JPH07194628A - 歯型咬合器 - Google Patents

歯型咬合器

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JPH07194628A
JPH07194628A JP32616993A JP32616993A JPH07194628A JP H07194628 A JPH07194628 A JP H07194628A JP 32616993 A JP32616993 A JP 32616993A JP 32616993 A JP32616993 A JP 32616993A JP H07194628 A JPH07194628 A JP H07194628A
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JP
Japan
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socket
hinge
mold
articulator
tooth
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JP32616993A
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English (en)
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Michel Alan Westdick
ウェストディック・マイケル・アラン
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UNIDENT PATENTHOLDERS CC
Yunidento Patentohorudaazu C C
Original Assignee
UNIDENT PATENTHOLDERS CC
Yunidento Patentohorudaazu C C
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 迅速且つ容易に歯型の成型を行う。 【構成】 2つの歯型からなる歯型咬合器10である。
この歯型咬合器10は、部分的に型枠18内に流し込ま
れた凝結材料内に埋め込まれ、それぞれが差し込み部5
8とソケット38との結合部の一部からなる一対の接続
部材16と、それぞれが差し込み部58とソケット38
との結合部の他の部分からなり、ヒンジ片22への係合
を図る係合部36を有する一対のコネクタ14と、連結
部26を中心に可動可能に連結された2つのヒンジ片2
2からなり、それぞれのヒンジ片22が上記コネクタ1
4の係合部と補完的である係合部を有するヒンジ機構1
2とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、義歯の咬合を適性な関
係に合わせるための歯型咬合器に関し、特に二つの型枠
を備えて構成されてなる。
【0002】
【従来の技術】従来、義歯の咬合を適性な関係に合わせ
るための歯型咬合器が用いられている。この歯型咬合器
は、型枠内に凝結材料を充填して所望の歯型を成型し、
一対の型枠を合わせることにより、上下の歯型が正しい
位置に咬合するように成型するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の歯型咬合器は、
型枠に充填された凝結材料が完全に硬化した後に上下の
型枠の組立てを行う必要があり、歯型の成型に時間を要
していた。すなわち、凝結材料が完全に硬化するまでに
長時間を要し、特に自然乾燥により硬化を図るような場
合には、特に長時間を必要とし、迅速な歯型の成型が行
えないという問題点を有する。
【0004】そこで、本発明は、迅速な歯型の成型を可
能となす歯型咬合器を提供することを目的に提案された
ものである。
【0005】また、本発明は、一対の型枠内の歯型の正
確な位置合わせを容易確実に行うことを可能となす歯型
咬合器相互の位置合わせをを提供することを目的に提案
されたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る二つの歯型
からなる歯型咬合器は、部分的に凝結材料内に埋め込ま
れ、それぞれが差し込み部とソケットとの結合部の一部
からなる一対の接続部材と、それぞれが差し込み部とソ
ケットとの結合部の他の部分からなり、ヒンジ片に対す
る咬み合い係合を行うための係合部を有する一対のコネ
クタと、連結部を中心に可動可能に連結された2つのヒ
ンジ片からなり、それぞれのヒンジ片が上記コネクタの
係合部と補完的である係合部を有するヒンジ機構とから
なる。
【0007】差し込みとソケットの組み合わせは球体の
形をしている。
【0008】各接続部は、差し込みとソケットの組み合
わせの球体部分を含む。球体部分は二つの半球体に分岐
され、それぞれの間に溝を構成する。二つに分岐した半
球体はそれぞれ軸に取り付けられている。接続部は合成
プラスチック材料のように弾力性があり伸縮自在に変形
する材料で構成されており、互いに離間したり接近した
りと転換できる。軸はこれから説明される型との咬み合
わせのための係合部からなる。
【0009】接続部は面対称となっており、一つの側面
は半球体であり他方の側面の軸と咬み合わせ部は面対称
である。このように接続部は二つの半球部分からなって
おり、そのうちの一つは使用中は凝結材料に埋め込まれ
ている。接続部は凝結材料に埋め込まれる代わりに、適
切な差し込み、突起、突出部などに接続が可能である。
【0010】係合部は歯型の開口を塞ぐ平板状のプラグ
となる。さらに係合部は、後に説明する型の開口の溝に
少なくとも一つ対応して咬み合わせるために、少なくと
も一つの突条部またはフランジからなる。
【0011】フランジは周囲が傾斜して細くなった面
と、フリンジの最も広い部分が型に突出して、散開した
突条部を形成する厚さがある。
【0012】各コネクタは、差し込みとソケットの組み
合わせのソケット部分を含む。ソケット部分は合成プラ
スチック材料のように弾力性があり伸縮自在に変形する
材料で構成されており、半球体である。ソケット部分に
は少なくとも一つはスリットがあるので、伸縮自在の転
換や二つに分岐した球状部分とソケットの弾力性によっ
て開く。代わりに、球体部分は、殆ど摩擦もなくソケッ
トにゆるく収められている。
【0013】球状部分の分離及びソケットのスリット
は、付着性材料を受け入れるより広い面にも有益であ
り、以下に説明するように付着性最良が流布される。
【0014】コネクタとヒンジ片の連結結合部は、差し
込みとソケットの構成である。例えば各コネクタが差し
込み部を構成しており、各ヒンジ片がソケット部を構成
している。また、各コネクタはソケット部を構成してお
り、各ヒンジ片は差し込み部を構成している。
【0015】各差し込み部はさらに少なくとも一つは突
条部やスプラインのような連結部またはガイド部があ
り、各ソケットの溝、チャンネル、スプライン等の凹ん
だ連結部や導入部に使用される。好ましくは各差し込み
部が断面に十字形をもち、各ソケット部も断面に十字形
をもつ。このように、差し込みソケットを互いに挿入し
合う咬み合わせによって差し込みとソケットの断面の十
字形を咬み合わせるので、ソケットの中で差し込みが回
転することはない。
【0016】ヒンジ片は可撓性をもった材料の連結部に
よって接続されている。ヒンジ片と連結部は統合されて
おり、ヒンジ片は一体の可撓性材料からなり、ヒンジ片
は可撓性のある連結部より厚みがあるのでヒンジ片は連
結部で回動する。
【0017】各ヒンジ片は補強されて、例えば突条部の
部分の可撓性が少なく、硬さを増しても良い。各ヒンジ
片は三角形の形をしており、可撓性のある材料で作られ
た連結部が三角形の一辺に沿って位置しており、差し込
みとソケットの咬み合わさった部分のソケット部は連結
部のある辺とは反対側の三角形の頂点部に位置する。
【0018】ヒンジ機構とコネクタは異なった合成プラ
スチック材料からなるので、付着性材料は機能しにく
い。例えば、ヒンジはポリプロピレン、コネクタはガラ
ス繊維充填ナイロンからなる。付着性材料が偶発的にコ
ネクタの差し込み部あるいはヒンジのソケット部に付着
するようなことがあれば、互いに付着しないようになっ
ている。
【0019】ヒンジ機構は、ヒンジ片の回動互いに制限
するための支柱を含む。支柱は、ヒンジ片の孔にねじ込
まれ、他のヒンジに隣接して互いにヒンジ片の回動を互
いに制限するネジ釘からなる。あるいは、支柱はヒンジ
片の孔にひっかけるための小突起部があり、他のヒンジ
片に隣接して互いにヒンジ片の回動を互いに制限する。
【0020】孔はスリットの形をしていても良く、釘の
ネジ部と小瘤が互いに係り合う突条部があっても良い。
【0021】釘には平たい形の把持部があり、握りよ
く、孔にねじ込みやすい。
【0022】また、本発明は、歯型咬合器に使用する歯
型を作製するためのキャビティを形成する型を提供す
る。
【0023】型枠は実質的には人の顎の形を真似て三角
形の形をしており、凝結材料が流し込まれるキャビティ
を形成する底部と側壁部をもち、上述したように係合部
を受ける開口がある。この開口は、係合部の少なくとも
1つの突条部またはフランジを受け入れるための少なく
とも1つの凹みあるいは溝がある側面をもつ。
【0024】型枠は、歯型が作製された後、簡単に取り
外せるように可撓性のある材料で作製されている。ま
た、取り外しやすいように、型枠は面取りがしてある。
【0025】さらにまた、本発明は、歯型咬合器と型か
らなる歯型咬合器一式を提供する。
【0026】さらにまた、本発明は、歯型咬合器の接続
部材を提供する。
【0027】さらにまた、本発明は、歯型咬合器のコネ
クタを提供する。
【0028】さらにまた、本発明は、歯型咬合器のヒン
ジ機構を提供する。
【0029】さらにまた、本発明は、歯型咬合器の組立
方法を提供する。組立方法には次のような段階がある。
歯型作製のためのキャビティを区画する型枠の開口に接
続部材を配置するので、ある部分は型枠から突出し、あ
る部分はキャビティ内に突出する。型枠に凝結材料を流
し込み、凝結材料がキャビティ内に突出している接続部
材の部分に流れ込んで、接続部材にはめ込まれた歯型を
形成する。
【0030】接続部と型枠については上記に説明した通
りである。
【0031】上記方法には、上述した一組のコネクタと
ヒンジ機構を一組の歯型の接続部に取り付ける段階を追
加しても良い。
【0032】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照しながら説明す
る。本発明に係る咬合器10は、ヒンジ機構12、一対
のコネクタ14、一対の接続体16及び一対の型枠18
から構成されてなる。なお、対をなす他方の接続体16
及び型枠18は図示されていない。
【0033】ヒンジ機構12は、一対の二等辺三角形の
形をしたヒンジ片22を備えている。これらヒンジ片2
2は、それぞれ底辺部23、等しい長さを有する2つの
側辺部24、底辺部23に対向する頂点部25を備えて
いる。各ヒンジ片22は、可撓性を有する材料により形
成され、これらヒンジ片22を構成する材料と同材料に
より形成された薄肉の可撓性を有する連結部26により
接続されている。
【0034】ここで、ヒンジ機構を構成する可撓性を有
する材料としては、ポリプロピレンが用いられる。
【0035】このように各ヒンジ片22は、ヒンジ機構
12を構成するものであって、連結部26を中心にして
回動操作される。そして、連結部26は、各ヒンジ片2
2の底辺部23に沿って形成されている。また、三角形
状に形成されたヒンジ片22の各辺に沿って突条部30
が形成され、ヒンジ辺22の蝶番片22の硬さを調整し
ている。
【0036】そして、三角形状をなすヒンジ片22の頂
点部25には、円筒形の嵌合凹部33を有する円筒形を
なすソケット32が設けられている。このソケット32
に形成された嵌合凹部33内には、図4に示すように、
4つの溝35が相対向して対称に形成されてなり、以下
に詳しく説明するように断面十字形に形成されている。
【0037】一方、コネクタ14は、図2に示すよう
に、円筒形の基部40に差し込み部36と半球形のソケ
ット38を設けて構成されてなる。
【0038】コネクタ14を構成する差し込み部36
は、長手方向の略全長に亘って十字形の断面を有し、基
部40近傍には環状をなす突条部42が設けられてい
る。また、円筒形をなすソケット32の嵌合凹部33
は、上述したように、内部が断面十字形をなすように形
成されている。また、図示されていないが、嵌合凹部3
3の入口側には、差し込み部36に形成された環状をな
す突条部42が係合する環状の溝部が形成され、この溝
部に突条部42が相対係合することによって差し込み部
36が円筒形をなすソケット30に安定して嵌合可能と
なる。
【0039】また、半球状をなすソケット38は、嵌合
凹部48を有し、相対向する両側に一対のスリット50
が形成されている。なお、ソケット38は、半球状に限
定されるものではなく、図示はしないが円筒形に形成さ
れたものであってもよい。
【0040】コネクタ14は可撓性を有する材料により
構成され、以下に述べるように弾性変形可能である。本
実施例では、ヒンジ片22をポリプロピレンにより形成
したとき、コネクタ15はガラス強化ナイロンからな
る。差し込み部36と円筒状の基部40は、図2に示す
ように、同軸に形成されているが、ソケット38の嵌合
凹部48は差し込み部36及び基部40の軸に対し傾斜
して設けられている。具体的には、ソケット38と差し
込み部36とは、45度の角度を有する。従って、コネ
クタ14は、全体をもって折曲された形状となされてい
る。
【0041】接続体16は、以下に説明するように栓5
4を構成する平板な長円形の係合片からなり、この栓5
4のそれぞれの面から対称に一対の円筒形をなす軸56
が突設されている。この軸56の先端側には、溝59に
よって半球状の二股に分割された球体からなる差し込み
部58が設けられている。この差し込み部58は、球状
に限定されるものではなく、図示はしないが円筒形であ
っても良い。この接続体16も、弾性変形可能な可撓性
のある材料で構成されており、差し込み部58を構成す
る球体のいずれか一方又は他方を弾性変形可能となしよ
うにすることもできる。この場合、溝59を設ける位置
を可変することによって、いずれか一方又は他方の半球
体を弾性変形可能となすことを容易に設定できる。ここ
に用いられる接続体16は、ガラス強化ナイロンにより
形成されてなる。
【0042】本実施例では、二股に分かれた球体からな
る差し込み部58は、摩擦力によりソケット38に嵌合
されてなるので、差し込み部58をソケット38に嵌合
した後、以下に詳しく説明するように、差し込み部58
はこの摩擦力によって、ある方向に緩く嵌合される
【0043】なお、球体からなる差し込み部58は、殆
ど摩擦抵抗なくソケット38に収まるようい構成しても
よい。
【0044】本実施例では、球体からなる差し込み部5
8は、以下に述べるように、初期状態では、接着剤によ
って固定されている。
【0045】そして、型枠18は、円弧状をなす頂点部
を有する二等辺三角形状をなし、成型用キャビティ19
を構成する。この型枠18は、三角形の底辺に対応する
底辺側周壁66と側辺に対応する側辺側周壁68と底面
部70とから構成されてなる。そして、底辺側周壁6
6、側辺側周壁68及び底面部70は、凝結材料が充填
される成型用キャビティ19を区画する。
【0046】長円形の栓54が受け入れられる長円形の
開口部74は、型枠18の底辺側周壁66の略中心に形
成されている。この開口部74の内周面には、以下に説
明するように、栓54の外周縁部が係合する溝部78が
設けられている。
【0047】使用状態において、接続部16が開口部7
4に挿入されるので、軸56の先端に形成した二股に分
かれた球体をなす差し込み部58は成型用キャビティ1
9内に突出し、栓54の外周縁部は、図6に示すように
開口部74の溝部78に係合させられる。接続部16
は、開口部74のいずれの側からも挿入あるいは取り外
しが可能である。そして、焼き石膏等の凝結材料を型枠
18に流し込み、この凝結材料を球体をなす差し込み部
58や軸56の周りに流し凝結することによって図示し
ない歯型が形成される。
【0048】本発明の他の実施例では、図7乃至図8に
示されるように、以下により詳細な説明があるが、栓5
4はその厚さによってその一部が成型用キャビティ19
に突出するので、この突出し部分は焼き石膏の中に埋め
られる。
【0049】石膏が固定すると、接続部16がはめ込ま
れた歯型は、型枠18の底辺側周壁66、側辺側周壁6
8及び底面部70を撓めて型枠18から取り外され、そ
の際接続部16は開口部74の内部で取り外される。コ
ネクタ14の差し込み部36は、ヒンジ機構12のソケ
ット32の嵌合凹部33に嵌合される。この工程は二番
目の型枠18でも繰り返される。
【0050】次に、歯型は患者の歯型に従って正しく並
べられる。接続部16の球体をなす差し込み部58は、
コネクタ14のソケット38内に配置される。歯型は正
しく並べられると、シアノアクリラート等の即効付着剤
がスリット50内に塗布され、ここでこの即効付着剤は
二股に分かれた差し込み部58の外表面及びソケット3
8の嵌合凹部48の内表面に素早く広がり、その後ソケ
ット38内に差し込み部58を固定して歯型を正しく保
持する。同時に、差し込み36の断面及びソケット32
の嵌合凹部33の断面が十字形になっているので、ヒン
ジ機構12に対するコネクタ14の回動を規制する。
【0051】図1、図5及び図6に示す接続部16の他
の実施例を図7に示す。この図7に示す接続部80は、
軸56、球体からなる差し込み部58及び溝59の構成
を前述したものと同様である。栓82は、前述の接続部
16の栓54に類似しているが、この栓82は、外周面
をテーパ面84としている。
【0052】図8に示すように、接続部80は、図1に
示す底面部70及び成型用キャビティ19を有する型枠
18の底辺側周壁66に配置されている。栓82が受け
入れられる先細り状の開口部86は、底壁部66に設け
られている。この開口部86は、成型用キャビティ19
の内方側から外方側に向かって縮径するように形成さ
れ、開口88に向かって狭くなっており、底辺側周壁6
6側の開口端90側は拡径されてなる。
【0053】図8に示すように、使用状態において、接
続部80は内周面をテーパ状とした開口部86に挿入さ
れているので、栓82は開口部86内に配置され、球体
からなる差し込み部58の片方は成型用キャビティ19
内にに配置され、もう片方の球体からなる差し込み部5
8は開口端90を介して底辺側周壁66の外方に突出さ
れている。栓82の一部は成型用キャビティ19内に突
出しており、この成型用キャビティ19内に突出した部
分は拡径した突出部92となされている。この突出部9
2は、以下に説明するように凝結材料に保持される。す
なわち、図示しない歯型は、焼き石膏等の凝結材料を型
枠18に流し込み、球体をなす差し込み部58、軸56
及び栓82から突出した突出部92の回りまで充填され
て凝結される。外周面をテーパ面とした突出部92は、
歯型内の栓82及び接続部80の保持力を高めて保持す
る。
【0054】図9乃至図11では、図1に示すヒンジ機
構12の他の実施例を示す。この図9乃至図11に示す
ヒンジ機構94において、指示符号22、23、24、
25、26、30、32、33、35はそれぞれ図1に
示すヒンジ機構12の同一の指示符号と同じものを指
す。異なった箇所は、突片98をもったスロット96が
一方のヒンジ片22に形成され、円錐状の凹部100が
他方のヒンジ片22に形成されていることである。
【0055】図12、図13及び図14に示すように、
ピン102は、ネジ部14、把持部106及び円弧状を
なす先端部108を有する。このピン102は、突条部
98を有する長径の孔として形成されたスロット96に
ねじ込まれ、このスロット96を通じて凹部100にま
で達する。ピン102は一対のヒンジ片22の開き角度
を互いに規制するための支柱として機能する。ピン10
2を、このピン102の螺合位置を規定する突条部98
を有するスロット96にねじ込んだり外したりすること
により、ヒンジ片22の開き角度を規制し、調整するこ
とができる。図13は、スロット96に挿通されたピン
102により、一対のヒンジ片22間を最大開拡角度1
10まで開いた状態を示す。また、図14は、スロット
96に挿通されたピン102により、一対のヒンジ片2
2間を最小開拡角度112まで開いた状態を示す。この
時、最大開拡角度110は110°、最小開拡角度11
2は30°である。なお、ピン102の円弧状をなす先
端部108は単に凹部100に当接されるだけで固定さ
れていないので、一対のヒンジ片22間の開き角度の調
節は、スロット96にねじ込まれたピン102の適切な
ねじ込み位置によって決定され、ピン102をねじって
調節することにより、正しく調節できる。
【0056】図15では、図12、図13及び図14に
示すピン102の他の実施例を示す。この図15に示す
ピン114も、前述したピン102と同様に、把持部1
06と円弧状をなす先端部108を有する。このピン1
14は、スロット96に対する螺合位置を抑制する部分
としてネジ部104に代えて軸上に一列に並んだ複数の
小突起部116を設けてなる。この小突起部116は、
スロット96内の突条部98と互いに係合する。小突起
部116を設けることによって、ピン114は突条部9
8を介してスロット96の中を間欠的に進退し、円弧状
をなす先端部108が凹部110に当接する。このピン
114も、図12、図13及び図14に示したピン10
2と同様の機能を実現してなるものである。
【0057】
【発明の効果】本発明に係る咬合器は、型枠の歯型を構
成する石膏が完全に乾く前に組み立てを行うことがで
き、迅速な歯型の成型を行うことができる。
【0058】さらに、本発明に係る咬合器は、コネクタ
に設けた差し込み部及びこの差し込み部が嵌合するヒン
ジ片に設けたソケットに形成された嵌合凹部が互いに断
面十字形をなして形成されているので、ヒンジ機構に対
し型枠内の歯型が回転することが防止される。
【0059】また、歯科技工士が型枠を使って作業中
に、コネクタの差し込み部がヒンジ機構側の嵌合凹部か
ら外れることによって歯型が解体してしまうことが頻繁
にあるが、このような事故が確実に防止される。コネク
タに設けた差し込み部とヒンジ機構側の嵌合凹部が断面
の十字形の嵌合によって組み合わせられてなるので、歯
型の定位の変更なしに又は必要最少限度の変更で、容易
に型枠を組み立て直すことができる。
【0060】さらに、接続部の球体からなる差し込み部
を分割する溝部及びコネクタのソケットに設けたスリッ
トによって、コネクタと接続部を固定するための付着性
材料が素早く浸透し、流布する。
【0061】さらにまた、咬合器の各部品は、可撓性・
弾力性のある材料を使用しているので、付着性材料の使
用前には組立・分解が素早く容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る咬合器の組立て斜視図である。
【図2】図1に示す咬合器のコネクタを拡大して示す側
面図である。
【図3】図1に示す咬合器のコネクタを拡大して示す正
面図である。
【図4】図1に示す咬合器のヒンジ片の頂部に設けたソ
ケットの端面図である。
【図5】図1に示す咬合器のコネクタと接続部の結合部
分の拡大平面図である。
【図6】図5に示す型枠に配置された接続部の部分拡大
断面図である。
【図7】図1に示す咬合器の接続部の他の実施例を示す
側面図である。
【図8】図7に示す型枠に配置された接続部の部分断面
図である。
【図9】図1に示す咬合器を構成するヒンジ機構の他の
実施例を示す底面図である。
【図10】図9に示すヒンジ機構の平面図である。
【図11】図10に示すヒンジ機構のAーA線断面図で
ある。
【図12】図9、図10及び図11に示すヒンジ機構を
構成する支柱の側面図である。
【図13】一対のヒンジ片が開いた状態の図10及び図
11に示すヒンジ機構と図12に示す支柱の側面図であ
る。
【図14】図13の一対のヒンジ片が閉じた状態の側面
図である。
【図15】図12に示す支柱の他の実施例を示す側面図
である。
【符号の説明】
10・・・歯型咬合器 12・・・ヒンジ機構 14・・・コネクタ 16・・・接続部 18・・・型枠 22・・・ヒンジ片 36・・・差し込み部 38・・・ソケット

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの歯型からなる歯型咬合器であり、
    この歯型咬合器は、 部分的に凝結材料内に埋め込まれ、それぞれが差し込み
    部とソケットとの結合部の一部からなる一対の接続部材
    と、 それぞれが差し込み部とソケットとの結合部の他の部分
    からなり、ヒンジ片による係合させるための係合部を有
    する一対のコネクタと、 連結部を中心に可動可能に連結された2つのヒンジ片か
    らなり、それぞれのヒンジ片が上記コネクタの係合部と
    補完的である係合部を有するヒンジ機構とからなる。
  2. 【請求項2】 上記結合部を構成する差し込み部は、球
    体形状に形成されてなる請求項1記載の歯型咬合器。
  3. 【請求項3】 上記結合部を構成する球体形状に形成さ
    れてなる差し込み部は、溝部により分離されて二股に分
    かれており、それぞれが半球形に形成されてなる請求項
    2記載の歯型咬合器。
  4. 【請求項4】 上記接続部材に設けられた球体形状に形
    成されてなる差し込みは、軸部の先端に設けられ、弾性
    変形可能な材料により形成されてなる請求項2又は3記
    載の歯型咬合器。
  5. 【請求項5】 各接続部材が、軸上に設けられ軸によっ
    て隔離される球形の2つの差込み部と、これら差込み部
    の間の軸に設けられる係合部とを有する請求項4記載の
    歯型咬合器。
  6. 【請求項6】 上記係合部が、軸に対して直交する方向
    に延び歯型の型枠の開口部を塞ぐ平板状プラグからなる
    請求項5記載の歯型咬合器。
  7. 【請求項7】 上記プラグの周辺面が上記軸の軸方向に
    先細りになる請求項6記載の歯型咬合器。
  8. 【請求項8】 各コネクタが差込み部とソケットとの結
    合部のソケット部を有する請求項1乃至7記載の歯型咬
    合器。
  9. 【請求項9】 上記コネクタのソケット部がその周辺か
    ら内方に延びる少なくとも一つのスリットを有する半球
    体で、かつ弾性変形可能な材料からなる請求項8記載の
    歯型咬合器。
  10. 【請求項10】 上記コネクタとヒンジ片との連結結合
    部が上記差込み部とソケットとにより構成される請求項
    1乃至9記載の歯型咬合器。
  11. 【請求項11】 上記差込み部が上記ソケット部の凹状
    ガイド部に補完的に係合可能なガイド部を有し、これに
    より該ソケット部に対する該差込み部の回動を妨げる請
    求項10記載の歯型咬合器。
  12. 【請求項12】 上記ヒンジ片が弾性材料からなる連結
    部により互いに接続される請求項1乃至11記載の歯型
    咬合器。
  13. 【請求項13】 各ヒンジ片が三角形であり、その一辺
    に沿って上記弾性材料の連結部が位置され、上記連結結
    合部が該三角形において該連結部の位置する辺に対向す
    る頂点に位置される請求項12記載の歯型咬合器。
  14. 【請求項14】 上記ヒンジ機構と上記コネクタは異な
    る合成プラスチック材料からなり、このため付着剤がヒ
    ンジ機構とコネクタを結合しにくい請求項1乃至13記
    載の歯型咬合器。
  15. 【請求項15】 上記ヒンジ機構が、ヒンジ片の互いに
    対する回動を制限する支柱を有する請求項1乃至14記
    載の歯型咬合器。
  16. 【請求項16】 上記支柱は、上記ヒンジ片の一方に設
    けられた孔に転置可能で他方のヒンジ片に当接可能でか
    つ抑制部を有するピンからなり、該抑制部が該ピンを位
    置するための孔を形成するヒンジ片の縁に係合すること
    により、該ピンがヒンジ片の互いに対する回動を制限す
    る請求項15記載の歯型咬合器。
  17. 【請求項17】 上記孔はピンの外径より細径であり上
    記ピンの抑制部と共働する突条部を有する請求項16記
    載の歯型咬合器。
  18. 【請求項18】 上記抑制部がネジである請求項16又
    は17記載の歯型咬合器。
  19. 【請求項19】 上記抑制部が小突起部である請求項1
    6又は17記載の歯型咬合器。
  20. 【請求項20】 請求項1乃至19記載の歯型咬合器に
    用いられる歯型を製造するための凝結材料を受けるくぼ
    みを形成する型枠であり、人間の顎の形に似たほぼ三角
    形で、凝結材料が流し込まれるくぼみを形成する底部及
    び側壁部を有して開口状態であり、請求項6乃至19記
    載の係合部を受けるための開口部が設けられる型枠。
  21. 【請求項21】 請求項1乃至19記載の歯型咬合器
    と、請求項20記載の型枠とからなる歯型咬合器一式。
  22. 【請求項22】 一方が差込み部とソケットとの結合部
    の一部をなし、他方が凝結材料に埋め込まれる埋め込み
    部である二つの部分からなる、請求項1乃至19記載の
    歯型咬合器用の接続部材。
  23. 【請求項23】 上記結合部の差込み部が球体である請
    求項22記載の接続部材。
  24. 【請求項24】 上記球体の結合部が二つの半球体に分
    岐され、軸に取り付けられ、かつ弾性変形可能な材料か
    らなり、これにより該半球体が互いに弾性的に離間及び
    接近可能である請求項23記載の接続部材。
  25. 【請求項25】 差込み部とソケットとの結合部の一部
    をなしヒンジ片との連結のための連結結合部を有する請
    求項1乃至19記載の歯型咬合器用のコネクタ。
  26. 【請求項26】 差込み部とソケットとの結合部のソケ
    ット部をなし、該ソケット部が弾性変形可能な材料から
    なる球形で少なくとも一つのスリットを有し、これによ
    り該球形ソケットのサイズが該ソケットの材料の弾性変
    形により拡大縮小することができる請求項25記載のコ
    ネクタ。
  27. 【請求項27】 上記コネクタとヒンジ片の連結部が差
    込み部とソケットとによる構成で、各差込み部には各ソ
    ケット部内のくぼみガイド部と補完的に係合する少なく
    とも一つの突出ガイド部が設けられる請求項25又は2
    6記載のコネクタ。
  28. 【請求項28】 弾性材料からなる結合部により連結さ
    れる二つのヒンジ片からなり、各ヒンジ片には該ヒンジ
    片の弾性を減少させ硬度を高める突条部状の補強部が設
    けられる請求項1乃至19記載の歯型咬合器用のヒンジ
    機構。
  29. 【請求項29】 歯型成型用キャビティを形成する型枠
    内に、接続部材の一部が該型枠から突出し一部が該キャ
    ビティ内に突出するように、該接続部材を配置する工程
    と、 該型枠に凝結材料を流し込み、該凝結材料を該キャビテ
    ィ内に突出している接続部の一部の周辺に流し、歯型内
    に埋め込まれ歯型から突出する接続部材によって歯型を
    形成する工程とを有する歯型咬合器の組立方法。
  30. 【請求項30】 請求項25乃至27記載の一対のコネ
    クタと請求項38記載のヒンジ機構を歯型の接続部材に
    取り付ける工程を有する請求項29記載の方法。
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