JPH072000Y2 - 潅流用器具 - Google Patents

潅流用器具

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JPH072000Y2
JPH072000Y2 JP1989110835U JP11083589U JPH072000Y2 JP H072000 Y2 JPH072000 Y2 JP H072000Y2 JP 1989110835 U JP1989110835 U JP 1989110835U JP 11083589 U JP11083589 U JP 11083589U JP H072000 Y2 JPH072000 Y2 JP H072000Y2
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JP
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liquid
culture
perfusion
liquid supply
supply pipe
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JP1989110835U
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JPH0350896U (ja
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彰 玉川
厚夫 宮川
一穂 尾崎
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Olympus Corp
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Olympus Optic Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、顕微鏡観察下において生細胞を維持するた
めの灌流用器具に関し、特には生細胞に薬剤刺激を与え
る際に有用な灌流用器具に係る。
〔従来の技術〕
神経科学、細胞生物学等の分野において、細胞の代謝活
性を研究するために、生細胞内部における遊離カルシウ
ムイオンの濃度を定量する方法が最近になって広く用い
られるようになった。また、生細胞内の水素イオン等の
他のイオン濃度や、タンパク質または核酸のような巨大
分子の定量も行われている。
このような定量においては、生細胞に薬剤、電気等で刺
激を与え、その応答を測定することが多く、またその測
定も長時間にわたることが多い。したがって、測定の
間、観察しようとする細胞を生きた状態に保ち、かつ細
胞に刺激を与えるための薬剤を効率よく投与することが
可能な器具が必要となっている。
測定中の生細胞を長時間生きた状態で保持するための器
具としては、第2図に示す標本チャンバーが工藤佳久著
「スライス標本における細胞内カルシウム測定法」(実
験医学、Vol.7、No.6、63〜70頁(1989))に記載され
ている。このチャンバーでは、第2図に示すように、試
料21は本体22の中央に設けられた凹部23に置かれる。凹
部23には供給管24から培養液が供給され、供給された培
養液は試料21のまわりを流れて排出管25から排出され
る。これにより、試料21の細胞を長時間生きた状態に保
つことが可能となる。これに加えて、このチャンバーで
は、管26を通してO295%およびCO25%の組成を有する
湿った気体が液中に送られている。供給管24からは常に
3〜5ml/minの早い速度で栄養液が流されているため、
黒いネットを張った銀枠を用いて試料21をチャンバーに
固定している。試料21の観察は、顕微鏡の対物レンズ27
がチャンバーの底面側に位置するようにして行われる。
このため、チャンバーの底面はカバーグラスをグリース
で貼り付けて使用している。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記標本チャンバーは、栄養液の供給お
よび排出系と試料を入れる容器とが一体に形成されてい
る。このため、どのような試料に対しても同一の容器で
対処することになり、不都合が生じることがある。
この考案は、顕微鏡観察下において生細胞の維持を容易
に行うことができ、かつ刺激用薬剤の注入を効率よく行
うことが可能であり、さらに各被検試料に最適の容器を
選択することが可能な灌流用器具を提供することを目的
とする。
〔課題を解決するための手段〕
この考案の灌流用器具は、 生細胞の反応を測定する測定装置に用いられ、前記生細
胞への培養液および薬物の供給および排出を行なうため
の灌流用器具であって、 前記測定装置の測定部位に載置される培養容器と、 前記培養容器内に挿脱可能に設けられ、培養容器のほぼ
底部に供給口を有する液供給管と、 前記培養容器内に挿脱可能に設けられ、前記液供給管の
供給口より高い位置に吸引口を有する液吸引管と、 を具備することを特徴とする。
〔作用〕
上部が開口した容器上にこの考案の灌流用器具を置くこ
とにより、支持枠の開口内部に挿入された液供給管およ
び液吸引管の端部が容器の内部に位置するようになる。
この液供給管は、例えば培養液を容器内に供給する。ま
た、上記液吸引管は、容器内から例えば廃液を排出す
る。すなわち、容器内に生細胞を入れて灌流培養を行う
ことが可能となる。また、上記液供給管からは刺激用薬
剤等を注入することもできる。この場合には、注入され
た液体の量と同じ量の液体が液吸引管から排出される。
〔実施例〕
以下、この考案を図面を参照して説明する。
第1図は、この考案の一態様の断面を示す模式図であ
る。この灌流用器具においては、ガラス製の液供給管2
および液吸引管3が、押えリング4をネジ止めすること
によりリング状の支持枠1に固定されている。液供給管
2および液吸引管3の固定は、他の押え部材を用いて行
うこともでき、また接着剤等を用いることもできる。支
持枠1には柄5が設けられており、この柄5を持って容
器具全体を移動させることができる。液供給管2は支持
枠1の開口内部に挿入された端部の長さが長く、シリン
ジ6に接続されており、液吸引管3は支持枠1の開口内
部に挿入された端部の長さが液供給管のそれよりも短
く、ペリスタリックポンプ7に接続されている。
次に、生細胞を薬剤で刺激してその応答を顕微鏡で観察
する場合のこの灌流用器具の使用方法を説明する。ま
ず、試料を入れる培養皿を用意する。この培養皿は、例
えば、大型カバーグラス8(40×50ml、マツナミ製)に
シリコンゴム製ウェル9(Flexiperm−Disk、W.C.Herae
us製)を粘着させて作製することができる。次に、この
培養皿に培養液10を入れ、培養液中に試料11を浸し、培
養皿の底面に載置する。試料11を入れた後、培養皿を顕
微鏡ステージのヒートプレート12上に置く。このヒート
プレート12は、試料11の保温のためだけではなく、正確
な測定のためにも使用することが望ましい。特に、試料
11の蛍光強度を測定する場合には、蛍光の強度が温度に
よって変化するためにヒートプレート12を使用するべき
である。ヒートプレート12の所定の位置に培養皿を載置
した後、試料の入ったウェル9の上から灌流用器具を載
せる。ポンプ7を作働させることによりウェル9内の培
養液10が排出され始めるが、培養液10の液面が液吸引管
3の末端と同じ高さになると培養液10の排出は止まり、
それ以上変化しない。すなわち、ウェル9内の培養液10
の容量は、液吸引管3の末端の高さによって決定され
る。シリンジ6には細胞刺激用の薬液を入れ、液供給管
2を通してウェル9に注入する。通常ウェル9内の液量
は薬0.5mlであるので、1〜2ml程度を注入することによ
りほぼ完全に培養液を交換することができる。顕微鏡は
倒立型顕微鏡を用い、対物レンズ13を図に示す位置にお
いて観察することが好ましい。
上記液供給管2をシリンジではなくポンプに接続し、例
えば培養液をウェルに供給することにより、通常の灌流
を行うことができる。この際、ポンプ7による吸引の流
量を培養液の流量よりも常に多くすることにより、ウェ
ル内の液量を一定に保ちながら灌流させることが可能と
なる。
この考案の灌流用器具においては、液供給管2は1本に
限られるものではない。液供給管2を複数本用いて、1
本を培養液供給用、他を刺激用薬液供給用とすることも
できる。
〔考案の効果〕
以上のように、この考案による灌流用器具は、顕微鏡観
察下において生活細胞を容易に保持することが可能であ
り、さらに細胞刺激用の薬液を効率よく注入することが
できる。
また、この考案による還流器具においては、液供給およ
び液吸引系と試料を入れる容器とが分離されているた
め、試料に応じて適切な容器を選択することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一態様の断面を示す模式図、第2図
は従来の灌流用器具の斜視図である。 1…支持枠、2…液供給管、3…液吸引管、4…押えリ
ング、6…シリンジ、7…ポンプ、11…試料

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】生細胞の反応を測定する測定装置に用いら
    れ、前記生細胞への培養液および薬物の供給および排出
    を行なうための潅流用器具であって、 前記測定装置の測定部位に載置される培養容器と、 前記培養容器内に挿脱可能に設けられ、培養容器のほぼ
    底部に供給口を有する液供給管と、 前記培養容器内に挿脱可能に設けられ、前記液供給管の
    供給口より高い位置に吸引口を有する液吸引管と、 を具備することを特徴とする生細胞測定器用の潅流用器
    具。
  2. 【請求項2】前記液供給管および液吸引管を一体に支持
    部材に取り付け、該支持部材を前記培養容器に着脱可能
    に設けたことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1
    項記載の潅流用器具。
  3. 【請求項3】前記液供給管を複数設け、少なくともその
    1つを培養液供給用とすることを特徴とする実用新案登
    録請求の範囲第1項記載の潅流用器具。
JP1989110835U 1989-09-25 1989-09-25 潅流用器具 Expired - Lifetime JPH072000Y2 (ja)

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JPH0350896U JPH0350896U (ja) 1991-05-17
JPH072000Y2 true JPH072000Y2 (ja) 1995-01-25

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JP4731847B2 (ja) * 2004-07-15 2011-07-27 オリンパス株式会社 ペトリディッシュ、チャンバー装置、光学顕微鏡観察方法及び試料分析方法
JP5010867B2 (ja) 2005-09-22 2012-08-29 オリンパス株式会社 培養顕微鏡装置
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