JPH0719458Y2 - 人工歯根 - Google Patents
人工歯根Info
- Publication number
- JPH0719458Y2 JPH0719458Y2 JP7795489U JP7795489U JPH0719458Y2 JP H0719458 Y2 JPH0719458 Y2 JP H0719458Y2 JP 7795489 U JP7795489 U JP 7795489U JP 7795489 U JP7795489 U JP 7795489U JP H0719458 Y2 JPH0719458 Y2 JP H0719458Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- artificial tooth
- tooth root
- bone
- gingiva
- post
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、歯科医療に適用する人工歯根に関するもので
ある。
ある。
従来から用いられている人工歯根は、コバルト−クロム
合金、純チタン、チタン合金製のものが数多く用いられ
ており、顎骨にチャンネルや穴を形成し、その中に棒状
もしくは板状をした人工歯根の埋入部を埋設し、棒状を
したポスト部を歯肉を通して骨外へ突出させておき、上
部構造を層着可能とするような構造になっている。
合金、純チタン、チタン合金製のものが数多く用いられ
ており、顎骨にチャンネルや穴を形成し、その中に棒状
もしくは板状をした人工歯根の埋入部を埋設し、棒状を
したポスト部を歯肉を通して骨外へ突出させておき、上
部構造を層着可能とするような構造になっている。
このような人工歯根では、金属の特性を生かして、骨と
強固に固定したり、応力を分散させる為に多くの溝や凹
凸が形成された形状になっている。しかしながら歯肉と
金属製のポスト部が接しており、金属イオンの溶出に起
因して歯肉が灰黒色になり、吸収や炎症、を起こす症例
が見られる。最近では、アルミナ、アパタイト等のセラ
ミック製人工歯根が数多く使われるようになってきてい
る。これらの人工歯根の骨内埋入部の形状は、金属製人
工歯根と同様棒状と板状の構造をしたものであるが、表
面に溝をもうけたり、凹凸をつけることは強度の大幅な
劣化を招くので、金属製人工歯根に比べて幅が厚いなど
大型形状となり、表面も平滑に製作されている。しかし
ながら骨外へ突出した場合、歯肉と接するポスト部は生
体為害性の少ないセラミック材料と接することになるの
で歯肉との親和性が良く、ポスト部と歯肉が密着し、感
染等の不安は少ないという特長をもっている。
強固に固定したり、応力を分散させる為に多くの溝や凹
凸が形成された形状になっている。しかしながら歯肉と
金属製のポスト部が接しており、金属イオンの溶出に起
因して歯肉が灰黒色になり、吸収や炎症、を起こす症例
が見られる。最近では、アルミナ、アパタイト等のセラ
ミック製人工歯根が数多く使われるようになってきてい
る。これらの人工歯根の骨内埋入部の形状は、金属製人
工歯根と同様棒状と板状の構造をしたものであるが、表
面に溝をもうけたり、凹凸をつけることは強度の大幅な
劣化を招くので、金属製人工歯根に比べて幅が厚いなど
大型形状となり、表面も平滑に製作されている。しかし
ながら骨外へ突出した場合、歯肉と接するポスト部は生
体為害性の少ないセラミック材料と接することになるの
で歯肉との親和性が良く、ポスト部と歯肉が密着し、感
染等の不安は少ないという特長をもっている。
しかし、過度の咬合圧がかかった場合、人工歯根の骨内
埋入部周囲にクリアゾーン（間隙）が次第に生じ、人工
歯根の動揺が起こり、ついには歯根の役目を果さなくな
るという恐れがあった。そのため上部構造とポスト部と
の間にＯ−リング等の緩衝材を入れることも行われた
が、このような技工操作は高い精度の技術を必要とし、
煩雑な作業となっていた。
埋入部周囲にクリアゾーン（間隙）が次第に生じ、人工
歯根の動揺が起こり、ついには歯根の役目を果さなくな
るという恐れがあった。そのため上部構造とポスト部と
の間にＯ−リング等の緩衝材を入れることも行われた
が、このような技工操作は高い精度の技術を必要とし、
煩雑な作業となっていた。
これらの課題を解決するためのもっとも有効な手段とし
て骨内に埋入するときの金属の取り扱いの良さを活用す
るとともに表面に骨との親和性に優れたリン酸カルシウ
ム系材料をコーティングしておき、歯肉に接する部分に
は、生体と親和性に優れたセラミック材を適用する。ま
た咬合圧の緩衝作用をもたせる為にポスト部には高分子
材料を用いる。骨内部、歯肉部、ポスト部にそれぞれ上
記の材料を用い、これらを組合せて構成することによ
り、取り扱いが容易で強固な固定力が得られ、生体親和
性に優れた人工歯根となる。
て骨内に埋入するときの金属の取り扱いの良さを活用す
るとともに表面に骨との親和性に優れたリン酸カルシウ
ム系材料をコーティングしておき、歯肉に接する部分に
は、生体と親和性に優れたセラミック材を適用する。ま
た咬合圧の緩衝作用をもたせる為にポスト部には高分子
材料を用いる。骨内部、歯肉部、ポスト部にそれぞれ上
記の材料を用い、これらを組合せて構成することによ
り、取り扱いが容易で強固な固定力が得られ、生体親和
性に優れた人工歯根となる。
次に本考案実施例による人工歯根を説明すれば、図は人
工歯根の一部破断面図であり、１は基体であり、この基
体１は純チタン、チタン合金からなり、下方の大径部1a
は丸底形をなし、第２図に模式図を示したように顎骨Ｂ
内に埋入されるが、その表面にはヒドロキシアパタイ
ト、第３リン酸カルシウムなどのリン酸カルシウム系材
料が溶射法などによって20〜100μｍ程度の厚さにコー
ティングしたコート層２が被着してある。また基体１の
ほぼ中央部には段部1bが形成され、この段部1bにて係止
される如く、ポリエチレン、ポリオキシメチレンなどの
合成樹脂よりなる管状をしたポスト部３が挿通、固定さ
れるが、これに先立ってアルミナ単結晶、アルミナ多結
晶磁器、ジルコニア磁器などで作られたセラミック管４
を上記ポスト部３の一部に挿通しておきともに基体１に
固定する。
工歯根の一部破断面図であり、１は基体であり、この基
体１は純チタン、チタン合金からなり、下方の大径部1a
は丸底形をなし、第２図に模式図を示したように顎骨Ｂ
内に埋入されるが、その表面にはヒドロキシアパタイ
ト、第３リン酸カルシウムなどのリン酸カルシウム系材
料が溶射法などによって20〜100μｍ程度の厚さにコー
ティングしたコート層２が被着してある。また基体１の
ほぼ中央部には段部1bが形成され、この段部1bにて係止
される如く、ポリエチレン、ポリオキシメチレンなどの
合成樹脂よりなる管状をしたポスト部３が挿通、固定さ
れるが、これに先立ってアルミナ単結晶、アルミナ多結
晶磁器、ジルコニア磁器などで作られたセラミック管４
を上記ポスト部３の一部に挿通しておきともに基体１に
固定する。
なお、基体１に対するセラミック管４、ポスト部３の固
定は接着、溶着、螺合などの手段によって行われる。
定は接着、溶着、螺合などの手段によって行われる。
このように構成された人工歯根のリン酸カルシウム系材
料のコート層を有する部分が第２図に示したように顎骨
Ｂに埋設され、人工歯冠等の上部構造物がポスト部３に
装着されるが、この際ポスト部３に外嵌したセラミック
管４が歯肉Ｓに当接した状態となり、また基体１の大径
部1aにはリン酸カルシウム系材料のコート層２が被着し
てあることから、顎骨Ｂと早期に確実に接合固定され
る。また人工歯冠Ｃは上部がテーパ状となったポスト部
３に固定支持されることから、ポスト部３が適度の弾力
性を有することによる瞬時的な過度の咬合圧、衝撃力な
どを有効に吸収することができる。
料のコート層を有する部分が第２図に示したように顎骨
Ｂに埋設され、人工歯冠等の上部構造物がポスト部３に
装着されるが、この際ポスト部３に外嵌したセラミック
管４が歯肉Ｓに当接した状態となり、また基体１の大径
部1aにはリン酸カルシウム系材料のコート層２が被着し
てあることから、顎骨Ｂと早期に確実に接合固定され
る。また人工歯冠Ｃは上部がテーパ状となったポスト部
３に固定支持されることから、ポスト部３が適度の弾力
性を有することによる瞬時的な過度の咬合圧、衝撃力な
どを有効に吸収することができる。
叙上のように本考案による人工歯根は次のような作用効
果を有する。
果を有する。
1.金属の特性を生かした複雑な形状の加工が可能とな
り、骨との接合のため種々の工夫が容易にできる。
り、骨との接合のため種々の工夫が容易にできる。
2.骨内埋入部をリン酸カルシウム系材料でコーティング
してあることによって、より早く人工歯根の固定ができ
る。
してあることによって、より早く人工歯根の固定ができ
る。
3.軟組織とのなじみが良く、感染による人工歯根の抜去
がなくなり、長期にわたる人工歯根の安定した固定が可
能となる。
がなくなり、長期にわたる人工歯根の安定した固定が可
能となる。
以上のごとく失われた人工歯根の機能再建に大きな効果
を発揮する。
を発揮する。
第１図は本考案実施例により人工歯根の破断面図、第２
図は第１図に示した人工歯根を顎骨Ｂに埋設した状態を
説明するための模式図である。 1:基体、2:コート層 3:ポスト部、4:セラミック管
図は第１図に示した人工歯根を顎骨Ｂに埋設した状態を
説明するための模式図である。 1:基体、2:コート層 3:ポスト部、4:セラミック管
Claims (1)
- 【請求項１】純チタン又はチタン合金よりなる基体の骨
に接する部分にリン酸カルシウム系材料のコート層を形
成し、歯肉に接する部分をセラミック材で、且つ上部構
造に接するポスト部を高分子材料で構成したことを特徴
とする人工歯根。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7795489U JPH0719458Y2 (ja) | 1989-06-30 | 1989-06-30 | 人工歯根 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7795489U JPH0719458Y2 (ja) | 1989-06-30 | 1989-06-30 | 人工歯根 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0316913U JPH0316913U (ja) | 1991-02-20 |
| JPH0719458Y2 true JPH0719458Y2 (ja) | 1995-05-10 |
Family
ID=31620801
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7795489U Expired - Lifetime JPH0719458Y2 (ja) | 1989-06-30 | 1989-06-30 | 人工歯根 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0719458Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE50310328D1 (de) * | 2003-10-27 | 2008-09-25 | Straumann Holding Ag | Implantat mit einer keramischen Beschichtung |
-
1989
- 1989-06-30 JP JP7795489U patent/JPH0719458Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0316913U (ja) | 1991-02-20 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| Alghamdi et al. | The development and future of dental implants | |
| US8297974B1 (en) | Dental implant with porous body | |
| US5344457A (en) | Porous surfaced implant | |
| Abraham | Suppl 1: A brief historical perspective on dental implants, their surface coatings and treatments | |
| ES2573681T3 (es) | Sistema de implante dental y procedimiento para la producción de un sistema de implante dental | |
| US8500449B2 (en) | Dental implant system and additional methods of attachment | |
| Grossman | Cast glass ceramics | |
| ES2823457T3 (es) | Implante dental | |
| JP2007531555A (ja) | 複数部分非金属インプラント | |
| JPH0160256B2 (ja) | ||
| JP2009506812A (ja) | 即時荷重歯科インプラント | |
| JPH0719458Y2 (ja) | 人工歯根 | |
| JPH0323856A (ja) | 人工歯根 | |
| JPH0449958A (ja) | 人工歯根 | |
| US20150079355A1 (en) | Dental implant | |
| JP2725194B2 (ja) | 人工歯根 | |
| KR200433571Y1 (ko) | 지르코니아를 포함하는 치과용 임플란트 | |
| JPH04183463A (ja) | 人工歯根 | |
| JPH0216732Y2 (ja) | ||
| JP3652873B2 (ja) | 歯科磁性部材用ホルダー | |
| RU2023437C1 (ru) | Зубной имплантат | |
| EP3363407B1 (en) | Dental implant | |
| TWI724938B (zh) | 人體植入物 | |
| JP2828311B2 (ja) | 人工歯根 | |
| JP2691350B2 (ja) | 人工歯根用基材及び人工歯根部材 |