JPH0720405A - 画像表示装置 - Google Patents
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- JPH0720405A JPH0720405A JP18442993A JP18442993A JPH0720405A JP H0720405 A JPH0720405 A JP H0720405A JP 18442993 A JP18442993 A JP 18442993A JP 18442993 A JP18442993 A JP 18442993A JP H0720405 A JPH0720405 A JP H0720405A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 フリッカーのない高精細で広画角の画像情報
の観察が可能な画像表示装置を得ること。 【構成】 表示素子からの表示情報に基づく光束を光学
系を介して観察者の瞳に導光し、該表示情報を虚像とし
て拡大観察する際、該表示素子を強誘電性液晶より構成
したこと。
の観察が可能な画像表示装置を得ること。 【構成】 表示素子からの表示情報に基づく光束を光学
系を介して観察者の瞳に導光し、該表示情報を虚像とし
て拡大観察する際、該表示素子を強誘電性液晶より構成
したこと。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像表示装置に関し、特
に液晶表示素子等の小型の画像情報(表示情報)を有し
た光学系を観察者の頭部や顔面前方等に装置して拡大し
た広画角の虚像として観察するようにした画像表示装置
に関するものである。
に液晶表示素子等の小型の画像情報(表示情報)を有し
た光学系を観察者の頭部や顔面前方等に装置して拡大し
た広画角の虚像として観察するようにした画像表示装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、液晶等の画像表示素子に表示
された画像情報を臨場感のある大画面の映像として観察
するようにした画像表示装置として大型CRTディスプ
レイ装置やプロジェクションTV装置等が用いられてい
る。
された画像情報を臨場感のある大画面の映像として観察
するようにした画像表示装置として大型CRTディスプ
レイ装置やプロジェクションTV装置等が用いられてい
る。
【0003】これらの画像表示装置は大きな空間を必要
とし、狭い部屋に設置しようとすると、適切なる観察距
離が確保できなく、又個々の人が異なる番組を見ること
ができない等の問題点があった。
とし、狭い部屋に設置しようとすると、適切なる観察距
離が確保できなく、又個々の人が異なる番組を見ること
ができない等の問題点があった。
【0004】この為、例えば特開平3−203478号
公報では図5に示すように画像表示素子からの光束を観
察者の顔面近くに配置した光学系を用いて直接、眼(観
察者の瞳)に導光して大画面の画像情報を観察するよう
にした画像表示装置を提案している。
公報では図5に示すように画像表示素子からの光束を観
察者の顔面近くに配置した光学系を用いて直接、眼(観
察者の瞳)に導光して大画面の画像情報を観察するよう
にした画像表示装置を提案している。
【0005】同図の要部について説明すると221R,
221Lは右眼用と左眼用の液晶カラーテレビである。
液晶カラーテレビ221R,221Lに表示された画像
情報は各々両眼の前方に配置した台形のビームスプリッ
ター(ハーフミラー)222R(222L不図示)によ
って一部分の光束が反射されて、前方の凹面鏡223に
入射する。凹面鏡223で反射した光束はビームスプリ
ッター222R(222L)を透過して観察者(不図
示)の眼に入射する。
221Lは右眼用と左眼用の液晶カラーテレビである。
液晶カラーテレビ221R,221Lに表示された画像
情報は各々両眼の前方に配置した台形のビームスプリッ
ター(ハーフミラー)222R(222L不図示)によ
って一部分の光束が反射されて、前方の凹面鏡223に
入射する。凹面鏡223で反射した光束はビームスプリ
ッター222R(222L)を透過して観察者(不図
示)の眼に入射する。
【0006】これにより観察者は液晶カラーテレビ22
1R,221Lに表示した画像情報を凹面鏡223前方
の所定位置に虚像として観察している。
1R,221Lに表示した画像情報を凹面鏡223前方
の所定位置に虚像として観察している。
【0007】又、このような画像表示装置において、観
察者の右眼用と左眼用とに視差のある表示情報を表示し
て立体画像を観察することも可能である。
察者の右眼用と左眼用とに視差のある表示情報を表示し
て立体画像を観察することも可能である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図5に示す画像表示装
置では画像表示素子として液晶カラーテレビを用いてい
る。この為、画素数には構造上及びコスト上の理由から
限界があった。その結果、表示画像をレンズ又は凹面鏡
によって拡大して観察すると画素が非常に粗く観察さ
れ、画像情報の画質が低下する傾向があった。又、装置
全体の小型化及び軽量化を図る為に液晶カラーテレビを
小さくしようとすると、次のような問題点が生じてく
る。
置では画像表示素子として液晶カラーテレビを用いてい
る。この為、画素数には構造上及びコスト上の理由から
限界があった。その結果、表示画像をレンズ又は凹面鏡
によって拡大して観察すると画素が非常に粗く観察さ
れ、画像情報の画質が低下する傾向があった。又、装置
全体の小型化及び軽量化を図る為に液晶カラーテレビを
小さくしようとすると、次のような問題点が生じてく
る。
【0009】(1−1)TFT型アクティブマトリック
ス方式の液晶テレビでは、その製造プロセスが半導体プ
ロセスと同一であり、高精細化するには製造装置上の制
約(例えば、配線の線幅や、TFTプロセス等)があ
り、しかも高精細化するに従って製造の歩留りが低下し
てくる。
ス方式の液晶テレビでは、その製造プロセスが半導体プ
ロセスと同一であり、高精細化するには製造装置上の制
約(例えば、配線の線幅や、TFTプロセス等)があ
り、しかも高精細化するに従って製造の歩留りが低下し
てくる。
【0010】(1−2)液晶カラーテレビを小型化し
て、レンズや凹面鏡等で拡大して観察するにはパワー
(屈折力)の強い光学系とそれをカバーする程度の視野
特性を有した液晶カラーテレビが要求される。しかしな
がら、画質が良好なSTN(SuperTwisted Nematic)液晶
テレビでも性能を高精細領域で維持しながら、視野角特
性を改善することは大変難しい。
て、レンズや凹面鏡等で拡大して観察するにはパワー
(屈折力)の強い光学系とそれをカバーする程度の視野
特性を有した液晶カラーテレビが要求される。しかしな
がら、画質が良好なSTN(SuperTwisted Nematic)液晶
テレビでも性能を高精細領域で維持しながら、視野角特
性を改善することは大変難しい。
【0011】本発明は画像表示素子として適切なる液晶
表示素子を用いると共に、各要素を適切に設定すること
により装置全体の小型化を図りつつ、高精細でかつ広画
角の観察を可能とした画像表示装置の提供を目的とす
る。
表示素子を用いると共に、各要素を適切に設定すること
により装置全体の小型化を図りつつ、高精細でかつ広画
角の観察を可能とした画像表示装置の提供を目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の画像表示装置
は、 (1−1)表示素子からの表示情報に基づく光束を光学
系を介して観察者の瞳に導光し、該表示情報を虚像とし
て拡大観察する際、該表示素子を強誘電性液晶より構成
したことを特徴としている。
は、 (1−1)表示素子からの表示情報に基づく光束を光学
系を介して観察者の瞳に導光し、該表示情報を虚像とし
て拡大観察する際、該表示素子を強誘電性液晶より構成
したことを特徴としている。
【0013】特に、前記画像表示装置は観察者の右眼用
表示系と左眼用表示系の2系統を有していることや、前
記右眼用表示系の表示情報と左眼用表示系の表示情報は
視差画像であること、そして前記表示素子は前記光学系
の光軸に対して傾き調整可能であること等を特徴として
いる。
表示系と左眼用表示系の2系統を有していることや、前
記右眼用表示系の表示情報と左眼用表示系の表示情報は
視差画像であること、そして前記表示素子は前記光学系
の光軸に対して傾き調整可能であること等を特徴として
いる。
【0014】(1−2)表示素子からの表示情報と、該
表示情報とは異なった方向に位置している画像情報の2
つの情報を光透過性の光束結合素子を介して空間的に重
畳して同一視野で観察する際、該表示素子は強誘電性液
晶より構成したことを特徴としている。
表示情報とは異なった方向に位置している画像情報の2
つの情報を光透過性の光束結合素子を介して空間的に重
畳して同一視野で観察する際、該表示素子は強誘電性液
晶より構成したことを特徴としている。
【0015】(1−3)前記表示素子は少なくとも1枚
のフレームメモリを有していることを特徴としている。
更に、入力される画像信号と1フレーム前の画像信号と
を比較し、画像データの変わった部分を検出し、該画像
データの変わった部分を優先的に書き換える駆動手段を
有することを特徴としている。
のフレームメモリを有していることを特徴としている。
更に、入力される画像信号と1フレーム前の画像信号と
を比較し、画像データの変わった部分を検出し、該画像
データの変わった部分を優先的に書き換える駆動手段を
有することを特徴としている。
【0016】
【実施例】図1は本発明の画像表示装置の実施例1の要
部概略図である。同図は観察者の例えば右眼用表示系を
示しており、同様の構成の左眼用表示系もある。
部概略図である。同図は観察者の例えば右眼用表示系を
示しており、同様の構成の左眼用表示系もある。
【0017】図中、1は照明部であり、光源2として蛍
光灯を有している。3は表示素子であり、強誘電性液晶
セルより成り、TV等の画像信号aに基づく表示情報3
aを形成している。
光灯を有している。3は表示素子であり、強誘電性液晶
セルより成り、TV等の画像信号aに基づく表示情報3
aを形成している。
【0018】尚、右眼用の表示情報3aと左眼用表示系
による左眼用表示情報は視差画像となっている。5は光
学系であり、色収差等の諸収差を補正したレンズ系より
成っているが、同図では簡単の為に単レンズとして示し
ている。6は観察者の瞳位置であり、観察者の眼球位置
に相当している。9は表示情報3aの光学系5による虚
像面である。
による左眼用表示情報は視差画像となっている。5は光
学系であり、色収差等の諸収差を補正したレンズ系より
成っているが、同図では簡単の為に単レンズとして示し
ている。6は観察者の瞳位置であり、観察者の眼球位置
に相当している。9は表示情報3aの光学系5による虚
像面である。
【0019】本実施例では、照明部1で照明された表示
情報3aの各画素3a−1,3a−2,3a−3からの
光束4−1,4−2,4−3は光学系5によって観察者
の瞳6に導光している。このとき光学系5と表示素子3
との距離及び光学系5の屈折力(パワー)を適切に設定
している。
情報3aの各画素3a−1,3a−2,3a−3からの
光束4−1,4−2,4−3は光学系5によって観察者
の瞳6に導光している。このとき光学系5と表示素子3
との距離及び光学系5の屈折力(パワー)を適切に設定
している。
【0020】これによって、例えば画素3a−1からの
光束4−1はあたかも虚像面9上の点(3a−1)´か
ら射出される光束(4−1)´のようにして、表示情報
3aを虚像の拡大画像として観察するようにしている。
本実施例では表示素子3は光学系5の光軸に対して傾き
調整可能となっている。
光束4−1はあたかも虚像面9上の点(3a−1)´か
ら射出される光束(4−1)´のようにして、表示情報
3aを虚像の拡大画像として観察するようにしている。
本実施例では表示素子3は光学系5の光軸に対して傾き
調整可能となっている。
【0021】本実施例では、表示素子を高速応答性とメ
モリー効果を有する強誘電性液晶より構成し、フリッカ
ーの生じない高精細で広画角の画像情報を得ている。表
示素子3に表示される画像が、例えばコンピュータ23
で作成されたコンピュータ・グラフィックス等の画像信
号bの場合は、入力された画像信号とフレームメモリ2
2に保持された画像データを比較し、画面上で変化が生
じた領域を優先的に書き替えて画像表示を行なう。部分
書換方式による駆動を行なうことによって、より高速で
自然な画像の観察を行なっている。
モリー効果を有する強誘電性液晶より構成し、フリッカ
ーの生じない高精細で広画角の画像情報を得ている。表
示素子3に表示される画像が、例えばコンピュータ23
で作成されたコンピュータ・グラフィックス等の画像信
号bの場合は、入力された画像信号とフレームメモリ2
2に保持された画像データを比較し、画面上で変化が生
じた領域を優先的に書き替えて画像表示を行なう。部分
書換方式による駆動を行なうことによって、より高速で
自然な画像の観察を行なっている。
【0022】上記、部分書換方式による駆動はTV等の
画像信号aであっても適用できるのは言うまでもない。
画像信号aであっても適用できるのは言うまでもない。
【0023】本実施例で用いている強誘電性液晶として
は、カイラルスメクテイックC相(SmC*),H相(Sm
H*),F相(SmF*),I相(SmI*),J相(SmJ*),K
相(SmK*),G相(SmG*)の液晶が適している。この強
誘電性液晶については、“LE JOURNAL DE PHYSIQUE LET
TERS”36(L-69) 1975,「Ferroelectric Liquid Crystal
s 」;Applied Physics letters ”36(11) 1980 ,「Sub
micro Second BistableElectrooptic Switchig in Liqu
id Crystals 」;“固体物理”16(141) 1981,「液晶」等
に記載されており、本発明ではこれらに開示された強誘
電性液晶を用いることができる。
は、カイラルスメクテイックC相(SmC*),H相(Sm
H*),F相(SmF*),I相(SmI*),J相(SmJ*),K
相(SmK*),G相(SmG*)の液晶が適している。この強
誘電性液晶については、“LE JOURNAL DE PHYSIQUE LET
TERS”36(L-69) 1975,「Ferroelectric Liquid Crystal
s 」;Applied Physics letters ”36(11) 1980 ,「Sub
micro Second BistableElectrooptic Switchig in Liqu
id Crystals 」;“固体物理”16(141) 1981,「液晶」等
に記載されており、本発明ではこれらに開示された強誘
電性液晶を用いることができる。
【0024】図2は強誘電性液晶セル3の例を模式的に
描いたものである。11と11´はIn2O3 ,SnO2やIT
O(Indimu-Tin Oxide ) 等の透明電極がコートされた基
板(ガラス板)であり、その間に層12がガラス面に垂
直になるよう配向したSmC*,SmH*,SmF*,SmI*,SmG*の
液晶が封入されている。太線で示した線13が配向して
いる液晶分子を表わしており、この液晶分子13はその
分子に直交した方向に双極子モーメント14(P⊥)を
有している。
描いたものである。11と11´はIn2O3 ,SnO2やIT
O(Indimu-Tin Oxide ) 等の透明電極がコートされた基
板(ガラス板)であり、その間に層12がガラス面に垂
直になるよう配向したSmC*,SmH*,SmF*,SmI*,SmG*の
液晶が封入されている。太線で示した線13が配向して
いる液晶分子を表わしており、この液晶分子13はその
分子に直交した方向に双極子モーメント14(P⊥)を
有している。
【0025】基板11と11´上の電極間に一定の閾値
以上の電圧を印加すると、液晶分子13のらせん構造が
ほどけ、双極子モーメント14は全ての電界方向に向く
ように、液晶分子13は配向方向を変えることができ
る。液晶分子13は細長い形状を有しており、その長軸
方向と短軸方向で屈折率異方性を示し、従って、例えば
ガラス面の上側に1枚の偏光子を置けば、電圧印加極性
によって光学特性が変わる液晶変調素子となることは容
易に理解される(この際、ガラス面の上下に互いにクロ
スニコルの偏光板を配置してもよい)。
以上の電圧を印加すると、液晶分子13のらせん構造が
ほどけ、双極子モーメント14は全ての電界方向に向く
ように、液晶分子13は配向方向を変えることができ
る。液晶分子13は細長い形状を有しており、その長軸
方向と短軸方向で屈折率異方性を示し、従って、例えば
ガラス面の上側に1枚の偏光子を置けば、電圧印加極性
によって光学特性が変わる液晶変調素子となることは容
易に理解される(この際、ガラス面の上下に互いにクロ
スニコルの偏光板を配置してもよい)。
【0026】更に液晶セルの厚さを充分に薄くした場合
(例えば1μ)には、図3に示すように、電界を印加し
ていない状態でも液晶分子のらせん構造はほどけ(非ら
せん構造)、その双極子モーメントP又はP´は上向き
24又は下向き24´のどちらかの状態をとる。
(例えば1μ)には、図3に示すように、電界を印加し
ていない状態でも液晶分子のらせん構造はほどけ(非ら
せん構造)、その双極子モーメントP又はP´は上向き
24又は下向き24´のどちらかの状態をとる。
【0027】このようなセルに図3に示す如く一定の敷
居値以上の極性の異なる電界E又はE´を与えてやる
と、双極子モーメントは電界E又はE´の電界ベクトル
に対応して上向き24又は下向き24´と向きを変え、
それに応じて液晶分子は第1の安定状態23か或いは第
2の安定状態23´の何れか一方に配向する。従って、
偏光軸が第1の安定状態23か又は2の安定状態23´
の配向方向と平行となるように、1枚の偏光子をガラス
面の上側に配置することによって、光学的なコントラス
トが得られる。
居値以上の極性の異なる電界E又はE´を与えてやる
と、双極子モーメントは電界E又はE´の電界ベクトル
に対応して上向き24又は下向き24´と向きを変え、
それに応じて液晶分子は第1の安定状態23か或いは第
2の安定状態23´の何れか一方に配向する。従って、
偏光軸が第1の安定状態23か又は2の安定状態23´
の配向方向と平行となるように、1枚の偏光子をガラス
面の上側に配置することによって、光学的なコントラス
トが得られる。
【0028】このような強誘電性液晶を光変調素子とし
て用いることの利点は3つある。第1に応答速度が極め
て速いこと、第2に液晶分子の配向が双安定性を有する
ことである。第2の点を例えば図3によって説明する
と、電界Eを印加すると液晶分子は第1の安定状態23
に配向するが、この状態は電界を切っても安定である。
又、逆向きの電界E´を印加すると、液晶分子は第2の
安定状態23´に配向してその分子の向きを変えるが、
やはり電界を切ってもこの状態に留まっている。又、与
える電界Eが一定の閾値を越えない限り、それぞれの配
向状態にやはり維持されている。
て用いることの利点は3つある。第1に応答速度が極め
て速いこと、第2に液晶分子の配向が双安定性を有する
ことである。第2の点を例えば図3によって説明する
と、電界Eを印加すると液晶分子は第1の安定状態23
に配向するが、この状態は電界を切っても安定である。
又、逆向きの電界E´を印加すると、液晶分子は第2の
安定状態23´に配向してその分子の向きを変えるが、
やはり電界を切ってもこの状態に留まっている。又、与
える電界Eが一定の閾値を越えない限り、それぞれの配
向状態にやはり維持されている。
【0029】このような応答速度の速さとメモリー効果
が有効に実現されるにはセルとしてはできるだけ薄い方
が好ましく、一般的には0.5〜20μ、特に1μ〜5
μが適している。
が有効に実現されるにはセルとしてはできるだけ薄い方
が好ましく、一般的には0.5〜20μ、特に1μ〜5
μが適している。
【0030】この種の強誘電性液晶を用いたマトリクス
電極構造を有する液晶電気光学装置は、例えばクラーク
とラガバルにより米国特許第4367924号公報で提
案されている。第3に偏光板が1枚で済み明るい表示が
得られる。
電極構造を有する液晶電気光学装置は、例えばクラーク
とラガバルにより米国特許第4367924号公報で提
案されている。第3に偏光板が1枚で済み明るい表示が
得られる。
【0031】本実施例の表示素子3としての、強誘電性
液晶セルの駆動方法としては公知の方法を用いることが
できる。そのうち例えば走査線を複数の領域に分割した
り、走査線を1ライン毎に書き込む代わりに画像データ
の変わった部分のみを優先的に書き替える部分書換方式
を用いて、画像表示の高速化を行なえば高精細でフリッ
カーのない動画を観察することも可能となる。
液晶セルの駆動方法としては公知の方法を用いることが
できる。そのうち例えば走査線を複数の領域に分割した
り、走査線を1ライン毎に書き込む代わりに画像データ
の変わった部分のみを優先的に書き替える部分書換方式
を用いて、画像表示の高速化を行なえば高精細でフリッ
カーのない動画を観察することも可能となる。
【0032】特に、前記画像表示素子に表示される画像
がコンピュータで作成されたコンピュータ・グラフィッ
クス等の画像の場合には、画面上で変化が生じる領域の
データは既に分かっているので、この方式で液晶セルを
駆動することは非常に効果的である。
がコンピュータで作成されたコンピュータ・グラフィッ
クス等の画像の場合には、画面上で変化が生じる領域の
データは既に分かっているので、この方式で液晶セルを
駆動することは非常に効果的である。
【0033】又、本実施例で強誘電性液晶セルは光学系
5の光軸に対して傾けられる機構を持たせており、本発
明の画像表示装置を構成した場合の視野特性の微調整を
行なうことを可能としている。
5の光軸に対して傾けられる機構を持たせており、本発
明の画像表示装置を構成した場合の視野特性の微調整を
行なうことを可能としている。
【0034】図4は本発明の画像表示装置の実施例2の
要部概略図である。
要部概略図である。
【0035】本実施例は図1の実施例1に比べて右眼用
表示系をハーフミラー、ダイクロイックミラー、又はホ
ログラム素子等からなる光束結合素子7を用いて、表示
素子3の表示情報3aを前方の自然風景等の画像情報Y
に空間的に重畳して双方を同時に観察することができる
ように構成したことが異なっており、その他の構成は同
じである。
表示系をハーフミラー、ダイクロイックミラー、又はホ
ログラム素子等からなる光束結合素子7を用いて、表示
素子3の表示情報3aを前方の自然風景等の画像情報Y
に空間的に重畳して双方を同時に観察することができる
ように構成したことが異なっており、その他の構成は同
じである。
【0036】図中1は照明部であり、光源2として蛍光
灯を有している。3は表示素子であり、強誘電性液晶セ
ルより成り、表示情報3aを形成している。7は光束結
合素子(コンバイナ光学素子)であり、ハーフミラーか
ら成っている。5aは反射凹面鏡、6は観察用の瞳位置
であり、観察者の眼球位置に相当している。9は表示情
報3aの反射凹面鏡5による虚像面である。10は光量
調整部材であり、液晶を利用して通過光量を調整してい
る。Yは自然風景等の画像情報である。
灯を有している。3は表示素子であり、強誘電性液晶セ
ルより成り、表示情報3aを形成している。7は光束結
合素子(コンバイナ光学素子)であり、ハーフミラーか
ら成っている。5aは反射凹面鏡、6は観察用の瞳位置
であり、観察者の眼球位置に相当している。9は表示情
報3aの反射凹面鏡5による虚像面である。10は光量
調整部材であり、液晶を利用して通過光量を調整してい
る。Yは自然風景等の画像情報である。
【0037】本実施例では照明部1で照明された液晶表
示素子3からの表示情報3aに基づく光束4は、まずハ
ーフミラー7を透過し(ここでの反射光は眼6と反対方
向に向かい像表示に関係ないので省略する)、反射凹面
鏡5aにより反射され、再びハーフミラー7に達する。
そしてハーフミラー7で反射された光束8が観察者の眼
6に達する。観察者は反射凹面鏡5aによる液晶表示素
子3の表示情報3aを虚像面9で、又虚像面9近傍の画
像情報Yを空間的に重畳させて同一視野で同時に観察し
ている。
示素子3からの表示情報3aに基づく光束4は、まずハ
ーフミラー7を透過し(ここでの反射光は眼6と反対方
向に向かい像表示に関係ないので省略する)、反射凹面
鏡5aにより反射され、再びハーフミラー7に達する。
そしてハーフミラー7で反射された光束8が観察者の眼
6に達する。観察者は反射凹面鏡5aによる液晶表示素
子3の表示情報3aを虚像面9で、又虚像面9近傍の画
像情報Yを空間的に重畳させて同一視野で同時に観察し
ている。
【0038】本実施例においては外界の画像情報Yから
の光束はハーフミラー7を透過し、観察者の眼6に達す
る。このとき画像情報Yと液晶表示素子3の虚像面9と
をスーパーインポーズ(重畳)させて、双方の情報を大
画面として認識することを可能としている。又光量調節
部材10により外界の画像情報Yからの透過光束の光量
を調整し、液晶表示素子3の明るさと外界光量とをバラ
ンスさせている。
の光束はハーフミラー7を透過し、観察者の眼6に達す
る。このとき画像情報Yと液晶表示素子3の虚像面9と
をスーパーインポーズ(重畳)させて、双方の情報を大
画面として認識することを可能としている。又光量調節
部材10により外界の画像情報Yからの透過光束の光量
を調整し、液晶表示素子3の明るさと外界光量とをバラ
ンスさせている。
【0039】本実施例の光量調整部材10は、例えば透
明電極付き平行平面板で液晶層を保持した構造より成
り、この液晶層へ印加する電圧を変えることにより透過
率を変えることができる構成より成っている。
明電極付き平行平面板で液晶層を保持した構造より成
り、この液晶層へ印加する電圧を変えることにより透過
率を変えることができる構成より成っている。
【0040】この調整方法としては、例えばダイヤル
(不図示)等により光量調整部材10の液晶層への印加
電圧を観察者が調整することにより行なわれる。この時
外界からの透過光量をゼロとなるように設定すれば、ス
ーパーインポーズ表示でなく、単に液晶表示素子からの
表示情報3aのみを観察することができる。
(不図示)等により光量調整部材10の液晶層への印加
電圧を観察者が調整することにより行なわれる。この時
外界からの透過光量をゼロとなるように設定すれば、ス
ーパーインポーズ表示でなく、単に液晶表示素子からの
表示情報3aのみを観察することができる。
【0041】本実施例においてはハーフミラー7の反射
率と透過率を各々50%、反射凹面鏡5aに光損失がな
い(反射率100%)とすると、眼6に達する光、即ち
光量利用効率(0.5)2 =0.25となる。これは従
来の装置の光量利用効率(0.125)に比べて2倍と
なっている。
率と透過率を各々50%、反射凹面鏡5aに光損失がな
い(反射率100%)とすると、眼6に達する光、即ち
光量利用効率(0.5)2 =0.25となる。これは従
来の装置の光量利用効率(0.125)に比べて2倍と
なっている。
【0042】加えて本実施例において、強誘電性液晶素
子を用いることは前記実施例1の説明でも示した強誘電
性液晶の第3の利点である明るい表示が得られる点で、
他のTN型液晶素子を用いるより非常に効果的である。
子を用いることは前記実施例1の説明でも示した強誘電
性液晶の第3の利点である明るい表示が得られる点で、
他のTN型液晶素子を用いるより非常に効果的である。
【0043】即ち本実施例の如く、外界の光景等の他の
画像情報に重畳させて画像表示を行なう為には、その画
像表示素子の明るさ(表示輝度)が高いほど光量調節部
材10の透過率を高くすることができ、外界の画像情報
Yよりも見易くなるという効果を有する。
画像情報に重畳させて画像表示を行なう為には、その画
像表示素子の明るさ(表示輝度)が高いほど光量調節部
材10の透過率を高くすることができ、外界の画像情報
Yよりも見易くなるという効果を有する。
【0044】当然のことながら、本実施例の変形とし
て、表示素子3からの表示情報をレンズ系で拡大した後
にハーフミラーやホログラム素子等の光束結合素子7に
よって直接観察者の瞳方向へ反射させ虚像を観察する様
に構成することも可能である。
て、表示素子3からの表示情報をレンズ系で拡大した後
にハーフミラーやホログラム素子等の光束結合素子7に
よって直接観察者の瞳方向へ反射させ虚像を観察する様
に構成することも可能である。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば以上のように、画像表示
素子として適切なる液晶表示素子を用いると共に各要素
を適切に設定することにより、装置全体の小型を図りつ
つ高精細でかつ広画角の観察を可能とした画像表示装置
を達成することができる。
素子として適切なる液晶表示素子を用いると共に各要素
を適切に設定することにより、装置全体の小型を図りつ
つ高精細でかつ広画角の観察を可能とした画像表示装置
を達成することができる。
【図1】 本発明の実施例1の要部概略図
【図2】 本発明に係る強誘電性液晶の説明図
【図3】 本発明に係る強誘電性液晶の説明図
【図4】 本発明の実施例2の要部概略図
【図5】 従来の画像表示装置の要部概略図
1 照明部 2 光源 3 表示素子 3a 表示情報 5 光学系 5a 凹面反射鏡 6 瞳 7 光束結合素子 9 虚像面 10 光量調整部材 Y 画像情報 22 フレームメモリ
Claims (8)
- 【請求項1】 表示素子からの表示情報に基づく光束を
光学系を介して観察者の瞳に導光し、該表示情報を虚像
として拡大観察する際、該表示素子を強誘電性液晶より
構成したことを特徴とする画像表示装置。 - 【請求項2】 前記画像表示装置は観察者の右眼用表示
系と左眼用表示系の2系統を有していることを特徴とす
る請求項1の画像表示装置。 - 【請求項3】 前記右眼用表示系の表示情報と左眼用表
示系の表示情報は視差画像であることを特徴とする請求
項2の画像表示装置。 - 【請求項4】 前記表示素子は前記光学系の光軸に対し
て傾き調整可能であることを特徴とする請求項1の画像
表示装置。 - 【請求項5】 表示素子からの表示情報と、該表示情報
とは異なった方向に位置している画像情報の2つの情報
を光透過性の光束結合素子を介して空間的に重畳して同
一視野で観察する際、該表示素子は強誘電性液晶より構
成したことを特徴とする画像表示装置。 - 【請求項6】 前記表示素子は少なくとも1枚のフレー
ムメモリーを有していることを特徴とする請求項1から
5の画像表示装置。 - 【請求項7】 前記表示素子は入力される画像信号と1
フレーム前の画像信号とを比較し、画像データの変わっ
た部分を検出し、該画像データの変わった部分を優先的
に書き換える駆動手段を有することを特徴とする請求項
1から6の画像表示装置。 - 【請求項8】 前記表示素子に表示される画像信号がコ
ンピュータによって作成されることを特徴とする請求項
1から7の画像表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18442993A JPH0720405A (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | 画像表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18442993A JPH0720405A (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | 画像表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0720405A true JPH0720405A (ja) | 1995-01-24 |
Family
ID=16153001
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18442993A Pending JPH0720405A (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | 画像表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0720405A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11517921B2 (en) | 2018-06-04 | 2022-12-06 | Gjosa Sa | Cartridge, method for operating the cartridge, water nozzle insert and outlet |
-
1993
- 1993-06-29 JP JP18442993A patent/JPH0720405A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11517921B2 (en) | 2018-06-04 | 2022-12-06 | Gjosa Sa | Cartridge, method for operating the cartridge, water nozzle insert and outlet |
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