JPH07195746A - 超高感度印刷システム - Google Patents

超高感度印刷システム

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JPH07195746A
JPH07195746A JP6298300A JP29830094A JPH07195746A JP H07195746 A JPH07195746 A JP H07195746A JP 6298300 A JP6298300 A JP 6298300A JP 29830094 A JP29830094 A JP 29830094A JP H07195746 A JPH07195746 A JP H07195746A
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JP6298300A
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English (en)
Inventor
Douglas N Curry
エヌ.カリー ダグラス
Donald J Curry
ジェイ.カリー ドナルド
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Original Assignee
Xerox Corp
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/387Composing, repositioning or otherwise geometrically modifying originals
    • H04N1/3871Composing, repositioning or otherwise geometrically modifying originals the composed originals being of different kinds, e.g. low- and high-resolution originals

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アーティファクトの発生を減じて、記録媒体
に画像データをレンダリングするための超高感度印刷シ
ステムを提供する。 【構成】 マイクロセグメンタ300は、再標本化補間
回路60、スレショルダ68、及びハーフトナー70か
ら画像データを受信する。マイクロセグメント300へ
の他の入力は、再標本化補間回路60からの2次元スロ
ープ情報、ライン85、及び、マクロセグメンタ62か
らのマクロセグメント化ビット、ライン64、を含む。
マイクロセグメント300はグレースケール出力画像デ
ータをD/A変換器76に直接提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像処理機能に係り、詳
細には、超高感度プリンタにおけるマイクロセグメント
化を実行するための画像処理機能に関する。
【0002】また、本件は「超高感度プリンタ構造」と
題したアメリカ特許出願シリアル番号第08/1448
56号(1993年10月28日出願)の部分継続出願
である。
【0003】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】オリジ
ナル文書(原稿)はピクトリアル画像とラインアートの
混合を有する画像データを含むことがある。写真及び絵
はピクトリアル画像の具体例であり、一般には印刷され
る前に中間調化される。「ラインアート」という言葉
は、色のソリッド(べた)トーン(solid tone)を有す
るオリジナル文書上の情報、例えば、英数字テキスト又
はソリッドカラーライン、を示すものであり、一般には
印刷前にしきい値化される。この画像データは、ラスタ
入力スキャナを用いて電子的に走査されたり、又はコン
ピュータによって生成されることもある。
【0004】プリンタは中間調処理方法を用いて、解像
度を犠牲にして多数の濃度レベルを達成させてピクトリ
アル及び画像を印刷したり、又は、しきい値処理方法を
用いて、高解像度で2つの濃度レベルを達成させて英数
字テキスト及びラインアートを印刷することができる。
中間調処理方法及びしきい値処理方法の少なくとも一方
を用いて印刷するために、プリンタは中間調処理回路構
成及びしきい値処理回路構成の少なくとも一方を有する
(以下、それぞれ「ハーフトナー」、「スレショルダ」
と称する)。汎用ハーフトナー及びスレショルダは、本
発明の分野では周知であり、従って、詳細に説明する必
要はない。
【0005】テキスト及びラインアートを中間調処理す
ることによって所望の色の色合い(tint)を生成するこ
とができるが、このような情報は通常、非中間調化に印
刷される。中間調処理方法を用いてラインアート情報を
印刷する場合、印刷済み文書にエイリアスとして知られ
ている問題事項が生じる。印刷済み文書には、その品質
を低下させるようなギザギザのエッジが示されている。
このため、オリジナル文書がピクトリアル画像とライン
アートを含む場合、プリンタは、ピクトリアル画像を印
刷するための中間調処理方法とラインアートを印刷する
ためのしきい値処理方法との間で切り替え(スイッチン
グ)を行なう必要がある。この切り替えは本発明の分野
ではセグメント化と呼ばれる。
【0006】例えば、アメリカ特許第4、903、14
3号では、画素ごとに入力画素データの濃度レベルの変
化量を検出し、対象となる画素データの画像の内容を識
別するための識別回路と、識別の結果に従って射影的画
素データの処理モードを選択するためのセレクタを有す
る画像処理装置が開示されている。中間調処理モード又
は非中間調処理モードの一方が識別の結果に基づいてセ
レクタによって選択される。非中間調処理モードは、識
別の結果に関係なく所定の期間から連続して選択され
る。
【0007】しかしながら、前記従来技術のセグメンタ
(segmenter)は、画素境界又は印刷システムの解像度内
で、中間調化画像データとしきい値化画像データとの間
で切り替えを行なうことができるにすぎない。この種の
セグメント化は「マクロセグメント化」と呼ばれる。ア
メリカ特許第5、138、339号で説明されているよ
うなマイクロアドレス可能度の出現に伴い、印刷の解像
機能を越えたエッジの正確な配置が達成できることが示
されている。従って、エッジを印刷する際にそのマイク
ロアドレス可能度によって可能とされる精度内における
「マイクロセグメント化」を用いて、中間調処理としき
い値処理(と、さらに中間機能)との間で選択すること
ができるシステムを有することは有益となる。例えば、
マクロセグメント化決定が画素境界上でなされる場合、
特に、画素データが比較的粗い濃度にある場合、セグメ
ンタがエッジの近くで中間調処理からしきい値処理へ切
り替える時に、望ましくない可視アーティファクト(生
成物)が画像にレンダリング(描画)されることがあ
る。しかしながら、マイクロセグメント化情報が利用可
能であれば、エッジを決定して、書き込みピッチよりも
微細な精度でマイクロセグメント化を適用することがで
きる。このマイクロセグメント化情報を用いて、エッジ
からのわずかなイプシロン距離内でのみスレショルダの
出力をさらに使用可能にすることができ、好ましくない
アーティファクトが生じる機会を減ずることになる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に従って提供され
る、記録媒体に画像データをレンダリングするための超
高感度(精度)印刷システムでは、画像データは高速走
査方向及び直交する低速走査方向において記録媒体上で
画素のアレイとしてレンダリングされる。前記システム
は、グレースケール入力画像データを供給するためのデ
ータソースを有し、グレースケール出力画像データをレ
ンダリングするための走査デバイスを有し、該走査デバ
イスは低速走査方向における書き込みピッチと高速走査
方向における書き込みピッチで記録媒体上に走査スポッ
トを書き込むための書き込みデバイスを有し、グレース
ケール入力画像データをグレースケール出力画像データ
に変換するための変換回路構成を有し、該変換回路構成
は、ハーフトナー、スレショルダ、及びマイクロセグメ
ンタを有し、該マイクロセグメンタは、低速走査方向又
は高速走査方向の一方における書き込みピッチよりも微
細な精度でスレショルダとハーフトナーとの間で選択す
ることが可能であり、さらに、グレースケール出力画像
データに従って走査スポットのそれぞれを輝度変調する
ために変換回路構成と走査デバイスとの間に接続される
変調デバイスを有する。さらに、前記変換回路構成は、
マクロセグメンタ、及びグレースケール画像入力データ
をグレースケール画像出力データに変換することができ
る他の画像処理機能もまた有している。
【0009】
【実施例】図1には、所定のラスタ走査パターンに従っ
てゼログラフィック受光体(例えば、感光体)14上へ
データ変調光ビーム13を走査するためのほぼ一般的な
形状のフライングスポットROS12を有するゼログラ
フィックプリントエンジン11が示されている。そのた
めに、ROS12は、複数の略同一ミラー形状外部側壁
又は「面(ファセット)」18を有するポリゴンスキャ
ナ17とともに、スペクトルの可視又は不可視(例え
ば、赤外線)バンドの光ビーム13を放射するためのレ
ーザダイオード15を有する。
【0010】矢印22によって示されるようにスキャナ
17を中心軸の周りにほぼ一定の角速度で回転させるた
めのモータ21が示されている。スキャナ17はレーザ
15と受光体14との間に光学的に位置合わせされてい
るので、その回転によってレーザビーム13はスキャナ
面18によって遮断され且つ次から次へと面から反射さ
れ、この結果、ビーム13は受光体14上を高速走査方
向に周期的にスイープされることになる。一方、受光体
14は矢印23によって示されるように、ほぼ一定の線
速度で直交処理方向に同時に進行され、このため、レー
ザビーム13はラスタ走査パターンに従って受光体14
を走査する。
【0011】一般に、ROS12はさらに、走査前オプ
ティックス(光学系)25と走査後オプティックス26
を有する。これらオプティックスは、レーザビーム13
を受光体14に最も近接した概して円形の焦点に導き、
スキャナの揺れや他の光学的不規則性を補償するのに必
要な任意の光学補正を行なうためのものである。好まし
くは、ROS12の光学アパーチュアがレーザビーム1
3の過度の結合を回避するには十分な大きさであり、こ
れはビーム13がガウス輝度プロファイルを有する概し
て円形の又は楕円形の焦点になるからである。
【0012】本発明を実行するために、レーザビーム1
3の振幅、衝撃係数(デューティサイクル)、及び(又
は)パルス幅は、連続するマルチビットディジタルデー
タ値に従って、輝度変調器28によって逐次変調される
(ここでは集合的に、「輝度変調」と称される)。これ
らのデータ値は、ラスタ走査パターン内のビットマップ
位置からビットマップ位置までの走査スポットの走査と
同時のデータクロックパルスに応答して連続してバッフ
ァ付きデータソース16からクロックされる。このよう
に、高速走査方向及び処理方向における同一又は異なる
解像度を用いて、所望の解像度でラスタ走査パターンに
データをマップするためにデータクロック周波数を選択
することができる。
【0013】周知のように、プリントエンジン11の高
速走査画素位置決め精度を、所望であれば、データクロ
ックの周波数を動的に調整して画素位置決め誤差を補償
することによって改善することができる。この画素位置
決め誤差は、「モータ・ハント(揺れ)」(即ち、スキ
ャナ17の角速度のばらつき)、「ポリゴン・シグニチ
ャー」特性(即ち、スキャナ17の種々の面18が走査
位置の開始から走査位置の終了まで受光体14上で走査
スポットをスイープする角速度のばらつき)、及び「走
査非直線性」(即ち、高速走査の線速度の局部的ばらつ
きであって、これは所与の走査線の空間上別個のセグメ
ントに対するスキャナ17の幾何学的関係の分散によっ
て生じられる)によって引き起こされる傾向がある。
【0014】しかしながら、上述された既存の補償技術
の画素位置決め精度の向上は、高速走査方向において画
素の中心の空間位置決めに厳密に関係があることを理解
すべきである。このように、タイミングを用いて高速走
査画素位置を調整する。これが、ここで利用される2次
元の「高アドレス可能度」や、「マイクロアドレス可能
度」とは異なる理由は、マイクロアドレス可能度によっ
て、輝度変調を用いた処理方向、及びタイミングを用い
た高速走査方向の両方向において副解像度精度で、画像
遷移を空間上位置決めすることができるからである。
【0015】高品質印刷は、どのくらいの忠実度情報が
データソースからプリンタへ送ることが可能であるかに
依存している。プリンタにおけるエレクトロニクスの目
的は、高忠実度標本化(サンプリング)表示を、受光体
へ転送するための高バンド幅の高解像度ビットストリー
ムに変換することである。図2には、本発明による、超
高感度印刷システム(ここでは、プリンタ50と称され
る)のサブシステム構成要素のブロック図が示されてい
る。
【0016】プリンタ50は、グレースケール画像生成
器52、2値画像生成器54、グレースケール変換器5
6を有する画像生成器51からのデータソースを含む。
さらに、FIFO(先入れ先出し)メモリ58、再標本
化補間回路60、セグメンタ62、位相/解像度コント
ローラ66、ハーフトナー70、D/A変換器76、レ
ーザダイオード15、及び直線性及び位置合わせコント
ローラ78が含まれている。再標本化補間回路60、ハ
ーフトナー70、スレショルダ(しきい値処理器)6
8、及びD/A変換器76は、標本化表示を、レーザダ
イオード15を介して受光体に転送するための高帯域幅
の高解像度ビットストリームに変換する能力がある。
【0017】図3は2チャネル超高感度プリンタのブロ
ック図であり、これによりプリンタは2つのレーザダイ
オードを有する。図3のシステムは、図2に示されるシ
ステムと同じ要素を含み、さらにインターレースフォー
マッター80が追加されている。
【0018】印刷システムに使用される画像生成器は2
値画像生成器又はグレー画像生成器でもよく、特定の解
像度又はグレー(マルチビット)深さに限定されるもの
ではない。一般に、画像上のグレー深さは、画像形成器
サブシステムとの物理的インタフェースを調節したり、
又はプリンタに送られる画像情報の忠実度を調整するよ
うに可変的であってもよい。一方、標本(サンプル)濃
度(インチ当たりのサンプルの個数)は、画像形成器の
解像度目標に一致するようにある最大数まで調整可能と
なる。図2に示されるように、画像データは、画素デー
タごとに複数のビットをFIFO58に提供するグレー
スケール画像生成器52によって提供することもでき
る。あるいはまた、画像データを2値フォーマットにお
いて(即ち、画素ごとに1ビットずつ)、2値画像生成
器54によって提供することもできる。生成器54から
のこの2値データは処理前にグレースケール変換器56
によってグレースケールに変換することができる。
【0019】画像生成器51はさらに、(印刷に先立っ
て)画像形成器の特別な特徴及び所望の画像形成応答に
同調された中間調化及びしきい値化情報をダウンロード
することができる。このダウンロードファイルは画像デ
ータではなく、むしろ中間調化又はしきい値化に使用さ
れるルックアップテーブルの内容である。
【0020】FIFO58は、マルチダイオード構成に
おけるデータの使用を遅らせたり、補間のための2つの
隣接走査へのデータのアクセスを遅らせたりすることの
可能なバッファリング(緩衝)を実行する。マルチダイ
オード構成では、ダイオードはビームをある一定の間隔
距離に置いた状態で処理方向に沿って位置付けられる。
このため、印刷中のどの時点においても、1つのダイオ
ードは処理方向において他のダイオードとは異なるメモ
リの部分からデータにアクセスすることになる。図3の
ようなマルチチャネル構成におけるFIFOバッファの
制御は、位相/解像度コントローラ66と共働するイン
ターレースフォーマッター80の役割である。画像情報
はシリアルラスタの形式で画像生成器から一度だけ送ら
れるので、FIFOはレーザダイオードによって処理方
向に広がったラスタの個数をバッファリングする。さら
に、FIFO58は他の画像処理機能で使用するための
遅延ラスタ情報を提供する。この場合、これらの遅延ラ
スタは2つ1組になって再標本化補間回路60によって
使用される。
【0021】画像生成器と出力との間の電子経路上に再
標本化補間回路60が存在することによって、解像変換
を行なう通常使用と同様に、データ空間位置を画像形成
器及びその機械的プロセスの任意のミスアラインメント
に電子的にマップする独自の機会が付与される。エンジ
ン及びレーザスキャナの欠陥にデータを共形的にマップ
するのに必要な情報は直線性及び位置合わせコントロー
ラ78から得られて、位相/解像度コントローラ66を
介して処理され、動的解像度制御として表示することが
できる。正確に測定できるプラットフォームの欠陥は、
共形電子位置合わせ(見当合わせ)に対して電子的にサ
ーボ制御することができる。
【0022】再標本化補間回路60は補間の標準画像処
理機能を実行し、これは処理の簡略化のための線形補間
であってもよい。超高感度プリンタ50では、受光体上
のスポットは、電子位置合わせ必要条件を考慮して適切
な電子機器で追跡される。電子位置合わせフィードバッ
クがないと、位相/解像度コントローラ66はゼロから
スタートして、高速走査方向及び低速走査方向の両方向
において一定の値を累算することになる。しかしなが
ら、フィードバックによると、開始値又は累積値は印刷
中に誤差値を変更する際に加算することによって動的に
バイアスされる。スポットの現在位置に関するこの情報
は再標本化補間回路60に送られて、その位置に標本輝
度を戻して、これを再標本と呼ぶ。
【0023】再標本を得るために、X(高速走査)及び
Y(低速走査又は処理)寸法におけるアドレス可能度の
単位で測定されるスポットの現在位置は、整数標本位置
の一つと必ずしも一致するものではないが、代わりに最
近接近傍の4つの間で分数的に位置付けられる。補間回
路は、これらの4つの最近接近傍の輝度を補外すること
によってどの標本輝度が現在位置にあるかを推定するア
ルゴリズムを実行する。この計算の最も簡単な形式は、
輝度が隣接標本間で直線的に変化すること、つまり、線
形補間という用語、を想定している。
【0024】さらに、再標本化補間回路60は輝度の変
化(スロープ)の局所的レートを計算してこの情報をラ
イン85によって示されるようにスレショルダ68に送
る。この情報は、ラインアートの露光輝度(強度)がゼ
ログラフィックしきい値を交差する位置を予測するため
に使用することができる。
【0025】スレショルダ68は補間回路60からの再
標本化情報をグレーデータストリームに変換し、これは
フォントやライン等のラインアートが描画されるべき時
にD/A変換器を駆動する。超高感度プリンタ50は、
上記のようなタイミング及び可変輝度の使用によって処
理方向及び高速走査方向において非常に正確に画像領域
のエッジを位置付ける能力を有する。しかしながら、ス
レショルダは標本化表示がゼログラフィックしきい値を
交差する位置を推定することによって標本化データを描
画しようとするものである。しきい値処理機能を実行す
るためのハードウェアの一形式はルックアップテーブル
として動作するキャッシュメモリである。しきい値処理
機能を実行するためのハードウェアの別の形式は、リア
ルタイムで関数を計算するためのプロセッサ又は他の適
切な電子機器であってもよい。
【0026】スレショルダ68は再標本化補間回路60
によって生成される2次元スロープ情報、ライン85を
利用し、これによって、サブピクセル精度で入力ファイ
ルのしきい値交差を予測することができる。
【0027】ドット生成器72とスクリーン生成器74
を有するハーフトナー70は、ピクトリアル(画像)が
描画される時に再標本化補間回路60からの再標本化情
報を2値マップに変換する。ピクトリアルは、ファイン
ドット構造が知覚不能な粒状性になると同様に、多くの
グレーのレベルの輪郭がないことを要求する。インチ当
たり4800個のアドレス可能点のあるプリンタ(例え
ば、受光体上でインチ当たり1200回走査とグレーの
4レベル)は、インチ当たり150個の中間調ドットに
おいて1000レベル以上のグレイレベルでビットマッ
プを作成する能力を有することになる(例えば、中間調
セル側部に対し、4800/150=32個のアドレス
指定単位、32×32=1024の可能レベル)。さら
に、256個(又は、それ以下)のレベルが入力データ
で表示されればよいので、階調再生カーブをドット定義
に組み込むことができる。また、レーザスポットの形状
及び寸法が補償される。これを実行するために、中間調
ドットを高忠実度で表示することが必要とされる。
【0028】受光体上のスポット位置の関数としての中
間調ドットの定義と必要なグレーレベルはメモリに記憶
される。スポットが走査すると、中間調ドットの境界線
を定義するためにハーフトナーのマルチビット(グレ
ー)出力によりD/A変換器によってスポットの輝度
(強度)が調整されることになる。
【0029】このハーフトナーは、スクリーン位置(3
2×32個の値)に加えて輝度情報(256個の値)を
メモリへのアドレスとして使用されるという点におい
て、従来技術のものとは異なり、マルチビット値出力は
グレー変調器に配向される。従来技術のハーフトナーは
スクリーンアドレスのみに基づいて値を検索し、それを
入力輝度情報と(ハードウェア比較器)で比較し、検索
された値が入力輝度より大きいか小さいかによってレー
ザをオン又はオフに切り替える。
【0030】印刷された画像を適正に描画するために、
ゼログラフィやオフセットリソグラフィ等の2値表示方
式を用いるすべてのディスプレイシステムは、グレー画
像(トーンアート又はピクトリアル)と合成画像(文章
及びラインを含むラインアート)との相違を識別可能で
なければならない。これは、2値プリンタが中間調化に
よってグレー画像を印刷する必要があるからである。視
覚上の観点からコントラストの高いラインアートと文章
が平滑エッジで印刷されることが重要である。これはセ
グメンタ62を介したセグメント化によって実行され
る。
【0031】標本化表示を印刷する場合、標本は(トー
ンアートに対して)ハーフトナー70と(ラインアート
に対して)スレショルダ68を同時に通過することにな
る。セグメント化ビット又はタグビットとして知られて
いる追加ビット、即ち、FIFO58からのライン6
3、はハーフトナー及びスレショルダに対して適切な時
間遅延後に、マルチビット標本画素とともにキャリーさ
れてセグメンタ62によって転送される。このビット
は、描画されるものがハーフトナーからのトーンアート
か、又はスレショルダからのラインアートであるかに従
って、印刷中にこれら2つのデバイスを切り換えるため
に使用されることになる。これを決定する情報の解像度
は、標本ごとの1ビット、又はいく分低い数と同じくら
いの高さである可能性もある。D/A変換器76がその
入力を得る位置から制御するために、セグメンタ62は
ハーフトナー70とスレショルダ68への入力アドレス
を修正したり、ハーフトナー70とスレショルダ68の
出力上でトライステート出力デバイスにイネーブル信号
を付与したりすることができる。いずれの場合にも、セ
グメンタ62はスレショルダ68とハーフトナー70と
の間で出力64を介したスイッチング関数を提供する。
【0032】ハーフトナー70とスレショルダ68は、
高速走査クロックによって指定される周波数において多
くの輝度レベルを提供する。レベルの数は、クロック速
度間のトレードオフと、チャネルの数と、機械処理能力
と、ゼログラフィックノイズと、を有するシステム設計
考察によって決定される。D/A変換器76は衝撃係
数、パルス幅、又は電流制御を用いて多くの光輝度(強
度)のためのアナログ変換を実行することができる。
【0033】超高感度プリンタの重要な一形態はレーザ
ダイオードソース15の組み込みである。レーザダイオ
ード15は、GHz範囲内にバンド幅を十分に提供し、
電子電流制御でその輝度を変調する能力を備えている。
さらに、レーザダイオードはモノリシック状の近接間隔
で配置されたマルチビーム構成で作成することもでき、
これによって処理能力と品質が向上する。
【0034】プリンタ50において利用可能な別の有益
且つ独自の特徴は直線性及び位置合わせの制御である。
例えば、色再生では、1又は2ミル範囲でカラー層の位
置合わせを実行するために位置合わせ用マシン機械的必
要条件におけるより一層の精度が要求される。層同士の
位置合わせが正確であることは非常に重要なことであ
る。この精度によって、このシステムを用いてライン及
び文章に対するカラーの処理を実行することが可能とな
り得る。この精度は機械的に実行するためには非常に困
難であり且つ費用が高くなる。マルチステーションカラ
ーマシンにおける位置合わせのための他の必要条件は、
各書き込みステーションが較正されて他の画素マップを
正確に位置合わせする画素マップを転送する場合におい
て、満たすことができる。エラーの測定が可能であるこ
とを仮定して、2次元超高感度プリンタが直線性及び位
置合わせコントローラ78を用いて電子位置合わせを介
してこれらの目標を達成できるようになることは明らか
である。
【0035】直線性及び位置合わせコントローラ78
は、ライン80を介してスポット位置誤差情報を位相/
解像度コントローラにフィードバックすることによって
実行するものである。コントローラ78はまた、ライン
83を介して標本を分解器電子機器(ハーフトナー7
0)に適切に置き換えている。さらに、X−Y位置の位
置合わせ、走査直線性修正、速度サーボ制御と受光体ス
キューとランナウト補正は電子的に実行され、一方、オ
プトメカニカル構成要素に関する仕様を緩和することに
なる。
【0036】図4は、FIFO58と位相/解像度コン
トローラ66に含まれる要素の詳細なブロック図であ
る。FIFO58は、高速走査(X)と低速走査(Y)
寸法を有する、記憶された画像データについての2次元
(2−D)ウィンドウとして利用されるように構成され
るメモリデバイスである。位相/解像度コントローラ6
6はインターレースフォーマッター80と同様にアドレ
スを2−Dウィンドウに付与するのを補助することにな
る。
【0037】FIFO58は、多数のラスタ又は走査線
が記憶されるメモリ82を有する。各ラスタは複数の画
素を有し、各画素は1から8のビットを有する。メモリ
82の幅は少なくとも画素の全体のラスタを記憶するの
に十分な大きさがある。さらに、その幅は必要ならば、
セグメント化、タグビット、又はビットの容量を含む。
セグメント化又はタグビットはライン63を介してセグ
メンタに転送され、FIFOの画素とともに記憶され
て、中間調化又はしきい値化アルゴリズムの適用におい
て正確な時間遅延を保証することになる。メモリ82の
高さは少なくとも、マルチチャネルシステムにおけるビ
ーム間隔を補償することに加えて、再標本化補間回路6
0によって使用される一つのラスタを収容することと、
さらに1つ又は2つのラスタが別のラスタを書き込みな
がら一つのラスタを読みだすことを可能にするのに十分
な大きさがある。
【0038】FIFO58は、1つの書き込みポートと
2つの読み出しポートを有する3つのポートメモリであ
るように構成される。メモリ82がアドレスされている
と、同時に画像生成器は、2つのラスタが処理のための
読み出されていると生成中のラスタをFIFOにロード
する。明らかに、すべての3つのポートのためのXアド
レスは同一であり、一方、各ポートの有効Yアドレスは
所与のオフセットだけ異なっている。さらに、所与のX
アドレスに対して、メモリ82に記憶される各ラスタの
そのアドレスに記憶された画素は利用可能である。
【0039】メモリ82はXADDRデマルチプレクサ
84(demux)によってx方向にアドレスされる。
位相/解像度コントローラ66はXADDRESSライ
ン111を介して14個のビット数をdemux84に
供給し、これによってdemux84はメモリ82に記
憶されたラスタに沿って214画素をアドレスすることを
可能にする。位相/解像度コントローラ66は、24
ドレスを作成するYADDRESSライン99を介して
4ビット数を供給する。y方向では、メモリ82を同時
読み出し且つ書き込みを調整するためにアドレス指定に
おいてオフセットが必要とされる。y方向アドレス指定
に対して必要なオフセットを生成するために、全加算器
92はYADDRESS99に固定値を加算し、これは
書き込みポートアドレス指定のためにYADDRdem
ux86によって使用される。同様にして、全加算器9
4は2つの読み出しポートの内の一つに一定のオフセッ
トを供給する。メモリ82に記憶されたすべてのラスタ
は同時に利用可能とされるので、MUX88とMUX9
0を用いていつでも一度に処理するためにラスタの中か
ら2つを選択する。2つの読み出しポートを作成するこ
れら2つのMUXを使用することである。MUX88か
らのデータはラインLAST89として示され、一方、
MUX90を介したデータはNEXTライン91として
示される。LAST及びNEXTラスタを使用すること
は再標本化補間回路を説明する際に明らかになる。アド
レスは一度に一つ以上進むことはなく、このメモリサブ
システムのFIFOに類似した性質であることが注目さ
れる。
【0040】位相/解像度コントローラ66の一つの目
的は、上記のようにFIFO58にアドレス指定を提供
することである。また別の目的は、再標本化補間回路6
0による使用のための小数累積数を提供することであ
る。
【0041】位相/解像度コントローラ66はY累算器
96とX累算器108を有する。Y累算器96はレジス
タ98と全加算器100を有する。レジスタ98は16
ビットレジスタであり、左側4ビットは整数部分を表わ
し、残りの12ビットは16ビット数の小数部分を表わ
す。整数部分はYADDRESSライン99として使用
され、一方、小数部分は乗算因子ラインYFRACT1
01である。図示のように、YFRACT101は再標
本化補間回路60によって使用されることになる。
【0042】位相/解像度コントローラ66はさらにX
累算器108を有する。X累算器108はレジスタ11
0と全加算器112を含む。レジスタ110は24ビッ
トレジスタであり、左側14ビットは整数部分を表わ
し、残りの10ビットは24ビット数の小数部分を表わ
す。整数部分はXADDRESSライン111として使
用され、一方、小数部分は乗算因子ラインXFRACT
113である。
【0043】各累算器はロード可能INCレジスタとロ
ード可能START・PHASEレジスタに対応付けら
れている。累算器を制御する各クロック周期中に、累算
器はINCレジスタにロードされた数だけ増分可能であ
るにすぎない。INCレジスタにロードされる値は小数
であり、このため累算は小数になる。再標本化補間回路
の説明から理解されるように、小数の増分によって、2
つの画素とFIFOに記憶された2つのラスタの少なく
とも一方の間で画素値の計算が可能になる。いったん累
算器が小数値を累算することによって整数値へロールオ
ーバすると、FIFOへのアドレスは次のアドレス位置
にあるか、又はデータの次の画素かラスタを指示する。
ここに述べられたシステムでは、ナイキスト基準を満た
すために、次のアドレスに移行する前に少なくとも2つ
のクロックサイクルを有することが望ましく、これによ
ってINC値は0.5以下に限定されることもある。
【0044】X累算器108では、INCレジスタ11
4の値は、インチ当たりの高速クロックの数で除算され
る、高速走査方向におけるインチごとの標本の数に等し
い。Y累算器96のINCレジスタ102とSTART
・PHASEレジスタ104において値を決定するため
のプロセスはインターレースフォーマッターを参照して
詳細に説明される。
【0045】ページの初めに、Y累算器96のレジスタ
98はレジスタ104からのSTART・PHASE
(開始位相)値がロードされる。各走査開始クロック信
号(SOSCLK)とともに、Y累算器96はINCレ
ジスタ102に記憶される値だけ増分される。累算中の
数は小数であるので、レジスタ98の数の整数部分は一
度に1以上は増分されることはない。この場合、レジス
タ102、104はそれぞれ13ビットである。
【0046】走査の初めに、X累算器108のレジスタ
110はレジスタ116からのSTART・PHASE
(開始位相)値がロードされる。各システムクロック信
号(SYSCLK)によってX累算器108はINCレ
ジスタ114に記憶された値だけ増分される。累算中の
数は小数であるので、レジスタ110の数の整数部分は
一度に1以上は増分されることはない。この場合、レジ
スタ114、116はそれぞれ11ビットである。
【0047】一般に、FIFOのX及びYアドレスは、
高速走査方向ではX累算器によって、また低速走査方向
ではY累算器によって追跡される。このため、累算器の
整数部分は、システムがFIFO式方法でメモリを系統
的にクロックしているので、1を越えて進むことはな
い。
【0048】位相/解像度コントローラはインターレー
スフォーマッターとともに、解像変換、位置合わせ補
正、及びインターレーシングを促進する。図5を参照す
ると、インターレースフォーマッターは基本的には、こ
の実例の2チャネルシステムのチャネルのビーム位置に
一致するデータにおける地点で各チャネルがFIFOラ
スタデータにアクセスできるようなオフセットを備えた
位相/解像度コントローラにおけるY構成要素の複写で
ある。START・PHASEレジスタにロードされる
オフセットはフォトダイオード間のビーム間隔を考慮す
る。図示のように、チャネル間には接続(ライン99)
があり、両チャネルに対して書き込みアドレスを維持
し、このため両チャネルに対する書き込みアドレスが同
一であるようにする。書き込みアドレスが同一であるの
で、同一データは各チャネルのメモリに同時に書き込ま
れている。しかしながら、START・PHASEレジ
スタの値によって、読み出しアドレスはずらして配置さ
れて2つのフォトダイオード間の距離を補償する。従っ
て、画像生成器は印刷前に1つのラスタを一度にメモリ
に書き込みさえすればよく、これによって画像生成器が
各チャネルに異なるデータを同時に供給することを要求
する従来システムに優るその複雑性を軽減することにな
る。インターレースフォーマッターは同時に2か所の位
置でメモリ内のデータにアクセスすることを容易にし、
このため、自動的にインターレーシングを生成する。こ
こに述べられたインターレースフォーマッターはインタ
ーレース因子をメモリ内にあるラスタの集合にマップす
る能力を有する。
【0049】「多ビームインターレース走査システム」
と題したアメリカ特許第5、233、367号では、画
像形成装置、ならびに隣接ビーム間の間隔が以下の関係
式をもつ場合に複数のビームを記録媒体上で回転ポリゴ
ンによって偏向させることによって複数の光ビームをイ
ンターレース走査するための方法が述べられている。
【0050】
【数1】
【0051】ここで、Iは受光体上のポリゴンの単一の
面からの隣接ビーム間の基準走査の回数に等しいインタ
ーレース因数である。VO は受光体速度、ωはポリゴン
角速度、fは1回転当たりのポリゴンの面の数、Qはビ
ームの数、及びBはビームの間隔である。
【0052】一般に、インターレース走査では、インタ
ーレース因数Iに対し正の値を選択することもできる。
インターレース因数(ファクタ)Iとビームの数Qに対
して種々の値を選択することにより、均等間隔の小数又
は多重インターレース走査を得ることができる。
【0053】均等間隔の非重ね合わせ式インターレース
走査では、Iは正の整数及びそのもの自体として選択さ
れる必要があり、Qは1よりも大きい任意の共通整除数
であってはならない。均等間隔の非重ね合わせ式インタ
ーレース走査では、インターレースファクタIは、隣接
するインターレース式走査間の距離によって分られるポ
リゴンの単一の面によってレイダウンされた隣接走査間
の距離である。ポリゴンの単一の面によってレイダウン
された隣接走査間には、ポリゴンの前の又は次の面によ
ってレイダウンされたインターレース式追加走査があ
る。
【0054】図5に示される2重チャネルインターレー
スフォーマッターでは、マスタチャネル(チャネル0)
とスレーブチャネル(チャネル1)とがある。わかりや
すくするために、スレーブチャネル内のデバイス番号は
主表記法で表示される。START・PHASEレジス
タの値は以下の式によって計算することができる。
【0055】START・PHASE=(ch)(D)(B) ここで、chはチャネル番号、Dは受光体上のインチ当た
りのラスタにおける目標データ濃度又はデータ解像度、
Bはフォトダイオード間のインチ単位のビーム間隔であ
る。Bは上記式から検出されたり、又は測定することも
できる。図5において、START・PHASEレジス
タ104はゼロがロードされるのは、チャネル0にある
からである。START・PHASEレジスタ104’
は(D)(B)にロードされるのは、チャネル1にある
からである。これはインターレーシングに必要とされる
メモリへのオフセットの量である。
【0056】INCレジスタ102、102’内の値は
受光体が単一の面当たりに移動するラスタの数を表わ
す。INCは濃度(ラスタ/インチ)×VO /ωf(イ
ンチ/面)に等しい。即ち、INCは一定数のラスタに
よってFIFOを通過することがどの位の距離が必要で
あるかを表わす。この数は小数であってもよい。
【0057】INCが小数である可能性があるので、Y
累算器96、96’はラスタ間にある走査の画素値を要
求することができる。このため、Y補間回路は必要なデ
ータを補間するために使用される。このインターレース
フォーマッターの重要な特徴はFIFOを調べること、
走査が受光体上のどこで行なわれるかによって必要とさ
れる2つのラスタを得ること、さらにラスタ精度の小数
内に正しいデータを得るためにそれらの間を補間するこ
と、の能力に見られる。
【0058】図6と図7は再標本化補間回路60とその
関連回路構成の詳細ブロック図である。再標本化補間回
路の出力は超高感度プリンタにおける多数の画像処理機
能に使用される。まず、標本化ピクトリアルデータはハ
ーフトナーでの使用のために再構成することができる。
第2に、標本化テキスト及びラインアートデータは局所
スロープ情報(輝度変化率)を保持することによって補
間回路の動作を高めた状態で再構成することができ、こ
れによって標本化データがスロープ情報を用いることに
よってゼログラフィックしきい値を交差する位置を予測
することが可能になる。第3に、補間回路を用いて異な
る速度で入力データを再標本化することによって入力デ
ータの異なる解像度、拡大、及び(又は)角度方向付け
を実行することもできる。このシステムの再標本化補間
回路は、目標濃度又は解像度がメモリ内のデータの入力
解像度とは関わりなく書き込み可能であるように設計さ
れる。最後に、電子的位置合わせ、走査直線性補正、速
度サーボ制御、及び受光体スキュー補正はスポット位置
のエラーの適切な測定及びフィードバックによって印刷
システムで実行することができる。この情報は直線性及
び位置合わせコントローラによって提供されることにな
る。
【0059】図6を参照すると、再標本化補間回路60
はFIFOからの隣接ラスタデータの2本のライン、即
ち、ラベル表示されたNEXT91とLAST89、を
受信する。ラスタデータは最初にY補間回路120によ
って処理され、次にデータライン126を介してX補間
回路122に送られる。ラスタデータが処理されている
と同時に、スロープ情報はY補間回路120とX補間回
路122によって供給されている。Yスロープ情報はス
ロープ補間回路124によって処理される。各補間回路
の詳細は図8を参照して説明される。ラスタデータとス
ロープデータをともに処理する役割としてY補間回路1
20はY累算器96からの数の小数部分、YFRACT
101、を使用する。同様にして、X補間回路122と
スロープ補間回路124はともにX累算器108からの
数の小数部分、XFRACT113、を使用する。再標
本化補間回路60の出力は、関連スロープ情報SLOP
EX132と補間スロープデータSLOPEYINTE
RPX134とともに、補間ラスタデータ、INTER
PYINTERPX128、を含む。
【0060】図7を参照すると、Y補間回路120、X
補間回路122及びスロープ補間回路124の詳細なブ
ロック図が示されている。NEXTライン91とLAS
Tライン89の形式におけるFIFOからのラスタデー
タはY補間回路120に供給される。これら2つのラス
タは、FIFOに記憶された画像からの隣接ラスタを表
わす。図示のように、ラスタLAST89は全加算器1
36を使用するラスタNEXT91から減算される。減
算は2の補数演算によって実行され、その結果、加算器
136のB入力上のバブル137は逆関数を示し、CIN
入力上のa+1は、2の補数の関数を実行するのに必要
なプラス1を加算する。この減算の結果は、Y累算器9
6に記憶された数の小数部分であるYFRACT101
によって乗算される(図6参照)。さらにこの減算の結
果は、SLOPEYライン130として示される関連Y
スロープ情報になる。乗算器138は8×8の乗算を実
行し、結果の8個の最上位ビット、ライン139、は全
加算器140に送られる。全加算器140はラスタLA
ST89で乗算の結果を加算してY補間を完了し、その
結果、ラインINTERPY126となる。INTER
PY126はY補間データを表わす。
【0061】X補間回路122はY補間回路120の出
力からその入力を受信する。ラインINTERPY12
6は全加算器142へのA入力になる。さらに、ライン
INTERPY127はレジスタ141によって1画素
だけ遅延される。この遅延の結果、LAST・INTE
RPYはバブル143によって反転されて、高位に維持
されたキャリー入力を備えた加算器146のB入力に入
力される。このため、2の補数の演算を用いると、LA
ST・INTERPYはINTERPYから減算され
る。この減算の結果、関連Xスロープ情報SLOPEX
132が生成される。さらに、減算の結果は乗算器14
4への入力となる。乗算器144はXFRACT113
を加算器142の出力で乗算し、XFRACT113は
X累算器108(図6参照)の数の小数部分からのもの
である。乗算の結果の最上位の8ビットは加算器146
によってLAST・INTERPYに加算され、補間デ
ータINTERPYINTERPX128となる。
【0062】スロープ補間回路124は加算器148へ
のA入力としてY補間回路120からのYスロープ情報
ラインSLOPEY130を利用する。SLOPEY1
30はLAST・SLOPEYになるレジスタ147に
よって1画素クロックだけ遅延される。LAST・SL
OPEYはバブル149によって反転され、これによっ
て、高位(ハイ)に維持されたキャリー入力を備えた加
算器148のB入力に入力される。この結果はSLOP
EYからLAST・SLOPEYを減算したものであ
る。加算器148の出力は乗算器150によってXFR
ACT113で乗算される。乗算器150は5×5ビッ
ト乗算器であり、結果は乗算結果による5個の最上位ビ
ットである5ビット数である。最終演算では、乗算の結
果、ライン151、は加算器152によってLAST・
SLOPEYに加算され、SLOPEYINTERPX
ライン134として示される関連補間スロープ情報とな
る。
【0063】概略すると、Y補間回路120は以下の式
を実行する。 YFRACT*(NEXT−LAST)+LAST=INTERPY X補間回路122はY補間回路120の出力を用いて以
下の式を実行する。
【0064】 XFRACT*(INTERPY−LAST・INTERPY)+ LAST・INTERPY=INTERPYINTERPX 最後に、スロープ補間回路124は以下の式を実行す
る。
【0065】 XFRACT*(SLOPEY−LAST・SLOPEY)+ LAST・SLOPEY=SLOPEYINTERPX このため、INTERPYINTERPXは補間値を表
わし、SLOPEXは補間値のXスロープを表わし、さ
らにSLOPEYINTERPXは補間値のYスロープ
を表わす。(上記式を用いた補間は、YFRACTの値
がXFRACTに対して変化しないか、又は非常にゆっ
くりと変化する限りは直線的であると仮定される。)
【0066】スロープスレショルダの目的は、エッジの
線形近似、又は遷移を生成し、これらの近似を出力レー
ザダイオードの輝度レベルのシーケンスに変換すること
によって標本化表示からラインアート又はテキストを描
画することである。スロープスレショルダは再標本化補
間回路から線形補間データと関連2次元スロープ情報を
取り出し、しきい値化関数を提供する。2次元スロープ
情報を用いて、描画中のエッジがレーザスポットの現在
位置に対してどこに配置され且つ方向付けられているか
を判断する。可能スロープ及び輝度入力順列のすべては
印刷に先立ってソフトウェアを描画することによって計
算される。いったん決定されると、しきい値化関数はレ
ーザダイオードを駆動するのに使用されるスレショルダ
ルックアップテーブルに記憶されるマルチビット輝度レ
ベルデータを提供することになる。
【0067】図8には、エッジを高精度で位置決めする
ためにスロープスレショルダのレンダリングソフトウェ
アが補間回路によって生成される輝度及びスロープ情報
をどのように使用するかが示されている。輝度153、
及びレーザスポットの現在位置におけるXスロープとY
スロープは補間回路によって生成される。レンダリング
ソフトウェアは輝度153に垂直に位置決めされ、且つ
153の最大可能輝度の50%の公称高さを有する平面
165として画像形成ゼログラフィックしきい値を構成
する。
【0068】x(高速走査)方向では、レンダリングソ
フトウェアはXスロープによって決定される角度154
で輝度153の頂部から画像形成光線155を生成す
る。この画像形成光線155は地点156で公称ゼログ
ラフィックしきい値165を交差することになる。y
(低速走査)方向では、レンダリングソフトウェアはY
スロープによって決定される角度157で輝度153の
頂部から画像形成光線158を生成する。この画像形成
光線158は地点159で公称ゼログラフィックしきい
値165を交差することになる。このように、地点15
6と159が生成されて、スポットの現在位置で描画さ
れる特徴エッジと判断されるライン166を決定する。
【0069】描画される特徴エッジが主として高速走査
方向に垂直である場合、タイミングを用いてエッジを描
画し、レンダリングアルゴリズムはオンからオフ、又は
オフからオンへの遷移を利用することになり、この遷移
は可能な露光における最も急なスロープを実行するため
の中間グレー値を有するものではない。レンダリングア
ルゴリズムはまた、スポットの高速走査幅、高速走査ク
ロックの量子化、及び他のゼログラフィック開発変換関
数を考慮する必要がある。描画される特徴エッジが主に
高速走査方向と並行である場合、グレーはエッジのサブ
走査精度を実行するために使用され、適切なグレー値は
そのメモリ位置に割り当てられることになる。レンダリ
ングアルゴリズムはさらに、スポットの低速走査幅(エ
ッジ配置位置までの輝度の直線性を設定する)、使用中
のレベルの数、走査ピッチ、及び他のゼログラフィック
開発変換関数を考慮する必要がある。
【0070】しきい値化関数の出力を計算するための式
を使用する例は以下の通りである。
【0071】
【数2】
【0072】ここで、Cはフォトダイオード上の駆動の
輝度値を表わし、Sx はXスロープであり、Sy はYス
ロープであり、Tはゼログラフィックしきい値であり、
Vは書き込み中の標本の大きさである。ここに示された
システムによると、Sx =SLOPEX 132、Sy
=SLOPEYINTERPX 134、V=INTE
RPYINTERPX 128となる。ゼログラフィッ
クしきい値Tは一般には、フォトダイオード上の輝度を
変調するためにどの位多くのデータのビットが使用中で
あるかに相当する中間点に設定される。例えば、8個の
データのビットがある場合、T=128である。Fは低
速走査及び高速走査解像度の差を補償するための基準化
因子である。解像度が同一である場合、F=1となる。
高速走査解像度が低速走査解像度の4倍以上である場
合、F=4となる。
【0073】図9を参照すると、スレショルダ68とD
/A変換器76を含むブロック図が示されている。スレ
ショルダ68には、しきい値関数ブロック160とシフ
トレジスタ162が含まれている。図示のように、しき
い値関数160は再標本化補間回路からの3つの入力ラ
イン、即ち、補間データ、Xスローブ及び補間Yスロー
プをそれぞれ表わすINTERPYINTERPX12
8、SLOPEX132、及びSLOPEYINTER
PX134、を受信する。これらの入力値を用いて、し
きい値関数ブロック160はレーザダイオードで使用さ
れるマルチビット輝度値を描画する。この値はリアルタ
イムで計算されるか、又はメモリブロックで実行される
ルックアップテーブルに記憶することもできる。
【0074】しきい値関数ブロック160がルックアッ
プテーブルとして実行されると、結果としての輝度値C
は事前計算されてメモリブロックに記憶される。実行時
動作中に、SLOPEX132、SLOPEYINTE
RPX134、INTERPYINTERPX128を
用いて入力に対応するCの値に対しメモリブロックをア
ドレスする。スロープ値はアドレスを形成するのを促進
するために絶対ページ座標の代わりをする。このため、
各可能アドレス結合では、各アドレスに対応する事前計
算輝度値がある。既述されたように、Cの値はさらに、
高速プロセッサ又は計算回路を使用することによって実
行時動作中にCが計算されるように実行することもでき
る。
【0075】ハーフトナーの目的は、ピクトリアルが描
画される時に、再標本化情報を補間回路から2値マップ
に変換することである。ピクトリアルはファイン(微
細)ドット構造が粒状性を知覚不能にするのと同様に、
多数のグレーのレベルの輪郭がないことを要求する。ト
ーンアート、即ち、中間調化のためのピクトリアル又は
「自然」画像、を表示する場合、再標本化補間回路から
使用されるような標本化データを利用することができ
る。
【0076】図10は超高感度プリンタにおける中間調
ドットの全作成を表わした図である。中間調セル170
は、例えば、一辺が150分の1インチであり、中間調
ドット172は描画されるものとなる。この具体例で
は、スポット182のサイズは600分の1インチであ
り、アドレス可能度単位マーカ176と178によって
指示されるように高速走査方向及び低速走査方向におけ
る4800分の1インチのセル170内にアドレス可能
点を有する。セル170の上側及び左側にある波形は、
中間調ドット172を書き込むと、レーザダイオードの
高速及び低速露光プロファイルを表示する。高速走査露
光プロファイルは線A−Aについての断面であり、処理
方向、又は低速走査露光プロファイルは線B−Bについ
ての断面である。ライン174は走査軌道を表わし、そ
れぞれ1200分の1インチの間隔をおいて配置され
る。これはスキャナが過剰走査されたことを意味し、こ
れはスポットが1200分の1インチであった場合より
もエッジ配置のさらに直線的な応答を輝度調整に転送す
ることになる。しかしながら、システムは任意のスポッ
トサイズ又は任意の走査間隔に調整することができる。
【0077】スポットの解像度はスポットサイズ182
によって決定される。このため、異なるスポットサイズ
175、175’、175”を表わす図によって、臨時
のリーダがスポットサイズが小さくなるので解像度が高
くなっていると示すように誤り導くことがある。反対
に、この図は単に便宜上説明するためのものであり、ス
ポット175、175’、175”のサイズは、処理方
向において露光エッジが所与の輝度で描画される位置を
表示するのに役立つ。即ち、スポットが小さいほど、境
界走査が描画エッジ上にあるという効果を表わす。すべ
ての場合において、スポットサイズは「ハーフマックス
での全幅」(FWHM)として測定されるので、スポッ
トサイズ182は変化しない。なお、測度は輝度不変で
ある。
【0078】中間調ドット172を描画するために、走
査スポットによって生じられる露光が中間調ドット17
2の目標エッジに対し可能な限り近いように、高アドレ
ス可能度を用いて走査スポットが配置される。高速走査
方向では、高アドレス可能度は4800分の1インチの
精度による走査に沿った適切な位置でレーザをオン/オ
フすることによって実行され、これによって走査方向に
対し略垂直であるエッジを最適に描画する。低速走査方
向では、境界走査の輝度調整を用いて4800分の1イ
ンチの高アドレス可能度を得ることができ、走査方向に
対して略垂直であるエッジを最適に描画する。図11乃
至図26は中間調度ドット172のステップ毎の作成を
示す。
【0079】図11乃至図26において、関連輝度プロ
ファイル180が示された中間調ドット172の作成の
工程がそれぞれ示されている。既述したように、この目
的は、中間調ドット172の目標境界に対して露光を可
能な限り近づけておこうとすることである。図11から
始まり、第1の走査線、即ち、輝度(強度)2の第1の
境界走査は、高速走査方向における2つのアドレス可能
度単位に対し存在する。次の図12と図13には、多数
の高速走査クロックに対し輝度3に増加する境界走査が
示され、図14に示されるように多数のクロックに対し
て輝度2の走査に戻って走査線の一つを終了する。次の
走査線及び図15に進むと、境界走査の輝度はレベル4
から始まるか、又は全部がオンになり、図16に示され
るように走査線の最後までオンのままである。走査線3
と4は走査線2のように書き込まれて、図17、図1
8、図19及び図20によって表示される。次に図21
を参照すると、走査線5は輝度レベル3から始まり、フ
ル−オンとなって(図22及び図23参照)、レベル3
の輝度で終了する(図24参照)。最後に、中間調ドッ
ト172は図25と図26に示されるように走査線6が
輝度レベル1の値を書き込むことによって完成される。
【0080】図27には、高アドレス可能度ハーフトナ
ー70のブロック図が示されている。ハーフトナー70
はメモリブロック190(ドット生成器72に相当す
る)と、累算器190と196(スクリーン生成器74
に相当する)を有する。メモリブロック190は、この
実例では4800分の1平方インチであるアドレス可能
度単位192のアレイに分割される。メモリブロック1
90はさらに各グレースケールデータレベルに一つずつ
の256の異なるドット面に分けられる。矢印195に
よって示されるように高速走査方向におけるアドレス可
能度は4800分の1インチであり、低速走査方向の走
査間隔は矢印204によって示されるように1200分
の1インチである。2値輝度の代わりに(5つの値0
%、25%、50%、75%、100%によって生成さ
れた)4つの輝度レベルを使用することによって低速走
査方向におけるアドレス可能度はさらに4800分の1
インチとなる。
【0081】メモリ190はそのアドレスラインを3つ
の集合、即ち、一つはX次元、一つはY次元、一つは輝
度次元、に分割することによって3次元物体の輝度寸法
を通じてスライスとして提示される。これらのアドレス
はXアドレス累算器194、Yアドレス累算器196、
及びグレースケールデータ入力ライン197によって提
供される。X及びYアドレス累算器は、角度202で示
されるようなスクリーンの回転に使用されるスクリーン
アドレスのX及びY構成要素を提供する。このアドレス
情報はX、Y平面上のレーザダイオードスポット200
の位置を表示する。
【0082】輝度寸法では、補間回路からのグレースケ
ールデータ入力197は、例えば、206か207など
の256個のドット平面の中のどれがアクセスされてい
るかを決定する。一般には、グレースケールデータ19
7の値が変わると、図の3次元の「弾丸」形状199に
よって示されるように、中間調ドットの半径(又は他の
濃度決定パラメータ)が変わる。256個の中間調ドッ
トの一つ、即ち、メモリがスライスされている中間範囲
内の一つは、ドット平面206上の中間調ドット形状1
98として示される。強調表示ドットが描画される場
合、197のグレースケールデータは、平面207上に
あるかもしれないような小半径を有するドットプロファ
イルを備えたドット平面を選択することになる。陰影ド
ットは207とは異なる平面206の他の側面にあり、
図示されない。
【0083】中間調スクリーンは全体の画像をカバーす
るドット位置の正則矩形配列である。累算器194と1
96はライン195によって示されるようにレーザスポ
ット200の軌道を追跡する。軌道は矢印202で示さ
れるスクリーン角度θでメモリ内を移動する。各累算器
からの5個のビットは、グレースケール入力値197に
よってアドレス指定される256個の中間調ドットのそ
れぞれに対して中間調ドットを定義するための32×3
2個の位置中間調タイル構造を提供する。従って、所与
の中間調ドットを定義する各タイル内には全体で102
4個の位置がある。図28を参照しながら以下に説明さ
れるように、累算器194と196は分数的に増分する
が、メモリ190に対するアドレスYADDR及びXA
DDRとしてそれらの5個の最上位のビットを提供す
る。それらは増分すると、X及びYでは周期的にロール
オーバすることになり、これによって中間調セルを全体
画像領域にわたって正則2次元アレイに複写することに
なる。これが生じている間に、輝度は変化し、異なるド
ットレイヤがアクセスされるようになり、これにより画
像の濃度を修正する。各メモリ位置で取り出されるデー
タは、5つの値(0%、25%、50%、75%、10
0%)の内の一つであり、これはレーザスポットが図1
0乃至図26に示されるような中間調ドットを描画する
のに必要な輝度を有することになるようにD/A変換器
によって必要とされる。
【0084】この中間調生成器70には2つの顕著な特
徴がある。その一つは、各メモリ位置で得られる値がD
/A変換器76に直接進むことになるマルチビット値で
ある。
【0085】二つめは、中間調セルが走査線ごとにアク
セスされ、それは離間された多数のアドレス可能度単位
(グレーレベル)である。各走査は4つのアドレス可能
度単位だけ離れている。このため、走査構造が通過する
と、ハーフトナーで利用可能なメモリ位置の4分の1を
標本化するにすぎない。これは走査構造が通過可能な4
つの位相があることを意味する。ハーフトナー累算器は
小数値を有する数がロードされるので(任意の周波数及
び任意の角度の中間調スクリーンが必要とされるの
で)、一般には走査アクセスは画像が作られると4つの
すべての位相を周期的にロールスルーすることになる。
これによって無理数の中間調生成器が作成される。ハー
フトナーにロードされるデータの描画の目的は、走査構
造がセル内を通過する位相に関係なく受光体上で同じ露
光を実行することである。これは、(1)量子化エラー
を最小限にするために高速走査及び低速走査の両方向に
おいてアドレス可能度を増大することと、(2)処理方
向における露光エッジ配置の最適制御を可能にするオー
バースキャンによって、促進されることになる。
【0086】図28を参照すると、Xアドレス累算器1
94とYアドレス累算器196の詳細なブロック図が示
されている。Xアドレス累算器194はレジスタ210
を有し、レジスタ210は整数の5個のビットと小数の
11個のビットを有する値を累算する。5ビットの整数
部分はハーフトナーのメモリブロック190に対して信
号XADDR、又はXアドレスを供給する。累算器19
4は全加算器212と乗算器214を備えている。乗算
器214は全加算器212に対する入力であるようにI
NCレジスタ216又はレジスタ218の一方を選択す
る。レジスタ218は整数の5ビットと小数の11ビッ
トを有する値を累積する。累算器194はまた、全加算
器220と乗算器224を有する。乗算器224は全加
算器220への入力としてINCレジスタ226又は第
1のレジスタ228の一方を選択する。
【0087】Y累算器196のハードウェアはX累算器
194のハードウェアと同一である。図示のように、そ
れらの差は、レジスタがスクリーン角度のX及びY構成
要素を表示すると、レジスタにロードされる値になる。
Yアドレス累算器196はレジスタ230を有し、レジ
スタ230は整数の5個のビットと小数の11個のビッ
トを有する値を累積する。5ビットの整数部分はハーフ
トナーのメモリブロック190に対して信号YADD
R、又はYアドレスを供給する。累算器196は全加算
器232と乗算器234を有する。乗算器234は全加
算器232への入力であるようにINCレジスタ236
又はレジスタ238の一方を選択する。レジスタ238
は整数の5ビットと小数の11ビットを有する値を累積
する。累算器196は全加算器240と乗算器242を
さらに有する。乗算器242は加算器242への入力と
してINCレジスタ244又は第1のレジスタ246の
一方を選択する。
【0088】動作中に、X累算器194の3個のレジス
タとY累算器196の3個のレジスタの計6個のレジス
タは事前ロードされていなければならない。レジスタに
おける値は変数であり、ページを印刷する前に計算され
なければならない。計算は以下に説明される。個々のレ
ジスタに対する変数の割り当ては次の通りである。即
ち、XFastStepINCはINCレジスタ216
にロードされ、XSlowBoLINCはINCレジス
タ226にロードされ、XSlowBoLFIRSTは
FIRSTレジスタ228にロードされ、YFastS
tepINCはINCレジスタ236にロードされ、Y
SlowBoLINCはINCレジスタ244にロード
され、さらにYSlowBoLFIRSTはFIRST
レジスタ246にロードされる。
【0089】ハーフトナーメモリアレイに対して境界の
位置を基準化(スケーリング)するために、SYSCL
K当たりのメモリ位置の数(1つのSYSCLK中に交
差されるメモリ位置の数)は高速走査方向において決定
され、面当たりのメモリメモリ位置の数(ポリゴンが1
面を通じて回転する間に交差されるメモリ位置の数)は
低速走査方向において決定される必要がある。
【0090】
【数3】
【0091】ここで、Memory Locationsはメモリ位置、
SYSCLKはシステムクロック、CELL(S)はセ
ル、INCH(ES)はインチ、FACETは面であ
る。
【0092】いったんこの基準化情報が計算されると、
次にこれを用いて6個のレジスタに対するX及びY構成
要素を計算することができる。
【0093】
【数4】
【0094】レジスタ及びそれらのロード値の間におけ
る関係の理解を図るために図29を参照すると、スポッ
トを中間調メモリの断面の面にわたって移動するように
視覚化(可視化)することができ、そこでブロック19
2はアドレス可能度単位を表示する。レジスタの値はス
ポットの動作と、面上のセル当たりのメモリ位置の数の
モジュロを追跡する。
【0095】X及びYのFastStepINCレジス
タはともにスポットの高速走査の経過を追跡し、SYS
CLK当たりのメモリ位置の単位を有するのは、レジス
タがSYSCLKによってクロックされるからである。
X及びYのSlowBoLINCレジスタはともにスポ
ットの低速走査の経過を追跡し、面当たりのメモリ位置
の単位を有するのは、レジスタが走査信号の開始によっ
て面ごとに一回クロックされるからである。
【0096】上記高速及び低速の移動量はともにソース
の数に関係なくすべてのチャネルについて同一である。
しかしながら、SlowBoLFIRSTはチャネル数
(ch)に依存する。Iはビーム当たりの走査における
インターレース因数、Qは面当たりの走査の数(即ち、
マルチビームシステムのビームの数)であり、従ってI
/Qはビーム当たりの面の単位を有する。このため、S
lowBoLFIRSTに対する単位は、(面当たりの
メモリ位置)×(ビーム当たりの面)=(ビーム当たり
のメモリ位置)となる。スロービギニング・オヴ・ライ
ンファースト値(slow beginning of line first valu
e、即ち、SlowBoLFIRST)は、インターレ
ーシングを実行するために画像の開始においてマルチビ
ームシステムにおける各チャネルをずらして配置するた
めのメモリ位置の数である。
【0097】図29では、矢印250はXFastSt
epINC及びYFastStepINCの両ベクトル
を表わす。同様にして、矢印252はXSlowBoL
INC及びYSlowBoLINCの両ベクトルを表わ
す。矢印254は、この場合のチャネル1では、ゼロよ
り大きい数のチャネルに対してXSlowBoLFIR
ST及びYSlowBoLFIRSTの両ベクトルを表
わす。矢印256は絶対値nだけ矢印250を延長した
ものを表わし、ここでnは上記のような一つのメモリア
クセスで取り出される値の数である。
【0098】動作中に、レジスタ216、226、22
8、236、244、246は事前ロードされる。ペー
ジの印刷の初めに、FIRSTレジスタ228に記憶さ
れた値はMUX224を介して全加算器220への入力
になる。同じように、FIRSTレジスタ246に記憶
された値はMUX242を介して全加算器240への入
力になる。いったんページが始まると、全加算器220
への入力はINCレジスタ226に記憶された増分値で
あるようにMUX224は切り替わる。同じように、M
UX242はINCレジスタ244に切り替わる。レジ
スタ218はSOS(走査開始)クロックごとにINC
レジスタ226からの値だけ増分される。レジスタ23
8はSOSクロックごとにINCレジスタ244の値だ
けさらに増分される。このようにして、中間調スクリー
ン内の走査線の開始位置は印刷経過として計算される。
【0099】各走査の初めに、レジスタ218の値はM
UX214を介して加算器212への入力になり、レジ
スタ238の値はMUX234を介して加算器232へ
の入力になる。MUX214はINCレジスタ216を
加算器212に接続するように切り替わり、MUX23
4はINCレジスタ236を加算器232に接続するよ
うに切り替わる。レジスタ210はSYSCLK(シス
テムクロック)ごとにINCレジスタ216からの値だ
け増分される。レジスタ236もまた、SYSCLKご
とにINCレジスタ236の値だけ増分される。実例に
よる値を用いて定義されるように、SYSCLKは48
00分の1インチごとに生じる。このようにして、中間
調スクリーン内のスポットの増分位置は印刷経過として
計算される。これらの値はさらにメモリ取り出し処理の
メモリアドレスとして使用される。
【0100】メモリアクセスが物理的メモリ取り出しに
対して必要以上に高速で発生する場合には、高速走査方
向におけるメモリアクセスアドレスの式はnで乗算され
る。ここでnはSYSCLK当たりのMicroCLK
の数であり、n個の同時取り出しはメモリデータワード
をn倍大きくすると同時に実行される。次の取り出しは
次のSYSCLK上で実行されることになり、n個のメ
モリ位置を越えて次の複数値取り出しへとスキップす
る。この場合、高速走査方向の距離はSYSCLKの代
わりにMicroCLKで測定されることになる。従っ
て、上記式(1)を修正変更して、以下のようにMic
roCLK当たりのメモリ位置の数を決定することが必
要となる。
【0101】例えば、8個のメモリ取り出しが1つのS
YSCLKで行なわれたような場合、MicroCLK
当たりのSYSCLKの数は1/8、即ち、SYSCL
K当たり8個のMicroCLKがあることになる。
【0102】
【数5】
【0103】図27のメモリ190に記憶された情報は
ページの印刷前に事前計算されなければならない。概し
て、メモリへ入力される各定義済み輝度197につい
て、対応する中間調ドットは、例えば、メモリ平面20
6又は207において定義且つ記憶されなければならな
い。いったん中間調ドットの形状及び寸法がメモリアレ
イの寸法に対して定義されると、各ドットは基準化され
る必要があり、これによって、SYSCLKの数として
高速走査方向に、またレベルの数として低速走査方向に
定義することになる。最後に、各中間調ドットは、中間
調ドットを定義する各メモリ位置はレーザダイオードに
よって書き込まれる信号の輝度に対応する値が割り当て
られるように描画されなければならない。
【0104】中間調ルックアップテーブルの値を計算す
るために、幾つかのパラメータを定義する必要がある。
これらのパラメータは、高速走査方向及び低速走査方向
におけるスクリーン角度及びスクリーン周波数、高速走
査方向におけるモジュラス及びアドレス可能度、インチ
当たりの面の数、面(Q)当たりの走査の回数、及び低
速走査方向における走査当たりのレベルの数である。
【0105】図30乃至図33には、中間調ドットの具
体例を備えた中間調ドット平面が示されている。既述し
たように、中間調メモリの値を決定する際の第1の工程
は、265個の中間調ドットの各々を成長させたり、又
は定義することである。これらのドットはTRC(階調
再生曲線)とドットの形状を考慮するアルゴリズムを用
いて成長させることができる。
【0106】図30から始まり、中間調ドット平面26
0は中間調ドット261を定義する32×32ビットア
ドレス空間を表示する。図示のように、中間調ドット2
61は本質的に円形であり、特定の濃度を表示する。濃
度が高くなると、図31に示されるように中間調ドット
が成長する。図31は対応するドット263を備えた中
間調ドット平面262を示している。図30と図31と
の間に多くのレベルと寸法の中間調ドットがあることが
理解される。さらにひし形領域264が示されている。
中間調ドットが成長されると、それらはひし形領域26
4の境界に付きあたるまで円形の状態である。そしてこ
れらドットは放射方向に成長されてひし形領域を満た
し、図32に示されるように全体の領域が充てんされる
ようになる。図32は対応するドット267を備えたド
ット平面266を示している。ドット267がほぼ12
8の濃度レベルを表示することが可能であり、これは黒
としての中間調セルの50%を描画しようとする試みを
伝えるからである。しかしながら、プリンタの階調再生
曲線を考慮すると、この50%のカバーリングは正確に
は輝度レベル128とは一致しないこともある。図33
は、ドット269がひし形領域264の外側に再び放射
方向に成長した中間調ドット平面268を示している。
しかしながら、半径の中心はドットセルのコーナー
(隅)268にはない。セルのコーナー268の空白の
半円形空間は他のセルと結合して、寸法が縮小した円形
スポットとなる。想定されるように、中間調ドットはド
ット平面が濃度レベル255で完全に充てんされるまで
成長し続けることになる(図示せず)。
【0107】中間調メモリの値を決定する際の次の工程
は、成長した中間調ドットを、高速走査方向ではSYS
CLKのプリンタ定義済み空間に、また、低速走査方向
では輝度レベルに基準化することである。任意のメモリ
位置から任意の境界までの距離は、前記パラグラフにお
いて中間調ドットを成長させるために使用される単位で
あったように、メモリ位置の単位で利用可能である。高
速走査方向における距離の構成要素は上記式(1)で既
に計算されたように、メモリ位置当たりSYSCLKの
数で乗算されて、SYSCLK内の距離を決定する。同
様に、低速走査方向における距離の構成要素はレベル内
の距離を生成するためにメモリ位置当たりのレベルの数
で乗算される。メモリ位置当たりのレベルの数を得るた
めに、情報の2つの追加部分は上記式(2)に加えて必
要とされる。式(2)によって面当たりのメモリ位置の
数が付与され、これに対して、走査当たりの面の数(例
えば、1/2)、及びレベル当たりの走査の回数(例え
ば、1/4)は以下のようにレベル当たりのメモリ位置
の数を得るために乗算される。
【0108】
【数6】
【0109】ここで、LEVELはレベルを、SCAN
はスキャン(走査)を示す。最後に、256個の中間調
ドット平面における各エッジは輝度値をメモリ位置に割
り当てることによって描画される必要がある。描画され
るエッジが主として高速走査方向に対して垂直である場
合、タイミングを用いてエッジを描画し、またレンダリ
ング(描画)アルゴリズムは露光可能において最も急な
スロープを実行するために中間グレー値のないオンから
オフ、又はオフからオンの各遷移を利用することにな
る。レンダリングアルゴリズムはスポットの高速走査
幅、高速走査クロックの量子化、及び他のゼログラフィ
ック開発変換関数をさらに考慮しなければならない。
【0110】描画されるエッジが主として低速走査方向
に並行である場合、グレーを用いてエッジのサブ走査精
度を達成することになり、適切なグレー値はそのメモリ
位置に割り当てられることになる。レンダリングアルゴ
リズムは、(エッジ配設位置に対して輝度の直線性を設
定する)スポットの低速走査幅、使用中のレベルの数、
走査ピッチ、及び他のゼログラフィック開発変換関数を
さらに考慮しなければならない。これは図10、及び図
11乃至図26において理解することができ、そこで、
高速走査は描画するためのタイミングを使用し、低速走
査は描画するグレーを使用している。既述されたよう
に、これらの輝度値はレーザダイオードによって書き込
まれるD/A変換器に直接進む。
【0111】中間調ドットを描画する一つの方法は、メ
モリ位置に対する隣接過去及び未来におけるレーザスポ
ットのすべての可能位置におけるスポットの形状のガウ
スを成長させることである。中間調ドットの中心では
(例えば、書き込みブラックシステムについては)ガウ
スがフル・オンで、中間調ドットの外側ではガウスがフ
ル・オフであり、中間調ドットのエッジでは、描画中の
ドットの境界と一致するように露光エッジを全体にわた
って移動させるのにちょうど足りるぐらいに成長される
ように(すべてのガウスの複合合計である)、ガウスは
成長されることになる。いったんそれが実行されると、
その特定のメモリ位置に必要なレベルを書き込むことが
できる。
【0112】図34を参照すると、可変モジュラスアド
レス累算器270のブロック図が示されている。アドレ
ス累算器270はXアドレス累算器194とYアドレス
累算器196(図27及び図28参照)の一方又は両方
に置換されてもよい。アドレス累算器270を使用する
ことによって、小形のメモリブロック又は異なる寸法の
中間調化セルを使用する機会が提供される。上記したこ
の方法は小数モジュラスを含む32個までのモジュラス
を調整可能であることは理解できる。しかしながら、ア
ドレス指定に対しさらに多くのビットを追加することに
よって任意の寸法のモジュラスを想定することができ
る。可変モジュラス累算器はX累算器もしくはY累算
器、又はその両方に置換することができる。
【0113】可変アドレス累算器270はレジスタ27
2を含み、レジスタ272はハーフトナーメモリブロッ
クをアドレス指定する際に使用される5ビットの整数
値、即ち、ADDRESSライン274、を提供する。
ADDRESSライン274はXADDRライン又はY
ADDRラインに置換することができる。アドレス累算
器270はさらに、MUX276、スタートブロック2
78、MUX280、全加算器282、INCレジスタ
284、INCレジスタ284、及び減算器286を含
んでいる。
【0114】STARTブロック278における構成要
素は図28に述べられた構成要素と等しく、同様にして
作動される。特に、レジスタ292はレジスタ218と
238に相当する。全加算器294は加算器220と2
40に相当する。同じように、MUX296はMUX2
24と242と同様であり、INCレジスタ298はI
NCレジスタ226とINCレジスタ244に相当す
る。INCレジスタ298はSlowBoLINC値で
ロードされ、Xアドレスとして使用中である場合にはX
SlowBoLINC値で、またYアドレスとして使用
中である場合にはYSlowBoLINC値で、それぞ
れロードされる。最後に、FIRSTレジスタ299は
FIRSTレジスタ228とFIRSTレジスタ246
と同様であり、X及びYのSlowBoLFIRST値
でロードされる。アドレス累算器270のその他の構成
要素をアドレス累算器194と196で比較すると、レ
ジスタ272はレジスタ210とレジスタ230と同様
である。MUX276はMUX214とMUX234に
相当する。さらに、加算器282は加算器212と加算
器232と同様である。
【0115】アドレス累算器270の可変モジュラス動
作に戻って、所望のモジュラス数が減算器286に供給
される。INCレジスタ284はFastStepIN
C値でプレロードされる。加算器282とレジスタ27
2はFastStepINC増分の値を累積すると、減
算器286はモジュラスライン288の値よりも大きい
か否かを決定するために累積値を評価している。累積値
がモジュラス値よりも大きい場合、減算器286のライ
ン290を実行し、MUX280を切り替えて、減算器
286の値をレジスタ272にロード可能にしている。
この切替えによって、レジスタ272のモジュラス値を
本質的に抜き出して5個の整数アドレスビットをクリア
し、これはロールオーバに相当する。さらにレジスタ2
72における値は再度累算を開始することができる。こ
のため、アドレスライン274上の値はモジュラス値よ
りも大きいことはなく、中間調メモリは設定モジュラス
でアドレスされる。
【0116】マイクロセグメンタの目的は、エッジがレ
ンダリングされる際に、システムの解像度よりも微細な
精度で、セグメント化を行なったり、又は、データソー
ス間での切り替え(スイッチング)を行なったりするこ
とである。超高感度プリンタでは、この精度は高速走査
方向及び低速走査方向の両方向においてシステムのマイ
クロアドレス可能度と等しいこともある。
【0117】図35には、本発明に従ってマイクロセグ
メンタ300を有する変更型単一チャネル超高感度イメ
ージャサブシステムのブロック図が示されている。図3
5は、マイクロセグメンタブロック300が付加されて
いることを除き、図2と同様である。想定され得るよう
に、図35に示される変更チャネルは図3のそれと同様
に複数チャネルシステムに拡張される可能性がある。一
貫性のために、既述された同一要素には同一符号が使用
される。さらに、明確にするために、セグメンタ62は
以下「マクロセグメンタ(macro segmenter)62」と称
される。
【0118】マイクロセグメンタ300は、再標本化
(再サンプリング)補間回路60、スレショルダ68、
及びハーフトナー70から画像データを受信する。マイ
クロセグメンタ300への他の入力は、再標本化補間回
路60からの2次元スロープ情報、ライン85、及び、
マクロセグメンタ62からのマクロセグメント化ビッ
ト、ライン64、を含んでいる。マイクロセグメンタ3
00はグレースケール出力画像データをD/A変換器7
6に直接提供する。
【0119】マイクロセグメント化の概念は、図36乃
至図38を参照して説明される。図36はマクロセグメ
ント化の具体例を示している。例えば、各画素が300
分の1インチである画素の3x3ブロックがレンダリン
グされる。各画素は対応マクロセグメント化ビットを有
し、これは図36において各画素領域の斜交平行線の陰
影によって表示される。陰影の付いている画素は中間調
処理されることになり、貫通する転移(移行)エッジ3
08を有する陰影の付いていない画素はしきい値処理さ
れることになる。中間調化アルゴリズムからしきい値化
アルゴリズムへの切り替えは、300分の1インチの境
界上で実行される。
【0120】一方、図37には、マイクロセグメント化
の具体例が示されている。エッジ308を備えた画素の
同じ3x3ブロックが示されているが、中間調処理とし
きい値処理との間の移行(遷移)は、前のような300
分の1インチの代わりに、4800分の1インチの精度
で定義されている。マイクロセグメント化によって、レ
ンダリング位置がイプシロン(ε)だけ離れた選択距離
内にある場合、しきい値化アルゴリズムの利用が可能に
なる。これによって、中間調化(グレー)画像領域とし
きい値化(黒又は白)画像領域との間の段付き変位(例
えば、領域311と312)として示される望ましくな
いアーティファクトの回避に役立つ。
【0121】ここに述べられたようなマイクロセグメン
ト化では、エッジまでの距離を用いて中間調化アルゴリ
ズムとしきい値化アルゴリズムとの切り替えの時期を決
定する。図8を参照するスロープしきい値処理の説明に
あるように、再標本化補間回路によって供給される輝度
値(濃度値)及び対応2次元スロープ値が与えられる
と、エッジまでの距離を決定することができる。図38
は、ライン315と316の追加を除いて図8と同様で
あり、これらラインは、レンダリングされるエッジ16
6の距離ε内にあるように計算される。
【0122】距離x>εである場合、マイクロセグメン
タは出力データに対してハーフトナーを選択する。距離
がx<εである場合、マイクロセグメンタは出力データ
に対してスレショルダに切り替える。理解されるよう
に、マイクロセグメンタはまた、一つの又は複数の中間
機能を、出力データに対して中間調処理又はしきい値処
理との間における何か、を選択することもある。図39
を参照すると、マイクロセグメンタ300、及びそのマ
クロセグメンタ62と、再標本化補間回路60と、スレ
ショルダ68と、ハーフトナー70と、D/A変換器7
6との関係についての詳細ブロック図が示されている。
マイクロセグメンタ300はマイクロセグメント化機能
ブロック320と、ANDゲート322と、MUX32
4とを有する。
【0123】マイクロセグメント化機能ブロック320
は、再標本化補間回路60からの輝度値INTERPY
INTERPXと2次元スロープ値SLOPEXとSL
OPEYINTERPXを使用して、エッジまでの距離
を決定し、これにより、入力値の組み合わせごとにεを
用いてマイクロセグメント化値を決定する。ブロック3
20は、スレショルダ68にあるものとほぼ同様のルッ
クアップテーブルである可能性がある。この場合、メモ
リは、輝度のすべての可能とされる組み合わせに対する
位置、XスロープとYスロープ、を含み、例えば、48
00分の1インチの精度でアクセスされる。マイクロセ
グメント化ビットはこれらのメモリ位置で提供され得
る。マイクロセグメント化ビットは、現在の再標本地点
が目標エッジのε内にあるかを決定することによって導
出される。あるいはまた、マイクロセグメント化機能ブ
ロック320は、その入力値を用いてリアルタイム計算
を実行中である可能性もある。
【0124】どちらの場合にも、マイクロセグメント化
ビットはマクロセグメンタ62からのマクロセグメント
化ビット64を伴ったANDゲート322への入力であ
る。この結果は、MUX324への選択入力である。M
UX324は、スレショルダ68又はハーフトナー70
の一方からD/A変換器76へ送信されるための出力デ
ータを選択する。図面から理解できるように、マクロセ
グメント化ビット64は、マイクロセグメント化機能の
ためのしきい値処理によってMUX324のセレクトラ
イン上に効果が生じられるように切り替えられなければ
ならない。言い換えれば、マイクロセグメント化は、マ
クロセグメンタが中間調処理を選択した場合には効果が
ないことになる。
【0125】図40には、マイクロセグメンタ300、
及びそのマクロセグメンタ62と、再標本化補間回路6
0と、スレショルダ68と、ハーフトナー70と、D/
A変換器76との関係についての別の実施例の詳細ブロ
ック図が示されている。この場合、マイクロセグメンタ
300は、マイクロセグメント化機能ブロック320
と、AND機能326と、MUX328と、中間機能ブ
ロック330を有する。
【0126】マイクロセグメント化機能ブロック320
は、ルックアップテーブルの各アドレスごとに2ビット
のマイクロセグメント化データを提供する。これらの2
ビットは、2つのセレクトビットをMUX328に提供
するAND機能(装置)326によってマクロセグメン
タビット64で論理積される。この場合、マイクロセグ
メント化機能は、スレショルダ68、ハーフトナー7
0、中間機能ブロック330のどれか一方から出力デー
タを選択することができる。マイクロセグメント化ブロ
ック320の2ビット出力は、エッジまでの距離によっ
て、2つの異なるイプシロン(ε)、例えば、値ε0
ε1 、に対する比較を表わすことができる。例えば、い
ったんマクロセグメント化ビット64がスレショルダを
選択するように設定されると、マイクロセグメント化機
能320は、エッジまでの距離がε 1 である地点までハ
ーフトナー70からデータを選択し続けることもある。
その地点では、マイクロセグメント化機能320は、エ
ッジまでの距離がε0 内にあるまで中間ブロック330
からデータを選択するように切り替えることができる。
ε0 では、MUX324は次にスレショルダ68からデ
ータを選択するように切り替えられることもある。
【0127】中間ブロック330は、グレースケール出
力データを提供する機能であり、中間調データとしきい
値化データの組み合わせである可能性があるが、これに
限定されるものではない。図示のように、中間機能33
0はハーフトナー70とスレショルダ68から入力デー
タを受信する。中間ブロック300で計算可能とされる
1つの関数は、しきい値化データと中間調化データの平
均であり、変位効果を生成する。同種の変位データを提
供することのできる他のアルゴリズムを想定することも
できる。さらに、中間ブロック330が事前計算された
値を有するルックアップテーブルである可能性もある。
さらに、図面では1つだけ示されているにすぎないが、
数個の中間機能を実行することもできる。例えば、中間
範囲から選択するように多数の異なる種類のハーフトナ
ーとスレショルダであってもよい。
【0128】中間値を演算する別の方法は、計算された
エッジからの距離に基づいてスレショルダ出力とハーフ
トナー出力との間で線形補間することである。この場
合、スレショルダから中間機能ブロックへの出力の追加
のビットを含むことが便宜上、好ましい。これらのビッ
トはある所望の精度でエッジまでの距離を表すことにな
る。
【0129】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、エッジを印刷する際にマイクロセグメント化情報を
用いてエッジからのわずかな距離内でのみスレショルダ
に出力を使用でき、望ましくないアーティファクトの発
生が減じられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実行するために備えられたゼログラフ
ィックプリンタの簡略概略図である。
【図2】本発明による単一チャネル超高感度画像形成器
サブシステムのブロック図である。
【図3】本発明による2チャネル超高感度画像形成器サ
ブシステムの図である。
【図4】図2及び図3に示されるFIFO及び位相/解
像度コントローラに含まれる要素を表わす図である。
【図5】図3に示されるグレー・インタレース・フォー
マッタに含まれる要素を表わすブロック図である。
【図6】図2及び図3に示される再標本化補間回路と位
相/解像度コントローラに含まれる要素を表わすブロッ
ク図である。
【図7】図6に示されるY補間回路、X補間回路、及び
スロープ補間回路に含まれる要素を表わすブロック図で
ある。
【図8】2次元におけるスロープしきい値処理の概念を
表わす図である。
【図9】スロープしきい値処理器の要素を示すブロック
図である。
【図10】中間調ドットの全作成を概略的に表わした図
である。
【図11】中間調ドットの作成における工程を概略的に
表わした図である。
【図12】中間調ドットの作成における工程を概略的に
表わした図である。
【図13】中間調ドットの作成における工程を概略的に
表わした図である。
【図14】中間調ドットの作成における工程を概略的に
表わした図である。
【図15】中間調ドットの作成における工程を概略的に
表わした図である。
【図16】中間調ドットの作成における工程を概略的に
表わした図である。
【図17】中間調ドットの作成における工程を概略的に
表わした図である。
【図18】中間調ドットの作成における工程を概略的に
表わした図である。
【図19】中間調ドットの作成における工程を概略的に
表わした図である。
【図20】中間調ドットの作成における工程を概略的に
表わした図である。
【図21】中間調ドットの作成における工程を概略的に
表わした図である。
【図22】中間調ドットの作成における工程を概略的に
表わした図である。
【図23】中間調ドットの作成における工程を概略的に
表わした図である。
【図24】中間調ドットの作成における工程を概略的に
表わした図である。
【図25】中間調ドットの作成における工程を概略的に
表わした図である。
【図26】中間調ドットの作成における工程を概略的に
表わした図である。
【図27】ハーフトナーのブロック図である。
【図28】図26のハーフトナーのX及びY累算器のブ
ロック図である。
【図29】図27のX及びY累算器にロードされる値を
グラフィック表示した図である。
【図30】中間調ドットをグラフィック表示した図であ
る。
【図31】中間調ドットをグラフィック表示した図であ
る。
【図32】中間調ドットをグラフィック表示した図であ
る。
【図33】中間調ドットをグラフィック表示した図であ
る。
【図34】ハーフトナーメモリブロックをアドレス指定
するために使用される可変係数累算器のブロック図であ
る。
【図35】本発明によるマイクロセグメンタを有する変
更型単一チャネル超高感度イメージャサブシステムのブ
ロック図である。
【図36】画素境界線上にマクロセグメント化の概念を
描画する概略図である。
【図37】サブ画素境界線上にマイクロセグメント化の
概念を描画する概略図である。
【図38】輝度及び2次元スロープ情報を用いてエッジ
に対する距離を視覚する概念を描画する概略図である。
【図39】図35のマイクロセグメンタと、印刷システ
ムにおける他の要素との関係を示す詳細ブロック図であ
る。
【図40】図35のマイクロセグメントと、印刷システ
ムにおける他の要素との関係を示す詳細ブロック図であ
る。
【符号の説明】
60 再標本化補間回路 62 マクロセグメンタ 68 スレショルダ 70 ハーフトナー 76 D/A変換器 300 マイクロセグメンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06T 15/00 H04N 1/405 9365−5L G06F 15/72 G 9365−5L 460 H04N 1/40 B (72)発明者 ドナルド ジェイ.カリー アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94025 メンロ パーク レランド アヴ ェニュー 333

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体上に画像データをレンダリング
    するための超高感度印刷システムであって、前記画像デ
    ータは高速走査方向及び直交する低速走査方向において
    前記記録媒体上で画素のアレイとしてレンダリングさ
    れ、 グレースケール入力画像データを供給するためのデータ
    ソースを有し、 グレースケール出力画像データをレンダリングするため
    の走査デバイスを有し、前記走査デバイスは、前記低速
    走査方向における書き込みピッチと、前記高速走査方向
    における書き込みピッチで、前記記録媒体上に走査スポ
    ットを書き込むための書き込みデバイスを有し、 前記グレースケール入力画像データをグレースケール出
    力画像データに変換するための変換回路構成を有し、前
    記変換回路構成は、ハーフトナー、スレショルダ、及び
    選択デバイスを有し、前記選択デバイスは前記スレショ
    ルダ又は前記ハーフトナーの何れか一方を選択して前記
    グレースケール出力画像データを提供し、前記選択デバ
    イスはマクロ選択機能とマイクロ選択機能を含み、前記
    マイクロ選択機能は、前記低速走査方向又は前記高速走
    査方向の一方における前記書き込みピッチよりも微細な
    精度で前記スレショルダ又は前記ハーフトナーの一方を
    選択することができ、 前記グレースケール出力画像データに従って前記走査ス
    ポットの各々を輝度変調するために前記変換回路構成と
    前記走査デバイスとの間に接続される変調デバイスを有
    する、 超高感度印刷システム。
  2. 【請求項2】 前記変換回路構成は、前記グレースケー
    ル出力画像データを提供するための少なくとも一つの中
    間機能をさらに有し、前記中間機能は前記低速走査方向
    又は前記高速走査方向の一方における前記書き込みピッ
    チよりも微細な前記精度で前記選択デバイスにより選択
    可能とされる、請求項1記載の超高感度印刷システム。
JP6298300A 1993-12-10 1994-12-01 超高感度印刷システム Pending JPH07195746A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

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US16632793A 1993-12-10 1993-12-10
US166327 1993-12-10

Publications (1)

Publication Number Publication Date
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Family

ID=22602790

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