JPH0719162U - びん用巻包み式持運び器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来よりも簡単な構成で強度を向上させた４
本のびんを保持する巻包み式持運び器を提供する。 【構成】 この巻包み式持運び器１０は、オーバーサイ
ズに寸法ぎめされた位置決め用タブ４０とアンダーサイ
ズに寸法ぎめされた位置決め用タブ４２ならびに第２の
パンチ・スタイルのロッキング用タブ５４を備えたオー
バーラップしインターロックする底部パネル・フラップ
３２、３４を使用する。単一のオーバーサイズに寸法ぎ
めされた位置決め用タブまたは２つの接近した状態に隔
置されているオーバーサイズに寸法ぎめされた位置決め
用タブが、持運び器の両端の間のほぼ中間に設けられて
いる。第２のパンチ・スタイルのロッキング用タブも、
持運び器の両端の間のほぼ中間に設けられている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、びん用の巻包み式持運び器に関し、さらに詳しく言えば、４本の 飲料用のびんを保持するよう設計された巻包み式持運び器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

飲料用のびんは、板紙のシート材から作られた巻包み式持運び器の中に包装さ れることがしばしばである。持運び器は、通常は持運び器の両端を開放した状態 で頂部パネルと底部パネルに折り曲げ可能に接続された２つの側部パネルを有す る包装体を提供するようびんの回りに板紙素材を巻き包むことにより形成されて いる。底部パネルの近傍で側部パネルに設けられた開口は、びんの踵または基部 を適所に保持し、一方、頂部パネルに設けられた比較的小さい開口は、びんの頸 部を突出させる働きをしている。頂部パネルに指を入れるグリップまたはハンド ルが設けられているので、使用者は持運び器を容易に持ち上げることができる。

【０００３】 このような持運び器の底部パネルは、通常、側部パネルに折り曲げ可能に取り 付けられている機械的にインターロックされたオーバーロックするフラップから 形成されている。フラップを互いにロックさせるためいろいろな構成が提案され ており、最もポピュラーでかつ成功を収めている構成の一つは、びんのサイズに 応じて第１のロッキング用タブとスロットを使用する設計を採用したものである 。同じ呼びサイズのびんがすべて実際には正確に同じ直径のものではないことが この設計に考慮されており、この現象は、比較的厚い発泡材のラベルを備えたび んの場合に顕著である。

【０００４】 このタイプの持運び器の一例が、１９８４年３月２０日にアール・ジェイ・グ レーサーに与えられた米国特許第４，４３７，６０６号に開示されている。グレ ーサーの構成では、包装体の周囲寸法が所定の寸法より大きいような直径をびん が有する場合、上位にある底部フラップに設けられた２つのオーバーサイズに寸 法ぎめされた第１のロッキング用タブが、下位にある対応したスロットと係合す るようにされている。また、包装体の周囲長さが所定の寸法より短い場合、２つ の異なったアンダーサイズに寸法ぎめされている第１のロッキング用タブは、対 応したスロットと係合するようになっている。これに加えて、水と接触したため 包装体が弱化したとき、第１のロックが働かなくなることを防止するため、下位 にあるフラップに接続された２つの第２の矢の形を呈しているパンチ・ロックが 、上位にあるフラップに設けられた対応したロッキング用開口に差し込まれてい る。また、インターロッキング用フラップをさらに強化するとともに、フラップ が外れることを防止するため、第３のパンチ・ロック手段が設けられている。

【０００５】 グレーサーのロッキング構造はうまく機能するが、この構造は、実際には６本 の飲料用のびんを保持するよう設計された持運び器に一般に使用されている。こ の持運び器はポピュラーなスタイルの持運び器であるが、それにもかかわらず４ 本のびんだけを保持する包装体を求める要求が呈示されている。グレーサーによ り開示されたロッキング構造が成功していることを考慮して、ボットリング業者 は、さらに小さい包装体に同じ設計を使用することを好むことになる。このこと は、多くの問題を作り出している。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

まず第一に、包装体の幅は比較的狭いので、すべてのロッキング構造のサイズ を小さくし、これによりグレーサーにより開示されたロッキング構造と同じもの を利用するだけで十分であると考えられている。このアプローチは、包装体が２ 本少ないびんを収容しているので、持ち運ぶべきものの重量が軽いことを考慮す れば、若干効果があるように考えられる。しかし、実際には、このアプローチは 適切ではない。ロッキング用タブとパンチ・ロックのサイズを大幅に小さくした 場合、タブがスロットと係合し、パンチ・ロックが開口と係合する面積は減少し 、６本のびんを保持するよう設計されている持ち運び器で現在享受されている安 全性と同じ安全性をもって持ち上げて持ち運ぶ際に生じる応力に抗するには前記 面積では不十分である。このような構造を強化するためさらに厚い板紙を使用す ることができるが、経済上の理由から、板紙を厚くすることは受け入れることは できない。ロッキング用の構成要素のサイズを小さくする代わりに、前記構成要 素のサイズ全体をそのままにしておいて、構成要素を互いに接近した状態に押し 狭めると、タブとパンチ・ロックとの間の接続部は狭くなり、接続部における連 結は弱くなるので、ちぎれが生じたり、持ち上げ応力と持ち運び応力に耐えきれ なくなるおそれがある。繰り返し言えば、厚い板紙を使用することは、満足する にたる解決の仕方ではない。

【０００７】 したがって、全体を再設計することが必要であり、これに伴った欠点は、グレ ーサーの設計ではうまく発揮できた特徴を利用することができないことであるよ うに思われる。上述の問題を解決することができるならば、グレーサーの設計の 主な特徴を持続した状態で、４本の飲料用のびんだけを保持するために使用され る持運び器にグレーサーの設計の主な特徴を利用することができるよう修正する ことが望ましい。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

この考案は、オーバーサイズに寸法ぎめされた位置決め用タブとアンダーサイ ズに寸法ぎめされた位置決め用タブならびに第２のパンチ・スタイルのロッキン グ用タブを備えたオーバーラップしインターロックする底部パネル・フラップを 使用するものである。単一のオーバーサイズに寸法ぎめされた位置決め用タブま たは２つの接近した状態に隔置されているオーバーサイズに寸法ぎめされた位置 決め用タブが、持運び器の両端の間のほぼ中間に設けられている。第２のパンチ ・スタイルのロッキング用タブも、持運び器の両端の間のほぼ中間に設けられて いる。この構成によれば、ロッキング用の構成要素のサイズは、６本の飲料用の びんを保持するよう設計された持運び器のロッキング用の構成要素のサイズと同 一となり、つまみ片と開口との間の接続部の幅を減少させないよう、比較的大き な持運び器の場合と同様、ロッキング用構成要素を隔置させることができる。こ のやり方によれば、驚いたことに、持運び器は、従来使用されているものより少 ないロッキング用構成要素が用意されているにもかかわらず、４本の飲料用のび んの重量と持ち上げ応力と持ち運び応力を支持することができる。パンチ・スタ イルのロッキング用タブまたは外側のロッキング用タブのごとき第３のロッキン グ手段が、別のロッキング用支持体として用意されている。

【０００９】 本考案のその他の特徴と観点ならびにいろいろな特長は、下記の好適な実施例 の詳細な説明より明らかとなるであろう。

【００１０】

【実施例】

図１を参照すれば、持運び器１０は、折曲げ部１６により側部パネル１４に接 続された頂部パネル１２を備えている。底部パネル１８は、折曲げ部２０により 側部パネル１４に接続されている。底部パネル１８の近傍で側部パネル１４に設 けられた切取り部２２は、びんＢの底部を受け支えているとともに、びんの底部 を適所に保持する働きをしている。頂部パネルに開口２４が設けられているので 、びんの頸部を頂部パネルを通って突出させることができる。折曲げ線２８によ り頂部パネルに折り曲げ可能に接続された頸部を保持する保持片２６が、びんの 頸部を適所に保持する働きをしている。頂部パネルの中心に指を入れる穴３０が 設けられているので、使用者は持運び器を持ち上げることができる。図示のごと く、持運び器は、良くある６本ではなく、４本のびんを収容している。びんはそ れぞれ、側部パネル１４と反対側に位置しているびんとの間に配置されている。

【００１１】 図２を参照すれば、生産用素材１１は、図１に示されている持運び器１０を形 成するために使用される。素材１１の中心区画１２は、持運び器１０の頂部パネ ル１２に対応しているとともに、素材の中間区画１４は、持運び器の側部パネル １４に対応している。したがって、図２に示されている刻み目線１６は、図１に 示されている折曲げ部１６に対応している。切取り部と、びんの頸部の開口と保 持部と、指を入れるグリップを表示する参照数字は、両方の図面とも同じである 。

【００１２】 さらに、図２を参照すれば、刻み目線２０により中間区画１４に接続された端 部区画３２と３４は、図３より図６までを参照して詳細に説明されている底部フ ラップ３２と３４に対応した素材１１の部分である。図１に示されているように 、互いに接続された状態の端部区画３２と３４が、図１に示されている持運び器 底部パネル１８を形成している。図２に示されているように、端部区画３２は、 該端部区画に平行でかつ端部区画から隔置されている折曲げ線３６を備えていて 、へり部分３８を形成している。素材の側縁の間のほぼ中間部、したがって、素 材から形成された持運び器の両端部の中間に位置ぎめされているオーバーサイズ に寸法ぎめされた位置決め用のタブ４０は、へり部分３８より離れる向きに折曲 げ線３６から延在している。タブ４０の両側に位置しているアンダーサイズに寸 法ぎめされている位置決め用タブ４２も、折曲げ線３６からタブ４０と同じ方向 に延在している。折曲げ線３６はタブ４０と４２の位置で中断しているので、タ ブ４０と４２は、へり部分３８に接続されているが、折曲げ線３６に沿って折り 曲げることはできない。アンダーサイズに寸法ぎめされた位置決め用のタブ４２ は、タブ４０が折曲げ線３６から延在している距離より短い距離、折曲げ線３６ から延在している。矢の形を呈している第３のパンチ・ロックタブ４４が、素材 １１の側部の縁から隔置されていて、へり部分３８に向かって折曲げ線３６から 延在している。好ましくは、パンチ・ロックタブ４４は、折曲げ線３６により端 部区画３２に折り曲げ可能に接続されており、該当した雌形の開口の中に容易に 挿入することができる。このことは、矢の形を呈しているタブ４４の頸部の幅が 十分に狭く、折曲げ線をあらかじめ形成しておかなくとも、前記タブを下に向か って折り曲げることができる場合には重要なことではない。第２のロッキング用 開口４６は、素材の側縁の間のほぼ中間、したがって、素材から形成された持運 び器の端部の間の中間でへり部分３８の中に位置ぎめされている。

【００１３】 オーバーサイズに位置ぎめされた位置決め用の第１のロッキングスロットまた はエッジ４８が、オーバーサイズに寸法ぎめされた位置決め用タブ４０と係合す ることができるよう、素材の側部の縁のほぼ中間に端部区画３４の中に位置ぎめ されている。アンダーサイズに寸法ぎめされた位置決め用のタブ４２と係合する よう位置ぎめされているアンダーサイズに寸法ぎめされた第１のロッキングスロ ットまたはエッジ５０は、素材の側部の縁に向かって外向きに延在しているとと もに、前記エッジ４８からわずかに横にずれて位置ぎめされている。エッジ４８ と５０は切取り部５２の一部であって、パンチ・スタイルの矢の形を呈している 第２のロッキング用のタブ５４が前記切取り部５２の中に延在している。第２の ロッキング用タブ５４は、第２のロッキング用開口４６と係合するよう位置ぎめ されていて、折曲げ線５６により端部区画３４に接続されている。折曲げ線５６ は、端部区画３４との比較的長い接続部を提供するとともに、タブ５４を開口４ ６から引っ張ろうとする傾向がある応力に抗する抵抗を改善するよう、エッジ４ ８と５０の長さを組み合わせた長さを持っていることが好ましい。第３のロッキ ング用開口５８は、第３のロッキング用タブ４４と係合するよう、端部区画３４ の中に位置ぎめされている。

【００１４】 実際には、自動包装機により持運び器１０を形成するため、素材１１は折曲げ られて、適所にロックされる。包装機自体を示すことは必要ではないが、機械的 なインターロックを形成する工程が、図３より図６までに図示されている。オー バーサイズに寸法ぎめされた位置決め用タブ４０がオーバーサイズに寸法ぎめさ れた位置決め用スロット４８に係合された状態で持運び器の底部を示している図 ３を参照すれば、素材が持運び器の形状を作るよう刻み目線の回りで折り曲げら れ、この結果、底部フラップ３２が底部フラップ３４とオーバーラップしている ことは理解していただけよう。図示のように、へり部分３８は、折曲げ線３６の 回りで上に向かって折り曲げられ、タブ４０はスロット４８に当接している。図 示のように、第２のロッキング用タブ５４は、折曲げ線５６の回りで後ろ向きに 折り曲げられて、第１のロッキング用タブ４０をスロット４８と係合させる空所 が用意されているとともに、第３のロッキング用タブ４４は、折曲げ線３６の回 りで下向きに折り曲げられて、タブ４４が下向きに折り曲げられる前にそれまで に該タブ４４が詰まっていた対応する形状の開口６０が現れている。この状態は 、オーバーサイズのびんが差し入れられて、オーバーサイズに寸法ぎめされたタ ブとスロットが機能したときのロッキング用の構成要素の相対的な位置に対応し ている。この状態では、アンダーサイズに寸法ぎめされた位置ロッキング用タブ ４２がアンダーサイズに寸法ぎめされた位置ロッキング用スロット５０から隔置 されていて、前記スロット５０と係合していないことは理解していただけよう。

【００１５】 図４は、アンダーサイズに寸法ぎめされた包装体の状態となるようびんの直径 が設定されたときにおけるロッキング用の部材の関係を示したものである。第２ と第３のロッキング用の要素は、図３に示されている位置と同じ位置を占めてい るが、この場合、アンダーサイズに寸法ぎめされた第１の位置ロッキング用タブ ４２は、アンダーサイズに寸法ぎめされた第１の位置ロッキング用タブ５０と係 合してロックされた状態にある。

【００１６】 図５は、へり部分３８が下に向かって折り曲げられて、第１のロッキング用の タブが対応する第１のロッキング用のスロットと係合してロックされた状態とな り、第２のロッキング用タブ５４が第２のロッキング用開口４６と並んだ後にお ける持運び器の底部を示す。この状態では、第３のロッキング用タブ４４は、折 曲げ線３６の回りで後ろに向かって折り曲げられ、矢の形状を呈している開口６ ０が、下に位置しているフラップ３４に設けられた第３のロッキング用開口５８ の上に位置している。

【００１７】 図６に示されているロッキング要素の関係は、第２のロッキング用タブ５４が 第２のロッキング用開口４６の中に完全に挿入されているとともに、第３のロッ キング用タブ４４が、第３のロッキング用開口５８の中に完全に挿入されている ことを除き、図５に示されている関係と同じである。ロッキング用タブが完全に 挿入されていることは、ロッキング用タブがロッキング用開口を通って完全に差 し込まれたことを意味する。第２と第３の矢の形を呈しているパンチ・スタイル のロッキング用タブ５４と４４それぞれの最も広い寸法は、対応するロッキング 用開口４６と５８の幅より大きいので、タブは、開口から引っ張り出されようと する傾向に抵抗する。

【００１８】 図７を参照すれば、本発明の別の実施例が素材７０に取り入れられている。こ の構成においては、端部区画３２’と３４’は、刻み目線２０’により中間区画 １４’に接続されている。図に示されている素材の場合と同様、端部区画３２’ は、へり部分３８’を形成するよう折曲げ線３６’を備えている。しかし、オー バーサイズに寸法ぎめされた単一の位置決め用タブのかわりに、２つのオーバー サイズに寸法ぎめされた位置決め用タブ７２が、へり部分３８’から離れて折曲 げ線３６’から延在している。各タブ７２は、素材７０の側縁間の中間点の近傍 でその両側に位置している。端部区画３４’にあるオーバーサイズに寸法ぎめさ れた第１の位置ロッキング用のエッジ７４は、素材７０の幅のほぼ中心に位置し ていて、素材を持運び器に形成したとき、両方のオーバーサイズに寸法ぎめされ た位置決め用タブ７２がロッキング用エッジ７４と接触することができるよう十 分な長さを備えている。近傍で互いに横に位置をずらして設けられたアンダーサ イズに寸法ぎめされた第１の位置ロッキング用エッジ７６は、アンダーサイズに 寸法ぎめされた位置決め用タブ４２’がロッキング用エッジと接触することがで きるよう十分な距離、素材の側縁に向かって外向きに延在している。第１の実施 例における単一のオーバーサイズに寸法ぎめされた位置決め用タブの代わりに、 ２つのオーバーサイズに寸法ぎめされた位置決め用タブをエッジ７４と接触させ ることにより、底部フラップは、第２のタブをロックさせている間、並んだ状態 にある。この構成は、第１の実施例における単一の第１のロッキング用タブがロ ッキング用のエッジ４８に対し枢動点として動作するため、底部フラップが相対 的な枢動動作または揺動動作を行う傾向を解消せしめるものである。もし、この ような動作が生じると、位置合わせ上の問題のため、第２のロッキング用タブを 第２のロッキング用開口に挿入することが困難になる。このような構成の場合で さえ、第１のオーバーサイズに寸法ぎめされた位置ロッキング用タブは近接した 状態に隔置されているので、第１の実施例の場合と同様、持運び器のフラップに 設けられたロッキング要素はすべて、大きな持運び器におけるロッキング要素と 同様に相互に作用して、ロッキング要素が寄り集まって、ロッキング要素の間を 接続しているエッジが弱化することを防止する余地がいぜんとして残されている 。

【００１９】 第２のパンチ・スタイルの矢の形を呈しているロッキング用タブ５４’は、第 １の実施例のタブ５４に類似しており、前記タブ５４が開口４６と協働して機能 するのと同様な要領で第２のロッキング用開口４６’と協働して機能する。第１ の実施例のパンチ・スタイルの第３のタブとこれに対応した開口の代わりのもの として、外側のタブ７８が折曲げ線３６’の端部に設けられている。第３の雌形 のロッキング用のエッジ８０が端部区画３４’の側縁に設けられているので、素 材を持運び器の形状に折り曲げると、前記エッジ８０は、タブ７８と係合する。

【００２０】 図３に対応していて、図７に示されている素材から形成された持運び器の底部 を示している図８を参照すれば、底部フラップ３２’は底部フラップ３４’とオ ーバーラップしており、また、図示のごとく、へり区画３８’は折曲げ線３６’ の回りで上に向かって折り曲げられている。この段階で、オーバーサイズに寸法 ぎめされた位置ロッキング用タブ７２はスロットのエッジ７４に当接させられる ので、第３のタブ７８により隠されているため図示することができない雌形のエ ッジ８０に第３のタブ７８を係合させることができる。図３に示されている場合 と同様、図示のごとく、第２のロッキング用タブ５４’は折曲げ線５６’の回り で後ろに向かって折り曲げられていて、第１のロッキング用タブ７２をエッジ７ ４と係合させる余地が用意されている。この状態は、オーバーサイズのびんを差 し入れて、オーバーサイズに寸法ぎめされたタブとスロットを機能させたときに おけるこの実施例のロッキング用構成要素の相対的な位置に対応している。この 状態では、アンダーサイズに寸法ぎめされたロッキング用タブ４２’は、アンダ ーサイズに寸法ぎめされたロッキング用スロットから隔置されている。

【００２１】 包装体の状態がアンダーサイズに寸法ぎめされた包装体の状態であって、第１ のアンダーサイズに寸法ぎめされた位置ロッキング用タブ４２’がスロットのエ ッジ７６と係合したときにおけるロッキング用部材の相対的な関係が図９に示さ れている。この状態では、タブ７８をさらに移動させて、スロットのエッジ８０ と係合させることができる。

【００２２】 図１０は、へり部分３８’を下に向かって折り曲げ、第１のオーバーサイズに 寸法ぎめされたロッキング用タブまたは第１のアンダーサイズに寸法ぎめされた ロッキング用タブのどちらかを対応した第１のロッキング用スロットと係合させ た後における持運び器の底部を示す。第２のロッキング用タブ５４’は第２のロ ッキング用開口４６’の中に完全に挿入されているとともに、第３のロッキング 用タブ７８はスロット８０と係合している。タブ７２と４２’と７８は、へり部 分３８’により覆われた底フラップ３４’の端部の後ろに位置しているので、こ の図では図示することはできない。タブと類似した形状を呈している外形部は、 底部フラップ３２’の平面から外にタブを折り曲げた後で底部フラップ３２’に 残っている切取り部である。

【００２３】 両方の実施例において、底部パネルのロッキング用構成要素は、６本のびんを 収容する持運び器における同様の構成要素と同じ相対的の寸法と間隔を持つこと ができることは、理解していただかなければならない。本発明を設計するにさい しては、このような実証ずみの要素を採用することができる。驚いたことには、 中心に位置しているパンチ・スタイルの矢の形を呈している単一の第２のロッキ ング用タブだけが必要とされているだけであることと、単一の第２のオーバーサ イズに寸法ぎめされた位置ロッキング用タブまたは２つの接近した状態に隔置さ れた第２のオーバーサイズに寸法ぎめされた位置ロッキング用タブが必要とされ ているだけであることとが明らかになったのである。単一のロッキング用要素に ２つのロッキング用要素の機能を実施させることにより、あるいは、接近して隔 置されているオーバーサイズに寸法ぎめされた位置ロッキング用タブの場合、２ つの接近した状態に隔置されているロッキング要素に２つの比較的広く隔置され ている要素によりこれまで実施されていた機能を実施させることにより、上述の ロッキング用要素間の所要の寸法上の関係が採用されているとともに、板紙をよ り強いものにするために板紙のカリパーを大きくさせる必要が回避されておる。

【００２４】 本考案の好適な実施例について説明を行ったが、請求の範囲に限定されている 本発明の精神と範囲から逸脱しない限り、実施例の特定の細部に変更を加えてさ しつかえないことは明らかである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のロッキングの特徴を具体化したタイプ
の巻包み式持運び器を図解した斜視図である。

【図２】本考案の持運び器を形成する生産用素材の平面
図である。

【図３】図１に示されている持運び器のロッキング部分
の底面図であって、底部フラップを互いにロッキングさ
せる工程の間にオーバーサイズに寸法ぎめされた位置決
め用タブがそれに対応するスロットと係合している状態
を示す。

【図４】図３に示されている底面図に類似した底面図で
あって、底部フラップを互いにロッキングさせる工程の
間にアンダーサイズに寸法ぎめされた位置決め用タブが
対応するスロットと係合している状態を示す。

【図５】第２と第３のパンチ・スタイルのロッキング用
タブが対応した雌形のロッキング用開口と並んだ状態で
第１のロッキング手段が係合した後における図１に示さ
れている持運び器のロッキング部分の底面図である。

【図６】図５に示されている底面図に類似した底面図で
あって、第２と第３のロッキング 用タブが対応した雌
形のロッキング用開口の中に挿入された後における第２
と第３のロッキング用タブを示す。

【図７】オーバーサイズに寸法ぎめされた第３のロッキ
ング用タブの構成を変更した持運び器を形成する生産用
素材の部分的な平面図である。

【図８】図７に示された素材から形成された持運び器の
ロッキング部分の底面図であって、底部フラップを互い
にロッキングさせる工程の間にオーバーサイズに寸法ぎ
めされた位置決め用タブが対応するスロットと係合して
いる状態を示す。

【図９】図８に示されている底面図に類似した底面図で
あって、底部フラップを互いにロッキングさせる工程の
間にアンダーサイズに寸法ぎめされた位置決め用タブが
対応するスロットと係合している状態を示す。

【図１０】図７に示されている素材から形成された持運
び器のロッキング部分の底面図であって、第１と第２と
第３のロッキング用タブが対応する雌形のロッキング用
構成要素と係合した後におけるロッキング部分を示す。

【符号の説明】

１０ 持運び器 １２ 頂部パネル １８ 底部パネル １４ 側部パネル ３２、３４ 底部フラップ ３６ 折曲げ線 ４０ オーバーサイズに寸法ぎめられた位置決め用タブ ４２ アンダーサイズに寸法ぎめられた位置決め用タブ ４４ 第３のパンチロックタブ ４６ 第２のロッキング用開口 ４８ オーバーサイズに寸法ぎめられた位置決め用第１
のロッキングスロットまたはエッジ ５０ アンダーサイズに寸法ぎめされた第１のロッキン
グスロット又はエッジ ５２ 切取り部 ５４ 第２のロッキング用タブ ５６ 折曲げ線 ５８ 第３のロッキング用開口

Claims (9)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ４本のびんを収容する巻包み式持運び器
   であって、 頂部パネルと、 底部パネルと、 頂部パネルと底部パネルに折り曲げ可能に接続された側
   部パネルと、 底部パネルが、側部パネルに折り曲げ可能に接続された
   ２つのオーバーロックしインターロックするフラップよ
   り成ることと、 上位にあるフラップが、オーバーサイズに寸法ぎめされ
   た位置決め用タブ手段とアンダーサイズに寸法ぎめされ
   た位置決め用タブ手段とより成る第１の雄形の調節可能
   なロッキング部分を備えていることと、オーバーサイズ
   に寸法ぎめされた位置決め用タブ手段が、持運び器の両
   端の間のほぼ中間に位置ぎめされていることと、 下位にあるフラップが、オーバーサイズに寸法ぎめされ
   た位置決め用タブ手段と係合するようにされたオーバー
   サイズに寸法ぎめされた位置決め用スロットのエッジと
   アンダーサイズに寸法ぎめされた位置決め用タブ手段と
   係合するようにされたアンダーサイズに寸法ぎめされた
   位置決め用スロットのエッジとより成る第１の雌形の調
   節可能なロッキング部分を備えていることと、 下位にあるフラップが、持運び器の両端の間のほぼ中間
   に位置ぎめされた第２のパンチ・スタイルの矢の形状を
   呈している雌形のロッキング用タブを備えていること
   と、 上位にあるフラップが、持運び器の両端の間のほぼ中間
   に位置ぎめされた第２のパンチ・スタイルの雌形のロッ
   キング用開口を備えていて、第２のパンチ・スタイルの
   雄形のロッキング用タブと係合することと、 上位と下位の底部フラップ上に設けられたインターロッ
   クされる雄形と雌形の第３のロッキング手段ととより成
   る４本のびんを収容する巻包み式持ち運び器。
2. 【請求項２】 オーバーサイズに寸法ぎめされた位置決
   め用タブ手段が、持運び器の両端の間のほぼ中間に位置
   ぎめされた単一のタブより成るとともに、アンダーサイ
   ズに寸法ぎめされた位置決め用タブ手段が、２つのタブ
   より成り、一方のアンダーサイズに寸法ぎめされた位置
   決め用タブが、オーバーサイズに寸法ぎめされた位置決
   め用タブと持運び器の両端のうちの一方との間に位置ぎ
   めされており、他方のアンダーサイズに寸法ぎめされた
   タブが、オーバーサイズに寸法ぎめされた位置決め用タ
   ブと持運び器の他端との間に位置ぎめされている請求項
   １記載の４本のびんを収容する巻包み式持運び器。
3. 【請求項３】 オーバーサイズに寸法ぎめされた位置決
   め用タブ手段が、２つの接近した状態に隔置されている
   タブより成り、該タブの一方が、持運び器の両端の間の
   中間点のどちらかの側に設けられているとともに、アン
   ダーサイズに寸法ぎめされた位置決め用タブ手段が、２
   つのタブより成り、各アンダーサイズに寸法ぎめされた
   位置決め用タブが、オーバーサイズに寸法ぎめされた位
   置決め用タブの一方と持運び器の最も近くにある端部と
   の間に位置ぎめされている請求項１記載の４本のびんを
   収容する巻包み式持運び器。
4. 【請求項４】 第２のパンチ・スタイルの矢の形を呈し
   ている雄形ロッキング用のタブが、折曲げ線に沿って下
   位のフラップに折り曲げ可能に取り付けられていて、前
   記折曲げ線の長さが、ほぼアンダーサイズに寸法ぎめさ
   れた位置決め用タブ手段の最外端間の距離に等しい請求
   項１記載の４本のびんを収容する巻包み式持運び器。
5. 【請求項５】 第２のパンチ・スタイルの矢の形を呈し
   ている雄形のロッキング用タブの最も広い部分が、該当
   した第２のパンチ・スタイルの矢の形を呈している雌形
   のロッキング用開口の幅より大きい請求項１記載の４本
   のびんを収容する巻包み式持運び器。
6. 【請求項６】 第３のロッキング手段の雄形の構成要素
   が、２つのパンチ・スタイルの矢の形を呈しているロッ
   キング用タブより成るとともに、雌形の構成要素が、第
   ３のタブと一列に並んだ２つのパンチ・スタイルのロッ
   キング用開口より成り、第３のタブと対応する開口が、
   第１のロッキング部分の向かい合った端部と持運び器の
   両端との間に位置ぎめされている請求項１記載の４本の
   びんを収容する巻包み式持運び器。
7. 【請求項７】 第３のパンチ・スタイルの矢の形を呈し
   ている雄形のロッキング用タブの最も広い部分が、対応
   する第３のパンチ・スタイルの雌形のロッキング用開口
   の幅より大きく、第３のロッキング用タブが、上位にあ
   る底部フラップに折り曲げ可能に接続されているととも
   に、対応する第３の雌形の開口が、下位にある底部フラ
   ップの中に位置ぎめされている請求項６記載の４本のび
   んを収容する巻包み式持運び器。
8. 【請求項８】 第３のロッキング手段の雄形の構成要素
   が、持運び器の各端部で上位にある底部フラップの中に
   位置ぎめされているとともに雌形の構成要素が、持運び
   器の各端部で下位にある底部フラップの中に設けられて
   切取り部より成り、各切取り部が、対応する雄形のタブ
   と接触している縁を備えている請求項１記載の４本のび
   んを収容する巻包み式持運び器。
9. 【請求項９】 持運び器の頂部パネルが、びん頸部開口
   部を備えているとともに、側部パネルが、びんの底部を
   受け支える切取り部を備えており、持運び器の両端部が
   解放されている請求項１記載の４本のびんを収容する巻
   包み式持運び器。