JPH07194661A - 抗菌性ゴムマットの製造方法 - Google Patents
抗菌性ゴムマットの製造方法Info
- Publication number
- JPH07194661A JPH07194661A JP35516893A JP35516893A JPH07194661A JP H07194661 A JPH07194661 A JP H07194661A JP 35516893 A JP35516893 A JP 35516893A JP 35516893 A JP35516893 A JP 35516893A JP H07194661 A JPH07194661 A JP H07194661A
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- Japan
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- rubber mat
- rubber
- antibacterial
- peroxide
- mat
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ＭＲＳＡ増殖抑制効果のあるパイル糸使用時
の一体化ゴムマットにおいて、未加硫のゴムをパーオキ
サイド加硫することにより、抗菌効果の不変性を確立す
る。 【構成】 ゴムマットの加硫にパーオキサイド加硫を施
す際、加硫成分としてパーヘキサＶ−４０を配合したも
のを金属イオンを含有する抗菌剤を含む繊維製品から成
るゴムマットとして使用する。
の一体化ゴムマットにおいて、未加硫のゴムをパーオキ
サイド加硫することにより、抗菌効果の不変性を確立す
る。 【構成】 ゴムマットの加硫にパーオキサイド加硫を施
す際、加硫成分としてパーヘキサＶ−４０を配合したも
のを金属イオンを含有する抗菌剤を含む繊維製品から成
るゴムマットとして使用する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、メチシリン耐性黄色ブ
ドウ球菌（ＭＲＳＡと略記）や緑膿菌等の細菌の増殖抑
制効果を有するパイル糸使用時の一体化ゴムマットの製
造方法に係るもので、抗菌効果の不変性に優れたゴムマ
ットの製造方法に関するものである。
ドウ球菌（ＭＲＳＡと略記）や緑膿菌等の細菌の増殖抑
制効果を有するパイル糸使用時の一体化ゴムマットの製
造方法に係るもので、抗菌効果の不変性に優れたゴムマ
ットの製造方法に関するものである。
【０００２】尚、本発明においての抗菌性マットとはＭ
ＲＳＡや緑膿菌、肺炎肝菌、白癬菌、サルモネラ菌等の
細菌の増殖を抑制するマットであり、医療機関、又は医
療機関に準ずる施設、例えば老人福祉施設、児童福祉施
設、及び助産婦施設等において、又、在宅介護用品とし
て玄関及び各入口に敷設し、細菌の屋内への侵入を防止
すると共に、細菌の増殖を防止する目的に使用するマッ
トを言う。
ＲＳＡや緑膿菌、肺炎肝菌、白癬菌、サルモネラ菌等の
細菌の増殖を抑制するマットであり、医療機関、又は医
療機関に準ずる施設、例えば老人福祉施設、児童福祉施
設、及び助産婦施設等において、又、在宅介護用品とし
て玄関及び各入口に敷設し、細菌の屋内への侵入を防止
すると共に、細菌の増殖を防止する目的に使用するマッ
トを言う。
【０００３】又、本発明においてのパーオキサイド加硫
とは、加硫剤として有機のペルオキシド又はヒドロペル
オキシドを用いる無硫黄加硫の一種で、過酸化物が分解
してラジカルを生じ、これが結合力の弱い水素を重合体
から引き抜き、できた重合体ラジカルが結合して、炭素
と炭素が結合し加硫する方法である。
とは、加硫剤として有機のペルオキシド又はヒドロペル
オキシドを用いる無硫黄加硫の一種で、過酸化物が分解
してラジカルを生じ、これが結合力の弱い水素を重合体
から引き抜き、できた重合体ラジカルが結合して、炭素
と炭素が結合し加硫する方法である。
【０００４】
【従来の技術】従来のゴムマットの製造は、塩化ビニル
等の軟質樹脂をゾル状でマットの繊維部（基布及びパイ
ル）と接着させ熱処理を行って固化させる方法や、未加
硫のゴムシート上に繊維部を乗せた後、熱プレス処理を
行って接着、固化させる方法、又、ＮＢＲ（アクリロニ
トリル−ブタジエン共重合体ゴム）を基布全面に塗布し
必要により加硫することにより形成された薄いバッキン
グ層と、ＮＢＲから成る未加硫のシート状物を、マット
の薄いバッキング面と重ね合わせ、加熱プレス加工によ
って薄いバッキング層と厚い枠状バッキングとを接着、
一体化させると共に加硫する方法がとられている。（例
えば、特公平３−４７８４４号公報参照）
等の軟質樹脂をゾル状でマットの繊維部（基布及びパイ
ル）と接着させ熱処理を行って固化させる方法や、未加
硫のゴムシート上に繊維部を乗せた後、熱プレス処理を
行って接着、固化させる方法、又、ＮＢＲ（アクリロニ
トリル−ブタジエン共重合体ゴム）を基布全面に塗布し
必要により加硫することにより形成された薄いバッキン
グ層と、ＮＢＲから成る未加硫のシート状物を、マット
の薄いバッキング面と重ね合わせ、加熱プレス加工によ
って薄いバッキング層と厚い枠状バッキングとを接着、
一体化させると共に加硫する方法がとられている。（例
えば、特公平３−４７８４４号公報参照）
【０００５】この上記の製造方法での加硫の際、使用さ
れる加硫系には硫黄を含有したものが主流である。この
硫黄は、ゴムの分子と分子とを継ぐ働きがあるためであ
る。
れる加硫系には硫黄を含有したものが主流である。この
硫黄は、ゴムの分子と分子とを継ぐ働きがあるためであ
る。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ＭＲＳＡ、肺炎肝菌、
緑膿菌等の細菌の増殖を抑制する繊維製品としては、有
機系の抗菌剤を使用する場合と無機系の抗菌剤を使用す
る場合に大別される。洗濯耐久性に優れた抗菌性繊維を
得るには、耐熱性に優れた無機系抗菌剤を合成繊維に練
り込むことが一般に有効である。無機系の抗菌剤として
は、ゼオライトジルコニウム、アパタイト、チタニア等
に銀イオンを担持させたものが開発されている。本発明
では、抗菌剤としてゼオライトやリン酸ジルコニウムに
銀イオンを担持させた、いわゆる銀ゼオライトなどを用
い、これをポリエステルの紡糸時に混合紡糸（銀ゼオラ
イトの添加率２％）した抗菌性ポリエステル繊維を用い
た。尚、銀イオンは広い抗菌性を有している。
緑膿菌等の細菌の増殖を抑制する繊維製品としては、有
機系の抗菌剤を使用する場合と無機系の抗菌剤を使用す
る場合に大別される。洗濯耐久性に優れた抗菌性繊維を
得るには、耐熱性に優れた無機系抗菌剤を合成繊維に練
り込むことが一般に有効である。無機系の抗菌剤として
は、ゼオライトジルコニウム、アパタイト、チタニア等
に銀イオンを担持させたものが開発されている。本発明
では、抗菌剤としてゼオライトやリン酸ジルコニウムに
銀イオンを担持させた、いわゆる銀ゼオライトなどを用
い、これをポリエステルの紡糸時に混合紡糸（銀ゼオラ
イトの添加率２％）した抗菌性ポリエステル繊維を用い
た。尚、銀イオンは広い抗菌性を有している。
【０００７】しかしながら、従来のゴムマットには加硫
時に硫黄が使用されているため、このままゴムマットと
して使用すると、抗菌剤に含有されている銀イオンと硫
黄とが化学反応を起こし、硫化銀等を生成し、不活性化
する。このため、細菌の繁殖を抑制する働きを阻害、商
品化に至らなかった。
時に硫黄が使用されているため、このままゴムマットと
して使用すると、抗菌剤に含有されている銀イオンと硫
黄とが化学反応を起こし、硫化銀等を生成し、不活性化
する。このため、細菌の繁殖を抑制する働きを阻害、商
品化に至らなかった。
【０００８】本発明は、ＭＲＳＡ、緑膿菌等の細菌の増
殖を抑制するパイル糸使用時に、抗菌効果の不変性に優
れた一体化ゴムマットの製造方法を提供することを目的
としている。
殖を抑制するパイル糸使用時に、抗菌効果の不変性に優
れた一体化ゴムマットの製造方法を提供することを目的
としている。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、金属イオンを含有する抗菌剤を含む繊維から成る抗
菌性ゴムマットにパーオキサイド加硫したものを使用す
る。
に、金属イオンを含有する抗菌剤を含む繊維から成る抗
菌性ゴムマットにパーオキサイド加硫したものを使用す
る。
【００１０】
【作用】上記のようにゴム加硫方法としてパーオキサイ
ド加硫をすれば、硫黄を使用していないため、化学反応
を起こさず、増殖抑制効果を維持することができる。
ド加硫をすれば、硫黄を使用していないため、化学反応
を起こさず、増殖抑制効果を維持することができる。
【００１１】
【実施例】ＭＲＳＡ、緑膿菌等の細菌の増殖を抑制する
パイル糸として、銀ゼオライトを２重量％含有する抗菌
性ポリエステル繊維（２デニール×５１ｍｍ短繊維）１
００％から成る１０番手の太さの糸を用いた。該糸を６
本合撚して、ポリエステル繊維から成る１次基布に植設
して、タフト生機を得た。
パイル糸として、銀ゼオライトを２重量％含有する抗菌
性ポリエステル繊維（２デニール×５１ｍｍ短繊維）１
００％から成る１０番手の太さの糸を用いた。該糸を６
本合撚して、ポリエステル繊維から成る１次基布に植設
して、タフト生機を得た。
【００１２】
【表１】
【００１３】次に、表１のようにゴムの原料となるＮＢ
−１８１ＡにパーヘキサＶ−４０を配合し、カレンダー
圧延機によりシート圧延する。この未加硫のゴムシート
上に、上述のタフト生機を載せ、１６０℃×１０分間加
硫、熱プレス処理し接着、一体化ゴムマットを得た。
尚、パーヘキサＶ−４０を配合の際、割合は、表１に記
すようにＮＢ−１８１Ａを１８７．６に対しパーヘキサ
Ｖ−４０を３で配合するのが望ましい。
−１８１ＡにパーヘキサＶ−４０を配合し、カレンダー
圧延機によりシート圧延する。この未加硫のゴムシート
上に、上述のタフト生機を載せ、１６０℃×１０分間加
硫、熱プレス処理し接着、一体化ゴムマットを得た。
尚、パーヘキサＶ−４０を配合の際、割合は、表１に記
すようにＮＢ−１８１Ａを１８７．６に対しパーヘキサ
Ｖ−４０を３で配合するのが望ましい。
【００１４】表１のパーヘキサＶ−４０とは、パーオキ
サイド加硫の際の加硫系の成分である。（表２参照）
サイド加硫の際の加硫系の成分である。（表２参照）
【００１５】
【表２】
【００１６】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、ＭＲＳ
Ａ、緑膿菌等の細菌の増殖を抑制できるパイル糸使用時
のゴムマットの加硫方法に、パーオキサイド加硫したも
のを使用することにより、抗菌効果の不変性に優れた一
体化ゴムマットができる。
Ａ、緑膿菌等の細菌の増殖を抑制できるパイル糸使用時
のゴムマットの加硫方法に、パーオキサイド加硫したも
のを使用することにより、抗菌効果の不変性に優れた一
体化ゴムマットができる。
【００１７】表３に本発明のゴムマットのＭＲＳＡに対
する抗菌力試験結果を示す。従来よりの硫黄加硫タイプ
ではゴムマットとした段階で抗菌性が低下している。
する抗菌力試験結果を示す。従来よりの硫黄加硫タイプ
ではゴムマットとした段階で抗菌性が低下している。
【００１８】
【表３】
【００１９】
【表４】
【００２０】表４は、抗菌力の試験方法を記したもので
ある。
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉永 智祥 熊本県上益城郡嘉島町上島2064番地 つち やゴム株式会社内 (72)発明者 江嵜 為丸 大阪市北区梅田１−12−39 株式会社クラ レ内
Claims (1)
- 【請求項１】 金属イオンを含有する抗菌剤を含む繊維
製品から成るゴムマットにおいて、該繊維製品の裏ゴム
加工時に、パーオキサイド（過酸化物）加硫することを
特徴とする一体化ゴムマットの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35516893A JPH07194661A (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | 抗菌性ゴムマットの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35516893A JPH07194661A (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | 抗菌性ゴムマットの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07194661A true JPH07194661A (ja) | 1995-08-01 |
Family
ID=18442342
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35516893A Pending JPH07194661A (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | 抗菌性ゴムマットの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07194661A (ja) |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0973386A1 (en) * | 1997-02-28 | 2000-01-26 | Milliken Research Corporation | Sculpted floor mat |
| US6448306B1 (en) | 2001-03-23 | 2002-09-10 | Milliken & Company | Antimicrobial articles made from nitrile or natural rubber |
| US6455610B1 (en) | 2001-03-23 | 2002-09-24 | Milliken & Company | Antimicrobial pre-vulcanized rubber compositions |
| WO2002077095A3 (en) * | 2001-03-23 | 2003-02-27 | Milliken & Co | Antimicrobial rubber compositions |
| US6555599B2 (en) | 2001-03-26 | 2003-04-29 | Milliken & Company | Antimicrobial vulcanized EPDM rubber articles |
| US6846871B2 (en) | 2003-04-25 | 2005-01-25 | Milliken & Company | Antimicrobial resin cured rubber articles and prevulcanized compositions |
| US6852782B2 (en) | 2003-04-25 | 2005-02-08 | Milliken & Company | Antimicrobial articles and compositions made from non-silicone vulcanized rubber |
| US6943205B2 (en) | 2003-04-25 | 2005-09-13 | Milliken & Company | Antimicrobial articles and compositions made from styrene butadiene rubber |
| US7060739B2 (en) | 2003-04-25 | 2006-06-13 | Milliken & Company | Antimicrobial fluoroelastomer rubber articles and compositions |
| JP2008031485A (ja) * | 2001-12-12 | 2008-02-14 | Milliken & Co | 抗菌性着色加硫ゴム物品 |
| US9187855B2 (en) | 2004-10-22 | 2015-11-17 | Whirlpool Corporation | Modular laundry system with work surface |
-
1993
- 1993-12-29 JP JP35516893A patent/JPH07194661A/ja active Pending
Cited By (18)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0973386A4 (en) * | 1997-02-28 | 2001-04-18 | Milliken Res Corp | RELIEF FLOOR MATS |
| EP0973386A1 (en) * | 1997-02-28 | 2000-01-26 | Milliken Research Corporation | Sculpted floor mat |
| EP1381644A4 (en) * | 2001-03-23 | 2005-11-02 | Milliken & Co | ANTIMICROBIAL RUBBER COMPOSITIONS |
| US6448306B1 (en) | 2001-03-23 | 2002-09-10 | Milliken & Company | Antimicrobial articles made from nitrile or natural rubber |
| US6455610B1 (en) | 2001-03-23 | 2002-09-24 | Milliken & Company | Antimicrobial pre-vulcanized rubber compositions |
| WO2002077095A3 (en) * | 2001-03-23 | 2003-02-27 | Milliken & Co | Antimicrobial rubber compositions |
| CN1303142C (zh) * | 2001-03-23 | 2007-03-07 | 美利肯公司 | 抗微生物橡胶组合物 |
| US6555599B2 (en) | 2001-03-26 | 2003-04-29 | Milliken & Company | Antimicrobial vulcanized EPDM rubber articles |
| JP2008031485A (ja) * | 2001-12-12 | 2008-02-14 | Milliken & Co | 抗菌性着色加硫ゴム物品 |
| US6943205B2 (en) | 2003-04-25 | 2005-09-13 | Milliken & Company | Antimicrobial articles and compositions made from styrene butadiene rubber |
| US7060739B2 (en) | 2003-04-25 | 2006-06-13 | Milliken & Company | Antimicrobial fluoroelastomer rubber articles and compositions |
| US6852782B2 (en) | 2003-04-25 | 2005-02-08 | Milliken & Company | Antimicrobial articles and compositions made from non-silicone vulcanized rubber |
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| US9187855B2 (en) | 2004-10-22 | 2015-11-17 | Whirlpool Corporation | Modular laundry system with work surface |
| US9546442B2 (en) | 2004-10-22 | 2017-01-17 | Whirlpool Corporation | Modular laundry system and laundry module |
| US9611578B2 (en) | 2004-10-22 | 2017-04-04 | Whirlpool Corporation | Modular laundry system |
| US10041201B2 (en) | 2004-10-22 | 2018-08-07 | Whirlpool Corporation | Modular laundry system |
| US10443176B2 (en) | 2004-10-22 | 2019-10-15 | Whirlpool Corporation | Laundry system |
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