により通常の方法、例えば結晶化、カ
ラムクロマトグラフィー又は向流分配によるジアステレ
オマーの分離により、適宜本発明の式(VIII)及び
(IX)のエナンチオマー的純粋化合物を製造すること
もできる。それぞれの個別の場合に最適の方法に関する
決定がなされねばならず、ある場合には個別の方法の組
み合わせの利用も有利である。
【0119】この段階の最後にN−末端保護基をそれ自
体既知の方法で、例えば接触水添により式(IX)の化
合物から除去し、式(VII)の誘導体を製造すること
ができる。式(VIII)の誘導体からC−末端保護基
を、それ自体既知の方法で除去し、式(VI)の化合物
を合成することができる。
【0120】式(V)のテトラデプシペプチドは以下の
式により式(VI)及び(VII)のジデプシペプチド
から合成する(方法11):
【0121】
【化41】
【0122】続いてN−末端保護基を、例えば上記の接
触水添により式(Va)の化合物から除去し、式(II
I)の化合物を製造するか、あるいは加水分解を用いて
式(V)の化合物からC−末端保護基を除去することに
より式(IV)の化合物を与えることができる。
【0123】方法5b)、7及び15における水添分解
によるN−末端保護基の除去は、通常の水添触媒、例え
ばラネイニッケル、パラジウム及び白金の存在下で水素
などの水素化剤を用いて行うのが特に好ましい。
【0124】方法は希釈剤を用いて行うのが好ましい。
適した希釈剤は事実上すべての不活性有機溶媒である。
好ましくはこれらには、場合によりハロゲン化された脂
肪族及び芳香族炭化水素類、例えばペンタン、ヘキサ
ン、ヘプタン、シクロヘキサン、石油エーテル、ベンジ
ン、リグロイン、ベンゼン、トルエン、キシレン、メチ
レンクロリド、エチレンクロリド、クロロホルム、四塩
化炭素、クロロベンゼン及びo−ジクロロベンゼン、エ
ーテル類、例えばジエチルエーテル、ジブチルエーテ
ル、メチルtert−ブチルエーテル、グリコールジメ
チルエーテル及びジグリコールジメチルエーテル、テト
ラヒドロフランならびにジオキサン、エステル類、例え
ば酢酸メチル及び酢酸エチル、ニトリル類、例えばアセ
トニトリル及びプロピオニトリル、アミド類、例えばジ
メチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド及びN−メ
チルピロリドン、ならびに又、ジメチルスルホキシド、
テトラメチレンスルホン、及びヘキサメチルリン酸トリ
アミド、さらにアルコール類、例えばメタノール、エタ
ノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノー
ル、イソブタノール、sec−ブタノール、tert−
ブタノール、ペンタノール、イソペンタノール、sec
−ペンタノール及びtert−ペンタノール、ならびに
又、水が含まれる。
【0125】本発明の方法を行う場合、反応温度は実質
的範囲内で変えることができる。一般に方法は−20℃
〜+200℃、好ましくは0℃〜120℃の温度で行
う。
【0126】方法は一般に大気圧下で行う。しかし一般
に10〜100バールの高圧で方法を行うこともでき
る。
【0127】方法5a)、9及び13における加水分解
によるC−末端保護基の除去は、希釈剤を用いて行うの
が好ましい。
【0128】適した希釈剤は事実上すべての不活性有機
溶媒である。好ましくはこれらには、場合によりハロゲ
ン化された脂肪族及び芳香族炭化水素類、ベンジン、リ
グロイン、ベンゼン、トルエン、キシレン、メチレンク
ロリド、エチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭
素、クロロベンゼン及びo−ジクロロベンゼン、エーテ
ル類、例えばジエチルエーテル、ジブチルエーテル、グ
リコールジメチルエーテル及びジグリコールジメチルエ
ーテル、テトラヒドロフランならびにジオキサン、ケト
ン類、例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイ
ソプロピルケトン及びメチルイソブチルケトン、エステ
ル類、例えば酢酸メチル及び酢酸エチル、ニトリル類、
例えばアセトニトリル及びプロピオニトリル、アミド
類、例えばジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド及びN−メチルピロリドン、ならびに又、ジメチルス
ルホキシド、テトラメチレンスルホン、及びヘキサメチ
ルリン酸トリアミドが含まれる。
【0129】反応は無機又は有機プロトン性酸の存在下
で行う。挙げることができるそのようなプロトン性酸の
例は:塩酸、硫酸、三フッ化酢酸、酢酸及び蟻酸であ
る。
【0130】反応は−20〜+50℃、好ましくは−1
0〜+20℃の温度において大気圧又は高圧下で行う。
大気圧下で行うのが好ましい。
【0131】温血動物種に対する毒性は低いが、活性化
合物は人間において起こる、ならびに生産家畜(pro
ductive livestock)、飼育動物(b
reeding animals)、動物園動物、実験
室動物、実験動物及びペットの動物飼育及び家畜飼育に
おいて起こる病原性内部寄生虫の防除に適している。こ
れに関し、これらは有害生物の発生のすべての、又はそ
れぞれの段階に対して、ならびに耐性の、及び通常の感
受性の種に対して活性である。病原性内部寄生虫の防除
により病気、死亡及び性能の低下(例えば肉、ミルク、
ウール、皮革、卵、蜜などの生産において)を軽減する
ことが目的であり、活性化合物の使用により、より経済
的で簡単な動物飼育が可能となる。病原性内部寄生虫に
は条虫類、吸虫類、線虫類及び鉤頭虫類、特に:擬葉類
(Pseudophyllidea)から、例えば裂頭
条虫種(Diphyllobothrium sp
p.)、スピロメトラ種(Spirometra sp
p.)、シストセファルス種(Schistoceph
alus spp.)、リグラ種(Ligula sp
p.)、ボツリジウム種(Bothridium sp
p.)、大複殖門条虫(Diphlogonoporu
s spp.)、環葉類(Cyclophyllide
a)から、例えばメソセストイデス種(Mesoces
toides spp.)、葉状条虫(Anoploc
ephala spp.)、パラノプロセファラ種(P
aranoplocephalaspp.)、拡張条虫
(Moniezia spp.)、チサノソムサ種(T
hysanosomsa spp.)、チサニエジア種
(Thysanieziaspp.)、アビテリナ種
(Avitellina spp.)、スチレシア種
(Stilesia spp.)、シトタエニア種(C
ittotaeniaspp.)、アンディラ種(An
dyra spp.)、ベルチエラ種(Bertiel
la spp.)、有鉤条虫(Taenia sp
p.)、エキノコックス種(Echinococcus
spp.)、ヒダチゲラ種(Hydatigera
spp.)、ダバイネア種(Davainea sp
p.)、ライリエチナ種(Raillietina s
pp.)、矮小条虫(Hymenolepis sp
p.)、エキノレピス種(Echinolepis s
pp.)、エキノコチレ種(Echinocotyle
spp.)、ジオルキス種(Diorchis sp
p.)、瓜実条虫(Diphlidium sp
p.)、ジョエウキシエラ種(Joyeuxiella
spp.)、ジプロピリジウム種(Diplopyl
idium spp.)、単生類(Monogene
a)から、例えば三代虫(Gyrodactyluss
pp.)、ダクチロギルス種(Dactylogyru
s spp.)、ポリストマ種(Polystoma
spp.)、二生類(Digenea)から、例えばジ
プロストマム種(Diplostomum sp
p.)、ポストジプロストマム種(Posthodip
lostomum spp.)、シストソマ種(Sch
istosoma spp.)、トリコビルハルジア種
(Trichobilharzia spp.)、オル
ニトビルハルジア種(Ornithobilharzi
a spp.)、アウストロビルハリジア種(Aust
robilharzia spp.)、ギガントビルハ
ルジア種(Gigantobilharzia sp
p.)、リューコクロリジウム種(Leucochlo
ridium spp.)、ブラキライマ種(Brac
hylaima spp.)、エキノストマ種(Ech
inostomaspp.)、エキノパリフィウム種
(Echinoparyphium spp.)、エキ
ノカスムス種(Echinochasmus sp
p.)、ヒポデラエウム種(Hypoderaeum
spp.)、カンテツ種(Fasciola sp
p.)、ファシオリデス種(Fasciolides
spp.)、肥大吸虫(Fasciolopsis s
pp.)、シクロコエルム種(Cyclocoelum
spp.)、チフロコエルム種(Typhlocoe
lumspp.)、アズキムシ種(Paramphis
tomum spp.)、カリコフォロン種(Cali
cophoron spp.)、コチロフォロン種(C
otylophoron spp.)、ギガントコチレ
種(Gigantocotyle spp.)、フィス
コエデリウス種(Fischoederiussp
p.)、ガストロチラクス種(Gastrothyla
cus spp.)、ノトコチルス種(Notocot
ylus spp.)、カタトロピス種(Catatr
opis spp.)、プラギオルキス種(Plagi
orchisspp.)、プロストゴニムス種(Pro
sthogonimus spp.)、槍形吸虫(Di
crocoelium spp.)、膵蛭類(Eury
trema spp.)、トログロトレマ種(Trog
lotrema spp.)、肺吸虫(Paragon
imus spp.)、コリリクルム種(Collyr
iclum spp.)、ナノフィエツス種(Nano
phyetus spp.)、オピストルキス種(Op
isthorchis spp.)、肝ジストマ種(C
lonorchis spp.)、メトルキス種(Me
torchisspp.)、異形吸虫(Heterop
hyes spp.)、メタゴニスムス種(Metag
onismus spp.)、エノプルス類(Enop
lida)から、例えば鞭虫(Trichuris s
pp.)、毛細線虫(Capillaria sp
p.)、トリコモソイデス種(Trichomosoi
des spp.)、旋毛虫(Trichinella
spp.)、捍線虫類(Rhabditia)から、
例えばミクロネマ種(Micronema sp
p.)、糞線虫種(Strongyloides sp
p.)、円虫類(Strongylida)から、例え
ば円虫種(Stronylusspp.)、トリオドン
トホルス種(Triodontophorus sp
p.)、オエソファゴドンツス種(Oesophago
dontus spp.)、トリコネマ種(Trich
onema spp.)、ギアロセファルス種(Gya
locephalus spp.)、シリンドロファリ
ンクス種(Cylindropharynx sp
p.)、ポテリオストマム種(Poteriostom
um spp.)、シクロコセルクス種(Cycloc
ocercusspp.)、シリコステファヌス種(C
ylicostephanus spp.)、オエソフ
ァゴストマム種(Oesophagostomum s
pp.)、チャベルチア種(Chabertia sp
p.)、豚腎虫(Stephanurus sp
p.)、ズビニ鉤虫(Ancylostoma sp
p.)、極東鉤虫(Uncinaria spp.)、
ブノストマム種(Bunostomum spp.)、
グロボセファルス種(Globocephalus s
pp.)、交合線虫(Syngamus spp.)、
シアトストマ種(Cyathostoma sp
p.)、肺虫(Metastrongylus sp
p.)、ジクチオカウルス種(Dictyocaulu
s spp.)、ムエレリウス種(Muelleriu
s spp.)、プロトストロンギルス種(Proto
strongylus spp.)、ネオストロンギル
ス種(Neostrongylus spp.)、シス
トカウルス種(Cystocaulus spp.)、
ニューモストロンギルス種(Pneumostrong
ylus spp.)、スピコカウルス種(Spico
caulus spp.)、エラフォストロンギルス種
(Elaphostrongylus spp.)、パ
レラフォストロンギルス種(Parelaphostr
ongylus spp.)、クロノソマ種(Cren
osoma spp.)、パラクレノソマ種(Para
crenosoma spp.)、アンギオストロンギ
ルス種(Angiostrongylus sp
p.)、アエルロストロンギルス種(Aelurost
rongylus spp.)、フィラロイデス種(F
ilaroides spp.)、パラフィラロイデス
種(Parafilaroides spp.)、毛様
線虫(Trichostrongylus sp
p.)、捻転胃虫(Haemonchus sp
p.)、オステルタギア種(Ostertagia s
pp.)、マーシャラギア種(Marshallagi
a spp.)、クーペリア種(Cooperia s
pp.)、ネマトジルス種(Nematodiruss
pp.)、ヒオストロンギルス種(Hyostrong
ylus spp.)、オベリスコイデス種(Obel
iscoides spp.)、アミドストマム種(A
midostomum spp.)、オルラヌス種(O
llulanus spp.)、蟯虫類(Oxyuri
da)から、例えばウマギョウチュウ種(Oxyuri
sspp.)、ギョウチュウ種(Enterobius
spp.)、パサルルス種(Passalurus
spp.)、シファシア種(Cyphaciasp
p.)、アスピクルリス種(Aspiculuris
spp.)、ヘテラキス種(Heterakis sp
p.)、回虫類(Ascaridia)から、例えば回
虫種(Ascaris spp.)、トキサスカリス種
(Toxascaris spp.)、犬回虫種(To
xocara spp.)、馬回虫(Parascar
is spp.)、アニサキス種(Anisakis
spp.)、アスカリジア種(Ascaridiasp
p.)、旋尾線虫類(Spirurida)から、例え
ば顎口虫(Gnathostoma spp.)、フィ
サロプテラ種(Physaloptera sp
p.)、テラジア種(Thelazia spp.)、
ゴンギロネマ種(Gongylonema sp
p.)、ハブロネマ種(Habronema sp
p.)、パラブロネマ種(Parabronema s
pp.)、ドラシア種(Draschia sp
p.)、ドラクンクルス種(Dracunculus
spp.)、糸状虫類(Filariida)から、例
えばステファノフィラリア種(Stephanofil
aria spp.)、パラフィラリア種(paraf
ilaria spp.)、セタリア種(Setari
a spp.)、ロア種(Loa spp.)、犬糸状
虫種(Dirofilaria spp.)、リトモソ
イデス種(Litomosoides spp.)、ブ
ルギア種(Brugiaspp.)、糸状虫種(Wuc
hereria spp.)、オンコセルカ種(Onc
hocerca spp.)、ギガントリンキダ類(G
igantorhynchida)から、例えばフィリ
コリス種(Filicollis spp.)、モニリ
ホルミス種(Moniliformis spp.)、
マクラカントリンクス種(Macracanthorh
ynchus spp.)、プロステノルキス種(Pr
osthenorchis spp.)が含まれる。
【0132】生産家畜及び飼育動物には、例えば牛、
馬、羊、豚、山羊、らくだ、水牛、ろば、うさぎ、黄じ
か、となかいなどの哺乳類、例えばミンク、チンチラ、
あらいぐまなどの毛皮動物(fur−bearing
animals)、例えば鶏、がちょう、七面鳥、あひ
るなどの鳥、例えばます、鯉、うなぎなどの淡水及び海
水魚、爬虫類、例えば蜜蜂及び蚕などの昆虫が含まれ
る。
【0133】実験室動物及び実験動物にはマウス、ラッ
ト、モルモット、ゴールデンハムスター、犬及び猫が含
まれる。
【0134】ペットには犬及び猫が含まれる。
【0135】投与は予防的に、ならびに治療的に行うこ
とができる。
【0136】活性化合物は直接、又は適した調剤の形態
で腸内、非経口的、経皮的、経鼻的に、環境処置を用い
て、あるいは例えばストリップ、プレート、バンド、カ
ラー、耳印、肢バンド、標識具などの活性化合物含有成
型品を用いて投与することができる。
【0137】活性化合物は腸内に、例えば粉末、錠剤、
カプセル、ペースト、飲料、粒剤、又は経口的に投与で
きる溶液、懸濁液及び乳液、大型丸剤、飼料剤あるいは
飲料水の形態で経口的に投与することができる。経皮的
投与は、例えば浸漬、噴霧又はポアオン(pourin
g−on)及びスポッツオン(spotting−o
n)の形態で行われる。非経口的投与は、例えば注射
(筋肉内、皮下、静脈内、腹腔内)の形態で、又は体内
埋植により行われる。
【0138】適した調剤は:注射用溶液、経口溶液、希
釈後の投与のための濃厚液、皮膚又は体腔で用いるため
の溶液、ポアオン及びスポッツオン調剤、ゲルなどの溶
液;経口的又は経皮的投与のため、及び注射用の乳液;
半固体調剤;活性化合物がクリームベース、あるいは水
中油型又は油中水型乳液ベース中に挿入された調剤;粉
末、予備混合物又は濃厚剤、粒剤、ペレット、錠剤、大
型丸剤、カプセルなどの固体調剤;エアゾール及び吸入
剤、活性化合物を含む成型品である。
【0139】注射用溶液は静脈内、筋肉内及び皮下に投
与される。
【0140】注射用溶液は、活性化合物を適用溶剤に溶
解し、可溶化剤、酸、塩基、緩衝塩、酸化防止剤及び防
腐剤などの添加剤を適宜加えることにより調製される。
溶液は無菌濾過され、採取される。
【0141】以下を溶剤として挙げることができる:
水、アルコール、例えばエタノール、ブタノール、ベン
ジルアルコール、グリセロール、プロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、N−メチル−ピロリドン
及びこれらの混合物などの生理学的に許容し得る溶剤。
【0142】適宜、注射に適した生理学的に許容し得る
植物又は合成油に活性化合物を溶解することもできる。
【0143】以下を可溶化剤として挙げることができ
る:主溶剤中の活性化合物の溶解度を向上させる、又は
その沈澱を予防する溶剤。例はポリビニルピロリドン、
ポリオキシエチル化ひまし油、ポリオキシエチル化ソル
ビタンエステルである。
【0144】防腐剤は:ベンジルアルコール、トリクロ
ロブタノール、p−ヒドロキシ安息香酸エステル、n−
ブタノールである。
【0145】経口用溶液は直接投与される。濃厚液は、
あらかじめ投与濃度に希釈した後に経口的に投与され
る。経口的溶液及び濃厚液は、注射用溶液の場合に上記
に記載した通りに調製され、無菌条件下の作業を省略す
ることができる。
【0146】皮膚上で用いるための溶液は、滴下、はけ
塗り、すり込み、はねかけ又は噴霧により適用される。
これらの溶液は注射用溶液の場合に上記に記載した通り
に調製される。
【0147】調製の間に増粘剤を加えるのが有利であり
得る。増粘剤は:無機増粘剤、例えばベントナイト、コ
ロイドシリカ、モノステアリン酸アルミニウム、有機増
粘剤、例えばセルロース誘導体、ポリビニルアルコール
及びそれらのコポリマー、アクリル酸塩及びメタクリル
酸塩である。
【0148】ゲルは皮膚に適用もしくははけ塗りされる
か、又は体腔中に導入される。ゲルは、注射用溶液の場
合に上記で記載した通りに調製された溶液を、クリーム
様稠度の透明な物質が形成される量の増粘剤で処理する
ことにより調製される。用いられる増粘剤は上記で示し
た増粘剤である。
【0149】ポアオン及びスポッツオン調剤は皮膚の限
られた領域に注がれるか、又ははねかけられ、活性化合
物が浸透して全身的に作用する。ポアオン及びスポッツ
オン調剤は皮膚が耐性である適した溶剤又は溶剤混合物
に活性化合物を溶解、懸濁又は乳化することにより調製
される。着色剤、吸収促進剤、酸化防止剤、光安定剤及
び粘着剤などの他のアジュバントを適宜加える。
【0150】挙げることができる溶剤は:水、アルカノ
ール、グリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、グリセロール、芳香族アルコール
類、例えばベンジルアルコール、フェニルエタノール、
フェノキシエタノール、エステル類、例えば酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、安息香酸ベンジル、エーテル類、例え
ばアルキレングリコールアルキルエーテル、例えばジプ
ロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレング
リコールモノブチルエーテル、ケトン類、例えばアセト
ン、メチルエチルケトン、芳香族及び/又は脂肪族炭化
水素類、植物又は合成油、DMF、ジメチルアセトアミ
ド、N−メチル−ピロリドン、2,2−ジメチル−4−
オキシ−メチレン−1,3−ジオキソランである。
【0151】着色剤は動物に使用するために認可され、
溶解又は懸濁することができるすべての着色剤である。
【0152】吸収促進剤の例はDMSO、展延油、例え
ばミリスチン酸イソプロピル、ジプロピレングリコール
ペラルゴネート、シリコン油、脂肪酸エステル、トリグ
リセリド、脂肪族アルコールである。
【0153】酸化防止剤は亜硫酸塩又はメタビサルファ
イト、例えばカリウムメタビサルファイト、アスコルビ
ン酸、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシア
ニソール、トコフェロールである。
【0154】光安定剤の例はノバンチソール酸(nov
antisolic acid)である。
【0155】粘着剤の例はセルロース誘導体、澱粉誘導
体、ポリアクリル酸塩、天然ポリマー、例えばアルギン
酸塩、ゼラチンである。
【0156】乳液は経口的、経皮的に、又は注射の形態
で投与することができる。
【0157】乳液は油中水型又は水中油型の乳液である
ことができる。
【0158】それらは活性化合物を疎水性又は親水性相
に溶解し、この相を適した乳化剤及び適宜、他のアジュ
バント、例えば着色剤、吸収促進剤、防腐剤、酸化防止
剤、光安定剤、増粘物質を用いて他の相の溶剤と均質化
することにより調製される。
【0159】疎水性相(油)として以下を挙げることが
できる:パラフィン油、シリコン油、天然植物油、例え
ばごま油、アーモンド油、ひまし油、合成トリグリセリ
ド、例えばカプリル/カプリン酸ビグリセリド、鎖長が
8-12の植物脂肪酸又は他の特別に選ばれた天然脂肪酸
とのトリグリセリド混合物、ヒドロキシル基も含む飽和
又は不飽和脂肪酸の部分的グリセリド混合物、及びC8
/C10−脂肪酸のモノ−及びジグリセリド。
【0160】脂肪酸エステル類、例えばステアリン酸エ
チル、アジピン酸ジ−n−ブチリル、ラウリン酸ヘキシ
ル、ジプロピレングリコールペラルゴネート、中鎖長の
分枝鎖状脂肪酸と鎖長がC16−C18の飽和脂肪族アルコ
ールのエステル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチ
ン酸イソプロピル、鎖長がC12−C18の飽和脂肪族アル
コールのカプリル/カプリン酸エステル、ステアリン酸
イソプロピル、オレイン酸オレイル、オレイン酸デシ
ル、オレイン酸エチル、乳酸エチル、ワックス状脂肪酸
エステル、例えばあひるからの人工尾腺脂肪(arti
ficial preen gland fat fr
om ducks)、フタル酸ジブチル、アジピン酸ジ
イソプロピル、後者に関連するエステル混合物など。
【0161】脂肪族アルコール、例えばイソトリデシル
アルコール、2−オクチルドデカノール、セチルステア
リルアルコール、オレイルアルコール。
【0162】脂肪酸、例えばオレイン酸及びその混合
物。
【0163】以下を親水性相として挙げることができ
る:水、アルコール、例えばプロピレングリコール、グ
リセロール、ソルビトール及びそれらの混合物。
【0164】以下は乳化剤として挙げることができる:
非イオン性界面活性剤、例えばポリオキシエチル化ひま
し油、ポリオキシエチル化ソルビタンモノオレート、ソ
ルビタンモノステアレート、グリセロールモノステアレ
ート、ポリオキシエチルステアレート、アルキルフェノ
ールポリグリコールエーテル;両性界面活性剤、例えば
N−ラウリル−β−イミノジプロピオン酸二ナトリウム
又はレシチン;アニオン性界面活性剤、例えばラウリル
硫酸ナトリウム、脂肪族アルコールエーテル硫酸塩、モ
ノ/ジアルキルポリグリコールエーテルオルトリン酸エ
ステルのモノエチノールアミン塩。
【0165】以下は他のアジュバントとして挙げること
ができる:増粘物質及び乳液を安定化する物質、例えば
カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース及び他
のセルロースならびに澱粉誘導体、ポリアクリル酸塩、
アルギン酸塩、ゼラチン、アラビアゴム、ポリビニルピ
ロリドン、ポリビニルアルコール、メチルビニルエーテ
ルとマレイン酸無水物のコポリマー、ポリエチレングリ
コール、ワックス、コロイドシリカ、あるいは上記の物
質の混合物。
【0166】懸濁液は経口的、経皮的又は注射の形態で
投与することができる。これらは活性化合物を賦形液中
に、適宜さらに別のアジュバント、例えば湿潤剤、着色
剤、吸収促進剤、防腐剤、酸化防止剤及び光安定剤を添
加して懸濁することにより調製される。
【0167】挙げることができる賦形液はすべての均一
な溶剤及び溶剤混合物である。
【0168】挙げることができる湿潤剤(分散剤)は上
記に示した界面活性剤である。
【0169】挙げることができるさらに別のアジュバン
トは上記に示したアジュバントである。
【0170】半固体調剤は経口的又は経皮的に投与する
ことができる。それらは粘度がより高いことのみで上記
の懸濁液及び乳液と区別される。
【0171】固体調剤の調製のために、活性化合物は適
した賦形剤と、適宜アジュバントを添加して混合され、
混合物は所望通りに調製される。
【0172】挙げることができる賦形剤はすべての生理
学的に許容し得る固体不活性物質である。無機及び有機
物質がそのまま適している。無機物質の例は塩化ナトリ
ウム、炭酸塩、例えば炭酸カルシウム、水素炭酸塩、酸
化アルミニウム、シリカ、クレー、沈降又はコロイド二
酸化ケイ素及びリン酸塩である。
【0173】有機物質の例は糖、セルロース、食物及び
動物飼料、例えばドライミルク、カーカスミール(ca
rcass meals)、穀類粉及び穀類粗粉、なら
びに澱粉である。
【0174】アジュバントはすでに上記で示した防腐
剤、酸化防止剤及び着色剤である。
【0175】他の適したアジュバントは滑剤及びすべり
剤(glidants)、例えばステアリン酸マグネシ
ウム、ステアリン酸、タルク、ベントナイト、崩壊剤、
例えば澱粉又は架橋ポリビニルピロリドン、結合剤、例
えば澱粉、ゼラチン又は直鎖状ポリビニルピロリドン、
及び又乾燥結合剤、例えば微結晶セルロースである。調
剤において活性化合物は、相乗剤又は病原性内部寄生虫
に対して作用する他の活性化合物との混合物の形態で存
在することもできる。そのような活性化合物の例はL−
2,3,5,6−テトラヒドロ−6−フェニルイミダゾ
チアゾール、ベンズイミダゾールカルバメート、プラジ
クアンテル、ピランテル、フェバンテルである。
【0176】調製済み調剤は活性化合物を10ppm〜
20重量%、好ましくは0.1〜10重量%の濃度で含
む。
【0177】投与前に希釈される調剤は活性化合物を
0.5〜90重量%、好ましくは5〜50重量%の濃度
で含む。
【0178】一般に有効な結果を達成するために1日に
体重1kg当たり約1〜約100mgの量の活性化合物
を投与するのが有利であることがわかった。
【0179】
【実施例】実施例A 生体内線虫試験 捻転胃虫コントルツス(Haemonchus con
tortus)/羊実験的に捻転胃虫コントルツスに感
染させた羊を、寄生虫の解放前期間(prepaten
cy period)の経過の後に処置した。活性化合
物は純粋な活性化合物の形態で経口的及び/又は静脈内
に投与した。
【0180】有効性の程度を、処置の前及び後に排泄物
と共に排泄される線虫の卵を定量測定することにより決
定する。
【0181】処置の後に卵の排泄が完全に止まったら、
これは線虫がもはや卵を生産しない程度まで退化した
か、又は損傷を受けていることを意味する(有効投薬
量)。
【0182】有効投薬比(有効投薬量)で調べた活性化
合物は以下の表からわかる:
【0183】
【表5】
【0184】製造実施例 1)方法2に従う式(I)の化合物の製造 0℃においてBOP−Cl(0.124ミリモル)をジ
クロロメタン(100ml)中の化合物II(0.10
4ミリモル)及びHuenig’s塩基(0.258ミ
リモル)の溶液に加え、室温で24時間撹拌を続けた。
この時間の後に同量のBOP−Cl及び塩基を加え、さ
らに24時間撹拌を続けた。溶液を炭酸水素ナトリウム
飽和溶液を用いて2回洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥
し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにお
いてトルエン/酢酸エチル5:1を溶離剤として用いて
精製した。
【0185】置換基が以下の意味を有する式(I)の化
合物を得た:表1 この表及び後続の表において、示されている意味を有す
る以下の略字を用いる: Me −メチル Et −エチルn Pr −n−プロピルi Bu −イソブチルs Bu −sec−ブチル Bn −ベンジル
【0186】
【表6】
【0187】2a)方法5aに従う式(II)の化合物
の製造 ジクロロメタン(40ml)中の式(III)のter
t−ブチルエステル(1.61ミリモル)の溶液中に0
℃においてHClガスを1.5時間通過させた。続いて
混合物を室温に加温し、撹拌を12時間続けた。溶液を
回転蒸発器上で蒸発させ、高真空下で乾燥した。残留物
を水に溶解し、溶液を5mlの水中の塩基性イオン交換
剤(0.60g)の懸濁液に滴下し、懸濁液を3時間撹
拌し、濾過し、濾液を濃縮した。高真空下で乾燥した
後、追加の精製をせずに生成物をさらに反応させた。
【0188】この案に従い、置換基が以下の意味を有す
る式(II)の化合物を得た:
【0189】
【表7】
【0190】2b)方法5bに従う式(II)の化合物
の製造 ジオキサン(50ml)中の式(IV)の化合物(1.
22ミリモル)の溶液をPd(OH)2/C(20%;
200mg)の存在下で、水素の吸収が止むまで(約2
時間)水添した。濾過により触媒を除去した後、化合物
(II)が事実上定量的収量で得られ、追加の精製をせ
ずにさらに反応させた。
【0191】3)方法7に従う式(III)の化合物の
製造 ジオキサン(50ml)中の式(V)の化合物(1.2
2ミリモル)の溶液をPd(OH)2/C(20%;2
00mg)の存在下で、水素の吸収が止むまで(約2時
間)水添した。濾過により触媒を除去した後、化合物
(III)が事実上定量的収量で得られ、追加の精製を
せずにさらに反応させた。
【0192】この案に従い、置換基が以下の意味を有す
る式(III)の化合物を得た:
【0193】
【表8】
【0194】4.方法9に従う式(IV)の化合物の製
造 ジクロロメタン(40ml)中の式(V)のtert−
ブチルエステル(1.70ミリモル)の溶液中に0℃に
おいてHClガスを1.5時間通過させた。続いて混合
物を室温に加温し、撹拌を12時間続けた。溶液を回転
蒸発器上で蒸発させ、高真空下で乾燥した。残留物を水
に溶解し、溶液を5mlの水中の塩基性イオン交換剤
(0.60g)の懸濁液に滴下し、懸濁液を3時間撹拌
し、濾過し、濾液を濃縮した。高真空下で乾燥した後、
追加の精製をせずに生成物をさらに反応させた。
【0195】この案に従い、置換基が以下の意味を有す
る式(IV)の化合物を得た:
【0196】
【表9】
【0197】5.方法11に従う式(V)の化合物の製
造 式(VI)のジデプシペプチド(2.50ミリモル)を
ジクロロメタン(15ml)中に導入し、0℃に冷却し
た溶液にエチルジイソプロピルアミン(0.91ミリ
ル)及びBoP−Cl(0.44ミリモル)を加えた。
ジクロロメタン(15ml)中の式(VII)のジデプ
シペプチド(2.50ミリモル)を滴下した。0℃で3
時間、及び室温で18時間撹拌を続け、続いて混合物を
ジクロロメタンで希釈し、2Nの塩酸及び炭酸水素ナト
リウム飽和溶液で連続的に洗浄し、硫酸ナトリウム上で
乾燥し、濃縮した。式(V)の化合物は追加の精製をせ
ずにさらに反応させた。
【0198】この案に従い、下表5にまとめる式(V)
の化合物を得た:
【0199】
【表10】
【0200】6.方法13に従う式(VI)の化合物の
製造 ジクロロメタン(50ml)中の式(VIII)のジデ
プシペプチドの溶液(2.90ミリモル)中にHClガ
スを0℃において2時間通過させた。
【0201】続いて室温で8時間撹拌を続け、生成物を
濃縮し、高真空下で乾燥した。残留物を水に溶解し、溶
液を10mlの水中の塩基性イオン交換剤(1.10
g)の懸濁液に滴下し、懸濁液を3時間撹拌し、濾過
し、濾液を濃縮した。高真空下で乾燥した後、生成物を
追加の精製をせずにさらに反応させた。
【0202】この案に従い、置換基が以下の意味を有す
る式(VI)の以下の化合物を得た:
【0203】
【表11】
【0204】7.方法15に従う式(VII)の化合物
の製造 ジオキサン(50ml)中の式(IX)の化合物(9.
50ミリモル)の溶液をPd(OH)2/C(20%;
600mg)の存在下で、水素の吸収が止むまで(約2
時間)水添した。濾過により触媒を除去した後、化合物
(VII)が事実上定量的収量で得られ、それを追加の
精製をせずにさらに反応させた。
【0205】3)方法7に従う式(III)の化合物の
製造 ジオキサン(50ml)中の式(V)の化合物(1.2
2ミリモル)の溶液をPd(OH)2/C(20%;2
00mg)の存在下で、水素の吸収が止むまで(約2時
間)水添した。濾過により触媒を除去した後、化合物
(III)が事実上定量的収量で得られ、追加の精製を
せずにさらに反応させた。
【0206】この案に従い、置換基が以下の意味を有す
る式(VII)の化合物を得た:
【0207】
【表12】
【0208】8.方法17に従う式(VIII)の化合
物の製造 式(X)のアミノ酸(0.40モル)を1400mlの
エタノール及び800mlの水に溶解し、20%(重量
/体積)の炭酸セシウム水溶液(390ml)を加え、
混合物を室温で2時間撹拌した。続いてそれを濃縮し、
水(2000ml)に溶解し、凍結乾燥した。0.40
mlのこのセシウム塩を1000mlのジメチルホルム
アミド中に導入し、0.40モルの式(XI)のクロロ
カルボン酸を室温で加え、混合物を室温で20時間撹拌
した。溶液を濃縮し、残留物を水(1000ml)中に
注ぎ、混合物を酢酸エチルで4回抽出し、抽出物を硫酸
ナトリウム上で乾燥し、濃縮した。残留物を追加の精製
をせずにさらに反応させた。
【0209】同様にして置換基が以下の意味を有する式
(VIII)の化合物を得た:
【0210】
【表13】
【0211】9.方法19に従う式(IX)の化合物の
製造 式(XII)のアミノ酸(0.40モル)を1400m
lのエタノール及び800mlの水に溶解し、20%
(重量/体積)の炭酸セシウム水溶液(390ml)を
加え、混合物を室温で2時間撹拌した。続いてそれを濃
縮し、水(2000ml)に溶解し、凍結乾燥した。
0.40mlのこのセシウム塩を100mlのジメチル
ホルムアミド中に導入し、0.40モルの式(XII
I)のクロロカルボン酸を室温で加え、混合物を室温で
20時間撹拌した。溶液を濃縮し、残留物を水(100
0ml)中に注ぎ、混合物を酢酸エチルで4回抽出し、
抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮した。残留物
を追加の精製をせずにさらに反応させた。
【0212】同様にして置換基が以下の意味を有する式
(IX)の化合物を得た:
【0213】
【表14】
【0214】本発明の主たる特徴及び態様は以下の通り
である。
【0215】1.一般式(I)
【0216】
【化42】
【0217】[式中、R1及びR4は互いに独立して水
素、それぞれ場合により置換されていることができる直
鎖状もしくは分枝鎖状アルキル、シクロアルキル、アラ
ルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールア
ルキルを示し、R2、R3、R5及びR6は互いに独立して
水素、炭素数が最高8の直鎖状もしくは分枝鎖状アルキ
ル、ハロゲノアルキル、ヒドロキシアルキル、アルカノ
イルオキシアルキル、アルコキシアルキル、アリールオ
キシアルキル、メルカプトアルキル、アルキルチオアル
キル、アルキルスルフィニルアルキル、アルキルスルホ
ニルアルキル、カルボキシアルキル、アルコキシカルボ
ニルアルキル、アリールアルコキシカルボニルアルキ
ル、カルバモイルアルキル、アミノアルキル、アルキル
アミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、場合によ
り1又は2つのベンジルオキシカルボニル基、あるいは
1、2、3又は4つのアルキル基により置換されている
ことができるグアニジノアルキル、アルコキシカルボニ
ルアミノアルキル、9−フルオレニルメトキシカルボニ
ル(Fmoc)アミノアルキル、アルケニル、シクロア
ルキル、シクロアルキルアルキルならびに場合により置
換されていることができるアリール、アリールアルキ
ル、ヘテロアリール又はヘテロアリールアルキルを示
す]で示される12の環原子を有する環状デプシペプチ
ドならびにそれらの光学異性体及びラセミ体の、医薬及
び獣医薬における内部寄生虫の防除のための利用。
【0218】2.上記1項に記載の式(I)の12の環
原子を有する環状デプシペプチドを少なくとも1種含む
ことを特徴とする殺内部寄生虫性組成物。
【0219】3.上記1項に記載の式(I)の12の環
原子を有する環状デプシペプチドを伸展剤及び/又は界
面活性剤と混合することを特徴とする殺内部寄生虫性組
成物の製造法。
【0220】4.上記1項に記載の式(I)の12の環
原子を有する環状デプシペプチドの殺内部寄生虫性組成
物の製造のための利用。
【0221】5.式(I)
【0222】
【化43】
【0223】[式中、R1は水素、それぞれ場合により
置換されていることができるC1-9−アルキル、C3-6
シクロアルキル、C1-8−ハロゲノアルキル、アラルキ
ル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキ
ルを示し、R2は水素、炭素数が最高8の直鎖状もしく
は分枝鎖状アルキル、ハロゲノアルキル、ヒドロキシア
ルキル、アルカノイルオキシアルキル、アルコキシアル
キル、アリールオキシアルキル、メルカプトアルキル、
アルキルチオアルキル、アルキルスルフィニルアルキ
ル、アルキルスルホニルアルキル、カルボキシアルキ
ル、アルコキシカルボニルアルキル、アリールアルコキ
シカルボニルアルキル、カルバモイルアルキル、アミノ
アルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノ
アルキル、場合により1又は2つのベンジルオキシカル
ボニル基、あるいは1、2、3又は4つのアルキル基に
より置換されていることができるグアニジノアルキル、
アルコキシカルボニルアミノアルキル、9−フルオレニ
ルメトキシカルボニル(Fmoc)アミノアルキル、ア
ルケニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキルな
らびに場合により置換されていることができるアリー
ル、アリールアルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリ
ールアルキルを示し、R3は水素、炭素数が最高8の直
鎖状もしくは分枝鎖状アルキル、ハロゲノアルキル、ヒ
ドロキシアルキル、アルカノイルオキシアルキル、アル
コキシアルキル、アリールオキシアルキル、メルカプト
アルキル、アルキルチオアルキル、アルキルスルフィニ
ルアルキル、アルキルスルホニルアルキル、カルボキシ
アルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アリールア
ルコキシカルボニルアルキル、カルバモイルアルキル、
アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキル
アミノアルキル、場合により1又は2つのベンジルオキ
シカルボニル基、あるいは1、2、3又は4つのアルキ
ル基により置換されていることができるグアニジノアル
キル、アルコキシカルボニルアミノアルキル、9−フル
オレニルメトキシカルボニル(Fmoc)アミノアルキ
ル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルキルアル
キルならびに場合により置換されていることができるア
リール、アリールアルキル、ヘテロアリール又はヘテロ
アリールアルキルを示し、R4はそれぞれ場合により置
換されていることができるC1-9−アルキル、C3-6−シ
クロアルキル、C1-8−ハロゲノアルキル、アラルキ
ル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキ
ルを示し、R5は水素、炭素数が最高8の直鎖状もしく
は分枝鎖状アルキル、ハロゲノアルキル、ヒドロキシア
ルキル、アルカノイルオキシアルキル、アルコキシアル
キル、アリールオキシアルキル、メルカプトアルキル、
アルキルチオアルキル、アルキルスルフィニルアルキ
ル、アルキルスルホニルアルキル、カルボキシアルキ
ル、アルコキシカルボニルアルキル、アリールアルコキ
シカルボニルアルキル、カルバモイルアルキル、アミノ
アルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノ
アルキル、場合により1又は2つのベンジルオキシカル
ボニル基、あるいは1、2、3又は4つのアルキル基に
より置換されていることができるグアニジノアルキル、
アルコキシカルボニルアミノアルキル、9−フルオレニ
ルメトキシカルボニル(Fmoc)アミノアルキル、ア
ルケニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキルな
らびに場合により置換されていることができるアリー
ル、アリールアルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリ
ールアルキルを示し、R6はハロゲノアルキル、ヒドロ
キシアルキル、アルカノイルオキシアルキル、アルコキ
シアルキル、アリールオキシアルキル、メルカプトアル
キル、アルキルチオアルキル、アルキルスルフィニルア
ルキル、アルキルスルホニルアルキル、カルボキシアル
キル、アルコキシカルボニルアルキル、アリールアルコ
キシカルボニルアルキル、カルバモイルアルキル、アミ
ノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミ
ノアルキル、場合により1又は2つのベンジルオキシカ
ルボニル基、あるいは1、2、3又は4つのアルキル基
により置換されていることができるグアニジノアルキ
ル、アルコキシカルボニルアミノアルキル、9−フルオ
レニルメトキシカルボニル(Fmoc)アミノアルキ
ル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルキルアル
キルならびに場合により置換されていることができるア
リール、アリールアルキル、ヘテロアリール又はヘテロ
アリールアルキルを示し、但し基R1及びR4の1つがメ
チル基以外の基を示す場合、基R6は上記の意味の他に
さらに水素又は直鎖状もしくは分枝鎖状C1-9−アルキ
ルを示すことができる]で示される12の環原子を有す
る新規環状デプシペプチド。
【0224】6.式(II)
【0225】
【化44】
【0226】[式中、基R1〜R6は上記5項に記載の意
味を有する]の開鎖状テトラデプシペプチドを希釈剤の
存在下且つカップリング剤の存在下において環化反応に
付すことを特徴とする、上記5項に記載の式(I)
【0227】
【化45】
【0228】[式中、R1〜R6は上記の意味を有する]
で示される12の環原子を有する新規環状デプシペプチ
ドの製造法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アンドリユー・プラント ドイツ51519オーデンタール・イムビーゼ ングルント16 (72)発明者 アヒム・ハルダー ドイツ51109ケルン・オイロパリング54 (72)発明者 ノルベルト・メンケ ドイツ51381レーフエルクーゼン・グルン デルミユーレ2

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 [式中、R1及びR4は互いに独立して水素、それぞれ場
    合により置換されていることができる直鎖状もしくは分
    枝鎖状アルキル、シクロアルキル、アラルキル、アリー
    ル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルを示し、
    2、R3、R5及びR6は互いに独立して水素、炭素数が
    最高8の直鎖状もしくは分枝鎖状アルキル、ハロゲノア
    ルキル、ヒドロキシアルキル、アルカノイルオキシアル
    キル、アルコキシアルキル、アリールオキシアルキル、
    メルカプトアルキル、アルキルチオアルキル、アルキル
    スルフィニルアルキル、アルキルスルホニルアルキル、
    カルボキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、
    アリールアルコキシカルボニルアルキル、カルバモイル
    アルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、
    ジアルキルアミノアルキル、場合により1又は2つのベ
    ンジルオキシカルボニル基、あるいは1、2、3又は4
    つのアルキル基により置換されていることができるグア
    ニジノアルキル、アルコキシカルボニルアミノアルキ
    ル、9−フルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)
    アミノアルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロ
    アルキルアルキルならびに場合により置換されているこ
    とができるアリール、アリールアルキル、ヘテロアリー
    ル又はヘテロアリールアルキルを示す]で示される12
    の環原子を有する環状デプシペプチドならびにそれらの
    光学異性体及びラセミ体の、医薬及び獣医薬における内
    部寄生虫の防除のための利用。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の式(I)の12の環原
    子を有する環状デプシペプチドを少なくとも1種含むこ
    とを特徴とする殺内部寄生虫性組成物。
  3. 【請求項3】 式(I) 【化2】 [式中、R1は水素、それぞれ場合により置換されてい
    ることができるC1-9−アルキル、C3-6−シクロアルキ
    ル、C1-8−ハロゲノアルキル、アラルキル、アリー
    ル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルを示し、
    2は水素、炭素数が最高8の直鎖状もしくは分枝鎖状
    アルキル、ハロゲノアルキル、ヒドロキシアルキル、ア
    ルカノイルオキシアルキル、アルコキシアルキル、アリ
    ールオキシアルキル、メルカプトアルキル、アルキルチ
    オアルキル、アルキルスルフィニルアルキル、アルキル
    スルホニルアルキル、カルボキシアルキル、アルコキシ
    カルボニルアルキル、アリールアルコキシカルボニルア
    ルキル、カルバモイルアルキル、アミノアルキル、アル
    キルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、場合
    により1又は2つのベンジルオキシカルボニル基、ある
    いは1、2、3又は4つのアルキル基により置換されて
    いることができるグアニジノアルキル、アルコキシカル
    ボニルアミノアルキル、9−フルオレニルメトキシカル
    ボニル(Fmoc)アミノアルキル、アルケニル、シク
    ロアルキル、シクロアルキルアルキルならびに場合によ
    り置換されていることができるアリール、アリールアル
    キル、ヘテロアリール又はヘテロアリールアルキルを示
    し、R3は水素、炭素数が最高8の直鎖状もしくは分枝
    鎖状アルキル、ハロゲノアルキル、ヒドロキシアルキ
    ル、アルカノイルオキシアルキル、アルコキシアルキ
    ル、アリールオキシアルキル、メルカプトアルキル、ア
    ルキルチオアルキル、アルキルスルフィニルアルキル、
    アルキルスルホニルアルキル、カルボキシアルキル、ア
    ルコキシカルボニルアルキル、アリールアルコキシカル
    ボニルアルキル、カルバモイルアルキル、アミノアルキ
    ル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキ
    ル、場合により1又は2つのベンジルオキシカルボニル
    基、あるいは1、2、3又は4つのアルキル基により置
    換されていることができるグアニジノアルキル、アルコ
    キシカルボニルアミノアルキル、9−フルオレニルメト
    キシカルボニル(Fmoc)アミノアルキル、アルケニ
    ル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキルならびに
    場合により置換されていることができるアリール、アリ
    ールアルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリールアル
    キルを示し、R4はそれぞれ場合により置換されている
    ことができるC1-9−アルキル、C3-6−シクロアルキ
    ル、C1-8−ハロゲノアルキル、アラルキル、アリー
    ル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルを示し、
    5は水素、炭素数が最高8の直鎖状もしくは分枝鎖状
    アルキル、ハロゲノアルキル、ヒドロキシアルキル、ア
    ルカノイルオキシアルキル、アルコキシアルキル、アリ
    ールオキシアルキル、メルカプトアルキル、アルキルチ
    オアルキル、アルキルスルフィニルアルキル、アルキル
    スルホニルアルキル、カルボキシアルキル、アルコキシ
    カルボニルアルキル、アリールアルコキシカルボニルア
    ルキル、カルバモイルアルキル、アミノアルキル、アル
    キルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、場合
    により1又は2つのベンジルオキシカルボニル基、ある
    いは1、2、3又は4つのアルキル基により置換されて
    いることができるグアニジノアルキル、アルコキシカル
    ボニルアミノアルキル、9−フルオレニルメトキシカル
    ボニル(Fmoc)アミノアルキル、アルケニル、シク
    ロアルキル、シクロアルキルアルキルならびに場合によ
    り置換されていることができるアリール、アリールアル
    キル、ヘテロアリール又はヘテロアリールアルキルを示
    し、R6はハロゲノアルキル、ヒドロキシアルキル、ア
    ルカノイルオキシアルキル、アルコキシアルキル、アリ
    ールオキシアルキル、メルカプトアルキル、アルキルチ
    オアルキル、アルキルスルフィニルアルキル、アルキル
    スルホニルアルキル、カルボキシアルキル、アルコキシ
    カルボニルアルキル、アリールアルコキシカルボニルア
    ルキル、カルバモイルアルキル、アミノアルキル、アル
    キルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、場合
    により1又は2つのベンジルオキシカルボニル基、ある
    いは1、2、3又は4つのアルキル基により置換されて
    いることができるグアニジノアルキル、アルコキシカル
    ボニルアミノアルキル、9−フルオレニルメトキシカル
    ボニル(Fmoc)アミノアルキル、アルケニル、シク
    ロアルキル、シクロアルキルアルキルならびに場合によ
    り置換されていることができるアリール、アリールアル
    キル、ヘテロアリール又はヘテロアリールアルキルを示
    し、但し基R1及びR4の1つがメチル基以外の基を示す
    場合、基R6は上記の意味の他にさらに水素又は直鎖状
    もしくは分枝鎖状C1-9−アルキルを示すことができ
    る]で示される12の環原子を有する新規環状デプシペ
    プチド。
  4. 【請求項4】 式(II) 【化3】 [式中、基R1〜R6は請求項3に記載の意味を有する]
    で示される開鎖状テトラデプシペプチドを希釈剤の存在
    下且つカップリング剤の存在下において環化反応に付す
    ことを特徴とする、請求項3に記載の式(I) 【化4】 [式中、R1〜R6は上記の意味を有する]で示される1
    2の環原子を有する新規環状デプシペプチドの製造法。
JP02132595A 1994-01-19 1995-01-13 12の環原子を有する環状デプシペプチドの内部寄生虫の防除のための利用、12の環原子を有する新規環状デプシペプチド及びそれらの製造法 Expired - Fee Related JP3626233B2 (ja)

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