JPH07195136A - 軽金属製品の製造方法 - Google Patents

軽金属製品の製造方法

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JPH07195136A
JPH07195136A JP35012093A JP35012093A JPH07195136A JP H07195136 A JPH07195136 A JP H07195136A JP 35012093 A JP35012093 A JP 35012093A JP 35012093 A JP35012093 A JP 35012093A JP H07195136 A JPH07195136 A JP H07195136A
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Mikito Sasabe
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    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21JFORGING; HAMMERING; PRESSING METAL; RIVETING; FORGE FURNACES
    • B21J5/00Methods for forging, hammering, or pressing; Special equipment or accessories therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21JFORGING; HAMMERING; PRESSING METAL; RIVETING; FORGE FURNACES
    • B21J5/00Methods for forging, hammering, or pressing; Special equipment or accessories therefor
    • B21J5/002Hybrid process, e.g. forging following casting
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21JFORGING; HAMMERING; PRESSING METAL; RIVETING; FORGE FURNACES
    • B21J5/00Methods for forging, hammering, or pressing; Special equipment or accessories therefor
    • B21J5/004Thixotropic process, i.e. forging at semi-solid state

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】金属組織が緻密且つ均一で美観を備え、形状が
複雑で凹凸に富む軽金属製品を低コストで形状精度高く
成形する方法を開示する。 【構成】軽金属材料を主体とする鋳物用溶湯を一次金型
中において成形することにより、最終製品より一回り小
さい予備成型物1を鋳造し、該予備成型物を、目的製品
の形状を備え押圧手段7aの移動域を除いて密閉された
二次金型5、6中にで、液相が混在する半凝固状態で、
予備成型物1に所定の鍛造比を確保すべく予め設けてお
いた余肉部1aを押圧手段7aによって押圧することに
より、余肉部を目的製品側に移行させて、所望形状の目
的製品を成形することを特徴とする軽金属製品の成形方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミニウム、マグネ
シウム、チタンなどに代表される軽金属素材から成る製
品の製造に特に適した成形方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】軽金属製品の代表的なものとして、アルミ
ニウム製品を例にとると、複雑な凹凸面や穴などを有す
る製品を作る方法としては、鋳造方法があるが、凝固の
際に体積が収縮すること、肉厚部と肉薄の部分では凝固
速度に相異が生じること、鋳型への給湯時に溶湯中に空
気等を巻き込みやすいこと、などの諸要因から、ひけ
巣、ピンホール、亀裂等の欠陥が生じやすく、健全な組
織を均一に作るのには、一定の限界がある。又、鋳物の
組織は、一般的に粗い上に成形性を良くするために硅素
化合物等が混入されているため、アルマイト処理をした
場合に、このような非金属の部分には、アルマイトの酸
化被膜が形成されないので、その部分が侵食を受けやす
く又望むような美観を持つ製品が得られない欠点があ
る。
【0003】鍛造品は、このような欠点はないものの、
例えば、マニホールドや各種の弁のように、最終製品形
状が多方向の穴を必要とする場合、上下方向に往復動を
する鍛造型によって、往復動方向の穴は形成できるもの
の、水平方向の穴のように、往復動方向と交差する方向
に伸長する穴を設けるには、鍛造により外形を形成した
後、他の切削加工によって、穴をあける必要があり、工
数が多くなり、製造コストが高くなる欠点がある。
【0004】このような両者の欠点を回避して、鋳造と
鍛造の長所を組み合わせることにより、欠点の少ない製
品を安価に製造する方法として、先ず、砂型による鋳物
成型物を鋳造し、この鋳物成型物を、鍛造比(鍛錬成形
比)を確保するために最終目的製品の形状より若干大き
めに作っておいて、最終製品形状を備えた鍛造型を用い
て、鍛造型中で加圧することにより、余肉をバリとして
除去して、最終製品を成形する方法が知られている。
(特公昭32−8161号公報参照)。
【0005】一般に、アルミニウム合金など軽合金素材
による鋳造品は、湯じわ、鋳巣、表面のきずなど特有の
欠陥部があるため、これに鍛造加工を加えて鋳物組織を
改質する場合、製品の形状にもよるが、主として直線方
向に塑性変形が生じる場合を考えると、少なくとも15
〜20容量%程度の変形がないと改質が困難であること
が知られている。しかしながら、本発明者の実験によれ
ば、砂型による鋳物は、凝固時間が長いため、金属結晶
組織が大きく発達して組織が粗くなり過ぎてしまい、可
成の鍛造比となるような鍛造による塑性変形を加えて
も、その改質は困難であることが判明している。
【0006】更に、たとえ、金型による鋳造品を予備成
型物として用いても、以下に、述べるような問題を解決
することは困難である。鋳物組織の鍛造による改善に
は、上記したように一定以上の鍛造比(鍛練成形比)で
塑性加工が施されることを必要とするが、上述の方法
は、最終製品形状より一回り大きく作った鋳物成型物を
鍛造型でプレスして成形する際、余肉をバリとして、上
下型の合わさり目からはみ出させて成形し、その鍛造成
型品をプレス加工によって、先ず、バリ取りを行い、次
に、バリが切断除去されたあとの面を研磨して最終製品
にするものである。
【0007】上記のバリは、鋳造組織が、鍛造型によっ
て強圧されることにより、最も大きな塑性変形を受けた
部分であって、粗い鋳造組織が緻密化され、層状に移動
して生じるものであるため、バリを切断除去した後の面
は、どのように研磨をしても、他の鋳物肌とは金属組織
が異なるため、目で見て明確に区別できる無数の細かい
繊維状の筋の重なりから成る層が形成され、製品の見栄
えを悪くする欠点があり、外観を重視するような製品に
は、この方法の適用は困難である。そして、この層は金
属組織の相違によって生じるものであるため、アルマイ
ト加工でも目立たなくすることは難しい。
【0008】また、剪断加工によってバリを除去した面
には、微細なクラックが発生するので、これに応力が集
中して、亀裂に発展し、事故の原因になる恐れがある。
更に、バリを除去した後は、平面状となるため、曲面を
なす部分にバリを突出させないように、鍛造型を製作し
なければならず、型製作に困難が伴うと共に、美観を必
要とする製品で、その曲面部に型の分割面をもってこざ
るをえないような製品は、この方法では作れない。更に
又、前記したように、鍛造型では、上下移動方向に平行
な穴は形成できても、目的製品に、水平方向の穴が必要
な場合には、切削加工など手間のかかる他の方法に頼ら
ざるを得ず、凹凸の多い複雑な形状のものにあっては、
この方法による、製造コストの低減は困難である。
【0009】
【発明の目的】本発明は、金属組織が緻密且つ均一で美
観を備え、形状が複雑で凹凸に富む軽金属製品を低コス
トで成形する方法を開示することを目的とする。
【0010】
【発明の構成】本発明の第一の要旨は、軽金属材料を主
体とする鋳物用溶湯を一次金型中において成形すること
により、最終製品より一回り小さい予備成型物を鋳造
し、該予備成型物を、目的製品の形状を備え後記押圧手
段の移動域を除いて密閉された二次金型中に収容し、該
予備成型物が定形性を阻害されない限度においてなるべ
く高温か、若しくは、該予備成型物を構成する金属組織
中に固相と液相とが混在する温度域において、該予備成
型物に所定の鍛造比を確保すべく予め形成しておいた余
肉部の一部若しくは全部を前記二次金型に付設した1以
上の押圧手段によって押圧することにより、前記余肉部
を目的製品側に移行させて、所望形状の目的製品を成形
することを特徴とする軽金属製品の成形方法にある。
【0011】上記において、予備成型物は、鋳造金型か
ら取り出して、未だ十分に温度が高い状態で、保温され
ている二次金型中に収納するか、若しくは予備成型物を
余熱することによって、予備成型物の定形性が阻害され
ない限度において、二次金型に収納するか、若しくは、
二次金型中で加熱して、所定の温度まで上げるか、或い
は、これらの加熱手段を併用することにより、二次金型
による成形が行われる。この温度は、鋳物用金属材料の
種類により異なるが、予備成型物の鋳物組織中に、凝固
しつつある液相と固相とが共存する温度域において、二
次金型中における余肉部の押圧が行われることが望まし
い。液相の存在比率が20〜30%程度となるような温
度域で行われるのが、最も好ましい。但し、この固液共
存状態における成形は、上記第一要旨に規定される発明
方法にとっては、必須でない場合がある。例えば、形成
すべき凹部形状が単純で、浅い場合には、液相の存在を
必要としない。二次金型の分割様式は、上下分割、左右
分割、上下横分割など、いずれの方式も採用可能であ
る。
【0012】本発明の第二の要旨は、前記第一要旨にお
いて規定された軽金属製品の成形方法において、予備成
型物に凹部が形成されており、該凹部に、目的製品の凹
部形状と同一若しくは近似した外形を有する入子型を、
最終成型物から抜去可能に充填した状態で、二次金型中
において該予備成型物に予め設けられている余肉部を押
圧手段によって押圧することを特徴とする軽金属製品の
成形方法にある。
【0013】上記の入子型は、一般的には、二次金型に
設けた開口を通して予備成型品の凹部に挿入充填され
る。入子型の案内通路となるこの開口は、入子型の一部
分で閉塞された状態で予備成型物に挿入充填されて、押
圧手段による余肉部の押圧が行われ、成形後に、流体圧
シリンダ等を備えた抜き型装置で成型物から抜去する。
従って、入子型は、抜き勾配が設けられていることが望
ましい。また、目的製品の凹部形状が、その最終製品形
状通りに入子型を製作すると、成型後の抜去が不可能に
なってしまうような凹部形状を備えている場合は、抜去
可能で且つ最終製品形状に近い外形を備えた入子型を用
い、抜去後に、簡単な切削加工等により目的製品とす
る。
【0014】上記第一若しくは第二要旨において規定さ
れる方法において、余肉部を押圧する押圧手段の外形
を、目的製品に形成されるべき穴、及び/又は、凹部の
形状をなすように形成しておき、所定の鍛造比を満足さ
せるような余肉部の移動を実現すると共に、製品に設け
るべき横穴等の凹部を形成することも、上記発明の範囲
に含まれる。上記第一及び第二要旨の発明方法は、鋳造
による予備成形により、目的製品に近い形状が既にでき
ているので、余肉部を部分加圧して成形する際に、ガス
の巻き込み、酸化膜や異物の巻き込みが生じたり、被成
形金属が狭隘部を通過する際に生じやすいめくれ現象や
異なった金属組織の合わさり目が生じるといったことが
生じない。製品は、密閉型中で加圧成形されるので、形
状精度が高い。更に、液相が混在する状態で成形が行わ
れるので、従来の鍛造加工では、形成できなかった横穴
などを同時成形できる。
【0015】本発明の第三の要旨は、軽金属材料を主体
とする鋳物用溶湯を鋳造金型中において成形することに
より、凹部を有すると共に所定の鍛造比を確保するため
の余肉を含んだ、最終目的製品に近い形状の予備成型物
を作り、該予備成型物に形成された前記凹部に、目的製
品の凹部形状と同一か、或いは、それに近似した外形を
有する入子型を、最終成型物から抜去可能に充填した状
態で、前記予備成型物の金属組織中に固相と液相とが共
存する温度域で、鍛造金型によって塑性加工を施したの
ち、前記入子型を抜き取り、必要に応じて後加工処理を
加えることを特徴とする軽金属製品の成形方法にある。
【0016】上記第三要旨において規定される発明にお
いて、鍛造金型に収容された予備成型物に設けられてい
る凹部が、移動側の鍛造金型の移動方向と交差する方向
に伸長する凹部を含み、該凹部に固定側鍛造金型を通し
て入子型が挿入出来るように構成されている場合も、上
述の発明の範囲に含まれる。尚、上記第一乃至第三要旨
において、予備成型物の鋳造方法は、重力鋳造法、低圧
鋳造法、遠心鋳造法等、任意の鋳造法を採用することが
できる。上記第三要旨による発明によれば、鋳造による
予備成型品に、凹部や横穴などを予め形成して、これに
入子型を挿入して成形することにより、半凝固状態まで
予熱された予備成型物が半流動状態で入子型の周囲に均
一に回りこんで充填されるので、入子型に変形を及ぼす
ような力が全く作用せず、従来の鍛造加工では、形成で
きなかった横穴や凹部などを、鍛造により同時に形成で
きる。以下に、実施例を掲げて、より具体的に説明す
る。
【0017】
【実施例1】アルミニウム合金から成る鋳物用溶湯を、
一次金型としての重力鋳造用金型(図示せず)中に、常
法に基づいて流し込んで、図1に示す、予備成型物1を
作る。予備成型物1には、予め、最終目的製品2に設け
るべき穴3、3の位置に相当する部分とその上部に、鍛
造比を考慮して、十分な量の余肉部1a、1aを、一部
分が上方に突出する状態で設けておく。このような予備
成型物1を、十分に定形性が得られた時点で、鋳造用金
型を開いて取出し、必要ならば、加熱炉において、加温
して、使用したアルミニウム鋳物合金の固液共存の温度
域(例えば550〜600℃)に保ち、これを、予め保
温してある二次金型の下型5上に載置し、上型6を閉じ
る。予備成型物の形状は、鍛造比を考慮して最終製品形
状を持つ二次金型内部の形より一回り小さく形成されて
いる。
【0018】但し、二次金型の上型6には、余肉部1
a、1bの頂部を開放する開口6a、6bが設けられて
おり、この開口6a,bに、押圧手段としての、プレス
ロッド7a、7bの下端が、油圧シリンダ等によって、
上下往復動自在に、臨ましめてある。プレスロッド7
a,bの外形は、目的製品2の穴3、3の形状と同じに
形成されている。上型6を閉じたら直ちに、プレスロッ
ド7a,bを下降させて、下死点まで進入させ、余肉部
1a,1aを押圧して周囲の鋳物組織へ押し込むことに
よって、鋳物組織の加圧及び移動を生じさせ、予備成型
物1は、二次金型と予備成型物1との隙間を埋めるよう
に形状を変化させて、二次金型内壁を強圧することによ
り、成形が終了する。プレスロッドを後退させ、二次金
型を開いて成形物を取出し、必要に応じて、穴3の周縁
のトリミング等をすることにより、目的製品2を得る。
【0019】
【効果】上記方法によれば、二次成形時における鋳物組
織は、半凝固状態にあることから、押圧手段によって鋳
物肉の移動は、緩やかで、空気を巻き込むことがなく、
又、鋳物組織も、ほぼ同じ大きさの結晶組織が熔融金属
中に密に分散した状態であるため、密度が均一で、健全
な組織を持つ成型物が得られる。更に、二次金型6は、
密閉されているので、上下型の分割面8にバリが発生せ
ず、かすかに、一条の線が見える程度で、バリ取り工程
が不要で、外観も損なわれない。
【0020】
【実施例2】図3に示す予備成型物10は、実施例1と
同様に、アルミニウム鋳物合金を用いて、重力鋳造用金
型により鋳造されたものである。この予備成型物10
は、目的製品の形状に近い主成型部11とこの主成型物
11を健全化するための押湯部12とから成る。主成型
物11には、図5に示す最終目的製品20に設けられて
いる横穴21の形成位置に相当する場所に、該横穴21
より、大径の横穴13が形成されている。このような予
備成型物10を、固相と液相とが共存する温度に予熱
し、横方向から移動して型を密閉する左型15と、固定
されている右型16とから成る二次金型中に収納し、押
湯部12の頂部を除いて密閉する。二次金型も第1実施
例の場合と同様に、保温されている。
【0021】右型には、予備成型物の横穴13に相当す
る位置に、横穴13と重なる透孔17が形成されてお
り、この透孔17に、目的製品20の横穴21の形状と
同じ外形を備えた入子型18が、油圧シリンダ19のシ
リンダロッド19aによって、二次金型内部へ出入自在
に設けられている。この入子型18を横穴13に収納
し、二次金型に設けられた、押湯部12の頂部12aの
上方開口から、押圧手段としてのプレスロッド20を下
降させて、押湯部12を加圧する。予備成型物10は、
半凝固状態であるので、プレスロッド20の加圧力は、
さほど大きな力を必要としない。通常は、2000〜4
000kg/cm2の加圧力で十分に目的を達する。プ
レスロッド20によって押湯部のみを加圧する、部分加
圧成形が終了したら、プレスロッドを上昇させると共に
入子型を成形物から離脱させ、左右型を開いて、成型物
を取り出し、押湯部の残りを目的製品20との境界部2
2において分離すれば、図5に示すような横穴21を備
えた目的製品20が得られる。
【0022】
【効果】上記方法によれば、目的製品は、実施例1の場
合と同様な利点を備えた上に、従来、切削加工によっ
て、形成していた横穴21も同時に形成できる。しかも
横穴内部は、切削加工に比べて、はるかに滑かな面が得
られる。
【0023】
【実施例3】図6及び7は、実施例2と同じ方法をよ
り、能率よく生産する方法に関するものである。重力金
型鋳造法により作られたアルミニウム合金鋳物から成る
予備成型物30は、目的製品形状に近い形状を備えた主
成型部31と、余肉部としての押湯部33と、二次金型
の一方の固定型35中に設けられた位置決めピン37に
吊るすため孔32aを備えた掛止部32が設けられてい
る。主成型部31には、側面に、最終目的製品に設けら
れるべき横穴より一回り大きい横穴34が設けられてい
る。一方二次金型は、ダイホルダー等に設けられた固定
プラテン37に固定された固定型35と、該固定型35
に側方から近づいて、型を閉じる移動型36とから成
る。
【0024】固定型35には、予備成型物31の孔32
aに挿通して、予備成型物を所定位置に位置決めするピ
ン37と、前記横穴34に挿入すべき入子型38と、該
入子型を固定型35の横穴34に対応する位置に設けた
開口部39を通して、出し入れする油圧シリンダ40が
設けられている。更に、固定型35には、押湯部33が
対面する部分に、案内開口35aが設けられており、こ
の中に、押圧手段としてのプレス型41が往復動自在に
収納されている。プレス型41を駆動するピストンロッ
ド42は、固定プラテン37の下部を貫通するシリンダ
43を通して、図示しない油圧シリンダのピストンに連
結する。36aは、移動型36に穿設された、位置決め
ピン37の逃し孔である。
【0025】このような二次金型を用いて、予備成型物
31を固液が共存するような温度域まで、十分に加熱し
てから、適宜な搬送手段によって、位置決めピン37に
掛け止め固定する。次に入子型38を移動して横穴34
中に挿入し、更に、プレス型41を加圧開始位置まで前
進させると共に、移動型36を移動して、二次成形型を
閉じる。この段階までに、二次成形型は、部分押圧成形
が可能な所望温度域になるように予熱或いは保温されて
いる。この状態で、プレス型41が押湯部33を加圧し
二次成形が行われる。次いで、プレス型41の後退、入
子型38の離脱、移動型36の移動が行われ、成型品が
取り出される。
【0026】
【効果】上記のような二次金型を用いれば、予備成型物
の予熱、若しくは保温、搬送、二次金型への装着、金型
からの取出等の工程の自動化が容易で、横穴34などの
凹部を備えた凹凸に富む製品も、押湯部33や掛止部3
2のプレスカット等により、簡単に且つ能率よく行うこ
とができ、複雑な製品を低コストで製造できる。
【0027】
【実施例4】図8〜9は、本発明方法の第4実施例を示
すものである。予備成型物50は、前記実施例1〜3の
場合と全く同様に、重力鋳造金型により鋳造されたアル
ミニウム合金鋳物である。この予備成型物50には、図
9の最終目的製品70に設けるべき横穴71、72よ
り、夫々大きい、大小の横穴51、52が、形成されて
いる。一方、二次金型は、ダイホルダーに固定されてい
る鍛造下型61と、上下に移動する鍛造上型62とから
なり、下型61には、目的製品70の横穴71と72の
形状を備えた入子型63と64とが、夫々、該下型61
の側壁面に設けた開口65、66に夫々臨ましめてあ
る。
【0028】一方、上型62には、目的製品70に、そ
の上面中央部付近から下方に伸長するように設けられる
べき縦穴73を、形成するための突出部69が設けられ
ている。このような鍛造型中に、予備成型物50を予熱
するか、若しくは、未だ、凝固が終了せず、固相と液相
とが未だ混在して共存する温度において鋳造型から取り
出すかして、下型61にセットする。もちろん、上、下
型62、61も、離型剤の塗布に差し支えない範囲で十
分に予熱しておく。入子型63、64を夫々横穴51、
52内の所定の位置に挿入固定し、上型62をゆっくり
と下降させて、予備成型物を加圧成形する。成形が終了
したら、上型62を上に移動すると共に、入子型63、
64を後退させ、目的成型物を型から外す。
【0029】
【効果】上記の方法によれば、入子型63、64は、予
め設けられた横穴51、52の中に収納されており、加
圧時に、上型の突出部69により排除された余肉部50
aやその他の余肉部が、入子型の周囲に均一に充填され
てくるので、加圧により、変形する恐れが全くなく、横
穴72が可成り細長いものであっても、成形後に、容易
に引き抜くことができる。特に、突出部69の移動域等
に当たり、入子型が干渉されて、変形の恐れがある場合
(例えば、目的製品の横穴と縦穴が交わって連通してい
る場合など)においては、図9の場合のように、連通寸
前の状態まで、縦穴73、横穴71、72を設けてお
き、必要に応じて、切削加工により、連通させる。この
場合、従来の鍛造品に横穴を開けるのに比較して、加工
は極めて簡単になる。
【0030】上記実施例4の方法によれば、細くて深い
横穴が容易に形成でき、しかも、鍛造成形工程により、
鋳物組織が十分に改善されて、高品質の製品が安価に得
られる。また、予備成型物の加圧力は、油圧等による2
000〜4000Kg/cm2程度で十分で、成形に要
するエネルギーは、従来の鍛造に比して、遥かに小さく
て済み、衝撃力よりは、押圧力による成形が主体となる
ので、騒音も少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の第1実施例の要部を示す説明図で
ある。
【図2】第1実施例による方法で作られた目的製品の外
形を示す説明図である。
【図3】本発明方法の第2実施例に用いる予備成型品の
外形を示す説明図である。
【図4】本発明方法の第2実施例の二次金型による成形
工程を示す説明図である。
【図5】本発明方法の第2実施例の目的製品の外形を示
す説明図である。
【図6】本発明方法の第3実施例において、予備成型品
を固定型にセットした状態を示す説明図である。
【図7】本発明方法の第3実施例において使用する二次
金型の構成を示す説明図である。
【図8】本発明方法の第4実施例の要部を示す説明図で
ある。
【図9】本発明方法の第4実施例の目的製品の構成を示
す断面説明図である。
【符号の説明】
1、10、30、50 予備成型物 2、20、70 目的製品 1a、50a 余肉部 5、6、15、16、35、36 二次金型 7a、7b プレスロッド 12、33 押湯部 18、34、63、64 入子型 20 プレスロッド 37 位置決めピン 41 プレス型 71、72 横穴

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軽金属材料を主体とする鋳物用溶湯を一次
    金型中において成形することにより、最終製品より一回
    り小さい予備成型物を鋳造し、該予備成型物を、目的製
    品の形状を備え後記押圧手段の移動域を除いて密閉され
    た二次金型中に収容し、該予備成型物が定形性を阻害さ
    れない限度においてなるべく高温で、該予備成型物に所
    定の鍛造比を確保すべく予め形成しておいた余肉部の一
    部若しくは全部を前記二次金型に付設した1以上の押圧
    手段によって押圧することにより、前記余肉部を目的製
    品側に移行させて、所望形状の目的製品を成形すること
    を特徴とする軽金属製品の成形方法。
  2. 【請求項2】軽金属材料を主体とする鋳物用溶湯を一次
    金型中において成形することにより、最終製品より一回
    り小さい予備成型物を鋳造し、該予備成型物を、目的製
    品の形状を備え後記押圧手段の移動域を除いて密閉され
    た二次金型中に収容し、該予備成型物の金属組織中に、
    液相と固相とが共存する温度域において、該予備成型物
    に所定の鍛造比を確保すべく予め形成しておいた余肉部
    の一部若しくは全部を前記二次金型に付設した1以上の
    押圧手段によって押圧することにより、前記余肉部を目
    的製品側に移行させて、所望形状の目的製品を成形する
    ことを特徴とする軽金属製品の成形方法。
  3. 【請求項3】予備成型物に凹部が形成されており、該凹
    部に、目的製品の凹部形状と同一若しくは近似した外形
    を有する入子型を、最終成型物から抜去可能に充填した
    状態で、二次金型中において該予備成型物に予め設けら
    れている余肉部を押圧手段によって押圧する、請求項2
    の軽金属製品の成形方法。
  4. 【請求項4】押圧手段が、目的製品に形成されるべき
    穴、及び/又は、凹部の形状を備えている請求項1〜3
    のいずれかに記載の軽金属製品の成形方法。
  5. 【請求項5】軽金属材料を主体とする鋳物用溶湯を鋳造
    金型中において定形性を付与することにより、凹部を備
    え所定の鍛造比を確保するための余肉を含み目的製品に
    近い形状の予備成型物を作り、予備成型物に形成された
    前記凹部に、目的製品の凹部形状と同一若しくは近似し
    た外形を有する入子型を、最終成型物から抜去可能に充
    填した状態で、該予備成型物の金属組織中に、液相と固
    相とが共存する温度域において、鍛造金型によって鍛造
    加工を施したのち、前記入子型を抜き取り、必要に応じ
    て、後加工処理を加えて目的製品とすることを特徴とす
    る軽金属製品の成形方法。
  6. 【請求項6】固定側鍛造金型に収容された予備成型物に
    設けられている凹部が、移動側鍛造金型の移動方向と交
    差する方向に伸長する凹部を含み、該凹部に固定側鍛造
    金型を通して入子型が挿入出来るように構成されている
    請求項5の軽金属製品の成形方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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FR2818565A1 (fr) * 2000-12-27 2002-06-28 Serio Emile Di Procede de fabrication de pieces moulees puis forgees comprenant un ou deux evidements et installation de mise en oeuvre

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