JPH0720600Y2 - 血球測定装置のノズル支持構造 - Google Patents

血球測定装置のノズル支持構造

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JPH0720600Y2
JPH0720600Y2 JP8253990U JP8253990U JPH0720600Y2 JP H0720600 Y2 JPH0720600 Y2 JP H0720600Y2 JP 8253990 U JP8253990 U JP 8253990U JP 8253990 U JP8253990 U JP 8253990U JP H0720600 Y2 JPH0720600 Y2 JP H0720600Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、血液中の白血球数などを計測する血球測定装
置のノズル支持構造に関するものである。
〔従来の技術〕
第5図は、従来の血球測定装置の概要図である。
第5図において、血液採集ノズル(以下、サンプルノズ
ルとも呼ぶ)1は測定すべき血液又は血液に処理を施し
てなる液(以下単に血液という)を収容した容器2中に
浸漬し所定量の血液を吸引して採集するためのノズルで
あって、その血液の吸引はサンプルノズル1にチューブ
3を介して連通している定注器4によって行われる。こ
の定注器4は、シリンダとピストンとによって構成され
るポンプである。
昇降装置5はたとえばステッピングモータを駆動源とし
てサンプルノズル1を昇降移動させる装置であって、血
液を採集したサンプルノズル1はこの昇降装置5によっ
て上記容器2から第5図に矢印Aで示すように所定高さ
まで引き上げられる。
サンプルノズル1の引き上げ経路の途中には洗浄装置6
が配置されている。この洗浄装置6は、サンプルノズル
1の外周面に洗浄液を流してその外周面に付着した血液
を除去するための装置である。上記洗浄装置6の洗浄液
がサンプルノズル1内に入り込むのを避けるため、昇降
装置5によるサンプルノズル1の引き上げは、サンプル
ノズル1の下端が洗浄装置6のほぼ下端に達した位置で
一旦中断され、洗浄液の供給を中止してからサンプルノ
ズル1の引き上げが再開される。
移送装置7はサンプルノズル1を水平移送するための装
置であって、上記昇降装置5によって所定高さまで引き
上げられたサンプルノズル1は移送装置7によってMIX
セル8の上方位置まで移送され、サンプルノズル1中に
採集された血液は上述した定注器4によってMIXセル8
内に注入される。
上記MIXセル8は収容した血液に血球測定のための第1
次の処理を施す容器である。この場合の処理として、生
理的食塩水を希釈液として血液に加え一定倍に希釈する
処理と、EDTA(エチルジアミン四酢酸)・2・ナトリウ
ム塩などを血液抗凝固剤として血液に加える処理とが行
われる。この第1次の処理を施した血液(以下溶液とい
う)は、MIXセル8からWBCセル9とRBCセル10とに一定
の割合に分けて供給される。
WBCセル9は、MIXセル8から供給される溶液を収容し
て、白血球測定のための処理を施す容器である。そのた
めの処理として、赤血球を破壊する溶血剤が加えられ
る。これに伴い、この後の工程で行われるヘモグロビン
濃度測定のための処理としてシアンも添加される。
WBCセル9に併設される血球カウンタ11は、WBCセル9に
おいて上述した処理を受けた溶液中の白血球数を計数す
るための装置であり、その計数方式としてたとえば電気
抵抗変化検出法が用いられる。
上記RBCセル10は、MIXセル8から供給される溶液を収容
して、赤血球測定のための処理を施す容器である。血液
中の赤血球の数は一般的に白血球のほぼ500倍にも及ぶ
ので、この場合の処理として希釈液を加えてさらに100
倍ほど希釈する第2次の希釈が行われる。
上述したように、赤血球の数は白血球の500倍にも及ぶ
ので、白血球を含めて計測した血球数を赤血球数として
も、白血球による誤差は測定誤差の範囲内の値に収ま
る。
RBCセル10に併設される血球カウンタ12は、RBCセル10に
おいて上述した処理を受けた溶液中の赤血球数を計数す
るための装置であり、その計数方式としてたとえば電気
抵抗変化検出法が用いられることは、白血球数を計数す
る先の血球カウンタ11の場合と同じである。
電気抵抗変化検出法による赤血球数の計測では、そのと
きの検出電圧値が血球容積に比例することを利用して、
赤血球の平均的な大きさや、赤血球に比べて体積の小さ
い血小板の数をなども併せて計測される。
13は、赤血球が破壊されて希釈液中にヘモグロビンが溶
け出した状態にあるWBCセル9の溶液中のヘモグロビン
の濃度を測定する測定器であり、上記WBCセル9から与
えられる一定量の溶液を溜めておく光透過性の容器であ
るフローセル、光源、フォトダイオードなどによって構
成されている。先のWBCセル9において溶液中に添加さ
れたシアンはヘングロビンと結合し、そのシアンのため
に溶液の光透過度はヘモグロビンの濃度が増大するにつ
れて低下するという傾向を示す。これを利用して、上記
測定器13では、光源を出てフローセル中の溶液を透過す
る光がフォトダイオードで検出され、その光透過度から
ヘモグロビンの濃度が測定される。
WBCセル9において白血球数の測定を終えた溶液、測定
器13でヘモグロビン濃度の測定を終えた溶液、およびRB
Cセル10において赤血球数その他の測定を終えた溶液
は、すべて廃液として廃液セル14に回収される。
〔考案が解決しようとする課題〕
上述した従来の血球測定装置において、検査すべき血液
を収容した容器2から血液を採集するサンプルノズル1
は、これを上記容器2から引き上げる昇降装置5のノズ
ル取り付け部材5aに直接固定されているため、サンプル
ノズル1が引き上げの途中で通過する洗浄装置6の設置
位置について少しでも誤差があると、サンプルノズル1
は昇降装置5のノズル取り付け部材5aでの固定箇所だけ
でなく洗浄装置6通過箇所でも動きを拘束されることに
なり、これらの部分に無理な力が加わってサンプルノズ
ル1を変形させ、血液の定量採集を阻害したり昇降動作
に支障を来すなどのおそれがあった。
また、サンプルノズル1の引き上げは、その下端が洗浄
装置6の下端位置に達した時点で中断し、洗浄装置6に
よる洗浄液の供給を停止してから引き上げを再開するこ
とによって、サンプルノズル1内に洗浄液が入り込むの
を避ける必要があるが、上述した従来の血球測定装置で
はサンプルノズル1が昇降装置5のノズル取り付け部材
5aに直接固定されているため、その引き上げ中断位置に
誤差が生じた場合、その調整が困難であるという問題点
を有する。
すなわち、昇降装置5の駆動源であるステッピングモー
タの停止タイミングを予め設定しておいても、その昇降
機構の組み立て誤差などに起因してサンプルノズル1の
引き上げ中断位置に誤差が生じると、その調整を専らス
テッピングモータの停止タイミングの修正によってはか
る必要があり、調整に困難を伴うことになる。
上記の従来欠点に鑑み、本考案は、引き上げ動作の際に
血液採集ノズルに無理な力が加わらず、血液採集ノズル
の引き上げ中断位置の調整も容易に行うことができる血
球測定装置のノズル支持構造を提供せんとするものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、本考案は、測定すべき血
液を収容した容器中に浸漬し所定量の血液を吸引して採
集した血液採集ノズルを、そのノズルの外周面に付着し
た血液を除去する洗浄装置中を通過させながら引き上げ
る昇降装置のノズル取り付け部材にねじ挿通穴を形成
し、そのねじ挿通穴にねじ部を遊貫させた雄ねじとその
ねじ部に螺合する雌ねじとで前記ノズル取り付け部材を
挟み付け、前記雄ねじまたは雌ねじに形成した軸を、前
記血液採集ノズルに固定された取り付け部材の軸挿通穴
に遊貫させることによって、前記雄ねじ、雌ねじおよび
取り付け部材を介して血液採集ノズルを昇降装置のノズ
ル取り付け部材に懸架するようにしたことを特徴として
いる。
〔作用〕
上記の構成によれば、昇降装置のノズル取り付け部材を
挟み付ける雄ねじまたは雌ねじに形成された軸を、血液
採集ノズルに固定された取り付け部材の軸挿通穴に遊貫
させることによって血液採集ノズルを懸架しているの
で、引き上げの途中で血液採集ノズルが通過する洗浄装
置の設置位置に誤差があっても、実質的に血液採集ノズ
ルの自由度が制限されるのは洗浄装置通過箇所だけとな
り、引き上げの際に血液採集ノズルに無理な力が加わる
ことがない。
また、雌ねじとで昇降装置のノズル取り付け部材を挟み
付ける雄ねじのねじ部は、そのノズル取り付け部材に形
成されたねじ挿通穴に遊貫させた状態で雌ねじと螺合さ
せているので、引き上げの途中で血液採集ノズルを停止
させる高さ位置に多少の誤差が生じた場合でも、昇降装
置の駆動源の停止タイミングを変更することなく、昇降
装置のノズル取り付け部材に対する雄ねじの位置を上下
に修正するだけで容易に停止位置を調整できる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本考案による血球測定装置のノズル支持構造の
一実施例を示す分解斜視図、第2図はその組み立て状態
を示す縦断正面図、第3図はその実施例が適用された血
球測定装置の構成概要図である。
第3図に示す血球測定装置において、測定すべき血液を
収容する容器2、その容器2から血液を吸引して採集す
るサンプルノズル1、チューブ3、定注器4、サンプル
ノズル1を昇降させる昇降装置5、サンプルノズル1の
外周面に付着した血液を除去する洗浄装置6、サンプル
ノズル1を水平移送する移送装置7、サンプルノズル1
によって採集された血液に第1次の処理を施すMIXセル
8、このMIXセル8から分配される溶液に白血球数計測
のための処理を施すWBCセル9、MIXセル8から分配され
る溶液に赤血球数などの計測のための処理を施すRBCセ
ル10、WBCセル9中の溶液から白血球数を計測する血球
カウンタ11、RBCセル10中の溶液から赤血球数などを計
測する血球カウンタ12、WGCセル9中の溶液からヘモグ
ロビン濃度を測定する測定器13、WBCセル9、RBCセル10
および測定器13で各測定を終えた血液を回収する廃液セ
ル14については、従来例における血球測定装置の場合と
ほぼ同様である。
第1図に示すように、上記昇降装置5はステッピングモ
ータ15を駆動源として回転駆動されるピニオン16と、こ
のピニオン16に噛合して上下動するラック17とを含み、
ラック17にはサンプルノズル1を支持するためのノズル
取り付け部材18が固定されている。このノズル取り付け
部材18にはねじ挿通穴19が形成されている。
一方、サンプルノズル1の上部には、このサンプルノズ
ル1を上記昇降装置5のノズル取り付け部材18に取り付
けるための板状の取り付け部材20が固着されており、そ
の取り付け部材20には軸挿通穴21が形成されている。
ノズル取り付け部材18のねじ挿通穴19には、そのねじ挿
通穴19よりも径寸法の小さいねじ部23を有するローレッ
トねじ22のねじ部23を遊貫させ、そのねじ部23に雌ねじ
25を螺合させることによって、ローレットねじ22と雌ね
じ25とで上記ノズル取り付け部材18が挟み付けられる。
上記雌ねじ25は、上記ねじ挿通穴19よりも径寸法が大き
く、かつ上記軸挿通穴21よりも径寸法の小さい軸26の一
端にねじ穴27を形成し、他端にその軸26よりも径寸法の
大きいノズル抜止め部28を形成して構成されており、そ
の軸26を取り付け部材20の軸挿通穴21に遊貫させた状態
で上記ローレットねじ22のねじ部23に螺合されている。
すなわち、ローレットねじ22はその頭部24で、雌ねじ25
はその軸26の一端でノズル取り付け部材18を挟み付ける
ことによってノズル取り付け部材18に締め付け固定され
ており、サンプルノズル1はその取り付け部材20の軸挿
通穴21に遊貫させた雌ねじ25の軸26に懸架されている。
サンプルノズル1の引き上げの途中で、このサンプルノ
ズル1が通過する洗浄装置6は、第2図に示すようにブ
ロック29内をその縦方向に貫通するノズル挿通穴30と、
ノズル挿通穴30とその下端部近傍で連通する洗浄液供給
穴31と、ノズル挿通穴30とその中間部で連通する洗浄液
排出穴32とを形成して構成され、そのノズル挿通穴30を
貫通してサンプルノズル1が上下に昇降できるようにさ
れている。ノズル挿通穴30の上半部は下半部より径寸法
を大きく形成し、下半部から上半部に移る段差部にオー
リング33を配置して、洗浄液がノズル挿通穴30の上半部
に及ばないように水密がはかられるている。上記ノズル
挿通穴30の上半部にはさらに筒形のディスタンス部材23
が装着され、これによってオーリング33が押さえ付けら
れている。
次に上記ノズル支持構造によるサンプルノズル1の引き
上げ動作について説明する。
容器2中の血液にサンプルノズル1の下端を浸漬させた
状態で、定注器4の吸引動作によってサンプルノズル1
内に一定量の血液が採集されると、昇降装置5のステッ
ピングモータ15が駆動を開始し、ピニオン16が回転を始
めラック17が上方向に移動する。これに伴って、ラック
17に固定されているノズル取り付け部材18にローレット
ねじ22、雌ねじ25、取り付け部材20を介して懸架されて
いるサンプルノズル1が容器2から引き上げられる。
引き上げの途中でノズル挿通穴30をサンプルノズル1が
通過する洗浄装置6では、その洗浄液供給穴31からノズ
ル挿通穴30へと洗浄液が順次供給され、供給された洗浄
液は洗浄液排出穴32から順次排出される。
血液採集の際にサンプルノズル1の外周面に付着した血
液は、ノズル挿通穴30を通過中に上記洗浄液で洗われて
除去される。
この引き上げ動作において、サンプルノズル1はその上
端に固定されている取り付け部材20を介して雌ねじ25の
軸26に懸架されている、つまり雌ねじ25の軸26が取り付
け部材20の軸挿通穴21に遊貫した状態で支持されている
ので、洗浄装置6のノズル挿通穴30内を通過しながら引
き上げられるときサンプルノズル1の横方向への自由度
が拘束されるのは、実質的に洗浄装置6の通過部だけと
なる。
したがって、たとえば血球測定装置の組み立てにおいて
上記洗浄装置6の設置位置に誤差が生じた場合でも、ノ
ズル取り付け部材18に懸架されているサンプルノズル1
の上端部ではある程度の自由度が与えられるので、引き
上げられるサンプルノズル1に無理な力が加わることが
なく、サンプルノズル1を変形させ昇降動作に支障をき
たすなどの事態を回避できることになる。
サンプルノズル1の下端が、第2図に仮想線で示すよう
に洗浄装置6における洗浄液供給穴31の高さ近傍まで引
き上げられると、ステッピングモータ15の駆動は一旦停
止され、サンプルノズル1の引き上げが中断される。こ
こで、洗浄液の供給が停止され、その後にサンプルノズ
ル1の引き上げが再開される。この引き上げ中断によっ
て、サンプルノズル1内への洗浄液の侵入が回避され
る。
上記引き上げの中断によってサンプルノズル1が停止す
るのに最適な高さ位置は、サンプルノズル1の下端まで
十分洗浄が行われ、かつ洗浄液をサンプルノズル1内に
侵入させない位置、つまりそのサンプルノズル1の下端
が洗浄液供給穴31の高さ位置よりも低くかつ洗浄液供給
穴31の高さ位置にできるだけ近い位置である。しかし、
そのような最適な高さ位置にサンプルノズル1の下端が
停止するように昇降装置5のステッピングモータ15の駆
動停止タイミングを予め設定しておいても、血球測定装
置の組み立ての際に生じる洗浄装置6や昇降装置5の設
置位置の誤差などに起因して、必ずしも予定した最適な
高さ位置にサンプルノズル1が停止しない場合がある。
この場合には、昇降装置5のノズル取り付け部材18を挟
み付けているローレットねじ22と雌ねじ25との螺合を緩
め、上記ステッピングモータ15の駆動停止時にサンプル
ノズル1の下端が最適な高さ位置となるように、上記ノ
ズル取り付け部材18に対するローレットねじ22の位置を
上下に調整してから、ローレットねじ22と雌ねじ25とを
螺合し直すことによって高さ位置の補正を行うことがで
きる。このように、ノズル取り付け部材18に対してロー
レットねじ22の位置を上下に調整できるのは、ノズル取
り付け部材18のねじ挿通穴19に対してローレットねじ22
のねじ部23を遊貫させてあるためである。
この位置調整で雌ねじ25の位置も変位するが、雌ねじ25
の軸26の径寸法は上記ねじ挿通穴19よりも大きくしてあ
るので、ねじ挿通穴19に雌ねじ25の軸26が陥没するとい
った不都合は生じない。
引き上げが再開され、洗浄装置6から抜け出して所定の
高さにサンプルノズル1が達すると昇降装置5が停止
し、ついで移送装置7の駆動が開始され、この移送装置
7によってサンプルノズル1はMIXセル8の上方まで移
送される。
以下の動作は、先述した従来の血球測定装置の場合と同
様であるので、ここではその説明を省略する。
第4図は、本考案による血球測定装置のノズル支持構造
の他の実施例を示す縦断正面図である。
この実施例では、サンプルノズル1に固定された取り付
け部材20の軸挿通穴21に遊貫する軸43を、雄ねじ42側に
形成している。
すなわち、雄ねじ42の頭部44とねじ部45との間に昇降装
置5におけるノズル取り付け部材18のねじ挿通穴19より
も径寸法の大きい軸43を形成し、この軸43をサンプルノ
ズル1に固定された取り付け部材20の軸挿通穴21に遊貫
させ、さらにそのねじ部45を上記ねじ挿通穴19に遊貫さ
せてから、そのねじ部45に雌ねじ55を螺合させることに
よって、雄ねじ42と雌ねじ55とで昇降装置5のノズル取
り付け部材18を挟み付けている。
この場合には、雄ねじ42の軸43と雌ねじ55とで昇降装置
5のノズル取り付け部材18が挟み付けられるが、雄ねじ
42、雌ねじ55および取り付け部材20を介してサンプルノ
ズル1が昇降装置5のノズル取り付け部材18に懸架され
ることは先の実施例と同じである。
ここでは、雄ねじ42の頭部44が軸43からのサンプルノズ
ル1の抜止めをはかる抜止め部としての機能を担う。
〔考案の効果〕
本考案は、上述した構成より成り、昇降装置の取り付け
部材を挟み付けて螺合する雄ねじおよび雌ねじのいずれ
か一方に形成した軸を、血液採集ノズルに固定した取り
付け部材の軸挿通穴に遊貫させることによって、血液採
集ノズルを懸架しているので、引き上げの途中で血液採
集ノズルが通過する洗浄装置の設置位置に誤差があって
も無理な力が血液採集ノズルに加わるのを回避でき、引
き上げ時に無理な力が加わって血液採集ノズルが変形し
たり引き上げ動作が阻害されるのを防止できる効果があ
る。
また、昇降装置のノズル取り付け部材に形成されている
ねじ挿通穴に対して雄ねじのねじ部を遊貫させた構成と
しているので、洗浄装置通過途中での血液採集ノズル停
止位置に誤差が生じても、昇降装置のノズル取り付け部
材に対する雄ねじの位置を修正することによって血液採
集ノズル停止位置を容易に調整できる効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案の一実施例を示し、第1図
は本考案の血球測定装置のノズル支持構造の分解斜視
図、第2図は前記ノズル支持構造の縦断正面図、第3図
は本考案によるノズル支持構造が適用された血球測定装
置の構成概要図である。 第4図は本考案の別の実施例である血球測定装置のノズ
ル支持構造を示す縦断正面図である。 第5図は従来の血球測定装置の構成概要図である。 1……血液採集ノズル、2……容器、5……昇降装置、
6……洗浄装置、8……容器、18……ノズル取り付け部
材、19……ねじ挿通穴、20……取り付け部材、21……軸
挿通穴、22,42……雄ねじ、23,45……ねじ部、25,55…
…雌ねじ、26、43……軸。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】測定すべき血液を収容した容器中に浸漬し
    所定量の血液を吸引して採集した血液採集ノズルを、そ
    のノズルの外周面に付着した血液を除去する洗浄装置中
    を通過させながら昇降装置によって前記容器から引き上
    げ、血球測定に必要な処理を血液に施すための容器に前
    記血液採集ノズル中の採集血液を注入するようにした機
    構を含む血球測定装置のノズル支持構造において、前記
    昇降装置のノズル取り付け部材に形成されたねじ挿通穴
    にねじ部を遊貫させた雄ねじと、そのねじ部に螺合する
    雌ねじとで前記ノズル取り付け部材を挟み付け、前記雄
    ねじまたは雌ねじに形成した軸を、前記血液採集ノズル
    に固定された取り付け部材の軸挿通穴に遊貫させること
    によって、前記雄ねじ、雌ねじおよび取り付け部材を介
    して血液採集ノズルを昇降装置のノズル取り付け部材に
    懸架するようにしたことを特徴とする血球測定装置のノ
    ズル支持構造。
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