JPH07188647A - 廃液の処理剤および処理方法 - Google Patents

廃液の処理剤および処理方法

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JPH07188647A
JPH07188647A JP33222293A JP33222293A JPH07188647A JP H07188647 A JPH07188647 A JP H07188647A JP 33222293 A JP33222293 A JP 33222293A JP 33222293 A JP33222293 A JP 33222293A JP H07188647 A JPH07188647 A JP H07188647A
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JP
Japan
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waste liquid
water
agent
oil
treating
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JP33222293A
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English (en)
Inventor
Haruo Iwasa
治夫 岩佐
Koji Ota
幸次 大田
Toshiyuki Imai
利行 今井
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Asahi Kagaku Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Asahi Kagaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 含油廃液を取扱い易いゲル状固形物にする。 【構成】 カチオン性ポリマ1重量部と吸水性ポリマ2
〜30重量部とから成る含油廃液の処理剤および該処理
剤を含有廃液に対し1〜50%(重量)添加する含油廃
液の処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油分を含有する廃液の
処理剤および処理方法に関し、特に該廃液が少量の場
合、これをゲル化して取扱を容易にする処理剤および処
理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、精密機械部品の洗浄には、フロン
やトリクロロエタンなどの有機溶剤が使用されてきた
が、これらの有機溶剤はオゾン層破壊などの問題があ
り、現在はその使用が規制される方向にある。そこでこ
れらの有機溶剤の代替品として水系洗浄剤が用いられよ
うとしている。しかし水系洗浄剤が用いられる場合、油
を含有した廃液が生じる。
【0003】従来用いられている含油廃水の処理方法と
しては、油水分離、活性炭吸着、凝集沈殿などの湿式処
理による方法と、吸水ポリマ、砂、ベントナイト、パル
プ、オガクズ、紙くずなどに吸着固化して燃焼処理した
り埋立て処理する方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記湿式
処理法は、専用の処理設備が必要であり、操作が煩雑な
ため専門の操作員が必要となる。このため大量の処理液
を処理するには適するが、少量の処理液を処理するのは
コスト高となるという問題がある。
【0005】これに対し、固化処理する方法は、少量の
廃液を処理するのに適する方法であるが、従来の処理剤
は、多量に投入しなければ処理できずコスト高となった
り、固化処理物が水をゲル化するが油は固まらず、全体
としてベトついて取扱が困難であるなどの問題がある。
【0006】本発明の目的は、含油廃液を固化処理する
に際し、比較的少量の添加で取扱容易な処理物が得られ
る処理剤および処理方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、カチオン性ポ
リマ1重量部と吸水性ポリマ2〜30重量部とから成る
ことを特徴とする廃液の処理剤である。
【0008】また本発明は、油分を含有する廃液に請求
項1の処理剤を廃液に対し、1〜50%(重量)添加
し、該廃液をゲル化させることを特徴とする廃液の処理
方法である。
【0009】また本発明は、油分を含有する廃液にまず
カチオン性ポリマを添加し、次に吸水性ポリマを添加
し、該廃液をゲル化させることを特徴とする廃液の処理
方法である。
【0010】また本発明は、油分を含有する廃液に予め
無機または有機のフィラーを、前記処理剤またはカチオ
ン性ポリマと吸水性ポリマとの合計量の5〜50%(重
量)分散させることを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明者らは、前記問題を解決するため鋭意研
究を進めた結果、従来用いられていた吸水性ポリマにカ
チオン性ポリマを添加することによって本発明を完成す
るに至った。
【0012】本発明に従えば、吸水性ポリマにその1/
2〜1/30(重量)のカチオン性ポリマを添加するこ
とを特徴とする。
【0013】本発明において使用される吸水性ポリマと
しては、でんぷん−アクリル酸グラフト重合物、セルロ
ース−アクリル酸グラフト重合物、ポリアクリル酸およ
びそのナトリウム塩、ポリアクリルアミド、ポリメタク
リル酸およびそのナトリウム塩、ポリメタクリルアミド
などのアクリル系重合体などが例示される。
【0014】また、カチオン性ポリマとしては、アミノ
アルキル(メタ)アクリレート4級塩重合体、ポリアミ
ノメチルアクリルアミドの塩または4級塩、キトサンの
酢酸塩、ポリアミンスルホン、ポリアリルアミン塩酸塩
などが例示される。
【0015】これらの吸水性ポリマとカチオン性ポリマ
とは、予め混合した状態で廃液に添加してもよく、先に
カチオン性ポリマを添加し、その後吸水性ポリマを添加
してもよい。これは逆に吸水性ポリマを先に添加する
と、これが先に水を吸収して固まり、後からカチオン性
ポリマを加えても混ざらないためである。またカチオン
性ポリマは、殺菌作用があり、これを含む処理物は、腐
敗による悪臭の発生を防止する作用や感染性の菌体を死
滅させる作用もあり、病院の廃水処理にも好適に用いら
れる。
【0016】吸水性ポリマとカチオン性ポリマの混合比
率は、重量比で2/1〜30/1、好ましくは、5/1
〜15/1である。この範囲で処理物は、コンニャク状
となり、ベトつきがなく取扱が容易となる。吸水性ポリ
マがこれより多い比率では、軟らかくベトついた固形物
となり、逆に、カチオン性ポリマがこれより多い比率で
は、ベトつきはないが軟らかい固形物となり、いずれも
取扱い難い状態のものとなる。
【0017】上記の処理剤の廃液に対する添加量は、処
理廃液によって異なるが、1〜50%(重量)、好まし
くは2.5〜30%、さらに好ましくは5〜10%であ
る。1%未満では効果がなく、50%を越える投入は差
支えないが、効果の上昇は期待はできず、経済的でな
い。
【0018】廃液によっては、上記の処理剤の添加前
に、無機または有機のフィラーを予め廃液に分散させる
ことが好ましい。これらのフィラーの分散によって処理
剤の添加量を減らすとともに、生じた処理物の硬さをよ
り取扱い易いものとする効果がある。フィラーの分散量
は、処理廃液、用いるフィラーによって異なるが、後で
添加する処理剤の量の5〜50%(重量)である。5%
未満では、処理剤を減少できる効果がなく、50%を超
えると固形物が脆くなって取扱が困難となる。
【0019】上記によって本発明で使用される無機また
は有機のフィラーとしては、珪藻土、ゼオライト、シリ
カゲル、炭酸カルシウム、活性炭、オガクズ、パルプ、
カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコールな
どが例示される。
【0020】本発明の処理剤によって処理するのが好ま
しい廃液は、水中の油含有量が0.1〜数十%(重量)
程度のものまたは油中に数十%の水を含むものである。
また水系洗浄剤として界面活性剤を含む廃液も好適に処
理される。
【0021】
【実施例】以下、実施例でもって本発明をより具体的に
説明する。以下の実施例で用いた吸水性ポリマおよびカ
チオン性ポリマは、代表的なものであり、本発明はこれ
に限定されるものではない。
【0022】実施例1〜5 10%(重量)の界面活性剤を含む洗浄液で金属製品に
付着した油を除去した後の廃液を試験廃液とし、吸水性
ポリマとして、サンウエットIM−5100P、カチオ
ン性ポリマとしてカチオンC−022MP(いずれも三
洋化成株式会社製 商品名)を使用し、これらを表1に
示す割合で混合した混合処理剤を作製し、この処理剤を
試験廃液に対して5%(重量)添加し、処理物の硬さと
ベトつきについて評価を行った。結果を表1に示す。
【0023】比較例1〜3 実施例1〜5と同じ試験廃液と混合処理剤とを使用し、
同一量の処理剤を試験廃液に添加し、処理物の硬さとベ
トつきにつき評価を行った。ただし、吸水性ポリマとカ
チオン性ポリマの混合割合は、本発明の範囲外とした。
結果を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】評価方法 (1)処理物の硬さ ガラスビーカに廃液1リットルを採り、これに所定量の
処理剤を添加して固化させる。得られた処理物の上に2
00gの分銅を載せ、分銅のメリ込み量を測定し、mm
単位で表示する。
【0026】 評点 × 軟らかすぎる >5mm △ 軟らかい 2〜5mm ○ 適度な硬さである <2mm (2)処理物のベトつき 上記処理物100gを手で握った時の感触で表示する。
【0027】 評点 × 流動性がありベトつく(アラビアノリ状) △ やや流動性はあるがベトつかない(ゼリー状) ○ 非流動性でありベトつかない(コンニャク状) 実施例6〜11 実施例1〜5と同じ試験廃液と混合処理剤とを使用し、
同様の評価を行った。ただし吸水性ポリマとカチオン性
ポリマの混合割合は、10/1に固定し、試験廃液への
混合処理剤の添加量を表2に示す量とした。結果を表2
に示す。
【0028】比較例4,5 実施例6〜11と同じ試験廃液と、混合処理剤とを使用
し、同様の評価を行った。ただし試験廃液に対する処理
剤の添加量を本発明の範囲外とした。結果を表2に示
す。
【0029】
【表2】
【0030】実施例12〜16 実施例1〜5と同じ試験廃液に表3に示す種類と量のフ
ィラーを予め分散させ、これに実施例6〜11と同じ混
合処理剤を2.5%(重量)添加し、処理物の硬さとベ
トつきについて評価を行った。結果を表3に示す。
【0031】比較例6,7 実施例12〜16と同じ試験廃液、フィラー、混合処理
液を用いて同様の評価を行った。ただし、試験廃液に予
め分散させたフィラーの量は本発明の範囲外とした。結
果を表3に示す。
【0032】
【表3】
【0033】表1〜表3の結果から、本発明の処理剤を
本発明の方法で含油廃液に用いれば、ベトつきのない適
度な硬さの取扱い易い処理物(ゲル化物)を得ることが
できる。本発明の範囲外の処理剤の使用や、本発明の処
理剤であってもその使用法が本発明の範囲外であると、
ベトついたり、硬さが不適当であったり、脆かったりし
て、取扱い難い処理物しか得られないことが解る。
【0034】本実施例では、界面活性剤を含んだ水系洗
浄液に油を含んだ廃液の処理について例示したが、これ
に限定されるものでなく、含水した廃油や病院廃水など
にも好適に使用できる。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、油
を含む廃液をベトつきのない適度な硬さの処理物として
取扱を容易にできる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カチオン性ポリマ1重量部と吸水性ポリ
    マ2〜30重量部とから成ることを特徴とする廃液の処
    理剤。
  2. 【請求項2】 油分を含有する廃液に請求項1の処理剤
    を廃液に対し、1〜50%(重量)添加し、該廃液をゲ
    ル化させることを特徴とする廃液の処理方法。
  3. 【請求項3】 油分を含有する廃液にまずカチオン性ポ
    リマを添加し、次に吸水性ポリマを添加し、該廃液をゲ
    ル化させることを特徴とする廃液の処理方法。
  4. 【請求項4】 油分を含有する廃液に予め無機または有
    機のフィラーを、前記処理剤またはカチオン性ポリマと
    吸水性ポリマとの合計量の5〜50%(重量)分散させ
    ることを特徴とする請求項2または請求項3記載の廃液
    の処理方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1035091A1 (de) * 1999-03-08 2000-09-13 STOCKHAUSEN GmbH & CO. KG Lager- und transportfähige pflanzliche Rückstände aus der Ölgewinnung
EP1035092A3 (de) * 1999-03-08 2001-11-14 STOCKHAUSEN GmbH & CO. KG Mischung aus einem pflanzlichen Rückstand und einem wasserabsorbierenden Polymerisat
JP2005003637A (ja) * 2003-06-16 2005-01-06 Yokogawa Electric Corp カートリッジ内の廃液処理方法およびその方法を用いた診断用カートリッジ

Cited By (4)

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US6444730B1 (en) 1999-03-08 2002-09-03 Stockhausen Gmbh & Co. Kg Mixture of a vegetable residue and a water-absorbing polymer product
JP2005003637A (ja) * 2003-06-16 2005-01-06 Yokogawa Electric Corp カートリッジ内の廃液処理方法およびその方法を用いた診断用カートリッジ

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