JPH07194383A - インターロイキン−12受容体および抗体 - Google Patents
インターロイキン−12受容体および抗体Info
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- JPH07194383A JPH07194383A JP6166950A JP16695094A JPH07194383A JP H07194383 A JPH07194383 A JP H07194383A JP 6166950 A JP6166950 A JP 6166950A JP 16695094 A JP16695094 A JP 16695094A JP H07194383 A JPH07194383 A JP H07194383A
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- C07K14/435—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 インターロイキン−12受容体をコードする
DNA分子、該DNA分子を含むベクター、該ベクター
によって形質転換された宿主細胞、該DNA分子により
コードされる低親和性のインターロイキン−12受容体
タンパク質、該タンパク質に対する抗体、および該タン
パク質または該抗体を含有する医薬組成物。 【効果】 精製したインターロイキン−12受容体タン
パク質およびその抗体は治療薬や診断薬として有用であ
る。
DNA分子、該DNA分子を含むベクター、該ベクター
によって形質転換された宿主細胞、該DNA分子により
コードされる低親和性のインターロイキン−12受容体
タンパク質、該タンパク質に対する抗体、および該タン
パク質または該抗体を含有する医薬組成物。 【効果】 精製したインターロイキン−12受容体タン
パク質およびその抗体は治療薬や診断薬として有用であ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般にはサイトカイン
受容体に関し、より詳細にはインターロイキン−12受
容体に関する。
受容体に関し、より詳細にはインターロイキン−12受
容体に関する。
【0002】
【従来の技術】IL−12のような分子が細胞に対して
その効果を発揮するためには、該分子が受容体と呼ばれ
る細胞膜上に存在する分子と相互作用しなければならな
いことは当業者によって今や認められている。インター
ロイキン受容体を開示している特許として、Honjo らの
米国特許第4,816,565 号、Urdal らの米国特許第4,578,
335 号、Dower らの米国特許第5,180,812 号、およびTa
niguchi らの米国特許第5,198,359 号を挙げることがで
きる。
その効果を発揮するためには、該分子が受容体と呼ばれ
る細胞膜上に存在する分子と相互作用しなければならな
いことは当業者によって今や認められている。インター
ロイキン受容体を開示している特許として、Honjo らの
米国特許第4,816,565 号、Urdal らの米国特許第4,578,
335 号、Dower らの米国特許第5,180,812 号、およびTa
niguchi らの米国特許第5,198,359 号を挙げることがで
きる。
【0003】可溶性形態のインターロイキン受容体も知
られている(Fanslow, W.C. et al.(1990) Science 24
8, 739-41 )。インターロイキン−1(IL−1)のin
vivo 作用をその可溶性受容体を投与することによって
調節することができた。Fanslow らが報告した結果か
ら、可溶性のサイトカイン受容体(可溶性IL−1R)
はその外因的in vivo 投与により、おそらくは内因的に
産生される対応リガンド(IL−1)の中和剤として作
用することによって、生物学的活性を変調する能力を有
することが実証され、様々な臨床疾患の治療に可溶性の
サイトカイン受容体を応用することの可能性が提起され
た。IL−1受容体の可溶性の細胞外部分(可溶性IL
−1R)の全身投与は、in vivo 同種異系反応の発症に
対して顕著な抑制作用を及ぼした。異所心臓同種異系移
植片の生存は対照マウスでの12日間から可溶性IL−
1Rで処置したマウスでの17日間へと引き延ばすこと
ができた。同種異系細胞の局所注入に応答して起こるリ
ンパ節の過形成は、可溶性IL−1R処置によって完全
に阻止された。
られている(Fanslow, W.C. et al.(1990) Science 24
8, 739-41 )。インターロイキン−1(IL−1)のin
vivo 作用をその可溶性受容体を投与することによって
調節することができた。Fanslow らが報告した結果か
ら、可溶性のサイトカイン受容体(可溶性IL−1R)
はその外因的in vivo 投与により、おそらくは内因的に
産生される対応リガンド(IL−1)の中和剤として作
用することによって、生物学的活性を変調する能力を有
することが実証され、様々な臨床疾患の治療に可溶性の
サイトカイン受容体を応用することの可能性が提起され
た。IL−1受容体の可溶性の細胞外部分(可溶性IL
−1R)の全身投与は、in vivo 同種異系反応の発症に
対して顕著な抑制作用を及ぼした。異所心臓同種異系移
植片の生存は対照マウスでの12日間から可溶性IL−
1Rで処置したマウスでの17日間へと引き延ばすこと
ができた。同種異系細胞の局所注入に応答して起こるリ
ンパ節の過形成は、可溶性IL−1R処置によって完全
に阻止された。
【0004】インターロイキン−12は、以前には細胞
障害性リンパ球成熟因子またはナチュラルキラー細胞刺
激因子として知られていたものであるが、40kDa
(p40)サブユニットと35kDa(p35)サブユ
ニットがジスルフィド結合によって結合された75kD
aのヘテロダイマーサイトカインで、多面的な活性を示
し、例えば活性化されたT細胞およびNK細胞の増殖促
進(Gately, M.K. et al. (1991) J. Immunol., 147, 8
74;Kobayashi, M. et al. (1989) J. Exp. Med., 170,
827)、NK/LAK細胞の溶解活性の増強(Kobayash
i, M. et al.前掲;Stern, A.S. et al. (1990) Proc.
Natl. Acad. Sci. USA, 87, 6808)、細胞溶解性T細胞
応答の増強(M. Gately et al. (1992) Cell. Immunolo
gy, 143, 127)、休止型または活性型のT細胞およびN
K細胞によるインターフェロンγの誘導(M. Kobayashi
et al. 前掲;S.H. Chan et al. (1991) J. Exp. Me
d., 173, 869)、そしてTh1型のヘルパー細胞応答の
促進(R. Manetti et al. (1993) J. Exp. Med., 177,
1199; C.S. Hsieh et al. (1993) Science 260, 547 )
を示す。
障害性リンパ球成熟因子またはナチュラルキラー細胞刺
激因子として知られていたものであるが、40kDa
(p40)サブユニットと35kDa(p35)サブユ
ニットがジスルフィド結合によって結合された75kD
aのヘテロダイマーサイトカインで、多面的な活性を示
し、例えば活性化されたT細胞およびNK細胞の増殖促
進(Gately, M.K. et al. (1991) J. Immunol., 147, 8
74;Kobayashi, M. et al. (1989) J. Exp. Med., 170,
827)、NK/LAK細胞の溶解活性の増強(Kobayash
i, M. et al.前掲;Stern, A.S. et al. (1990) Proc.
Natl. Acad. Sci. USA, 87, 6808)、細胞溶解性T細胞
応答の増強(M. Gately et al. (1992) Cell. Immunolo
gy, 143, 127)、休止型または活性型のT細胞およびN
K細胞によるインターフェロンγの誘導(M. Kobayashi
et al. 前掲;S.H. Chan et al. (1991) J. Exp. Me
d., 173, 869)、そしてTh1型のヘルパー細胞応答の
促進(R. Manetti et al. (1993) J. Exp. Med., 177,
1199; C.S. Hsieh et al. (1993) Science 260, 547 )
を示す。
【0005】IL−12の生物学的活性は、活性化され
たT細胞およびNK細胞の表面または形質膜上にある受
容体へのIL−12分子の結合によって仲介される。し
かし、受容体結合およびシグナル変換において個々のサ
ブユニットp35とp40が果たす役割は不明のままで
ある。標識IL−12を用いた研究から、この結合は特
異的にかつ飽和可能に起こることが明らかになった。I
L−12は、PHA活性化CD4+およびCD8+T細
胞上とIL−2活性化CD56+NK細胞上で最初に同
定された受容体を介して標的細胞へシグナルを送達する
(R. Chizzonite et al. (1992) J. Immunol., 148, 31
17; B. Desai et al. (1992) J. Immunol., 148, 3125
)。T、B、NK細胞および骨髄単球系列に属する2
0以上のヒト細胞系の検定からは、IL−12受容体を
構成的に発現しかつIL−12に応答する単一のCD4
+、IL−2依存性ヒトT細胞系(Kit225)が同
定されただけだった(B. Desai et al. (1992) J. Immu
nol., 148, 3125; B. Desaiet al. (1993) J. Immuno
l., 150, 207A)。かくして、新たに調製されたPHA
活性化PBMCとKit225細胞系は、そのほかにも
あり得るが、機能性IL−12受容体の生化学を研究す
るための便利な細胞供給源である。 125I標識IL−1
2を用いた平衡結合検定から次のことが判明した:i)
PHA活性化PBMCは3種類の親和性、すなわち高親
和性=5〜20pM、中程度親和性=50〜200p
M、そして低親和性=2〜6nMを示す数千ものIL−
12受容体を発現する;ii)PBMC上でのIL−12
受容体の発現はマイトジェンやIL−2刺激によって正
の調節(アップレギュレーション)を受ける;そしてii
i)IL−12受容体の正の調節はIL−12に応答して
増殖する該細胞の能力と相関する(R. Chizzonite et a
l. (1992) J. Immunol., 148, 3117; B. Desai et al.
(1992) J. Immunol., 148, 3125 )。この時点では、生
物学的に機能するIL−12受容体が1つ以上のサブユ
ニットからなるのか否かは不明であった。活性化PBM
Cへの標識IL−12の親和性架橋結合は、細胞表面の
IL−12結合タンパク質の大きさが非還元条件下で約
150〜200kDaの範囲であることを示した。 125
I表面標識した活性化PBMCに結合されたIL−12
を用いた別の親和性架橋結合および免疫沈降検定から
は、還元条件下で約110kDaの大きさを有するIL
−12結合タンパク質が同定された(R. Chizzonite et
al. (1992) J. Immunol., 148, 3117)。
たT細胞およびNK細胞の表面または形質膜上にある受
容体へのIL−12分子の結合によって仲介される。し
かし、受容体結合およびシグナル変換において個々のサ
ブユニットp35とp40が果たす役割は不明のままで
ある。標識IL−12を用いた研究から、この結合は特
異的にかつ飽和可能に起こることが明らかになった。I
L−12は、PHA活性化CD4+およびCD8+T細
胞上とIL−2活性化CD56+NK細胞上で最初に同
定された受容体を介して標的細胞へシグナルを送達する
(R. Chizzonite et al. (1992) J. Immunol., 148, 31
17; B. Desai et al. (1992) J. Immunol., 148, 3125
)。T、B、NK細胞および骨髄単球系列に属する2
0以上のヒト細胞系の検定からは、IL−12受容体を
構成的に発現しかつIL−12に応答する単一のCD4
+、IL−2依存性ヒトT細胞系(Kit225)が同
定されただけだった(B. Desai et al. (1992) J. Immu
nol., 148, 3125; B. Desaiet al. (1993) J. Immuno
l., 150, 207A)。かくして、新たに調製されたPHA
活性化PBMCとKit225細胞系は、そのほかにも
あり得るが、機能性IL−12受容体の生化学を研究す
るための便利な細胞供給源である。 125I標識IL−1
2を用いた平衡結合検定から次のことが判明した:i)
PHA活性化PBMCは3種類の親和性、すなわち高親
和性=5〜20pM、中程度親和性=50〜200p
M、そして低親和性=2〜6nMを示す数千ものIL−
12受容体を発現する;ii)PBMC上でのIL−12
受容体の発現はマイトジェンやIL−2刺激によって正
の調節(アップレギュレーション)を受ける;そしてii
i)IL−12受容体の正の調節はIL−12に応答して
増殖する該細胞の能力と相関する(R. Chizzonite et a
l. (1992) J. Immunol., 148, 3117; B. Desai et al.
(1992) J. Immunol., 148, 3125 )。この時点では、生
物学的に機能するIL−12受容体が1つ以上のサブユ
ニットからなるのか否かは不明であった。活性化PBM
Cへの標識IL−12の親和性架橋結合は、細胞表面の
IL−12結合タンパク質の大きさが非還元条件下で約
150〜200kDaの範囲であることを示した。 125
I表面標識した活性化PBMCに結合されたIL−12
を用いた別の親和性架橋結合および免疫沈降検定から
は、還元条件下で約110kDaの大きさを有するIL
−12結合タンパク質が同定された(R. Chizzonite et
al. (1992) J. Immunol., 148, 3117)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ヒト
の低親和性IL−12受容体タンパク質またはそのサブ
ユニットをコードする単離したcDNAを提供すること
にある。このcDNAを哺乳動物細胞において発現させ
ると、特異的にかつ飽和可能にIL−12と結合する、
約2〜10nM、好ましくは2〜5nMの見かけの親和
性を有する、実質的に均一なIL−12受容体タンパク
質が生じる。さらに、本発明はインターロイキン−12
受容体に対する新規な抗体をも提供する。本発明により
得られる代表的な抗インターロイキン−12受容体抗血
清は、インターロイキン−12受容体を発現する細胞へ
のインターロイキン−12の結合を阻止し、しかもイン
ターロイキン−12活性を中和することができる。
の低親和性IL−12受容体タンパク質またはそのサブ
ユニットをコードする単離したcDNAを提供すること
にある。このcDNAを哺乳動物細胞において発現させ
ると、特異的にかつ飽和可能にIL−12と結合する、
約2〜10nM、好ましくは2〜5nMの見かけの親和
性を有する、実質的に均一なIL−12受容体タンパク
質が生じる。さらに、本発明はインターロイキン−12
受容体に対する新規な抗体をも提供する。本発明により
得られる代表的な抗インターロイキン−12受容体抗血
清は、インターロイキン−12受容体を発現する細胞へ
のインターロイキン−12の結合を阻止し、しかもイン
ターロイキン−12活性を中和することができる。
【0007】
【課題を解決するための手段】最初に、図面について説
明する。図1は、ヒトIL−12受容体cDNAクロー
ンNo.5のDNA配列(翻訳部分=ヌクレオチド65
〜2050)(配列番号:1)を示す。
明する。図1は、ヒトIL−12受容体cDNAクロー
ンNo.5のDNA配列(翻訳部分=ヌクレオチド65
〜2050)(配列番号:1)を示す。
【0008】
【0009】図3は、IL−12受容体タンパク質のサ
ブユニット配列とヒトgp130、ヒト顆粒球コロニー
刺激因子受容体(G−CSF−R)および白血病抑制因
子受容体(LIF−R)の配列との配列相同性、および
その結果得られたコンセンサス配列を示す。小文字で示
したコンセンサス残基はIL−12受容体とgp130
のみとの同一性を示す。次の配列域を採用した:IL−
12受容体タンパク質(配列番号:2)=残基42〜6
62;gp130=残基124〜742(Hibiet al.
(1990) Cell, 63, 1149 );G−CSF−R=残基98
〜731(Fukunaga et al. (1990) Proc. Natl. Acad.
Sci. USA, 87, 8702 );LIF−R=残基331〜9
50(Gearing et al. (1991) EMBO J., 10, 2839 )。
ブユニット配列とヒトgp130、ヒト顆粒球コロニー
刺激因子受容体(G−CSF−R)および白血病抑制因
子受容体(LIF−R)の配列との配列相同性、および
その結果得られたコンセンサス配列を示す。小文字で示
したコンセンサス残基はIL−12受容体とgp130
のみとの同一性を示す。次の配列域を採用した:IL−
12受容体タンパク質(配列番号:2)=残基42〜6
62;gp130=残基124〜742(Hibiet al.
(1990) Cell, 63, 1149 );G−CSF−R=残基98
〜731(Fukunaga et al. (1990) Proc. Natl. Acad.
Sci. USA, 87, 8702 );LIF−R=残基331〜9
50(Gearing et al. (1991) EMBO J., 10, 2839 )。
【0010】図4は、COS細胞で発現させた組換えヒ
トIL−12受容体へのIL−12結合のスキャッチャ
ード分析を示す。図5は、COS細胞で発現させた組換
えヒトIL−12受容体への2−4E6抗体結合のスキ
ャッチャード分析を示す。図6は、還元条件下でのIL
−12受容体タンパク質の大きさの分析を示す。IL−
12受容体cDNAをCOS細胞に導入し、記載のとお
りに35Sシステインで標識した。分割量の細胞溶解液を
次のような異なる抗体により免疫沈降させた:レーン
1:陰性対照Ig;レーン2:2−4E6抗体;レーン
3:アイソタイプが一致した陰性対照抗体4D6。図面
の左側にマーカーのサイズをkDaで示してある。
トIL−12受容体へのIL−12結合のスキャッチャ
ード分析を示す。図5は、COS細胞で発現させた組換
えヒトIL−12受容体への2−4E6抗体結合のスキ
ャッチャード分析を示す。図6は、還元条件下でのIL
−12受容体タンパク質の大きさの分析を示す。IL−
12受容体cDNAをCOS細胞に導入し、記載のとお
りに35Sシステインで標識した。分割量の細胞溶解液を
次のような異なる抗体により免疫沈降させた:レーン
1:陰性対照Ig;レーン2:2−4E6抗体;レーン
3:アイソタイプが一致した陰性対照抗体4D6。図面
の左側にマーカーのサイズをkDaで示してある。
【0011】図7は、RNAブロット法によるIL−1
2受容体転写物の大きさの分析を示す。各レーンにつき
4μgのポリA+RNAを泳動させた。レーン1〜4お
よび5〜8は同一の負荷を表す。レーン1〜4は該受容
体の全長cDNAをプローブとして検出し、レーン5〜
8は該受容体の細胞質部分にのみ対応するプローブを用
いて検出した。レーン1,5:刺激していない末梢血単
核細胞(PBMC)。レーン2,3,6,7:PHAで
刺激したPBMC。レーン2と6はレーン1と5に示し
たサンプルの3日間の誘導を示す。レーン3と7のサン
プルは独立した4日間のPHA誘導から得られ、そして
レーン4と8はK6細胞由来のRNAを表す。下のパネ
ルはブロットとリボソームタンパク質L32のプローブ
との再ハイブリダイゼーションを示す(負荷対照)。
2受容体転写物の大きさの分析を示す。各レーンにつき
4μgのポリA+RNAを泳動させた。レーン1〜4お
よび5〜8は同一の負荷を表す。レーン1〜4は該受容
体の全長cDNAをプローブとして検出し、レーン5〜
8は該受容体の細胞質部分にのみ対応するプローブを用
いて検出した。レーン1,5:刺激していない末梢血単
核細胞(PBMC)。レーン2,3,6,7:PHAで
刺激したPBMC。レーン2と6はレーン1と5に示し
たサンプルの3日間の誘導を示す。レーン3と7のサン
プルは独立した4日間のPHA誘導から得られ、そして
レーン4と8はK6細胞由来のRNAを表す。下のパネ
ルはブロットとリボソームタンパク質L32のプローブ
との再ハイブリダイゼーションを示す(負荷対照)。
【0012】図8は、マウス抗IL−12R抗血清によ
るIL−12受容体(IL−12R)への 125I−IL
−12結合の阻害を示す。図9は、親和性架橋結合によ
るIL−12R陽性ヒト細胞上のIL−12結合タンパ
ク質の特性決定を示す。図10は、抗IL−12R抗体に
よる可溶化 125I−IL−12/IL−12R架橋結合
複合体の免疫沈降を示す。
るIL−12受容体(IL−12R)への 125I−IL
−12結合の阻害を示す。図9は、親和性架橋結合によ
るIL−12R陽性ヒト細胞上のIL−12結合タンパ
ク質の特性決定を示す。図10は、抗IL−12R抗体に
よる可溶化 125I−IL−12/IL−12R架橋結合
複合体の免疫沈降を示す。
【0013】図11は、室温でのPHA活性化PBMCへ
の 125I−2−4E6の平衡結合を示す。図12は、室温
でのヒトK6細胞への 125I−2−4E6の平衡結合を
示す。図13は、精製2−4E6(24E6)、ヒトIL
−12(HUIL−12)および対照抗体(対照Ig
G)によるK6細胞への 125I−2−4E6結合の阻害
を示す。
の 125I−2−4E6の平衡結合を示す。図12は、室温
でのヒトK6細胞への 125I−2−4E6の平衡結合を
示す。図13は、精製2−4E6(24E6)、ヒトIL
−12(HUIL−12)および対照抗体(対照Ig
G)によるK6細胞への 125I−2−4E6結合の阻害
を示す。
【0014】図14は、室温でのヒトK6細胞への 125I
−IL−12の平衡結合を示す。図15は、K6細胞由来
の界面活性剤可溶化IL−12Rへの 125I−IL−1
2の平衡結合を示す。図16は、モノクローナル抗体2−
4E6による界面活性剤可溶化IL−12Rのウエスタ
ンブロット分析を示す。
−IL−12の平衡結合を示す。図15は、K6細胞由来
の界面活性剤可溶化IL−12Rへの 125I−IL−1
2の平衡結合を示す。図16は、モノクローナル抗体2−
4E6による界面活性剤可溶化IL−12Rのウエスタ
ンブロット分析を示す。
【0015】図17は、フローサイトメトリーによるヒト
細胞上のIL−12受容体の検出を示す。図18は、トラ
ンスフェクションを行ったCOSおよびCTLL細胞の
表面に存在するIL−12受容体サブユニットの大きさ
を示す。8%ゲルを使用し、マーカーのサイズをkDa
で示す。レーン1〜4:非還元条件下での親和性架橋結
合複合体の分析。矢じり=標識した非架橋2−4E6抗
体。矢じるし=標識した非架橋IL−12。レーン5〜
12: 125I−COS細胞表面タンパク質の分析。サンプ
ルの還元、分析前の細胞への25nM未標識IL−12
の結合、および1mMのDTSSP架橋剤の使用をレー
ンの下に示してある。レーン13〜16: 125I−CTLL
細胞表面タンパク質の分析。
細胞上のIL−12受容体の検出を示す。図18は、トラ
ンスフェクションを行ったCOSおよびCTLL細胞の
表面に存在するIL−12受容体サブユニットの大きさ
を示す。8%ゲルを使用し、マーカーのサイズをkDa
で示す。レーン1〜4:非還元条件下での親和性架橋結
合複合体の分析。矢じり=標識した非架橋2−4E6抗
体。矢じるし=標識した非架橋IL−12。レーン5〜
12: 125I−COS細胞表面タンパク質の分析。サンプ
ルの還元、分析前の細胞への25nM未標識IL−12
の結合、および1mMのDTSSP架橋剤の使用をレー
ンの下に示してある。レーン13〜16: 125I−CTLL
細胞表面タンパク質の分析。
【0016】図19は、2−4E6でトランスフェクトし
たCOS細胞に対してつくられた抗IL−12R抗血清
(黒丸)、抗IL−12R抗血清をつくるために使用し
たラットから得た免疫前血清(白丸)、およびヒトII型
IL−1RでトランスフェクトしたCOS細胞に対して
つくられたラット抗血清(黒四角)における抗COS細
胞抗体のフローサイトメトリーによる滴定を示す。
たCOS細胞に対してつくられた抗IL−12R抗血清
(黒丸)、抗IL−12R抗血清をつくるために使用し
たラットから得た免疫前血清(白丸)、およびヒトII型
IL−1RでトランスフェクトしたCOS細胞に対して
つくられたラット抗血清(黒四角)における抗COS細
胞抗体のフローサイトメトリーによる滴定を示す。
【0017】図20は、IL−12により誘導されるPH
A活性化PBMCの増殖に及ぼすラット血清の影響を示
す。標準誤差は平均の10%未満であった。図21は、I
L−2により誘導されるPHA活性化PBMCの増殖に
及ぼすラット血清の影響を示す。標準誤差は平均の10
%未満であった。図22は、IL−7により誘導されるP
HA活性化PBMCの増殖に及ぼすラット血清の影響を
示す。標準誤差は平均の10%未満であった。
A活性化PBMCの増殖に及ぼすラット血清の影響を示
す。標準誤差は平均の10%未満であった。図21は、I
L−2により誘導されるPHA活性化PBMCの増殖に
及ぼすラット血清の影響を示す。標準誤差は平均の10
%未満であった。図22は、IL−7により誘導されるP
HA活性化PBMCの増殖に及ぼすラット血清の影響を
示す。標準誤差は平均の10%未満であった。
【0018】図23は、IL−12受容体サブユニットを
発現するCOS細胞への 125I−IL−12の平衡結合
を示す。A)ヒトIL−12およびB)マウスIL−1
2。挿入図はスキャッチャードの方法による結合データ
の分析を示す。本発明はインターロイキン−12(IL
−12)の低親和性受容体に関する。本発明は対立遺伝
子変異体およびサブユニットを含む均一な天然IL−1
2受容体並びにその機能性誘導体(つまり、IL−12
との結合活性を有する天然IL−12受容体の断片を含
むタンパク質)を含むものである。さらに、本発明は組
換えIL−12受容体タンパク質並びに融合タンパク質
(すなわち、天然IL−12受容体のアミノ酸配列また
はその部分配列と他のタンパク質から誘導されたアミノ
酸配列とからなるIL−12受容体の誘導体)を含むも
のである。本発明のタンパク質またはポリペプチドは、
以下の実施例に記載する標準検定で測定した際に、IL
−12への結合活性を示す。
発現するCOS細胞への 125I−IL−12の平衡結合
を示す。A)ヒトIL−12およびB)マウスIL−1
2。挿入図はスキャッチャードの方法による結合データ
の分析を示す。本発明はインターロイキン−12(IL
−12)の低親和性受容体に関する。本発明は対立遺伝
子変異体およびサブユニットを含む均一な天然IL−1
2受容体並びにその機能性誘導体(つまり、IL−12
との結合活性を有する天然IL−12受容体の断片を含
むタンパク質)を含むものである。さらに、本発明は組
換えIL−12受容体タンパク質並びに融合タンパク質
(すなわち、天然IL−12受容体のアミノ酸配列また
はその部分配列と他のタンパク質から誘導されたアミノ
酸配列とからなるIL−12受容体の誘導体)を含むも
のである。本発明のタンパク質またはポリペプチドは、
以下の実施例に記載する標準検定で測定した際に、IL
−12への結合活性を示す。
【0019】本発明の好ましい面はヒトの低親和性IL
−12受容体タンパク質またはそのサブユニットに関
し、より好ましくは配列番号:2または配列番号:3の
アミノ酸配列を有するヒトIL−12受容体タンパク質
に関する。また、本発明は可溶性形態のIL−12受容
体、好ましくはIL−12結合活性を示すタンパク質を
含み、該タンパク質は配列番号:2または配列番号:3
のアミノ酸配列を有するか、または末端切断型のIL−
12受容体タンパク質をコードするその部分配列を有す
る。可溶性形態のIL−12受容体は当業界で公知の方
法により調製することができ、例えばIL−12受容体
を発現する細胞の培地から可溶性IL−12受容体タン
パク質を単離するか、IL−12受容体タンパク質を化
学的にまたは酵素的に開裂するか、あるいは組換えDN
A技術を用いる。
−12受容体タンパク質またはそのサブユニットに関
し、より好ましくは配列番号:2または配列番号:3の
アミノ酸配列を有するヒトIL−12受容体タンパク質
に関する。また、本発明は可溶性形態のIL−12受容
体、好ましくはIL−12結合活性を示すタンパク質を
含み、該タンパク質は配列番号:2または配列番号:3
のアミノ酸配列を有するか、または末端切断型のIL−
12受容体タンパク質をコードするその部分配列を有す
る。可溶性形態のIL−12受容体は当業界で公知の方
法により調製することができ、例えばIL−12受容体
を発現する細胞の培地から可溶性IL−12受容体タン
パク質を単離するか、IL−12受容体タンパク質を化
学的にまたは酵素的に開裂するか、あるいは組換えDN
A技術を用いる。
【0020】精製した受容体(好ましくは、可溶性形
態)は治療に利用できる可能性がある。可溶性IL−1
2受容体を添加すると、インターロイキン分子が細胞膜
に自由に結合することができないので、該分子の細胞へ
の作用が妨げられる。それ故、本発明の一面は、IL−
12受容体を有する細胞の過度の活性によって引き起こ
される病理学的症状を、該細胞へのIL−12の結合を
阻止するのに十分な量の可溶性IL−12受容体を投与
することにより治療することに関する。この方法論をさ
らに発展させて、可溶性受容体を薬剤のスクリーニング
剤として用いてもよい。簡単に述べると、IL−12受
容体へのIL−12結合の阻止によってIL−12アン
タゴニストとして作用する薬剤をスクリーニングするこ
とができる。ある物質がin vivo で有効であるか否かを
調べる前に、可能性のある薬剤と共に精製IL−12受
容体を用いて結合が起こるかどうかを判定する。結合が
起こらなければ、その薬剤はもはや希望の候補薬剤とは
なり得ない。結合が実際に起こったならば、更なる試験
が実施される。
態)は治療に利用できる可能性がある。可溶性IL−1
2受容体を添加すると、インターロイキン分子が細胞膜
に自由に結合することができないので、該分子の細胞へ
の作用が妨げられる。それ故、本発明の一面は、IL−
12受容体を有する細胞の過度の活性によって引き起こ
される病理学的症状を、該細胞へのIL−12の結合を
阻止するのに十分な量の可溶性IL−12受容体を投与
することにより治療することに関する。この方法論をさ
らに発展させて、可溶性受容体を薬剤のスクリーニング
剤として用いてもよい。簡単に述べると、IL−12受
容体へのIL−12結合の阻止によってIL−12アン
タゴニストとして作用する薬剤をスクリーニングするこ
とができる。ある物質がin vivo で有効であるか否かを
調べる前に、可能性のある薬剤と共に精製IL−12受
容体を用いて結合が起こるかどうかを判定する。結合が
起こらなければ、その薬剤はもはや希望の候補薬剤とは
なり得ない。結合が実際に起こったならば、更なる試験
が実施される。
【0021】本発明のIL−12受容体タンパク質には
天然に存在しないIL−12受容体の類似タンパク質ま
たは変異体も含まれる。この種の機能性誘導体は、天然
IL−12受容体またはその断片の1個以上のアミノ酸
がIL−12受容体の結合活性を失うことなく置換もし
くは欠失されているタンパク質のことである。かかる類
似体はペプチド化学の公知方法により、あるいは組換え
DNA技術により調製することができる。
天然に存在しないIL−12受容体の類似タンパク質ま
たは変異体も含まれる。この種の機能性誘導体は、天然
IL−12受容体またはその断片の1個以上のアミノ酸
がIL−12受容体の結合活性を失うことなく置換もし
くは欠失されているタンパク質のことである。かかる類
似体はペプチド化学の公知方法により、あるいは組換え
DNA技術により調製することができる。
【0022】用語「IL−12受容体タンパク質」は、
アミノ酸残基上に側鎖として存在する官能基から、もし
くはNまたはC末端基から公知の方法で製造される誘導
体をも含み、それらが薬学的に許容される限り、すなわ
ちそれらが該タンパク質の活性を破壊せず、それを含有
する組成物に毒性を付与しない限り本発明に含まれるも
のとする。これら誘導体として、例えば抗原部位をマス
クして体液中のインターロイキン−12受容体タンパク
質の滞留時間を引き延ばすことができるポリエチレング
リコール側鎖がある。その他の誘導体としては、カルボ
キシル基の脂肪族エステル、アンモニアとの反応あるい
は第一アミンまたは第二アミンとの反応によるカルボキ
シル基のアミド、アシル成分(例えば、アルカノイル基
または炭素環式アロイル基)により形成されるアミノ酸
残基の遊離アミノ基のN−アシル誘導体、あるいはアシ
ル成分により形成される遊離ヒドロキシル基(例えば、
セリルまたはトレオニル残基の遊離ヒドロキシル基)の
O−アシル誘導体を挙げることができる。
アミノ酸残基上に側鎖として存在する官能基から、もし
くはNまたはC末端基から公知の方法で製造される誘導
体をも含み、それらが薬学的に許容される限り、すなわ
ちそれらが該タンパク質の活性を破壊せず、それを含有
する組成物に毒性を付与しない限り本発明に含まれるも
のとする。これら誘導体として、例えば抗原部位をマス
クして体液中のインターロイキン−12受容体タンパク
質の滞留時間を引き延ばすことができるポリエチレング
リコール側鎖がある。その他の誘導体としては、カルボ
キシル基の脂肪族エステル、アンモニアとの反応あるい
は第一アミンまたは第二アミンとの反応によるカルボキ
シル基のアミド、アシル成分(例えば、アルカノイル基
または炭素環式アロイル基)により形成されるアミノ酸
残基の遊離アミノ基のN−アシル誘導体、あるいはアシ
ル成分により形成される遊離ヒドロキシル基(例えば、
セリルまたはトレオニル残基の遊離ヒドロキシル基)の
O−アシル誘導体を挙げることができる。
【0023】本発明は、また、IL−12受容体をコー
ドするクローン化DNA配列および上記のタンパク質を
コードするポリヌクレオチド(IL−12受容体をコー
ドするcDNAに相当する配列を含む)、IL−12受
容体タンパク質をコードするポリヌクレオチドを含有す
る組換えベクター、該組換えベクターで形質転換された
微生物、並びに該タンパク質、ポリヌクレオチドおよび
ベクターの作製方法に関する。
ドするクローン化DNA配列および上記のタンパク質を
コードするポリヌクレオチド(IL−12受容体をコー
ドするcDNAに相当する配列を含む)、IL−12受
容体タンパク質をコードするポリヌクレオチドを含有す
る組換えベクター、該組換えベクターで形質転換された
微生物、並びに該タンパク質、ポリヌクレオチドおよび
ベクターの作製方法に関する。
【0024】用語「IL−12受容体をコードするcD
NAに相当する配列を含むポリヌクレオチド」とは、I
L−12受容体をコードする配列に相同であるかまたは
相補性である配列を含むポリヌクレオチドを指す。cD
NAに対する相同度は約80%以上、好ましくは約90
%以上であろう。本発明の実施に際しては、特に指示さ
れない限り、当業者の技術の範囲内である分子生物学、
微生物学、組換えDNAおよび免疫学の従来の技法が用
いられる。かかる技法は文献に詳述されている。例え
ば、Sambrook, Fritsch & Maniatis, Molecular Clonin
g; a Laboratory Manual (1989) Cold Spring Harbor L
aboratory Press, 1989 を参照されたい。
NAに相当する配列を含むポリヌクレオチド」とは、I
L−12受容体をコードする配列に相同であるかまたは
相補性である配列を含むポリヌクレオチドを指す。cD
NAに対する相同度は約80%以上、好ましくは約90
%以上であろう。本発明の実施に際しては、特に指示さ
れない限り、当業者の技術の範囲内である分子生物学、
微生物学、組換えDNAおよび免疫学の従来の技法が用
いられる。かかる技法は文献に詳述されている。例え
ば、Sambrook, Fritsch & Maniatis, Molecular Clonin
g; a Laboratory Manual (1989) Cold Spring Harbor L
aboratory Press, 1989 を参照されたい。
【0025】本発明のDNA配列およびDNA分子は種
々の宿主−ベクターの組合せを用いて発現させることが
できる。例えば、有効な発現ベクターは染色体の、非染
色体のまたは合成のDNA配列のセグメントから構成さ
れたものであってよい。この種のベクターの例として、
ウイルスベクター(例えば、公知のSV40の各種誘導
体)、細菌ベクター(例えば、大腸菌由来のプラスミ
ド)、ファージDNA(例えば、ファージλ、M13お
よび他の繊維状一本鎖DNAファージの各種誘導体)、
並びに酵母用のベクター(例えば、2μプラスミド)、
真核細胞用のベクター、好ましくは動物細胞用のベクタ
ー(例えば、SV40、アデノウイルスおよび/または
レトロウイルス由来のDNA配列を含むもの)がある。
々の宿主−ベクターの組合せを用いて発現させることが
できる。例えば、有効な発現ベクターは染色体の、非染
色体のまたは合成のDNA配列のセグメントから構成さ
れたものであってよい。この種のベクターの例として、
ウイルスベクター(例えば、公知のSV40の各種誘導
体)、細菌ベクター(例えば、大腸菌由来のプラスミ
ド)、ファージDNA(例えば、ファージλ、M13お
よび他の繊維状一本鎖DNAファージの各種誘導体)、
並びに酵母用のベクター(例えば、2μプラスミド)、
真核細胞用のベクター、好ましくは動物細胞用のベクタ
ー(例えば、SV40、アデノウイルスおよび/または
レトロウイルス由来のDNA配列を含むもの)がある。
【0026】本発明の一面は、上記のような低親和性の
インターロイキン−12受容体をコードするDNA分子
の作製方法に関し、該方法は、a)抗インターロイキン
−12受容体抗体を製造し、b)cDNAライブラリー
の発現産物を該抗体によりスクリーニングし、c)イン
ターロイキン−12受容体のcDNAを同定および単離
し、そしてd)場合により、機能性誘導体をコードする
DNA分子を作製することを特徴としている。本発明の
別の面は、上記のような低親和性のインターロイキン−
12受容体タンパク質の生産方法に関し、該方法は、
a)低親和性のインターロイキン−12受容体タンパク
質をコードするクローン化遺伝子を含むベクターで細胞
を形質転換し、b)該タンパク質を発現させ、c)該タ
ンパク質を回収し、所望により、それをその機能性誘導
体に変換することを特徴としている。
インターロイキン−12受容体をコードするDNA分子
の作製方法に関し、該方法は、a)抗インターロイキン
−12受容体抗体を製造し、b)cDNAライブラリー
の発現産物を該抗体によりスクリーニングし、c)イン
ターロイキン−12受容体のcDNAを同定および単離
し、そしてd)場合により、機能性誘導体をコードする
DNA分子を作製することを特徴としている。本発明の
別の面は、上記のような低親和性のインターロイキン−
12受容体タンパク質の生産方法に関し、該方法は、
a)低親和性のインターロイキン−12受容体タンパク
質をコードするクローン化遺伝子を含むベクターで細胞
を形質転換し、b)該タンパク質を発現させ、c)該タ
ンパク質を回収し、所望により、それをその機能性誘導
体に変換することを特徴としている。
【0027】ここで用いる「DNA配列」とは、独立し
た断片の形の、または大きいDNA構築物の成分として
のDNAポリマーを指し、標準的な生化学的手法(例え
ば、クローニングベクターの使用)によりDNA配列お
よびその成分ヌクレオチド配列の同定、操作および回収
を可能にする量および濃度で、実質的に純粋な形で、つ
まり内因性物質の混入なしで、少なくとも一度単離され
たDNAから誘導されたDNAポリマーのことである。
このような配列は、真核生物の遺伝子中に一般に存在す
る内部非翻訳配列つまりイントロンによって分断されて
いないオープン・リーディング・フレームの形で提供さ
れることが好ましい。しかし、対象の配列を含むゲノム
DNAも使えることは明らかだろう。非翻訳DNAの配
列はオープン・リーディング・フレームの5’側または
3’側に存在してよいが、その場合はコード領域の操作
または発現を妨げないものである。
た断片の形の、または大きいDNA構築物の成分として
のDNAポリマーを指し、標準的な生化学的手法(例え
ば、クローニングベクターの使用)によりDNA配列お
よびその成分ヌクレオチド配列の同定、操作および回収
を可能にする量および濃度で、実質的に純粋な形で、つ
まり内因性物質の混入なしで、少なくとも一度単離され
たDNAから誘導されたDNAポリマーのことである。
このような配列は、真核生物の遺伝子中に一般に存在す
る内部非翻訳配列つまりイントロンによって分断されて
いないオープン・リーディング・フレームの形で提供さ
れることが好ましい。しかし、対象の配列を含むゲノム
DNAも使えることは明らかだろう。非翻訳DNAの配
列はオープン・リーディング・フレームの5’側または
3’側に存在してよいが、その場合はコード領域の操作
または発現を妨げないものである。
【0028】ここで用いる「発現ベクター」は、(1) 遺
伝子発現の調節的役割を果たしている1以上の遺伝要素
(例えば、プロモーターまたはエンハンサー);(2) m
RNAに転写され、タンパク質に翻訳される構造または
コード配列;および(3) 適当な転写および翻訳開始配列
並びに転写および翻訳終結配列;の構成からなる転写単
位を含むプラスミドを指す。種々の真核細胞発現系での
使用が意図される構成要素には、宿主細胞による翻訳タ
ンパク質の細胞外分泌を可能にするリーダー配列を含め
ることが好ましい。これとは別に、組換えタンパク質を
リーダーまたは輸送配列の不在下で発現させる場合は、
N末端にメチオニン残基を含めてもよい。その後、場合
により、この残基を発現組換えタンパク質から切り取っ
て最終産物を得ることができる。
伝子発現の調節的役割を果たしている1以上の遺伝要素
(例えば、プロモーターまたはエンハンサー);(2) m
RNAに転写され、タンパク質に翻訳される構造または
コード配列;および(3) 適当な転写および翻訳開始配列
並びに転写および翻訳終結配列;の構成からなる転写単
位を含むプラスミドを指す。種々の真核細胞発現系での
使用が意図される構成要素には、宿主細胞による翻訳タ
ンパク質の細胞外分泌を可能にするリーダー配列を含め
ることが好ましい。これとは別に、組換えタンパク質を
リーダーまたは輸送配列の不在下で発現させる場合は、
N末端にメチオニン残基を含めてもよい。その後、場合
により、この残基を発現組換えタンパク質から切り取っ
て最終産物を得ることができる。
【0029】DNA配列の発現に用いられる宿主細胞は
公知の各種宿主から選ばれる。このような宿主の例は原
核または真核細胞である。多くの宿主がアメリカン・タ
イプ・カルチャー・コレクション(ATCC)またはド
イッチェ・サムルング・フィール・ミクロオルガニスメ
ン(DSM)といった寄託機関から入手可能である。原
核細胞宿主の例としては大腸菌、枯草菌などの細菌株が
ある。好ましい宿主はSV40を用いて形質転換したア
フリカミドリザルの腎細胞系COSのような哺乳動物細
胞である。
公知の各種宿主から選ばれる。このような宿主の例は原
核または真核細胞である。多くの宿主がアメリカン・タ
イプ・カルチャー・コレクション(ATCC)またはド
イッチェ・サムルング・フィール・ミクロオルガニスメ
ン(DSM)といった寄託機関から入手可能である。原
核細胞宿主の例としては大腸菌、枯草菌などの細菌株が
ある。好ましい宿主はSV40を用いて形質転換したア
フリカミドリザルの腎細胞系COSのような哺乳動物細
胞である。
【0030】本発明のDNA配列を用いて形質転換した
原核および真核細胞宿主の発酵により生産されたIL−
12受容体は、その後、公知の方法で実質的に均一にな
るまで精製されるが、かかる方法には、例えば、異なる
速度での遠心分離、硫酸アンモニウムによる沈降、透析
(常圧または減圧で実施)、分離用等電点電気泳動、分
離用ゲル電気泳動、または各種のクロマトグラフィー
法、例えばゲル濾過、高性能液体クロマトグラフィー
(HPLC)、イオン交換クロマトグラフィー、逆相ク
ロマトグラフィー、およびアフィニティークロマトグラ
フィー(例えば、SepharoseTM Blue CL-6B または担体
に結合させたモノクローナル抗体を使用)がある。
原核および真核細胞宿主の発酵により生産されたIL−
12受容体は、その後、公知の方法で実質的に均一にな
るまで精製されるが、かかる方法には、例えば、異なる
速度での遠心分離、硫酸アンモニウムによる沈降、透析
(常圧または減圧で実施)、分離用等電点電気泳動、分
離用ゲル電気泳動、または各種のクロマトグラフィー
法、例えばゲル濾過、高性能液体クロマトグラフィー
(HPLC)、イオン交換クロマトグラフィー、逆相ク
ロマトグラフィー、およびアフィニティークロマトグラ
フィー(例えば、SepharoseTM Blue CL-6B または担体
に結合させたモノクローナル抗体を使用)がある。
【0031】細胞表面にあるIL−12受容体サブユニ
ットの大きさは標識IL−12の親和性架橋結合実験と
細胞表面ラベリング実験により概算された。トランスフ
ェクションを行ったCOS細胞はIL−12受容体サブ
ユニットを約100kDaの大きさのタンパク質として
発現する。該タンパク質の成熟型について計算した分子
量は70,426である。かくして、表面に発現された
タンパク質の分子量の約25%が炭水化物であるよう
だ。トランスフェクションを行ったCOS細胞はより大
きい分子量型のIL−12受容体サブユニットも発現す
る。
ットの大きさは標識IL−12の親和性架橋結合実験と
細胞表面ラベリング実験により概算された。トランスフ
ェクションを行ったCOS細胞はIL−12受容体サブ
ユニットを約100kDaの大きさのタンパク質として
発現する。該タンパク質の成熟型について計算した分子
量は70,426である。かくして、表面に発現された
タンパク質の分子量の約25%が炭水化物であるよう
だ。トランスフェクションを行ったCOS細胞はより大
きい分子量型のIL−12受容体サブユニットも発現す
る。
【0032】IL−12受容体のダイマー化/オリゴマ
ー化はIL−12の結合とは無関係であることを支持す
る証拠がある。これらの知見と同様に、EPO受容体に
関して、ジスルフィド結合したダイマーおよびオリゴマ
ーが形成され、そしてEPO刺激は該受容体のダイマー
化に対して認めうる程度の影響を及ぼさないことが報告
されている(O. Miura et al. (1993) Archives Bioche
m. Biophys., 306, 200 )。本発明者らのデータも、I
L−12受容体のダイマー/オリゴマーだけがIL−1
2と2〜5nMの親和性(トランスフェクションを行っ
た無傷のCOS細胞で測定した)でもって結合すること
を示す。すなわち、i)抗IL−12抗体は1つのIL
−12と受容体ダイマー/オリゴマーからなる親和性架
橋結合複合体のみを免疫沈降させる。ii) 1つの受容体
サブユニットと1つのIL−12について予測される大
きさの親和性架橋結合複合体は、トランスフェクション
を行ったCOS細胞で測定されたKD に一致するIL−
12濃度できわめて非効率的にしか形成されない。iii)
該受容体サブユニットを安定して発現するマウスCTL
L細胞はきわめて非効率的にしかIL−12と結合しな
い(概算KD =50nMまたはそれ以下)。これらの細
胞もサブユニットのダイマー/オリゴマーを発現しな
い。COS細胞とCTLL細胞がIL−12の結合を可
能にするようなやり方でIL−12受容体サブユニット
を発現する能力の点で相違するとは予測できないことで
あった。これはおそらく種特異性によるものだろう。つ
まり、マウスCTLL細胞はなぜかヒトIL−12受容
体タンパク質を正しく「プロセシング」することができ
ず、その結果として効率の悪いダイマー化/オリゴマー
化およびIL−12の結合が生じるのだろう。ことによ
ると、COS細胞はIL−12受容体のダイマー化/オ
リゴマー化を起こさせる内因性タンパク質を発現するの
かもしれない。採用した実験条件下では、トランスフェ
クションを行ったCOS細胞あたりの低親和性IL−1
2受容体部位の数は常に105 より大であることから、
内因性のCOS細胞成分が該受容体サブユニットとダイ
マーまたはオリゴマーを形成する可能性はなさそうだ。
ー化はIL−12の結合とは無関係であることを支持す
る証拠がある。これらの知見と同様に、EPO受容体に
関して、ジスルフィド結合したダイマーおよびオリゴマ
ーが形成され、そしてEPO刺激は該受容体のダイマー
化に対して認めうる程度の影響を及ぼさないことが報告
されている(O. Miura et al. (1993) Archives Bioche
m. Biophys., 306, 200 )。本発明者らのデータも、I
L−12受容体のダイマー/オリゴマーだけがIL−1
2と2〜5nMの親和性(トランスフェクションを行っ
た無傷のCOS細胞で測定した)でもって結合すること
を示す。すなわち、i)抗IL−12抗体は1つのIL
−12と受容体ダイマー/オリゴマーからなる親和性架
橋結合複合体のみを免疫沈降させる。ii) 1つの受容体
サブユニットと1つのIL−12について予測される大
きさの親和性架橋結合複合体は、トランスフェクション
を行ったCOS細胞で測定されたKD に一致するIL−
12濃度できわめて非効率的にしか形成されない。iii)
該受容体サブユニットを安定して発現するマウスCTL
L細胞はきわめて非効率的にしかIL−12と結合しな
い(概算KD =50nMまたはそれ以下)。これらの細
胞もサブユニットのダイマー/オリゴマーを発現しな
い。COS細胞とCTLL細胞がIL−12の結合を可
能にするようなやり方でIL−12受容体サブユニット
を発現する能力の点で相違するとは予測できないことで
あった。これはおそらく種特異性によるものだろう。つ
まり、マウスCTLL細胞はなぜかヒトIL−12受容
体タンパク質を正しく「プロセシング」することができ
ず、その結果として効率の悪いダイマー化/オリゴマー
化およびIL−12の結合が生じるのだろう。ことによ
ると、COS細胞はIL−12受容体のダイマー化/オ
リゴマー化を起こさせる内因性タンパク質を発現するの
かもしれない。採用した実験条件下では、トランスフェ
クションを行ったCOS細胞あたりの低親和性IL−1
2受容体部位の数は常に105 より大であることから、
内因性のCOS細胞成分が該受容体サブユニットとダイ
マーまたはオリゴマーを形成する可能性はなさそうだ。
【0033】IL−12受容体サブユニットはヘモポエ
チン (hemopoietin)受容体スーパーファミリーのメンバ
ーである。このファミリー内で、それは全長にわたって
gp130とG−CSFおよびLIFの受容体とに最も
密接な関係がある。IL−12受容体サブユニットの細
胞外部分も、gp130について報告されたもの(M.Hi
bi et al. (1990) Cell, 63, 1149)と同様に、5つの
フィブロネクチンIII型反復配列に分割することができ
る。IL−12受容体およびgp130のリガンド、す
なわちIL−12p40とIL−6受容体もこのような
フィブロネクチンIII 型反復配列を含んでいることに留
意することはおもしろいだろう(Hibi et al.,前掲; Sc
hoenhaut et al. (1992) J. Immunol., 148, 3433 )。
IL−12受容体サブユニットの細胞質部分のいくつか
の特徴をさらに解説する値打ちがある。gp130(2
76個のアミノ酸)およびLIFの受容体(237個の
アミノ酸)の対応領域と比べて、それはむしろ短い。し
かし、突然変異誘発実験から、gp130については、
シグナルを変換するのに約100個のアミノ酸だけで十
分であることがわかった(Murakami et al. (1991) Pro
c. Natl. Acad. Sci. USA, 88, 11349)。IL−12受
容体の細胞質部分の可能な機能性は、他の機能性造血受
容体(とりわけG−CSF、EPOおよびGM−CSF
の受容体)において保存された多くの特徴の存在によっ
て裏付けられると思われる。保存領域1および2(Mura
kami et al. (1991) Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 88,
11349)が明らかに存在し、かくして低親和性IL−1
2受容体成分にβ型サブユニットの構造を付与する(N.
Stahl et al., 1993, Cell, 74:587 )。
チン (hemopoietin)受容体スーパーファミリーのメンバ
ーである。このファミリー内で、それは全長にわたって
gp130とG−CSFおよびLIFの受容体とに最も
密接な関係がある。IL−12受容体サブユニットの細
胞外部分も、gp130について報告されたもの(M.Hi
bi et al. (1990) Cell, 63, 1149)と同様に、5つの
フィブロネクチンIII型反復配列に分割することができ
る。IL−12受容体およびgp130のリガンド、す
なわちIL−12p40とIL−6受容体もこのような
フィブロネクチンIII 型反復配列を含んでいることに留
意することはおもしろいだろう(Hibi et al.,前掲; Sc
hoenhaut et al. (1992) J. Immunol., 148, 3433 )。
IL−12受容体サブユニットの細胞質部分のいくつか
の特徴をさらに解説する値打ちがある。gp130(2
76個のアミノ酸)およびLIFの受容体(237個の
アミノ酸)の対応領域と比べて、それはむしろ短い。し
かし、突然変異誘発実験から、gp130については、
シグナルを変換するのに約100個のアミノ酸だけで十
分であることがわかった(Murakami et al. (1991) Pro
c. Natl. Acad. Sci. USA, 88, 11349)。IL−12受
容体の細胞質部分の可能な機能性は、他の機能性造血受
容体(とりわけG−CSF、EPOおよびGM−CSF
の受容体)において保存された多くの特徴の存在によっ
て裏付けられると思われる。保存領域1および2(Mura
kami et al. (1991) Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 88,
11349)が明らかに存在し、かくして低親和性IL−1
2受容体成分にβ型サブユニットの構造を付与する(N.
Stahl et al., 1993, Cell, 74:587 )。
【0034】IL−12受容体のcDNAは次の目的に
有効である。組換えIL−12受容体タンパク質の高レ
ベル発現および抗原としてのその使用は更なるモノクロ
ーナルおよびポリクローナル中和抗体の生産を可能にす
る。かかる中和抗体をin vivo モデルで使用して、IL
−12とその受容体が正常および病的な免疫反応(すな
わち、自己免疫疾患、移植片対宿主病および慢性関節リ
ウマチのような活性化されたT細胞やNK細胞によって
悪化する病状)において果たしている役割を解明するこ
とができる。
有効である。組換えIL−12受容体タンパク質の高レ
ベル発現および抗原としてのその使用は更なるモノクロ
ーナルおよびポリクローナル中和抗体の生産を可能にす
る。かかる中和抗体をin vivo モデルで使用して、IL
−12とその受容体が正常および病的な免疫反応(すな
わち、自己免疫疾患、移植片対宿主病および慢性関節リ
ウマチのような活性化されたT細胞やNK細胞によって
悪化する病状)において果たしている役割を解明するこ
とができる。
【0035】IL−12受容体タンパク質は、例えばヒ
トの免疫反応を抑制する目的で投与することができる。
多様な疾病または症状が同種異系拒絶反応および移植片
対宿主反応を含めた同種異系抗原に対する免疫反応によ
って引き起こされる。同種異系抗原によって誘導される
免疫反応では、IL−12受容体がT細胞の活性化によ
り生じるリンパ増殖および炎症を抑えることができる。
従って、IL−12受容体は、例えば同種異系移植(例
えば、皮膚、腎臓および心臓移植)の拒絶反応や骨髄移
植を行った患者の移植片対宿主反応といった臨床治療に
おいて同種異系抗原誘導免疫反応を効果的に抑えるため
に使用し得る。
トの免疫反応を抑制する目的で投与することができる。
多様な疾病または症状が同種異系拒絶反応および移植片
対宿主反応を含めた同種異系抗原に対する免疫反応によ
って引き起こされる。同種異系抗原によって誘導される
免疫反応では、IL−12受容体がT細胞の活性化によ
り生じるリンパ増殖および炎症を抑えることができる。
従って、IL−12受容体は、例えば同種異系移植(例
えば、皮膚、腎臓および心臓移植)の拒絶反応や骨髄移
植を行った患者の移植片対宿主反応といった臨床治療に
おいて同種異系抗原誘導免疫反応を効果的に抑えるため
に使用し得る。
【0036】また、IL−12受容体は、宿主に固有の
ものとして認識されない抗原に対するT細胞の活性化に
関係している慢性関節リウマチ、糖尿病、多発性硬化症
のような自己免疫疾患の臨床治療にも使用できる。さら
に、IL−12受容体は、IL−12に応答して産生さ
れるインターフェロンγが罹病や死亡の中心的役割を担
っている敗血症性ショックの治療にも有効であり得る
(Doherty et al. (1992) J. Immunol. 149, 1666 )。
ものとして認識されない抗原に対するT細胞の活性化に
関係している慢性関節リウマチ、糖尿病、多発性硬化症
のような自己免疫疾患の臨床治療にも使用できる。さら
に、IL−12受容体は、IL−12に応答して産生さ
れるインターフェロンγが罹病や死亡の中心的役割を担
っている敗血症性ショックの治療にも有効であり得る
(Doherty et al. (1992) J. Immunol. 149, 1666 )。
【0037】精製したIL−12受容体組成物はIL−
12やIL−12受容体の診断上の検査に使用すること
ができ、さらに診断や治療に用いるIL−12受容体抗
体の生産にも使用できるだろう。加えて、精製したIL
−12受容体組成物はIL−12と結合させるかまたは
IL−12を取り除くための治療に直接使用してもよ
く、こうしてIL−12の免疫または炎症作用を調節す
る手段が得られる。病的免疫反応を抑制または逆転させ
るために、可溶性のIL−12受容体を他のサイトカイ
ン受容体アンタゴニスト、例えばIL−2受容体に対す
る抗体、可溶性TNF受容体、IL−1受容体アンタゴ
ニストなどと併用してもよい。
12やIL−12受容体の診断上の検査に使用すること
ができ、さらに診断や治療に用いるIL−12受容体抗
体の生産にも使用できるだろう。加えて、精製したIL
−12受容体組成物はIL−12と結合させるかまたは
IL−12を取り除くための治療に直接使用してもよ
く、こうしてIL−12の免疫または炎症作用を調節す
る手段が得られる。病的免疫反応を抑制または逆転させ
るために、可溶性のIL−12受容体を他のサイトカイ
ン受容体アンタゴニスト、例えばIL−2受容体に対す
る抗体、可溶性TNF受容体、IL−1受容体アンタゴ
ニストなどと併用してもよい。
【0038】IL−12受容体タンパク質およびその断
片の投与量範囲は、過度の実験を行うことなく、当業者
が決めることができる。一般に、適量は希望する効果を
生むのに、例えば内因性IL−12のその受容体への結
合を阻止するのに十分な量である。その投与量は望まし
くない交差反応、アナフィラキシー反応といった有害作
用を引き起こすほど多量であってはならない。通常、投
与量は患者の年齢、健康状態、性別および病気の重症
度、(もしあるとすれば)反対の徴候、免疫寛容性、そ
れに個々の医師によって調整されるその他の可変要因に
より変化するだろう。予想される投与量範囲は約1ng
/kg/日〜約10mg/kg/日である。IL−12
受容体タンパク質およびその断片は注射や連続灌流によ
り非経口的に投与しうる。静脈内、腹腔内、筋肉内また
は皮下投与が可能である。
片の投与量範囲は、過度の実験を行うことなく、当業者
が決めることができる。一般に、適量は希望する効果を
生むのに、例えば内因性IL−12のその受容体への結
合を阻止するのに十分な量である。その投与量は望まし
くない交差反応、アナフィラキシー反応といった有害作
用を引き起こすほど多量であってはならない。通常、投
与量は患者の年齢、健康状態、性別および病気の重症
度、(もしあるとすれば)反対の徴候、免疫寛容性、そ
れに個々の医師によって調整されるその他の可変要因に
より変化するだろう。予想される投与量範囲は約1ng
/kg/日〜約10mg/kg/日である。IL−12
受容体タンパク質およびその断片は注射や連続灌流によ
り非経口的に投与しうる。静脈内、腹腔内、筋肉内また
は皮下投与が可能である。
【0039】非経口投与用製剤としては無菌の水性また
は非水性の溶液剤、懸濁剤、および乳濁剤が含まれる。
非水性溶剤の例はプロピレングリコール、ポリエチレン
グリコール、オリーブ油のような植物油、オレイン酸エ
チルのような注入可能な有機エステルである。水性担体
としては水、アルコール/水の溶液、エマルジョンまた
は懸濁液(食塩水および緩衝化媒体を含む)がある。非
経口ビヒクルとして、塩化ナトリウム溶液、リンゲルデ
キストロース、デキストロースおよび塩化ナトリウム、
乳酸加リンゲル液、または不揮発性の油を挙げることが
できる。静脈内ビヒクルには液体および栄養分の補液、
電解質の補液、例えばリンゲルデキストロースに基づい
たものなどが含まれる。防腐剤や他の添加剤、例えば抗
菌剤、酸化防止剤、キレート剤、不活性ガスなども含め
ることができる。一般的には、Remington's Pharmaceut
ical Science, 18th Ed., Mack Eds., 1990 を参照され
たい。
は非水性の溶液剤、懸濁剤、および乳濁剤が含まれる。
非水性溶剤の例はプロピレングリコール、ポリエチレン
グリコール、オリーブ油のような植物油、オレイン酸エ
チルのような注入可能な有機エステルである。水性担体
としては水、アルコール/水の溶液、エマルジョンまた
は懸濁液(食塩水および緩衝化媒体を含む)がある。非
経口ビヒクルとして、塩化ナトリウム溶液、リンゲルデ
キストロース、デキストロースおよび塩化ナトリウム、
乳酸加リンゲル液、または不揮発性の油を挙げることが
できる。静脈内ビヒクルには液体および栄養分の補液、
電解質の補液、例えばリンゲルデキストロースに基づい
たものなどが含まれる。防腐剤や他の添加剤、例えば抗
菌剤、酸化防止剤、キレート剤、不活性ガスなども含め
ることができる。一般的には、Remington's Pharmaceut
ical Science, 18th Ed., Mack Eds., 1990 を参照され
たい。
【0040】本発明は、また、上記の3種類すべての親
和性に関するヒトIL−12受容体に対する新規な抗血
清およびモノクローナル抗体を含む新規な免疫グロブリ
ンに関する。本発明によって提供される代表的な抗IL
−12R抗血清は、IL−12R発現細胞へのIL−1
2の結合を阻止し、さらにIL−12活性を中和するこ
ともできる。本発明の別の態様では、Kohler and Milst
ein の方法のような公知の技法によってIL−12Rに
選択的なモノクローナル抗体が生産される。IL−12
Rに対する適当なモノクローナル抗体を公知の方法によ
って修飾して、キメラ抗体、ヒト化抗体または一本鎖抗
体(SCA)といった修飾抗体を得ることもできる。
和性に関するヒトIL−12受容体に対する新規な抗血
清およびモノクローナル抗体を含む新規な免疫グロブリ
ンに関する。本発明によって提供される代表的な抗IL
−12R抗血清は、IL−12R発現細胞へのIL−1
2の結合を阻止し、さらにIL−12活性を中和するこ
ともできる。本発明の別の態様では、Kohler and Milst
ein の方法のような公知の技法によってIL−12Rに
選択的なモノクローナル抗体が生産される。IL−12
Rに対する適当なモノクローナル抗体を公知の方法によ
って修飾して、キメラ抗体、ヒト化抗体または一本鎖抗
体(SCA)といった修飾抗体を得ることもできる。
【0041】本発明による免疫グロブリンは、IL−1
2受容体へのIL−12の結合を阻止することができ、
かつIL−12受容体に結合することによってIL−1
2の生物活性を中和することができる抗体を含むもので
ある。さらに、本発明には、IL−12受容体に結合す
るが、IL−12受容体へのIL−12の結合を阻止で
きず、かつIL−12受容体に結合することによってI
L−12の生物活性を中和することもできない免疫グロ
ブリンも含まれる。
2受容体へのIL−12の結合を阻止することができ、
かつIL−12受容体に結合することによってIL−1
2の生物活性を中和することができる抗体を含むもので
ある。さらに、本発明には、IL−12受容体に結合す
るが、IL−12受容体へのIL−12の結合を阻止で
きず、かつIL−12受容体に結合することによってI
L−12の生物活性を中和することもできない免疫グロ
ブリンも含まれる。
【0042】本発明のIL−12受容体抗体を使用する
と、正常および病的状態でのヒト細胞(例えば、末梢血
リンパ球および骨髄細胞)上のIL−12受容体の発現
を調べることができる。また、本発明の抗血清およびモ
ノクローナル抗体を使って、IL−12受容体へのIL
−12の結合を阻止し、その生物活性を遮断することも
できる。かくして、本発明の中和抗体は活性化されたT
細胞やNK細胞によって悪化する多くの病状(例えば、
自己免疫疾患、移植片対宿主病および慢性関節リウマ
チ)に治療介入させるべく使用される。最後に、本発明
の特異的抗体の具体例によって実証されたように、かか
る抗体はIL−12受容体をコードするcDNAを単離
するための発現クローニング戦略にも有用であろう。
と、正常および病的状態でのヒト細胞(例えば、末梢血
リンパ球および骨髄細胞)上のIL−12受容体の発現
を調べることができる。また、本発明の抗血清およびモ
ノクローナル抗体を使って、IL−12受容体へのIL
−12の結合を阻止し、その生物活性を遮断することも
できる。かくして、本発明の中和抗体は活性化されたT
細胞やNK細胞によって悪化する多くの病状(例えば、
自己免疫疾患、移植片対宿主病および慢性関節リウマ
チ)に治療介入させるべく使用される。最後に、本発明
の特異的抗体の具体例によって実証されたように、かか
る抗体はIL−12受容体をコードするcDNAを単離
するための発現クローニング戦略にも有用であろう。
【0043】本発明の抗血清は、PHA活性化ヒトPB
MCを用いて宿主動物を免疫することにより生産するこ
とが有利である。適当な宿主動物には、例えばマウス、
ラット、ウサギ、モルモットのようなげっ歯類、ヤギ、
ヒツジ、ウマなどの高等哺乳動物が含まれる。初期抗原
量および追加抗原量は動物の免疫反応を引き出すプロト
コールに従って投与することができ、例えば、好ましい
態様では、マウスに6×107 個の細胞を初期量として
投与し、その後追加抗原量として2〜5×10 7 個の細
胞を6か月間で5回投与する。PHA活性化PBMCへ
の 125I−IL−12結合の阻害(図8)およびIL−
12Rに架橋結合した 125I−IL−12からなる複合
体の免疫沈降(この方法は希望の活性を有する抗血清を
産生している宿主をスクリーニングするための好適な方
法を提供する)により測定したところ、免疫したマウス
はヒトIL−12Rに対する免疫反応を発現しているこ
とが観察された。
MCを用いて宿主動物を免疫することにより生産するこ
とが有利である。適当な宿主動物には、例えばマウス、
ラット、ウサギ、モルモットのようなげっ歯類、ヤギ、
ヒツジ、ウマなどの高等哺乳動物が含まれる。初期抗原
量および追加抗原量は動物の免疫反応を引き出すプロト
コールに従って投与することができ、例えば、好ましい
態様では、マウスに6×107 個の細胞を初期量として
投与し、その後追加抗原量として2〜5×10 7 個の細
胞を6か月間で5回投与する。PHA活性化PBMCへ
の 125I−IL−12結合の阻害(図8)およびIL−
12Rに架橋結合した 125I−IL−12からなる複合
体の免疫沈降(この方法は希望の活性を有する抗血清を
産生している宿主をスクリーニングするための好適な方
法を提供する)により測定したところ、免疫したマウス
はヒトIL−12Rに対する免疫反応を発現しているこ
とが観察された。
【0044】モノクローナル抗体は、上記の計画に従っ
てBalb/cマウスを免疫し、続いてマウスに1×1
07 個の細胞を腹腔内に、そして2.5×106 個の細
胞を静脈内に2日続けて注射する(細胞融合の4日前に
開始する)ことにより都合よく生産できる。もちろん、
抗体の分野でよく知られた他のプロトコールを利用して
もよい。ここに詳述する完全な免疫感作プロトコールは
ヒトIL−12受容体抗体にとって最適な血清抗体反応
のプロトコールを提供した。他の免疫感作プロトコール
は以下に記載するプロトコールよりも低い血清抗体反応
をもたらした。例えば、1)少ない数のPHA活性化リ
ンパ芽球を用いる免疫感作(0.7〜1.8×107 細
胞/追加免疫感作);2)少ない回数の追加免疫感作を
用いる免疫感作、または2〜6×107 細胞/免疫感作
を用いる短期間(40日間)にわたる免疫感作;および
3)PHA活性化リンパ芽球由来の細胞膜(1〜4×1
0 8 細胞/免疫感作に等しい膜)を用いる免疫感作はど
れも血清抗体反応を生起させたが、下記プロトコールほ
ど顕著ではなかった。ラットを免疫したときにも同様の
結果が得られた。
てBalb/cマウスを免疫し、続いてマウスに1×1
07 個の細胞を腹腔内に、そして2.5×106 個の細
胞を静脈内に2日続けて注射する(細胞融合の4日前に
開始する)ことにより都合よく生産できる。もちろん、
抗体の分野でよく知られた他のプロトコールを利用して
もよい。ここに詳述する完全な免疫感作プロトコールは
ヒトIL−12受容体抗体にとって最適な血清抗体反応
のプロトコールを提供した。他の免疫感作プロトコール
は以下に記載するプロトコールよりも低い血清抗体反応
をもたらした。例えば、1)少ない数のPHA活性化リ
ンパ芽球を用いる免疫感作(0.7〜1.8×107 細
胞/追加免疫感作);2)少ない回数の追加免疫感作を
用いる免疫感作、または2〜6×107 細胞/免疫感作
を用いる短期間(40日間)にわたる免疫感作;および
3)PHA活性化リンパ芽球由来の細胞膜(1〜4×1
0 8 細胞/免疫感作に等しい膜)を用いる免疫感作はど
れも血清抗体反応を生起させたが、下記プロトコールほ
ど顕著ではなかった。ラットを免疫したときにも同様の
結果が得られた。
【0045】モノクローナル抗体産生細胞としては、宿
主の脾臓、末梢血、リンパ節または他の組織から得たB
リンパ球を使用する。最も好ましいBリンパ球は脾臓か
ら得たものである。希望する本発明モノクローナル抗体
を産生する能力を有するハイブリドーマは、かかるBリ
ンパ球と不滅細胞系(ハイブリッド細胞に長期の組織培
養安定性を付与する細胞系)との融合により得られる。
本発明の好ましい態様において、不滅細胞はリンパ芽球
様細胞または形質細胞腫細胞、例えばそれ自体抗体産生
細胞である上に悪性細胞でもあるミエローマ細胞であり
得る。IL−12Rモノクローナル抗体を産生するマウ
スハイブリドーマはマウスのミエローマ細胞と、活性化
末梢血単核細胞の表面に発現されるhIL−12Rに対
して免疫したマウスから得た脾細胞との融合により形成
される。キメラおよびヒト化モノクローナル抗体はハイ
ブリドーマ細胞から得た抗体発現遺伝子をクローニング
し、当分野で今や公知の組換えDNA法を用いてマウス
可変部のサブ配列をヒト定常部に結合させるか、ヒト枠
組み構造領域をドナーマウスまたはラットの免疫グロブ
リンから得た相補性決定領域(CDR)と組み合わせる
ことにより作製することができる(EP 0239400)。親
和性の向上した抗体をもたらすマウスモノクローナル抗
体のヒト化を実施する改良法は国際特許出願第WO 92/
11018 に記載されている。
主の脾臓、末梢血、リンパ節または他の組織から得たB
リンパ球を使用する。最も好ましいBリンパ球は脾臓か
ら得たものである。希望する本発明モノクローナル抗体
を産生する能力を有するハイブリドーマは、かかるBリ
ンパ球と不滅細胞系(ハイブリッド細胞に長期の組織培
養安定性を付与する細胞系)との融合により得られる。
本発明の好ましい態様において、不滅細胞はリンパ芽球
様細胞または形質細胞腫細胞、例えばそれ自体抗体産生
細胞である上に悪性細胞でもあるミエローマ細胞であり
得る。IL−12Rモノクローナル抗体を産生するマウ
スハイブリドーマはマウスのミエローマ細胞と、活性化
末梢血単核細胞の表面に発現されるhIL−12Rに対
して免疫したマウスから得た脾細胞との融合により形成
される。キメラおよびヒト化モノクローナル抗体はハイ
ブリドーマ細胞から得た抗体発現遺伝子をクローニング
し、当分野で今や公知の組換えDNA法を用いてマウス
可変部のサブ配列をヒト定常部に結合させるか、ヒト枠
組み構造領域をドナーマウスまたはラットの免疫グロブ
リンから得た相補性決定領域(CDR)と組み合わせる
ことにより作製することができる(EP 0239400)。親
和性の向上した抗体をもたらすマウスモノクローナル抗
体のヒト化を実施する改良法は国際特許出願第WO 92/
11018 に記載されている。
【0046】本発明は、また、a)インターロイキン−
12受容体を用いて宿主動物を免疫し、b)該宿主動物
のBリンパ球を不滅細胞系と融合させ、そしてc)得ら
れたハイブリドーマ細胞系を培養してモノクローナル抗
体を産生させることからなる、インターロイキン−12
受容体に対するモノクローナル抗体の産生方法を含むも
のである。
12受容体を用いて宿主動物を免疫し、b)該宿主動物
のBリンパ球を不滅細胞系と融合させ、そしてc)得ら
れたハイブリドーマ細胞系を培養してモノクローナル抗
体を産生させることからなる、インターロイキン−12
受容体に対するモノクローナル抗体の産生方法を含むも
のである。
【0047】1以上の免疫グロブリン活性を保持する、
一次抗体構造の一部分のみからなるポリペプチド断片を
作製することができる。これらのポリペプチド断片は公
知の方法によって完全な抗体を加水分解切断するか、部
位特異的突然変異誘発法を使って抗体遺伝子を含む発現
ベクターの希望の位置に停止コドンを挿入してFab断
片または(Fab’)2 断片を作ることにより得られ
る。一本鎖抗体はVLおよびVH領域をDNAリンカー
を用いて結合させることにより作製しうる(Huston et
al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 85, 5879-5883 (19
88) および Birdet al., Science, 242, 423-426 (198
8)を参照されたい)。
一次抗体構造の一部分のみからなるポリペプチド断片を
作製することができる。これらのポリペプチド断片は公
知の方法によって完全な抗体を加水分解切断するか、部
位特異的突然変異誘発法を使って抗体遺伝子を含む発現
ベクターの希望の位置に停止コドンを挿入してFab断
片または(Fab’)2 断片を作ることにより得られ
る。一本鎖抗体はVLおよびVH領域をDNAリンカー
を用いて結合させることにより作製しうる(Huston et
al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 85, 5879-5883 (19
88) および Birdet al., Science, 242, 423-426 (198
8)を参照されたい)。
【0048】本発明のモノクローナル抗体を治療薬とし
て使用することも当分野の技術の範囲内である。精製し
たモノクローナル抗体産物をそのままであるいは断片と
して注射用の水に溶解し、滅菌濾過するといった公知の
方法で非経口投与用に製剤化することができる。投与形
態はタンパク質の非経口投与用の公知の賦形剤、緩衝
剤、安定剤、キャリアータンパク質などを含んでいても
よい。投与量は病気の程度や性質、それに患者の年齢、
体重、健康状態を考慮して医師が選択するだろう。免疫
グロブリンは患者において長い半減期をもつことが実証
されたので、10〜14日ごとの投薬で通常十分であ
る。また、毒素分子、例えばシュードモナス外毒素また
はリシンのA鎖とのハイブリッドを形成させることによ
ってモノクローナル抗体を修飾し、IL−12Rを発現
する細胞を選択的に破壊しうるハイブリッド分子を提供
することも当分野の技術の範囲内である。
て使用することも当分野の技術の範囲内である。精製し
たモノクローナル抗体産物をそのままであるいは断片と
して注射用の水に溶解し、滅菌濾過するといった公知の
方法で非経口投与用に製剤化することができる。投与形
態はタンパク質の非経口投与用の公知の賦形剤、緩衝
剤、安定剤、キャリアータンパク質などを含んでいても
よい。投与量は病気の程度や性質、それに患者の年齢、
体重、健康状態を考慮して医師が選択するだろう。免疫
グロブリンは患者において長い半減期をもつことが実証
されたので、10〜14日ごとの投薬で通常十分であ
る。また、毒素分子、例えばシュードモナス外毒素また
はリシンのA鎖とのハイブリッドを形成させることによ
ってモノクローナル抗体を修飾し、IL−12Rを発現
する細胞を選択的に破壊しうるハイブリッド分子を提供
することも当分野の技術の範囲内である。
【0049】さらに、本発明は、対象の細胞を含むサン
プルを、IL−12受容体と複合体を形成しうる物質と
接触させて、該物質とIL−12受容体との細胞性複合
体を形成させ、そして該細胞性複合体を検出することか
らなる、IL−12受容体を発現する末梢血細胞の検出
方法にも関する。本発明の他の態様は、上記方法によっ
て末梢血細胞を検出することからなる被験者における細
胞活性の評価方法を提供する。
プルを、IL−12受容体と複合体を形成しうる物質と
接触させて、該物質とIL−12受容体との細胞性複合
体を形成させ、そして該細胞性複合体を検出することか
らなる、IL−12受容体を発現する末梢血細胞の検出
方法にも関する。本発明の他の態様は、上記方法によっ
て末梢血細胞を検出することからなる被験者における細
胞活性の評価方法を提供する。
【0050】好ましい態様において、該物質は受容体を
発現した末梢血細胞の表面に存在するIL−12受容体
とのみ複合体を形成できるものである。該物質はIL−
12Rモノクローナル抗体であることが特に好ましい。
本発明の一態様は、 a.末梢血単核細胞を単離し; b.該細胞をIL−12Rモノクローナル抗体で処理
し;そして c.該細胞に結合したモノクローナル抗体の量を測定す
る;ことからなる、免疫細胞活性の評価方法を提供す
る。
発現した末梢血細胞の表面に存在するIL−12受容体
とのみ複合体を形成できるものである。該物質はIL−
12Rモノクローナル抗体であることが特に好ましい。
本発明の一態様は、 a.末梢血単核細胞を単離し; b.該細胞をIL−12Rモノクローナル抗体で処理
し;そして c.該細胞に結合したモノクローナル抗体の量を測定す
る;ことからなる、免疫細胞活性の評価方法を提供す
る。
【0051】本発明は、また、被験者における免疫系の
異常の検査方法を含み、該方法は、被験者から得たサン
プル中のT細胞、NK細胞またはB細胞の数を測定し、
該サンプルをIL−12受容体との複合体を形成するこ
とができる物質と接触させ、そしてIL−12受容体を
有する該サンプル中のT細胞、NK細胞またはB細胞の
パーセンテージを求めることからなっている。このよう
にして求めたパーセンテージと免疫系の異常を示さない
正常被験者から得たサンプル中のIL−12受容体を有
する細胞のパーセンテージとを比較し、得られた該細胞
のパーセンテージの差異が免疫系異常の指標となる。好
ましくは、被験者は動物、例えばヒトである。
異常の検査方法を含み、該方法は、被験者から得たサン
プル中のT細胞、NK細胞またはB細胞の数を測定し、
該サンプルをIL−12受容体との複合体を形成するこ
とができる物質と接触させ、そしてIL−12受容体を
有する該サンプル中のT細胞、NK細胞またはB細胞の
パーセンテージを求めることからなっている。このよう
にして求めたパーセンテージと免疫系の異常を示さない
正常被験者から得たサンプル中のIL−12受容体を有
する細胞のパーセンテージとを比較し、得られた該細胞
のパーセンテージの差異が免疫系異常の指標となる。好
ましくは、被験者は動物、例えばヒトである。
【0052】T細胞、NK細胞およびB細胞の機能と関
連した分子として、IL−12Rの発現を測定すること
は診断上重要である。IL−12Rは活性化されたT細
胞、NK細胞またはB細胞に特有なものであるから、こ
れはリンパ球集団中のこれら細胞のための特異なマーカ
ーとなる。さらに、IL−12Rの発現レベルはT細
胞、NK細胞またはB細胞の活性の尺度を提供する。こ
の情報は個体の免疫状態を評価する上で重要でありう
る。例えば、がんのような病気の治療には、免疫適格性
に影響を及ぼす薬剤がしばしば用いられる。IL−12
R発現の検定を通して、医師は患者の免疫状態をモニタ
ーし、往々にして免疫無防備状態の患者には脅威となる
日和見感染症の危険を最小限にくい止めるように治療を
修正することができる。
連した分子として、IL−12Rの発現を測定すること
は診断上重要である。IL−12Rは活性化されたT細
胞、NK細胞またはB細胞に特有なものであるから、こ
れはリンパ球集団中のこれら細胞のための特異なマーカ
ーとなる。さらに、IL−12Rの発現レベルはT細
胞、NK細胞またはB細胞の活性の尺度を提供する。こ
の情報は個体の免疫状態を評価する上で重要でありう
る。例えば、がんのような病気の治療には、免疫適格性
に影響を及ぼす薬剤がしばしば用いられる。IL−12
R発現の検定を通して、医師は患者の免疫状態をモニタ
ーし、往々にして免疫無防備状態の患者には脅威となる
日和見感染症の危険を最小限にくい止めるように治療を
修正することができる。
【0053】IL−12R発現の検定は細胞表面抗原の
通常の免疫化学検定でありうる。患者から末梢血単核細
胞を取り出し、IL−12Rモノクローナル抗体と表面
抗原とを結合させる条件下で該細胞をIL−12Rモノ
クローナル抗体とともにインキュベートする。細胞表面
に結合した抗体がIL−12R発現の尺度を提供する。
抗体と細胞との結合は放射性物質、蛍光物質または検出
可能な他の化合物を用いて標識したIL−12Rモノク
ローナル抗体を使うことにより測定できる。
通常の免疫化学検定でありうる。患者から末梢血単核細
胞を取り出し、IL−12Rモノクローナル抗体と表面
抗原とを結合させる条件下で該細胞をIL−12Rモノ
クローナル抗体とともにインキュベートする。細胞表面
に結合した抗体がIL−12R発現の尺度を提供する。
抗体と細胞との結合は放射性物質、蛍光物質または検出
可能な他の化合物を用いて標識したIL−12Rモノク
ローナル抗体を使うことにより測定できる。
【0054】本発明は、また、可溶性形態のIL−12
Rの増加または減少によって評価される免疫系の疾患、
がん、または他の病気を患う被験者から得たサンプル中
の可溶性IL−12受容体の濃度の測定方法をも含むも
のである。可溶性IL−12Rの検定は通常のサンドイ
ッチ免疫化学検定または固定化IL−12Rへの 125I
−IL−12結合検定でありうる。
Rの増加または減少によって評価される免疫系の疾患、
がん、または他の病気を患う被験者から得たサンプル中
の可溶性IL−12受容体の濃度の測定方法をも含むも
のである。可溶性IL−12Rの検定は通常のサンドイ
ッチ免疫化学検定または固定化IL−12Rへの 125I
−IL−12結合検定でありうる。
【0055】ここで用いた用語および表現は説明のため
であって、限定のために使用したものではない。かかる
用語および表現の使用は記載した特徴またはその一部の
いかなる均等物をも除外することを意図しておらず、多
様な修飾が本発明の範囲内で可能であることが理解され
よう。本発明のいくつかの実施態様を以下の実施例に示
すが、実施例は本発明の理解を促すものであって、いか
なる場合も特許請求の範囲に記載した本発明を制限する
ものではない。
であって、限定のために使用したものではない。かかる
用語および表現の使用は記載した特徴またはその一部の
いかなる均等物をも除外することを意図しておらず、多
様な修飾が本発明の範囲内で可能であることが理解され
よう。本発明のいくつかの実施態様を以下の実施例に示
すが、実施例は本発明の理解を促すものであって、いか
なる場合も特許請求の範囲に記載した本発明を制限する
ものではない。
【0056】
【実施例】材料および方法 タンパク質およびプラスミド 組換えヒトIL−12(U. Gubler et al., Proc. Nat
l. Acad. Sci. USA (1991) 88, 4143)およびマウスI
L−12(D. Schoenhaut et al., J. Immunology (199
2), 148, 3433 )は文献に記載のとおりに得られた。
l. Acad. Sci. USA (1991) 88, 4143)およびマウスI
L−12(D. Schoenhaut et al., J. Immunology (199
2), 148, 3433 )は文献に記載のとおりに得られた。
【0057】ここで用いたマウスおよびヒトのIL−1
2受容体モノクローナル抗体2−4E6は以下に記載す
るとおりに生産し、メーカー(Genex 社)の指示に従っ
てプロテインG−アガロースでアフィニティークロマト
グラフィーにより腹水から精製した。タンパク質は Iod
ogen法の変法により記載のとおりに 125Iで標識した
(Pierce Chemical 社、イリノイ州ロックフォード)。
一般に、IL−12については5000〜7000 cpm/fmoleの
比放射能が、2−4E6抗体については1500〜2500 cpm
/fmoleの比放射能が得られた。プラスミドpEF−BO
SはpUC119の骨格を土台にしたものであり、Bs
tXI部位に挿入した遺伝子の発現を駆動する延長因子
1αプロモーターを含んでいる(S. Mizushima and S.
Nagata (1990) Nucl. Acids Res. 18, 5322 )。
2受容体モノクローナル抗体2−4E6は以下に記載す
るとおりに生産し、メーカー(Genex 社)の指示に従っ
てプロテインG−アガロースでアフィニティークロマト
グラフィーにより腹水から精製した。タンパク質は Iod
ogen法の変法により記載のとおりに 125Iで標識した
(Pierce Chemical 社、イリノイ州ロックフォード)。
一般に、IL−12については5000〜7000 cpm/fmoleの
比放射能が、2−4E6抗体については1500〜2500 cpm
/fmoleの比放射能が得られた。プラスミドpEF−BO
SはpUC119の骨格を土台にしたものであり、Bs
tXI部位に挿入した遺伝子の発現を駆動する延長因子
1αプロモーターを含んでいる(S. Mizushima and S.
Nagata (1990) Nucl. Acids Res. 18, 5322 )。
【0058】実施例1 ハイブリドーマ抗体の生産、特性決定および精製 Balb/cマウス(Charles River 研究所)を腹腔内
経路で6×107 細胞/マウスのPHA(フィトヘムア
グルチニン)活性化ヒトPBMC(PHA活性化PBM
C)を用いて免疫した。その後、マウスに2〜5×10
7 細胞の追加免疫注射を6カ月間で5回行った。活性化
脾細胞の調製のために、細胞融合の4日前に開始して、
2日続けて2匹のマウスに1×107 細胞と2.5×1
06 細胞をそれぞれ腹腔内および静脈内に注射した。こ
れらのマウスから脾細胞を取り出し、Fazekas et al.,
J. Immunol. Methods (1980) 35, 1に記載の方法に従っ
て35v/v%のポリエチレングリコール 4000 (E. Me
rck 社) を用いてSP2/0(ATCC CRL 1581 )細胞と
1:1の比で融合させた。その後、10%FBS、グル
タミン(2mM)、β−メルカプトエタノール(0.1
mM)、ゲンタマイシン(50g/ml)、5% ORIGE
N ハイブリドーマクローニングファクター(IGEN社)、
5%P388D1(ATCC CRL 46 )上清(Nordan, R.P.
et al., J.Immunol. (1987) 139, 813)および100
ユニット/mlのrHuIL−6を補給したIMDMで
48ウェルのクラスター皿中6×105 細胞/ml/ウ
ェルの密度で融合細胞をプレートした。ハイブリドーマ
上清について特異的抗IL−12受容体抗体を次の方法
で検定した:1)IL−12受容体に架橋結合した 125
I−HuIL−12からなる可溶性複合体の免疫沈降
(125I−IL−12/IL−12R);2)PHA
活性化PBMCへの 125I−HuIL−12結合の阻
害;および3)IL−12受容体陽性細胞対受容体陰性
細胞への示差結合。特異的な抗受容体抗体を分泌するハ
イブリドーマ細胞系は限界希釈法によりクローニングし
た。抗体はメーカー(Genex 社)の指示に従って架橋ア
ガロースに結合させたプロテインGでアフィニティーク
ロマトグラフィーにより腹水から精製した。
経路で6×107 細胞/マウスのPHA(フィトヘムア
グルチニン)活性化ヒトPBMC(PHA活性化PBM
C)を用いて免疫した。その後、マウスに2〜5×10
7 細胞の追加免疫注射を6カ月間で5回行った。活性化
脾細胞の調製のために、細胞融合の4日前に開始して、
2日続けて2匹のマウスに1×107 細胞と2.5×1
06 細胞をそれぞれ腹腔内および静脈内に注射した。こ
れらのマウスから脾細胞を取り出し、Fazekas et al.,
J. Immunol. Methods (1980) 35, 1に記載の方法に従っ
て35v/v%のポリエチレングリコール 4000 (E. Me
rck 社) を用いてSP2/0(ATCC CRL 1581 )細胞と
1:1の比で融合させた。その後、10%FBS、グル
タミン(2mM)、β−メルカプトエタノール(0.1
mM)、ゲンタマイシン(50g/ml)、5% ORIGE
N ハイブリドーマクローニングファクター(IGEN社)、
5%P388D1(ATCC CRL 46 )上清(Nordan, R.P.
et al., J.Immunol. (1987) 139, 813)および100
ユニット/mlのrHuIL−6を補給したIMDMで
48ウェルのクラスター皿中6×105 細胞/ml/ウ
ェルの密度で融合細胞をプレートした。ハイブリドーマ
上清について特異的抗IL−12受容体抗体を次の方法
で検定した:1)IL−12受容体に架橋結合した 125
I−HuIL−12からなる可溶性複合体の免疫沈降
(125I−IL−12/IL−12R);2)PHA
活性化PBMCへの 125I−HuIL−12結合の阻
害;および3)IL−12受容体陽性細胞対受容体陰性
細胞への示差結合。特異的な抗受容体抗体を分泌するハ
イブリドーマ細胞系は限界希釈法によりクローニングし
た。抗体はメーカー(Genex 社)の指示に従って架橋ア
ガロースに結合させたプロテインGでアフィニティーク
ロマトグラフィーにより腹水から精製した。
【0059】実施例2 ヒトPHAリンパ芽球の調製およびIL−12受容体結
合検定 ヒト末梢血単核細胞を単離し(Gately et al., J. Nat
l. Cancer Inst. 69, (1982) 1245を参照)、0.1%
PHA−P(Difco 社)を含む組織培養基(TCM)
中、5×105 細胞/mlの密度で37℃にて培養し
た。3日後、培養物を新しいTCMにより1:1に分割
し、各培養物にヒトrIL−2を加えて最終濃度を50
ユニット/mlとした。培養物をさらに1〜2日間培養
した後で検定に供した。
合検定 ヒト末梢血単核細胞を単離し(Gately et al., J. Nat
l. Cancer Inst. 69, (1982) 1245を参照)、0.1%
PHA−P(Difco 社)を含む組織培養基(TCM)
中、5×105 細胞/mlの密度で37℃にて培養し
た。3日後、培養物を新しいTCMにより1:1に分割
し、各培養物にヒトrIL−2を加えて最終濃度を50
ユニット/mlとした。培養物をさらに1〜2日間培養
した後で検定に供した。
【0060】PHA活性化ヒトPBMCを結合用緩衝液
(RPMI-1640, 5% FBS, 25 mM HEPESpH 7.4 )で1回洗
い、7×106 細胞/mlの細胞密度で結合用緩衝液中
に再懸濁した。リンパ芽球(7×105 細胞)を種々の
濃度の 125I−IL−12(5 〜10000 pM)とともに室
温で指定した時間インキュベートした。検定混合物を
0.1mlのオイル混合物(トーマス・シリコーン液 6
428-R15 (A.H. Thomas)とシリコーン油 AR 200 (Gallar
d-Schlessinger)の1:2混合物)に通して4℃、10,00
0×g で90秒間遠心することにより、細胞に結合した
放射能を遊離の 1 25I−IL−12から分離した。細胞
ペレットを含む先端部分を切り取り、細胞に結合した放
射能をガンマカウンターで計測した。非特異的結合は検
定に100nMの未標識IL−12を加えることにより
測定した。インキュベーションは2回または3回反復し
て行った。受容体結合データは、Elsevier-BIOSOFTから
McPherson, J. Pharmacol. Methods (1985) 14, 213に
よりIBMパーソナルコンピューターに適合させた非線
形回帰プログラム EBDA および LIGAND を使って解析し
た。
(RPMI-1640, 5% FBS, 25 mM HEPESpH 7.4 )で1回洗
い、7×106 細胞/mlの細胞密度で結合用緩衝液中
に再懸濁した。リンパ芽球(7×105 細胞)を種々の
濃度の 125I−IL−12(5 〜10000 pM)とともに室
温で指定した時間インキュベートした。検定混合物を
0.1mlのオイル混合物(トーマス・シリコーン液 6
428-R15 (A.H. Thomas)とシリコーン油 AR 200 (Gallar
d-Schlessinger)の1:2混合物)に通して4℃、10,00
0×g で90秒間遠心することにより、細胞に結合した
放射能を遊離の 1 25I−IL−12から分離した。細胞
ペレットを含む先端部分を切り取り、細胞に結合した放
射能をガンマカウンターで計測した。非特異的結合は検
定に100nMの未標識IL−12を加えることにより
測定した。インキュベーションは2回または3回反復し
て行った。受容体結合データは、Elsevier-BIOSOFTから
McPherson, J. Pharmacol. Methods (1985) 14, 213に
よりIBMパーソナルコンピューターに適合させた非線
形回帰プログラム EBDA および LIGAND を使って解析し
た。
【0061】実施例3 IL−12受容体保有細胞系への 125I−IL−12の
親和性架橋結合 IL−12受容体を保有する細胞を、過剰の未標識IL
−12の存在下または不在下に 125I−IL−12(1
00〜500pM)とともに室温で2時間インキュベー
トした。次に、細胞を氷冷PBSpH8.3(25 mM リ
ン酸ナトリウムpH 8.3, 0.15 M NaClおよび 1 mM MgCl
2 )で洗い、PBSpH8.3中に0.5〜1.0×1
07 細胞/mlの濃度で再懸濁した。ジメチルスルホキ
シド中のBS3(Pierce社)を加えて0.4mMの最終
濃度とした。絶えず攪拌しながら4℃で30分間インキ
ュベートした。細胞を氷冷した25mMトリス−HCl
(pH7.5)、0.15M NaClおよび5mM
EDTAで洗い、その後可溶化緩衝液(8 mM CHAPS, 0.
25 M NaCl, 5 mM EDTA, 40μg/ml PMSF, 0.05% NaN 3,お
よび 1% BSA を含有する50 mM トリス-HCl (pH 8.0) )
中0.5〜1.0×108 細胞/mlで4℃、1時間可
溶化した。抽出液を12,000×g 、4℃で45分間遠心し
て核と他の細胞破片を除いた。
親和性架橋結合 IL−12受容体を保有する細胞を、過剰の未標識IL
−12の存在下または不在下に 125I−IL−12(1
00〜500pM)とともに室温で2時間インキュベー
トした。次に、細胞を氷冷PBSpH8.3(25 mM リ
ン酸ナトリウムpH 8.3, 0.15 M NaClおよび 1 mM MgCl
2 )で洗い、PBSpH8.3中に0.5〜1.0×1
07 細胞/mlの濃度で再懸濁した。ジメチルスルホキ
シド中のBS3(Pierce社)を加えて0.4mMの最終
濃度とした。絶えず攪拌しながら4℃で30分間インキ
ュベートした。細胞を氷冷した25mMトリス−HCl
(pH7.5)、0.15M NaClおよび5mM
EDTAで洗い、その後可溶化緩衝液(8 mM CHAPS, 0.
25 M NaCl, 5 mM EDTA, 40μg/ml PMSF, 0.05% NaN 3,お
よび 1% BSA を含有する50 mM トリス-HCl (pH 8.0) )
中0.5〜1.0×108 細胞/mlで4℃、1時間可
溶化した。抽出液を12,000×g 、4℃で45分間遠心し
て核と他の細胞破片を除いた。
【0062】実施例4 ヒトIL−12Rに架橋結合した 125I−IL−12の
可溶性複合体の免疫沈降検定 免疫沈降検定のために、ハイブリドーマ培養上清(0.
5ml)、希釈した抗血清、または精製したIgGを、
アガロースに結合させたヤギ抗マウスIgG(Sigma Ch
em. 社)またはセファロース4Bに結合させたプロテイ
ンG(Pharmacia 社)の50%懸濁液0.1mlを含む
微量遠心管に加えた。IP緩衝液(PBS(0.25 M NaCl)
中の 8 mM CHAPS, 1% BSA, 5 mM EDTA)を用いて検定容
量を1.0mlとなし、この混合物を回転ミキサーを使
って室温で2時間インキュベートした。遠心によりビー
ズをペレット化し、 125I−IL−12/IL−12R
(10〜20,000 cpm)を含むIP緩衝液1ml中に再懸濁
し、混合物を回転ミキサー上で4℃、16時間インキュ
ベートした。このインキュベーション後、遠心によりビ
ーズをペレット化し、BSA不含IP緩衝液を用いて2
回洗った。固相抗体に結合した 125I標識受容体複合体
は、10%のβ−メルカプトエタノールを含むまたは含
まない2×レムリ (Laemmli)サンプル緩衝液(Nature 2
27, 680 (1970))100μlを加えて、95℃で5分間
加熱することにより遊離させた。免疫沈降したタンパク
質を8%または4〜15%勾配のポリアクリルアミドゲ
ルでSDS−PAGEにかけ、オートラジオグラフィー
で視覚化した。
可溶性複合体の免疫沈降検定 免疫沈降検定のために、ハイブリドーマ培養上清(0.
5ml)、希釈した抗血清、または精製したIgGを、
アガロースに結合させたヤギ抗マウスIgG(Sigma Ch
em. 社)またはセファロース4Bに結合させたプロテイ
ンG(Pharmacia 社)の50%懸濁液0.1mlを含む
微量遠心管に加えた。IP緩衝液(PBS(0.25 M NaCl)
中の 8 mM CHAPS, 1% BSA, 5 mM EDTA)を用いて検定容
量を1.0mlとなし、この混合物を回転ミキサーを使
って室温で2時間インキュベートした。遠心によりビー
ズをペレット化し、 125I−IL−12/IL−12R
(10〜20,000 cpm)を含むIP緩衝液1ml中に再懸濁
し、混合物を回転ミキサー上で4℃、16時間インキュ
ベートした。このインキュベーション後、遠心によりビ
ーズをペレット化し、BSA不含IP緩衝液を用いて2
回洗った。固相抗体に結合した 125I標識受容体複合体
は、10%のβ−メルカプトエタノールを含むまたは含
まない2×レムリ (Laemmli)サンプル緩衝液(Nature 2
27, 680 (1970))100μlを加えて、95℃で5分間
加熱することにより遊離させた。免疫沈降したタンパク
質を8%または4〜15%勾配のポリアクリルアミドゲ
ルでSDS−PAGEにかけ、オートラジオグラフィー
で視覚化した。
【0063】実施例5 IL−12受容体を発現する細胞から可溶化したIL−
12Rの検定 免疫沈降検定により同定した抗体がIL−12Rに対し
て特異的であることを確かめるために、免疫沈降/可溶
性IL−12R結合検定を開発した。上記の実施例1に
記載したように、抗体(ハイブリドーマ上清、精製Ig
G(50μg)または抗血清として)はアガロースに結
合させたヤギ抗マウスIgG(100μl;Sigma Che
m. 社)またはセファロース4Bに結合させたプロテイ
ンG(100μl;Pharmacia 社)に結合させることに
より固定化した。一部の実験では、検定で使用する前
に、抗体をプロテインG−セファロース4Bに共有結合
で結合させた。Stern and Podlaski, Techniques in Pr
otein Chemistry (1993)を参照されたい。固定化抗体を
IP緩衝液(0.3ml)中に再懸濁し、IL−12R
を含むPHA活性化PBMCまたはK6細胞の界面活性
剤可溶化抽出液0.2mlを加えた。界面活性剤可溶化
IL−12R調製物を調製するために、細胞を氷冷した
25mMトリス−HCl(pH7.5)、0.15M
NaClおよび5mM EDTAで洗い、その後可溶化
緩衝液(8 mM CHAPS, 0.25 M NaCl, 5 mMEDTA, 40μg/m
l PMSF, 0.05% NaN3,および 1% BSA を含有する50 mM
トリス-HCl(pH 8.0) )中1.5×108 細胞/mlで
4℃、1時間可溶化した。抽出液を120,000 ×g 、4℃
で60分間遠心して核と他の細胞破片を除いた。この混
合物を回転ミキサー上で4℃、16時間インキュベート
した。このインキュベーション後、遠心によりビーズを
ペレット化し、0.05〜7.5nMの濃度範囲で 1 25
I−HuIL−12を含むIP緩衝液(0.15ml)
中に再懸濁した。抗体被覆ビーズ上に固定されたIL−
12Rを振とう機上で 125I−HuIL−12とともに
室温で2時間インキュベートした。このインキュベーシ
ョン後、ビーズをペレット化し、IP緩衝液を用いて2
回洗い、結合放射能をガンマカウンターで計測した。非
特異的結合はこの検定に70nMの未標識ヒトIL−1
2を加えることにより測定した。可溶化IL−12R結
合データは、Elsevier-BIOSOFTから McPherson(前掲)
によりIBMパーソナルコンピューターに適合させた非
線形回帰プログラム EBDA および LIGAND を使って、ス
キャッチャードの方法(Assn. N.Y. Acad. Sci. 51, 66
0 (1949))により解析した。
12Rの検定 免疫沈降検定により同定した抗体がIL−12Rに対し
て特異的であることを確かめるために、免疫沈降/可溶
性IL−12R結合検定を開発した。上記の実施例1に
記載したように、抗体(ハイブリドーマ上清、精製Ig
G(50μg)または抗血清として)はアガロースに結
合させたヤギ抗マウスIgG(100μl;Sigma Che
m. 社)またはセファロース4Bに結合させたプロテイ
ンG(100μl;Pharmacia 社)に結合させることに
より固定化した。一部の実験では、検定で使用する前
に、抗体をプロテインG−セファロース4Bに共有結合
で結合させた。Stern and Podlaski, Techniques in Pr
otein Chemistry (1993)を参照されたい。固定化抗体を
IP緩衝液(0.3ml)中に再懸濁し、IL−12R
を含むPHA活性化PBMCまたはK6細胞の界面活性
剤可溶化抽出液0.2mlを加えた。界面活性剤可溶化
IL−12R調製物を調製するために、細胞を氷冷した
25mMトリス−HCl(pH7.5)、0.15M
NaClおよび5mM EDTAで洗い、その後可溶化
緩衝液(8 mM CHAPS, 0.25 M NaCl, 5 mMEDTA, 40μg/m
l PMSF, 0.05% NaN3,および 1% BSA を含有する50 mM
トリス-HCl(pH 8.0) )中1.5×108 細胞/mlで
4℃、1時間可溶化した。抽出液を120,000 ×g 、4℃
で60分間遠心して核と他の細胞破片を除いた。この混
合物を回転ミキサー上で4℃、16時間インキュベート
した。このインキュベーション後、遠心によりビーズを
ペレット化し、0.05〜7.5nMの濃度範囲で 1 25
I−HuIL−12を含むIP緩衝液(0.15ml)
中に再懸濁した。抗体被覆ビーズ上に固定されたIL−
12Rを振とう機上で 125I−HuIL−12とともに
室温で2時間インキュベートした。このインキュベーシ
ョン後、ビーズをペレット化し、IP緩衝液を用いて2
回洗い、結合放射能をガンマカウンターで計測した。非
特異的結合はこの検定に70nMの未標識ヒトIL−1
2を加えることにより測定した。可溶化IL−12R結
合データは、Elsevier-BIOSOFTから McPherson(前掲)
によりIBMパーソナルコンピューターに適合させた非
線形回帰プログラム EBDA および LIGAND を使って、ス
キャッチャードの方法(Assn. N.Y. Acad. Sci. 51, 66
0 (1949))により解析した。
【0064】実施例6 抗体による 125I−IL−12受容体の競合的阻害 PHA活性化リンパ芽球への 125I−IL−12の結合
を阻害するハイブリドーマ上清液、精製IgGまたは抗
血清の能力を次のようにして測定した。培養上清、精製
IgGまたは抗血清の連続希釈液を結合用緩衝液(RPMI
-1640, 5% FBS,25 mM HEPES pH 7.4 )中で活性化リン
パ芽球(1〜1.5×106 細胞)と混合し、旋回振と
う機上で室温で1時間インキュベートした。各チューブ
に 125I−HuIL−12(1×105 cpm)を加
え、室温で1〜2時間インキュベートした。非特異的結
合はこの検定に10nMの未標識IL−12を加えるこ
とにより測定した。インキュベーションは2回または3
回反復して行った。検定混合物を上記のような0.1m
lのオイル混合物を通して遠心することにより、細胞に
結合した放射能を遊離の 125I−IL−12から分離し
た。細胞ペレットを含む先端部分を取り出し、細胞結合
放射能をガンマカウンターで計測した。
を阻害するハイブリドーマ上清液、精製IgGまたは抗
血清の能力を次のようにして測定した。培養上清、精製
IgGまたは抗血清の連続希釈液を結合用緩衝液(RPMI
-1640, 5% FBS,25 mM HEPES pH 7.4 )中で活性化リン
パ芽球(1〜1.5×106 細胞)と混合し、旋回振と
う機上で室温で1時間インキュベートした。各チューブ
に 125I−HuIL−12(1×105 cpm)を加
え、室温で1〜2時間インキュベートした。非特異的結
合はこの検定に10nMの未標識IL−12を加えるこ
とにより測定した。インキュベーションは2回または3
回反復して行った。検定混合物を上記のような0.1m
lのオイル混合物を通して遠心することにより、細胞に
結合した放射能を遊離の 125I−IL−12から分離し
た。細胞ペレットを含む先端部分を取り出し、細胞結合
放射能をガンマカウンターで計測した。
【0065】実施例7 125IによるヒトIL−12およびMab 2−4E6
の標識 Iodogen法(Pierce Chemical
社、イリノイ州ロックフォード)の変法によりヒトIL
−12および精製2−4E6(実施例13)IgGを
125Iで標識した。Iodogenをクロロホルムに溶
解し、12x15mmの珪硼酸ガラス管中で0.05m
gを乾燥した。放射性標識を行うために、Tris−ヨ
ウ素化緩衝液(25mM Tris−HCl、pH7.
5、0.4MNaClおよび1mM EDTA)0.0
5mlを含むIodogenでコーティングした管に、
1.0mCiのNa[125I](Amersham社、
イリノイ州シカゴ)を加えて、室温で4分インキュベー
トした。活性化125I溶液を、Tris−ヨウ素化緩衝
液中に0.05〜0.1mlのIL−12(7μg)ま
たはIgG(100μg)を含む管に移して反応物を室
温で9分インキュベートした。インキュベーションの最
後にIodogenストップ緩衝液(Dulbecc
o’s PBS、pH7.40中の10mg/mlチロ
シン、10%グリセロール)0.05mlを加えて3分
反応させた。次いでこの混合物をTris−ヨウ素化緩
衝液1.0mlで希釈し、Bio−Gel P10DG
脱塩カラム(BioRad Laboratorie
s)でカラムクロマトグラフィーに付した。カラムをT
ris−ヨウ素化緩衝液で溶出し、ピーク量の標識タン
パク質を含む画分(1ml)を合わせ、Tris−ヨウ
素化緩衝液中の1%BSAで1×108cpm/mlに
希釈した。TCA沈降性放射能(TCA最終濃度10
%)は典型的には全放射能の95%以上であった。比放
射能は典型的には2−4E6 IgGについては約15
00〜2000cpm/fmolであり、IL−12に
ついては5000〜7000cpm/fmolであっ
た。
の標識 Iodogen法(Pierce Chemical
社、イリノイ州ロックフォード)の変法によりヒトIL
−12および精製2−4E6(実施例13)IgGを
125Iで標識した。Iodogenをクロロホルムに溶
解し、12x15mmの珪硼酸ガラス管中で0.05m
gを乾燥した。放射性標識を行うために、Tris−ヨ
ウ素化緩衝液(25mM Tris−HCl、pH7.
5、0.4MNaClおよび1mM EDTA)0.0
5mlを含むIodogenでコーティングした管に、
1.0mCiのNa[125I](Amersham社、
イリノイ州シカゴ)を加えて、室温で4分インキュベー
トした。活性化125I溶液を、Tris−ヨウ素化緩衝
液中に0.05〜0.1mlのIL−12(7μg)ま
たはIgG(100μg)を含む管に移して反応物を室
温で9分インキュベートした。インキュベーションの最
後にIodogenストップ緩衝液(Dulbecc
o’s PBS、pH7.40中の10mg/mlチロ
シン、10%グリセロール)0.05mlを加えて3分
反応させた。次いでこの混合物をTris−ヨウ素化緩
衝液1.0mlで希釈し、Bio−Gel P10DG
脱塩カラム(BioRad Laboratorie
s)でカラムクロマトグラフィーに付した。カラムをT
ris−ヨウ素化緩衝液で溶出し、ピーク量の標識タン
パク質を含む画分(1ml)を合わせ、Tris−ヨウ
素化緩衝液中の1%BSAで1×108cpm/mlに
希釈した。TCA沈降性放射能(TCA最終濃度10
%)は典型的には全放射能の95%以上であった。比放
射能は典型的には2−4E6 IgGについては約15
00〜2000cpm/fmolであり、IL−12に
ついては5000〜7000cpm/fmolであっ
た。
【0066】実施例8 完全細胞に対する125I−2−4E6の結合検定 PHA−活性化ヒトPBMCを結合緩衝液(RPMI1
640、5%FBSおよび25mM HEPES、pH
7.4)中で1回洗浄し、1.5x107細胞/mlの
細胞密度となるよう結合緩衝液中に懸濁した。リンパ芽
球(1.5x106細胞)を各種濃度の125I−2−4E
6−IgG(0.005〜2nM)とともに室温で1.
5時間インキュベートした。検定混合物をシリコーン油
0.1ml中、10,000xgで4℃、90秒遠心す
ることにより、遊離の125I−2−4E6 IgGから
細胞に結合した放射能を分離した。細胞ペレットを含む
先端を切り出し、細胞に結合した放射能をガンマカウン
ターで測定した。検定に67nMの非標識2−4E6
IgGを含めることにより非特異的結合を測定した。イ
ンキュベーションは2回または3回反復して行った。受
容体結合データは、Elsevier BIOSOFT
からの上記McPhersonによるIBMパーソナル
コンピューターのための非線形回帰プログラムEBD
A,LigandおよびKineticsを用いて分析
した。
640、5%FBSおよび25mM HEPES、pH
7.4)中で1回洗浄し、1.5x107細胞/mlの
細胞密度となるよう結合緩衝液中に懸濁した。リンパ芽
球(1.5x106細胞)を各種濃度の125I−2−4E
6−IgG(0.005〜2nM)とともに室温で1.
5時間インキュベートした。検定混合物をシリコーン油
0.1ml中、10,000xgで4℃、90秒遠心す
ることにより、遊離の125I−2−4E6 IgGから
細胞に結合した放射能を分離した。細胞ペレットを含む
先端を切り出し、細胞に結合した放射能をガンマカウン
ターで測定した。検定に67nMの非標識2−4E6
IgGを含めることにより非特異的結合を測定した。イ
ンキュベーションは2回または3回反復して行った。受
容体結合データは、Elsevier BIOSOFT
からの上記McPhersonによるIBMパーソナル
コンピューターのための非線形回帰プログラムEBD
A,LigandおよびKineticsを用いて分析
した。
【0067】実施例9 COS細胞中における組換えIL−12Rの発現および
125I−2−4E6結合の測定 製造者のプロトコールに従いBioRad Gene
Pulser(250μF、250ボルト)中で、本明
細書で後述する組換えヒトIL−12Rを発現するプラ
スミドDNA25μgを用いてエレクトロポレーション
によりCOS細胞(4−5x107)をトランスフェク
ションした。細胞を600cm2の培養プレート中に置
き、72時間後に掻き取って回収し、洗浄して結合緩衝
液中に再懸濁した。トランスフェクションした細胞(8
x104)を徐々に増加する濃度の1 25Iで標識した2−
4E6またはIL−12とともに室温で2時間インキュ
ベートした。細胞に結合した放射能を上記のように遊離
の125Iで標識した2−4E6またはIL−12から分
離した。
125I−2−4E6結合の測定 製造者のプロトコールに従いBioRad Gene
Pulser(250μF、250ボルト)中で、本明
細書で後述する組換えヒトIL−12Rを発現するプラ
スミドDNA25μgを用いてエレクトロポレーション
によりCOS細胞(4−5x107)をトランスフェク
ションした。細胞を600cm2の培養プレート中に置
き、72時間後に掻き取って回収し、洗浄して結合緩衝
液中に再懸濁した。トランスフェクションした細胞(8
x104)を徐々に増加する濃度の1 25Iで標識した2−
4E6またはIL−12とともに室温で2時間インキュ
ベートした。細胞に結合した放射能を上記のように遊離
の125Iで標識した2−4E6またはIL−12から分
離した。
【0068】実施例10 mAb 2−4E6を用いた可溶性IL−12Rのウエ
スタンブロット分析 PHA−活性化PBMCを氷冷PBSで3回洗浄し、可
溶化緩衝液(8mMCHAPS、0.25M NaC
l、5mM EDTA、40μg/ml PMSF、
0.05% NaN3および1mg/ml BSAを含
む50mM Tris−HCl、pH8.0)中に、
0.5〜1x108細胞/mlの濃度で4℃、1時間可
溶化した。抽出物を12,000xg、4℃で45分間
遠心することにより核およびその他の破片を除去した。
抽出物を、架橋アガロース(Sigma Chemic
al社)上に固定化したヤギ抗マウスIgGに結合させ
た2−4E6 IgGまたは対照IgGとともにインキ
ュベートした。沈殿したタンパク質を0.1Mグリシン
pH2.3で処理することによって放出し、3M Tr
isで中和し、1/5容量の5xLaemmliサンプ
ル緩衝液と混合し、そして8%プレキャストアクリルア
ミドゲル(NOVEX)上でSDS/PAGEにより分
離した。分離したタンパク質を、10mM Tris−
HCl(pH8.3)、76.8mMグリシン、20%
メタノールおよび0.01%SDS中、100ボルトで
16時間ニトロセルロース膜(0.2μM)に移し取っ
た。ニトロセルロース膜をBLOTTO(PBS+0.
05%Tween20中の5.0%w/vの脱脂粉乳)
でブロックし、2通りのブロットを125I−2−4E6
IgG(PBS中の8mM CHAPS、0.25M
NaCl、10%BSAおよび5mM EDTA中で
1x106cpm/ml)+非標識2−4E6 IgG
(67nM)で検出した。
スタンブロット分析 PHA−活性化PBMCを氷冷PBSで3回洗浄し、可
溶化緩衝液(8mMCHAPS、0.25M NaC
l、5mM EDTA、40μg/ml PMSF、
0.05% NaN3および1mg/ml BSAを含
む50mM Tris−HCl、pH8.0)中に、
0.5〜1x108細胞/mlの濃度で4℃、1時間可
溶化した。抽出物を12,000xg、4℃で45分間
遠心することにより核およびその他の破片を除去した。
抽出物を、架橋アガロース(Sigma Chemic
al社)上に固定化したヤギ抗マウスIgGに結合させ
た2−4E6 IgGまたは対照IgGとともにインキ
ュベートした。沈殿したタンパク質を0.1Mグリシン
pH2.3で処理することによって放出し、3M Tr
isで中和し、1/5容量の5xLaemmliサンプ
ル緩衝液と混合し、そして8%プレキャストアクリルア
ミドゲル(NOVEX)上でSDS/PAGEにより分
離した。分離したタンパク質を、10mM Tris−
HCl(pH8.3)、76.8mMグリシン、20%
メタノールおよび0.01%SDS中、100ボルトで
16時間ニトロセルロース膜(0.2μM)に移し取っ
た。ニトロセルロース膜をBLOTTO(PBS+0.
05%Tween20中の5.0%w/vの脱脂粉乳)
でブロックし、2通りのブロットを125I−2−4E6
IgG(PBS中の8mM CHAPS、0.25M
NaCl、10%BSAおよび5mM EDTA中で
1x106cpm/ml)+非標識2−4E6 IgG
(67nM)で検出した。
【0069】実施例11 mAb 2−4E6を用いる蛍光活性化細胞選別法によ
るヒト細胞におけるIL−12受容体発現の分析 IL−12受容体を発現する細胞を染色するために、染
色緩衝液(2%FBSおよび0.1%NaN3を含むP
BS)100μl中の1x106細胞を、2−4E6腹
水10μlとともに4℃で25分間インキュベートし
た。次いで細胞を染色緩衝液で2回洗浄し、ヤギF(a
b)2抗マウスIg−PE(Tago、カリフォルニア
州バーリンゲーム)の1:100希釈液とともに4℃で
25分間インキュベートした。染色した細胞を染色緩衝
液で2回洗浄し、ついでFACScanフローサイトメ
ーター(Becton Dickinson)で分析し
た。
るヒト細胞におけるIL−12受容体発現の分析 IL−12受容体を発現する細胞を染色するために、染
色緩衝液(2%FBSおよび0.1%NaN3を含むP
BS)100μl中の1x106細胞を、2−4E6腹
水10μlとともに4℃で25分間インキュベートし
た。次いで細胞を染色緩衝液で2回洗浄し、ヤギF(a
b)2抗マウスIg−PE(Tago、カリフォルニア
州バーリンゲーム)の1:100希釈液とともに4℃で
25分間インキュベートした。染色した細胞を染色緩衝
液で2回洗浄し、ついでFACScanフローサイトメ
ーター(Becton Dickinson)で分析し
た。
【0070】実施例12 マウス抗−IL−12R抗血清によるヒトPHA−リン
パ芽球へのIL−12結合の阻害 PHA−活性化PBMCで感作したマウスは、PHA−
活性化PBMCへの12 5I−IL−12結合の阻害(図
8)およびIL−12Rと架橋した125I−IL−12
複合体の免疫沈降(データ示さず)によって測定したと
ころ、ヒトIL−12Rに対する免疫反応を生じてい
た。PHA−活性化PBMCへの125I−IL−12結
合の半−最大阻害の希釈率は、動物211−1および2
11−2についてそれぞれ1/500および1/250
であった(図8)。これらの抗血清はまた、PHA−リ
ンパ芽球増殖検定で測定したところ、IL−12の生物
学的活性を中和した(データ示さず)。これらのマウス
から単離した脾細胞をSP2/0ミエローマ細胞と融合
して得られるハイブリドーマについてまず125I−IL
−12/IL−12R複合体の免疫沈降と、IL−12
Rへの125I−IL−12結合の阻害によって、IL−
12R特異的抗体をスクリーニングした。
パ芽球へのIL−12結合の阻害 PHA−活性化PBMCで感作したマウスは、PHA−
活性化PBMCへの12 5I−IL−12結合の阻害(図
8)およびIL−12Rと架橋した125I−IL−12
複合体の免疫沈降(データ示さず)によって測定したと
ころ、ヒトIL−12Rに対する免疫反応を生じてい
た。PHA−活性化PBMCへの125I−IL−12結
合の半−最大阻害の希釈率は、動物211−1および2
11−2についてそれぞれ1/500および1/250
であった(図8)。これらの抗血清はまた、PHA−リ
ンパ芽球増殖検定で測定したところ、IL−12の生物
学的活性を中和した(データ示さず)。これらのマウス
から単離した脾細胞をSP2/0ミエローマ細胞と融合
して得られるハイブリドーマについてまず125I−IL
−12/IL−12R複合体の免疫沈降と、IL−12
Rへの125I−IL−12結合の阻害によって、IL−
12R特異的抗体をスクリーニングした。
【0071】図8では、125I−IL−12(100p
M)の添加前に、マウス抗IL−12R免疫血清(#2
11−1および#211−2)と正常マウス血清(NM
S)の10倍連続希釈をPHA−活性化PBMCととも
にRT(室温)で60分プレインキュベーションした。
125I−IL−12を加えた後、反応物をRTで1〜2
時間インキュベートし、細胞に結合した放射能を測定し
た。データは血清不在下における特異的結合と比較した
免疫血清の存在下での125I−IL−12結合の阻害%
で示した。
M)の添加前に、マウス抗IL−12R免疫血清(#2
11−1および#211−2)と正常マウス血清(NM
S)の10倍連続希釈をPHA−活性化PBMCととも
にRT(室温)で60分プレインキュベーションした。
125I−IL−12を加えた後、反応物をRTで1〜2
時間インキュベートし、細胞に結合した放射能を測定し
た。データは血清不在下における特異的結合と比較した
免疫血清の存在下での125I−IL−12結合の阻害%
で示した。
【0072】実施例13 モノクローナル抗IL−12R抗体の同定および性状決
定 免疫沈降検定により推定上の非中和性抗IL−12R抗
体を分泌する13個のハイブリドーマを同定し、一方I
L−12R結合検定により3個の推定上の中和性IL−
12R抗体を同定した(表1)。免疫沈降検定は、固相
上に固定化された推定上の抗IL−12R抗体の、125
I−IL−12/IL−12Rの可溶化複合体を捕捉す
る能力を測定した。固定化抗体によって免疫沈降された
放射能が 125I−IL−12/IL−12Rの複合体中
に存在することを実証するために、免疫沈降したタンパ
ク質を可溶化し、SDS−PAGEで分離し、オートラ
ジオグラフィーで可視化した。PHA−活性化PBM
C、Kit−225およびK6細胞から可溶化した125
I−IL−12/IL−12R複合体の調製物は210
−250kDaおよび75kDaの2つの主要な放射性
バンドに分割された(図9)。210−250kDaお
よび75kDa複合体は、それぞれ125I−IL−12
/IL−12R複合体および受容体と複合していない
125I−IL−12であると同定された(図9)。Ch
izzoniteらのJ.Immunol.148,3
117(1992)を参照されたい。細胞抽出物から可
視化された放射性75kDaのバンドは125I−IL−
12とともに泳動し、このことからそれはIL−12R
と結合してはいるがIL−12Rと共有結合的に架橋結
合していない125I−IL−12であることがわかる。
210−250kDaのバンドは共有結合的に架橋結合
した125I−IL−12のオリゴマーではなかった。な
ぜなら架橋剤BS3を125I−IL−12に直接加えた
ときにはこのバンドは生成しなかったからである(図
9)。
定 免疫沈降検定により推定上の非中和性抗IL−12R抗
体を分泌する13個のハイブリドーマを同定し、一方I
L−12R結合検定により3個の推定上の中和性IL−
12R抗体を同定した(表1)。免疫沈降検定は、固相
上に固定化された推定上の抗IL−12R抗体の、125
I−IL−12/IL−12Rの可溶化複合体を捕捉す
る能力を測定した。固定化抗体によって免疫沈降された
放射能が 125I−IL−12/IL−12Rの複合体中
に存在することを実証するために、免疫沈降したタンパ
ク質を可溶化し、SDS−PAGEで分離し、オートラ
ジオグラフィーで可視化した。PHA−活性化PBM
C、Kit−225およびK6細胞から可溶化した125
I−IL−12/IL−12R複合体の調製物は210
−250kDaおよび75kDaの2つの主要な放射性
バンドに分割された(図9)。210−250kDaお
よび75kDa複合体は、それぞれ125I−IL−12
/IL−12R複合体および受容体と複合していない
125I−IL−12であると同定された(図9)。Ch
izzoniteらのJ.Immunol.148,3
117(1992)を参照されたい。細胞抽出物から可
視化された放射性75kDaのバンドは125I−IL−
12とともに泳動し、このことからそれはIL−12R
と結合してはいるがIL−12Rと共有結合的に架橋結
合していない125I−IL−12であることがわかる。
210−250kDaのバンドは共有結合的に架橋結合
した125I−IL−12のオリゴマーではなかった。な
ぜなら架橋剤BS3を125I−IL−12に直接加えた
ときにはこのバンドは生成しなかったからである(図
9)。
【0073】次に推定上の抗IL−12R抗体を分泌す
るハイブリドーマ細胞を限界希釈によりクローン化し、
それぞれ非中和抗体および中和抗体を同定する免疫沈降
ならびに結合検定の阻害の両方によってスクリーニング
した。このクローニングとスクリーニングの間に、推定
上の中和抗IL−12R抗体を分泌するハイブリドーマ
系は回収されなかったが、非中和抗体はもとの免疫沈降
および阻害性陽性ハイブリドーマの両方から回収され
た。この最初の同定とクローニングの後、直接結合検定
を用いて非中和抗体がIL−12Rを発現する細胞にの
み結合するのかどうか調べた。この検定によって、非中
和抗体は、IL−12R陽性ヒト細胞にのみ結合するも
のと、ほとんどのヒト細胞に結合するものとの2つのク
ラスに大別されることがわかった(データ示さず)。そ
れぞれのクラスの代表的抗体である2−4E6および2
C6を腹水から産生し、プロテインGアフィニティーク
ロマトグラフィーによって精製して詳しく性状決定し
た。
るハイブリドーマ細胞を限界希釈によりクローン化し、
それぞれ非中和抗体および中和抗体を同定する免疫沈降
ならびに結合検定の阻害の両方によってスクリーニング
した。このクローニングとスクリーニングの間に、推定
上の中和抗IL−12R抗体を分泌するハイブリドーマ
系は回収されなかったが、非中和抗体はもとの免疫沈降
および阻害性陽性ハイブリドーマの両方から回収され
た。この最初の同定とクローニングの後、直接結合検定
を用いて非中和抗体がIL−12Rを発現する細胞にの
み結合するのかどうか調べた。この検定によって、非中
和抗体は、IL−12R陽性ヒト細胞にのみ結合するも
のと、ほとんどのヒト細胞に結合するものとの2つのク
ラスに大別されることがわかった(データ示さず)。そ
れぞれのクラスの代表的抗体である2−4E6および2
C6を腹水から産生し、プロテインGアフィニティーク
ロマトグラフィーによって精製して詳しく性状決定し
た。
【0074】図9では、PHA−活性化PBMC(PH
A−PBMC)、Kit−225(Kit−225)お
よびK6(K6)細胞(1x107細胞/ml)を、2
5nM非標識IL−12の非存在下または存在下に、室
温で2時間125I−IL−12(100−500pM)
とともにインキュベートした。次いで細胞を洗浄し、B
S3(最終濃度0.4mM)とアフィニティー架橋さ
せ、上記のようにして細胞抽出物を調製した。細胞抽出
物を上記した固体支持体に結合したコムギ胚芽レクチン
で沈降させた。沈降したタンパク質をサンプル緩衝液で
処理して放出させ、8.0%スラブゲル上でのSDS−
PAGEおよびオートラジオグラフィーによって分析し
た。IL−12受容体と架橋した125I−IL−12の
複合体は約210−250kDaの単一主要バンドとし
て泳動する。75kDaで泳動するバンドは、IL−1
2受容体と結合するがこれとは架橋しない125I−IL
−12である。125I−IL−12(IL−12)およ
びBS3架橋剤で処理した125I−IL−12(IL−
12/BS3)は、75kDaのIL−12ヘテロダイ
マーおよびBS3架橋剤により形成されるIL−12の
オリゴマーのためのマーカーとして平行レーンで電気泳
動にかけた。横に示した分子量は平行レーンで泳動させ
た標準品から概算した。露光時間は7日間であった。
A−PBMC)、Kit−225(Kit−225)お
よびK6(K6)細胞(1x107細胞/ml)を、2
5nM非標識IL−12の非存在下または存在下に、室
温で2時間125I−IL−12(100−500pM)
とともにインキュベートした。次いで細胞を洗浄し、B
S3(最終濃度0.4mM)とアフィニティー架橋さ
せ、上記のようにして細胞抽出物を調製した。細胞抽出
物を上記した固体支持体に結合したコムギ胚芽レクチン
で沈降させた。沈降したタンパク質をサンプル緩衝液で
処理して放出させ、8.0%スラブゲル上でのSDS−
PAGEおよびオートラジオグラフィーによって分析し
た。IL−12受容体と架橋した125I−IL−12の
複合体は約210−250kDaの単一主要バンドとし
て泳動する。75kDaで泳動するバンドは、IL−1
2受容体と結合するがこれとは架橋しない125I−IL
−12である。125I−IL−12(IL−12)およ
びBS3架橋剤で処理した125I−IL−12(IL−
12/BS3)は、75kDaのIL−12ヘテロダイ
マーおよびBS3架橋剤により形成されるIL−12の
オリゴマーのためのマーカーとして平行レーンで電気泳
動にかけた。横に示した分子量は平行レーンで泳動させ
た標準品から概算した。露光時間は7日間であった。
【0075】 表1 抗IL−12受容体抗体を分泌するハイブリドーマの最初の同定: マウス#211−1および#211−2からの脾細胞 ハイブリドーマ/抗体I.P.検定 1 阻害検定 2 (結合cpm) IL−12R 2C63 1900 − 211−1 1A5 722 − 4E6 840 − 5C1 312 + 211−2 3B1 1323 − 4A3 2172 − 4D6 804 − 5D5 877 − 4A5 509 + 4C6 456 + 1D1 1395 − 5E6 2043 − 2−4E6 2836 − 対照mAb 402 − 注) 1.I.P.検定は固定化抗体によって結合される125
I−IL−12/IL−12R複合体の量を測定する。 2.阻害検定は、125I−IL−12のPHA−活性化
PBMCへの結合を抗体が阻害しうるか、を測定する。 3.IL−12R 2C6は、125I−IL−12/I
L−12R複合体を免疫沈降させ、また多くのIL−1
2R陽性および陰性ヒト細胞と結合する抗体である。こ
の抗体は多分IL−12Rと密接に関連する成分を認識
する。
I−IL−12/IL−12R複合体の量を測定する。 2.阻害検定は、125I−IL−12のPHA−活性化
PBMCへの結合を抗体が阻害しうるか、を測定する。 3.IL−12R 2C6は、125I−IL−12/I
L−12R複合体を免疫沈降させ、また多くのIL−1
2R陽性および陰性ヒト細胞と結合する抗体である。こ
の抗体は多分IL−12Rと密接に関連する成分を認識
する。
【0076】実施例14 天然IL−12Rと結合するモノクローナル抗IL−1
2R抗体2−4E6の性状決定 mAb 2−4E6は、PHA−活性化ヒトリンパ芽
球、Kit−225およびK6細胞から可溶化された
125I−IL−12/IL−12R複合体を免疫沈降す
る(図10、データはPHA−活性化PBMCについて
示す)が、これらの細胞上で発現したIL−12Rへの
125I−IL−12の結合を阻害しない。これらのデー
タは2−4E6抗体が非阻害性または非中和性の抗IL
−12R抗体であることを示唆した。2−4E6がIL
−12Rに対して特異的な非阻害性抗体であることを確
認するために、2−4E6を125Iで標識してIL−1
2R陽性および陰性細胞との直接結合検定を実施した。
125I−2−4E6はIL−12R保持細胞と337p
Mから904pMの範囲の親和性で結合し、1細胞当た
り1500から5000の結合部位を同定する(PHA
−活性化PBMC、図11;K6細胞、図12)。IL
−12は、125I−2−4E6のPHA−活性化PBM
Cへの結合を阻害せず、2−4E6が非阻害性/非中和
性抗体であることを示す(図13)。125I−2−4E
6はKit−225やYT細胞などのIL−12Rを発
現するその他の細胞と結合するが、IL−12R陰性細
胞(非活性化ヒトPBMC、MRC−5繊維芽細胞およ
びHL−60細胞)とは結合しない(表2)。
2R抗体2−4E6の性状決定 mAb 2−4E6は、PHA−活性化ヒトリンパ芽
球、Kit−225およびK6細胞から可溶化された
125I−IL−12/IL−12R複合体を免疫沈降す
る(図10、データはPHA−活性化PBMCについて
示す)が、これらの細胞上で発現したIL−12Rへの
125I−IL−12の結合を阻害しない。これらのデー
タは2−4E6抗体が非阻害性または非中和性の抗IL
−12R抗体であることを示唆した。2−4E6がIL
−12Rに対して特異的な非阻害性抗体であることを確
認するために、2−4E6を125Iで標識してIL−1
2R陽性および陰性細胞との直接結合検定を実施した。
125I−2−4E6はIL−12R保持細胞と337p
Mから904pMの範囲の親和性で結合し、1細胞当た
り1500から5000の結合部位を同定する(PHA
−活性化PBMC、図11;K6細胞、図12)。IL
−12は、125I−2−4E6のPHA−活性化PBM
Cへの結合を阻害せず、2−4E6が非阻害性/非中和
性抗体であることを示す(図13)。125I−2−4E
6はKit−225やYT細胞などのIL−12Rを発
現するその他の細胞と結合するが、IL−12R陰性細
胞(非活性化ヒトPBMC、MRC−5繊維芽細胞およ
びHL−60細胞)とは結合しない(表2)。
【0077】平衡結合検定により、125I−IL−12
はPHA−活性化PBMC、Kit−225およびK6
細胞の表面上の3つの異なる結合部位を同定することが
示された(K6細胞のデータは図14および表2)。上
記スキャッチャード法によるこの結合データの分析は、
これらの親和性がそれぞれ約5−20pM、50−20
0pMおよび2−6nMであることを示す。1細胞当た
りの125I−IL−12の結合部位の合計数は約150
0から5000であり、これは125I−2−4E6によ
って同定された結合部位の合計数とよく一致する(表
2)。このデータはまた、2−4E6がIL−12受容
体の低親和性(2−5nM)結合成分を認識することを
示唆するが、これはちょうど抗−TAC抗体がIL−2
受容体の低親和性成分(p55サブユニット)を認識す
るのと同じである。
はPHA−活性化PBMC、Kit−225およびK6
細胞の表面上の3つの異なる結合部位を同定することが
示された(K6細胞のデータは図14および表2)。上
記スキャッチャード法によるこの結合データの分析は、
これらの親和性がそれぞれ約5−20pM、50−20
0pMおよび2−6nMであることを示す。1細胞当た
りの125I−IL−12の結合部位の合計数は約150
0から5000であり、これは125I−2−4E6によ
って同定された結合部位の合計数とよく一致する(表
2)。このデータはまた、2−4E6がIL−12受容
体の低親和性(2−5nM)結合成分を認識することを
示唆するが、これはちょうど抗−TAC抗体がIL−2
受容体の低親和性成分(p55サブユニット)を認識す
るのと同じである。
【0078】このデータはmAb 2−4E6がIL−
12Rに対して特異的な非中和性抗体であることを示唆
するので、IL−12R陽性細胞の表面からmAb 2
−4E6によって免疫沈降されたタンパク質の分子量と
125I−IL−12結合性状とを検討した。PHA−活
性化PBMC、Kit−225およびK6細胞の可溶化
抽出物から固定化2−4E6によって免疫沈降されたタ
ンパク質に対する125I−IL−12の定常状態での結
合は飽和可能で特異的であった(図15、K6細胞から
の抽出物についてのデータ)。スキャッチャード法によ
る結合データの換算によって、188pMの見かけ親和
性を有する1つの結合部位が明らかとなった。細胞抽出
物から2−4E6によって免疫沈降されたタンパク質を
SDS−PAGEに付し、ニトロセルロース膜に移し取
り、ウエスタンブロットにおいて 125I−2−4E6で
検出した。ウエスタンブロットでは、125I−2−4E
6は約90kDaタンパク質と結合し、このタンパク質
は2−4E6によってのみ免疫沈降され、抗IL−12
抗体または対照抗体によっては免疫沈降されなかった
(図16、PHA−活性化PBMCについてのデータを
示す)。要約すると、得られたすべてのデータは、mA
b 2−4E6がIL−12R陽性細胞の表面上の約9
0kDaの、125I−IL−12と特異的に結合するタ
ンパク質と結合することを示した。
12Rに対して特異的な非中和性抗体であることを示唆
するので、IL−12R陽性細胞の表面からmAb 2
−4E6によって免疫沈降されたタンパク質の分子量と
125I−IL−12結合性状とを検討した。PHA−活
性化PBMC、Kit−225およびK6細胞の可溶化
抽出物から固定化2−4E6によって免疫沈降されたタ
ンパク質に対する125I−IL−12の定常状態での結
合は飽和可能で特異的であった(図15、K6細胞から
の抽出物についてのデータ)。スキャッチャード法によ
る結合データの換算によって、188pMの見かけ親和
性を有する1つの結合部位が明らかとなった。細胞抽出
物から2−4E6によって免疫沈降されたタンパク質を
SDS−PAGEに付し、ニトロセルロース膜に移し取
り、ウエスタンブロットにおいて 125I−2−4E6で
検出した。ウエスタンブロットでは、125I−2−4E
6は約90kDaタンパク質と結合し、このタンパク質
は2−4E6によってのみ免疫沈降され、抗IL−12
抗体または対照抗体によっては免疫沈降されなかった
(図16、PHA−活性化PBMCについてのデータを
示す)。要約すると、得られたすべてのデータは、mA
b 2−4E6がIL−12R陽性細胞の表面上の約9
0kDaの、125I−IL−12と特異的に結合するタ
ンパク質と結合することを示した。
【0079】図10では、125I−IL−12/IL−
12Rの可溶性複合体を上記のようにしてPHA−活性
化ヒトPBMCから調製し(図9も参照されたい)、固
定化抗体2−4E6、2C6、4D6、20C2および
対照によって免疫沈降させた。可溶性複合体は架橋アガ
ロース上で固定化したコムギ胚芽レクチンによっても免
疫沈降させた。沈降したタンパク質を本明細書および図
9に記載する方法で分析した。抗体4D6および20C
2はそれぞれ非中和性および中和性の抗IL−12抗体
であった。4D6は125I−IL−12/IL−12R
複合体ならびに遊離の125I−IL−12を免疫沈降さ
せ、一方20C2は遊離の125I−IL−12のみを免
疫沈降させた。2−4E6および2C6はいずれも125
I−IL−12/IL−12R複合体を認識する。125
I−IL−12(IL−12)およびBS3架橋剤で処
理した125I−IL−12(IL−12/BS3)は、
75kDaのIL−12ヘテロダイマーおよびBS3架
橋剤により形成されるIL−12のオリゴマーのための
マーカーとして平行レーンで電気泳動にかけた。横に示
した分子量は平行レーンで泳動した標準品から概算し
た。露光時間は7日間であった。
12Rの可溶性複合体を上記のようにしてPHA−活性
化ヒトPBMCから調製し(図9も参照されたい)、固
定化抗体2−4E6、2C6、4D6、20C2および
対照によって免疫沈降させた。可溶性複合体は架橋アガ
ロース上で固定化したコムギ胚芽レクチンによっても免
疫沈降させた。沈降したタンパク質を本明細書および図
9に記載する方法で分析した。抗体4D6および20C
2はそれぞれ非中和性および中和性の抗IL−12抗体
であった。4D6は125I−IL−12/IL−12R
複合体ならびに遊離の125I−IL−12を免疫沈降さ
せ、一方20C2は遊離の125I−IL−12のみを免
疫沈降させた。2−4E6および2C6はいずれも125
I−IL−12/IL−12R複合体を認識する。125
I−IL−12(IL−12)およびBS3架橋剤で処
理した125I−IL−12(IL−12/BS3)は、
75kDaのIL−12ヘテロダイマーおよびBS3架
橋剤により形成されるIL−12のオリゴマーのための
マーカーとして平行レーンで電気泳動にかけた。横に示
した分子量は平行レーンで泳動した標準品から概算し
た。露光時間は7日間であった。
【0080】図11では、リンパ芽球(1x106細
胞)を25nM非標識2−4E6の非存在下(白丸)ま
たは存在下(黒丸)に、増加する濃度の125I−2−4
E6とともに室温で2時間インキュベートした。全体
(白丸)および非特異的(黒丸)細胞結合放射能を上記
のようにして決定した。125I−2−4E6の特異的結
合(白三角)は全体の結合から非特異的結合を引くこと
によって計算した。右側の図は、単一部位モデルによる
Ligandコンピュータープログラムによって決定し
たスキャッチャード法による結合データの分析を示す。
胞)を25nM非標識2−4E6の非存在下(白丸)ま
たは存在下(黒丸)に、増加する濃度の125I−2−4
E6とともに室温で2時間インキュベートした。全体
(白丸)および非特異的(黒丸)細胞結合放射能を上記
のようにして決定した。125I−2−4E6の特異的結
合(白三角)は全体の結合から非特異的結合を引くこと
によって計算した。右側の図は、単一部位モデルによる
Ligandコンピュータープログラムによって決定し
たスキャッチャード法による結合データの分析を示す。
【0081】図12では、K6細胞(1x106細胞)
を25nM非標識2−4E6の非存在下(黒丸)または
存在下(白三角)に、増加する濃度の125I−2−4E
6とともに室温で2時間インキュベートした。全体(黒
丸)および非特異的(白三角)細胞結合放射能を上記の
ようにして決定した。125I−2−4E6の特異的結合
(黒三角)は全体の結合から非特異的結合を引くことに
よって計算した。右側の図は、単一部位モデルによるL
igandによって決定したスキャッチャード法による
結合データの分析を示す。
を25nM非標識2−4E6の非存在下(黒丸)または
存在下(白三角)に、増加する濃度の125I−2−4E
6とともに室温で2時間インキュベートした。全体(黒
丸)および非特異的(白三角)細胞結合放射能を上記の
ようにして決定した。125I−2−4E6の特異的結合
(黒三角)は全体の結合から非特異的結合を引くことに
よって計算した。右側の図は、単一部位モデルによるL
igandによって決定したスキャッチャード法による
結合データの分析を示す。
【0082】図13では、データは、非標識競合物質の
非存在下における全体の特異的結合と比較したときの、
表示濃度の非標識抗体またはIL−12の存在下におい
て細胞に結合した125I−2−4E6の量[結合cpm
(%)]として表してある。図14では、K6細胞(1
x106細胞)を50nM非標識IL−12の非存在下
(白丸)または存在下(黒丸)に、増加する濃度の125
I−IL−12とともに室温で2時間インキュベートし
た。全体(白丸)および非特異的(黒丸)細胞結合放射
能を上記のようにして決定した。125I−IL−12の
特異的結合(白三角)は全体の結合から非特異的結合を
引くことによって計算した。右側の図は、単一部位モデ
ルによるLigandによって決定したスキャッチャー
ド法による結合データの分析を示す。
非存在下における全体の特異的結合と比較したときの、
表示濃度の非標識抗体またはIL−12の存在下におい
て細胞に結合した125I−2−4E6の量[結合cpm
(%)]として表してある。図14では、K6細胞(1
x106細胞)を50nM非標識IL−12の非存在下
(白丸)または存在下(黒丸)に、増加する濃度の125
I−IL−12とともに室温で2時間インキュベートし
た。全体(白丸)および非特異的(黒丸)細胞結合放射
能を上記のようにして決定した。125I−IL−12の
特異的結合(白三角)は全体の結合から非特異的結合を
引くことによって計算した。右側の図は、単一部位モデ
ルによるLigandによって決定したスキャッチャー
ド法による結合データの分析を示す。
【0083】図15では、K6細胞(1.5x108細
胞/ml)を8mM CHAPS抽出緩衝液で可溶化
し、細胞抽出物(0.2ml)を、上記のようにしてア
ガロースにカップリングしたヤギ抗マウスIgG上に固
定化したmAb 2−4E6で、4℃、16時間免疫沈
降させた。このインキュベーションの後、ビーズをペレ
ットとし、洗浄して、7pMから7.5nMの濃度で
125I−IL−12を含むIP緩衝液中に再懸濁した。
2−4E6でコーティングしたビーズ上に固定化したI
L−12Rを125I−IL−12とともに室温で2時間
インキュベートし、50nM非標識IL−12の存在下
にIL−12R結合放射能を測定した。右側の図は、単
一部位モデルによるLigandによって決定したスキ
ャッチャード法による結合データの分析を示す。
胞/ml)を8mM CHAPS抽出緩衝液で可溶化
し、細胞抽出物(0.2ml)を、上記のようにしてア
ガロースにカップリングしたヤギ抗マウスIgG上に固
定化したmAb 2−4E6で、4℃、16時間免疫沈
降させた。このインキュベーションの後、ビーズをペレ
ットとし、洗浄して、7pMから7.5nMの濃度で
125I−IL−12を含むIP緩衝液中に再懸濁した。
2−4E6でコーティングしたビーズ上に固定化したI
L−12Rを125I−IL−12とともに室温で2時間
インキュベートし、50nM非標識IL−12の存在下
にIL−12R結合放射能を測定した。右側の図は、単
一部位モデルによるLigandによって決定したスキ
ャッチャード法による結合データの分析を示す。
【0084】図16では、PHA−活性化PBMC(1
x108細胞/ml)を8mM CHAPS抽出緩衝液
で可溶化し、細胞抽出物(1ml)を図14に記載した
ようにして免疫沈降させた。このインキュベーションの
後、ビーズをペレットとし、洗浄して、0.1Mグリシ
ンpH2.3で処理することによって結合タンパク質を
放出させた。放出されたタンパク質を8%ゲルで非還元
SDS/PAGEによって分離し、ニトロセルロース膜
に移して、上記のように125I−2−4E6で検出し
た。横に示した分子量は平行レーンで泳動した標準品
(AmershamPrestained High
Molecular Weight Standard
s)から概算した。露光時間は7日間であった。
x108細胞/ml)を8mM CHAPS抽出緩衝液
で可溶化し、細胞抽出物(1ml)を図14に記載した
ようにして免疫沈降させた。このインキュベーションの
後、ビーズをペレットとし、洗浄して、0.1Mグリシ
ンpH2.3で処理することによって結合タンパク質を
放出させた。放出されたタンパク質を8%ゲルで非還元
SDS/PAGEによって分離し、ニトロセルロース膜
に移して、上記のように125I−2−4E6で検出し
た。横に示した分子量は平行レーンで泳動した標準品
(AmershamPrestained High
Molecular Weight Standard
s)から概算した。露光時間は7日間であった。
【0085】 表2 IL−12受容体を発現するヒト細胞への IL−12および2−4E6の結合の比較 細胞タイプ IL−12結合 1 2−4E6結合 2 KD 部位数/細胞 KD 部位数/細胞 (nM) (nM)ヒト細胞 非活性化 ヒトPBMC3 全く検出せず 全く検出せず PHA−PBMC 0.018 312 0.745 1472-2246 (5−7日) 0.084 501 (3部位) 1.800 1406 K6細胞 0.016 707 0.489 3116-5259 (3部位) 0.057 939 2.400 4036 Kit−225 0.023 100 0.594 1950 (3部位) 0.210 250 2.360 755 YT細胞 0.006 24 0.904 4522 (2部位) 0.109 117 RAJI細胞 全く検出できず 0.450 561 MRC−5 全く検出できず 全く検出できずHL−60 全く検出できず 全く検出できず 注) 1.定常状態125I−IL−12結合検定。見かけ解離
定数(KD)および細胞当たりの結合部位数はスキャッ
チャード法によりデータを換算することによって計算し
た。 2.定数状態125I−2−4E6結合検定。スキャッチ
ャード法によりデータを換算した。 3.ヒト末梢血単核細胞(PBMC)を方法で記載した
ようにしてPHAで活性化した(PHA−PBMC)。
定数(KD)および細胞当たりの結合部位数はスキャッ
チャード法によりデータを換算することによって計算し
た。 2.定数状態125I−2−4E6結合検定。スキャッチ
ャード法によりデータを換算した。 3.ヒト末梢血単核細胞(PBMC)を方法で記載した
ようにしてPHAで活性化した(PHA−PBMC)。
【0086】実施例15 COS細胞で発現させたヒト組換えIL−12Rへのm
Ab 2−4E6の結合 mAb 2−4E6によって結合されるタンパク質の性
状はIL−12Rに対する標準的基準を満たすので、ヒ
トIL−12RをコードするcDNAを単離するための
発現クローニング戦略に2−4E6を用いた。ヒトIL
−12RをコードするcDNAをこの方法によって単離
した。IL−12R cDNAを哺乳動物細胞発現ベク
ター中に遺伝子操作し、COS−7(ATCC CRL
1651)細胞中に導入し、そして125I−IL−1
2および125I−2−4E6の結合に対する特異性を測
定した。rIL−12Rを発現するCOS細胞への125
I−IL−12の定常状態での結合により、2−6nM
の見かけ親和性と約150,000部位/細胞を有する
1つの結合部位が同定される(図4)。この低親和性の
IL−12結合部位は、自然界でIL−12Rを発現す
るヒト細胞による結合検定で見られた低親和性部位に対
応する。COS細胞中で発現したrIL−12Rへの
125I−2−4E6の結合は飽和性で特異的であり、約
500,000部位/細胞を同定する(図5)。無関係
なプラスミドでトランスフェクションされたCOS細胞
は125I−IL−12とも125I−2−4E6とも結合し
ない(データ示さず)。これらのデータは明らかに、m
Ab 2−4E6がIL−12Rの低親和性成分に特異
的であることを示した。
Ab 2−4E6の結合 mAb 2−4E6によって結合されるタンパク質の性
状はIL−12Rに対する標準的基準を満たすので、ヒ
トIL−12RをコードするcDNAを単離するための
発現クローニング戦略に2−4E6を用いた。ヒトIL
−12RをコードするcDNAをこの方法によって単離
した。IL−12R cDNAを哺乳動物細胞発現ベク
ター中に遺伝子操作し、COS−7(ATCC CRL
1651)細胞中に導入し、そして125I−IL−1
2および125I−2−4E6の結合に対する特異性を測
定した。rIL−12Rを発現するCOS細胞への125
I−IL−12の定常状態での結合により、2−6nM
の見かけ親和性と約150,000部位/細胞を有する
1つの結合部位が同定される(図4)。この低親和性の
IL−12結合部位は、自然界でIL−12Rを発現す
るヒト細胞による結合検定で見られた低親和性部位に対
応する。COS細胞中で発現したrIL−12Rへの
125I−2−4E6の結合は飽和性で特異的であり、約
500,000部位/細胞を同定する(図5)。無関係
なプラスミドでトランスフェクションされたCOS細胞
は125I−IL−12とも125I−2−4E6とも結合し
ない(データ示さず)。これらのデータは明らかに、m
Ab 2−4E6がIL−12Rの低親和性成分に特異
的であることを示した。
【0087】図4では、上記のようにヒトrIL−12
Rを発現するプラスミドでCOS細胞をトランスフェク
ションした。3日後に、トランスフェクションした細胞
(1x104細胞)を、50nM非標識IL−12の非
存在下(白丸)または存在下(白四角)に、増加する濃
度の125I−IL−12とともに室温で2時間インキュ
ベートした。全体(白丸)および非特異的(白四角)細
胞結合放射能を上記のようにして決定した。125I−I
L−12の特異的結合(黒三角)は全体の結合から非特
異的結合を引くことによって計算した。右側の図は、単
一部位モデルによるLigandによって決定したスキ
ャッチャード法による結合データの分析を示す。
Rを発現するプラスミドでCOS細胞をトランスフェク
ションした。3日後に、トランスフェクションした細胞
(1x104細胞)を、50nM非標識IL−12の非
存在下(白丸)または存在下(白四角)に、増加する濃
度の125I−IL−12とともに室温で2時間インキュ
ベートした。全体(白丸)および非特異的(白四角)細
胞結合放射能を上記のようにして決定した。125I−I
L−12の特異的結合(黒三角)は全体の結合から非特
異的結合を引くことによって計算した。右側の図は、単
一部位モデルによるLigandによって決定したスキ
ャッチャード法による結合データの分析を示す。
【0088】図5では、上記のようにヒトrIL−12
Rを発現するプラスミドでCOS細胞をトランスフェク
ションした。3日後に、トランスフェクションした細胞
(1x104細胞)を、50nM非標識2−4E6の非
存在下(白丸)または存在下(白四角)に、増加する濃
度の125I−2−4E6とともに室温で2時間インキュ
ベートした。全体(白丸)および非特異的(白四角)細
胞結合放射能を上記のようにして決定した。125I−2
−4E6の特異的結合(黒三角)は全体の結合から非特
異的結合を引くことによって計算した。右側の図は、単
一部位モデルによるLigandによって決定したスキ
ャッチャード法による結合データの分析を示す。
Rを発現するプラスミドでCOS細胞をトランスフェク
ションした。3日後に、トランスフェクションした細胞
(1x104細胞)を、50nM非標識2−4E6の非
存在下(白丸)または存在下(白四角)に、増加する濃
度の125I−2−4E6とともに室温で2時間インキュ
ベートした。全体(白丸)および非特異的(白四角)細
胞結合放射能を上記のようにして決定した。125I−2
−4E6の特異的結合(黒三角)は全体の結合から非特
異的結合を引くことによって計算した。右側の図は、単
一部位モデルによるLigandによって決定したスキ
ャッチャード法による結合データの分析を示す。
【0089】実施例16 蛍光活性化細胞選別法(FACS)によるIL−12R
陽性ヒト細胞へのmAb2−4E6結合の分析 ヒト細胞上でのIL−12Rの発現レベルは、細胞の活
性状態、細胞のサイクルまたは細胞が単離された状況に
よって制御されうる。以前のデータにより、PBMCを
PHAによって活性化するとIL−12R発現が徐々に
上昇し、活性化の3−4日後に最大に達し、その後減少
することが示された。Desai et al. (1992) J. Immuno
l., 148, 3125。PHA−活性化PBMC、Kit−2
25およびK6細胞上におけるIL−12R発現の不均
一性を調べるために、これらの細胞上でのIL−12R
のFACS分析をmAb 2−4E6を用いて行った
(図17)。2−4E6の結合の蛍光強度は特異的であ
り、これらの3つの型の細胞はおよそ等しい数のIL−
12Rを発現することを示唆した。興味深いことに、F
ACS分析によると、細胞集団はかなり均一で、ある集
団がIL−12Rを全く、あるいは低い数で発現し、第
2集団は非常に高い数のIL−12Rを発現するという
ことはないことを示唆した。
陽性ヒト細胞へのmAb2−4E6結合の分析 ヒト細胞上でのIL−12Rの発現レベルは、細胞の活
性状態、細胞のサイクルまたは細胞が単離された状況に
よって制御されうる。以前のデータにより、PBMCを
PHAによって活性化するとIL−12R発現が徐々に
上昇し、活性化の3−4日後に最大に達し、その後減少
することが示された。Desai et al. (1992) J. Immuno
l., 148, 3125。PHA−活性化PBMC、Kit−2
25およびK6細胞上におけるIL−12R発現の不均
一性を調べるために、これらの細胞上でのIL−12R
のFACS分析をmAb 2−4E6を用いて行った
(図17)。2−4E6の結合の蛍光強度は特異的であ
り、これらの3つの型の細胞はおよそ等しい数のIL−
12Rを発現することを示唆した。興味深いことに、F
ACS分析によると、細胞集団はかなり均一で、ある集
団がIL−12Rを全く、あるいは低い数で発現し、第
2集団は非常に高い数のIL−12Rを発現するという
ことはないことを示唆した。
【0090】図17では、4日目のPHA−活性化リン
パ芽球、Kit−225およびK6細胞を、上記した間
接蛍光抗体標識法を用いてIL−12R発現細胞につい
て分析した。図は、mAb 2−4E6の存在下に得ら
れたIL−12Rの特異的染色、およびIL−1受容体
に特異的な対照抗体(抗−HuIL−1R)、ヒトIL
−12に特異的な対照抗体(4D6+GART−PE
CTRL)およびPEと結合したヤギ抗−マウス抗体
(GART−PE CTRL)の存在下に得られた非特
異的染色を示す。
パ芽球、Kit−225およびK6細胞を、上記した間
接蛍光抗体標識法を用いてIL−12R発現細胞につい
て分析した。図は、mAb 2−4E6の存在下に得ら
れたIL−12Rの特異的染色、およびIL−1受容体
に特異的な対照抗体(抗−HuIL−1R)、ヒトIL
−12に特異的な対照抗体(4D6+GART−PE
CTRL)およびPEと結合したヤギ抗−マウス抗体
(GART−PE CTRL)の存在下に得られた非特
異的染色を示す。
【0091】実施例17 細胞培養 末梢血単核細胞(PBMC)は健常人から採取した血液
から単離した。血液をヘパリン化注射器に取り、等量の
ハンクスの平衡塩類溶液(HBSS)で希釈してFic
oll−Hypaque上にのせた。管を2000rp
mで室温、20分間遠心した。表面にあるPBMCを回
収してPBS中の20%スクロースのクッション15m
lを通して1500rpmで10分間ペレット化した。
ペレット化したPBMCを組織培養培地に再懸濁して同
じ培地(5%血清を含むRPMI1640)中で2回洗
浄した。最後に、細胞を1μg/ml PHA−P(D
ifco)を含む組織培養培地中、0.5−1x106
細胞/mlで、37℃、5%CO2で3日間培養した。
細胞を50U/ml rhuIL−2(Roche)を
含む培養培地中に1:1で分けて95%以上のT細胞を
得た。翌日、これらの細胞を用いてIL−12に対する
応答性、放射性リガンド(IL−12)結合検定、およ
びIL−12受容体検出のためのフローサイトメトリー
検定を行った。
から単離した。血液をヘパリン化注射器に取り、等量の
ハンクスの平衡塩類溶液(HBSS)で希釈してFic
oll−Hypaque上にのせた。管を2000rp
mで室温、20分間遠心した。表面にあるPBMCを回
収してPBS中の20%スクロースのクッション15m
lを通して1500rpmで10分間ペレット化した。
ペレット化したPBMCを組織培養培地に再懸濁して同
じ培地(5%血清を含むRPMI1640)中で2回洗
浄した。最後に、細胞を1μg/ml PHA−P(D
ifco)を含む組織培養培地中、0.5−1x106
細胞/mlで、37℃、5%CO2で3日間培養した。
細胞を50U/ml rhuIL−2(Roche)を
含む培養培地中に1:1で分けて95%以上のT細胞を
得た。翌日、これらの細胞を用いてIL−12に対する
応答性、放射性リガンド(IL−12)結合検定、およ
びIL−12受容体検出のためのフローサイトメトリー
検定を行った。
【0092】このような4日間の活性化PHA芽球上で
のIL−12受容体のフローサイトメトリーによる検出
は以下のようにして行った:細胞をPBSで2回洗浄
し、2%ウシ胎児血清および0.1%アジ化ナトリウム
を含むPBS中に2x106細胞/mlで再懸濁した。
以下のすべての操作は4℃で実施した。1x106個の
細胞を1nMヒトIL−12中で40分間インキュベー
トした。細胞をFACS緩衝液中で洗浄し、ビオチン化
ラット抗ヒトp40 IL−12サブユニット抗体4D
6(実施例13)約1μgとともに20分間インキュベ
ートした。細胞を再び洗浄し、5μg/mlストレプト
アビジン−フィコエリスリチン結合体(Fisher
Biotech)100μl中に15分間再懸濁した。
次いで細胞を再び洗浄し、その後FACSANフローサ
イトメーター(Becton Dickinson)で
分析した。
のIL−12受容体のフローサイトメトリーによる検出
は以下のようにして行った:細胞をPBSで2回洗浄
し、2%ウシ胎児血清および0.1%アジ化ナトリウム
を含むPBS中に2x106細胞/mlで再懸濁した。
以下のすべての操作は4℃で実施した。1x106個の
細胞を1nMヒトIL−12中で40分間インキュベー
トした。細胞をFACS緩衝液中で洗浄し、ビオチン化
ラット抗ヒトp40 IL−12サブユニット抗体4D
6(実施例13)約1μgとともに20分間インキュベ
ートした。細胞を再び洗浄し、5μg/mlストレプト
アビジン−フィコエリスリチン結合体(Fisher
Biotech)100μl中に15分間再懸濁した。
次いで細胞を再び洗浄し、その後FACSANフローサ
イトメーター(Becton Dickinson)で
分析した。
【0093】実施例18 RNAの抽出および性状決定 上記のPHA活性化細胞を2−3日で回収して全RNA
を文献(P.Chomczynski and N.Sacchi (1987) Anal. Bi
ochem., 162, 156)記載のイソチアン酸グアニジン/フ
ェノール法を用いて抽出した。文献(K.Kuribayashi et
al. (1988) Nucl. Acids Res. Symposium Series 19,
61)記載の方法を用いて、オリゴdTラテックスビーズ
への1バッチ吸収によって全RNAからPoly A+
RNAを単離した。この精製の質量収率は約4%であっ
た。
を文献(P.Chomczynski and N.Sacchi (1987) Anal. Bi
ochem., 162, 156)記載のイソチアン酸グアニジン/フ
ェノール法を用いて抽出した。文献(K.Kuribayashi et
al. (1988) Nucl. Acids Res. Symposium Series 19,
61)記載の方法を用いて、オリゴdTラテックスビーズ
への1バッチ吸収によって全RNAからPoly A+
RNAを単離した。この精製の質量収率は約4%であっ
た。
【0094】RNAブロットは以下のように行った。R
NAを、2.2Mホルムアルデヒドの存在下に変性条件
下で1.2%アガロースゲル中に分画し、次いで文献
(Molecular Cloning, a Laboratory Manual, second e
dition, J.Sambrook, E.F.Fritsch, T.Maniatis, Cold
Spring Harbour Laboratory Press 1989 (以下、 Molecu
lar Cloning Manualという))記載の方法でニトロセル
ロースに移した。RNAブロットを、5xSSC(1x
SSC=0.15M NaCl−0.015Mクエン酸
ナトリウム)−50%ホルムアミド−5xDenhar
dts溶液(1xDenhardts=0.02%ポリ
ビニルピロリドン、0.02% Ficoll400、
0.02%ウシ血清アルブミン分画V)−0.3% S
DS−250μg/ml変性サケ精子キャリアDNA
中、標識プローブと37℃で一晩ハイブリダイズした
(7x105cpm/ml、30ml)。プローブは上
記マニュアルに記載の方法で、IL−12受容体cDN
AクローンNo.5由来のゲル単離したインサートをラ
ンダムプライマー標識することにより作製した。ブロッ
トをまず室温中、2xSSCで素早くリンスし、ついで
0.1xSSCで50℃、30分洗浄し、乾燥してKo
dak XARフィルムに−70℃で3日間露光した。
NAを、2.2Mホルムアルデヒドの存在下に変性条件
下で1.2%アガロースゲル中に分画し、次いで文献
(Molecular Cloning, a Laboratory Manual, second e
dition, J.Sambrook, E.F.Fritsch, T.Maniatis, Cold
Spring Harbour Laboratory Press 1989 (以下、 Molecu
lar Cloning Manualという))記載の方法でニトロセル
ロースに移した。RNAブロットを、5xSSC(1x
SSC=0.15M NaCl−0.015Mクエン酸
ナトリウム)−50%ホルムアミド−5xDenhar
dts溶液(1xDenhardts=0.02%ポリ
ビニルピロリドン、0.02% Ficoll400、
0.02%ウシ血清アルブミン分画V)−0.3% S
DS−250μg/ml変性サケ精子キャリアDNA
中、標識プローブと37℃で一晩ハイブリダイズした
(7x105cpm/ml、30ml)。プローブは上
記マニュアルに記載の方法で、IL−12受容体cDN
AクローンNo.5由来のゲル単離したインサートをラ
ンダムプライマー標識することにより作製した。ブロッ
トをまず室温中、2xSSCで素早くリンスし、ついで
0.1xSSCで50℃、30分洗浄し、乾燥してKo
dak XARフィルムに−70℃で3日間露光した。
【0095】実施例19 cDNAライブラリー 上記のPoly A+RNAから、以下のようにして哺
乳動物発現ベクターpEF−BOS中にcDNAライブ
ラリーを樹立した:Poly A+RNA3μgをRN
aseHマイナス逆転写酵素(GIBCO BRL L
ife Technologies Inc.,P.
O.Box 9418、Gaithersburg、M
D 20898)を用いて一本鎖cDNAに逆転写し
た。得られたmRNA−cDNAハイブリッドを確立さ
れた手法(U.Gubler and A.Chua, Essential Molecular
Biology Volume II, T.A.Brown 編集、 pp.39-56, IRL
Press1991)で平滑末端二本鎖cDNAに変換した。B
stXIリンカー(A.Aruffo and B.Seed, Proc. Natl.
Acad. Sci. USA (1987) 84, 8573)を得られたcDN
Aにライゲートし、800塩基対(bp)以上のcDN
AをSephacrylSF500カラムで選択した。
Sephacryl SF500カラム(0.8x29
cm)は10mM Tris−HCl pH7.8−1
mM EDTA−100mM 酢酸ナトリウム中で重力
によって充填した。BstXI結合cDNAをカラムに
かけ、0.5mlの分画を回収した。各分画から少量を
とり、1%アガロースゲル上で電気泳動し、ゲルを乾燥
し、ゲルをX線フィルムに露光することにより放射性c
DNAのサイズ分布を可視化した。800bp以上のc
DNA分子をこのようにして選択し、これを集めてエタ
ノール沈殿によって濃縮し、次いでクローニングベクタ
ーにライゲートした。クローニングベクターは、あらか
じめBstXIで切断し2回連続してゲル精製したプラ
スミドpEF BOS(下記の文献を参照のこと)であ
った。プラスミドDNA300ngを上記のサイズ選択
したcDNA30ngと、ライゲーション緩衝液(50
mM Tris−HCl pH7.8−10mM Mg
Cl2−10mM DTT−1mMrATP−25μg
/mlウシ血清アルブミン)60μl中、15℃で一晩
ライゲートさせた。翌日、ライゲーション反応物をフェ
ノールで抽出し、イガイグリコーゲン6μgを加え、核
酸をエタノールで沈殿させた。沈殿を水に溶解し、沈殿
を繰り返し、次いで80%エタノールで洗浄した。最後
にペレットを水6μlに溶解し、そのうちの1μlを
E.coli DH−10B(BRL)株にエレクトロ
ポレーションした。このようにして5つをエレクトロポ
レーションし、約1000万個の組換え体のライブラリ
ーを作製し、以後の試験に使用した。
乳動物発現ベクターpEF−BOS中にcDNAライブ
ラリーを樹立した:Poly A+RNA3μgをRN
aseHマイナス逆転写酵素(GIBCO BRL L
ife Technologies Inc.,P.
O.Box 9418、Gaithersburg、M
D 20898)を用いて一本鎖cDNAに逆転写し
た。得られたmRNA−cDNAハイブリッドを確立さ
れた手法(U.Gubler and A.Chua, Essential Molecular
Biology Volume II, T.A.Brown 編集、 pp.39-56, IRL
Press1991)で平滑末端二本鎖cDNAに変換した。B
stXIリンカー(A.Aruffo and B.Seed, Proc. Natl.
Acad. Sci. USA (1987) 84, 8573)を得られたcDN
Aにライゲートし、800塩基対(bp)以上のcDN
AをSephacrylSF500カラムで選択した。
Sephacryl SF500カラム(0.8x29
cm)は10mM Tris−HCl pH7.8−1
mM EDTA−100mM 酢酸ナトリウム中で重力
によって充填した。BstXI結合cDNAをカラムに
かけ、0.5mlの分画を回収した。各分画から少量を
とり、1%アガロースゲル上で電気泳動し、ゲルを乾燥
し、ゲルをX線フィルムに露光することにより放射性c
DNAのサイズ分布を可視化した。800bp以上のc
DNA分子をこのようにして選択し、これを集めてエタ
ノール沈殿によって濃縮し、次いでクローニングベクタ
ーにライゲートした。クローニングベクターは、あらか
じめBstXIで切断し2回連続してゲル精製したプラ
スミドpEF BOS(下記の文献を参照のこと)であ
った。プラスミドDNA300ngを上記のサイズ選択
したcDNA30ngと、ライゲーション緩衝液(50
mM Tris−HCl pH7.8−10mM Mg
Cl2−10mM DTT−1mMrATP−25μg
/mlウシ血清アルブミン)60μl中、15℃で一晩
ライゲートさせた。翌日、ライゲーション反応物をフェ
ノールで抽出し、イガイグリコーゲン6μgを加え、核
酸をエタノールで沈殿させた。沈殿を水に溶解し、沈殿
を繰り返し、次いで80%エタノールで洗浄した。最後
にペレットを水6μlに溶解し、そのうちの1μlを
E.coli DH−10B(BRL)株にエレクトロ
ポレーションした。このようにして5つをエレクトロポ
レーションし、約1000万個の組換え体のライブラリ
ーを作製し、以後の試験に使用した。
【0096】実施例20 パニングによるIL−12受容体cDNAのスクリーニ
ング パニング法の基本原理は以下に示すように A.Aruffo an
d B.Seed, Proc. Natl. Acad. Sci. USA (1987) 84, 85
73に記載されている。それぞれ約50,000クローン
を表す10ライブラリーアリコットをLB ampプレ
ートに入れて、一晩増殖した。翌日、各プールからのコ
ロニーを各50mlアリコットのLB+amp中に掻き
取り、さらに2時間培養を続け、QIAGENプラスミ
ドキットを用いてプラスミドDNAを抽出した。次い
で、DEAEデキストラン法を用いて10個のDNAプ
ールをCOS細胞にトランスフェクションした(200
万個COS細胞/直径9cmプレートおよびDNA2.
5μg)(Molecular Cloning Ma
nual)。2〜3日後に、PBS中の0.5mMED
TA/0.02%アジ化ナトリウムを用いてCOS細胞
をプレートから分離し、各プレートにつき単一細胞懸濁
液を調製した。次いで上記したモノクローナル抗IL−
12受容体抗体2−4E6を懸濁液中の細胞と結合させ
た(PBS−0.5mM EDTA−0.02%アジ化
ナトリウム−5%FCS中10μg/ml、1時間、氷
上)。次いで細胞懸濁液を上記緩衝液中の2%Fico
ll層を通して遠心(卓上遠心、1000rpm、4
分)して過剰の非結合抗体を除去し、細胞をおだやかに
同じ緩衝液中に再懸濁した。次いで1つのプールからの
細胞を、あらかじめポリクローナルヤギ抗マウスIgG
(50mM Tris−HCl pH9.5中20μg
/ml、室温/一晩(ON))でコーティングしPBS
中の1%BSAでブロックしておいた(37℃/1時
間)1つの細菌用ペトリ皿(直径9cm)に加えた。こ
のようにしてCOS細胞を室温で2時間パニングした。
次いで非接着細胞をPBSでおだやかに洗浄し去り、残
った皿に接着した細胞にHirt溶菌溶液(0.6%S
DS−10mM EDTA)0.8mlを加えて溶菌し
た。エッペンドルフ管に移した後、溶菌物を1M Na
Clとし、4℃でONインキュベートし、次いで冷却し
て15,000rpmで10分遠心した。上清をフェノ
ールで1回抽出し、イガイグリコーゲン12μgを加え
て7.5M NH4OAc0.5容量とエタノール2.
5容量を加えることによりDNAを2回沈殿させた。得
られたDNAペレットを80%エタノールで洗浄し、乾
燥して蒸留水1μl中に取った。次いで全沈殿物をE.
coli DH−10B株にエレクトロポレーションし
得られたコロニーをON増殖した。これがパニング1サ
イクルを表す。10個のライブラリーアリコットにつき
それぞれ別々に合計3サイクルのパニングを行った。
ング パニング法の基本原理は以下に示すように A.Aruffo an
d B.Seed, Proc. Natl. Acad. Sci. USA (1987) 84, 85
73に記載されている。それぞれ約50,000クローン
を表す10ライブラリーアリコットをLB ampプレ
ートに入れて、一晩増殖した。翌日、各プールからのコ
ロニーを各50mlアリコットのLB+amp中に掻き
取り、さらに2時間培養を続け、QIAGENプラスミ
ドキットを用いてプラスミドDNAを抽出した。次い
で、DEAEデキストラン法を用いて10個のDNAプ
ールをCOS細胞にトランスフェクションした(200
万個COS細胞/直径9cmプレートおよびDNA2.
5μg)(Molecular Cloning Ma
nual)。2〜3日後に、PBS中の0.5mMED
TA/0.02%アジ化ナトリウムを用いてCOS細胞
をプレートから分離し、各プレートにつき単一細胞懸濁
液を調製した。次いで上記したモノクローナル抗IL−
12受容体抗体2−4E6を懸濁液中の細胞と結合させ
た(PBS−0.5mM EDTA−0.02%アジ化
ナトリウム−5%FCS中10μg/ml、1時間、氷
上)。次いで細胞懸濁液を上記緩衝液中の2%Fico
ll層を通して遠心(卓上遠心、1000rpm、4
分)して過剰の非結合抗体を除去し、細胞をおだやかに
同じ緩衝液中に再懸濁した。次いで1つのプールからの
細胞を、あらかじめポリクローナルヤギ抗マウスIgG
(50mM Tris−HCl pH9.5中20μg
/ml、室温/一晩(ON))でコーティングしPBS
中の1%BSAでブロックしておいた(37℃/1時
間)1つの細菌用ペトリ皿(直径9cm)に加えた。こ
のようにしてCOS細胞を室温で2時間パニングした。
次いで非接着細胞をPBSでおだやかに洗浄し去り、残
った皿に接着した細胞にHirt溶菌溶液(0.6%S
DS−10mM EDTA)0.8mlを加えて溶菌し
た。エッペンドルフ管に移した後、溶菌物を1M Na
Clとし、4℃でONインキュベートし、次いで冷却し
て15,000rpmで10分遠心した。上清をフェノ
ールで1回抽出し、イガイグリコーゲン12μgを加え
て7.5M NH4OAc0.5容量とエタノール2.
5容量を加えることによりDNAを2回沈殿させた。得
られたDNAペレットを80%エタノールで洗浄し、乾
燥して蒸留水1μl中に取った。次いで全沈殿物をE.
coli DH−10B株にエレクトロポレーションし
得られたコロニーをON増殖した。これがパニング1サ
イクルを表す。10個のライブラリーアリコットにつき
それぞれ別々に合計3サイクルのパニングを行った。
【0097】各プールの最後のサイクルからDNAを再
度抽出し、プラスティック1室顕微鏡スライド(1プー
ル当たりスライド2枚)上に置いたCOS細胞中にトラ
ンスフェクションした。トランスフェクションの2〜3
日後に、1枚のスライドには標識ヒトIL−12を結合
させ(5%FCSを含むRPMI1640中106cp
m/ml=300pM、2〜3時間、4℃)、もう1枚
のスライドには標識モノクローナル抗体2−4E6を結
合させた(5%FCSを含むRPMI1640中2x1
06cpm/ml=1nM、1時間、室温)。これらの
スライドをPBS中で洗浄し、メタノール:アセトン
(7:3)の冷混合物中で40秒間固定しし、風乾し
た。次いでスライドをKodak写真用乳剤NTB2中
に浸して風乾し、暗室で2〜4日、4℃で露光した。こ
れらをKodak D10現像液中で製造者の指示にし
たがって現像し、10〜40倍の明視野倍率を用いる光
学顕微鏡で評価した。10個のプールのうちの1つであ
るNo.5はIL−12および2−4E6の両方に結合
した多数の陽性細胞を示した。このパニングを3回行っ
たプールからのE.coliクローンを次いでマイクロ
タイタープレートにのせた(合計288クローンを1ウ
エル当たり3クローン)。このプレートからの8列12
カラムを表すプールを増殖させ、そのプラスミドDNA
を抽出した。この20沈殿物を12ウエルプレート上の
COS細胞に別々にトランスフェクションした(105
細胞ウエル、1プール当たり4ウエル)。トランスフェ
クションの2〜3日後に、2個のウエル中の細胞に標識
IL−12を結合(全結合)させ、一方他の1プール当
たり2個のウエルには標識IL−12および100倍モ
ル過剰の冷IL−12を結合(非特異的結合)させた。
ウエルを洗浄し、結合放射能を1%SDS0.5mlで
溶出し、ガンマカウンターで計数した。このようにして
2個の陽性プールを同定し、このうちの1つはカラム1
を表し、他の1つはマイクロタイタープレートからのF
列を表す。したがって、ウエルF1からのE.coli
クローンがIL−12結合活性を含んでいるに違いな
い。このウエルからのクローンをまいて、10個の単一
コロニーからのDNAを分析してプラスミドインサート
の大きさを測定した。10個のコロニーのうちの3個が
約2.1キロ塩基の長さを示し、これはIL−12受容
体をコードするには十分な大きさである。これらのクロ
ーンのうちの1つを用いてさらに分析を行った。
度抽出し、プラスティック1室顕微鏡スライド(1プー
ル当たりスライド2枚)上に置いたCOS細胞中にトラ
ンスフェクションした。トランスフェクションの2〜3
日後に、1枚のスライドには標識ヒトIL−12を結合
させ(5%FCSを含むRPMI1640中106cp
m/ml=300pM、2〜3時間、4℃)、もう1枚
のスライドには標識モノクローナル抗体2−4E6を結
合させた(5%FCSを含むRPMI1640中2x1
06cpm/ml=1nM、1時間、室温)。これらの
スライドをPBS中で洗浄し、メタノール:アセトン
(7:3)の冷混合物中で40秒間固定しし、風乾し
た。次いでスライドをKodak写真用乳剤NTB2中
に浸して風乾し、暗室で2〜4日、4℃で露光した。こ
れらをKodak D10現像液中で製造者の指示にし
たがって現像し、10〜40倍の明視野倍率を用いる光
学顕微鏡で評価した。10個のプールのうちの1つであ
るNo.5はIL−12および2−4E6の両方に結合
した多数の陽性細胞を示した。このパニングを3回行っ
たプールからのE.coliクローンを次いでマイクロ
タイタープレートにのせた(合計288クローンを1ウ
エル当たり3クローン)。このプレートからの8列12
カラムを表すプールを増殖させ、そのプラスミドDNA
を抽出した。この20沈殿物を12ウエルプレート上の
COS細胞に別々にトランスフェクションした(105
細胞ウエル、1プール当たり4ウエル)。トランスフェ
クションの2〜3日後に、2個のウエル中の細胞に標識
IL−12を結合(全結合)させ、一方他の1プール当
たり2個のウエルには標識IL−12および100倍モ
ル過剰の冷IL−12を結合(非特異的結合)させた。
ウエルを洗浄し、結合放射能を1%SDS0.5mlで
溶出し、ガンマカウンターで計数した。このようにして
2個の陽性プールを同定し、このうちの1つはカラム1
を表し、他の1つはマイクロタイタープレートからのF
列を表す。したがって、ウエルF1からのE.coli
クローンがIL−12結合活性を含んでいるに違いな
い。このウエルからのクローンをまいて、10個の単一
コロニーからのDNAを分析してプラスミドインサート
の大きさを測定した。10個のコロニーのうちの3個が
約2.1キロ塩基の長さを示し、これはIL−12受容
体をコードするには十分な大きさである。これらのクロ
ーンのうちの1つを用いてさらに分析を行った。
【0098】実施例21 IL−12受容体cDNAの性状決定 IL−12受容体クローンNo.5を上記のようにして
取り出しプラスミドDNAを単離した。次いでゲル単離
したインサートを、熱安定DNAポリメラーゼおよび染
料標識ジデオキシヌクレオチドをターミネーターとして
結合したABI自動DNA配列決定機を用いて両方の鎖
の配列を決定した。
取り出しプラスミドDNAを単離した。次いでゲル単離
したインサートを、熱安定DNAポリメラーゼおよび染
料標識ジデオキシヌクレオチドをターミネーターとして
結合したABI自動DNA配列決定機を用いて両方の鎖
の配列を決定した。
【0099】突然変異データマトリックスをもつALI
GNプログラム(M.O.Dayhoff et al. (1983) Meth. En
zymol. 91, 524)を用いて、6および100ランダムラ
ンのブレークペナルティーで配列を解析した。クローン
化IL−12受容体cDNAを、DEAEデキストラン
トランスフェクションまたはエレクトロポレーション法
(Molecular Cloning Manua
l)を用いてCOS細胞中で発現させた。抗ヒトIL−
12受容体抗体のもとにおける標識IL−12または標
識2−4E6抗体との結合検定を上記した方法で行っ
た。結合データを分析し、抗ヒトIL−12受容体抗体
のもとにおける上記したLigandプログラムを用い
て、スキャッチャード法によってKd値を計算した。35
SシステインによるCOS細胞(直径35mmの組織培
養皿当たり3x105細胞)のインビボ標識(6時間)
をトランスフェクションの3日後に上記のように行った
(Molecular Cloning Manua
l)。細胞をPBS中で洗浄し、CHAPS溶菌緩衝液
(10mM CHAPS−300mM NaCl−50
mM Tris−HCl pH7.4−2mg/mlイ
ンドアセトアミド−0.17mg/ml PMSF)中
で溶菌し、プロテインGセファロースビーズ(1ml当
たり50μl充填ビーズ、Genex)および正常マウ
ス血清(最終濃度25%)とともに4℃で一晩インキュ
ベーションして前精製した。ビーズを遠心して、試料1
ml当たり2−4E6抗体5μgを加えることにより精
製溶菌物から標識IL−12受容体を特異的に免疫沈降
させた。抗体を1%ウシ血清アルブミンを含むPBS中
に希釈し、充填ビーズ50μl上に4℃で2〜3時間の
せた。免疫沈降は4℃一晩で実施した。翌日、ビーズを
CHAPS溶菌緩衝液中で3〜4回洗浄した後、上記の
方法(Molecular Cloning Manu
al)によりSDS−ポリアクリルアミドゲルで分析し
た。
GNプログラム(M.O.Dayhoff et al. (1983) Meth. En
zymol. 91, 524)を用いて、6および100ランダムラ
ンのブレークペナルティーで配列を解析した。クローン
化IL−12受容体cDNAを、DEAEデキストラン
トランスフェクションまたはエレクトロポレーション法
(Molecular Cloning Manua
l)を用いてCOS細胞中で発現させた。抗ヒトIL−
12受容体抗体のもとにおける標識IL−12または標
識2−4E6抗体との結合検定を上記した方法で行っ
た。結合データを分析し、抗ヒトIL−12受容体抗体
のもとにおける上記したLigandプログラムを用い
て、スキャッチャード法によってKd値を計算した。35
SシステインによるCOS細胞(直径35mmの組織培
養皿当たり3x105細胞)のインビボ標識(6時間)
をトランスフェクションの3日後に上記のように行った
(Molecular Cloning Manua
l)。細胞をPBS中で洗浄し、CHAPS溶菌緩衝液
(10mM CHAPS−300mM NaCl−50
mM Tris−HCl pH7.4−2mg/mlイ
ンドアセトアミド−0.17mg/ml PMSF)中
で溶菌し、プロテインGセファロースビーズ(1ml当
たり50μl充填ビーズ、Genex)および正常マウ
ス血清(最終濃度25%)とともに4℃で一晩インキュ
ベーションして前精製した。ビーズを遠心して、試料1
ml当たり2−4E6抗体5μgを加えることにより精
製溶菌物から標識IL−12受容体を特異的に免疫沈降
させた。抗体を1%ウシ血清アルブミンを含むPBS中
に希釈し、充填ビーズ50μl上に4℃で2〜3時間の
せた。免疫沈降は4℃一晩で実施した。翌日、ビーズを
CHAPS溶菌緩衝液中で3〜4回洗浄した後、上記の
方法(Molecular Cloning Manu
al)によりSDS−ポリアクリルアミドゲルで分析し
た。
【0100】実施例22 リンパ球増殖検定 ラット抗血清のサイトカイン−誘導化増殖を阻害する能
力を評価するために、上記の方法(M.K.Gately et al.
(1992) Current Protocols in Immunology, vol. 1.,
J.E.Coligan et al. eds., John Wiley & Sons, New Yo
rk, NY, p.6.16.1)に以下の修飾を加えてリンパ球増殖
検定を行った。ヒトPHA−活性化PBMC(1ウエル
当たり2x104)アリコットおよび希釈ラット血清を
96ウエルプレートのウエル上で混合し、37℃で30
分インキュベートした。次いでサイトカイン(IL−1
2、IL−2またはIL−7)をウエルに加えて、培養
物を37℃で48時間インキュベートした。次いで、各
ウエルに3H−TdRを加え、さらに37℃、7時間後
に培養物を回収した。すべての値は3回の平均である。
力を評価するために、上記の方法(M.K.Gately et al.
(1992) Current Protocols in Immunology, vol. 1.,
J.E.Coligan et al. eds., John Wiley & Sons, New Yo
rk, NY, p.6.16.1)に以下の修飾を加えてリンパ球増殖
検定を行った。ヒトPHA−活性化PBMC(1ウエル
当たり2x104)アリコットおよび希釈ラット血清を
96ウエルプレートのウエル上で混合し、37℃で30
分インキュベートした。次いでサイトカイン(IL−1
2、IL−2またはIL−7)をウエルに加えて、培養
物を37℃で48時間インキュベートした。次いで、各
ウエルに3H−TdRを加え、さらに37℃、7時間後
に培養物を回収した。すべての値は3回の平均である。
【0101】実施例23 フローサイトメトリー 各種ラット抗血清中における抗−COS細胞抗体の力価
を以下のフローサイトメトリーによって評価した。トラ
ンスフェクションしていないCOS細胞(10 6細胞/
0.1mlの2%熱不活性化FCSおよび0.1%アジ
化ナトリウムを含むDulbecco’s PBS)を
正常ラットIgG(Sigma、セントルイス、ミズー
リ)400μg/mlとともに氷上で15分、次いで指
示する量のラット血清とともに氷上で30分プレインキ
ュベートした。細胞を洗浄し、さらにFITC−結合F
(ab’)2マウス抗−ラットIgG(Jackson
ImmunoResearch Laboratori
es,Inc.ウエストグローブ、ペンシルベニア)2
μg/mlとともに氷上でさらに30分インキュベート
した。細胞を再び洗浄し、次いでFACScan(Be
cton−Dickinson、マウンテンヴュー、カ
リフォルニア)を用いるフローサイトメトリーによって
分析した。
を以下のフローサイトメトリーによって評価した。トラ
ンスフェクションしていないCOS細胞(10 6細胞/
0.1mlの2%熱不活性化FCSおよび0.1%アジ
化ナトリウムを含むDulbecco’s PBS)を
正常ラットIgG(Sigma、セントルイス、ミズー
リ)400μg/mlとともに氷上で15分、次いで指
示する量のラット血清とともに氷上で30分プレインキ
ュベートした。細胞を洗浄し、さらにFITC−結合F
(ab’)2マウス抗−ラットIgG(Jackson
ImmunoResearch Laboratori
es,Inc.ウエストグローブ、ペンシルベニア)2
μg/mlとともに氷上でさらに30分インキュベート
した。細胞を再び洗浄し、次いでFACScan(Be
cton−Dickinson、マウンテンヴュー、カ
リフォルニア)を用いるフローサイトメトリーによって
分析した。
【0102】実施例24 抗IL−12R抗血清によるIL−12−誘導化リンパ
芽球増殖の阻害 クローン化IL−12RサブユニットがIL−12−誘
導化生物学的応答に本質的な役割を果たしているか、を
検討するために、クローン化IL−12Rサブユニット
に対する抗血清がPHA−活性化PBMCのIL−12
−誘導化増殖を阻害できるか否かを試験した。この抗血
清は、ラットを2−4E6でトランスフェクションした
COS細胞で免疫することによって作製したので、(推
定的)IL−12Rサブユニットに対する抗体と同様抗
−COS抗体をも含んでいた。対照として用いるため、
IL−12Rとは無関係なタンパク質を発現するCOS
細胞でラットを免疫することによってあらかじめ調製し
ておいた幾つかの他のラット抗血清をスクリーニングし
た。このような抗血清の1つをヒトタイプII IL−1
RでトランスフェクションしたCOS細胞に対して作製
したところ、抗−IL−12R抗血清の力価と実質的に
同じ抗−COS細胞抗体の力価を示した(図19)。次
いで、IL−12、IL−2またはIL−7によって誘
導されたリンパ芽球増殖に対する抗−IL−12R抗血
清、抗−IL−1R抗血清、および前免疫血清(抗IL
−12Rを調製したのに使用したラットからのもの)の
効果を比較した。IL−12、IL−2およびIL−7
の濃度はそれぞれ0.25ng/ml、1.25ng/
mlおよび0.4ng/mlであった。これらの濃度
は、これらの濃度が同等のレベルの3T−TdR取り込
みをもたらし、用量応答曲線の急勾配部分にあることか
ら選択された。この実験では、飽和量のサイトカインの
存在下における3T−TdR取り込みの最大レベルは、
IL−12、IL−2およびIL−7に対してそれぞれ
38,820、111,303および89,541であ
った。サイトカイン非存在下における3T−TdR取り
込みのレベルを水平点線で示した。2回の実験を行い実
質的に同じ結果を得た。そのうちの1つを図20−図2
2に示す。抗−IL−12R抗血清はIL−12−誘導
化リンパ芽球増殖の用量依存的阻害をもたらしたが、I
L−2またはIL−7によって誘導された増殖には何ら
効果を及ぼさなかった。これとは対照的に、前免疫血清
も抗−IL−1R抗血清も、これら3つのサイトカイン
試験によって誘導されたリンパ芽球増殖を阻害しなかっ
た。これらの結果は、クローン化IL−12Rサブユニ
ットが、PHA−活性化PBMCのIL−12−誘導化
増殖の媒介に本質的役割を果たしていることを強く示唆
する。
芽球増殖の阻害 クローン化IL−12RサブユニットがIL−12−誘
導化生物学的応答に本質的な役割を果たしているか、を
検討するために、クローン化IL−12Rサブユニット
に対する抗血清がPHA−活性化PBMCのIL−12
−誘導化増殖を阻害できるか否かを試験した。この抗血
清は、ラットを2−4E6でトランスフェクションした
COS細胞で免疫することによって作製したので、(推
定的)IL−12Rサブユニットに対する抗体と同様抗
−COS抗体をも含んでいた。対照として用いるため、
IL−12Rとは無関係なタンパク質を発現するCOS
細胞でラットを免疫することによってあらかじめ調製し
ておいた幾つかの他のラット抗血清をスクリーニングし
た。このような抗血清の1つをヒトタイプII IL−1
RでトランスフェクションしたCOS細胞に対して作製
したところ、抗−IL−12R抗血清の力価と実質的に
同じ抗−COS細胞抗体の力価を示した(図19)。次
いで、IL−12、IL−2またはIL−7によって誘
導されたリンパ芽球増殖に対する抗−IL−12R抗血
清、抗−IL−1R抗血清、および前免疫血清(抗IL
−12Rを調製したのに使用したラットからのもの)の
効果を比較した。IL−12、IL−2およびIL−7
の濃度はそれぞれ0.25ng/ml、1.25ng/
mlおよび0.4ng/mlであった。これらの濃度
は、これらの濃度が同等のレベルの3T−TdR取り込
みをもたらし、用量応答曲線の急勾配部分にあることか
ら選択された。この実験では、飽和量のサイトカインの
存在下における3T−TdR取り込みの最大レベルは、
IL−12、IL−2およびIL−7に対してそれぞれ
38,820、111,303および89,541であ
った。サイトカイン非存在下における3T−TdR取り
込みのレベルを水平点線で示した。2回の実験を行い実
質的に同じ結果を得た。そのうちの1つを図20−図2
2に示す。抗−IL−12R抗血清はIL−12−誘導
化リンパ芽球増殖の用量依存的阻害をもたらしたが、I
L−2またはIL−7によって誘導された増殖には何ら
効果を及ぼさなかった。これとは対照的に、前免疫血清
も抗−IL−1R抗血清も、これら3つのサイトカイン
試験によって誘導されたリンパ芽球増殖を阻害しなかっ
た。これらの結果は、クローン化IL−12Rサブユニ
ットが、PHA−活性化PBMCのIL−12−誘導化
増殖の媒介に本質的役割を果たしていることを強く示唆
する。
【0103】実施例25 IL−12受容体cDNAクローンの配列分析 クローンNo.5からのIL−12受容体cDNAイン
サートのDNA配列を図1に示す。コードされる受容体
タンパク質から演繹されるアミノ酸配列を図2に示す。
このようにIL−12受容体タンパク質は662アミノ
酸からなり、以下の特徴をもつ:N−末端シグナルペプ
チド、細胞外ドメイン、膜貫通ドメインおよび細胞質テ
イル。典型的な疎水性N−末端シグナルペプチドは20
−24アミノ酸の長さであると予測される。シグナルペ
プチドの開裂はアミノ酸Ala、Ser、Gly、Cy
s、Thr、Glnの後でほとんど起こることが示され
ている(G. von Heijne, Nucl. Acids Res. (1986) 14,
4683)。したがって、IL−12受容体では、開裂は
図2に示す配列のGln20、Ala23またはCys
24の後で起こりうる。Cys24で開裂するとすると
638アミノ酸の成熟タンパク質(計算分子量=70,
426)をもたらす。受容体の細胞外ドメインは図2に
示す配列中、シグナルペプチドのC−末端からアミノ酸
No.540までの領域を包含すると予測される。疎水
性の分析により、アミノ酸No.541から571まで
の領域が疎水性であることを示し、膜貫通アンカー領域
であることが予測できる。この予測される膜貫通領域の
N−末端にもC−末端にも荷電した転移停止残基が見ら
れる。したがって、受容体の細胞外ドメインは516ア
ミノ酸の長さであり、6つの予測されるN−連結グリコ
シル化部位のすべてを含む。細胞質部分は91アミノ酸
の長さ(アミノ酸No.572から662)であり、カ
ゼインキナーゼIIのための3つの可能性のあるリン酸化
部位(S/TXXD/E)を含む。
サートのDNA配列を図1に示す。コードされる受容体
タンパク質から演繹されるアミノ酸配列を図2に示す。
このようにIL−12受容体タンパク質は662アミノ
酸からなり、以下の特徴をもつ:N−末端シグナルペプ
チド、細胞外ドメイン、膜貫通ドメインおよび細胞質テ
イル。典型的な疎水性N−末端シグナルペプチドは20
−24アミノ酸の長さであると予測される。シグナルペ
プチドの開裂はアミノ酸Ala、Ser、Gly、Cy
s、Thr、Glnの後でほとんど起こることが示され
ている(G. von Heijne, Nucl. Acids Res. (1986) 14,
4683)。したがって、IL−12受容体では、開裂は
図2に示す配列のGln20、Ala23またはCys
24の後で起こりうる。Cys24で開裂するとすると
638アミノ酸の成熟タンパク質(計算分子量=70,
426)をもたらす。受容体の細胞外ドメインは図2に
示す配列中、シグナルペプチドのC−末端からアミノ酸
No.540までの領域を包含すると予測される。疎水
性の分析により、アミノ酸No.541から571まで
の領域が疎水性であることを示し、膜貫通アンカー領域
であることが予測できる。この予測される膜貫通領域の
N−末端にもC−末端にも荷電した転移停止残基が見ら
れる。したがって、受容体の細胞外ドメインは516ア
ミノ酸の長さであり、6つの予測されるN−連結グリコ
シル化部位のすべてを含む。細胞質部分は91アミノ酸
の長さ(アミノ酸No.572から662)であり、カ
ゼインキナーゼIIのための3つの可能性のあるリン酸化
部位(S/TXXD/E)を含む。
【0104】クローンNo.5からのインサートをプロ
ーブとして用いてcDNAライブラリーを再度スクリー
ニングし、第2の独立cDNAを単離した(クローンN
o.17)。このcDNAは3’非翻訳領域にさらに2
02bpを含んでいた。IL−12受容体タンパク質に
対するこのクローンから演繹されるアミノ酸配列(配列
番号:3)は図2(配列番号:2)に示す配列とほとん
ど完全に一致したが、cDNA中のストップコドンの直
前における13bpの欠失が受容体のC−末端における
リーディングフレームを変更し、2アミノ酸短いタンパ
ク質を与える(配列番号:3)。クローン5と17を表
すmRNAの間で異なると予測される領域にわたる1対
のプライマーを用いて非クローン化cDNA上でサイク
ルサンプリングPCRを実施した。この分析により、受
容体サブユニットのこれら2つの膜結合変異体をコード
する転写物がいずれも、PHA−活性化PBMCから単
離されたmRNA集団中ほぼ同量で存在することが示さ
れた(データ示さず)。2つの転写物は異なるスプライ
シングから生じたものと思われる。
ーブとして用いてcDNAライブラリーを再度スクリー
ニングし、第2の独立cDNAを単離した(クローンN
o.17)。このcDNAは3’非翻訳領域にさらに2
02bpを含んでいた。IL−12受容体タンパク質に
対するこのクローンから演繹されるアミノ酸配列(配列
番号:3)は図2(配列番号:2)に示す配列とほとん
ど完全に一致したが、cDNA中のストップコドンの直
前における13bpの欠失が受容体のC−末端における
リーディングフレームを変更し、2アミノ酸短いタンパ
ク質を与える(配列番号:3)。クローン5と17を表
すmRNAの間で異なると予測される領域にわたる1対
のプライマーを用いて非クローン化cDNA上でサイク
ルサンプリングPCRを実施した。この分析により、受
容体サブユニットのこれら2つの膜結合変異体をコード
する転写物がいずれも、PHA−活性化PBMCから単
離されたmRNA集団中ほぼ同量で存在することが示さ
れた(データ示さず)。2つの転写物は異なるスプライ
シングから生じたものと思われる。
【0105】IL−12受容体のアミノ酸配列をさらに
分析することにより、これが[Cys52−−−Cys
62SW]および[W222SKWS]の配列モチーフ
のために、サイトカイン受容体スーパーファミリーの一
員であることが示された。ALIGNプログラムでIL
−12受容体配列をスーパーファミリーのすべてのメン
バーと比較することにより、IL−12受容体がヒトg
p130と最も高い相同性を有することが示された。
分析することにより、これが[Cys52−−−Cys
62SW]および[W222SKWS]の配列モチーフ
のために、サイトカイン受容体スーパーファミリーの一
員であることが示された。ALIGNプログラムでIL
−12受容体配列をスーパーファミリーのすべてのメン
バーと比較することにより、IL−12受容体がヒトg
p130と最も高い相同性を有することが示された。
【0106】IL−12受容体細胞外ドメインの配列分
析により、ヘムタンパク質受容体の存在を証明する特
徴、すなわち2対の保存システイン残基およびWSXW
Sモチーフが示された。ヘムタンパク質受容体スーパー
ファミリーとのさらなる比較により、新たに単離された
IL−12受容体成分が、gp130、G−CSF−受
容体およびLIF−受容体からなるファミリーメンバー
のサブグループと高度に関連することが示された(図
3);並列(align)スコアは12.37(IL−
12/gp130)、7.35(IL−12/G−CS
F−R)および6.31(IL−12/LIF−Rベー
タ)であった。IL−12受容体成分とこれら3つのタ
ンパク質との類似性はヘムタンパク質受容体ドメインを
越えて、WSXWSモチーフから膜貫通領域までの領域
を含む(図3)。gp130の細胞外部分(M.Hibi et
al. (1999) Cell, 63, 1149)は、i)ヘムタンパク質
受容体スーパーファミリードメインを含み、かつii)
約90アミノ酸の長さの6つのタイプIIIフィブロネク
チン反復(A.R. Kornblihtt et al. (1985) EMBO J.,
4, 1755; L.Patthy (1990) Cell, 61, 13)からなる、
ことが示された。同様に、IL−12受容体の細胞外ド
メインは、このような5つのフィブロネクチンタイプII
I反復に分けられる(43−133、143−236、
237−337、338−444および445−540
残基)。IL−12受容体細胞外ドメインはgp130
に見られるN−末端Igドメインを欠いており、したが
って5つのフィブロネクチンタイプIII反復のみを収容
する。IL−12受容体、gp130、G−CSF−受
容体およびLIF−受容体との間のさらなる配列類似性
は細胞質領域に見られる(図3)。多数の異なるスーパ
ーファミリーメンバーで保存されている8アミノ酸のボ
ックス中のPXXPXPモチーフ、および第2の12ア
ミノ酸の長さの保存ボックスがgp130によって媒介
されるシグナル伝達にとって重要であることが見いださ
れている(M.Murakami et al. (1991) Proc. Natl. Aca
d. Sci. (USA) 88, 11349)。これらのいずれのモチー
フもIL−12受容体配列の細胞質部分の保存領域中
(アミノ酸残基577−584およびアミノ酸残基61
8−629)にも見られる。
析により、ヘムタンパク質受容体の存在を証明する特
徴、すなわち2対の保存システイン残基およびWSXW
Sモチーフが示された。ヘムタンパク質受容体スーパー
ファミリーとのさらなる比較により、新たに単離された
IL−12受容体成分が、gp130、G−CSF−受
容体およびLIF−受容体からなるファミリーメンバー
のサブグループと高度に関連することが示された(図
3);並列(align)スコアは12.37(IL−
12/gp130)、7.35(IL−12/G−CS
F−R)および6.31(IL−12/LIF−Rベー
タ)であった。IL−12受容体成分とこれら3つのタ
ンパク質との類似性はヘムタンパク質受容体ドメインを
越えて、WSXWSモチーフから膜貫通領域までの領域
を含む(図3)。gp130の細胞外部分(M.Hibi et
al. (1999) Cell, 63, 1149)は、i)ヘムタンパク質
受容体スーパーファミリードメインを含み、かつii)
約90アミノ酸の長さの6つのタイプIIIフィブロネク
チン反復(A.R. Kornblihtt et al. (1985) EMBO J.,
4, 1755; L.Patthy (1990) Cell, 61, 13)からなる、
ことが示された。同様に、IL−12受容体の細胞外ド
メインは、このような5つのフィブロネクチンタイプII
I反復に分けられる(43−133、143−236、
237−337、338−444および445−540
残基)。IL−12受容体細胞外ドメインはgp130
に見られるN−末端Igドメインを欠いており、したが
って5つのフィブロネクチンタイプIII反復のみを収容
する。IL−12受容体、gp130、G−CSF−受
容体およびLIF−受容体との間のさらなる配列類似性
は細胞質領域に見られる(図3)。多数の異なるスーパ
ーファミリーメンバーで保存されている8アミノ酸のボ
ックス中のPXXPXPモチーフ、および第2の12ア
ミノ酸の長さの保存ボックスがgp130によって媒介
されるシグナル伝達にとって重要であることが見いださ
れている(M.Murakami et al. (1991) Proc. Natl. Aca
d. Sci. (USA) 88, 11349)。これらのいずれのモチー
フもIL−12受容体配列の細胞質部分の保存領域中
(アミノ酸残基577−584およびアミノ酸残基61
8−629)にも見られる。
【0107】実施例26 IL−12受容体mRNA発現の分析 IL−12に応答することが知られている細胞、すなわ
ちPHA−刺激したPBMCおよびCD4+T−細胞系
Kit225由来のpolyA+RNAを用いてRNA
ブロットを行った。ブロットを全長cDNAで検出した
とき、約3Kbおよび2.3Kbの大きさの2つのRN
A転写物が明らかである(図7、レーン1−3)。PB
MCをPHAで3日間活性化するといずれのRNAも検
出できないか、あるいは非常に低いレベルであった(レ
ーン1と2とを比較されたい)。Kit225細胞はい
ずれの転写物も構成的に発現する(レーン3)。ホスホ
イメジャーによる分析により、大きいRNAのレベルは
小さいRNAのレベルの約3−5倍高いことが示され
た。驚くべきことに、小さいRNAは細胞質ドメイン由
来のプローブとはハイブリダイズしない(レーン4−
6)。この知見は、i)可溶性IL−12受容体タンパ
ク質、ii)細胞質領域を全くもっていない膜結合IL
−12受容体、またはiii)クローン5および17に
存在するものとは全く異なる細胞質配列をもつIL−1
2受容体をコードするRNAの存在を示唆する。この疑
問を解決するには、小さいRNA転写物由来のcDNA
クローンの単離を待たねばならない。
ちPHA−刺激したPBMCおよびCD4+T−細胞系
Kit225由来のpolyA+RNAを用いてRNA
ブロットを行った。ブロットを全長cDNAで検出した
とき、約3Kbおよび2.3Kbの大きさの2つのRN
A転写物が明らかである(図7、レーン1−3)。PB
MCをPHAで3日間活性化するといずれのRNAも検
出できないか、あるいは非常に低いレベルであった(レ
ーン1と2とを比較されたい)。Kit225細胞はい
ずれの転写物も構成的に発現する(レーン3)。ホスホ
イメジャーによる分析により、大きいRNAのレベルは
小さいRNAのレベルの約3−5倍高いことが示され
た。驚くべきことに、小さいRNAは細胞質ドメイン由
来のプローブとはハイブリダイズしない(レーン4−
6)。この知見は、i)可溶性IL−12受容体タンパ
ク質、ii)細胞質領域を全くもっていない膜結合IL
−12受容体、またはiii)クローン5および17に
存在するものとは全く異なる細胞質配列をもつIL−1
2受容体をコードするRNAの存在を示唆する。この疑
問を解決するには、小さいRNA転写物由来のcDNA
クローンの単離を待たねばならない。
【0108】実施例27 組換えIL−12受容体の性状決定 IL−12受容体cDNA(クローンNo.5)(配列
番号:1)をCOS細胞にエレクトロポレーションし、
標識ヒトおよびネズミIL−12の細胞への平衡結合を
行い、上記のようにして分析した(R.Chizzonite et a
l., 1992, J. Immunol., 148, 3117)。結果を図23に
示す。ヒトおよびネズミIL−12は、それぞれ3.4
±1.3nM(n=7)および2.1±0.5nM(n
=4)の単一親和性(KD)で組換えIL−12受容体
(配列番号:2)と結合し、この値はPHA−活性化P
BMC上の機能性IL−12受容体の低親和性成分に対
応する。スキャッチャード法による変換の後、平衡結合
データはLIGANDプログラムによって決定した単一
受容体部位モデルによって最もよく表される。図23に
示した部位数は、すべての細胞が受容体を発現するもの
と仮定して計算した。クローンNo.17(配列番号:
3)によって発現されるIL−12受容体タンパク質は
これらの結合検定において同様の結果を与えた。配列番
号:3も配列番号:2と同じ領域をもっている。
番号:1)をCOS細胞にエレクトロポレーションし、
標識ヒトおよびネズミIL−12の細胞への平衡結合を
行い、上記のようにして分析した(R.Chizzonite et a
l., 1992, J. Immunol., 148, 3117)。結果を図23に
示す。ヒトおよびネズミIL−12は、それぞれ3.4
±1.3nM(n=7)および2.1±0.5nM(n
=4)の単一親和性(KD)で組換えIL−12受容体
(配列番号:2)と結合し、この値はPHA−活性化P
BMC上の機能性IL−12受容体の低親和性成分に対
応する。スキャッチャード法による変換の後、平衡結合
データはLIGANDプログラムによって決定した単一
受容体部位モデルによって最もよく表される。図23に
示した部位数は、すべての細胞が受容体を発現するもの
と仮定して計算した。クローンNo.17(配列番号:
3)によって発現されるIL−12受容体タンパク質は
これらの結合検定において同様の結果を与えた。配列番
号:3も配列番号:2と同じ領域をもっている。
【0109】COS細胞中で発現するIL−12受容体
サブユニットの代謝標識および免疫沈降は、還元的条件
下におけるゲル分析によって決定したその大きさが約1
00KDaであることを示唆した。細胞表面での受容体
の大きさを分析するために、親和性架橋試験を行った。
特に記載しない場合には、IL−12受容体タンパク質
の性状決定は配列番号:2で行った。トランスフェクシ
ョンしたCOS細胞、PHA−活性化PBMCまたはK
6細胞のいずれかと、0.2nM 125I−標識IL−
12の架橋は200KDa以上に移動する複合体を与え
た(図18、レーン1、3および4;矢印は非架橋のI
L−12を示す)。2nM 125I−IL−12(KDと
平衡な濃度)での架橋は同様な結果を与えた(データ示
さず)。1つの受容体サブユニットと1つのIL−12
リガンドからなる複合体の大きさは約175KDaであ
ると予測される。しかしながら、図18は175KDa
の複合体が、もし存在するとしても非常に低いレベルで
しか存在しないことを示す。使用したゲル系では150
KDaのIgと200KDaのマーカーとを分離できな
いので、175KDaのIL−12/IL−12受容体
複合体はこれらと一緒に移動すると予測される。比較の
ため、レーン2は標識2−4E6抗体と架橋したトラン
スフェクションしたCOS細胞を示す(矢印の頭は非架
橋2−4E6)。i)IL−12を結合しない細胞(例
えばRaji細胞)、ii)疑似トランスフェクション
したCOS細胞、またはiii)過剰の冷IL−12の
存在下にトランスフェクションしたCOS細胞への標識
IL−12の架橋は何も産物を生じなかった(データ示
さず)。図18では、標識IL−12(0.2nM)を
BS3(0.4mM)と結合して架橋させCOS細胞
(レーン1)、PHA−活性化PBMC(レーン3)ま
たはK6細胞(レーン4)をトランスフェクションし
た。標識2−4E6抗体(0.5nM)をBS3(0.
4mM)と結合して架橋させCOS細胞(レーン2)を
トランスフェクションした。抗−IL−12受容体抗体
2−4E6(レーン5、7)、抗−IL−12抗体4D
6(レーン9、11)、および対照抗体(レーン6、
8、10、12)を用いた。抗体2−4E6(レーン1
3、15)および対照抗体(レーン14、16)を用い
た。
サブユニットの代謝標識および免疫沈降は、還元的条件
下におけるゲル分析によって決定したその大きさが約1
00KDaであることを示唆した。細胞表面での受容体
の大きさを分析するために、親和性架橋試験を行った。
特に記載しない場合には、IL−12受容体タンパク質
の性状決定は配列番号:2で行った。トランスフェクシ
ョンしたCOS細胞、PHA−活性化PBMCまたはK
6細胞のいずれかと、0.2nM 125I−標識IL−
12の架橋は200KDa以上に移動する複合体を与え
た(図18、レーン1、3および4;矢印は非架橋のI
L−12を示す)。2nM 125I−IL−12(KDと
平衡な濃度)での架橋は同様な結果を与えた(データ示
さず)。1つの受容体サブユニットと1つのIL−12
リガンドからなる複合体の大きさは約175KDaであ
ると予測される。しかしながら、図18は175KDa
の複合体が、もし存在するとしても非常に低いレベルで
しか存在しないことを示す。使用したゲル系では150
KDaのIgと200KDaのマーカーとを分離できな
いので、175KDaのIL−12/IL−12受容体
複合体はこれらと一緒に移動すると予測される。比較の
ため、レーン2は標識2−4E6抗体と架橋したトラン
スフェクションしたCOS細胞を示す(矢印の頭は非架
橋2−4E6)。i)IL−12を結合しない細胞(例
えばRaji細胞)、ii)疑似トランスフェクション
したCOS細胞、またはiii)過剰の冷IL−12の
存在下にトランスフェクションしたCOS細胞への標識
IL−12の架橋は何も産物を生じなかった(データ示
さず)。図18では、標識IL−12(0.2nM)を
BS3(0.4mM)と結合して架橋させCOS細胞
(レーン1)、PHA−活性化PBMC(レーン3)ま
たはK6細胞(レーン4)をトランスフェクションし
た。標識2−4E6抗体(0.5nM)をBS3(0.
4mM)と結合して架橋させCOS細胞(レーン2)を
トランスフェクションした。抗−IL−12受容体抗体
2−4E6(レーン5、7)、抗−IL−12抗体4D
6(レーン9、11)、および対照抗体(レーン6、
8、10、12)を用いた。抗体2−4E6(レーン1
3、15)および対照抗体(レーン14、16)を用い
た。
【0110】標識IL−12のIL−12受容体への架
橋は、1つの受容体と1つのIL−12リガンドとの複
合体として予測されるよりも大きいがその大きさの評価
が困難な産物をもたらしたので、トランスフェクション
したCOS細胞の細胞表面標識および免疫沈降実験を行
った。試料を還元的および非還元的条件下で分析した
(図18、レーン5−12)。結果は以下のようにまと
められる:i)トランスフェクションしたCOS細胞は
IL−12受容体サブユニットをモノマーとして、また
ダイマーまたはオリゴマーでありうる第2のより大きい
産物として発現する。これらのいずれの産物もおよそ同
量で存在する(レーン5);ii)ダイマー化/オリゴ
マー化はIL−12結合に依存しない。もしもIL−1
2が細胞にあらかじめ結合しているならば、得られる結
合パターンは変化しない(データ示さず);またii
i)ダイマー/オリゴマーは還元によりモノマーに変換
されることができ、したがってジスルフィド結合でなけ
ればならない(レーン7)。したがって、架橋および表
面標識実験からのデータは、ダイマー/オリゴマー受容
体サブユニット形のみが、トランスフェクションしたC
OS細胞上で測定して3nMアフィニティーでIL−1
2と結合することを示唆する。この可能性をさらに以下
のようにして調べた。125I−表面標識COS細胞への
非標識IL−12の結合、および開裂可能な架橋剤での
架橋により産生される複合体を抗−IL−12抗体によ
って免疫沈降し、非還元的および還元的条件下に分析し
た(図18、レーン9−12)。抗−IL−12抗体
は、ダイマー/オリゴマーと結合したIL−12に対応
する複合体のみを沈降させ、IL−12受容体サブユニ
ットのモノマーと結合したIL−12に対応する複合体
を沈降させなかった(レーン9)。還元的条件下におけ
るこの複合体の分析により、IL−12受容体モノマー
と一緒に移動した標識タンパク質を同定した(レーン1
1)。IL−12受容体サブユニットを安定に発現する
ネズミCTLL細胞トランスフェクタントを用いる実験
は我々のこの知見をさらに支持する。これらの細胞は2
−4E6抗体結合によって測定した場合、1細胞当たり
約3000から5000の受容体サブユニットを発現す
る。しかしながら、細胞はIL−12と非常に非効率的
に結合し、50nMまたはそれ以上のKdと予測された
(データ示さず)。CTLLトランスフェクタントによ
る表面標識および免疫沈降実験から得た結果は、これら
がIL−12受容体サブユニットモノマーのみを発現す
ることをはっきりと示唆する(図18、レーン13−1
6)。まとめると、受容体サブユニットダイマー/オリ
ゴマーのみが、トランスフェクションしたCOS細胞上
で測定した場合に低親和性(3nM)でIL−12と結
合する、という仮説をデータは支持する。
橋は、1つの受容体と1つのIL−12リガンドとの複
合体として予測されるよりも大きいがその大きさの評価
が困難な産物をもたらしたので、トランスフェクション
したCOS細胞の細胞表面標識および免疫沈降実験を行
った。試料を還元的および非還元的条件下で分析した
(図18、レーン5−12)。結果は以下のようにまと
められる:i)トランスフェクションしたCOS細胞は
IL−12受容体サブユニットをモノマーとして、また
ダイマーまたはオリゴマーでありうる第2のより大きい
産物として発現する。これらのいずれの産物もおよそ同
量で存在する(レーン5);ii)ダイマー化/オリゴ
マー化はIL−12結合に依存しない。もしもIL−1
2が細胞にあらかじめ結合しているならば、得られる結
合パターンは変化しない(データ示さず);またii
i)ダイマー/オリゴマーは還元によりモノマーに変換
されることができ、したがってジスルフィド結合でなけ
ればならない(レーン7)。したがって、架橋および表
面標識実験からのデータは、ダイマー/オリゴマー受容
体サブユニット形のみが、トランスフェクションしたC
OS細胞上で測定して3nMアフィニティーでIL−1
2と結合することを示唆する。この可能性をさらに以下
のようにして調べた。125I−表面標識COS細胞への
非標識IL−12の結合、および開裂可能な架橋剤での
架橋により産生される複合体を抗−IL−12抗体によ
って免疫沈降し、非還元的および還元的条件下に分析し
た(図18、レーン9−12)。抗−IL−12抗体
は、ダイマー/オリゴマーと結合したIL−12に対応
する複合体のみを沈降させ、IL−12受容体サブユニ
ットのモノマーと結合したIL−12に対応する複合体
を沈降させなかった(レーン9)。還元的条件下におけ
るこの複合体の分析により、IL−12受容体モノマー
と一緒に移動した標識タンパク質を同定した(レーン1
1)。IL−12受容体サブユニットを安定に発現する
ネズミCTLL細胞トランスフェクタントを用いる実験
は我々のこの知見をさらに支持する。これらの細胞は2
−4E6抗体結合によって測定した場合、1細胞当たり
約3000から5000の受容体サブユニットを発現す
る。しかしながら、細胞はIL−12と非常に非効率的
に結合し、50nMまたはそれ以上のKdと予測された
(データ示さず)。CTLLトランスフェクタントによ
る表面標識および免疫沈降実験から得た結果は、これら
がIL−12受容体サブユニットモノマーのみを発現す
ることをはっきりと示唆する(図18、レーン13−1
6)。まとめると、受容体サブユニットダイマー/オリ
ゴマーのみが、トランスフェクションしたCOS細胞上
で測定した場合に低親和性(3nM)でIL−12と結
合する、という仮説をデータは支持する。
【0111】
【配列表】配列番号:1 配列の長さ:2104 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA ハイポセティカル配列:No 起源 生物名:Homo sapiens 細胞の種類:ヒトT細胞 直接の起源 ライブラリー名:library 3 day PHA/pEF-BOS クローン名:ヒトインターロイキン−12受容体クロー
ン#5 配列の特徴 特徴を表す記号:CDS 存在位置:65..2050 配列
ン#5 配列の特徴 特徴を表す記号:CDS 存在位置:65..2050 配列
【0112】
【化1】
【0113】
【0114】
【0115】
【0116】配列番号:2 配列の長さ:662 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列の特徴 特徴を表す記号:Region 存在位置:1..23 他の情報:/注=“N-末端シグナルペプチド(1..20また
は23または24) ” 配列の特徴 特徴を表す記号:Region 存在位置:541..570 他の情報:/注=“膜貫通領域” 配列の特徴 特徴を表す記号:Region 存在位置:571..662 他の情報:/注=“細胞質尾部” 配列の特徴 特徴を表す記号:Region 存在位置:577..584 他の情報:/注=“細胞質尾部の保存領域” 配列の特徴 特徴を表す記号:Region 存在位置:618..629 他の情報:/注=“細胞質尾部の保存領域” 配列の特徴 特徴を表す記号:Region 存在位置:52..64 他の情報:/注=“サイトカイン受容体スーパーファミ
リー Cys52..Cys62SW” 配列の特徴 特徴を表す記号:Region 存在位置:222..226 他の情報:/注=“サイトカイン受容体スーパーファミ
リー モチーフ(W222SKWS)” 配列の特徴 特徴を表す記号:Region 存在位置:121..123 他の情報:/注=“N-結合グリコシル化部位” 配列の特徴 特徴を表す記号:Region 存在位置:329..331 他の情報:/注=“N-結合グリコシル化部位” 配列の特徴 特徴を表す記号:Region 存在位置:346..348 他の情報:/注=“N-結合グリコシル化部位” 配列の特徴 特徴を表す記号:Region 存在位置:352..354 他の情報:/注=“N-結合グリコシル化部位” 配列の特徴 特徴を表す記号:Region 存在位置:442..444 他の情報:/注=“N-結合グリコシル化部位” 配列の特徴 特徴を表す記号:Region 存在位置:456..458 他の情報:/注=“N-結合グリコシル化部位” 配列の特徴 特徴を表す記号:Region 存在位置:24..540 他の情報:/注=“細胞外領域” 配列
は23または24) ” 配列の特徴 特徴を表す記号:Region 存在位置:541..570 他の情報:/注=“膜貫通領域” 配列の特徴 特徴を表す記号:Region 存在位置:571..662 他の情報:/注=“細胞質尾部” 配列の特徴 特徴を表す記号:Region 存在位置:577..584 他の情報:/注=“細胞質尾部の保存領域” 配列の特徴 特徴を表す記号:Region 存在位置:618..629 他の情報:/注=“細胞質尾部の保存領域” 配列の特徴 特徴を表す記号:Region 存在位置:52..64 他の情報:/注=“サイトカイン受容体スーパーファミ
リー Cys52..Cys62SW” 配列の特徴 特徴を表す記号:Region 存在位置:222..226 他の情報:/注=“サイトカイン受容体スーパーファミ
リー モチーフ(W222SKWS)” 配列の特徴 特徴を表す記号:Region 存在位置:121..123 他の情報:/注=“N-結合グリコシル化部位” 配列の特徴 特徴を表す記号:Region 存在位置:329..331 他の情報:/注=“N-結合グリコシル化部位” 配列の特徴 特徴を表す記号:Region 存在位置:346..348 他の情報:/注=“N-結合グリコシル化部位” 配列の特徴 特徴を表す記号:Region 存在位置:352..354 他の情報:/注=“N-結合グリコシル化部位” 配列の特徴 特徴を表す記号:Region 存在位置:442..444 他の情報:/注=“N-結合グリコシル化部位” 配列の特徴 特徴を表す記号:Region 存在位置:456..458 他の情報:/注=“N-結合グリコシル化部位” 配列の特徴 特徴を表す記号:Region 存在位置:24..540 他の情報:/注=“細胞外領域” 配列
【0117】
【化2】
【0118】
【0119】
【0120】配列番号:3 配列の長さ:660 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列
【0121】
【化3】
【0122】
【0123】
【図1】ヒトIL−12受容体のcDNAクローンN
o.5のDNA配列(翻訳部分=ヌクレオチド65〜2
050)(配列番号:1)を示す。
o.5のDNA配列(翻訳部分=ヌクレオチド65〜2
050)(配列番号:1)を示す。
【図2】図1のcDNA配列から推定されるヒトIL−
12受容体タンパク質のアミノ酸配列を示す。
12受容体タンパク質のアミノ酸配列を示す。
【図3】IL−12受容体タンパク質のサブユニット配
列とヒトgp130、ヒト顆粒球コロニー刺激因子受容
体(G−CSF−R)および白血病抑制因子受容体(L
IF−R)の配列とを比較した配列相同性を示す。
列とヒトgp130、ヒト顆粒球コロニー刺激因子受容
体(G−CSF−R)および白血病抑制因子受容体(L
IF−R)の配列とを比較した配列相同性を示す。
【図4】COS細胞で発現させた組換えヒトIL−12
受容体へのIL−12の結合のスキャッチャード分析を
示す。
受容体へのIL−12の結合のスキャッチャード分析を
示す。
【図5】COS細胞で発現させた組換えヒトIL−12
受容体への2−4E6抗体の結合のスキャッチャード分
析を示す。
受容体への2−4E6抗体の結合のスキャッチャード分
析を示す。
【図6】還元条件下でのIL−12受容体タンパク質の
大きさのゲル電気泳動分析を示す。
大きさのゲル電気泳動分析を示す。
【図7】RNAブロット法によるIL−12受容体転写
物の大きさのゲル電気泳動分析を示す。
物の大きさのゲル電気泳動分析を示す。
【図8】マウス抗IL−12R抗血清によるIL−12
受容体への 125I−IL−12結合の阻害を示す。
受容体への 125I−IL−12結合の阻害を示す。
【図9】親和性架橋結合によるIL−12R陽性ヒト細
胞上のIL−12結合タンパク質の特性決定を示す。
胞上のIL−12結合タンパク質の特性決定を示す。
【図10】抗IL−12R抗体による可溶化 125I−IL
−12/IL−12R架橋結合複合体の免疫沈降を示
す。
−12/IL−12R架橋結合複合体の免疫沈降を示
す。
【図11】室温でのPHA活性化PBMCへの 125I−2
−4E6の平衡結合を示す。
−4E6の平衡結合を示す。
【図12】室温でのヒトK6細胞への 125I−2−4E6
の平衡結合を示す。
の平衡結合を示す。
【図13】精製した2−4E6(24E6)、ヒトIL−
12(HUIL−12)および対照抗体(対照IgG)
によるK6細胞への 125I−2−4E6結合の阻害を示
す。
12(HUIL−12)および対照抗体(対照IgG)
によるK6細胞への 125I−2−4E6結合の阻害を示
す。
【図14】室温でのヒトK6細胞への 125I−IL−12
の平衡結合を示す。
の平衡結合を示す。
【図15】K6細胞由来の界面活性剤可溶化IL−12R
への 125I−IL−12の平衡結合を示す。
への 125I−IL−12の平衡結合を示す。
【図16】モノクローナル抗体2−4E6による界面活性
剤可溶化IL−12Rのウエスタンブロット分析を示
す。
剤可溶化IL−12Rのウエスタンブロット分析を示
す。
【図17】フローサイトメトリーによるヒト細胞上のIL
−12受容体の検出を示す。
−12受容体の検出を示す。
【図18】トランスフェクションを行ったCOSおよびC
TLL細胞の表面に存在するIL−12受容体サブユニ
ットの大きさを示す。レーン1〜4:非還元条件下での
親和性架橋結合複合体の分析。レーン5〜12: 125I−
COS細胞表面タンパク質の分析。レーン13〜16: 125
I−CTLL細胞表面タンパク質の分析。
TLL細胞の表面に存在するIL−12受容体サブユニ
ットの大きさを示す。レーン1〜4:非還元条件下での
親和性架橋結合複合体の分析。レーン5〜12: 125I−
COS細胞表面タンパク質の分析。レーン13〜16: 125
I−CTLL細胞表面タンパク質の分析。
【図19】ラットの抗IL−12R抗血清、免疫前血清お
よび抗IL−1R抗血清における抗COS細胞抗体のフ
ローサイトメトリーによる滴定を示す。
よび抗IL−1R抗血清における抗COS細胞抗体のフ
ローサイトメトリーによる滴定を示す。
【図20】IL−12により誘導されるPHA活性化PB
MCの増殖に及ぼすラット血清の影響を示す。
MCの増殖に及ぼすラット血清の影響を示す。
【図21】IL−2により誘導されるPHA活性化PBM
Cの増殖に及ぼすラット血清の影響を示す。
Cの増殖に及ぼすラット血清の影響を示す。
【図22】IL−7により誘導されるPHA活性化PBM
Cの増殖に及ぼすラット血清の影響を示す。
Cの増殖に及ぼすラット血清の影響を示す。
【図23】IL−12受容体サブユニットを発現するCO
S細胞への 125I−IL−12の平衡結合を示す。A)
ヒトIL−12、B)マウスIL−12。挿入図はスキ
ャッチャード法による結合データの分析を示す。
S細胞への 125I−IL−12の平衡結合を示す。A)
ヒトIL−12、B)マウスIL−12。挿入図はスキ
ャッチャード法による結合データの分析を示す。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】ヒトIL−12受容体のcDNAクローンN
o.5のDNA配列(翻訳部分=ヌクレオチド65〜2
050)(配列番号:1)を示す図である。
o.5のDNA配列(翻訳部分=ヌクレオチド65〜2
050)(配列番号:1)を示す図である。
【図2】図1のcDNA配列から推定されるヒトIL−
12受容体タンパク質のアミノ酸配列を示す図である。
12受容体タンパク質のアミノ酸配列を示す図である。
【図3】IL−12受容体タンパク質のサブユニット配
列とヒトgp130、ヒト顆粒球コロニー刺激因子受容
体(G−CSF−R)および白血病抑制因子受容体(L
IF−R)の配列とを比較した配列相同性を示す図であ
る。
列とヒトgp130、ヒト顆粒球コロニー刺激因子受容
体(G−CSF−R)および白血病抑制因子受容体(L
IF−R)の配列とを比較した配列相同性を示す図であ
る。
【図4】COS細胞で発現させた組換えヒトIL−12
受容体へのIL−12の結合のスキャッチャード分析を
示す図である。
受容体へのIL−12の結合のスキャッチャード分析を
示す図である。
【図5】COS細胞で発現させた組換えヒトIL−12
受容体への2−4E6抗体の結合のスキャッチャード分
析を示す図である。
受容体への2−4E6抗体の結合のスキャッチャード分
析を示す図である。
【図6】還元条件下でのIL−12受容体タンパク質の
大きさのゲル電気泳動分析を示す写真である。
大きさのゲル電気泳動分析を示す写真である。
【図7】RNAブロット法によるIL−12受容体転写
物の大きさのゲル電気泳動分析を示す写真である。
物の大きさのゲル電気泳動分析を示す写真である。
【図8】マウス抗IL−12R抗血清によるIL−12
受容体への 125I−IL−12結合の阻害を示す図であ
る。
受容体への 125I−IL−12結合の阻害を示す図であ
る。
【図9】親和性架橋結合によるIL−12R陽性ヒト細
胞上のIL−12結合タンパク質の特性決定を示す電気
泳動の写真である。
胞上のIL−12結合タンパク質の特性決定を示す電気
泳動の写真である。
【図10】抗IL−12R抗体による可溶化 125I−IL
−12/IL−12R架橋結合複合体の免疫沈降を示す
電気泳動の写真である。
−12/IL−12R架橋結合複合体の免疫沈降を示す
電気泳動の写真である。
【図11】室温でのPHA活性化PBMCへの 125I−2
−4E6の平衡結合を示す図である。
−4E6の平衡結合を示す図である。
【図12】室温でのヒトK6細胞への 125I−2−4E6
の平衡結合を示す図である。
の平衡結合を示す図である。
【図13】精製した2−4E6(24E6)、ヒトIL−
12(HUIL−12)および対照抗体(対照IgG)
によるK6細胞への 125I−2−4E6結合の阻害を示
す図である。
12(HUIL−12)および対照抗体(対照IgG)
によるK6細胞への 125I−2−4E6結合の阻害を示
す図である。
【図14】室温でのヒトK6細胞への 125I−IL−12
の平衡結合を示す図である。
の平衡結合を示す図である。
【図15】K6細胞由来の界面活性剤可溶化IL−12R
への 125I−IL−12の平衡結合を示す図である。
への 125I−IL−12の平衡結合を示す図である。
【図16】モノクローナル抗体2−4E6による界面活性
剤可溶化IL−12Rのウエスタンブロット分析を示す
電気泳動の写真である。
剤可溶化IL−12Rのウエスタンブロット分析を示す
電気泳動の写真である。
【図17】フローサイトメトリーによるヒト細胞上のIL
−12受容体の検出を示す図である。
−12受容体の検出を示す図である。
【図18】トランスフェクションを行ったCOSおよびC
TLL細胞の表面に存在するIL−12受容体サブユニ
ットの大きさを示す電気泳動の写真である。レーン1〜
4:非還元条件下での親和性架橋結合複合体の分析。レ
ーン5〜12: 125I−COS細胞表面タンパク質の分
析。レーン13〜16: 125I−CTLL細胞表面タンパク
質の分析。
TLL細胞の表面に存在するIL−12受容体サブユニ
ットの大きさを示す電気泳動の写真である。レーン1〜
4:非還元条件下での親和性架橋結合複合体の分析。レ
ーン5〜12: 125I−COS細胞表面タンパク質の分
析。レーン13〜16: 125I−CTLL細胞表面タンパク
質の分析。
【図19】ラットの抗IL−12R抗血清、免疫前血清お
よび抗IL−1R抗血清における抗COS細胞抗体のフ
ローサイトメトリーによる滴定を示す図である。
よび抗IL−1R抗血清における抗COS細胞抗体のフ
ローサイトメトリーによる滴定を示す図である。
【図20】IL−12により誘導されるPHA活性化PB
MCの増殖に及ぼすラット血清の影響を示す図である。
MCの増殖に及ぼすラット血清の影響を示す図である。
【図21】IL−2により誘導されるPHA活性化PBM
Cの増殖に及ぼすラット血清の影響を示す図である。
Cの増殖に及ぼすラット血清の影響を示す図である。
【図22】IL−7により誘導されるPHA活性化PBM
Cの増殖に及ぼすラット血清の影響を示す図である。
Cの増殖に及ぼすラット血清の影響を示す図である。
【図23】IL−12受容体サブユニットを発現するCO
S細胞への 125I−IL−12の平衡結合を示す図であ
る。A)ヒトIL−12、B)マウスIL−12。挿入
図はスキャッチャード法による結合データの分析を示
す。
S細胞への 125I−IL−12の平衡結合を示す図であ
る。A)ヒトIL−12、B)マウスIL−12。挿入
図はスキャッチャード法による結合データの分析を示
す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07K 14/71 8318−4H 14/715 8318−4H 16/28 8318−4H C12N 5/10 G01N 33/53 P 33/577 B // C12P 21/08 9161−4B (C12N 5/10 C12R 1:91) (C12P 21/08 C12R 1:91) (C12N 5/00 B C12R 1:91) (72)発明者 アン オン チュア アメリカ合衆国 07470 ニュージャージ ー州 ウェイン, カレン コート 5 (72)発明者 ウルリッヒ アンドレア グブラー アメリカ合衆国 07028 ニュージャージ ー州 グレン リッジ,イネス プレイス 4 (72)発明者 セレサ パトリシア トゥルーイット アメリカ合衆国 07003 ニュージャージ ー州 ブルームフィールド, ガーナー アベニュー 109
Claims (31)
- 【請求項1】 インターロイキン−12と特異的に結合
する低親和性のインターロイキン−12受容体またはそ
の機能性誘導体をコードするDNA分子。 - 【請求項2】 インターロイキン−12と特異的に結合
するヒトの低親和性インターロイキン−12受容体また
はその機能性誘導体をコードする、請求項1記載のDN
A分子。 - 【請求項3】 配列番号:1の配列またはその縮重変異
配列を有する、請求項1または2記載のDNA分子。 - 【請求項4】 配列番号:2または配列番号:3のアミ
ノ酸配列またはその一部分をコードする、請求項1〜3
のいずれか1つに記載のDNA分子。 - 【請求項5】 可溶性の末端切断型インターロイキン−
12受容体タンパク質をコードする、請求項1〜4のい
ずれか1つに記載のDNA分子。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1つに記載のD
NA分子を含むベクター。 - 【請求項7】 請求項6のベクターによって形質転換さ
れた宿主細胞。 - 【請求項8】 インターロイキン−12と特異的に結合
する低親和性のインターロイキン−12受容体タンパク
質またはその機能性誘導体。 - 【請求項9】 請求項1〜5のいずれか1つに記載のD
NA分子によりコードされる低親和性のインターロイキ
ン−12受容体タンパク質。 - 【請求項10】 約2〜10nMのKD 、好ましくは約2
〜5nMのKD を有する、請求項8または9記載の低親
和性のインターロイキン−12受容体タンパク質。 - 【請求項11】 還元条件下でゲル電気泳動により測定し
た見かけの分子量が約100kDaである、請求項8〜
10のいずれか1つに記載の低親和性のインターロイキン
−12受容体タンパク質。 - 【請求項12】 100kDa受容体サブユニットのダイ
マーまたはオリゴマーである、請求項8〜11のいずれか
1つに記載の低親和性のインターロイキン−12受容体
タンパク質。 - 【請求項13】 PHA活性化PBMC上の機能性インタ
ーロイキン−12受容体の低親和性成分に相当する、請
求項8〜12のいずれか1つに記載の低親和性のインター
ロイキン−12受容体タンパク質。 - 【請求項14】 請求項8〜13のいずれか1つに記載のイ
ンターロイキン−12受容体タンパク質と選択的に結合
することができる免疫グロブリン。 - 【請求項15】 抗血清組成物またはモノクローナル抗体
の形態である、請求項14記載の免疫グロブリン。 - 【請求項16】 インターロイキン−12受容体へのイン
ターロイキン−12の結合を阻止することができ、かつ
IL−12受容体と結合することによってIL−12の
生物活性を中和することができる、請求項14または15記
載の免疫グロブリン。 - 【請求項17】 インターロイキン−12受容体と結合す
るが、インターロイキン−12受容体へのインターロイ
キン−12の結合を阻止することができず、ヒトIL−
12受容体と結合することによってインターロイキン−
12の生物活性を中和することもできない、請求項14ま
たは15記載の免疫グロブリン。 - 【請求項18】 インターロイキン−12に結合させるた
めのまたはインターロイキン−12を取り除くための請
求項8〜13のいずれか1つに記載のタンパク質。 - 【請求項19】 インターロイキン−12の生物活性を中
和および/または阻止するための請求項14〜17のいずれ
か1つに記載の免疫グロブリン。 - 【請求項20】 請求項8〜13のいずれか1つに記載の低
親和性のインターロイキン−12受容体タンパク質およ
び適当な希釈剤または担体を含有してなる医薬組成物。 - 【請求項21】 1種またはそれ以上の他のサイトカイン
受容体アンタゴニストを含有する、請求項20記載の組成
物。 - 【請求項22】 請求項14〜17のいずれか1つに記載の免
疫グロブリンおよび適当な希釈剤または担体を含有して
なる医薬組成物。 - 【請求項23】 請求項14〜17のいずれか1つに記載の免
疫グロブリンと結合したインターロイキン−12受容体
を発現するように活性化されたヒト細胞を含有する組成
物であって、該免疫グロブリンが検出可能に標識されて
いることを特徴とする組成物。 - 【請求項24】 医薬組成物を調製するための請求項8〜
13のいずれか1つに記載のインターロイキン−12受容
体の使用法。 - 【請求項25】 同種異系抗原に対する免疫反応によって
引き起こされる疾病または症状の治療用医薬組成物、あ
るいは自己免疫疾患の治療用医薬組成物を調製するため
の請求項24記載の使用法。 - 【請求項26】 インターロイキン−12に結合させるた
めのまたはインターロイキン−12を取り除くための請
求項8〜13のいずれか1つに記載のインターロイキン−
12受容体タンパク質の使用法。 - 【請求項27】 医薬組成物を調製するための請求項14〜
17のいずれか1つに記載の免疫グロブリンの使用法。 - 【請求項28】 インターロイキン−12受容体の検出方
法であって、インターロイキン−12受容体を発現する
細胞を被験者から単離し、該細胞のサンプルをインター
ロイキン−12受容体と選択的に結合することができる
検出可能な免疫グロブリンと接触させ、検出可能な免疫
グロブリンをインターロイキン−12受容体に結合させ
る条件下で該細胞をインキュベートし、そして該細胞の
該免疫グロブリンへの結合を検出することからなる方
法。 - 【請求項29】 前記の免疫グロブリンが固体の樹脂に共
有結合で結合されており、そして/または該免疫グロブ
リンが検出可能に標識されている、請求項28記載の方
法。 - 【請求項30】 可溶性のインターロイキン−12受容体
の検出方法であって、IL−12受容体と選択的に結合
することができる免疫グロブリンを用いて該受容体を捕
捉し、そして標識したインターロイキン−12との結合
検定を実施することからなる方法。 - 【請求項31】 被験者における免疫系の異常の検査方法
であって、被験者から得たサンプル中のT細胞、NK細
胞またはB細胞の数を測定し、該サンプルをヒトIL−
12受容体との複合体を形成することができる免疫グロ
ブリンと接触させてヒトIL−12受容体と該免疫グロ
ブリンとの細胞性複合体を形成させ、ヒトIL−12受
容体を有する該サンプル中のT細胞、NK細胞またはB
細胞のパーセンテージを求め、そして該細胞のパーセン
テージと免疫系の異常を示さない正常被験者から得た該
細胞のパーセンテージとを比較することからなり、この
ようにして得られた該細胞のパーセンテージの差異が免
疫系異常の指標となることを特徴とする方法。
Applications Claiming Priority (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US9471393A | 1993-07-19 | 1993-07-19 | |
US9464993A | 1993-07-19 | 1993-07-19 | |
US094649 | 1994-05-31 | ||
US094713 | 1994-05-31 | ||
US08/248,532 US5536657A (en) | 1993-07-19 | 1994-05-31 | Recombinant DNA encoding human receptor for interleukin-12 |
US248532 | 2003-01-27 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07194383A true JPH07194383A (ja) | 1995-08-01 |
Family
ID=27377770
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6166950A Pending JPH07194383A (ja) | 1993-07-19 | 1994-07-19 | インターロイキン−12受容体および抗体 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0638644A1 (ja) |
JP (1) | JPH07194383A (ja) |
AU (1) | AU676325B2 (ja) |
CA (1) | CA2128151A1 (ja) |
NZ (1) | NZ264003A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012524524A (ja) * | 2009-04-27 | 2012-10-18 | ノバルティス アーゲー | IL−12レセプターβ1サブユニットに特異的な治療用抗体の組成物および使用方法 |
Families Citing this family (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ZA95960B (en) † | 1994-03-14 | 1995-10-10 | Genetics Inst | Use of interleukin-12 antagonists in the treatment of autoimmune diseases |
US6706264B1 (en) | 1994-03-14 | 2004-03-16 | Genetics Institute, Llc | Use of IL-12 antagonists in the treatment of conditions promoted by an increase in levels of IFN-y |
DK1243597T3 (da) * | 1995-08-01 | 2008-09-22 | Hoffmann La Roche | Receptorer for det humane interleukin-12 |
US5945511A (en) * | 1997-02-20 | 1999-08-31 | Zymogenetics, Inc. | Class II cytokine receptor |
US6054487A (en) * | 1997-03-18 | 2000-04-25 | Basf Aktiengesellschaft | Methods and compositions for modulating responsiveness to corticosteroids |
WO1999025737A1 (en) * | 1997-11-19 | 1999-05-27 | Tanox Pharma B.V. | Compositions and methods for treatment of autoimmune diseases, using a monoclonal antibody to the interleukin-12 beta2-chain |
US6914128B1 (en) | 1999-03-25 | 2005-07-05 | Abbott Gmbh & Co. Kg | Human antibodies that bind human IL-12 and methods for producing |
US7883704B2 (en) | 1999-03-25 | 2011-02-08 | Abbott Gmbh & Co. Kg | Methods for inhibiting the activity of the P40 subunit of human IL-12 |
CN104524567A (zh) | 2007-01-16 | 2015-04-22 | 阿布维公司 | 用于治疗银屑病的方法 |
KR20100014674A (ko) | 2007-03-29 | 2010-02-10 | 아보트 러보러터리즈 | 결정성 항-사람 il-12 항체 |
RU2497545C2 (ru) | 2008-03-18 | 2013-11-10 | Эбботт Лэборетриз | Способ лечения псориаза (варианты) |
AU2010291927A1 (en) | 2009-09-14 | 2012-04-12 | AbbVie Deutschland GmbH & Co. KG | Methods for treating psoriasis |
MA45488A (fr) | 2015-10-22 | 2018-08-29 | Juno Therapeutics Gmbh | Procédés, kits et appareil de culture de cellules |
CN114466657A (zh) * | 2019-07-25 | 2022-05-10 | 芝加哥大学 | 包括蛋白酶激活治疗剂的组合物和方法 |
-
1994
- 1994-07-08 EP EP94110657A patent/EP0638644A1/en not_active Withdrawn
- 1994-07-14 NZ NZ264003A patent/NZ264003A/en unknown
- 1994-07-15 CA CA002128151A patent/CA2128151A1/en not_active Abandoned
- 1994-07-15 AU AU67505/94A patent/AU676325B2/en not_active Ceased
- 1994-07-19 JP JP6166950A patent/JPH07194383A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012524524A (ja) * | 2009-04-27 | 2012-10-18 | ノバルティス アーゲー | IL−12レセプターβ1サブユニットに特異的な治療用抗体の組成物および使用方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CA2128151A1 (en) | 1995-01-20 |
EP0638644A1 (en) | 1995-02-15 |
AU6750594A (en) | 1995-01-27 |
NZ264003A (en) | 1995-12-21 |
AU676325B2 (en) | 1997-03-06 |
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