JPH07198673A - 空燃比センサ - Google Patents

空燃比センサ

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JPH07198673A
JPH07198673A JP5350255A JP35025593A JPH07198673A JP H07198673 A JPH07198673 A JP H07198673A JP 5350255 A JP5350255 A JP 5350255A JP 35025593 A JP35025593 A JP 35025593A JP H07198673 A JPH07198673 A JP H07198673A
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JP
Japan
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air
fuel ratio
ratio sensor
output current
sensor
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JP5350255A
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English (en)
Inventor
Shinko Shibata
真弘 柴田
Masatoshi Suzuki
雅寿 鈴木
Makoto Nakae
誠 中江
Masaya Fujimoto
正弥 藤本
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低空燃比領域についても安定した検出が出
来,かつコンパクトな,空燃比センサを提供すること。 【構成】 限界電流式の空燃比センサ11は,固体電解
質5の片面に内側電極32を,他面に外側電極31を有
すると共に外側電極31の表面に拡散抵抗層1を設けて
なるセンサ素子100と,センサ素子100を加熱する
ヒータ6とを有してなる。空燃比センサ9は,空燃比2
3における出力電流値が5〜10mAの範囲にある。拡
散抵抗層1は,Mg・Al2 3 スピネル被膜等であ
り,その厚みが650〜800μmであり,その気孔率
は3〜5%である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,自動車エンジンの燃焼
制御等に用いられる空燃比センサに関する。
【0002】
【従来技術】自動車エンジンにおける排気ガス中の酸素
濃度を検出するための空燃比センサとしては,限界電流
式空燃比センサ等が実用化されている。限界電流式空燃
比センサは,リッチ空燃比(低空燃比)検出時には,拡
散抵抗層より律速されて固体電解質へ導入される排気ガ
ス成分の燃焼に必要な量の酸素が存在することにより,
電極反応が生じ,その際に発生する出力電流の値から空
燃比を検出するものである。
【0003】ところで,エンジンの燃焼を精度良く制御
するためには,空燃比を広範囲に検知する必要がある。
空燃比センサにおいては,上記の検出原理から低空燃比
の検出時には,空燃比センサ内部の酸素を消費する。そ
のため,大気からの酸素導入量が不足すると,検出範囲
は狭く限定される。このため,従来,空燃比センサの内
部の酸素(大気)拡散をスムースにするための構造が提
案されている(特開平2─307052号公報)。
【0004】かかる空燃比センサは,図10に示すごと
く,固体電解質95の片面に内側電極932を,他面に
外側電極931を有すると共に,外側電極931の表面
には拡散抵抗層91を設けてなる。内側電極932の近
傍には,ヒータ96が設けられている。内側電極932
とヒータ96との間には,大気導入用の小孔90が設け
られている。
【0005】小孔90の断面積をSR’,その断面積の
長さをLR’,計測時の最低空燃比における電極間に発
生すべき電流の絶対値をI,定数をKとした場合,小孔
90の断面積の長さLR’に対する断面積SR’の比S
R’/LR’は, SR’/LR’>I/K の関係が成立するように選定されている。
【0006】上記空燃比センサ99は,上記のごとく,
大気導入用の小孔90の断面積SR’を大きく,かつ小
孔90の断面積の長さLR’を短くすることにより,固
体電解質95への酸素導入量を増加させて,多量の排気
ガスの燃焼にも対応できるようにしたものである。
【0007】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来の空
燃比センサにおいては,依然として空燃比の要求検出範
囲に対しては不十分であり,広範囲において正確な空燃
比を検出することができない。特に,自動車エンジンの
燃焼を制御するためには,広範囲の空燃比を測定する必
要がある。
【0008】また,空燃比センサの内部には,ヒータ9
6が内蔵されているため,ヒータ96と固体電解質95
との間のクリアランス900を大きくして,固体電解質
への酸素導入量を増加させることも考えられる。しか
し,この場合には,空燃比センサの加熱性能が損なわ
れ,空燃比センサの作動温度の不足,ヒータ負荷の増大
による信頼性の低下や,消費電力の増大を生じる。ま
た,センサ形状が大きくなり,狭いエンジンルームに配
設する場合,その障害となる。
【0009】これらの理由から,自動車における使用を
考慮した場合,空燃比センサ内部の酸素拡散量を増量す
るにも構造的に限界がある。そのため,コンパクトな構
造で,かつ限られた酸素量にて低空燃比を検出可能とす
る必要がある。本発明はかかる従来の問題点に鑑み,低
空燃比領域についても安定した検出が出来,かつコンパ
クトな空燃比センサを提供しようとするものである。
【0010】
【課題の解決手段】本発明は,固体電解質の片面に内側
電極を,他面に外側電極を有すると共に外側電極の表面
に拡散抵抗層を設けてなるセンサ素子と,該センサ素子
を加熱するヒータとを有してなる限界電流式の空燃比セ
ンサにおいて,該空燃比センサは,空燃比(A/F)2
3における出力電流値が5〜10mAの範囲にあること
を特徴とする空燃比センサにある。
【0011】本発明において,上記空燃比センサは,図
4に示すごとく,空燃比23における出力電流値が5〜
10mAの範囲にある(斜線部分)。出力電流値が5m
A未満の場合には,空燃比の検出精度が低下する。一
方,出力電流値が10mAを越える場合には,低空燃比
時において多くの排気ガスが空燃比センサに導入される
が,それに見合う十分な酸素を導入することが空燃比セ
ンサの構造上困難である。そのため,排気ガス成分量に
比例した出力電流が発生せず,低空燃比の検出が困難と
なる。
【0012】ここで,上記空燃比センサの構造上の問題
を説明する。即ち,低空燃比の検出時には,内側電極か
ら外側電極へと酸素をポンピングする動作が行われ,雰
囲気空燃比が低い程,即ち排気ガス成分が多い程,多量
の酸素がポンピングされる。従って,低空燃比の検出範
囲を広げるためには,内側電極の表面に十分な酸素が存
在することが重要である。
【0013】それには,センサ素子上端部から内側電極
までの酸素拡散量が問題となる。酸素拡散量は,拡散経
路の長さLRに対するその断面積SRの比(SR/L
R)に比例するが,空燃比センサを作動温度に加熱する
ために,一般的に,一定のクリアランスを設けてヒータ
が設けられるため,SRはヒータと固体電解質内面との
クリアランスの間隔S,LRはセンサ素子の全長Lであ
らわされる(図1参照)。
【0014】そのため,上記SR/LRを大きくするに
は,上記ヒータと固体電解質とのクリアランスの間隔S
を大きく,センサ素子の全長Lを短かくすることが構造
上有効であるが,どちらにも制限がある。即ち,ヒータ
と固体電解質とのクリアランスの間隔Sを大きくした場
合には,センサ素子への伝熱が悪化し,作動温度不足を
来し,出力電流の検出が困難となる。また,ヒータ負荷
の増大による信頼性の低下や消費電力の増大となる。
【0015】また,排気ガスとの接触を良好に保つ上で
排気管内へセンサ素子の脚部を30mm程度突き出す必
要があるが,センサ素子の全長Lを短くすると,その必
要長さを確保することが困難である。これらの理由か
ら,自動車での使用を考慮した場合,空燃比センサ内部
の酸素拡散量を増量するにも構造的に限界があり,限ら
れた酸素量にて低空燃比(低空燃比程度まで)を検出可
能とする必要がある。
【0016】また,空燃比測定時には,センサ素子を6
50℃以上に加熱することが好ましい。650℃未満の
場合には,センサ素子の作動が不十分となるおそれがあ
る。該ヒータとセンサ素子とのクリアランスの間隔S
は,0.2mm以下であることが好ましい。0.2mm
未満の場合には,ヒータからセンサ素子への伝熱性が悪
化するおそれがある。
【0017】上記空燃比センサの空燃比と出力電流値と
の対応関係を決める要因としては,例えば,拡散抵抗層
の厚み,気孔率,外側電極の面積等がある。即ち,拡散
抵抗層の厚みを薄くし,又はその気孔率を高くした場
合,或いは外側電極の面積を大きくした場合には,外側
電極に多量の排気ガス成分が到達する。そのため,該排
気ガス成分量に等しい多量のO2-電流が出力電流として
高い値で検出される。
【0018】逆に,拡散抵抗層を厚くし,その気孔率を
低くした場合,或いは外側電極の面積を小さくした場合
には,外側電極に少量の排気ガス成分が到達する。その
ため,該排気ガス成分量に等しい少量のO2-電流が出力
電流として低い値で検出される。
【0019】空燃比23における出力電流値を5〜10
mAの範囲に設定するためには,例えば,拡散抵抗層と
してMgO,Al2 3 スピネルを用いた場合,その厚
みは200〜800μmであり,その気孔率は3〜5%
とする。拡散抵抗層の厚みが800μmを越える場合,
或いはその気孔率が3%未満の場合には出力電流の絶対
値が5mA未満と過度に小さくなり,空燃比に対する出
力電流値の傾きも小さくなるため,検出精度及び応答性
が低下するおそれがある。また,この場合には,拡散抵
抗層の製造上に問題が生じることがある。逆に,拡散抵
抗層の厚みが200μm未満の場合,或いはその気孔率
が5%を越える場合には,空燃比センサの空燃比23に
おける出力電流値を10mA以下とすることが困難であ
る。
【0020】上記拡散抵抗層としては,MgO・Al2
3 スピネル,Al2 3 ,ZrO2 等の被膜を用い
る。上記固体電解質としては,ZrO2 ,CeO2 ,H
fO2 等を用いる。上記外側電極,内側電極としては,
白金,Pd,Rh,又はそれらの合金等を用いる。上記
空燃比センサとしては,コップ型,積層型等のものがあ
る。
【0021】
【作用及び効果】本発明の空燃比センサは,図4に示す
ごとく,空燃比23における出力電流値が5〜10mA
の範囲にある(斜線部分)。そのため,低空燃比(A/
F=10)の場合にも,安定して出力電流値を検出する
ことができる。それ故,広範囲の空燃比を測定すること
ができる。また,空燃比に対する出力電流値の傾きも大
きいため,精度良く空燃比を検出することができる。
【0022】また,固体電解質への酸素導入量を増加さ
せるための前記クリアランスの増大も必要なく,特に自
動車用として最適な,コンパクトな空燃比センサを得る
ことができる。上記のごとく,本発明によれば,低空燃
比領域についても安定した検出ができ,かつコンパクト
な,空燃比センサを提供することができる。
【0023】
【実施例】
実施例1 本発明の実施例にかかる空燃比センサについて,図1〜
図3を用いて説明する。本例の空燃比センサ11は,図
1,図2に示すごとく,限界電流式空燃比センサであっ
て,図1に示すごとく,コップ型のセンサ素子100
と,該センサ素子100の内部に設けられたヒータ6と
を有している。センサ素子100は,固体電解質5の片
面に内側電極32を,他面に外側電極31を有すると共
に外側電極31の表面には拡散抵抗層1を設けている。
【0024】該空燃比センサ9は,空燃比23(O2
度7.5%)における出力電流値が5〜10mAの範囲
にある。拡散抵抗層1は,Mg・Al2 3 スピネル被
膜であり,その厚みが650〜800μmであり,その
気孔率が3〜5%である。外側電極31の面積は,60
mm2 である。
【0025】拡散抵抗層1は外側電極31を保護すると
共に,限界電流値を制御している。固体電解質5として
は,ZrO2 等を用いる。センサ素子100は,コップ
型形状であり,その内部中央にはヒータ6が内蔵されて
いる。内側電極32とヒータ6とのクリアランス7の間
隔Sは,0.2mmであり,そのクリアランス7の軸方
向の長さLは30mmである。ヒータ6の温度は100
0℃以上である。センサ素子100の温度は650℃以
上である。
【0026】外側電極31,内側電極32は,図3に示
すごとく,リード線91,92を介して,空燃比センサ
9の上方のコネクタ98と接続されている。ヒータ6
は,リード線971,972を介して上記コネクタ98
と接続されている。
【0027】上記限界電流式の空燃比センサ9は,セン
サ素子100を加熱し,固体電解質5に酸素イオン導電
性を発生させることにより,出力電流を生じさせて,該
出力電流値を測定することにより,空燃比を検知するも
のである。即ち,図2に示すごとく,低空燃比検出時に
おいては,センサ素子100とヒータ6とのクリアラン
ス7から大気(酸素,O2 )を内側電極32へ導入す
る。一方,拡散抵抗層1から排気ガス(H2 ,CO)を
律速させて,外側電極31へ導入する。そして,内側電
極32と外側電極31との間で酸素(O2-)のポンピン
グが行われ,このときに,発生する出力電流値を測定す
ることにより,空燃比を検知することができる。
【0028】実施例2 本例においては,上記空燃比センサの出力電流値と空燃
比との関係を測定した。空燃比センサにおける拡散抵抗
層の厚み及び気孔率を表1に示すように種々に選択し
て,空燃比(A/F)が23の場合における設定出力電
流値を2〜10mAまで変化させた(試料a,b,c,
d)。この内,試料a,b,dの各出力電流値に対応し
た23未満の空燃比を検出する際の,空燃比センサの出
力電流値を測定した。その結果を図4に示した。尚,こ
のときの,外側電極の面積は,60mm2 とした。
【0029】その結果,図4から知られるように,試料
a,bは,空燃比23における出力電流値がそれぞれ1
0mA,5mAの範囲にあり(斜線部分),低空燃比
(A/F=10)の場合にも,空燃比に対応した出力電
流値を正確に測定することができた。一方,空燃比23
における出力電流値を2mAに設定した場合には(試料
d),空燃比に対する出力電流値の傾きが小さく,検出
精度が低かった。
【0030】更に,空燃比23における出力電流値を1
5mAに設定した場合には,高空燃比領域では,センサ
素子の出力電流値を測定することにより,精度良く空燃
比を検出することができるが,低空燃比領域(A/F<
12)では安定して正確に空燃比を検出することができ
ない。上記空燃比23における出力電流値15mAは,
電極の面積,拡散抵抗層の気孔率及び厚みを調整するこ
とにより,設定した。
【0031】このことから,センサ素子の出力電流値を
5〜10mAとすることにより,A/F=10程度の低
い空燃比まで広範囲の空燃比を安定して検出することが
できることが分かる。また,上記5〜10mAの場合に
は空燃比に対する出力電流値の傾きも大きいため,精度
良く空燃比を検出することができることがわかる。
【0032】
【表1】
【0033】実施例3 本例においては,外側電極の面積を30mm2 ,拡散抵
抗層の厚みを440μm,その気孔率を5%に設定し
た。この空燃比センサの出力電流値は空燃比23におい
て7.5mAであった。その他は,実施例1と同様であ
る。また,比較のために,外側電極の面積を60mm2
にした空燃比センサは,上記の空燃比センサの出力電流
値の2倍の値,即ち,15mAの出力電流値であった。
このことから,空燃比センサの出力電流値は,電極の面
積によっても調整することができることがわかる。
【0034】次に,上記空燃比センサの出力電流値と空
燃比との関係を,実施例2と同様にして測定した。その
結果,本例の空燃比センサは,低空燃比(A/F=1
0)の場合にも,空燃比に対応した出力電流値を正確に
測定することができた。一方,比較例としての空燃比セ
ンサは,低空燃比領域(A/F<12)では安定して正
確に空燃比を測定することができなかった。
【0035】実施例4 本例においては,外側電極の面積を30mm2 ,拡散抵
抗層の厚みを200μm,その気孔率を3%に設定し
た。この空燃比センサの出力電流値は空燃比23におい
て10mAであった。その他は,実施例1と同様であ
る。本例の空燃比センサは,実施例3と同様に,低空燃
比(A/F=10)の場合にも,空燃比に対応した出力
電流値を正確に測定することができた。
【0036】実施例5 本例においては,図5に示すごとく,空燃比センサの印
加電圧(V)と出力電流(i)との関係を測定した。空
燃比センサとしては,実施例2の試料bを用いた。試料
bの空燃比(A/F)23における出力電流値は,7m
Aである。測定の結果を図5(A)に示した。
【0037】尚,比較のために,空燃比23における出
力電流値を15mAに設定した空燃比センサ(比較例)
についても,上記と同様の測定を行った。その結果を図
5(b)に示した。図5(A)より,試料bは,少量の
出力電流ではあるが,精度良く空燃比を検出することが
できることがわかる。一方,図5(B)より,比較例で
は,低空燃比の場合に,各出力電流値が互いに近似し,
測定できないことがわかる。
【0038】実施例6 本例においては,図6に示すごとく,実施例1の空燃比
センサにかかる,センサ素子を650℃に確保するため
に必要な,ヒータ温度,及びヒータとセンサ素子とのク
リアランスの間隔Sを測定した。測定は,排気量1.6
リットル,4気筒エンジン,1200rpmのエンジン
条件にて行った。
【0039】同図より,ヒータとセンサ素子とのクリア
ランスの間隔Sを大きくするほど,ヒータ最高温度を高
くする必要があることがわかる。また,ヒータ負荷,消
費電力の増大を考慮した場合,ヒータの最高温度は10
00℃以下であることが好ましい。このことから,ヒー
タとセンサ素子とのクリアランスの間隔Sは0.25m
m以下であることが必要である。
【0040】実施例7 本例においては,図7に示すごとく,空燃比センサの空
燃比23における出力電流値と応答速度との関係を測定
した。空燃比センサは,実施例2の試料a,b,c,d
を用いた。設定出力電流値(空燃比23)は,試料aが
10mA,試料bが7mA,試料cが5mA,試料dが
2mAである。また,応答速度は,空燃比(A/F)を
12から17に変化させた場合の時間(ステップ応答)
を測定した。測定の結果を,図7に示した。同図より,
試料a,b,cは,応答速度が300ms以下と速かっ
た。
【0041】実施例8 本例の空燃比センサは,図8,図9に示すごとく,積層
型空燃比センサであり,大気導入ダクト70を有する固
体電解質50と,該固体電解質50の内壁に設けられた
内側電極320と,その他面に設けられた外側電極31
0とを有している。外側電極310の表面は,拡散抵抗
層10により被覆されている。また,固体電解質50に
は,ヒータ60が内蔵されている。固体電解質50は,
ZrO2 である。その他は,実施例1と同様である。
【0042】本例においても,低空燃比検出能力と必要
酸素量との関係は,実施例1の空燃比センサと同様であ
る。大気ダクト70が大きくなれば,空燃比センサ全体
の大きさも大きくなり,搭載性を損なうため,設定出力
電流値(空燃比23)は5〜10mAであることが適切
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の空燃比センサの切断側面図。
【図2】実施例1のセンサ素子の作用説明図。
【図3】実施例1の空燃比センサの一部切断側面図。
【図4】実施例2の空燃比センサにかかる,空燃比と出
力電流値との関係を示すグラフ。
【図5】実施例5の空燃比センサの印加電圧と出力電流
との関係を示すグラフ((A):試料b,(B):比較
例)。
【図6】実施例6の,センサ素子を650℃に確保する
ために必要なヒータ温度を示すグラフ。
【図7】実施例7の空燃比センサの出力電流値(空燃比
A/F=23)と応答速度との関係を示すグラフ。
【図8】実施例8の空燃比センサの斜視図。
【図9】図8のA−A線矢視断面図。
【図10】従来例の空燃比センサの説明図。
【符号の説明】
1,10...拡散抵抗層, 100...センサ素子, 11...空燃比センサ, 31,310...外側電極, 32,320...内側電極, 5,50...固体電解質, 6,60...ヒータ, 7...クリアランス,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤本 正弥 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体電解質の片面に内側電極を,他面に
    外側電極を有すると共に外側電極の表面に拡散抵抗層を
    設けてなるセンサ素子と,該センサ素子を加熱するヒー
    タとを有してなる限界電流式の空燃比センサにおいて,
    該空燃比センサは,空燃比(A/F)23における出力
    電流値が5〜10mAの範囲にあることを特徴とする空
    燃比センサ。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記拡散抵抗層は,
    その厚みが200〜800μmであり,その気孔率が3
    〜5%であることを特徴とする空燃比センサ。
JP5350255A 1993-12-28 1993-12-28 空燃比センサ Pending JPH07198673A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9594050B2 (en) 2013-04-12 2017-03-14 Denso Corporation A/F sensor element and method of manufacturing the same

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9594050B2 (en) 2013-04-12 2017-03-14 Denso Corporation A/F sensor element and method of manufacturing the same
US9804119B2 (en) 2013-04-12 2017-10-31 Denso Corporation A/F sensor element and method of manufacturing the same

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