JPH0718917U - 道路及び鉄道用複合輸送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 僅かの人手で操作でき、特別な道路用車輛を
必要とせず、鉄道輸送中に大きな積荷容積を有し、そし
て既存の鉄道用及び即ち道路用の輸送用装置と直接組み
合わせることができる輸送装置を提供する。 【構成】 本考案の道路及び鉄道用複合輸送装置は、自
動車輛と積荷運搬車と機関車を用いるもので、２台の積
荷運搬車例えばセミトレーラーの組のフレームを１台の
ボギーの助けをかりて連結して貨物列車を形成すること
ができることを特徴とする。一列車単位全体は単一の機
関車と自動車輛の車輪を用いずにそれぞれ１台のボギー
の助けをかりて直接的に連結されている積荷運搬車だけ
からなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動（推進）車輛、積荷運搬車、及び機関車を用いる道路及び鉄道 用複合輸送システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】

かかる輸送システムは公知である；これらは短い輸送距離に対する道路輸送の 利点と長い輸送距離に対する鉄道輸送の利点を複合させることを主たる目的とす る。慣習的に、これは二つ異なる原理を用いて実施されている。これらの既知の 原理の一つは、貨車にトラックトレーラー装置（リグ）全体を積載することであ る。ここでは、貨車は各２台の車輛間に通行可能なブリッジと積み込んだ装置を 定位置に保持する装置だけを必要とするに過ぎぬ。この方法は比較的少ない付加 的な技術的支出しか必要としないが、装置例えばセミトレーラートラックの動力 部が鉄道輸送の間は他の目的に利用できないという重大な欠点がある。

【０００３】 この欠点は、シヤシの無い積荷運搬車だけ一例えばコンテナ又は互換性の構造 物、を鉄道車輛に積載して鉄道で輸送した場合には避けることができる。然し、 これは垂直方向の再積載を伴い、それはクレーン設備が必要であることを意味す る。更に、かかる設備はしばしば小さな貨物駅では利用できないかあるいはかか る設備の能力がピークの取扱い時に対して充分では無い。

【０００４】 この欠点を克服するために、西ドイツ特許公開第１，９２２，３４３号は、車 輛トレーラー・ボデー積込用の車輛（上）設備を使用している。然しこのシステ ムは、各シヤシ・フレームが積込装置−例えば装置ビームの形で、互換性構造物 の輪郭の外側に伸びているもの、及びブームに対する高い積載能での積込のサポ ートを備えている必要があるため、極めて複雑で高価である。これは工学的観点 からみて極めて複雑であるばかりでなく、積荷のスペースをかなり犠牲にするこ とを強制する。

【０００５】 現在迄のすべての装置（システム）が甘受している更なる欠点は鉄道車輛上で の積荷面積の低い利用率である。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

従って本考案は公知の輸送システムに付随する欠点を克服することを目的とし 、特にそれを操作するのに僅かの人手しか必要とせず、道路車輛に大きな変更を 何も必要とせず、鉄道輸送中に利用できる大きな積荷容積を提供し、そして既存 の鉄道用及び非鉄道用（即ち道路用）輸送用装置と直接組み合わせることができ る輸送装置の提供に関する。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上述の問題点の解決は、本明細書中で開示している、２台の積荷運搬車例えば セミトレーラーの組のフレームを１台のボギーの助けをかりて連結して貨物列車 を形成することができることを特徴とする自動車輛及び積荷運搬車及び機関車を 用いる種類の輸送装置より成る。従って一列車単位全体は単一の機関車と自動車 輛の車輪を用いずにそれぞれ１台のボギーの助けをかりて直接的に連結されてい る積荷運搬車だけからなる。積荷運搬車の間の距離は２台の従来型の貨車の間の 標準的距離にほぼ対応しているので、列車の長さに対してこの輸送システムの容 積は極めて大きい。

【０００８】 例えばセミトレーラーを積込むのに何も特別の積込み設備又はクレーンを必要 としない。セミトレーラーの後部をボギーの上に置く必要があるだけである。セ ミトレーラー支えの位置を下げた後では、セミトレーラートラック（牽引車）を 連結されていたセミトレーラーから取り外して走り去らせることができる。最後 に追加のボキーをセミトレーラー・フレームの前部の下で高くすることができる 。

【０００９】 好ましくは、ボギーはそれぞれ２個のリフト型軸継手を備えている。該軸継手 は積荷運搬車上の対応する取付け装置とかみ合う構造で、そして好ましくは空気 的に操作される。該軸継手は固定可能な、圧縮空気ベロー駆動のリフト型スウイ ングアームを有しそして、積荷運搬車のフレームの対応する穴とかみ合うスイベ ル（自在）ピンも備えることができる。

【００１０】 たやすくボギー上に積荷運搬車を整列させるために積荷運搬車の前部に、積荷 運搬車を軌道上に保持するための、好ましくは地面の高さにある軌道用車輛を持 った伸長可能な又はヒンジ付きの支えが設けられている。

【００１１】 一変更態様として、積荷運搬車はボギー上でブレーキを操作するために、運搬 車を縦方向に走りそしてボギーのブレーキラインと連結できるブレーキラインを 有していても良い。更にボギー及び積荷運搬車フレームは水平方向で適切に整列 させるのを容易にするために取付け接合部を設けることもできる。

【００１２】

【実施例】

添付図面に示した代表的な構造を利用して本考案を更に説明する。

【００１３】 本考案の輸送装置は、例えば本質上セミトレーラー・トラクター（牽引車）１ 、セミトレーラー２、（１台の）機関車３、及び個々の積荷運搬車例えばセミト レーラー２をそれぞれ直接的に相互に連結するボギー４より成る。各ボギーはフ レーム５、及び少なくとも２対の在来型の車輪の組６並びに２個のリフトアーム ８を有し、−各アーム８は圧縮空気ベロー７により作動され−該リフトアームは それぞれセミトレーラー２のフレーム１０上の穴９とかみ合うスイベル（自在） ピン１１を有している。ボギー５のフレームは在来の鉄道車輪装置例えばバンパ ー、ブレーキ、及び連結器並びにリフトアーム作動用の圧縮空気だめを、ボギー からボギーへと走っている連続ブレーキラインが無い場合でも、有する。

【００１４】 ブレーキライン１３はボギーからボギーへとセミトレーラー・フレーム１０に 沿って走っている。これらのブレーキラインは（図示されていない）ボギー４上 のブレーキラインに連結することができる。更に２本の伸長し得る支え１４がセ ミトレーラー・フレーム１０上にある。該支えはセミトレーラー保持用の、特に 積込み場所におろした時に軌道（レール）１６上にセミトレーラーを保持するた めの軌道用車輪１５を有する。積荷運搬車シヤシをそのタイヤ１７と共に持ち上 げることができる様に鎖ベルトをアクスルと積荷運搬車の間に配置できる。この 鎖ベルトはリフトアーム８を経て圧力をかけることができ、それによってシヤシ をフレーム１０に対して保持する。

【００１５】 通常、一列車を編成するのに充分な数のセミトレーラーが集まる迄は、積込み までの間、支え１４を伸ばしてセミトレーラーを駐車させておく。次に１台のセ ミトレーラー２をセミトレーラー・トラクター１に連結して軌道地域１６を、セ ミトレーラーの後部が正しくボギー４のリフトアーム８の上に位置して、そして セミトレーラー・フレーム１０の接合止め金具（図示せず）とボギー４とが相互 にぶつかる迄、後進させる。従来型のシヤシフレーム５及び車輪組６が使用され た時にはボギーとセミトレーラーの後部との間に充分なクリアランスがあるので この作業は本質的に可能である。

【００１６】 支え１４を伸ばした後は、セミトレーラー２はその軌道用車輪１５によってレ ール１６上に、そしてその道路用車輪１７によって物地面上に支えられている、 従ってセミトレーラー・トラクター（牽引車）１を外して走り去らせることがで きる。次に機関車３が、その支え１４及び軌道用車輪１５及びその道路用車輪に よってそれぞれ支えられているセミトレーラー２の前部の下の適切な位置にボギ ーを運んでくる。ボギー４の両側の圧縮空気ベロー７をセミトレーラー２の前部 及び後部の下で作動させた時に、リフトアーム８が、その旋回支軸ピン１１がセ ミトレーラー・フレーム１０の前部及び後部の開口９とかみ合う迄且つセミトレ ーラーをその軌道用車輪１５及びその道路用車輪１７に対して必要な最低地上高 −例えば２００ｍｍ持ち上げる迄、揺れ上がる。

【００１７】 すると、新たに配置したボギー４の前半分は、トラクター１によってその場所 まで運んできてある次のセミトレーラー２の後部を受け入れる準備が完了してい る。このやり方で、一列車単位が次第に僅か１台のトラクターの助けを用いて編 成される。該列車単位の大きな容積は様々の積荷運搬車の末端間の僅かな間隔− 例えば、３００ｍｍ、に起因する。到着地で、積荷運搬車は上述と逆の順序で再 びばらばらに分けられる。次に従来の自動車輪−例えばトラック・トラクターに よって輸送されてゆく。

【００１８】 同様な方法によって、それぞれの運搬車輛がスイベル・ピン穴に対応する取付 部を前部及ひ後部に備え、且つボギーに対して必要な後部クリアランスを有して いる限りは、他の積荷運搬車、例えばコンテナ及び互換性の構造物をセミトレー ラーの様に使用できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による列車単位の側面図。

【図２】Ａは本考案の１台のボギーで連結された２台の
セミトレーラーの側面図。Ｂは連結前のセミトレーラー
の側面図。

【図３】図２のボギー拡大図。

【図４】ボギーにセミトレーラーを積載する方法を示す
略図。

Claims (8)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車輛（１）、積荷運搬車（２）及び
   機関車（３）を用いる道路及び鉄道用複合輸送装置であ
   って、積荷運搬者どうしがそれらのフレーム（１０）と
   ボギー（４）により連結して貨物列車を形成してなる輸
   送装置。
2. 【請求項２】 ボギー（４）に、それぞれ積荷運搬者
   （２）の取付装置（９）とかみ合う２個のリフト型軸継
   手（８，１１）を備えた請求項１記載の輸送装置。
3. 【請求項３】 リフト型軸継手（８，１１）を圧縮空気
   ベロー（７）に駆動させる請求項２記載の輸送装置。
4. 【請求項４】 リフト型軸継手（８，１１）が固定可能
   なリフト型スウイングアーム（８）を有する請求項２又
   は３記載の輸送装置。
5. 【請求項５】 リフト型スウイングアーム（８）に積荷
   運搬車（２）の穴（９）とかみ合うスイベルピン（１
   １）を設けた請求項４記載の輸送装置。
6. 【請求項６】 積荷運搬車（２）の伸長可能な支え（１
   ４）に軌道用車輪（１５）を備えた請求項１乃至５のい
   ずれか１項に記載の輸送装置。
7. 【請求項７】 積荷運搬車（２）がボギー（４）上での
   ブレーキ操作用のブレーキライン（１３）を有する請求
   項１乃至６のいずれか１項に記載の輸送装置。
8. 【請求項８】 取付け接合部をボギー（８）及び積荷運
   搬車フレーム（１０）に設けた請求項１乃至７のいずれ
   か１項に記載の輸送装置。