JPH07197063A - 作動油組成物 - Google Patents

作動油組成物

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JPH07197063A
JPH07197063A JP34908593A JP34908593A JPH07197063A JP H07197063 A JPH07197063 A JP H07197063A JP 34908593 A JP34908593 A JP 34908593A JP 34908593 A JP34908593 A JP 34908593A JP H07197063 A JPH07197063 A JP H07197063A
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JP
Japan
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hydraulic oil
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alkali metal
oil
weight
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JP34908593A
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English (en)
Inventor
Shinichiro Hosoya
愼一郎 細矢
Okiichi Kaneko
沖市 金子
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COSMO SOGO KENKYUSHO KK
Cosmo Oil Co Ltd
Original Assignee
COSMO SOGO KENKYUSHO KK
Cosmo Oil Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 鉱油又は合成油からなる基油と、(A)炭素
数1〜20の第一級又は第二級のアルキル基を有するジ
アルキルナフタリンスルフォン酸バリウムを0.5〜5
重量%、(B)アルカリ金属ホウ酸塩水和物をホウ素量
として0.001〜0.1重量%、(C)炭素数1〜2
0の第一級又は第二級のアルキル基を有するジアルキル
ジチオリン酸亜鉛を0.05〜5重量%の割合で含有し
ていることを特徴とする作動油組成物。 【効果】 水又は水系の切削油などの混入に対する抗乳
化性に優れ、さらに熱安定性、色相安定性などの諸性能
が優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、作動油組成物に関し、
詳しくは水又は水系の切削油などの混入に対する抗乳化
性に優れ、さらに熱安定性、色相安定性などの諸性能が
優れている作動油組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】油圧装置は、産業界に広く取り入れら
れ、生産性の向上に貢献している。これらの油圧装置は
油圧作動油により駆動されているが、省エネルギー、省
資源化の要求により、ますます高速、高圧化すると共に
小型化され、苛酷な条件下にさらされる傾向にある。一
方、生産性向上のための自動化、無人化が進み、メンテ
ナンスフリー化により、油圧作動油はますます長時間使
用される傾向にある。そのため、油圧作動油は、熱安定
性、酸化安定性が優れると共に長期間の使用に耐えるも
のが要求されている。また、産業機械では、水溶性切削
油などを併用する場合、その混入が考えられ、作動油に
水溶性の油が混入した場合、作動油の性能及び寿命に悪
影響を及ぼす。逆に作動油が漏れて水溶性切削油などに
混入した場合、作動油の抗乳化性がよくないと切削油の
切削性能に悪影響を及ぼすことになる。さらに、建設機
械などの自然環境下で使用される場合、水の混入が考え
られ、作動油の抗乳化性が要求されている。
【0003】抗乳化性を改善した作動油として、アルカ
リ土類金属スルフォネート系防錆剤を添加したもの(特
開平2−286793号公報)、炭化水素多硫化物又は
オレフィン硫化物と脂肪酸を含有したもの(特開昭52
−39585号公報)などが開示されている。しかし、
これら従来の作動油も熱安定性、抗乳化性の点で満足す
るものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の状況に鑑みてなされたものであり、水又は水系の切
削油などの混入に対する抗乳化性に優れると共に、色相
安定性、熱安定性にも優れた作動油組成物を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討を行った結果、鉱油又は合成
油の基油に、特定のバリウムスルフォネート、アルカリ
金属ホウ酸塩水和物とジアルキルジチオリン酸亜鉛を特
定量配合することにより、抗乳化性に優れるとと共に色
相安定性、熱安定性に優れた作動油を提供することがで
きることを見い出し、この知見に基づいて本発明を完成
するに至った。すなわち、本発明は、鉱油又は合成油か
らなる基油と、(A)1種以上の下記一般式(1)
【0006】
【化3】
【0007】(式中のR1及びR2は、それぞれ同一若し
くは異なる炭素数1〜20の第一級又は第二級のアルキ
ル基を示す。)で表されるバリウムスルフォネートを
0.5〜5重量%、(B)1種以上のアルカリ金属ホウ
酸塩水和物をホウ素量として0.001〜0.1重量
%、(C)1種以上の下記一般式(2)
【0008】
【化4】
【0009】(式中のR3、R4、R5及びR6は、それぞ
れ同一若しくは異なる炭素数1〜20の第一級又は第二
級のアルキル基を示す。)で表されるジアルキルジチオ
リン酸亜鉛を0.05〜5重量%の割合で含有している
ことを特徴とする作動油組成物を提供するものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
【0010】本発明の作動油組成物に用いる基油は、鉱
油又は合成油であり、その混合物でもよい。基油の粘度
は、その目的により適宜選択できる。基油の好適なもの
は、例えば40℃の粘度が5〜100cStである鉱物
性潤滑油、100℃の粘度が1〜50cStである合成
潤滑油基材が挙げられる。鉱油の具体例としては、例え
ば石油留分、その精製物などが挙げれれる。合成油の具
体例としては、例えばポリブテン、オレフィンオリゴマ
ー、ジエステル、ポリオールエステル、ポリアルキレン
グリコールなどが挙げられる。
【0011】本発明の作動油組成物には、(A)成分と
して前記一般式(1)で表されるバリウムスルフォネー
トを使用する。この(A)成分を表す前記一般式(1)
において、R1及びR2は、それぞれ同一若しくは異なる
炭素数1〜20の第一級又は第二級のアルキル基であ
り、直鎖状又は分岐状のものであることができる。R1
及びR2の好ましいものは、炭素数4〜16の第一級又
は第二級のアルキル基であり、特に好ましいものは炭素
数6〜12の第一級又は第二級のアルキル基である。R
1及びR2の具体例としては、例えばメチル、エチル、n
−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、
n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、2−メチ
ルブチル、n−ヘキシル、イソヘキシル、3−メチルペ
ンチル、エチルブチル、n−ヘプチル、2−メチルヘキ
シル、n−オクチル、イソオクチル、2−エチルヘキシ
ル、3−メチルヘプチル、n−ノニル、イソノニル、1
−メチルオクチル、エチルヘプチル、n−デシル、1−
メチルノニル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−テ
トラデシル、n−ヘプタデシル、n−オクタデシルなど
が挙げられる。R1及びR2のナフタリン環への置換位置
については、特に制限はない。また、スルフォン基のナ
フタリン環への置換位置については、特に制限ないが、
4位が好ましい。これらの(A)成分のバリウムスルフ
ォネートは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組
み合わせて用いてもよい。この(A)成分は、従来から
さび止め剤として使用されているものであり、(A)成
分が添加されたさび止め油が特開昭53−75137号
公報に開示されている。また、(A)成分を塗布した中
間防錆性に優れた鋼板が特開昭58−13698号に開
示されている。
【0012】本発明の作動油組成物には、(B)成分と
してアルカリ金属ホウ酸塩水和物を使用する。このアル
カリ金属ホウ酸塩水和物としては、リチウム、ナトリウ
ム、カリウム、ルビジウム、セシウムなどの種々のアル
カリ金属のホウ酸塩水和物を使用することができる。こ
のアルカリ金属ホウ酸塩水和物は、例えば特公昭53−
9763号公報や米国特許第3929650号明細書な
どに開示している方法により製造することができる。す
なわち、ホウ素/カリウムが原子比で2.0〜4.5に
なるように水酸化カリウム及びホウ酸の水溶液を、中性
のアルカリ土類金属スルフォネート又はコハク酸イミド
系無灰型分散剤を含む油溶液に加え、激しく撹拌して油
中水型エマルジョンを作り、それを脱水して得たホウ酸
カリウム水和物の微粒子分散体を用いることができる。
【0013】さらに、別の方法として、アルカリ金属又
はアルカリ土類金属中性スルフォネートをアルカリ金属
水酸化物の存在下において炭酸化して超塩基性スルフォ
ネートを得、これにホウ酸を反応させて得られるアルカ
リ金属ホウ酸塩の微粒子分散体を用いることもできる。
この場合の炭酸化反応は、コハク酸イミドのような無灰
型分散剤の存在下で行うこともある。アルカリ金属ホウ
酸塩水和物の好適なものは、中性カルシウムスルフォネ
ート及びコハク酸イミドなどの無灰型分散剤を出発原料
として製造されるホウ酸カリウム(カリウムボレート)
又はホウ酸ナトリウム分散体を挙げることができ、これ
らの方法で得られたアルカリ金属ホウ酸塩水和物は、例
えばK2O・3B23・3.2H2OあるいはNa2O・
23・2.0H2Oで表されるものである。これらの
(B)成分のアルカリ金属ホウ酸塩水和物は、1種単独
で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。本発明で使用されるアルカリ金属ホウ酸塩水和物
は、上記の場合、無灰型分散剤などに懸濁した状態で得
られるので、懸濁液としての添加量は、その懸濁濃度に
よって変化する。例えば、ホウ素量として7.6重量%
の濃度でアルカリ金属ホウ酸塩水和物を含有する懸濁液
を用いる場合には、潤滑油基材に対し懸濁液約0.01
3〜1.4重量%を添加することとなる。
【0014】本発明作動油組成物には、(C)成分とし
て前記一般式(2)で表されるジアルキルジチオリン酸
亜鉛を使用する。この(C)成分を表す前記一般式
(2)において、R3、R4、R5及びR6は、それぞれ同
一若しくは異なる炭素数1〜20の第一級又は第二級の
アルキル基であり、直鎖状又は分岐状のものであること
ができる。R3、R4、R5及びR6の好ましいものは、炭
素数2〜18の第一級又は第二級のアルキル基であり、
特に好ましいものは炭素数が3〜15の第一級アルキル
基である。炭素数が3〜15の第一級アルキル基のジア
ルキルジチオリン酸亜鉛は、アルカリ金属ホウ酸塩水和
物との相互作用が最も大きく、かつ摩擦特性への悪影響
がない。R3、R4、R5及びR6が第三級アルキル基や芳
香族基あるいはアルケニル基では十分な効果が得られな
い。R3、R4、R5及びR6の具体例としては、前記R1
及びR2の具体例と同様なものが挙げられる。これらの
(C)成分のジアルキルジチオリン酸亜鉛は、1種単独
で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。
【0015】本発明の作動油組成物の配合割合は、
(A)成分のバリウムスルフォネートが0.5〜5重量
%、好ましくは0.8〜2.5重量%であり、(B)成
分のアルカリ金属ホウ酸塩水和物がホウ素量(元素量)
として0.001〜0.1重量%、好ましくは0.00
5〜0.05重量%であり、(C)成分のジアルキルジ
チオリン酸亜鉛が0.05〜5重量%、好ましくは0.
1〜2重量%である。(A)成分の配合量が0.5重量
%未満であると抗乳化性が悪くなり、5重量%を超える
と効果が飽和するため、経済的に好ましくない。(B)
成分の配合量がホウ素量(元素量)として0.001重
量%未満であると熱安定性が悪くなり、0.1重量%を
超えると、その効果が飽和するため、経済的に好ましく
ない。また(C)成分の配合割合が0.05重量%未満
であると潤滑性能が低下し、5重量%を超えるとその効
果が飽和するため、経済的に好ましくない。
【0016】なお、本発明の作動油組成物には、(A)
成分、(B)成分及び(C)成分の他に、目的に応じて
通常使用される種々の添加剤、例えば、金属型清浄剤、
無灰型分散剤、焼きつき摩耗防止剤、酸化防止剤、腐食
防止剤、粘度指数向上剤、流動点降下剤、消泡剤などを
配合することができる。金属型清浄剤としては、例えば
(A)成分以外のアルカリ土類金属スルフォネート、ア
ルカリ土類金属フェネートなどが挙げられる。無灰型分
散剤としては、例えばアルケニルコハク酸イミド、アル
ケニルコハク酸エステル、長鎖脂肪酸とポリアミンとの
アミド(アミノアミド型)などが挙げられる。焼きつき
摩耗防止剤としては、例えば硫化油脂、硫化オレフィ
ン、サルファイド、リン酸エステル、亜リン酸エステ
ル、チオリン酸エステルなどが挙げられる。
【0017】酸化防止剤としては、フェニル−α−ナフ
チルアミン、ビス(アルキルフェニル)アミンなどのア
ミン系、2,6−ジ−t−ブチルパラクレゾール、4,
4’−メチレンビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノー
ル)、4,4’−チオビス(2−メチル−6−t−ブチ
ルフェノール)、4,4’−ビス(2,6−ジ−t−ブ
チルフェノール)などのフェノール系酸化防止剤などが
挙げられる。腐食防止剤としては、ベンゾトリアゾー
ル、アルケニルコハク酸エステルなどが挙げられる。粘
度指数向上剤としては、ポリメタクリレート、オレフィ
ンコポリマーなどが挙げられる。流動点降下剤として
は、ポリメタクリレートなどが挙げられる。消泡剤とし
ては、シリコーン化合物、エステル系消泡剤などが挙げ
られる。
【0018】本発明の作動油組成物は、上記した基油に
上記各(A)、(B)及び(C)成分を所定量適宜配合
し、必要に応じて各種添加剤を配合することにより製造
することができる。各成分の混合方法及び各種添加剤の
添加方法は、特に制限されるものではなく、種々の方法
により行うことができ、混合順序及び添加順序も種々の
混合順序及び添加順序で行うことができる。例えば、基
油に各成分及び各種添加剤を順次混合してもよいし、各
成分及び各種添加剤を予め混合しておいて、基油に混合
してもよい。本発明の作動油組成物は、種々の油圧装置
に、使用することができるが、特に水溶性切削油あるい
は水が混入する雰囲気下で使用される産業機械、建設機
械の油圧作動油に使用するのに有効である。
【0019】
【実施例】次に、本発明を実施例及び比較例によりさら
に具体的に説明する。なお、本発明は、これらの例によ
って何ら制限されるものではない。実施例及び比較例に
使用した各成分は次のものである。 (1)バリウムスルフォネート 一般式(1)のR1がC9のアルキル基であり、R2がC9
のアルキル基であり、スルフォン基が4位の位置に置換
している下記構造を有するバリウムスルフォネート。
【0020】
【化5】
【0021】(2)カルシウムスルフォネート 下記の構造を有するもの。
【0022】
【化6】
【0023】(3)アルカリ金属ホウ酸塩水和物 K2O・3B23・3.2H2Oの式を有するもの。 (4)ジアルキルジチオリン酸亜鉛 一般式(2)のR3、R4、R5及びR6が、それぞれC8
17、C817、C817、C817であるもの。
【0024】また、実施例及び比較例の評価試験は、次
の方法により行った。 抗乳化性の評価 (1)JIS法 JIS K 2520 試料40ml及び純水40mlを試験管に取り、規定の
試験温度に保ち、かき混ぜ板を毎分1500回転で5分
間かき混ぜ、生じた乳化液が水と油とに分離する時間
(分)を測定した。 評価基準 ○:15分以内で分離した。 △:15〜30分の間で分離した。 ×:30分以上で分離した。 (1)ホモミキサー法 各実施例及び比較例の作動油組成物と摺動面油を1:1
で混合し、ホモミキサーで6000r.p.m.で1分
間撹拌後、メスシリンダーに移し、室温で静置し1時間
毎に7時間観察した。抗乳化性の評価は、各時間の乳化
状態により、下記の3段階で評価した。分離が早いほど
抗乳化性に優れている。 評価基準 ○:3時間以内で分離した。 △:3〜7時間の間で分離した。 ×:7時間以上で分離した。
【0025】熱安定性熱安定性の評価は、JIS K2
540に準拠して140℃の条件で行った。 色及びスラッジの発生量ついて、下記の3段階で評価し
た。色については、96時間後の測定値であり、スラッ
ジ発生量については、480時間後の測定値である。 評価基準 (1)色 ○:3.0以下 △:3.0〜6.0の間 ×:6.0以上 (2)スラッジ ○:5mg以下/100ml △:5〜10mgの間/100ml ×:10mg以上/100ml
【0026】潤滑性能の評価 潤滑性能の評価は、ASTM D2783−88に準拠
し、30Kgの荷重で30分間行い、摩耗痕を目視によ
り下記の3段階で評価した。 評価基準 ○:0.5mm以内 △:0.5〜0.7mmの間 ×:0.7mm以上
【0027】実施例1 40℃での粘度が22cStである鉱油と、(A)成分
のバリウムスルフォネート、(B)成分のアルカリ金属
ホウ酸塩水和物、(C)成分のジアルキルジチオリン酸
亜鉛と、その他添加剤として流動点降下剤、さび止め
剤、酸化防止剤及びシリコーン系消泡剤を表1に記載し
た割合で混合して作動油組成物を調整した。なお、
(B)成分のアルカリ金属ホウ酸塩水和物のホウ素量
は、0.0076重量%であった。この作動油組成物に
ついて、上記評価試験を行い、性能評価を行った。その
結果を表1に示す。
【0028】実施例2 実施例1において、(B)成分のアルカリ金属ホウ酸塩
水和物の配合割合を0.15重量%に変えた以外は実施
例1と同様にして作動油組成物を調整し、評価試験を行
った。なお、(B)成分のアルカリ金属ホウ酸塩水和物
のホウ素量は、0.0114重量%であった。その結果
を表1に示す。
【0029】実施例3 実施例1において、(B)成分のアルカリ金属ホウ酸塩
水和物の配合割合を0.20重量%に変えた以外は実施
例1と同様にして作動油組成物を調整し、評価試験を行
った。なお、(B)成分のアルカリ金属ホウ酸塩水和物
のホウ素量は、0.015重量%であった。その結果を
表1に示す。
【0030】比較例1 実施例1において、(A)成分のバリウムスルフォネー
トの配合割合を0.9重量%に変え、さらに(B)成分
のアルカリ金属ホウ酸塩水和物を添加しなかった以外
は、実施例1と同様にして作動油組成物を調整し、評価
試験を行った。その結果を表1に示す。
【0031】比較例2 実施例1において、(B)成分のアルカリ金属ホウ酸塩
水和物を添加しなかった以外は、実施例1と同様にして
作動油組成物を調整し、評価試験を行った。その結果を
表1に示す。
【0032】比較例3 実施例1において、(A)成分のバリウムスルフォネー
トの配合割合を5.0重量%に変え、さらに(B)成分
のアルカリ金属ホウ酸塩水和物を添加しなかった以外
は、実施例1と同様にして作動油組成物を調整し、評価
試験を行った。その結果を表2に示す。
【0033】比較例4 比較例3において、(A)成分のバリウムスルフォネー
トに代えて、カルシウムスルフォネートを5.0重量%
添加した以外は、比較例3と同様にして作動油組成物を
調整し、評価試験を行った。その結果を表2に示す。
【0034】比較例5 実施例3において、(A)成分のバリウムスルフォネー
トに代えて、カルシウムスルフォネートを1.4重量%
添加した以外は、実施例3と同様にして作動油組成物を
調整し、評価試験を行った。その結果を表2に示す。
【0035】比較例6 実施例1において、(A)成分のバリウムスルフォネー
トに代えて、カルシウムスルフォネートを1.4重量%
添加し、さらに(B)成分のアルカリ金属ホウ酸塩水和
物を添加しなかった以外は、実施例1と同様にして作動
油組成物を調整し、評価試験を行った。その結果を表2
に示す。
【0036】比較例7 実施例1において、(A)成分のバリウムスルフォネー
トに代えて、カルシウムスルフォネートを1.4重量%
添加し、さらに(B)成分のアルカリ金属ホウ酸塩水和
物及び(C)成分のジアルキルジチオリン酸亜鉛を添加
しなかった以外は、実施例1と同様にして作動油組成物
を調整し、評価試験を行った。その結果を表2に示す。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】なお、表1及び表2において、鉱油の組成
割合がバランスと表示されているのは、鉱油及び各成分
の数値の合計が100重量%となるようにしている意味
である。
【0040】
【発明の効果】本発明の作動油組成物は、水、水系作動
油などの混入に対する抗乳化性に優れると共に、熱安定
性、色相安定性などの諸性能に優れている。従って、本
発明の作動油組成物は、水などが混入しても劣化が少な
く、高温での使用による熱安定性に優れるため、高温で
のスラッジ発生が少なく、色相安定性に優れる。そのた
め、長期間使用しても作動油の性能変化が少なく、長期
間安定して使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10N 10:04 40:08

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉱油又は合成油からなる基油と、(A)
    1種以上の下記一般式(1) 【化1】 (式中のR1及びR2は、それぞれ同一若しくは異なる炭
    素数1〜20の第一級又は第二級のアルキル基を示
    す。)で表されるバリウムスルフォネートを0.5〜5
    重量%、(B)1種以上のアルカリ金属ホウ酸塩水和物
    をホウ素量として0.001〜0.1重量%、(C)1
    種以上の下記一般式(2) 【化2】 (式中のR3、R4、R5及びR6は、それぞれ同一若しく
    は異なる炭素数1〜20の第一級又は第二級のアルキル
    基を示す。)で表されるジアルキルジチオリン酸亜鉛を
    0.05〜5重量%の割合で含有していることを特徴と
    する作動油組成物。
JP34908593A 1993-12-28 1993-12-28 作動油組成物 Pending JPH07197063A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100439663B1 (ko) * 2003-07-03 2004-07-12 주식회사 이득 유압작동유 및 습동면유 겸용 수용성 절삭유제 조성물
CN109652187A (zh) * 2019-01-10 2019-04-19 湖南金泰检测检验有限公司 一种水基切削液及其制备方法

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