JPH07195365A - ロービング及びマット整列装置 - Google Patents

ロービング及びマット整列装置

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JPH07195365A
JPH07195365A JP5353350A JP35335093A JPH07195365A JP H07195365 A JPH07195365 A JP H07195365A JP 5353350 A JP5353350 A JP 5353350A JP 35335093 A JP35335093 A JP 35335093A JP H07195365 A JPH07195365 A JP H07195365A
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JP
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roving
mat
alignment
guide
guide plate
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Application number
JP5353350A
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English (en)
Inventor
Hideo Hirano
英雄 平野
Yasuo Otsuka
康男 大塚
Ichizo Hara
市造 原
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Showa Shell Sekiyu KK
Original Assignee
Showa Shell Sekiyu KK
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Publication date
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  • Moulding By Coating Moulds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 それぞれ樹脂を含浸させたロービングとマッ
トとを所望の積層構造に組み合わせるロービング及びマ
ット整列装置を提供する。 【構成】 ロービング及びマット整列装置10は、整列
ガイド手段16を上下に多段に備えている。整列ガイド
手段は、水平に延在し、かつ長手方向に貫通孔24を配
置したガイド板20と、ガイド板を上下から着脱自在に
挟持している2個の上部及び下部ガイド板保持部材2
2、23とから構成されている。任意のガイド板の貫通
孔にロービングを通過させ、任意の上部保持パイプ上に
マットを走行させて、それぞれを案内することにより、
任意の積層構造の繊維強化材積層体を形成することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロービング及びマット
整列装置に関し、更に詳細には、FRP成形体を連続引
き抜き成形法により成形するに際し、樹脂組成物(マト
リックス、以下マトリックスと表記する)を含浸させた
ロービングを平行に配列した含浸ロービング列と、マト
リックスを含浸させた含浸マットとを所望の積層構造に
組み合わせて、繊維強化材積層体を形成するようにした
ロービング及びマット整列装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のFRP成形体の連続引き抜き成形
法は、図11に示すような装置を使用して実施されてい
る。図11を参照しながら、連続引き抜き成形法により
FRP成形体を成形する従来の成形装置を更に詳細に説
明する。FRP成形体の連続引抜き成形法では、従来、
強化材としてロービングを使用しており、ロービング・
クリルAからロービングを引き出し、マトリックス含浸
槽C内を走行させてマトリックスを含浸させ、次いで形
造り(賦形)するフォーミングガイドFを通してマンド
レルの周囲に巻き付け、出来たロービング構造体を硬化
型Gに引き込んで形を整えると共に硬化させる。硬化し
た成形体Hを引抜き装置Iにより硬化型Eから引き出
し、カッタJで所望長さに切断する。
【0003】ところで、従来のFRP成形体の連続引き
抜き成形では、ガラス繊維強化材の引抜き性の問題か
ら、主としてロービングが強化材として使用されてい
て、ガラスマットは、殆ど使用されていない。かかる現
状ゆえ、FRP成形体の強化材としてロービング列とガ
ラスマットとを積層したものを使用したい場合に、特に
それぞれマトリックスを含浸させたロービング列とガラ
スマットとを所望の積層構造に組み合わせて使用したい
場合に、ロービング列及びガラスマットを所望の配列及
び積層構造に整列させる整列装置として好適に使用でき
る装置が、市場に見当たらず、また殆ど開発されてもい
ないのが現状である。
【0004】更には、ガラスマットとロービングとの積
層体を繊維強化材として使用する場合に、経済的な理由
或いは技術的な理由から、ガラスマットの格納装置及び
ガラスマットの含浸装置と、ロービングの格納装置及び
ロービングのマトリックス含浸装置とが平面的に異なる
場所に設置されることが多い。かかる場合、ガラスマッ
トとロービング列とは、相互に異なる場所に位置するそ
れぞれのマトリックス含浸装置から送られてくるため、
異なる方向から積層体形成のための装置に到来する。従
って、積層体を形成する上で、これらガラスマットとロ
ービング列を一体化させて同じ方向に走行させることが
必要になり、このような場合に適用できる整列装置を開
発することが要望されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明の目的
は、マトリックスを含浸させたロービング列を所望の方
向に方向変更して整列させるロービング整列装置、及び
マトリックスを含浸させたマットを整列させるマット整
列装置、更にはそれぞれマトリックスを含浸させたロー
ビング列及びマットとを所望の配列及び積層構造に整列
させるロービング及びマット整列装置を提供することで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るロービング整列装置は、離間した2本
の支持体と、ロービングを整列させるために支持体間に
上下多段に配設された整列手段とを備え、整列手段は、
長手方向に配置された貫通孔を有し、該貫通孔にロービ
ングを通過させるようにしたガイド板と、ガイド板を長
手方向に上下から着脱自在に挟持すると共に支持体に着
脱自在に取り付けられる2個のガイド板保持部材との組
合せからなることを特徴としている。
【0007】また、本発明に係るマット整列装置は、離
間した2本の支持体と、支持体間に上下多段に着脱自在
に配設されたガイド部材とを備え、そのガイド部材上に
マットを走行させて整列するようにしたことを特徴とし
ている。
【0008】本発明に係るロービング及びマット整列装
置は、上述のロービング整列装置の整列手段とマット整
列装置のガイド部材とが相互に平行でかつ高さ方向の位
置が異なるように、ロービング整列装置とマット整列装
置とを配置してなることを特徴としている。本発明にお
いて、ロービング整列装置とマット整列装置のそれぞれ
の数、及び組み合わせの態様は任意である。ロービング
整列装置の整列部材の数は、少なくとも積層体に積層さ
れるロービング列の段数と同じ数である。同様に、マッ
ト整列装置のガイド部材の数は、少なくとも積層体に積
層されるマットの層数と同じ数である。
【0009】また、別の本発明に係るロービング及びマ
ット整列装置は、離間した2本の支持体と、支持体間に
上下多段に配設された整列ガイド手段とを備え、整列ガ
イド手段が、貫通孔を長手方向に配置した整列部と、整
列部に沿ってその上部に延在させたガイド部とを有し、
整列部の貫通孔にロービングを通過させ、ガイド部上に
マットを走行させて、それぞれを整列させるようにした
ことを特徴としている。
【0010】上述の別の発明の望ましい実施態様では、
前記整列ガイド手段が、前記貫通孔を有するガイド板
と、ガイド板を長手方向に上下から着脱自在に挟持する
と共に前記支持体に着脱自在に取り付けられる上部及び
下部ガイド板保持部材との組合せからなり、ガイド板が
前記整列部を、上部保持部材が前記ガイド部を構成する
ことを特徴としている。
【0011】本発明に係るロービング及びマット整列装
置は、図6に示すように原則的には、整列ガイド手段1
0が、マットの走行方向に直交する方向に延在するよう
に配置され、マットはロービング及びマット整列装置に
対して直交する方向Gから進入し、ロービング列はマッ
トに交差する方向Rから進入する。
【0012】本発明に係るロービング整列装置と、マッ
ト整列装置と、ロービング及びマット整列装置は、ロー
ビングの種類、ロービングを構成するフィラメントの種
類、マットの種類、マットを構成するフィラメントの種
類を問わず、適用できる。請求項1及び3から5の発明
において、ガイド板は、その機能から言って、マトリッ
クスに使用した溶剤の引火性を考慮して静電気を発生し
難い材料、高い引張強度と靱性を有する材料、アセト
ン、スチレン等の洗浄溶剤に融け難い材料であることが
好ましく、例えば、ステンレス鋼、または高密度ポリエ
チレン、テフロン、塩化ビニル等の静電気防止処理をし
た合成樹脂が材料として好適である。貫通孔の孔の形状
は、ロービングの毛羽立ちを防ぐ意味から、好適には、
円形ないし楕円形であって、例えば図2(b)の如く、
貫通孔の入口側及び出口側縁部は大きなアールになるよ
うに賦形されている。1個の整列部当たりの貫通孔の数
は、少なくともロービング列のロービングの本数と同じ
であり、貫通孔の孔径は、ロービングの径に等しいか僅
かに大きい径である。ここで、ロービングの径とは、ロ
ービングの自然の状態、即ちロービングに力を作用させ
ていない状態でのロービングの太さを言う。
【0013】ロービング及びマット整列装置の整列ガイ
ド手段の数は、少なくとも強化材積層体に積層されるロ
ービング列の段数及びマットの層数のいずれか多い方の
数と同じ数である。本明細書でロービング列とは、ロー
ビングを並列に引き並べたロービングの配列体である。
請求項2の発明のガイド部材、請求項4の整列ガイド手
段のガイド部及び請求項5の上部ガイド板保持部材の形
状は、任意であるが、マットが走行し易いような形状、
例えば接触面が曲面に形成されているのが望ましい。ま
た、マットの毛羽立ちが生じ難く、摩擦が小さいよう
に、平滑な低摩擦性の材料、例えばステンレス製、或い
はテフロンで表面が被覆されているようなものが望まし
い。
【0014】ところで、ロービングとは、ガラス繊維、
炭素繊維、アラミド繊維等の繊維を集束したストランド
を任意の番手になるように引き揃えたものや、繊維を直
接引き揃えたものであって、FRP成形体の引張強さを
増すために使用される強化材である。ロービングは、1
本当たり、繊維の本数が2000〜4000本、その重
量が2000〜5000g/kmである。一方、マットと
は、ロービング等の線状の繊維強化材に対比する平面的
に広がりのある帯状の繊維製強化材であって、ガラス繊
維、炭素繊維、アラミド繊維等で形成されている。ガラ
スマットの例としては、例えばガラスチョップドストラ
ンドマット、ガラスコンティニアスマット、ガラスクロ
ス、ロービングクロス等がある。
【0015】チョップドストランドマットは、所定の長
さに切断したストランドをランダム方向に分散させて均
一な厚みに積層し、結合材によりマット状に成形したも
のである。チョップドストランドマットは、主にFRP
成形体の圧縮強度及び面圧強さの向上に寄与する。チョ
ップドストランドマットとしては、重量が300〜70
0g/m2、特に600〜700g/m2のものが好適にFRP
成形体の強化材として使用される。ロービングクロス
は、所定の繊維径、番手のロービングを織った平織りク
ロスである。ロービングクロスは、主にFRP成形体の
圧縮強度及び面圧強さの向上に寄与する。ロービングク
ロスとしては、重量が400〜800g/m2、特に600
〜800g/m2のものが好適にFRP成形体の強化材とし
て使用される。
【0016】ロービング及びガラスマットに含浸させる
樹脂は、一般に、樹脂組成物(マトリックス)と呼称さ
れており、ビニルエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、シリコン樹脂等の
熱硬化性樹脂から選ばれる任意のFRP成形用樹脂に充
填剤、硬化剤、離型剤、低収縮剤、粘度低減剤、脱泡剤
等の副資材を適宜加えたものである。
【0017】
【作用】請求項1の発明では、整列手段を上下に多段に
備え、その貫通孔にロービングを通過させて整列させる
ことにより、ロービングの走行方向を規制して任意の方
向に方向転換させることができる。また、整列手段が支
持体に着脱自在になっているので、作業終了後の装置の
分解、付着したマトリックスの洗浄、再組み立てが容易
である。請求項2の発明では、ガイド部材を上下に多段
に備えて、そのガイド部材上にマットを走行させて整列
させるようにしたことにより、マットを損傷することな
く整列させることができる。また、ガイド部材が支持体
に着脱自在な構成になっているので、作業終了後の装置
の分解、付着したマトリックスの洗浄、再組み立てが容
易である。
【0018】請求項3の発明では、請求項1と2の発明
を組み合わせることにより、ロービング列とガラスマッ
トとを任意の繊維強化材積層構造に集積でき、かつ作業
終了後の装置の分解、付着したマトリックスの洗浄、再
組み立てが容易なロービング及びマット整列装置を実現
できる。更に言えば、図6に示したように,ガラスマッ
トの走行方向に直交させたガイド部材上にガラスマット
を走行させることによりガラスマットの走行方向を規制
し、一方整列手段のガイド板の貫通孔にロービングを通
過させてロービングの走行方向を規制することにより、
ガラスマットの走行方向にロービングの走行方向を合致
させることができる。また、マット整列装置のガイド部
材とロービング整列装置の整列手段を所望の高さ位置
(レベル)に設定することにより,ガラスマットとロー
ビング列を任意の積層構造に積層することができる。更
には、整列ガイド部材をロービング及びマット整列装置
に1段毎に装着できるので、ロービング列を1段毎に整
列部に通すことができる。
【0019】請求項4の発明では、ガラスマットを整列
させるガイド部材とロービング列を整列させる整列手段
とを一体的に構成した整列ガイド手段を使用することに
より、コンパクトかつ部品点数の少ない装置であって、
しかも請求項3と同じ作用を行うことのできるロービン
グ及びマット整列装置を実現している。更に言えば、ガ
ラスマットの走行方向に直交させた整列ガイド手段の上
部ガイド板保持部材にガラスマットを走行させることに
よりガラスマットの走行方向を規制し、一方整列ガイド
手段のガイド板の貫通孔にロービングを通過させてロー
ビングの走行方向を規制することにより、ガラスマット
の走行方向にロービングの走行方向を合致させることが
できる。
【0020】請求項5の発明では、ガイド板及びガイド
板保持部材がロービング及びマット整列装置から取り外
し自在になっているので、作業終了後の装置の分解、付
着したマトリックスの洗浄、再組み立てが容易である。
【0021】
【実施例】以下、添付図面を参照し、実施例に基づいて
本発明をより詳細に説明する。実施例1 図1(a)は本発明に係るロービング及びマット整列装
置の一実施例の正面図、図1(b)は図1(a)の整列
ガイド手段の矢視I−I′の断面図、図2(a)は整列
ガイド手段のガイド板の正面図、図2(b)はガイド板
の貫通孔部分の部分断面図、図3(a)は整列ガイド手
段のガイド板保持部材の平面図、及び図3(b)は図3
(a)の矢視II−II′の側面図である。
【0022】本実施例のロービング及びマット整列装置
(以下、簡単に整列装置と略称する)は、いずれもマト
リックスを含浸させたガラスマットとロービング列とを
所望の積層構造に積層するための装置であって、図6に
示すように、異なる方向から到来するガラスマットGと
ロービング列Rを所定の方向(矢印W)に揃えて積層す
る場合に好適に使用できる。図6中、矢印G及びRはそ
れぞれガラスマット及びロービング列の進入方向を示
す。本実施例では、図1及び図6に示すように整列ガイ
ド手段16がガラスマットの進入方向、及び形成する繊
維強化材積層体の所望走行方向(図6に示す矢印Wの方
向)に直交して相互に平行に配列されていて、ガラスマ
ットGは整列ガイド部16に直交する方向から進入し、
ロービング列Rは整列ガイド手段16に交差する方向か
ら進入する。
【0023】図1(a)及び(b)に示すように、整列
装置10は、それぞれ基台12上に直立する2本の支柱
14A、14Bと、支柱14A、14B間に水平に配設
された複数の整列ガイド手段16とから構成されてい
る。また、本実施例では、図1に示す如く、支持体全体
をフレーム構造にするために最上段と最下段に水平フレ
ーム部材18、19が支柱14A、14B間に延在して
いる。
【0024】整列ガイド部16は、図1(a)及び
(b)に示すように、ガイド板20とガイド板20の上
下を保持するガイド板保持部材(以下、簡単に保持部材
と略称する)22、23とから構成されている。ガイド
板20は、ステンレス製又は合成樹脂製(例えば、テフ
ロン、高密度のポリエチレン)の板状の部材であって、
図2(a)に示すように、多数の貫通孔24を長手方向
に備えている。
【0025】各貫通孔24にはロービング列の各ロービ
ングが1本づつ通過する。これにより、任意の方向から
進入して来たロービング列を所望の配列、方向に整列で
きる。貫通孔24の数は、ロービング列のロービング本
数と等しく、ピッチは、ロービング列のロービング配列
ピッチに応じて定められ、孔径はロービングの太さを考
慮して定められる。また、貫通孔24は、図2(b)に
示すように、ロービングの入口側及び出口側の縁部全周
に大きなアール部26、27が設けてあって、ロービン
グが貫通孔24に真っ直ぐな方向から進入しない場合に
も、ロービングが貫通孔24の縁部に擦れて毛羽立つよ
うなことが無いようになっている。
【0026】図1(a)及び図1(b)に示すように、
保持部材22、23は、ガイド板20を上下から挟んで
保持すると共に上部保持部材22の上にガラスマットを
滑らせて、整列させる部材であって、その両端が支柱1
4A、14Bにそれぞれ着脱自在に固定されている。保
持部材22、23は、互いに上下対称な形状になってい
て、図1(b)と図3に示すように、ガイド板20が挿
入できる溝幅でガイド板20より長い断面長方形の溝2
8を備えている。ガイド板20を保持する際には、図1
(b)及び図3に示すように、ガイド板20の上部及び
下部を保持部材22、23の溝28に挿入する。尚、本
実施例では、保持部材22、23は、断面円形の表面平
滑なステンレス製丸棒で形成されいる。
【0027】図3に示すガイド保持部材22、23の両
端部30は、取り付け金具を介して図1の支柱14A、
14Bに取付けるために、図3(a)及び(b)に示す
ように、取り付け部として小径に縮小され、取り付け部
30には、取り付け金具との嵌め合いのための盲孔32
が設けてある。
【0028】図4は、本発明によるロービング及びガラ
スマット整列装置を構成する最上部,最下部の枠組みと
なる水平フレーム部材18、19及び保持部材22、2
3を支柱14A、14Bに取り付けるための取り付け手
段を示す部分断面図であり、図5(a)、図5(b)及
び図5(c)は、それぞれ支柱14の上部の斜視図、固
定金具の斜視図、及び取り付け金具の斜視図である。
【0029】支柱14A、14Bの内側の面34には、
図5(a)に示すように、断面T字状の溝36が上下方
向に刻設されている。図5(b)に示す固定金具38
は、上下多段に配設された整列ガイド手段16の組を上
下で支柱14に固定するための金具であって、その断面
は溝36の断面形状と同じT字状に形成されていて、上
下に移動可能になっている。固定金具38を支柱14
A、14Bの溝36にその上部から挿入し、固定金具3
8に刻設された盲ネジ孔40に埋め込みボルト42をネ
ジ込みことによって、支柱14A、14Bに固定金具3
8を固定することができる。図5(c)に示す取り付け
金具44は、保持部材22及び23をそれぞれ支柱14
に取り付けるための金具であって、その断面は溝36の
断面形状と同じT字状に形成されていて、上下に移動可
能になっており、また保持部材22、23の端部30の
盲孔32と同じ輪郭の突起部46が設けてある。
【0030】整列装置10を組み立てるには、図4にお
いて、支柱14A、14Bを直立させ、先ず下部水平フ
レーム部材19を支柱14A、14B間に渡し、その両
端をボルト48で固定する。次いで、固定金具38を支
柱14A、14Bにそれぞれ挿入し、ボルト42で固定
する。続いて、必要個数の取り付け金具44を支柱14
A、14Bにそれぞれ挿入し、保持部材23、ガイド板
20及び保持部材22をそれぞれ取り付ける。保持部材
23、22の取り付けの際には、その取り付け部30の
盲孔32を取り付け金具44の突起部46に嵌め込む。
このようにして、保持部材23、22及びガイド板20
からなる整列ガイド手段16を必要な数だけ支柱14
A、14B間に渡して取り付ける。次いで、固定金具3
8を整列ガイド手段16の組の上に取り付け、更に上部
水平フレーム部材18を支柱14A、14B間に渡し、
最後にボルト50で固定して完了する。
【0031】以上の構成により、ガイド板20、保持保
持部材22、23及び水平フレーム部材18を支柱14
から分離し、再組み立てすることが容易になり、作業終
了後の解体洗浄が容易である。また、図7に示すよう
に、整列ガイド手段16の任意のガイド板20の貫通孔
にロービングBを通過させ、任意の上部保持部材22上
にガラスマットGを走行させることにより、ガラスマッ
トGとロービング列Rを所望の積層構造に積層した繊維
強化材積層体を形成するとことができる。尚、図7は本
整列装置を側面で見た模式図である。
【0032】実施例2 本発明に係るロービング及びマット整列装置(以下、簡
単に整列装置と略称する)の別の実施例を説明する。図
8(a)はガラスマットを所望の方向に案内するマット
整列装置の正面図、図8(b)は図8(a)の矢視III
−III ′の側面図である。
【0033】整列装置60は、図9の組み合わせに示す
ように、マット整列装置62と、ロービング整列装置6
4とから構成されている。本実施例では、マット整列装
置62とロービング整列装置64とは、ガラスマットの
進入方向、及び形成する強化材積層体の所望走行方向
(図8(a)に示す矢印Wの方向)に直交して相互に平
行に配列されていて、ガラスマットGはマット整列装置
62に直交する方向から進入し、ロービング列Rはロー
ビング整列装置64に交差する方向から進入する。
【0034】マット整列装置62とロービング整列装置
64の配置態様及びそれぞれの配置数は、任意であっ
て、例えば、図8(a)は1個のマット整列装置62と
1個のロービング整列装置64を相互に平行にした配列
で、図8(b)は平行に配置された2個のマット整列装
置62の間にロービング整列装置64を平行に介在させ
た配列で、図8(c)は平行に配置された2個のロービ
ング整列装置64の間にマット整列装置62を平行に介
在させた配列で設置されている。
【0035】マット整列装置62は、図8(a)及び
(b)に示すように、それぞれ基台66上に直立する2
本の支柱68A、68Bと、支柱68A、68B間で水
平に延在する複数のガイド部材72とから構成されてい
る。本実施例では、全体をフレーム構造にするために最
上段と最下段に水平フレーム部材70、71が支柱68
A、68B間に延在している。本実施例では、ガイド部
材72は、断面円形の表面平滑なステンレス製棒で構成
されていて、その両端が支柱68A、68Bにそれぞれ
着脱自在に固定されている。ガラスマットは、ガイド部
材72の上を滑りながら走行し整列する。
【0036】ガイド部材72及び水平フレーム部材70
は、図4及び図5に示す手段と同様にして、着脱自在に
支柱68A、68Bに取り付けられいる。以上の構成に
より、ガイド部材72及び水平フレーム部材70を支柱
68A、68Bから分離し、再組み立てすることが容易
になり、作業終了後の解体洗浄が容易である。ガイド部
材72は、これに限らず、支柱68A、68Bの間に軸
棒を配設して、そこに円筒形のローラを通した形態にす
ることもできる。
【0037】図9(a)のロービング整列装置64は、
図1に示す整列装置10とほぼ同じ構成になっていて、
整列装置10の整列ガイド手段16が、図10の本ロー
ビング整列装置64の整列部材の機能を果たす。異なる
所は、整列装置10では上部保持棒22は、ガラスマッ
トを案内するガイド部の機能を果たすが、本実施例では
単なるガイド板20の保持部材であることである。
【0038】図10に示すように、ガイド部材72と整
列部材16とに高低差を設けるようにしてマット整列装
置62とロービング整列装置64とを設置し、ガイド部
材72上にガラスマットGを走行させ、整列部材16の
貫通孔にロービングを貫通させて案内すると、ガラスマ
ットGとロービング列Rを所望の積層構造に積層したた
強化材積層体を形成するとことができる。尚、図10は
本整列装置を側面で見た模式図である。
【0039】整列装置10又は60の設置現場で各ロー
ビングをガイド板20の貫通孔24にそれぞれ通過させ
るのは、非常に骨の折れる仕事である。しかし、実施例
1及び2では、ガイド板20が分離可能になっているの
で、別の場所でロービングをガイド板20の貫通孔24
に通過させ、ガイド板20とロービング列とを一緒にし
て整列装置10、60に持ってきて取り付けるようにす
ることもできる。これにより、ロービングを貫通孔に通
過させる作業が容易になる。
【0040】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ガイド板の貫
通孔にロービングを通過させることにより、ロービング
の走行方向を任意の方向に転換することが容易であり、
ガイド板を着脱自在に支持体に取り付けることができる
ので、作業終了後の装置の分解、付着したマトリックス
の洗浄、再組み立てが容易である。請求項2の発明によ
れば、ガイド部材上にガラスマットを走行させることに
より、ガラスマットに損傷を与えることなく整列させる
ことができ、ガイド部材を着脱自在に支持体に取り付け
ることができるので、作業終了後の装置の分解、付着し
たマトリックスの洗浄、再組み立てが容易である。
【0041】請求項3の発明によれば、請求項1のロー
ビング整列装置と請求項2のマット整列装置を組み合わ
せることにより、異なる方向から到来するロービング列
とガラスマットを積層して所望の強化材積層構造の強化
材積層体を容易に形成することができる。
【0042】請求項4の発明によれば、請求項1のロー
ビング整列装置と請求項2のマット整列装置とを一体的
に構成することにより、請求項3の発明と同様の効果を
奏すると共に、コンパクトであって部品点数の少ない経
済的なロービング及びマット整列装置を実現している。
請求項5の発明によれば、ガイド板及びガイド板を保持
するガイド板保持部材が支持体に着脱自在になっている
ので、ロービング及びマット整列装置から部品を自在に
取り外しできるので、作業終了後、付着したマトリック
ス等を洗浄することが容易である。
【0043】本発明に係るロービング整列装置及びロー
ビング及びマット整列装置は、別の場所でロービングを
ガイド板の貫通孔に通過させ、ガイド板とロービング列
とを一緒にしてロービング整列装置に持ってきて取り付
けるようにすることもできるので、作業が極めて楽であ
り、作業能率が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明に係るロービング及びマッ
ト整列装置の一実施例の正面図、及び図1(b)は図1
(a)の矢視I−I′の断面図である。
【図2】図2(a)は整列ガイド手段のガイド板の正面
図、及び図2(b)はガイド板の貫通孔部分の部分断面
図である。
【図3】図3(a)は整列ガイド手段を構成する部品の
一つである保持部材の平面図、図3(b)は図3(a)
の矢視II−II′の断面図である。
【図4】水平フレーム部材及びガイド板保持部材を支柱
に取り付けるための取り付け手段を示す部分断面図であ
る。
【図5】図5(a)、図5(b)及び図5(c)は、そ
れぞれ支柱14の上部の斜視図、固定金具の斜視図、及
び取り付け金具の斜視図である。
【図6】ロービング及びマット整列装置に進入するガラ
スマットとロービング列の進入方向を示す説明図であ
る。
【図7】実施例1における強化材積層体の形成方法を説
明する模式図である。
【図8】図8(a)はマット整列装置の正面図、図8
(b)は図8(a)の矢視III −III ′の断面図であ
る。
【図9】図9(a)、(b)及び(c)はそれぞれロー
ビング整列装置とマット整列装置の配列組み合わせであ
る。
【図10】実施例2における強化材積層体の形成方法を
説明する模式図である。
【図11】従来のFRP成形体の連続引き抜き成形装置
の例を示すフローシートである。
【符号の説明】
10 第1実施例のロービング及びマット整列装置 12 基台 14A、4B 支柱 16 整列ガイド手段 18 上部水平フレーム部材 19 下部水平フレーム部材 20 ガイド板 22 上部保持部材 23 下部保持部材 24 貫通孔 26、27 アール部 28 溝 30 保持部材の端部 32 盲孔 34 支柱の内側の面 36 T字状の溝 38 固定金具 40 ネジ孔 42 ボルト 44 取り付け金具 46 突起部 48、50 取り付けボルト 60 第2の実施例のロービング及びマット整列装置 62 マット整列装置 64 ロービング整列装置 66 基台 68A、B 支柱 70 水平フレーム部材 71 水平フレーム部材 72 ガイド部材 G マットの進入方向 R ロービング列の進入方向 W ロービング列及びマットの進入方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D04H 3/04 Z // B29K 105:08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 離間した2本の支持体と、ロービングを
    整列させるために支持体間に上下多段に配設された整列
    手段とを備え、 整列手段は、長手方向に配置された貫通孔を有し、該貫
    通孔にロービングを通過させるようにしたガイド板と、
    ガイド板を長手方向に上下から着脱自在に挟持すると共
    に支持体に着脱自在に取り付けられる2個のガイド板保
    持部材との組合せからなることを特徴とするロービング
    整列装置。
  2. 【請求項2】 離間した2本の支持体と、支持体間に上
    下多段に着脱自在に配設されたガイド部材とを備え、 そのガイド部材上にマットを走行させて整列するように
    したことを特徴とするマット整列装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のロービング整列装置の
    整列手段と請求項2に記載のマット整列装置のガイド部
    材とが相互に平行でかつ高さ方向の位置が異なるよう
    に、ロービング整列装置とマット整列装置とを配置して
    なることを特徴とするロービング及びマット整列装置。
  4. 【請求項4】 離間した2本の支持体と、支持体間に上
    下多段に配設された整列ガイド手段とを備え、 整列ガイド手段は、貫通孔を長手方向に配置した整列部
    と、整列部に沿ってその上部に延在させたガイド部とを
    有し、整列部の貫通孔にロービングを通過させ、ガイド
    部上にマットを走行させて、それぞれを整列させるよう
    にしたことを特徴とするロービング及びマット整列装
    置。
  5. 【請求項5】 前記整列ガイド手段が、前記貫通孔を有
    するガイド板と、ガイド板を長手方向に上下から着脱自
    在に挟持すると共に前記支持体に着脱自在に取り付けら
    れる上部及び下部ガイド板保持部材との組からなり、ガ
    イド板が前記整列部を、上部保持部材が前記ガイド部を
    構成することを特徴とする請求項4に記載のロービング
    及びマット整列装置。
JP5353350A 1993-12-29 1993-12-29 ロービング及びマット整列装置 Pending JPH07195365A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012006400A (ja) * 2005-03-03 2012-01-12 Coriolis Composites 繊維塗布機械

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JP2012006400A (ja) * 2005-03-03 2012-01-12 Coriolis Composites 繊維塗布機械

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