JPH0718928Y2 - ヒートポンプ式給湯装置 - Google Patents

ヒートポンプ式給湯装置

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JPH0718928Y2
JPH0718928Y2 JP7508589U JP7508589U JPH0718928Y2 JP H0718928 Y2 JPH0718928 Y2 JP H0718928Y2 JP 7508589 U JP7508589 U JP 7508589U JP 7508589 U JP7508589 U JP 7508589U JP H0718928 Y2 JPH0718928 Y2 JP H0718928Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は複数の貯湯タンクを有するヒートポンプ式給
湯装置に関するものである。
(従来の技術) 上記のようなヒートポンプ式給湯装置の従来例として、
例えば本出願人による実開平2-85945号の貯湯式給湯装
置を挙げることができる。その装置においては、給水配
管と給湯配管との間に並設された湯沸し兼用貯湯タンク
と湯溜め専用貯湯タンクとに、ヒートポンプシステムで
の凝縮器として機能する給湯加熱用熱交換器と、循環ポ
ンプとの介設された回流配管が、三方弁を介して接続さ
れている。この三方弁の切換によって、湯沸し兼用貯湯
タンク内の貯湯水を上記回流配管を通して循環させる第
1径路と、湯沸し兼用貯湯タンク及び湯溜め専用貯湯タ
ンク内の各貯湯水の置換を上記回流配管を通して行う第
2径路との切換を行い得るように構成されており、上記
第1径路での循環湯水に上記給湯加熱用熱交換器で凝縮
する冷媒の凝縮熱を付与する運転によって湯沸し兼用貯
湯タンク内の貯湯水を昇温させる運転、すなわち沸上げ
運転が行われる。
そして上記沸上げ運転の完了時点で、湯溜め専用貯湯タ
ンク内に低温湯水の貯溜状態が検出される場合に、上記
ヒートポンプシステムの運転と循環ポンプとの運転を継
続したまま三方弁を切換え、上記第2径路での循環運
転、すなわち移送運転を行うことによって、湯溜め専用
貯湯タンク内の低温湯水を湯沸し兼用貯湯タンク側の沸
上げ湯と置換し、湯溜め専用貯湯タンク側の高温湯の貯
溜状態を維持し得るようになされている。
ところで上記のように循環ポンプの運転を継続して径路
の切換えを行う場合、上記では三方弁の切換を例えば30
秒程度の時間をかけて行い、これによって切換時におけ
る配管内での急激な水流変化を生じさせないようにし
て、いわゆるウォータハンマ(水撃作用)等によるトラ
ブルを防止するようになされている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら上記のようにある程度時間をかけて行われ
る三方弁の切換期間中には、回流配管を通して循環する
湯水の流量が低下し、このため給湯加熱用熱交換器内で
の流通冷媒と流量の低下した湯水との間の熱交換量の低
下によって冷媒凝縮圧力が上昇する。そしてこの圧力上
昇によって、ヒートポンプシステムにおける高圧異常上
昇を防止するための安全装置が作動し、運転の強制停止
を生じるために安定した運転状態を維持できなくなると
いう問題を生じている。
この考案は上記に鑑みなされたものであって、その目的
は、上記のような径路の切換時における給湯加熱用熱交
換器での圧力上昇を防止して、より安定した運転状態を
維持し得るヒートポンプ式給湯装置を提供することにあ
る。
(課題を解決するための手段) そこでこの考案のヒートポンプ式給湯装置は、第1図に
示すように、給水配管3と給湯配管7との間に第1貯湯
タンク1と第2貯湯タンク2とを並設し、またヒートポ
ンプシステムにおける給湯加熱用熱交換器15と循環ポン
プ14との介設された回流配管10を上記第1貯湯タンク1
と第2貯湯タンク2とに接続すると共に、上記回流配管
10に、上記循環ポンプ14を作動して上記給湯加熱用熱交
換器15を介して回流する湯水の上記第1貯湯タンク1と
第2貯湯タンク2側での径路を切換えるための切換弁13
を介設し、上記第1貯湯タンク1と第2貯湯タンク2と
に加熱湯を貯溜すべく上記給湯加熱用熱交換器15を凝縮
器として機能させるヒートポンプシステムの運転と上記
循環ポンプ14の運転と上記切換弁13の切換制御とを行う
運転制御手段31を設けて成るヒートポンプ式給湯装置で
あって、さらに上記ヒートポンプシステムと循環ポンプ
14との運転中における上記切換弁13の切換作動の期間、
上記ヒートポンプシステムの運転を中断する切換時制御
手段41を上記運転制御手段31が備えている。
(作用) 上記構成のヒートポンプ式給湯装置においては、切換弁
13の切換作動の期間、ヒートポンプシステムの運転を中
断する制御が行われ、したがってこの期間に回流配管10
を通して循環する湯水の量が低下しても給湯加熱用熱交
換器15での圧力上昇を生じさせずに切換を行うことがで
きる。
(実施例) 次にこの考案のヒートポンプ式給湯装置の具体的な実施
例について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
第2図は、この考案の一実施例におけるヒートポンプ式
給湯装置の貯湯タンクユニットの構成模式図であり、こ
の貯湯タンクユニット内には、複数、図の場合には2基
の円筒状密閉形の第1、第2貯湯タンク(以下、第1タ
ンク、第2タンクと略記する)1、2が据付けられてい
る。これらのタンク1、2の各底部には、給水配管3か
ら第1三方弁4を介して分岐された第1給水支管5と第
2給水支管6とがそれぞれ接続されると共に、各タンク
1、2の上端に給湯配管7が接続されている。この給湯
配管7先端側の混合栓(図示せず)等が開弁されて湯の
使用が行われる場合、図中実線矢印、或いは破線矢印で
示すように、このときの上記第1三方弁4の切換位置に
応じて、給水配管3から作用する水道水の圧力によっ
て、いずれかのタンク1、2内の上部側の湯が押上げ式
に給湯配管7を通して出湯され、同時に出湯量と同量の
水がそのタンクの底部側に補給される。このように上記
第1三方弁4は、第1タンク1と第2タンク2とのいず
れか一方を出湯タンクとして選択する機能を有してお
り、その制御については、優先順位を定めた例を挙げて
後で説明する。なお使用状況によっては優先順位の低い
側のタンクの使用頻度が大幅に低下して、このタンク内
の湯が長時間に渡って滞留状態のまま放置され、いわゆ
る死水となって、貯湯水から消毒剤が消失し殺菌効果が
低下する等の不具合を生じるおそれがある。そこで第1
三方弁4をバイパスすると共に許容流量の小さな給水バ
イパス管8、9によって、第1、第2給水支管5、6を
それぞれ給水配管3に直接的に接続している。これによ
り、湯の使用が行われる毎に、上記第1三方弁4で選択
されていないタンク側においても、若干量の出湯及び給
水が逐次生じることとなり、上記不具合が防止される。
一方、同図において、10は回流配管であって、この回流
配管10は、第1給水支管5の中途部に接続された第1取
水管11、第2タンク2の底部に接続された第2取水管1
2、これらの第1、第2取水管11、12が入口側の各切換
ポートにそれぞれ接続された第2三方弁(切換弁)13、
この第2三方弁13の出口側ポートと第1タンク1の底部
とを相互に接続すると共に循環ポンプ14と給湯加熱用熱
交換器(以下、熱交換器と略記する)15との介設された
循環配管16から構成されている。上記熱交換器15は、ヒ
ートポンプシステムにおける凝縮器として機能する熱交
換器であって、外側に冷媒流路、内側に水用流路を有す
る漏洩検知付二重管で構成され、外側の冷媒流路の両端
は、ガス側及び液側冷媒配管17、18によって、圧縮機や
熱源側熱交換器を有するヒートポンプシステムの熱源側
ユニット(図示せず)に接続されている。
上記第2三方弁13を、循環配管16に第1取水管11が連通
する第1切換位置に位置させた場合、循環ポンプ14の作
動によって、図中一点鎖線矢印で示すように、第1タン
ク1内の底部側の湯水が第1給水支管5の途中から第1
取水管11、第2三方弁13、循環配管16を経て上記第1タ
ンク1の底部側に戻る第1の循環径路が形成され、この
とき上記熱交換器15を凝縮器として機能させるヒートポ
ンプシステムの運転(以下、ヒートポンプ加熱運転とい
う)を同時に行うことによって、上記第1循環径路に沿
って循環する第1タンク1内の貯湯水に冷媒凝縮熱が付
与され、湯水の加熱が行われる。この運転、すなわち沸
上げ運転を継続することによって、第1タンク1内に返
流される加熱湯は上部側の低温湯と対流を生じて順次置
換され、したがって第1タンク1内の貯湯水はその上部
側から徐々に高温湯に置き換えられていく。このよう
に、第1タンク1は内部の湯水を加熱する加熱手段を備
えた湯沸し兼用貯湯タンクとして構成されている。
一方、上記から第2三方弁13を、循環配管16に第2取水
管12が連通する第2切換位置に切換えた場合、図中二点
鎖線矢印で示すように、第2タンク2内の底部側の湯水
が第2取水管12から第2三方弁13、循環配管16を経て第
1タンク1の底部側に至ると共に、同時にこの第1タン
ク1内の上部側の湯水が押出されて、給湯配管7におけ
る両タンク1、2の相互連結部を介して、第2タンク2
の上部側に移動する第2の循環径路に変更される。この
第2循環径路に沿わせて循環させる運転、すなわち移送
運転の継続によって、両タンク1、2の貯湯水の置換が
行われる。つまり第2タンク2は内部の湯水を直接的に
加熱する加熱手段を備えていない湯溜め専用貯湯タンク
として構成されており、このタンク2内には、第1タン
ク1内の沸上げ湯を上記移送運転によって移送して貯溜
するようになされている。
さらに上記装置においては、上記した出湯タンクの切
換、沸上げ・移送運転の制御を行うために、各タンク
1、2の外壁面に、サーミスタ等より成る湯温センサが
取付けられている。まず第1タンク1における外壁面の
底部側に第1センサ21、上部側に第2センサ22が、また
第2タンク2における外壁面の底部側に第3センサ23、
中央部に第4センサ24、上部側に第5センサ25がそれぞ
れ取付けられている。これらの湯温センサ21〜25によっ
て、それぞれ各取付位置に応ずる水位での湯水の温度が
検出されるようになされており、次にこれらの検出温度
に基づく制御について説明する。なお第1タンク1内に
は、その底部側にさらに深夜ヒータ26が配設されてお
り、電力コストの安価な深夜電力を併用して、この第1
タンク1内の貯湯水の加熱を行い得るようにもなされて
いる。ます第2図中、27は各タンク1、2の底部に接続
されている排水配管、28・29は上記排水配管27に介設さ
れている手動式排水弁をそれぞれ示している。
第3図は上記装置の運転制御ブロック図であり、同図に
おいて、31は、上記貯湯タンクユニット内に設けられて
いる給湯制御装置を示している。この給湯制御装置31に
は、上記5個の湯温センサ21〜25が接続されると共に、
さらに台所等に設置されるリモコンボックス32が接続さ
れており、このリモコンボックス32は運転スイッチ33や
湯温設定スイッチ34等を備えている。上記給湯制御装置
31内には、ヒートポンプシステムにおけるヒートポンプ
運転制御装置35に加熱指令信号を出力することによっ
て、前記ヒートポンプ加熱運転を行わせる加熱運転制御
部36と、循環ポンプ14の作動と第2三方弁13の切換えを
制御する循環運転制御部37と、第1三方弁4の切換えを
制御する出湯タンク切換制御部38とが設けられており、
初めに、上記運転スイッチ33がONであることを前提に、
上記加熱運転制御部36と循環運転制御部37とが協同して
行う沸上げ・移送運転の制御について説明する。
まず第4図には、上記加熱運転制御部36での制御フロー
チャートを示しており、この加熱運転制御部36では、ス
テップS1で第1タンク1の底部側の第1センサ21での検
出温度T1を湯温設定スイッチ34での設定温度Dsと比較
し、またステップS2で第2三方弁13が切換作動中か否か
を判別する。上記T1がDsよりも低く、かつ第2三方弁13
が切換作動中でない場合に、ステップS1〜S3の繰返し処
理が行われ、この間、ステップS3でのヒートポンプ運転
制御装置35への加熱指令信号の出力状態が保持され、こ
れにより前記ヒートポンプ加熱運転が行われる。一方、
上記T1がDsを超えているとき、また第2三方弁13が切換
作動中のときには、それぞれステップS1及びステップS2
からステップS4を経る繰返し処理によって、ステップS4
での加熱指令信号の出力停止状態が保持され、これによ
りヒートポンプ加熱運転は停止される。
次に循環運転制御部35での制御について第5図を参照し
て説明する。
第5図のステップS11は、第2三方弁13をOFFに、すなわ
ち前記第1切換位置に維持する初期設定のステップであ
り、次のステップS12において、上記と同様に、第1セ
ンサ21での検出温度T1を設定温度Dsと比較する。T1がDs
よりも低いことが判別されると、次いでステップS13に
おいて、循環ポンプ14の作動を開始する。この時、加熱
運転制御36からヒートポンプ運転制御装置38への加熱指
令信号の出力も開始され、これにより前記した沸上げ運
転が開始される。この運転は、第1タンク1内の貯湯水
全体が設定湯温に達するまで、すなわちステップS14に
おいて、第1センサ21での検出温度T1が設定湯温Dsに達
したことが判別されるまで継続される。
上記T1がDsに達し、したがって第1タンク1内の沸上げ
を終了すると、加熱運転制御部36により、ヒートポンプ
加熱運転は停止される。一方、循環運転制御部35では、
ステップS15において、この時点での第2タンク2の底
部側の第3センサ23での検出温度T3を移送開始設定温度
(Ds−α)と比較する。T3が(Ds−α)よりも低い場
合、すなわち第2貯湯タンク2内の少なくとも底部側が
低温湯水の貯溜状態である場合には、ステップS16にお
いて、第2三方弁13をONにする切換信号を出力し、これ
により前記第2切換位置に切換えることによって、前記
移送運転を続けて行う。
この移送運転は、ステップS17における上記第3センサ2
3での検出温度T3と移送終了第1設定温度(Ds−β)と
の比較によって、第2タンク2内全体が高温湯の貯溜状
態となったことが判別されるまで、或いはこれにより先
に、ステップS18における第1タンク1の上部側の第2
センサ22での検出温度T2と移送終了第2設定温度(Ds−
γ)との比較によって、第1タンク1における先の沸上
げ湯のほぼ全量が第2タンク2側に移送されたことが判
別されるまで行われる。そしてこの移送運転の過程で、
第1タンク1の底部側には、第2タンク2側から低温湯
水が流入し、これにより第1センサ21での検出温度T1が
設定温度Dsよりも低下した時、加熱運転制御部36では第
2三方弁13の切換動作の完了を待って、加熱指令信号の
出力が再開され、したがってヒートポンプ加熱運転によ
る冷媒凝縮熱を付与しながら移送運転が継続される。
上記ステップS17或いはS18の判別条件が満足されて移送
運転を終了すると、次いでステップS19において、第2
三方弁13をOFFにする切換信号を出力し、第1切換位置
への切換を行った後、ステップS14に戻る処理を行う。
これにより、上記移送運転によって第2タンク2側から
第1タンク1に流入した低温湯に対する沸上げ運転が続
けて行われるが、この場合に、加熱運転制御部36側で
は、上記第2三方弁13の切換作動期間中、ヒートポンプ
加熱運転を一旦中断させる制御が行われる。
以降、第1タンク1内の湯の沸上げ運転を終了した段階
で、第2タンク2全体にすでに高温湯が貯溜されている
状態となるまで沸上げ運転と移送運転とが交互に行わ
れ、両タンク1、2全体が高温湯の貯溜状態となった時
に、ステップS14、S15からステップS20に移行し、循環
ポンプ14が停止される。
その後、ステップS12に戻る処理が行われることによっ
て、以降、湯の使用によって、第1温度センサ21での検
出温度T1が設定温度Dsよりも低くなったことがステップ
S12において新たに判別された場合、上記の処理が繰返
される。
このように、第2タンク2内に低温湯水が貯溜されてい
る場合、第1タンク1内の貯湯水に対する沸上げ運転に
続けて、循環ポンプ14の運転を継続したまま、移送運転
と再度の沸上げ運転との切換えが第2三方弁13の切換に
より行われる。ところで、このような切換に伴って、例
えば沸上げ運転から移送運転への切換時には、第1タン
ク1の底部に接続されている第1給水配管5と第1取水
管11内の湯水は流動状態から静止状態に変化する一方、
第2タンク2の底部に接続されている第2取水管12内、
及び第1、第2タンク1、2の各上部に接続されている
給湯配管7における相互連結部内の湯水は、静止状態か
ら流動状態に変化する。これらが急激な流速変化を伴う
切換がなされる場合には、いわゆるウォータハンマ(水
撃作用)等によるトラブルが生じることとなるため、上
記では、ステップS16及びS19における切換信号の出力時
における第2三方弁13の切換は、それまでの連通流路が
徐々に閉弁状態となった後、他方の閉状態の流路が徐々
に開状態へと変化するように、例えば30秒程度の時間を
かけて行われるように構成している。
そしてこのような第2三方弁13の切換作動中にヒートポ
ンプ運転を継続する場合には、前記したように、熱交換
器15での凝縮圧力の上昇を生じることとなるので、上記
では、第4図のステップS2において第2三方弁13が切換
作動期間中か否かを判別し、切換作動期間中はヒートポ
ンプ加熱運転を中断する制御を行っている。この判別は
例えば第2三方弁13に、その内部の切換弁体の位置を検
出するリミットスイッチを取付け、第1切換位置、或い
は第2切換位置に応ずる位置信号のいずれもが入力され
ていない場合を第2三方弁13の切換作動中として判別す
るように構成することができる。
このように上記においては、沸上げ運転と移送運転とを
交互に繰返す場合に、移送運転中にも極力ヒートポンプ
加熱運転を継続することによって、貯湯水全体をより迅
速に沸上げることを可能にすると共に、第2三方弁13の
切換作動中を検出してこの間はヒートポンプ運転を中断
するように制御しているので、従来、凝縮圧力の異常上
昇による強制停止を生じた後、正常圧力状態への復帰を
待って運転の再開が行われていた場合に比べてヒートポ
ンプ加熱運転の停止時間が少なくなり、より短時間での
沸上げが行われると共に、安定した運転状態を維持し得
るものとなっている。
なお上記出湯タンク切換制御部37では、第1タンク1の
上部側の第2センサ22での検出温度を出湯基準温度と比
較し、この出湯基準温度よりも高い場合には、第1タン
ク1を出湯タンクとし、上記出湯基準温度よりも低い場
合、すなわち第1タンク1内に高温湯が充分にない場合
には、続いて第2タンク2の上部側の第5センサ25での
検出温度を出湯基準温度と比較し、この出湯基準温度を
超えていることを確認して、出湯タンクを第2タンク2
とする切換えを第1三方弁4によって行う。すなわち第
1タンク1側を優先的に出湯タンクとして選択する制御
を行い、この第1タンク1側から高温湯の出湯ができな
い場合にのみ、第2タンク2側に切換える。この場合に
第2タンク2側にも高温湯がない場合には、第1タンク
1を出湯タンクとして選択し、上記沸上げ運転を行いな
がらこの第1タンク1から出湯させる制御を行うように
している。
以上、この考案の具体的な実施例についての説明を行っ
たが、この考案は上記実施例に限定されるものではな
く、この考案の範囲内で種々の変更が可能であり、例え
ば上記実施例においては、第4図のステップS2、S4で切
換時制御手段41を構成しているが、同様の機能を有する
その他の構成とすることができる。また回流配管の流入
端、流出端双方をそれぞれ切換弁を介して第1、第2タ
ンクに接続して、両タンク内の貯湯水を独立に上記回流
配管を通して加熱する等のその他の構成とすることも可
能である。
(考案の効果) 上記のようにこの考案のヒートポンプ式給湯装置におい
ては、切換弁の切換作動の期間、ヒートポンプシステム
の運転を中断する制御を行うことによって、給湯加熱用
熱交換器での圧力上昇を生じさせずに切換が行われるの
で、従来、高圧異常上昇によって強制的な停止を生じて
いた場合に比べて、より安定した運転状態を維持するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の機能ブロック図、第2図はこの考案
の一実施例におけるヒートポンプ式給湯装置の貯湯タン
クユニットの構成模式図、第3図は上記装置の運転制御
ブロック図、第4図は上記装置における加熱運転制御で
なされる制御フローチャート、第5図は上記装置におけ
る循環運転制御部でなされる制御フローチャートであ
る。 1……第1貯湯タンク、2……第2貯湯タンク、3……
給水配管、7……給湯配管、10……回流装置、13……第
2三方弁(切換弁)、14……循環ポンプ、15……給湯加
熱用熱交換器、31……給湯制御装置(運転制御手段)、
41……切換時制御手段。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】給水配管(3)と給湯配管(7)との間に
    第1貯湯タンク(1)と第2貯湯タンク(2)とを並設
    し、またヒートポンプシステムにおける給湯加熱用熱交
    換器(15)と循環ポンプ(14)との介設された回流配管
    (10)を上記第1貯湯タンク(1)と第2貯湯タンク
    (2)とに接続すると共に、上記回流配管(10)に、上
    記循環ポンプ(14)を作動して上記給湯加熱用熱交換器
    (15)を介して回流する湯水の上記第1貯湯タンク
    (1)と第2貯湯タンク(2)側での径路を切換えるた
    めの切換弁(13)を介設し、上記第1貯湯タンク(1)
    と第2貯湯タンク(2)とに加熱湯を貯溜すべく上記給
    湯加熱用熱交換器(15)を凝縮器として機能させるヒー
    トポンプシステムの運転と上記循環ポンプ(14)の運転
    と上記切換弁(13)の切換制御とを行う運転制御手段
    (31)を設けて成るヒートポンプ式給湯装置であって、
    さらに上記ヒートポンプシステムと循環ポンプ(14)と
    の運転中における上記切換弁(13)の切換作動の期間、
    上記ヒートポンプシステムの運転を中断する切換時制御
    手段(41)を上記運転制御手段(31)が備えていること
    を特徴とするヒートポンプ式給湯装置。
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