JPH0719074Y2 - プッシュツマミ構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案はアンプ、チューナ、CDプレーヤ、テープデッ
キ等の音響機器及びその他の電子機器に使用するプッシ
ュツマミ構造の改良に関する。

［従来の技術］ 従来のツマミ構造を第３図について説明すると、図にお
いて01はフロントアングル部材、02はツマミであって、
当該ツマミ02は前記フロントアングル部材01とヒンジ部
となる薄肉部011を介して一体に形成されたプッシュツ
マミ本体021と当該ツマミ本体021に結合されたツマミ外
体022より構成されており、当該ツマミ外体022は意匠上
の観点からアルミ成型材が多用されている。

03はフロントアングル部材01に形成した爪部012に係合
したプリント基板04に載置されたプッシュスイッチであ
り、当該プッシュスイッチ03は前記ツマミ本体021に一
体形成されたロッド部023に押圧されオン、オフ動作を
行う。

05はフロントアングル部材の前面に配置される前面装飾
板であり当該装飾板にガイド部材06が結合され、前記装
飾板は前記フロントアングル部材01に結合されていた。

また、前記ツマミ外体022の下部後方に垂下部024が形成
されており、当該垂下部024はなんらかの原因でツマミ0
2に上方に回動する力が作用した場合に垂下部024がガイ
ド部材05に当接係止されることにより当該回動を規制し
てヒンジ部011の破損又は変形を防止する作用を呈す
る。

更に当該垂下部はツマミとガイド部材の隙間を遮蔽して
外観を向上せしめる効果も有していた。

［考案が解決しようとする問題点］ 以上の従来例においては、前述のようにツマミ外体に回
動規制用の垂下部を形成しているために前面装飾板及び
ガイド部材をツマミ前方より配置する必要がある。

前述のように前面装飾板はアルミ等の成型品が、ガイド
部材はプラスチック成型品が多用されているため、ガイ
ド部材が単独部材とならざるをえず部品点数が多く、又
部品を取付ける工程も多くコストアップの原因になる問
題があった。

更に、ツマミの押圧方向に対する回動規制手段がないの
でプッシュスイッチに不要な大きな力が作用する問題が
あった。

［問題を解決するための手段］ この考案は、ガイド部を一体形成したフロントアングル
とヒンジ部を介して一体に形成されたツマミ本体と、当
該ツマミの少なくとも前面に結合したツマミ外体とより
なるツマミと、当該ツマミの押圧方向の回動により当該
ツマミの後方に配置したプッシュスイッチを押圧するロ
ッド部と前記ツマミの下方であって前記ガイド部に連設
した水平延在部と、当該延在部の上面において前記ツマ
ミの押圧方向の回動に対して所定の回動角度でツマミ外
体の下方後端縁を係止する高さを有する左右方向に形成
したリブ状第１突出縁と、前記ツマミの押圧方向の逆方
向の回動に対して所定の回動角度でロッド部を係止する
高さを有し、前記第１突出縁と直交した第２突出縁を有
するプッシュツマミ構造である。

［作用］ 上記構成において、ツマミの押圧方向の回動に対して、
所定の回動角度においてツマミ外体の下方後端縁が第１
突出縁により係止されて回動が規制され、押圧方向の逆
方向の回動に対してツマミ本体のロッド部が第２突出縁
に係止されて回動が規制される。

又、前記第１突出縁はツマミとフロントアングル間の隙
間を遮蔽する。

［実施例］ 以下この考案を実施例について詳述する。

第１図、第2a図及び第2b図において１はフロントアング
ル部材、２はツマミであって、当該ツマミ２は前記フロ
ントアングル部材１とヒンジ部となる薄肉部11を介して
一体に形成されたプッシュツマミ本体21と当該ツマミ本
体21に結合されたツマミ外体22より構成されており、当
該ツマミ外体22は意匠上の観点からアルミ成型材が多用
されている。

３はツマミ本体の上方および下方にフロントアングル１
と一体形成した水平延在部12、13の先端に形成した爪部
14、15に係合したプリント基板４に載置されたプッシュ
スイッチであり、当該プッシュスイッチ３は前記ツマミ
本体21に一体形成されたロッド部23に押圧されオン、オ
フ動作を行う。

５はフロントアングル部材１の前面に配置される前面装
飾板である。

又、前記下方の延在部13の上面にフロントアングル部材
１の左右方向にリブ状の第１突出縁131が、前記上面に
おいてロッド部23の垂直投影範囲内に前記第１突出縁13
1と直行して第２突出縁132がそれぞれ形成されている。

前記第１突出縁131は第2a図に示すようにツマミ２が押
圧方向の回動に対して所定角度の回動、つまりプッシュ
スイッチ３を動作させるに十分な回動角度においてツマ
ミ外体22の下方後端縁が係止される高さに形成してあ
り、第２突出縁132は第2b図に示すように前記押圧方向
と反対方向の回動に対して所定の回動角度（３°〜10
°）、でロッド部23が当接するような高さに形成されて
いる。

［考案の効果］ 以上に説明したこの考案によれば、ガイド部材とフロン
トアングル部材が一体に成型されているのでフロントア
ングル成型時に同時に形成することができ、部品点数を
減少せしめることができると共に取付工程を省くことが
できる。

又、ガイド部材に第１突出縁と第２突出縁を形成するこ
とによりツマミの押圧回動方向及びその逆方向の回動に
対してツマミの回動を規制するのでプッシュスイッチ及
びヒンジ部の損傷等を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案実施例の一部裁断斜視図、第2a図及び
第2b図はそれぞれ本考案実施例の断面図、第３図は従来
例の断面図である。 16、17:前面装飾板結合用ガイド部 1:フロントアングル、11:ヒンジ部 21:ツマミ本体、22:ツマミ外体 2:ツマミ、3:プッシュスイッチ 23:ロッド部、13:水平延在部： 131:リブ状第１突出縁、132:第２突出縁

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】次の構成を有することを特徴とするプッシ
   ュツマミ構造 （１）前面装飾板結合用ガイド部（16,17）を一体に形
   成したフロントアングル（１） （２）前記フロントアングル（１）と連設されたヒンジ
   部（11） （３）前記ヒンジ（11）に連設されたツマミ本体（21）
   と当該ツマミ本体の少なくとも前面に結合したツマミ外
   体（22）とよりなるツマミ（２） （４）前記ツマミ本体（21）に結合されツマミ（２）の
   押圧方向の回動により当該ツマミ（２）の後方に配置し
   たプッシュスイッチ（３）を押圧するロッド部（23） （５）前記ツマミ（２）の下方であって前記ガイド部
   （17）に連設した水平延在部（13） （６）前記延在部（13）の上面において前記ツマミ
   （２）の押圧方向の回動に対して所定の回動角度でツマ
   ミ外体（22）の下方後端縁を係止する高さを有する左右
   方向に形成したリブ状第１突出縁（131） （７）前記延在部（13）の上面において前記ツマミ
   （２）の押圧方向の逆方向の回動に対して所定の回動角
   度でロッド部（23）を係止する高さを有し、前記第１突
   出縁と直交した第２突出縁（132）