JPH07200099A - データ処理装置用の架台の構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コネクターの接続解除と同時に、架台上の装
置のロック解除も行えるようにしたデータ処理装置用の
架台の構造を提供する。 【構成】 データ処理装置１を架台２上に載置せしめ、
データ処理装置１を架台２に接続して使用するようにし
たデータ処理装置用の架台２において、架台２上にデー
タ処理装置１をロックせしめる係止手段１Ａ，４を設け
ると共に前記ロック状態を解除するロック解除手段８Ｃ
を設け、且つ、ロック解除手段８Ｃに一体に架台２とデ
ータ処理装置１との接続を切り離すための押圧手段７が
設けられていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、データ処理装置用の架
台の構造に係り、例えば、コンピュータ本体を机上など
に置かれた架台に接続して使用する際のドッキング装置
に使用して好適なデータ処理装置の架台の構造に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】例えば、ペン入力式のコンピュータは、
通常、携帯して利用されるが、必要に応じて机上などに
置かれたドッキングステーション等の架台に対して接続
して使用される場合がある。一般に、上記架台は前部に
平坦な支持ステージを持ち、この支持ステージ上でコン
ピュータ本体を摺動させ、架台後部にあるコネクターに
電気的に接続させる架台が提供されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記コ
ネクターは機械的強度が低いものであり、支持ステージ
上でコンピュータ本体が濫りに動くと損傷される虞があ
る。そこで、コンピュータ本体は上記コネクターによる
電気的接続とは別に、適当なロック手段で上記支持ステ
ージにロックされるように構成されている。このため、
架台からコンピュータ本体を取り外す際には、コネクタ
ーの接続解除とは別にコンピュータ本体自体のロック解
除操作が必要で、ロック並びにその解除操作が面倒であ
る。また、コネクターの接続解除に際して、上記コネク
ターに無理な力が掛からないように、上記コネクターに
対して一定方向に接続解除のための力が働くようにする
必要がある。

【０００４】本発明は上記事情に基いてなされたもの
で、その第１の目的とするところは、コネクターの接続
解除と同時に、支持ステージに対するコンピュータ本体
のロック解除も行えるような手段を備えたデータ処理装
置用の架台の構造を提供することにある。

【０００５】また、本発明の第２の目的とするところ
は、架台と架台上のデータ処理装置との接続解除を支持
ステージ前側からの押圧操作で簡単に、しかも、無理が
ないように実現できるデータ処理装置用の架台の構造を
提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】このため、本発明は、デ
ータ処理装置を架台上に載置せしめ、前記データ処理装
置を架台に接続して使用するようにしたデータ処理装置
用の架台において、前記架台上に前記データ処理装置を
ロックせしめる係止手段を設けると共に前記ロック状態
を解除せしめるロック解除手段を設け、且つ、前記ロッ
ク解除手段に一体に前記架台と前記データ処理装置との
接続を切り離すための押圧手段が設けられといることを
特徴とするものである。

【０００７】また、本発明は、データ処理装置を架台上
に載置せしめ前記データ処理装置を架台に接続して使用
するようにしたデータ処理装置用の架台において、前記
架台上のデータ処理装置と架台との接続を押圧して解除
する押圧手段を前記架台に設けると共に前記押圧手段は
架台に設けた操作手段で操作されることを特徴とするも
のである。

【０００８】

【作用】本発明によれば、架台上のロック状態を解除す
るロック解除手段と、前記架台とデータ処理装置との接
続を切り離すための押圧手段とを一体に形成したので、
架台上のデータ処理装置のロック解除と共に、切り離し
も同時に行なえる。また、架台に設けた操作手段を操作
すると押圧手段が架台上のデータ処理装置を押圧するか
ら、架台のデータ処理装置を架台から容易に切り離すこ
とができる。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
具体的に説明する。図１乃至図４は第１の実施例を示す
ものである。この実施例では、偏平函形のコンピュータ
本体１をドッキングステーションである架台２に形成し
た支持ステージ２Ａに載せて、この上で摺動させ、架台
２の後部に設けたコネクター３にコンピュータ本体１側
のプラグ（図示せず）を接続する構成にしてある。

【００１０】また、支持ステージ２Ａの上面には、コン
ピュータ本体１の底部に凹状に形成した係合部１Ａに係
合するロック部材４が、その先端を支持ステージ２Ａの
表面から突出可能な状態に配設してある。このロック部
材４は、支持ステージ２Ａ上でコンピュータ本体１を摺
動して架台２のコネクター３との接続を達成する際、そ
の摺動過程では支持ステージ２Ａ内に退避しており、接
続完了時コンピュータ本体１の係合部１Ａ内に突入し係
合状態を維持するように、その先端を形成している。ま
た、ロック部材４は摺動ピン５で垂直方向に摺動案内さ
れるようになっており、また、圧縮コイルスプリングな
どの弾持手段６でその突出方向に弾持されている。

【００１１】また、架台２側にはコネクター３の接続を
解除する方向にコンピュータ本体１を支持ステージ２Ａ
上で摺動後退させるため、コンピュータ本体１を押圧す
る押し出し部材７がコネクター３の上側に位置して装備
してある。また、押し出し部材７を操作する操作レバー
８には、押し出し操作の前段階で係合部１Ａに対するロ
ック部材４の係合を解除するように、ロック部材４に形
成した傾斜面４Ａを押圧するロック解除部８Ａを備えて
いる。

【００１２】更に詳述すれば、操作レバー８は、全体と
して、ほぼ、支持ステージ２Ａ内に配置されているクラ
ンク形に形成された板状の部材で構成され、その基端に
は支持ステージ２Ａの左右に延びる長孔８Ｂを有してお
り、この長孔８Ｂには支持ステージ２Ａ側の枢支シャフ
ト９が挿入してある。また、操作レバー８の中間部分に
は押し出し部材７が取り付けられており、枢支シャフト
９を中心に支持ステージ２Ａ側部に突出する操作レバー
８の先端を矢印Ｙ方向に押した後、矢印Ｘの方向に回動
動作すると、押し出し部材７でコンピュータ本体１の後
部を押圧し、コンピュータ本体１とコネクター３との接
続を解除できるようになっている。また、操作レバー８
には、ロック部材４に対応して略Ｌ字状に形成したガイ
ドスリット８Ｃが形成してあり、操作レバー８を矢印Ｙ
方向に押すことにより、ガイドスリット８Ｃの縁がロッ
ク部材４に形成した傾斜面４Ａを押圧することで、ロッ
ク部材４を図４（Ａ）から図４（Ｂ）のように、その弾
持手段６に抗して支持ステージ２内に後退させることに
より、コンピュータ本体１のロックを解除することがで
きるようになっている。なお、図２に示すように、操作
レバー８を実線で示す元の状態に戻すために、支持ステ
ージ２Ａ側と操作レバー８との間には、引張りコイルス
プリングなどの弾持手段１０が設けられている。

【００１３】このような構成では、支持ステージ２Ａ上
でコンピュータ本体１を摺動して、コネクター３に向け
移動することによりコンピュータ本体１とコネクター３
との電気的接続を達成すると同時に、ロック部材４がそ
の先端をコンピュータ本体１の係合部１Ａに係合させ、
コンピュータ本体１自体を横ずれ動作しないように架台
２上にロックさせることができる。また、ロック解除す
るには、図２に示すように、先ず、操作レバー８を矢印
Ｙ方向に押してロック部材４の先端をコンピュータ本体
１の係合部１Ａから退出させ、次に、操作レバー８を矢
印Ｘ方向に回動させて、押し出し部材７によりコンピュ
ータ本体１の後部を押し、これによって、コネクター３
とコンピュータ本体１との接続状態を解除するのであ
る。従って、ロック状態では、コンピュータ本体１が安
定して支持ステージ２Ａ上にロックされるので、偶発的
な事態でコンピュータ本体１の位置がずれコネクター３
が損傷されるのを回避できる。また、ドッキングを解除
する際、コネクター３の接続解除と、支持ステージ２Ａ
に対するコンピュータ本体１の係合解除とを操作レバー
８の操作だけで実現できるので、操作性がよく面倒がな
い。

【００１４】次に、本発明の第２の実施例を図５乃至図
７を参照して説明する。この実施例では、第１の実施例
と同様に、偏平函形のコンピュータ本体１を架台２に形
成した支持ステージ２Ａに載せてこの上で摺動させ、架
台２の後部に設けたコネクター３にコンピュータ本体１
側のプラグ（図示せず）を接続する構成にしてある。ま
た、コネクター３の両側には押し出し部材７、７が配置
してある。この押し出し部材７、７は、図示しないガイ
ド手段（図示せず）によって、前後に進退するピン状の
部材である。

【００１５】また、２つの押し出し部材７、７を同時に
操作する操作レバー１１は、ベルクランク部材１２、１
２を介して押し出し部材７、７に連結され、前端の押圧
部１１Ａを支持ステージ２Ａの前縁に臨ませてあり、前
向きに弾持されている。即ち、各押し出し部材７の基端
側は、中央で架台２のブラケット１３に枢支されたベル
クランク１２の一端に枢着されている。また、それぞれ
のベルクランク１２の他端は、互いに支軸１４で連結さ
れ、これには、前後に延びる操作レバー１１がその後端
を枢支している。更に、ベルクランク１２の他端は圧縮
コイルスプリングなどの弾持機構１５で前方に付勢され
ている。

【００１６】このような構成では、支持ステージ２Ａの
前側で押圧部１１Ａを押圧することにより、コンピュー
タ本体１の後部を押し出し部材７、７で押圧し、これに
依って、正確に、前方に向けてコンピュータ本体１を押
し出し、無理なく、かつ、容易に、コンピュータ本体１
と架台２のコネクター３との接続を解除することができ
る。

【００１７】なお、図８乃至図１２に示すように、コン
ピュータ本体１は、それ自体で机上に置かれ使用される
場合を考慮して、チルト足を折り畳み可能に装備してい
ると好都合である。図８乃至図１２に示すチルト足２１
は、コンピュータ本体１の底部両側縁に形成した溝部２
２（図には片方のみ示されている）に収納されており、
枢支ピン２３で枢支されている。また、チルト足２１は
その枢支ピン２３を中心に回動可能であり、図示しない
捻りコイルスプリングでコンピュータ本体１の下方に突
出するように弾持されている。

【００１８】また、チルト足２１の側面下側には、係合
溝２１Ａが形成されており、これに対応して、コンピュ
ータ本体１側には、係合溝２１Ａに係合可能なロックピ
ン２５が設けられている。ロックピン２５の端部は、コ
ンピュータ本体１の壁面をガイド１Ｂを貫通して溝部２
２内に臨ませており、屈折したガイドロッド２６Ａを持
つ押しボタン式の操作子２６でロックピン２５が係合溝
２１Ａと係脱できるようになっている。この操作子２６
は圧縮コイルスプリング２７で矢印Ａ方向に弾持されて
おり、この状態では、図８に示すようにロックピン２５
は係合溝２１Ａに係合するようになって、チルト足２１
はロックしており、図１０のように操作子２６を押圧し
た時のみロックピン２５を係合溝２１Ａから脱出させて
チルト足２１のロックを解除すようになっている。

【００１９】このような構成では、操作子２６を押圧し
て係合溝２１Ａからロックピン２５を脱出させると、捻
りコイルスプリングの働きで、図１１，図１２に示すよ
うに、チルト足２１が溝部２２から突出し、コンピュー
タ本体１の支え足となる。なお、この場合、操作子２６
の押圧を解除すれば、ガイドロッド２６は屈折している
からロックピン２５はガイド１３に案内されてチルト足
２１の側面に係合するように溝部２２内に突出して（図
１１及び図１２参照）、チルト足２１が戻らないように
保持する。また、チルト足２１を溝部２２内に収納する
には操作子２６を押圧して、ロックピン２５を溝部２２
内より退出させると共に、チルト足２１を溝部２２内に
戻し、その後、操作子２６への押圧を解除することで、
ロックピン２５が係合溝２１Ａに係合してチルト足２１
を折り畳み状態に維持する。

【００２０】

【発明の効果】本発明は、以上詳述したように、データ
処理装置を架台上に載置せしめ、前記データ処理装置を
架台に接続して使用するようにしたデータ処理装置用の
架台において、前記架台上に前記データ処理装置をロッ
クせしめる係止手段を設けると共に前記ロック状態を解
除せしめるロック解除手段を設け、且つ、前記ロック解
除手段に一体に前記架台と前記データ処理装置との接続
を切り離すための押圧手段を設けたので、コネクターの
接続解除と同時に、架台に対するデータ処理装置のロッ
ク解除も行えるという効果が得られる。

【００２１】また、データ処理装置を架台上に載置せし
め前記データ処理装置を架台に接続して使用するように
したデータ処理装置用の架台において、前記架台上のデ
ータ処理装置と架台との接続を押圧して解除する押圧手
段を前記架台に設けると共に前記押圧手段は架台に設け
た操作手段で操作されるように構成したので、コネクタ
ーの接続解除を架台の前側からの押圧操作で簡単に、し
かも、無理なく実現できる効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例を示す斜視図である。

【図２】同じく、上記実施例における使用態様を示す平
面図である。

【図３】同じく、側面図である。

【図４】同じく、（Ａ）はロック部材のロック状態を示
す図、（Ｂ）はロックを解除した状態を示す図である。

【図５】本発明の第２の実施例を示す斜視図である。

【図６】同じく、上記実施例の使用態様を示す側面図で
ある。

【図７】同じく、上記実施例の別の使用態様を示す側面
図である。

【図８】本発明の実施例におけるチルト足の収納状態で
示す底面図である。

【図９】同じく、上記実施例の側面図である。

【図１０】同じく、チルト足と係合溝との係合を解除し
た時の状態を示す底面図である。

【図１１】同じく、チルト状態を示す底面図である。

【図１２】同じく、チルト状態を示す側面図である。

【符号の説明】

１ コンピュータ本体（データ処理装置） １Ａ 係合部（係止手段） ２ 架台 ２Ａ 支持ステージ ３ コネクター ４ ロック部材（係止手段） ５ 摺動ピン ６ 弾持手段 ７ 押し出し部材（押圧手段） ８ 操作レバー ８Ｃ ガイドスリット（ロック解除手段） ９ 枢支シャフト １０ 弾持機構

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 データ処理装置を架台上に載置せしめ、
   前記データ処理装置を架台に接続して使用するようにし
   たデータ処理装置用の架台において、前記架台上に前記
   データ処理装置をロックせしめる係止手段を設けると共
   に前記ロック状態を解除せしめるロック解除手段を設
   け、且つ、前記ロック解除手段に一体に前記架台と前記
   データ処理装置との接続を切り離すための押圧手段が設
   けられていることを特徴とするデータ処理装置用の架台
   の構造。
2. 【請求項２】 データ処理装置を架台上に載置せしめ、
   前記データ処理装置を架台に接続して使用するようにし
   たデータ処理装置用の架台において、前記架台上のデー
   タ処理装置と架台との接続を押圧して解除する押圧手段
   を前記架台に設けると共に前記押圧手段は架台に設けた
   操作手段で操作されることを特徴とするデータ処理装置
   用の架台の構造。