JPH07198980A - 光ファイバアレイの製造方法 - Google Patents

光ファイバアレイの製造方法

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JPH07198980A
JPH07198980A JP33842693A JP33842693A JPH07198980A JP H07198980 A JPH07198980 A JP H07198980A JP 33842693 A JP33842693 A JP 33842693A JP 33842693 A JP33842693 A JP 33842693A JP H07198980 A JPH07198980 A JP H07198980A
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JP
Japan
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optical fiber
fiber array
adhesive
epoxy thermosetting
thermosetting adhesive
Prior art date
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Pending
Application number
JP33842693A
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English (en)
Inventor
Shinji Ishikawa
真二 石川
Masahide Saito
眞秀 斉藤
Masaru Yui
大 油井
Shigeru Semura
滋 瀬村
Shigeru Hirai
茂 平井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 気泡の発生防止を通じ、光ファイバアレイの
特性劣化を確実に防止できる光ファイバアレイの製造方
法を提供する。 【構成】 整列部材1の表面における複数のV溝2に、
光ファイバ3をそれぞれ嵌入配置して整列させ、複数の
V溝2に、エポキシ系熱硬化接着剤5をそれぞれ注入
し、この注入したエポキシ系熱硬化接着剤5を100m
mHg未満の減圧下で20分間放置する。こうして、エ
ポキシ系熱硬化接着剤5を減圧下で20分間放置した
ら、常圧下に戻し、その後、エポキシ系熱硬化接着剤5
を硬化させ、複数のV溝2に光ファイバ3をそれぞれ整
列・固定すれば、光ファイバ3とV溝2との接触部に気
泡6が全く存在しない光ファイバアレイを容易、且つ、
確実に製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信システムの分野
で利用される光ファイバアレイに関し、より詳しくは、
光導波路回路を有する光モジュールに接続される光ファ
イバアレイの製造方法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光ファイバアレイは、図示しない
が、整列部材の表面に並設された複数のV溝に、光伝送
作用を営む光ファイバをそれぞれ配置して軸合わせ整列
させるとともに、該複数のV溝には、該複数の光ファイ
バを固定する接着剤をそれぞれ注入し、その後、この注
入した接着剤をそれぞれ硬化させることで、製造されて
いた。然して、このように製造された光ファイバアレイ
は、ガラス製単一モード光導波路に紫外線硬化型接着剤
を介して接続固定されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の光ファイバアレ
イの製造方法は、以上のように行われ、整列部材の表面
における複数のV溝に、固定用の接着剤がそれぞれ注入
されていた。しかしながら、この接着剤の注入条件の如
何によっては、接着剤の内部に気泡が残留(図3の図番
6参照)し、この気泡が、光部品との接続後に接続した
光モジュールの特性を非常に劣化させるという大きな問
題点があった。
【0004】本発明は、上記に鑑みなされたもので、気
泡の発生防止を通じて、光ファイバアレイの特性劣化を
確実に防止することのできる光ファイバアレイの製造方
法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明においては上述の
目的を達成するため、整列部材の複数のV溝に光ファイ
バをそれぞれ配置して整列させ、該複数のV溝には接着
剤をそれぞれ注入するとともに、この注入した接着剤を
100mmHg未満の圧力下で所定の時間放置し、その
後、放置した該接着剤を常圧下で硬化させ、該複数のV
溝に光ファイバをそれぞれ固定するようにしている。
【0006】尚、本発明においては、気泡の脱気を効率
良く行うため、上述した減圧下において、該接着剤の粘
度が1000cps以下であることが望ましい。
【0007】また、本発明においては、気泡の脱離を十
分ならしめるため、上記減圧を5分間以上行うことが好
ましい。
【0008】さらに、本発明においては、上記接着剤
が、高強度で硬化時の収縮率が小さいエポキシ系熱硬化
接着剤であることが望ましい。
【0009】
【作用】上記構成を有する本発明によれば、整列部材に
おける複数のV溝に、光ファイバをそれぞれ嵌入・配置
して整列させ、該複数のV溝に、エポキシ系熱硬化接着
剤をそれぞれ注入し、この注入したエポキシ系熱硬化接
着剤を100mmHg未満の減圧下で所定の時間放置す
る。こうして、該エポキシ系熱硬化接着剤を減圧下で所
定の時間放置したら、常圧下に戻し、その後、該エポキ
シ系熱硬化接着剤を硬化させ、該複数のV溝に光ファイ
バをそれぞれ整列・固定すれば、気泡の無い光ファイバ
アレイを容易、且つ、確実に製造することができる。
【0010】また、上記構成を有する本発明によれば、
エポキシ系熱硬化接着剤の硬化時における収縮率が小さ
いので、硬化に伴う光軸のずれを防止することができ
る。
【0011】
【実施例】以下、図1乃至図2に示す一実施例に基づい
て本発明を詳説する。
【0012】本発明に係る光ファイバアレイの製造方法
は、整列部材1の複数のV溝2に光ファイバ3をそれぞ
れ配置し、複数のV溝2にはエポキシ系熱硬化接着剤5
をそれぞれ注入するとともに、この注入したエポキシ系
熱硬化接着剤5を100mmHg未満の圧力下で所定の
時間放置した後、放置したエポキシ系熱硬化接着剤5を
常圧下で硬化させるようにしている。
【0013】光ファイバアレイを構成する上記整列部材
1は、図1に示す如く、その表面に精確な軸合わせ作用
を営む複数のV溝2が並設され、この複数のV溝2に
は、光伝送作用を営む光ファイバ3がそれぞれ嵌入・配
置されて整列するようになっている。そして、整列部材
1の表面には、固定状態の複数の光ファイバ3を覆う重
合板4が重合・接着されるようになっている。
【0014】さらに、上記した複数のV溝2には、図2
に示す如く、高強度で硬化時の収縮率が小さいエポキシ
系熱硬化接着剤5がそれぞれ注入され、この注入された
エポキシ系熱硬化接着剤5の硬化に基づいて、複数のV
溝2に、光ファイバ3がそれぞれ整列・固定されること
となる。
【0015】次に、光ファイバアレイの製造方法につい
て説明する。光ファイバアレイを製造するには、先ず、
図1に示す如く、整列部材1の表面に並設された複数の
V溝2に、光ファイバ3をそれぞれ嵌入・配置して軸合
わせ整列させる。
【0016】次いで、図2に示す如く、複数のV溝2
に、エポキシ系熱硬化接着剤5をそれぞれ注入し、この
注入したエポキシ系熱硬化接着剤5を100mmHg未
満の減圧下で20分間放置する。この際、気泡6の脱気
時間が短いと、気泡(図3参照)6の脱離が不十分とな
る虞れがある。従って、減圧時間を少なくとも5分間以
上確保する必要がある。また、エポキシ系熱硬化接着剤
5の粘度が高すぎると、気泡6の脱気が効率良く行われ
ず、その結果、気泡6の残留量が増加することとなる。
従って、減圧下におけるエポキシ系熱硬化接着剤5の粘
度を1000cps以下にするのが望ましい。
【0017】こうして、エポキシ系熱硬化接着剤5を上
記減圧下で20分間放置したら、常圧下に戻し、その
後、エポキシ系熱硬化接着剤5を85゜Cで1時間加熱
してエポキシ系熱硬化接着剤5を硬化させ、複数のV溝
2に光ファイバ3をそれぞれ整列・固定すれば、光ファ
イバアレイを製造することができる。この際、エポキシ
系熱硬化接着剤5の硬化時における収縮率が非常に小さ
いので、硬化に伴う光軸の位置ずれを確実に防止するこ
とができる。このようにして製造した光ファイバアレイ
の端面を光学研磨し、その後、研磨した該端面を観察し
てみたところ、エポキシ系熱硬化接着剤5の接着層に気
泡6が全く存在しないのを明瞭に確認することができ
た。
【0018】然して、この光ファイバアレイをガラス製
単一モード光導波路(図示せず)に紫外線硬化型接着剤
(図示せず)を介して接続固定した。接続した光導波路
モジュール(図示せず)を85゜Cの大気中で100時
間放置した後における、損失と反射減衰量の劣化は、サ
ンプル数10個で全く存在しないのが確認できた。
【0019】次に、上記光ファイバアレイの製造方法と
は異なる通常の光ファイバアレイの製造方法の結果を図
3に基づき説明する。気泡6の脱気を行わずに光ファイ
バアレイを製造し、光学研磨した光ファイバアレイの端
面を観察してみたところ、サンプル数10個中8個で光
ファイバ3とV溝2との接触部(図3参照)に気泡6を
発見した。そして、この光ファイバアレイを使用して光
導波路モジュール(図示せず)を製造し、85゜C10
0時間の熱処理を行った。この結果、気泡6の存在する
該8サンプルで反射減衰量の劣化が明瞭に確認できた。
【0020】上記方法によれば、複数のV溝2に注入し
たエポキシ系熱硬化接着剤5を100mmHg未満の減
圧下で20分間放置して常圧下に戻し、エポキシ系熱硬
化接着剤5を加熱して硬化させ、複数のV溝2に光ファ
イバ3をそれぞれ整列・固定するので、気泡6の発生を
確実に防止でき、しかも、これを通じて、光部品との接
続後における光ファイバアレイの特性劣化を確実に防止
することが可能となる。
【0021】尚、上記実施例ではエポキシ系熱硬化接着
剤5を100mmHg未満の減圧下で20分間放置した
ものを示したが、同様の作用が期待できるものであれ
ば、何等この条件に限定されるものではない。また、上
記実施例ではエポキシ系熱硬化接着剤5を使用するもの
を示したが、同様の機能を有するものであれば、他の種
類の接着剤を使用しても良いのは言うまでもない。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、光ファイ
バとV溝との接触部における気泡の発生を防止し、これ
を通じて、光部品との接続後における光ファイバアレイ
の特性劣化を排除することが可能になるという顕著な効
果がある。また、エポキシ系熱硬化接着剤の硬化に伴う
光軸のずれを防止することができるという格別の効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ファイバアレイの製造方法の一
実施例を示す断面説明図である。
【図2】本発明に係る光ファイバアレイの製造方法の一
実施例を示す要部拡大断面図である。
【図3】本発明とは異なる通常の光ファイバアレイの製
造方法の結果を示す図2相当図である。
【符号の説明】
1…整列部材、2…V溝、3…光ファイバ、5…エポキ
シ系熱硬化接着剤、6…気泡。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 瀬村 滋 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 平井 茂 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 整列部材の複数のV溝に光ファイバをそ
    れぞれ配置して整列させ、該複数のV溝には接着剤をそ
    れぞれ注入するとともに、この注入した接着剤を100
    mmHg未満の圧力下で所定の時間放置し、その後、放
    置した該接着剤を常圧下で硬化させ、該複数のV溝に光
    ファイバをそれぞれ固定することを特徴とする光ファイ
    バアレイの製造方法。
  2. 【請求項2】 上記した減圧下において、該接着剤の粘
    度が1000cps以下であることを特徴とする請求項
    1記載の光ファイバアレイの製造方法。
  3. 【請求項3】 上記減圧を5分間以上行うことを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載の光ファイバアレイの製
    造方法。
  4. 【請求項4】 上記接着剤は、エポキシ系熱硬化接着剤
    であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の光
    ファイバアレイの製造方法。
JP33842693A 1993-12-28 1993-12-28 光ファイバアレイの製造方法 Pending JPH07198980A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002296442A (ja) * 2001-03-29 2002-10-09 Fujikura Ltd 偏波保持光ファイバ配列部品およびこれを用いた光部品、偏波保持光ファイバ配列部品の製造方法
KR20170099568A (ko) * 2016-02-24 2017-09-01 한국전자통신연구원 광 모듈

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