JPH07188139A - アミド化合物 - Google Patents

アミド化合物

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JPH07188139A
JPH07188139A JP32849593A JP32849593A JPH07188139A JP H07188139 A JPH07188139 A JP H07188139A JP 32849593 A JP32849593 A JP 32849593A JP 32849593 A JP32849593 A JP 32849593A JP H07188139 A JPH07188139 A JP H07188139A
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JP
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ethyl
amino
compound
propyl
formula
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JP32849593A
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English (en)
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Tateshi Osawa
澤 立 志 大
Toyoo Nakao
尾 豊 男 中
Akira Adachi
立 晃 足
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Kirin Brewery Co Ltd
Original Assignee
Kirin Brewery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クラスIII の抗不整脈作用を有する新規化合
物を提供することを目的とする。 【構成】 本発明の新規化合物は、次式〔I〕で表わさ
れるアミド化合物および薬学的に許容されうるその塩を
構成とする: 【化1】 〔式中、Xは、NO、NHSOMe、NHAcおよ
びハロゲンを表わし、Rは、炭素数1−5の低級アルキ
ル基を表わし、Zは、Oまたは単結合を表わし、Yは、
NO、NHSOMeおよびハロゲンを表わす。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の背景
【産業上の利用分野】本発明は、心筋梗塞、心不全など
の心疾患に伴って起こる不整脈に対して有効なクラスII
I 抗不整脈薬として期待されうるアミド化合物に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】不整脈は、心筋梗塞や心不全のような心
臓疾病に伴い発生することが多く、重篤な場合には、心
室頻拍、心室細動に至り、突然死を引き起こすことも知
られている。現在、いろいろな抗不整脈薬が臨床の場で
用いられているが、満足しうる効果と高い安全性の双方
を有している薬剤は、未だ得られていない。ボーンウィ
リアムス(Vaughan-Williams)の分類によれば、クラス
I抗不整脈薬は、活動電位の最大立ち上り速度(Vmax
)の選択的な阻害を引き起こすナトリウムチャンネル
ブロッカーであるとされているが、これらは、心室細動
の予防に対する効果は十分でなく、また安全面において
も心筋収縮力を抑制し易い上に、伝導抑制による催不整
脈作用が問題となっている。最近発表されたCardiac Ar
rhythmia Suppression Trial Study (ニューイングラ
ンド ジャーナル オブ メディスン,1989,32
,406)によれば、クラスIcに分類される抗不整
脈薬は、プラセボに比較して死亡率を高めたと報告され
ている。
【0003】クラスIIおよびIVにそれぞれ分類されるβ
‐アドレノ受容体遮断薬およびカルシウムブロッカー
は、ある種の不整脈には有効だがその適応範囲はせま
く、また、心臓機能を低下させる性質を有しているた
め、心臓に器質的疾患のある患者にとっては禁忌である
という欠点を有している。安全性については、これらは
クラスI抗不整脈薬よりも一般的に高いとされている。
【0004】一方、クラスIII 抗不整脈薬は、深刻なV
max の低下を起こさず活動電位持続時間(APD)を選
択的に延長させ、有効不応期(ERP)も延長させうる
薬物である。この分類の薬剤で公知のものは多くなく、
例えば、ソタロール(sotalol )、アミオダロン(amio
darone)などが知られているだけである。ソタロールは
この分類に属するとされていても、心機能を低下させる
クラスIIの作用も有しているので、心臓機能の低下して
いる人や感受性の高い患者にとっては禁忌の場合があ
る。アミオダロンもその効果についての報告はあるが、
副作用が強いので、その使用は限定されている。これら
に対して純粋なクラスIII 抗不整脈薬は、クラスIに見
られるような活動電位阻害による心筋機能低下、あるい
は不整脈の誘発も少ないほか、心室細動の予防にも有効
であると考えられており、この面からもクラスIII に分
類される抗不整脈剤の開発が要望されている。
【0005】発明の概要
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の要望
に答えうるクラスIII の抗不整脈作用を有する新規化合
物を提供することを主たる目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、特定の構造を
有するアミド化合物および薬学的に許容されうるその塩
によって上記目的を達成させたものである。すなわち、
本発明の化合物は、次式〔I〕で表わされるアミド化合
物および薬学的に許容されうるその塩である。
【化2】 〔式中、Xは、NO、NHSOMe、NHAcおよ
びハロゲンを表わし、Rは、炭素数1−5の低級アルキ
ル基を表わし、Zは、Oまたは単結合を表わし、Yは、
NO、NHSOMeおよびハロゲンを表わす。〕 本発明は、上記の化合物の抗不整脈薬としての用途にも
関する。すなわち、本発明による抗不整脈薬は、上記の
アミド化合物および薬学的に許容されうるその塩の1種
またはそれ以上を有効成分として含むものである。
【0007】発明の具体的説明 アミド化合物およびその塩 本発明によるアミド化合物は、次式〔I〕で表わされる
ものである。
【化3】
【0008】また、式〔I〕で表わされる化合物は、塩
基性の窒素原子を有しているので、この位置における酸
付加塩があり得る。酸付加塩を形成しうる酸としては、
薬学的に許容されうるもの、例えば塩酸、硫酸等の無機
酸、およびクエン酸、マレイン酸、フマル酸、安息香
酸、コハク酸、酢酸、酒石酸等の有機酸をあげることが
できる。従って、式〔I〕で表わされる化合物の薬学的
に許容されうる塩も本発明の化合物の範囲内のものであ
る。
【0009】本発明の化合物のうち特に好ましい化合物
の例としては、次に示すものがあげられる。なお、末尾
の( )中に対応する実施例を付記してある。 ・N‐〔3‐〔N‐エチル‐N‐〔2‐(4′‐ニトロ
フェニル)エチル〕アミノ〕プロピル〕‐4‐ニトロベ
ンズアミド(例1) ・N‐〔3‐〔N‐エチル‐N‐〔2‐(4′‐メタン
スルホニルアミノフェニル)エチル〕アミノ〕プロピ
ル〕‐4‐ニトロベンズアミド(例2) ・N‐〔3‐〔N‐エチル‐N‐〔2‐(4′‐ニトロ
フェニル)エチル〕アミノ〕プロピル〕‐4‐アセチル
アミノベンズアミド(例3) ・N‐〔3‐〔N‐エチル‐N‐〔2‐(4′‐メタン
スルホニルアミノフェニル)エチル〕アミノ〕プロピ
ル〕‐4‐メタンスルホニルアミノベンズアミド(例
4) ・N‐〔3‐〔N‐エチル‐N‐〔2‐(4′‐ニトロ
フェニル)エチル〕アミノ〕プロピル〕‐4‐メタンス
ルホニルアミノベンズアミド(例5) ・N‐〔3‐〔N‐エチル‐N‐〔2‐(4′‐ニトロ
フェノキシ)エチル〕アミノ〕プロピル〕‐4‐ニトロ
ベンズアミド(例6) ・N‐〔3‐〔N‐エチル‐N‐〔2‐(4′‐クロロ
フェニル)エチル〕アミノ〕プロピル〕‐4‐メタンス
ルホニルアミノベンズアミド(例7) ・N‐〔3‐〔N‐エチル‐N‐〔2‐(4′‐クロロ
フェニル)エチル〕アミノ〕プロピル〕‐4‐ニトロベ
ンズアミド(例8) ・N‐〔3‐〔N‐エチル‐N‐〔2‐(4′‐ニトロ
フェニル)エチル〕アミノ〕プロピル〕‐4‐ブロモベ
ンズアミド(例9) ・N‐〔3‐〔N‐エチル‐N‐〔2‐(4′‐ニトロ
フェニル)エチル〕アミノ〕プロピル〕‐4‐クロロベ
ンズアミド(例10) ・N‐〔3‐〔N‐エチル‐N‐〔2‐(4′‐ニトロ
フェニル)エチル〕アミノ〕プロピル〕‐4‐フロロベ
ンズアミド(例11) ・N‐〔3‐〔N‐エチル‐N‐〔2‐(4′‐フロロ
フェニル)エチル〕アミノ〕プロピル〕‐4‐ニトロベ
ンズアミド(例12)
【0010】アミド化合物の製造 式〔I〕で表わされる本発明の化合物は、多数の反応経
路により製造されうるが、例えば以下のA)およびB)
の反応経路によって製造することができる。 反応経路A) この経路は、一般的に次の様に示される。
【化4】 この製法は、酸クロリド体(1)とアミン体(2)の縮
合反応である。この反応は、種々の非プロトン性溶媒、
例えば塩化メチレン、クロロホルム、テトラヒドロフラ
ン、ジメチルホルムアミド等の中で種々の塩基、例えば
トリエチルアミン、ピリジン、ジメチルアミノピリジン
等の存在下で0°〜室温にて行なうことにより達成する
ことができ、化合物〔I〕を得る。生成物は、常法によ
り単離精製する。
【0011】反応経路B) この経路は、一般的に次の様に示される。
【化5】 この製法は、カルボン酸(3)およびアミン体(2)と
の縮合反応である。この反応は、種々の非プロトン性溶
媒、例えば塩化メチレン、クロロホルム、ジメチルホル
ムアミド、テトラヒドロフラン、アセトニトリル等の中
で、縮合剤として、例えば塩酸1‐エチル‐3‐(3′
‐ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(好まし
い)、1,3‐ジシクロヘキシルカルボジイミド、2‐
クロロ‐1‐メチルピリジニウムイオダイド、N‐ヒド
ロキシスクシンイミド、N‐ヒドロキシベンゾトリアゾ
ール等を用い、さらに必要に応じて種々のアミン、例え
ばトリエチルアミン、ピリジン、ジメチルアミノピリジ
ン等を使用することにより0°〜100°にて実施し、
化合物〔I〕を得る。生成物は、常法により単離精製す
る。ここにおいて、原料であるアミン体(2)は、多数
の方法により合成されうるが、代表的な例を示せば以下
の通りである。
【化6】 この合成法は、三工程から成っており、第一の工程は、
アミン体(4)とブロミド体(5)の縮合反応である。
この反応は、種々の非プロトン性溶媒、好ましくは、ジ
メチルホルムアミド、アセトニトリル中で炭酸カリウ
ム、炭酸ナトリウム等の塩基の存在下50〜150℃で
加熱することにより実施し、化合物(6)を得る。次い
で化合物(6)を塩化メチレン、クロロホルム等の溶媒
中硝酸、発煙硝酸などと反応させることによりニトロ化
し、化合物(7)を得る。さらに化合物(7)を種々の
アルコール溶媒、例えばメタノール、エタノール中でヒ
ドラジン‐水和物と共に加熱することによりアミン体
(8)を得る。生成物は常法により単離精製する。上記
のように反応経路A)またはB)により製造した本発明
の化合物は、常法により前述したような酸付加塩の形態
にすることができる。
【0012】本発明化合物の有用性 本発明の式〔I〕で表わされるアミド化合物および薬学
的に許容されうるその塩は、後述の薬理試験の結果で示
される様に抗不整脈作用を有しており、種々の不整脈の
予防および治療薬となりうるものである。本発明の化合
物を不整脈の予防もしくは治療薬として用いる場合の投
与量は、疾患の程度、患者の体重、あるいは投与経路な
どにより異なるので特に制限はないが、通常、成人(平
均体重60kg)1日あたり0.1mg〜300mg程度を1
日1〜3回程度の割合で経口的にあるいは非経口的に
(例えば静脈注射で)投与すればよい。投与剤型として
は、例えば散剤、細粒剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤、
注射剤などがあげられる。また、製剤化の際は、通常の
製剤担体(例えば、トウモロコシデンプン、結晶セルロ
ース、アラビアゴム、ステアリン酸マグネシウムなど)
を用い、常法によって所望する剤型に製造することがで
きる。
【0013】
【実施例】以下の例は、本発明を更に具体的に説明する
ものであるが、本発明はその要旨を超えない限りこれら
の例によって限定されるものではない。本発明の化合物
の製造例およびその物理化学的性質は、下記の通りであ
る。なお、核磁気共鳴スペクトル(NMR)の測定は、
テトラメチルシランを内部標準として用いて行ない、結
果はppmで表示してある。部は容量部を示す。
【0014】例1 N‐〔3‐〔N‐エチル‐N‐〔2‐(4′‐ニトロフ
ェニル)エチル〕アミノ〕プロピル〕‐4‐ニトロベン
ズアミド 4‐ニトロ塩化ベンゾイル(2.28g)および3‐
〔N‐エチル‐N‐〔2‐(4‐ニトロフェニル)エチ
ル〕アミノ〕プロピルアミン(2.81g)を塩化メチ
レン(30ml)に溶解し、これにトリエチルアミン
(1.71ml)を加え、室温にて10分間撹拌した。反
応液を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後
減圧下で溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ワコーゲルC−200,100g)
にて精製し、クロロホルム(98部)+メタノール(2
部)の混合溶媒にて溶出し、標題化合物(2.13g)
を得た。 IR νCHCl3 max (cm-1):1640,1610,
1520,13401 H−NMR(CDCl,500MHz)δ:1.0
7(3H,t,J=7.0Hz)、1.77〜1.82
(2H,m)、2.66〜2.80(4H,m)、2.
81〜2.87(4H,m)、3.57(2H,q,
5.8Hz)、7.29(2H,d,J=8.5H
z)、7.81(2H,d,J=8.5Hz)、8.0
7(2H,d,J=8.5Hz)、8.24(2H,
d,J=8.5Hz) FD−MS(m/z):390(M+
【0015】例2 N‐〔3‐〔N‐エチル‐N‐〔2‐(4′‐メタンス
ルホニルアミノフェニル)エチル〕アミノ〕プロピル〕
‐4‐ニトロベンズアミド (化合物1) 4‐ニトロ塩化ベンゾイル(2.78g)、3‐〔N‐
エチル‐N‐〔2‐(4‐メタンスルホニルアミノフェ
ニル)エチル〕アミノ〕プロピルアミン(622mg)お
よびトリエチルアミン(0.28ml)を例1の製造法と
同様に反応させ、標題化合物(294mg)を得た。 IR νneat max (cm-1):2950,1630,1
510,13301 H−NMR(CDCl,500MHz)δ:1.0
5(3H,t,J=7.3Hz)、1.79(2H,b
r s)、2.65(2H,q,J=7.3Hz)、
2.70〜2.76(6H,m)、2.94(3H,
s),3.57(2H,q,J=5.5Hz)、7.1
3(4H,s)、7.82(2H,d,J=8.6H
z)、8.23(2H,d,J=8.6Hz)、8.6
5(1H,brs) FD−MS(m/z):448(M+
【0016】例3 N‐〔3‐〔N‐エチル‐N‐〔2‐(4′‐ニトロフ
ェニル)エチル〕アミノ〕プロピル〕‐4‐アセチルア
ミノベンズアミド 4‐アセチルアミノ安息香酸(900mg)および3‐
〔N‐エチル‐N‐〔2‐(4‐ニトロフェニル)エチ
ル〕アミノ〕プロピルアミン(1.30g)をジメチル
ホルムアミド(20ml)に溶解し、塩酸1‐エチル‐3
‐(3′‐ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド
(1.15g)およびN‐ヒドロキシスクシンイミド
(580mg)を加え、室温にて15時間撹拌した。水を
加えて酢酸エチルにて抽出した。抽出液を飽和食塩水で
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後減圧下で溶媒を留去
した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ワコーゲルC−200,50g)にて精製し、クロロ
ホルム(98部)+メタノール(2部)の混合溶媒にて
溶出し、標題化合物(965mg)を得た。 IR νneat max (cm-1):3280,1675,1
630,1560,13701 H−NMR(CDCl,500MHz)δ:1.0
7(3H,t,J=7.3Hz)、1.70〜1.81
(2H,m)、2.11(3H s)、2.66(2
H,q,J=7.3Hz)、2.69(2H,t,J=
5.0Hz)、2.75〜3.83(2H,m)、2.
80〜2.90(2H,mz)、3.53(2H,q,
5.0Hz)、7.26(2H,d,J=8.6H
z)、7.46(1H,br s)、7.51(2H,
d,J=8.6Hz)、7.59(2H,d,J=8.
6Hz)、7.89(1H,br s)、8.02(2
H,d,J=8.6Hz) FD−MS(m/z):412(M+
【0017】例4 N‐〔3‐〔N‐エチル‐N‐〔2‐(4′‐メタンス
ルホニルアミノフェニル)エチル〕アミノ〕プロピル〕
‐4‐メタンスルホニルアミノベンズアミド (化合物
2) 4‐メタンスルホニルアミノ安息香酸(280mg)、3
‐〔N‐エチル‐N‐〔2‐(4‐メタンスルホニルア
ミノフェニル)エチル〕アミノ〕プロピルアミン(37
4mg)、塩酸1‐エチル‐3‐(3′‐ジメチルアミノ
プロピル)カルボジイミド(276mg)およびN‐ヒド
ロキシスクシンイミド(15mg)を例3の製造法と同様
に反応させ、標題化合物(232mg)を得た。 IR νneat max (cm-1):3270,16101 H−NMR(DMSO−d6 ,500MHz)δ:
1.09(3H,t,J=7.4Hz)、1.80〜
1.84(2H,m)、2.60〜2.71(4H,
m)、2.68〜2.77(4H,m)、2.89(3
H,s),3.01(3H,s)、7.15(2H,
d,J=8.6Hz)、7.18(2H,d,J=8.
6Hz)、7.29(2H,d,J=8.6Hz)、
7.76(2H,d,J=8.6Hz)、7.89(1
H,s) FD−MS(m/z):496(M+
【0018】例5 N‐〔3‐〔N‐エチル‐N‐〔2‐(4′‐ニトロフ
ェニル)エチル〕アミノ〕プロピル〕‐4‐メタンスル
ホニルアミノベンズアミド (化合物3) 4‐メタンスルホニルアミノ安息香酸(366mg)、3
‐〔N‐エチル‐N‐〔2‐(4‐ニトロフェニル)エ
チル〕アミノ〕プロピルアミン(479mg)、塩酸1‐
エチル‐3‐(3′‐ジメチルアミノプロピル)カルボ
ジイミド(460mg)およびN‐ヒドロキシスクシンイ
ミド(23mg)を例3の製造法と同様に反応させ、標題
化合物(593mg)を得た。 IR νneat max (cm-1):3250,1620,1
570,13801 H−NMR(CDCl,500MHz)δ:1.0
6(3H,t,J=7.3Hz)、2.60〜2.70
(4H,m)、2.76〜2.83(2H,m)、2.
81〜2.87(2H,m)、3.06(3H,s),
3.54(2H,t,J=6.1Hz)、7.19(2
H,d,J=8.6Hz)、7.29(2H,d,J=
8.6Hz)、7.59(2H,d,J=8.6H
z)、8.04(2H,d,J=8.6Hz) FD−MS(m/z):448(M+
【0019】例6 N‐〔3‐〔N‐エチル‐N‐〔2‐(4′‐ニトロフ
ェノキシ)エチル〕アミノ〕プロピル〕‐4‐ニトロベ
ンズアミド (化合物4) 4‐ニトロ塩化ベンゾイル(170mg)、3‐〔N‐エ
チル‐N‐〔2‐(4‐ニトロフェノキシ)エチル〕ア
ミノ〕プロピルアミン(200mg)、およびトリエチル
アミン(0.1ml)を例1の製造法と同様に反応させ、
標題化合物(250mg)を得た。 IR νneat max (cm-1):3290,1650,1
520,13401 H−NMR(CDCl,500MHz)δ:1.1
0(3H,t,J=7.3Hz)、1.78〜1.86
(2H,m)、2.69〜2.80(4H,m)、2.
96(2H,t,J=7.3Hz)、3.62(2H,
q,J=4.9Hz),4.12(2H,t,J=4.
9Hz)、6.76(2H,d,J=9.2Hz)、
7.88(2H,d,J=8.5Hz)、8.09(2
H,d,J=9.2Hz)、8.13(2H,d,J=
8.5Hz)、8.62(1H,bs) FD−MS(m/z):415(M+
【0020】例7 N‐〔3‐〔N‐エチル‐N‐〔2‐(4′‐クロロフ
ェニル)エチル〕アミノ〕プロピル〕‐4‐メタンスル
ホニルアミノベンズアミド 4‐メタンスルホニルアミノ安息香酸(700mg)、3
‐〔N‐エチル‐N‐〔2‐(4‐クロロフェニル)エ
チル〕アミノ〕プロピルアミン(754mg)、塩酸1‐
エチル‐3‐(3′‐ジメチルアミノプロピル)カルボ
ジイミド(613mg)、およびN‐ヒドロキシスクシン
イミド(35mg)を例3の製造法と同様に反応させ、標
題化合物(630mg)を得た。 IR νCHCL3 max (cm-1):3280,3100,
1612,1537,13201 H−NMR(CDCl,500MHz)δ:1.0
3(3H,t,J=7.2Hz)、1.72〜1.78
(2H,m)、2.63(2H,q,J=7.2H
z)、2.68(2H,t,J=5.0Hz)、2.6
8〜2.75(4H,m),3.01(3H,s)、
3.51〜3.56(2H,m)、7.06(2H,
d,J=8.7Hz)、7.18(2H,d,J=8.
7Hz)、7.27(2H,d,J=8.7Hz)、
7.63(2H,d,J=8.7Hz)、8.27(1
H,br s) FD−MS(m/z):437,439(M+
【0021】例8 N‐〔3‐〔N‐エチル‐N‐〔2‐(4′‐クロロフ
ェニル)エチル〕アミノ〕プロピル〕‐4‐ニトロベン
ズアミド 4‐ニトロ塩化ベンゾイル(334mg)、3‐〔N‐エ
チル‐N‐〔2‐(4‐クロロフェニル)エチル〕アミ
ノ〕プロピルアミン(361mg)、およびトリエチルア
ミン(0.5ml)を例1の製造法と同様に反応させ、標
題化合物(465mg)を得た。 IR νCHCl3 max (cm-1):3210,1645,
1590,13401 H−NMR(CDCl,500MHz)δ:1.0
2(3H,t,J=7.3Hz)、1.73〜1.79
(2H,m)、2.61〜2.69(2H,m)、2.
70〜2.78(4H,m)、3.58(2H,q,J
=5.0Hz),7.07(2H,d,J=8.8H
z)、7.17(2H,d,J=8.8Hz)、7.7
5(2H,d,J=8.8Hz)、8.22(2H,
d,J=8.8Hz)、8.52(1H,br s) FD−MS(m/z):389,391(M+
【0022】例9 N‐〔3‐〔N‐エチル‐N‐〔2‐(4′‐ニトロフ
ェニル)エチル〕アミノ〕プロピル〕‐4‐ブロモベン
ズアミド 4‐ブロモ塩化ベンゾイル(790mg)、3‐〔N‐エ
チル‐N‐〔2‐(4‐ニトロフェニル)エチル〕アミ
ノ〕プロピルアミン(917mg)、およびトリエチルア
ミン(1.5ml)を例1の製造法と同様に反応させ、標
題化合物(923mg)を得た。 IR νCHCl3 max (cm-1):3300,1637,
1550,13201 H−NMR(CDCl,500MHz)δ:1.0
6(3H,t,J=7.3Hz)、1.72〜1.79
(2H,m)、2.66(2H,q,J=7.3H
z)、2.70(2H,t,J=5.0Hz)、2.7
3〜2.79(2H,m),2.80〜2.87(2
H,m)、3.53(2H,q,J=5.0Hz)、
7.28(2H,d,J=8.5Hz)、7.51(2
H,d,J=8.5Hz)、7.53(2H,d,J=
8.5Hz)、8.08(2H,d,J=8.5H
z),8.42(1H,br s) FD−MS(m/z):433,435(M+
【0023】例10 N‐〔3‐〔N‐エチル‐N‐〔2‐(4′‐ニトロフ
ェニル)エチル〕アミノ〕プロピル〕‐4‐クロロベン
ズアミド 4‐クロロ塩化ベンゾイル(345mg)、3‐〔N‐エ
チル‐N‐〔2‐(4‐ニトロフェニル)エチル〕アミ
ノ〕プロピルアミン(503mg)、およびトリエチルア
ミン(0.55ml)を例1の製造法と同様に反応させ、
標題化合物(708mg)を得た。 IR νCHCl3 max (cm-1):3310,1630,
1510,13401 H−NMR(CDCl,500MHz)δ:1.0
5(3H,t,J=7.3Hz)、1.73〜1.79
(2H,m)、2.65〜2.71(4H,m)、2.
75〜2.81(2H,m)、2.81〜2.87(2
H,m),3.51(2H,q,J=5.0Hz)、
7.29(2H,d,J=8.7Hz)、7.34(2
H,d,J=8.7Hz)、7.62(2H,d,J=
8.7Hz)、8.00(1H,br s)、8.06
(2H,d,J=8.7Hz) FD−MS(m/z):389,391(M+
【0024】例11 N‐〔3‐〔N‐エチル‐N‐〔2‐(4′‐ニトロフ
ェニル)エチル〕アミノ〕プロピル〕‐4‐フロロベン
ズアミド 4‐フロロ塩化ベンゾイル(241mg)、3‐〔N‐エ
チル‐N‐〔2‐(4‐ニトロフェニル)エチル〕アミ
ノ〕プロピルアミン(377mg)、およびトリエチルア
ミン(0.40ml)を例1の製造法と同様に反応させ、
標題化合物(410mg)を得た。 IR νneat max (cm-1):3290,1640,1
540,13201 H−NMR(CDCl,500MHz)δ:1.0
5(3H,t,J=7.3Hz)、1.73〜1.79
(2H,m)、2.63〜2.68(4H,m)、2.
81〜2.86(2H,m)、3.53〜3.57(2
H,m),7.04(2H,d,J=8.7Hz)、
7.29(2H,d,J=8.7Hz)、7.68(2
H,d,J=8.7Hz)、7.89(1H,br
s)、8.06(2H,d,J=8.7Hz) FD−MS(m/z):373(M+
【0025】例12 N‐〔3‐〔N‐エチル‐N‐〔2‐(4′‐フロロフ
ェニル)エチル〕アミノ〕プロピル〕‐4‐ニトロベン
ズアミド 4‐ニトロ塩化ベンゾイル(370mg)、3‐〔N‐エ
チル‐N‐〔2‐(4‐フロロフェニル)エチル〕アミ
ノ〕プロピルアミン(368mg)、およびトリエチルア
ミン(0.3ml)を例1の製造法と同様に反応させ、標
題化合物(387mg)を得た。 IR νCHCl3 max (cm-1):3300,1640,
1570,13401 H−NMR(CDCl,500MHz)δ:1.0
3(3H,t,J=6.7Hz)、1.75〜1.82
(2H,m)、2.65(2H,q,J=6.7H
z)、2.70〜2.80(6H,m)、3.56〜
3.62(2H,m),6.80〜6.93(2H,
m)、7.06〜7.11(2H,m)、7.78(2
H,d,J=8.5Hz)、8.23(2H,d,J=
8.5Hz)、8.63(1H,br s) FD−MS(m/z):383(M+
【0026】薬理試験1 モルモット摘出心筋における有効不応期(ERP)延長
作用 ハートレイ系モルモット(雄700〜800g)の右室
乳頭筋を摘出し、32℃の、クレブス−ヘンゼライト溶
液を含む10mlの器官浴に取付けた。該乳頭筋の取付け
は電極に接続したクランプを介して行なった。組織の先
端を、ポリグラフに連結させた等尺性張力測定器につな
いだ。この溶液に95%のOと5%のCOからなる
気体を通気した。この組織に固定している電極を介して
電圧閾値の2倍の電圧で矩形波刺激器によって2msecの
パルス時間、1Hzの刺激間隔で該組織を刺激した。1
Hzの刺激を与えつつ15分間隔で洗浄しながら2〜3時
間かけて該乳頭筋の収縮力を安定化させた。安定化後、
1Hzの基本振動数で15回刺激した後、2msecのパル
スを早期刺激として送った。伝播応答を生じる最短遅延
をERPと定義した。器官浴に低用量から段階的に試験
化合物(前述の実施例で示した化合物1〜4)を添加
し、ERPの測定を行なった。ERPの測定は試験化合
物の添加10分後に行なった。上記の試験の結果、本発
明の化合物1〜4は10-7Mの濃度でERPを10%以
上延長することがわかった。このように、本発明の化合
物はクラスIII 抗不整脈剤としての性質を有しており、
しかも不応期を基準の10%以上増加させるのに有効な
濃度は、1マイクロモルかそれ以下であることが明らか
となった。
【0027】薬理試験2 イヌを用いたプログラム電気刺激(PES)不整脈に対
する作用(斉藤洋、野村靖幸、医薬品の開発(1990)
「第9巻医薬品の探索」広川書店) イヌをペントバルビタール麻酔下に開胸し、左冠動脈前
下行枝を結紮し閉胸した。手術後1週間後に、ペントバ
ルビタール麻酔下に開胸し、300msecで10回刺激
(S)を行ない、更にプログラムセットしたsingle
(S)、double(S,S)、triple(S
,S)の期外刺激を加え、非持続性心室頻拍(N
SVT)または持続性心室頻拍(SVT)を誘発するP
ESの条件を見つけた。試験化合物を静脈内に投与し、
同一条件のPESを加え、不整脈の誘発が抑制されるか
否かを調べた。SVTをNSVTまたは誘発不可能(N
I)とするか、またはNSVTをNIとした場合を有効
とした。化合物3は、この試験において100μg/kg
の静注した上で10μg/kg/min の持続静注すること
によりSVTをNIにしたことから、これら化合物は不
整脈の誘発を抑制することが明らかとなった。なお、上
記のPESモデルは、人における心室頻拍に関して他の
いかなる不整脈試験のモデルよりも正確に反映している
とみなされている(J. Pharmacol. Exp. Ther. 230, 51
9, 1984)。上記二つの薬理試験の結果より、本発明の化
合物は、例えば心室性不整脈などの不整脈の治療や予防
に極めて有効であることがわかった。
【0028】
【発明の効果】本発明の化合物は、強力なクラスIII 抗
不整脈作用を有しているものであり、優れた不整脈の予
防および治療剤を提供することが可能である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次式〔I〕で表わされるアミド化合物およ
    び薬学的に許容されうるその塩: 【化1】 〔式中、Xは、NO、NHSOMe、NHAcおよ
    びハロゲンを表わし、 Rは、炭素数1−5の低級アルキル基を表わし、 Zは、Oまたは単結合を表わし、 Yは、NO、NHSOMeおよびハロゲンを表わ
    す。〕
  2. 【請求項2】Rがエチルである、請求項1記載のアミド
    化合物および薬学的に許容されうるその塩。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のアミド化合物および薬学
    的に許容されうるその塩の1種または2種以上を有効成
    分として含む抗不整脈薬。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017521392A (ja) * 2014-06-16 2017-08-03 ユニヴェルシテ・ドゥ・リール・2・ドロワ・エ・サンテ 化合物、医薬組成物、及び神経変性疾患の治療におけるそれらの使用

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017521392A (ja) * 2014-06-16 2017-08-03 ユニヴェルシテ・ドゥ・リール・2・ドロワ・エ・サンテ 化合物、医薬組成物、及び神経変性疾患の治療におけるそれらの使用
US10844008B2 (en) 2014-06-16 2020-11-24 Universite De Lille 2 Droit Et Sante Compounds, pharmaceutical composition and their use in treating neurodegenerative diseases

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