JPH07202305A - 前置光増幅器 - Google Patents

前置光増幅器

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JPH07202305A
JPH07202305A JP33866693A JP33866693A JPH07202305A JP H07202305 A JPH07202305 A JP H07202305A JP 33866693 A JP33866693 A JP 33866693A JP 33866693 A JP33866693 A JP 33866693A JP H07202305 A JPH07202305 A JP H07202305A
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JP
Japan
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signal light
optical
signal
fabry
filter
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Application number
JP33866693A
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English (en)
Inventor
Koji Nakazato
浩二 中里
Masayuki Nishimura
正幸 西村
Hidetoshi Motomiya
秀俊 本宮
Nobuo Tomita
信夫 富田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 縦多モードスペクトル光源であるファブリ・
ペロー型レーザ共振器から光伝送路を経て信号光を入力
され、選択された波長範囲に含まれる縦モードの各信号
成分を保持しつつ、良好なS/N比で増幅して受信器に
出力する前置光増幅器を提供する。 【構成】 送信器100から発信されて縦多モードスペ
クトルを有する信号光は、伝送用光ファイバ200を介
して前置光増幅器300に入力され、光ファイバ増幅部
310の増幅用光ファイバで励起したErの誘導放出に
より増幅され、ファブリ・ペロー型ファイバフイルタ3
20及びバンドパスフィルタ330を順次透過し、受信
器400で受信される。ファブリ・ペロー型フイルタ3
20が信号光の縦多モードスペクトルに対応した透過率
分布を有するので、信号光から取り出される光成分に縦
モードの各信号成分が保持される一方、大部分の雑音成
分が除去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信システムにおい
てファブリ・ペロー型レーザ共振器等の縦多モードスペ
クトル光源から光伝送路を経て入力した信号光を良好な
S/N比で増幅し、受信器に出力する前置光増幅器に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、光通信システムにおける受信器の
前段に配置される前置光増幅器には、活性物質として希
土類元素が添加された光ファイバを利用した光ファイバ
増幅器が用いられている。特に、Er添加ファイバを用
いる光ファイバ増幅器(EDFA)は、石英系光ファイ
バの伝送損失が最低となる波長1.5μm帯の光成分を
増幅する特性を有するので、長距離伝送において有効で
ある。
【0003】このような従来の前置光増幅器は、送信器
から光伝送路を経て入力した信号光を、Er添加ファイ
バの誘導放出によって増幅する。さらに、この前置光増
幅器は、バンドパスフィルタによって雑音(ASE)成
分を除去し、受信器に出力する。ここで、送信器として
は、分布帰還型レーザ共振器等の縦単一モードスペクト
ル光源や、ファブリ・ペロー型レーザ共振器等の縦多モ
ードスペクトル光源がある。受信器には、フォトダイオ
ード(PD)やアバランシェフォトダイオード(AP
D)等の光検出器が用いられている。
【0004】図6に、従来の前置光増幅器における縦単
一モードスペクトルを有する信号光の増幅過程を示す。
図6(a)に示すスペクトルは、分布帰還型レーザ共振
器から光伝送路を経て前置光増幅器に入力される信号光
である。この信号光では、単一モードの信号成分が一個
の共振波長を有している。図6(b)に示すスペクトル
は、前置光増幅器に入力されてEr添加ファイバの誘導
放出により増幅された信号光である。この信号光では、
信号成分が強度変動を受けると共に、広い波長幅に分布
したASE成分が信号成分に付加されている。
【0005】図6(c)に示すスペクトルは、Er添加
ファイバから出力され、比較的広い透過波長幅を有する
バンドパスフィルタによって信号光から取り出された光
成分である。この光成分では、ASE成分が信号光から
一部除去されている。図6(d)に示すスペクトルは、
Er添加ファイバから出力され、比較的狭い透過波長幅
を有するバンドパスフィルタによって信号光から取り出
された光成分である。この光成分では、図6(c)に示
すスペクトルよりもさらに多くのASE成分が信号光か
ら除去されている。
【0006】このように、図6(c)及び(d)それぞ
れのスペクトルを比較すると、透過波長幅の中心波長が
信号光の共振波長に一致しているバンドパスフィルタに
おいて、その透過波長幅が狭帯域である程、この前置光
増幅器から出力される信号光のS/N比が良好になって
いる。
【0007】図7に、従来の前置光増幅器における光フ
ィルタの透過波長幅と受信器の受光感度との関係を示
す。ここで、信号光は、分布帰還型レーザ共振器から光
伝送路を経て入力し、共振波長1540nmを有してい
る。また、異なる線種で図示したグラフは、ビットレー
ト2.5Gbit/s及び622Mbit/sにおい
て、論理値1を表すパワーに対する論理値0を表すパワ
ーの比rが0.1及び0.001である場合をそれぞれ
示している。
【0008】このように、バンドパスフィルタの透過波
長幅が広帯域である程、信号光を受光する受信器の最小
受光感度、すなわちS/N比は劣化している。
【0009】なお、上述したような縦単一モードスペク
トルを有する信号光に対する光フィルタに、ファブリ・
ペロー型フィルタとバンドパスフィルタとを順次配置し
て狭帯域フィルタとして用いている前置光増幅器が、文
献"IEEE Photon.Technol.Lett.,vol.4,no.3,pp.272-27
5,Mar.1992"に記載されている。
【0010】また、上述したような光フィルタの透過波
長幅と受信器の受光感度との関係が、文献"IEEE Photo
n.Technol.Lett.,vol.5,no.3,pp.358-361,Mar.1993"に
詳細に記載されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の前置光増幅器では、縦多モードスペクトルを有する
信号光に対し、透過波長幅が狭帯域であるバンドパスフ
ィルタを安易に用いることができないことを、以下に説
明する。
【0012】図8に、従来の前置光増幅器における縦多
モードスペクトルを有する信号光の増幅過程を示す。図
8(a)に示すスペクトルは、ファブリ・ペロー型レー
ザ共振器から光伝送路を経て前置光増幅器に入力される
信号光である。この信号光では、縦多モードの信号成分
が一定間隔で配列された多数の共振周波数を有してい
る。図8(b)に示すスペクトルは、前置光増幅器に入
力されてEr添加ファイバの誘導放出によって増幅され
た信号光である。この信号光では、信号成分が強度変動
を受けると共に、広い波長幅に分布したASE成分が信
号成分に付加されている。
【0013】図8(c)に示すスペクトルは、Er添加
ファイバから出力され、比較的広い透過波長幅を有する
バンドパスフィルタによって信号光から取り出された光
成分である。この光成分では、ASE成分が信号光から
一部除去されている。図8(d)に示すスペクトルは、
Er添加ファイバから出力され、比較的狭い透過波長幅
を有するバンドパスフィルタによって信号光から取り出
された光成分である。この光成分では、図8(c)に示
すスペクトルよりもさらに多くのASE成分が信号光か
ら一部除去されている。
【0014】このように、比較的広い透過波長幅を有す
るバンドパスフィルタによって信号光から光成分を取り
出すと、図8(c)に示すように縦モードの各信号成分
が保持される。しかし、縦モードの各信号成分に渡って
ASE成分が付加されているので、この前置光増幅器か
ら出力される信号光のS/N比は劣化する。
【0015】一方、比較的狭い透過波長幅を有するバン
ドパスフィルタによって信号光から光成分を取り出す
と、図8(d)に示すようにASE成分が縦モードの各
信号成分から除去される。しかし、縦モードの信号成分
が一部除去されているので、この前置光増幅器から出力
される信号光に障害が発生する。
【0016】そこで、本発明は、上記の問題点を解決
し、縦多モードスペクトル光源であるファブリ・ペロー
型レーザ共振器から光伝送路を経て信号光を入力され、
選択された波長範囲に含まれる縦モードの各信号成分を
保持しつつ、良好なS/N比で増幅して受信器に出力す
る前置光増幅器を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、縦多モードスペクトルを有する信号光
を増幅して受信器に出力する前置光増幅器において、入
力した信号光を増幅する光ファイバ増幅部と、縦多モー
ドスペクトルに対応した透過率分布を有し、光ファイバ
増幅部から出力された信号光を入力するファブリ・ペロ
ー型フィルタと、信号光の信号成分が分布する波長幅に
対応した透過率分布を有し、ファブリ・ペロー型フィル
タから出力された信号光を入力するバンドパスフィルタ
とを備えることを特徴とする。
【0018】また、本発明は、上記の目的を達成するた
めに、縦多モードスペクトルを有する信号光を増幅して
受信器に出力する前置光増幅器において、入力した信号
光を増幅する光ファイバ増幅部と、信号光の信号成分が
分布する波長幅に対応した透過率分布を有し、光ファイ
バ増幅部から出力された信号光を入力するバンドパスフ
ィルタと、縦多モードスペクトルに対応した透過率分布
を有し、ファブリ・ペロー型フィルタから出力された信
号光を入力するファブリ・ペロー型フィルタとを備える
ことを特徴とする。
【0019】
【作用】本発明によれば、一定間隔で配列された多数の
共振周波数に対応した縦多モードスペクトルを有する信
号光が、送信器から光伝送路を経て前置光増幅器に入力
される。この信号光は、励起光源から入力された励起光
で励起した活性物質を有する光ファイバ増幅部で誘導放
出により増幅される。このとき、信号光において、信号
成分は強度変動を受けると共に、広い波長幅に分布する
雑音成分が信号成分に付加される。
【0020】光ファイバ増幅部から出力された信号光は
ファブリ・ペロー型フイルタ及びバンドパスフィルタを
順次透過し、それぞれの透過率分布にしたがって光成分
が信号光から取り出されて受信器に出力される。このと
き、ファブリ・ペロー型フイルタが信号光の縦多モード
スペクトルに対応した透過率分布を有することにより、
信号光から取り出される光成分に縦モードの各信号成分
が保持される一方、大部分の雑音成分が除去される。ま
た、バンドパスフィルタが所定の波長範囲に対応した透
過率分布を有することにより、その波長範囲に含まれる
信号成分が信号光から取り出される。
【0021】したがって、この前置光増幅器から出力さ
れる信号光は、選択された波長範囲に含まれる縦モード
の各信号成分を保持しつつ、良好なS/N比で増幅され
ている。
【0022】
【実施例】以下、本発明に係る実施例の構成及び作用に
ついて、図1ないし図4を参照して説明する。なお、図
面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複
する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の
ものと必ずしも一致していない。
【0023】図1に、本発明の前置光増幅器を用いた光
通信システムに係る一実施例の構成を示す。この光通信
システムは、信号光を送信する送信器100と、送信器
100から出力された信号光を伝送する伝送用光ファイ
バ200と、伝送用光ファイバ200から出力された信
号光を増幅する前置光増幅器300と、前置光増幅器3
00から出力された信号光を受信する受信器400とか
ら構成されている。
【0024】送信器100は縦多モードスペクトル光源
のファブリ・ペロー型レーザ共振器であり、波長1.5
5μm帯の信号光を送信する。伝送用光ファイバ200
は通常の石英ファイバであり、伝送損失が最低となる波
長1.5μm帯の信号光を伝送する。前置光増幅器30
0は本発明の前置光増幅器に係る一実施例であり、波長
1.5μm帯の信号光を増幅する。受信器400は、P
DやAPD等の光検出器であり、波長1.5μm帯の信
号光を受信する。
【0025】前置光増幅器300は、伝送用光ファイバ
200から出力された信号光を増幅する光ファイバ増幅
部(EDFA)310と、光ファイバ増幅部30から出
力された信号光から雑音光であるASE成分を除去する
ファブリ・ペロー型ファイバフィルタ320と、ファブ
リ・ペロー型ファイバフィルタ320から出力された信
号光から所定の波長範囲に含まれる信号成分を取り出す
バンドパスフィルタ330とから構成されている。
【0026】図2に、光ファイバ増幅部310の構成を
示す。この光ファイバ増幅部30は、励起光を発生する
励起光源311と、励起光源311から出力された励起
光と共に、伝送用光ファイバ200から出力された信号
光を増幅用光ファイバ313に出力するWDM(波長分
割多重)カプラ312と、WDMカプラ312から出力
された励起光に基づく誘導放出により信号光を増幅する
増幅用光ファイバ313とから構成されている。
【0027】励起光源31はLDであり、波長1.48
μmの励起光を発生する。WDMカプラ32は溶融延伸
型波長分割多重ファイバカプラであり、波長1.48μ
mの励起光及び波長1.5μm帯の信号光を合波する。
増幅用光ファイバ33はコア部にErがドープされたE
r添加石英ファイバであり、波長1.48μmの励起光
によってErが励起されて波長1.5μm帯の信号光を
増幅する。
【0028】図3に、ファブリ・ペロー型ファイバフィ
ルタ320の構造を示す。このファブリ・ペロー型ファ
イバフィルタ320は、中空円筒状に成型されたスリー
ブ321の内部に干渉部328を介して二つの光ファイ
バ322及び325を設置して構成されている。光ファ
イバ322はフラッド部323及びコア部324を有
し、光ファイバ325はクラッド部326及びコア部3
27を有する。これら光ファイバ322、325の相互
に対向する端面は、反射率Rのコーティングを施されて
いる。また、干渉部328は、ファイバ長方向に距離d
を有し、液体樹脂が充填されているか、または中空に形
成されており、屈折率nを有する。
【0029】なお、バンドパス330は、所定の透過波
長幅を有する通常の干渉フィルタである。
【0030】図4に、ファブリ・ペロー型ファイバフィ
ルタ320及びバンドパスフィルタ330における光周
波数と透過率との関係を示す。図4(a)に示すファブ
リ・ペロー型ファイバフィルタ320の透過率分布は、
縦多モードスペクトル光源のファブリ・ペロー型レーザ
共振器からの信号光の縦多モードスペクトルに対応して
いる。この信号光において縦モードの各信号成分に対応
する共振周波数νM (Mは自然数である)が一定間隔Δ
νで配列されている場合、ファブリ・ペロー型ファイバ
フィルタ320の透過率分布TF は次式のように設定さ
れる。
【0031】 TF =(1−R)2 /{(1−R)2 +4Rsin2 (δ/2)} ただし、Rは、二つの光ファイバ322及び325の端
面における同一の反射率である。δは、干渉部328内
部の光路長に対応する位相であり、δ=4πnd/λ0
となる。nは干渉部328内部の屈折率であり、dは干
渉部328の光路方向の距離であり、λ0 は真空中の光
速度c0 と周波数νとに対応する波長c0/νである。
【0032】ここで、透過率TF は、δ=2mπ、すな
わち νM =mc0 /2nd で得られる共振周波数νM で最大値1をとり、δ=(2
m+1)πで最小値 (1−R)2 /(1+R)2 を取る。なお、共振周波数の間隔Δνは、 Δν=νM+1 −νM =c0 /2nd で得られる。また、共振周波数νM を波長に変換する
と、 λM =c0 /νM , Δλ=c0 /Δν を得る。
【0033】図4(b)に示すバンドパスフィルタ33
0の透過率分布は、周波数区間[να ,νβ ]におい
て透過率が増大するようになっている。この周波数区間
[να ,νβ ]は、信号光から取り出すように選択さ
れた縦モードの信号成分に対応して決定されている。な
お、周波数区間端να 及びνβ を波長に変換すると、 λα =c0 /να , λβ =c0 /νβ を得る。
【0034】したがって、図4(c)に示す両光フィル
タを総和した透過率分布は、上述の共振周波数νM に対
応する各信号成分が周波数区間[να ,νβ ]で取り
出される状態になる。
【0035】次に、上記実施例の作用について説明す
る。
【0036】前置光増幅器300における光ファイバ増
幅部310では、励起光源311で発生した励起光が、
WDMカプラ312を介して増幅用光ファイバ313に
入力され、そのコア部に添加されているErを励起す
る。
【0037】この状態において、送信器100から発信
されて縦多モードスペクトルを有する信号光は、伝送用
光ファイバ200を介して前置光増幅器300に入力さ
れる。前置光増幅器300における光ファイバ増幅部3
10では、信号光はWDMカプラ312を介して増幅用
光ファイバ313に入力され、励起したErの誘導放出
により増幅される。このとき、信号光において縦モード
の各信号成分が強度変動を受けると共に、広い波長幅に
分布するASE成分が各信号成分に付加される。
【0038】光ファイバ増幅部310から出力された信
号光は、ファブリ・ペロー型ファイバフイルタ320及
びバンドパスフィルタ330を順次透過し、図4(c)
に示す透過率分布にしたがって光成分を取り出される。
この光成分では、ファブリ・ペロー型ファイバフイルタ
320の透過率分布にしたがって大部分のASE成分が
除去されると共に、バンドパスフィルタ330の透過率
分布にしたがって選択された波長範囲に含まれる縦モー
ドの各信号成分のみが取り出される。
【0039】前置光増幅器300から出力された信号光
は、受信器400で受信されて検出される。
【0040】図5に、上記実施例における縦多モードス
ペクトルを有する信号光に対する増幅過程を示す。図5
(a)に示すスペクトルは、ファブリ・ペロー型レーザ
共振器である送信器100から伝送用光ファイバ200
を介して前置光増幅器300に入力される信号光であ
る。この信号光では、縦多モードの各信号成分が一定間
隔Δλで配列された多数の共振波長λM (Mは自然数で
ある)を有している。
【0041】図5(b)に示すスペクトルは、前置光増
幅器300に入力されて増幅用光ファイバ313の誘導
放出によって増幅された信号光である。この信号光で
は、縦モードの各信号成分が強度変動を受けると共に、
広い波長幅に分布するASE成分が各信号成分に付加さ
れている。
【0042】図5(c)に示すスペクトルは、増幅用光
ファイバ313から出力され、ファブリ・ペロー型ファ
イバフイルタ320及びバンドパスフィルタ330によ
って信号光から取り出された光成分である。この光成分
では、ファブリ・ペロー型ファイバフイルタ320の透
過率分布に対応し、間隔Δλで配列された共振波長λM
を有する縦モードの各信号成分を保持する一方、大部分
のASE成分が除去される。さらに、バンドパスフィル
タ330の透過率分布に対応し、透過波長範囲
[λβ ,λα ]に含まれる縦モードの各信号成分が信
号光から取り出されている。
【0043】したがって、この前置光増幅器300から
出力される信号光は、選択された波長範囲に含まれる縦
モードの各信号成分を保持しつつ、良好なS/N比で増
幅されている。
【0044】なお、本発明は上記実施例に限られるもの
ではなく、種々の変形が可能である。
【0045】例えば、上記実施例では、ファブリ・ペロ
ー型の光フィルタとしてファイバフィルタを用いている
が、2枚の半透明銀膜の間に透明膜の中間層をサンドイ
ッチした干渉フィルタを用いても、同様な作用効果が得
られる。
【0046】また、上記実施例では、ファブリ・ペロー
型フィルタ及びバンドパスフィルタを信号光の進行方向
に沿って順次配置しているが、両者の順序を置換して配
置しても、同様な作用効果が得られる。
【0047】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
前置光増幅器によれば、ファブリ・ペロー型共振器から
光伝送路を経て入力して縦多モードスペクトルを有する
信号光が、光ファイバ増幅部で増幅された後、ファブリ
・ペロー型フイルタ及びバンドパスフィルタを透過す
る。ここで、ファブリ・ペロー型フイルタが信号光の縦
多モードスペクトルに対応した透過率分布を有するの
で、信号光から取り出される光成分に縦モードの各信号
成分が保持される一方、大部分の雑音成分が除去され
る。また、バンドパスフィルタが所定の波長範囲に対応
した透過率分布を有することにより、その波長範囲に含
まれる信号成分が信号光から取り出される。
【0048】したがって、縦多モードスペクトル光源で
あるファブリ・ペロー型レーザ共振器から光伝送路を経
て信号光を入力され、選択された波長範囲に含まれる縦
モードの各信号成分を保持しつつ、良好なS/N比で増
幅して受信器に出力する前置光増幅器を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の前置光増幅器を用いた光通信システム
に係る一実施例を示す構成図である。
【図2】図1に示す実施例における光ファイバ増幅部を
示す構成図である。
【図3】図1に示す実施例におけるファブリ・ペロー型
ファイバフィルタの構造を示す断面図である。
【図4】図1に示す実施例のファブリ・ペロー型ファイ
バフィルタ及びバンドパスフィルタにおける光周波数と
透過率との関係を示すグラフである。
【図5】図1に示す実施例の前置光増幅器における縦多
モードスペクトル光源から送信された信号光に対する増
幅過程を示すグラフである。
【図6】従来の前置光増幅器における縦単一モードスペ
クトルを有する信号光の増幅過程を示すグラフである。
【図7】従来の前置光増幅器における光フィルタの透過
波長幅と受信器の受光感度との関係を示すグラフであ
る。
【図8】従来の前置光増幅器における縦多モードスペク
トルを有する信号光の増幅過程を示すグラフである。
【符号の説明】
100…送信器、200…伝送用光ファイバ、300…
前置光増幅器、310…光ファイバ増幅部、311…励
起光源、312…WDMカプラ、313…増幅用光ファ
イバ、320…ファブリ・ペロー型ファイバフィルタ、
322,325…光ファイバ、323,326…クラッ
ド部、324,327…コア部、328…干渉部、33
0…バンドパスフィルタ、400…受信器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01S 3/094 (72)発明者 本宮 秀俊 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 富田 信夫 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦多モードスペクトルを有する信号光を
    増幅して受信器に出力する前置光増幅器において、 入力した前記信号光を増幅する光ファイバ増幅部と、 前記縦多モードスペクトルに対応した透過率分布を有
    し、前記光ファイバ増幅部から出力された前記信号光を
    入力するファブリ・ペロー型フィルタと、 前記信号光の信号成分が分布する波長幅に対応した透過
    率分布を有し、前記ファブリ・ペロー型フィルタから出
    力された前記信号光を入力するバンドパスフィルタとを
    備えることを特徴とする前置光増幅器。
  2. 【請求項2】 縦多モードスペクトルを有する信号光を
    増幅して受信器に出力する前置光増幅器において、 入力した前記信号光を増幅する光ファイバ増幅部と、 前記信号光の信号成分が分布する波長幅に対応した透過
    率分布を有し、前記光ファイバ増幅部から出力された前
    記信号光を入力するバンドパスフィルタと、 前記縦多モードスペクトルに対応した透過率分布を有
    し、前記ファブリ・ペロー型フィルタから出力された前
    記信号光を入力するファブリ・ペロー型フィルタとを備
    えることを特徴とする前置光増幅器。
JP33866693A 1993-12-28 1993-12-28 前置光増幅器 Pending JPH07202305A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103762496A (zh) * 2014-01-06 2014-04-30 中国科学院物理研究所 基于全固态飞秒激光器的天文光学频率梳装置

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