JPH07193849A - 移動通信システムのチャネル割当方式 - Google Patents

移動通信システムのチャネル割当方式

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JPH07193849A
JPH07193849A JP5330208A JP33020893A JPH07193849A JP H07193849 A JPH07193849 A JP H07193849A JP 5330208 A JP5330208 A JP 5330208A JP 33020893 A JP33020893 A JP 33020893A JP H07193849 A JPH07193849 A JP H07193849A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】セクタ構成の無線通信システムにおいて、希望
波レベルまたは干渉波レベルの測定結果を用いるチャネ
ル割当方式の効果と、希望波の到来方向を用いるチャネ
ル割当方式の効果を同時に得る。 【構成】サービスエリアに配置された基地局はセクタア
ンテナにより各々複数のセクタセルをカバーする。基地
局は、あるセクタセル内の無線端末との通信要求が発生
すると、各チャネルについて、希望波レベルまたは干渉
波レベルにより求めたチャネルの順序の関数値と、希望
波の到来方向により求めたチャネルの順序の関数値との
和を求め、その和が大きい順番にチャネルを選択し、最
初に割当条件を満たすチャネルを割り当てる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数のゾーンの各々を対
応する基地局によってそれぞれカバーするセルラー方式
の移動通信システムのチャネル割当方式に関し、特に異
なる水平面内指向性を有するアンテナ(以下、セクタア
ンテナ)を上記基地局の各々にそれぞれ複数個接続して
上記ゾーンを上記セクタアンテナの指向性利得にそれぞ
れ対応する扇形状セル(セクタセル)に分割している移
動通信システムのチャネル割当方式に関する。
【0002】
【従来の技術】セルラー方式の自動車電話システムのよ
うな移動通信システムは、同一の無線チャネル(チャネ
ル)を互いに干渉妨害の生じないゾーン間で繰り返し利
用している。この移動通信システムにおいて、上記ゾー
ンの構成にはオムニ構成とセクタ構成とがある。オムニ
構成では基地局ごとに1個の水平面内無指向性のアンテ
ナ(オムニアンテナ)を設置しており、このオムニアン
テナが対応する基地局を中心とした一つのゾーンをカバ
ーする。一方、セクタ構成では一つの基地局が複数の扇
形の水平面内指向性を有するセクタアンテナを備えてお
り、上記セクタアンテナの各々がそのアンテナの指向性
利得に対応する扇形状の領域(セクタセル)をそれぞれ
カバーする。セクタ構成では、セクタアンテナの限定さ
れた指向性効果により同一チャネル干渉が少ないのでオ
ムニ構成に比べて同一チャネルの繰り返し距離が短くな
るため、周波数(チャネル)の利用効率が高い。上述の
二つのゾーン構成法については文献(吉川、野村、渡
辺、長津「自動車電話の無線ゾーン構成法」、研究実用
化報告第23管第8号、1974年)に詳述されてい
る。上記移動通信システムは固定または移動可能な複数
の無線端末を上記複数のゾーンにさらに含み、これら無
線端末は属するゾーンの基地局との間の無線チャネル
(通信用チャネル)を介して別の無線端末あるいは公衆
通信網との間で通信する。
【0003】また、上述の移動通信システムにおける通
信用チャネルの割当方式には固定チャネル割当方式とダ
イナミックチャネル割当方式とがある。固定チャネル割
当方式ではゾーン相互の干渉条件を考慮して各ゾーンの
使用チャネル(通信用チャネル)を予め固定的に割り当
てている。一方、ダイナミックチャネル割当方式ではチ
ャネルを各ゾーンに固定的に割り当てない。即ち、基地
局が、全チャネルの中から通信要求ごとに順次チャネル
を選択し、通信相手(無線端末の一つ)からの信号の受
信電力(希望波電力)と干渉波電力との比(以下CIR
と略す。)が上り回線(無線端末から送信、基地局が受
信の回線)、下り回線(基地局が送信、無線端末が受信
の回線)ともに所定のしきい値(以下、CIRしきい
値)以上である等の予め定めた割当条件(通信品質)を
満たすと、その条件を満たしたチャネルを通信用チャネ
ルとして割り当てる。このダイナミックチャネル割当方
式は、全チャネルを全基地局で共有する大群化効果によ
り、チャネルを有効に利用できる。この割当方式は、ま
た、CIRしきい値を満たす限り同一チャネルを繰り返
し利用できるので、固定チャネル割当方式に比べて短い
距離で同一チャネルを繰り返し利用でき、チャネルをさ
らに有効利用できる。従って、ダイナミックチャネル割
当方式は、固定チャネル割当方式よりも高い周波数(チ
ャネル)利用効率が得られる。
【0004】このようなダイナミックチャネル割当方式
の一つとして、たとえば、Proceedings o
f IEEE Vehicular Techolog
ySociety,第42回,VTS Confere
nce,1992年,5月782〜785頁にAuto
nomous Reuse Partitioning
in Cellular Systemsの題名で発
表された論文に記載されているように、全ての基地局に
おいて同一の順序でチャネルを選択する方法(以下AR
P方式と称する)が提案されている。このARP方式に
よれば、先に選択するチャネル、すなわち選択順位が高
いチャネルほど基地局に近い無線端末によって、より多
く使用され、より短い距離間隔で、再利用することがで
きるため、周波数利用効率を高くできることが示されて
いる。
【0005】高い周波数(チャネル)利用効率を得るた
め、セクタセル構成とダイナミックチャネル割当を組み
合わせて用いることが考えられている。セクタセル構成
におけるダイナミックチャネル割当方式としては、同じ
方向のセクタセル同士で同じチャネルを優先的に割り当
てる方式がある(特願平5−081101)。この方式
では、チャネルを基地局当たりのセクタセルの数のチャ
ネルグループに分け、セクタアンテナの指向性方向が同
じセクタセル内の無線端末に対しては、全基地局で同一
のチャネルグループの中から優先的にチャネルを選択
し、割当可能なチャネルがそのチャネルグループの中に
存在しない場合には、他のチャネルグループからチャネ
ルを割り当てる。
【0006】この同じ方向のセクタセル同士で同じチャ
ネルを優先的に割り当てる方式を上述のARP方式など
と組み合わせて用いることにより、さらに周波数利用効
率を向上させることが考えられる。その方法としては、
各チャネルグループの中からチャネルを選択する順序
を、全基地局で同一とする方法が考えられる。これによ
り両方式の効果がある程度期待できる。しかし、この方
法では、セクタアンテナの指向性方向が同じセクタセル
においては、チャネルの選択順序は同一であるが、異な
るセクタセルの間ではチャネルグループの選択順序が異
なり、従ってチャネルの選択順序も大幅に異なる。この
ためARPの効果が比較的小さくなってしまうという問
題点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、各チャネ
ルグループの中からチャネルを選択する順序を全基地局
で同一とするような方法では、ARP方式ように予めチ
ャネルの選択順序が決定されているチャネル割当方式
や、希望波または各チャネルの干渉波の受信レベルの測
定結果を用いてチャネルの選択順序を決定するチャネル
割当方式と同時に、同じ方向のセクタセル同士で同じチ
ャネルを優先的に割り当てるチャネル割当方式のように
希望波の到来方向によってチャネルの選択順序を決める
方式の効果を十分に得ることができないという問題点が
ある。
【0008】従って、本発明の目的は上述したチャネル
割当方式の問題点を解決し、予めチャネルの選択順序が
決定されているチャネル割当方式、または希望波と各チ
ャネルの干渉波の受信レベルの測定結果を用いるチャネ
ル割当方式と、希望波の到来方向によってチャネルの選
択順序を決める方式との両者の効果を得ることができる
移動通信システムのチャネル割当方式を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の移動通信システ
ムのチャネル割当方式は、複数の無線ゾーンと、前記無
線ゾーンの各々をカバーする複数のセクタセルと、前記
無線ゾーンの各々にそれぞれ配置した基地局と、前記基
地局の受信入力端に接続されこの基地局に属する前記セ
クタセルの各々に対して水平面内指向性をそれぞれ有す
る前記セクタセル対応のセクタアンテナと、前記セクタ
セルのいずれかに位置し複数の無線チャネルのうちの割
り当てられた無線チャネルを通信用チャネルとして前記
基地局と通信する複数の無線端末とを備え、前記基地局
が、前記無線端末の一つの位置するセクタセル対応ごと
に前記無線チャネルの順序を予め定めた第一の無線チャ
ネル順序情報と、自局に属する前記セクタセル内の前記
無線端末の一つとの間に通信要求が生じると前記無線端
末から到来する希望波の到来方向を推定する希望波到来
方向推定手段と、前記希望波の到来方向に応じて前記無
線チャネルの順序を定めた第二の無線チャネル順序情報
と、前記第一の無線チャネル順序情報の順序に応じて定
められた第一の優先度関数の値と前記第二の無線チャネ
ル順序情報の順序に応じて定められた第二の優先度関数
の値に基づいて選択順序を決定する無線チャネル選択順
序決定手段と、前記無線チャネル選択順序決定手段によ
り決定された前記無線チャネルの選択順序に従って所定
の通信品質を満足する前記無線チャネルを選択しこの選
択された無線チャネルを前記通信用チャネルとして割り
当てる無線チャネル割当手段とを備える。
【0010】また本発明の移動通信システムのチャネル
割当方式は、複数の無線ゾーンと、前記無線ゾーンの各
々をカバーする複数のセクタセルと、前記無線ゾーンの
各々にそれぞれ配置した基地局と、前記基地局の受信入
力端に接続されこの基地局に属する前記セクタセルの各
々に対して水平面内指向性をそれぞれ有する前記セクタ
セル対応のセクタアンテナと、前記セクタセルのいずれ
かに位置し複数の無線チャネルのうちの割り当てられた
無線チャネルを通信用チャネルとして前記基地局と通信
する複数の無線端末とを備え、前記基地局が、自局に属
する前記セクタセル内の前記無線端末の一つとの間に通
信要求が生じると前記無線端末の一つの位置するセクタ
セル対応のセクタアンテナからの希望波の受信レベルと
前記無線チャネルの各々の干渉波の受信レベルとの少な
くとも一つを測定し、前記希望波の受信レベルと前記干
渉波の受信レベルの少なくとも一つに応じて前記無線チ
ャネルの順序を定めた第一の無線チャネル順序情報と、
前記無線端末から到来する希望波の到来方向を推定する
希望波到来方向推定手段と、前記希望波の到来方向に応
じて前記無線チャネルの順序を定めた第二の無線チャネ
ル順序情報と、前記第一の無線チャネル順序情報の順序
に応じて定められた第一の優先度関数の値と前記第二の
無線チャネル順序情報の順序に応じて定められた第二の
優先度関数の値に基づいて選択順序を決定する無線チャ
ネル選択順序決定手段と、前記無線チャネル選択順序決
定手段により決定された前記無線チャネルの選択順序に
従って所定の通信品質を満足する前記無線チャネルを選
択しこの選択された無線チャネルを前記通信用チャネル
として割り当てる無線チャネル割当手段とを備える構成
を採ってもよい。
【0011】
【実施例】次に図面を参照して本発明について説明す
る。
【0012】図1は本発明の実施例のシステム概念図で
ある。第1の実施例は、図1のシステム構成をとる。図
2は、第1の実施例における選択順序の決定過程を説明
する図である。
【0013】このセルラー方式の移動通信システムは、
図1に示すように基地局(BS)11,12,および1
3の各々をそれぞれ持つ3つのゾーンを備える。基地局
11の受信部の入力端には、ほぼ120°の水平面指向
性を有する3つのセクタアンテナ31(31a,31
b,31c,31d,31e,及び31f)を接続して
いる。これらのセクタアンテナ31a,31b,及び3
1cは、基地局11の周囲を上記水平面指向性に対応し
て3等分したセクタセル41(41a,41b,及び4
1c)をそれぞれカバーしている。同様に基地局12、
基地局13の受信部の入力端には、それぞれ同様の3つ
のセクタアンテナ32(32a,32b,及び32
c),33(33a,33b,及び33c)を接続して
おり、これらセクタアンテナ32a,32b,32c,
33a,33b,及び33cは、同様に基地局12,1
3の周囲を3等分したセクタセル42(42a,42
b,及び42c)、43(43a,43b,及び43
c)をそれぞれカバーしている。ここで、各基地局1
1,12,および13は図示する方位に配置されてお
り、構成要素符号に同一の小文字アルファベット符号を
含むセクタアンテナおよびセクタセルは対応する基地局
を中心として同一方位の指向性およびセルを形成してい
る。また、セクタセル41aには無線端末21が、セク
タセル41bには無線端末22が、セクタセル41cに
は無線端末23及び24が、セクタセル42aには無線
端末25が、そしてセクタセル43aには無線端末26
がそれぞれ位置している。さらに、この移動通信システ
ムは、チャネルCH1ないしCH6の6チャネルの通信
用に使用可能なチャネルおよびチャネル割当時に用いる
制御用チャネルを有する。
【0014】この移動通信システムでは、図2(a)に
示すように、予め定められたチャネルの順序情報(第一
の順序情報)を有する。本実施例では、チャネルの順序
情報は全ての基地局の全てのセクタセルで共通であり、
チャネルCH1,CH2,CH3,CH4,CH5,C
H6の順番であるとする。また、図2(b)に示すよう
に、この順序情報iに対する優先度関数P1(i)が定
められており、順位1に対する優先度関数値は200,
順位2に対しては150,以下、100,30,20,
10とする。この関数値は順位が低いほど小さく、順位
の低い方が順位間の差が比較的小さくなるように定め
る。ここでは、これを第一の関数値と称する。
【0015】さらに、この移動通信システムでは、無線
端末からの希望波が到来する方向によってチャネルの順
序を定める順序情報(第二の順序情報)を有する。ここ
では、その希望波がセクタアンテナ31a,32a,及
び33aの指向性方向から到来する場合の順序情報は、
CH1,CH4,CH2,CH5,CH3,CH6の順
番、セクタアンテナ31b,32b,及び33bの指向
性方向から到来する場合の順序情報は、図2(c)に示
すように、CH2,CH5,CH3,CH6,CH1,
CH4の順番、そしてセクタアンテナ31c,32c,
及び33cの指向性方向から到来する場合の順序情報
は、CH3,CH6,CH1,CH4,CH2,CH5
の順番であるとする。この順序情報iに対しても優先度
関数P2(i)が定められており、図2(d)に示すよ
うに、順位1と順位2に対する優先度関数値は50,順
位3ないし順位6に対しては10とする。この関数値も
順位が低いほど小さくなるように定める。ここでは、こ
れを第二の関数値と称する。
【0016】さて、図1に示した移動通信システムで
は、基地局11がチャネルCH4を用いて無線端末21
と、チャネルCH6を用いて無線端末22と、基地局1
2がチャネルCH3を用いて無線端末25と、基地局1
3がチャネルCH2を用いて無線端末26とそれぞれ通
信中である。
【0017】このとき、通信要求が基地局11と無線端
末23との間で発生すると、無線端末21は制御用チャ
ネルを用いて信号を送信する。それに対して基地局11
は接続された全てのセクタアンテナ31を用いて、無線
端末23からの信号の受信レベル(希望波レベル)を測
定する。ここで、セクタアンテナ31a,31b,およ
び31cから基地局11の受信部が受けた希望波レベル
をそれぞれDa,Db,およびDcとする。
【0018】無線端末23は、基地局11のセクタアン
テナ31bの指向性方向内に位置するため、各セクタア
ンテナにより測定される無線端末23からの希望波レベ
ルDa,Db,およびDcの中で、Dbが最大となる。
従って、無線端末23の希望波はセクタアンテナ31b
の指向性方向から到来すると判定される。上述のように
セクタアンテナ31b,32b,及び33bの指向性方
向から到来する場合の順序情報は、CH2,CH5,C
H3,CH6,CH1,CH4の順番であるので、上述
の第二の関数値は、CH1,CH2,CH3,CH4,
CH5,CH6の順に、10,50,10,10,5
0,10となる。一方、第一の関数値は、図2(b)に
示す通り、順に、200,150,100,30,2
0,10である。本実施例では、かくチャネルの選択順
序を決定するために、各チャネルの第一の関数値と第二
の関数値の和をとる。このときCH1ないしCH6に対
する優先度関数値の和は、順に、210,200,11
0,40,70,20となる(図2(e))。そして、
この和が大きいチャネルの順番がチャネルの選択順序と
決定され、この場合は、CH1,CH2,CH3,CH
5,CH4,CH6の順番となる(図2(f))。
【0019】基地局11はこの順番に従って、最初にチ
ャネルCH1を選択し、その干渉波レベルU1bを測定
する。そして希望波レベルDbと測定した干渉波レベル
U1bの比が所定の値以上であれば、無線端末23に対
して、チャネルCH1を指定し、無線端末23はこれに
対して、同様に希望波レベル及び干渉波レベルを測定
し、チャネルCH1の割当可否を判定して、基地局11
に通知する。そして割当可能であれば、チャネルCH1
を用いて通信を開始する。この場合では、他でチャネル
CH1を使用していないため、割当可能と判定され、チ
ャネルCH1を用いて通信が開始される。
【0020】次に、無線端末23が通信を開始した直後
に通信要求が基地局11と無線端末24との間で発生し
た場合を考える。無線端末24は無線端末23と同様に
セクタセル41bに位置するため、その希望波はセクタ
アンテナ31bの指向性方向から到来し、従ってチャネ
ルの選択順序は無線端末23の場合と同じように、CH
1,CH2,CH3,CH5,CH4,CH6の順番と
なる。基地局11は、最初にチャネルCH1を選択する
が、チャネルCH1は無線端末23が使用中であるため
割当不可であり、次にチャネルCH2を選択する。しか
しチャネルCH2は基地局13がセクタアンテナ33a
を介して使用中であるため割当不可であり、同様にチャ
ネルCH3も割当不可と判定される。そして次にチャネ
ルCH5を選択し、前述の手順により基地局11、無線
端末24の双方で希望波と干渉波の受信レベルの比が所
定の値以上であるかを調べる。ともに所定の値以上であ
れば、チャネルCH5を割り当てて通信が開始される。
【0021】第2の実施例は図1に示す第1の実施例と
同じシステム構成をとる。図3は、第2の実施例におけ
る選択順序の決定過程を説明する図である。
【0022】第2の実施例の移動通信システムは、図1
に示すように、基地局、セクタアンテナ、セクタセル、
移動局、通信用チャネル、及び制御用チャネルの構成
は、第1の実施例と同じである。また、第1の実施例と
同様に各チャネルの選択順序を決めるために第一の関数
値と第二の関数値の和を用いることとする。
【0023】この移動通信システムでは、干渉波レベル
によってチャネルの順序を定めるチャネルの順序情報
(第一の順序情報)を有する。本実施例では、基地局は
無線端末との間で通信要求が発生すると、チャネルの割
当対象の無線端末の位置するセクタセル対応のセクタア
ンテナを介して、各通信用チャネルの干渉波レベルを測
定し、その値が大きいチャネルから順番に順位をつけ、
順序情報を得る。
【0024】また、図3(b)に示すように、この順序
情報iに対する優先度関数P1(i)が定められてお
り、順位1に対する優先度関数値は30,順位2に対し
ては25,以下、20,15,10,5とする。この関
数値は順位が低いほど小さくなるように定める。ここで
は、これを第一の関数値と称する。
【0025】さらに、この移動通信システムでは、図3
(c)及び図3(d)に示すように、無線端末からの希
望波が到来する方向によってチャネルの順序を定める順
序情報(第二の順序情報)及びその順序情報に対する優
先度関数値(第二の関数値)を有する。これらは第1の
実施例と同じであるので説明を省略する。
【0026】さて、第1の実施例と同様に、図1に示し
た移動通信システムにおいて、基地局11がチャネルC
H4を用いて無線端末21と、チャネルCH6を用いて
無線端末22と、基地局12がチャネルCH3を用いて
無線端末25と、基地局13がチャネルCH2を用いて
無線端末26とそれぞれ通信中である場合を考える。
【0027】このとき、通信要求が基地局11と無線端
末23との間で発生すると、第1の実施例と同様に、基
地局11は各セクタアンテナにより測定される無線端末
23からの希望波レベルDa,Db,およびDcを測定
し、無線端末23の希望波はセクタアンテナ31bの指
向性方向から到来すると判定し、第二の関数値は、CH
1,CH2,CH3,CH4,CH5,CH6の順に、
10,50,10,10,50,10とする。
【0028】一方、基地局11は、第一の関数値を求め
るため、チャネルの割当対象の無線端末23が位置する
セクタセル対応のセクタアンテナ31bを介して、通信
用チャネルCH1ないしCH6の干渉波レベルU1b,
U2b,U3b,U4b,U5b及びU6bをそれぞれ
測定する。この例では、チャネルCH2を使用中の無線
端末26はセクタアンテナ31bの指向性方向にあるた
め、チャネルCH2の干渉波レベルは大きく、チャネル
CH4及びCH6を使用中の無線端末21及び22はセ
クタセル41a及び41c内にあり基地局11に近いた
め、これらの干渉波レベルは比較的大きく、チャネルC
H3を使用中の無線端末25はセクタアンテナ31bの
指向性方向になく、基地局11には近くないため、チャ
ネルCH3の干渉波レベルは比較的低く、さらにチャネ
ルCH1及びCH5は使用されていないため、干渉波レ
ベルは小さい。従って、ここでは干渉波レベルの測定の
結果、干渉波レベルの大きいチャネルの順番は、CH
2,CH4,CH6,CH3,CH1,CH5となると
する。上述のように第一の順序情報は、干渉波レベルの
測定値の大きいチャネルから順番に順位をつけるから、
図3(a)に示すように、CH2,CH4,CH6,C
H3,CH1,CH5の順番になる。
【0029】そして図3(a)に示す第一の順序情報、
図3(b)に示す第一の関数値、図3(c)に示す第二
の順序情報、及び図3(d)に示す第二の関数値から、
各チャネルの第一の関数値と第二の関数値の和を求める
と、図3(e)に示すように、順に、20,80,2
5,35,55,30となる。そして、この和が大きい
チャネルの順番がチャネルの選択順序と決定され、この
場合は、CH2,CH5,CH4,CH6,CH3,C
H1の順番となる(図3(f))。
【0030】基地局11はこの順番に従ってチャネル選
択し、希望波レベルDbとその干渉波レベルの比(CI
R)が所定の値以上であれば、無線端末23に対して、
そのチャネルCH1を指定する。この場合は最初にチャ
ネルCH2を選択するが、その干渉波レベルU2bが大
きいため、次に選択するチャネルCH5のCIRが所定
の値以上となり、無線端末23に対してチャネルCH5
を指定する。無線端末23はこれに対して、同様に希望
波レベル及び干渉波レベルを測定し、チャネルCH5の
割当可否を判定して、基地局11に通知する。そして割
当可能であれば、チャネルCH5を用いて通信を開始す
る。この場合では、他でチャネルCH5を使用していな
いため、割当可能と判定され、チャネルCH5を用いて
通信が開始される。
【0031】ダイナミックチャネル割り当てを行うセル
ラーシステムにおいては、全基地局同一の順序でチャネ
ルを選択する方式や、干渉波レベルの大きい順番にチャ
ネルを選択する方式は、チャネルの利用効率を向上させ
る効果がある。また、特にセクタセル構成のセルラーシ
ステムにおいては、無線端末が存在する方向によってチ
ャネルの選択順序を決める方式も、チャネルの利用効率
を向上させる効果がある。
【0032】これらのチャネルの選択順序を決める方式
による効果の大小は、特にチャネル選択の優先順位が高
いチャネルの順番に大きく影響を受け、優先順位がほぼ
同じチャネルの間の順番には余り影響を受けない。2つ
の方式によって決定されたチャネルの選択順序は一般に
互いに異なるので、本発明のように、チャネルの選択順
序を、2つの方式の優先順位に対する優先度関数値に基
づいて、例えばそれぞれの優先度関数値の和によって決
めると、一方の方式Aで優先順位に余り差がないチャネ
ルの間の選択順序は、他方の方式Bによって決まること
になる。このとき、方式Aによる選択順序は、優先順位
に余り差がないチャネルの順序を変えるだけであるた
め、その効果の減少は小さく、一方、方式Aにおいて優
先順位に余り差がないチャネルの順序は、方式Bによっ
て決定され、その方式Bによる効果を得ることが可能と
なる。これにより2つの方式の効果を同時に引き出し、
チャネルの利用効率をさらに向上させることが可能とな
る。
【0033】以上、実施例をもって本発明を詳細に説明
したが、本発明はこの実施例のみに限定されるものでは
ない。たとえば、実施例では1基地局当たりのセクタセ
ル数は3であるが、このセクタセル数はいくつであって
も本発明は支障なく実施することができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、セクタ構
成およびダイナミックチャネル割当方式をとる移動通信
システムにおいて、予めチャネルの選択順序が決定され
ているチャネル割当方式、または希望波と各チャネルの
干渉波の受信レベルの測定結果を用いるチャネル割当方
式と、希望波の到来方向によってチャネルの選択順序を
決める方式との両者の効果を同時に得ることが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のシステム概念図である。
【図2】第1の実施例における選択順序の決定過程を説
明する図である。
【図3】第2の実施例における選択順序の決定過程を説
明する図である。
【符号の説明】
11〜13 基地局 21〜26 無線端末 31a〜31c,32a〜32c,33a〜33c
セクタアンテナ 41a〜41c,42a〜42c,43a〜43c
セクタセル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の無線ゾーンと、前記無線ゾーンの
    各々をカバーする複数のセクタセルと、前記無線ゾーン
    の各々にそれぞれ配置した基地局と、前記基地局の受信
    入力端に接続されこの基地局に属する前記セクタセルの
    各々に対して水平面内指向性をそれぞれ有する前記セク
    タセル対応のセクタアンテナと、前記セクタセルのいず
    れかに位置し複数の無線チャネルのうちの割り当てられ
    た無線チャネルを通信用チャネルとして前記基地局と通
    信する複数の無線端末とを備え、 前記基地局が、前記無線端末の一つの位置するセクタセ
    ル対応ごとに前記無線チャネルの順序を予め定めた第一
    の無線チャネル順序情報と、自局に属する前記セクタセ
    ル内の前記無線端末の一つとの間に通信要求が生じると
    前記無線端末から到来する希望波の到来方向を推定する
    希望波到来方向推定手段と、前記希望波の到来方向に応
    じて前記無線チャネルの順序を定めた第二の無線チャネ
    ル順序情報と、前記第一の無線チャネル順序情報の順序
    に応じて定められた第一の優先度関数の値と前記第二の
    無線チャネル順序情報の順序に応じて定められた第二の
    優先度関数の値に基づいて選択順序を決定する無線チャ
    ネル選択順序決定手段と、前記無線チャネル選択順序決
    定手段により決定された前記無線チャネルの選択順序に
    従って所定の通信品質を満足する前記無線チャネルを選
    択しこの選択された無線チャネルを前記通信用チャネル
    として割り当てる無線チャネル割当手段とを備えること
    を特徴とする移動通信システムのチャネル割当方式。
  2. 【請求項2】 複数の無線ゾーンと、前記無線ゾーンの
    各々をカバーする複数のセクタセルと、前記無線ゾーン
    の各々にそれぞれ配置した基地局と、前記基地局の受信
    入力端に接続されこの基地局に属する前記セクタセルの
    各々に対して水平面内指向性をそれぞれ有する前記セク
    タセル対応のセクタアンテナと、前記セクタセルのいず
    れかに位置し複数の無線チャネルのうちの割り当てられ
    た無線チャネルを通信用チャネルとして前記基地局と通
    信する複数の無線端末とを備え、 前記基地局が、自局に属する前記セクタセル内の前記無
    線端末の一つとの間に通信要求が生じると前記無線端末
    の一つの位置するセクタセル対応のセクタアンテナから
    の希望波の受信レベルと前記無線チャネルの各々の干渉
    波の受信レベルとの少なくとも一つを測定し、前記希望
    波の受信レベルと前記干渉波の受信レベルの少なくとも
    一つに応じて前記無線チャネルの順序を定めた第一の無
    線チャネル順序情報と、前記無線端末から到来する希望
    波の到来方向を推定する希望波到来方向推定手段と、前
    記希望波の到来方向に応じて前記無線チャネルの順序を
    定めた第二の無線チャネル順序情報と、前記第一の無線
    チャネル順序情報の順序に応じて定められた第一の優先
    度関数の値と前記第二の無線チャネル順序情報の順序に
    応じて定められた第二の優先度関数の値に基づいて選択
    順序を決定する無線チャネル選択順序決定手段と、前記
    無線チャネル選択順序決定手段により決定された前記無
    線チャネルの選択順序に従って所定の通信品質を満足す
    る前記無線チャネルを選択しこの選択された無線チャネ
    ルを前記通信用チャネルとして割り当てる無線チャネル
    割当手段とを備えることを特徴とする移動通信システム
    のチャネル割当方式。
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