JPH0719986Y2 - 円筒型液化ガスタンクの支持構造 - Google Patents
円筒型液化ガスタンクの支持構造Info
- Publication number
- JPH0719986Y2 JPH0719986Y2 JP1987014308U JP1430887U JPH0719986Y2 JP H0719986 Y2 JPH0719986 Y2 JP H0719986Y2 JP 1987014308 U JP1987014308 U JP 1987014308U JP 1430887 U JP1430887 U JP 1430887U JP H0719986 Y2 JPH0719986 Y2 JP H0719986Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tank
- liquefied gas
- liquid
- heat insulating
- gas tank
- Prior art date
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は円筒型液化ガスタンクの支持構造に関する。
LNG船の球形タンク20は従来、第4図縦断面図に示すよ
うに、支持スカート21により支持されて、その外面は防
熱層5で被覆されている。
うに、支持スカート21により支持されて、その外面は防
熱層5で被覆されている。
この種の球型タンクにおいては、万一何らかの原因によ
りタンクにひびが生じLNGが漏れた場合、漏れたLNGが船
体の二重底頂板1に滴下すると、二重底頂板が過度に冷
却され船体破壊の危険が生ずるので、この危険を避ける
ために、防熱層5は防液性を有するように構成されてお
り、タンクの上半球部分で発生する漏洩LNGはタンク外
面に沿って流下し、赤道部附近からドレンパイプ22aを
通じて図示省略の漏液受けますに導かれ、またタンクの
下半球部分で発生する漏洩LNGは防熱層5に沿って流下
し、中央部最下点附近からドレンパイプ22bを通じて図
示省略の漏液受けますに導かれるようになっている。
りタンクにひびが生じLNGが漏れた場合、漏れたLNGが船
体の二重底頂板1に滴下すると、二重底頂板が過度に冷
却され船体破壊の危険が生ずるので、この危険を避ける
ために、防熱層5は防液性を有するように構成されてお
り、タンクの上半球部分で発生する漏洩LNGはタンク外
面に沿って流下し、赤道部附近からドレンパイプ22aを
通じて図示省略の漏液受けますに導かれ、またタンクの
下半球部分で発生する漏洩LNGは防熱層5に沿って流下
し、中央部最下点附近からドレンパイプ22bを通じて図
示省略の漏液受けますに導かれるようになっている。
ところで、液化ガスタンクの体積効率を高めるために
は、タンク底面部が平坦で、かつタンク支持台により支
持される竪置円筒型タンクの採用が考えられるが、この
場合、そのタンク底面部からの漏洩LNGに対して球形タ
ンクにおけるものとは別の漏洩保安装置が必要となる。
は、タンク底面部が平坦で、かつタンク支持台により支
持される竪置円筒型タンクの採用が考えられるが、この
場合、そのタンク底面部からの漏洩LNGに対して球形タ
ンクにおけるものとは別の漏洩保安装置が必要となる。
しかしながら、円筒型タンクの場合、タンク底面にはタ
ンク支持台との接触部があるので、連続した防液性を有
する防熱層を形成することが困難であり、また広い面積
にわたって平坦であるので漏洩LNGを中央部に自然に流
下させることが困難である。
ンク支持台との接触部があるので、連続した防液性を有
する防熱層を形成することが困難であり、また広い面積
にわたって平坦であるので漏洩LNGを中央部に自然に流
下させることが困難である。
本考案はこのような事情に鑑みて提案されたもので、タ
ンク底面部に対し適切な漏洩保安対策を具えた円筒型液
化ガスタンクの支持構造を提供することを目的とするも
のである。
ンク底面部に対し適切な漏洩保安対策を具えた円筒型液
化ガスタンクの支持構造を提供することを目的とするも
のである。
そのために本考案は、船体の二重底頂板上に形成された
タンク支持台上に防熱層及び断熱性支持材を介して保持
され底面が平坦である竪円筒型液化ガスタンクにおい
て、前記防熱層,断熱性支持材のそれぞれ上面とタンク
底面との間にそれぞれ布設された複数の防液シートと、
隣接する上記防液シートの対向端縁を若干下方に折り曲
げて形成されたすきまの直下の防熱層上に布設された傾
斜横樋とを具えたことを特徴とする。
タンク支持台上に防熱層及び断熱性支持材を介して保持
され底面が平坦である竪円筒型液化ガスタンクにおい
て、前記防熱層,断熱性支持材のそれぞれ上面とタンク
底面との間にそれぞれ布設された複数の防液シートと、
隣接する上記防液シートの対向端縁を若干下方に折り曲
げて形成されたすきまの直下の防熱層上に布設された傾
斜横樋とを具えたことを特徴とする。
このような構成により、円筒型タンクのタンク底面部の
いかなる所で発生した漏洩液も船体二重底頂板に滴下す
ることなく、安全確実に漏液受けますに導かれる。
いかなる所で発生した漏洩液も船体二重底頂板に滴下す
ることなく、安全確実に漏液受けますに導かれる。
本考案の一実施例を図面について説明すると、第1図は
その全体横断面図、第2図は第1図のII部を示す部分拡
大図、第3図は第2図の変形例を示す同じく部分横断面
図である。
その全体横断面図、第2図は第1図のII部を示す部分拡
大図、第3図は第2図の変形例を示す同じく部分横断面
図である。
上図において、LNG円筒型LNGタンク3が船体二重底頂板
1上に設けられたタンク支持台2の上に断熱性支持材9
を介して載置されており、LNGタンク3は船の動揺に対
してはアンカーリング4により支持され、タンクの外面
は防熱層5により覆われている。
1上に設けられたタンク支持台2の上に断熱性支持材9
を介して載置されており、LNGタンク3は船の動揺に対
してはアンカーリング4により支持され、タンクの外面
は防熱層5により覆われている。
タンク支持台2は二重底頂板1上に固定されている支持
ガーダー7及びこの上に直交して取付けられている支持
ビーム8よりなり、支持ビーム8上の断熱性支持材9を
介してタンク底板6の荷重を支えている。
ガーダー7及びこの上に直交して取付けられている支持
ビーム8よりなり、支持ビーム8上の断熱性支持材9を
介してタンク底板6の荷重を支えている。
断熱性支持材9の上面に防液シート10aが上載され、ま
た防熱層5の上面にも防液シート10bが上載され、防液
シート10a,10bの端部下面には樋11が設けられている。
た防熱層5の上面にも防液シート10bが上載され、防液
シート10a,10bの端部下面には樋11が設けられている。
断熱性支持材9上の防液シート10a及び防熱層5上の防
液シート10bにより、タンク底板6直下に、タンク底板
からの漏洩LNGの滴下に対し実用上全面にわたって防液
シートが形成され、防液シート上に滴下した漏洩LNGは
樋11に流れ、樋11は傾斜しているのでさらに図示省略の
ドレンパイプを経て、図示省略の漏液受けますに導かれ
る。
液シート10bにより、タンク底板6直下に、タンク底板
からの漏洩LNGの滴下に対し実用上全面にわたって防液
シートが形成され、防液シート上に滴下した漏洩LNGは
樋11に流れ、樋11は傾斜しているのでさらに図示省略の
ドレンパイプを経て、図示省略の漏液受けますに導かれ
る。
なおタンク頂面及びタンク円筒部側面からの漏洩に対し
ては、球形タンク上半球部分に用いられている手段が準
用され、タンク外面に沿って流下する漏洩LNGは円筒部
側面の下端部附近からドレンパイプ22aを通じて漏液受
けますに導かれる。
ては、球形タンク上半球部分に用いられている手段が準
用され、タンク外面に沿って流下する漏洩LNGは円筒部
側面の下端部附近からドレンパイプ22aを通じて漏液受
けますに導かれる。
なお、第2図の防液シート構造は、第3図に示すよう
に、断熱性支持材9上の防液シート10aの端部を曲げる
ことにより樋11を形成することもでき、このような構造
によれば、第2図のものに比べて、部材数を減少すると
ともに断熱性支持台材9への防液シート取付けを容易に
することができる。
に、断熱性支持材9上の防液シート10aの端部を曲げる
ことにより樋11を形成することもでき、このような構造
によれば、第2図のものに比べて、部材数を減少すると
ともに断熱性支持台材9への防液シート取付けを容易に
することができる。
このような構造によれば、タンク底板が広く平坦でかつ
その防熱層にタンク支持装置が介在している場合におい
ても、タンク底板からの漏洩に対する保安装置を簡単な
材料で形成することができ、本保安装置により万一何ら
かの原因によりタンク底板にひびが生じ、液化ガスの漏
洩が発生した場合にも、船体に漏洩LNGが触れることは
なく、船体構造が過冷却する危険を避けることができ
る。
その防熱層にタンク支持装置が介在している場合におい
ても、タンク底板からの漏洩に対する保安装置を簡単な
材料で形成することができ、本保安装置により万一何ら
かの原因によりタンク底板にひびが生じ、液化ガスの漏
洩が発生した場合にも、船体に漏洩LNGが触れることは
なく、船体構造が過冷却する危険を避けることができ
る。
要するに本考案によれば、船体の二重底頂板上に形成さ
れたタンク支持台上に防熱層及び断熱性支持材を介して
保持され底面が平坦である竪円筒型液化ガスタンクにお
いて、前記防熱層,断熱性支持材のそれぞれ上面とタン
ク底面との間にそれぞれ布設された複数の防液シート
と、隣接する上記防液シートの対向端縁を若干下方に折
り曲げて形成されたすきまの直下の防熱層上に布設され
た傾斜横樋とを具えたことにより、タンク底面部に対し
適切な漏洩保安対策を具えた円筒型液化ガスタンクの支
持構造を得るから、本考案は産業上極めて有益なもので
ある。
れたタンク支持台上に防熱層及び断熱性支持材を介して
保持され底面が平坦である竪円筒型液化ガスタンクにお
いて、前記防熱層,断熱性支持材のそれぞれ上面とタン
ク底面との間にそれぞれ布設された複数の防液シート
と、隣接する上記防液シートの対向端縁を若干下方に折
り曲げて形成されたすきまの直下の防熱層上に布設され
た傾斜横樋とを具えたことにより、タンク底面部に対し
適切な漏洩保安対策を具えた円筒型液化ガスタンクの支
持構造を得るから、本考案は産業上極めて有益なもので
ある。
第1図は本考案の一実施例を示す全体横断面図、第2図
は第1図のII部を示す部分拡大図、第3図は第2図の変
形例を示す同じく部分横断面図である。 第4図は従来のLNG船の球型タンクを示す横断面図であ
る。 1……二重底頂板、2……タンク支持台、3……円筒型
タンク、4……アンカーソング、5……防熱層、6……
タンク底板、7……支持ガーダー、8……支持ビーム、
9……断熱性支持材、10a,10b……防液シート、11……
樋
は第1図のII部を示す部分拡大図、第3図は第2図の変
形例を示す同じく部分横断面図である。 第4図は従来のLNG船の球型タンクを示す横断面図であ
る。 1……二重底頂板、2……タンク支持台、3……円筒型
タンク、4……アンカーソング、5……防熱層、6……
タンク底板、7……支持ガーダー、8……支持ビーム、
9……断熱性支持材、10a,10b……防液シート、11……
樋
Claims (1)
- 【請求項1】船体の二重底頂板上に形成されたタンク支
持台上に防熱層及び断熱性支持材を介して保持され底面
が平坦である竪円筒型液化ガスタンクにおいて、前記防
熱層,断熱性支持材のそれぞれ上面とタンク底面との間
にそれぞれ布設された複数の防液シートと、隣接する上
記防液シートの対向端縁を若干下方に折り曲げて形成さ
れたすきまの直下の防熱層上に布設された傾斜横樋とを
具えたことを特徴とする円筒型液化ガスタンクの支持構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987014308U JPH0719986Y2 (ja) | 1987-02-03 | 1987-02-03 | 円筒型液化ガスタンクの支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987014308U JPH0719986Y2 (ja) | 1987-02-03 | 1987-02-03 | 円筒型液化ガスタンクの支持構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63122189U JPS63122189U (ja) | 1988-08-09 |
JPH0719986Y2 true JPH0719986Y2 (ja) | 1995-05-10 |
Family
ID=30804172
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987014308U Expired - Lifetime JPH0719986Y2 (ja) | 1987-02-03 | 1987-02-03 | 円筒型液化ガスタンクの支持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0719986Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101170787B1 (ko) * | 2009-04-02 | 2012-08-02 | 현대중공업 주식회사 | 액화가스 운반선 및 그 건조방법 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58140339U (ja) * | 1982-03-18 | 1983-09-21 | 日信工業株式会社 | デイスクブレ−キのキヤリバ |
-
1987
- 1987-02-03 JP JP1987014308U patent/JPH0719986Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63122189U (ja) | 1988-08-09 |
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