JPH07186813A - パワーユニットカート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カートに搭載されたスプレー塗装ポンピング
システムのパワーユニットを迅速かつ効率よく、また容
易に交換できるパワーユニットカートの提供。 【構成】 垂直管状サポート(16)の軸方向の位置合わせ
部材(58)と部分管状ソケット(66)は、ユニバーサルマウ
ントベース(62)と揺動可能かつ摺動可能に係合し、固定
装置(82)と協働して、ユニバーサルマウントベース(62)
とパワーユニット(12)をパワーユニットカート(10)へ取
り外し可能かつ調節可能に連結する。固定装置(82)によ
り駆動ベルト(88)のテンションが調節できる。ベルトハ
ウジング(94)は、駆動ベルト(88)を所望の位置へ位置決
めして保持できるベルトガイド(100) を有する。ハンド
ル(52)は容易に前方へ移動することができ、パワーユニ
ット(12)の交換が容易になっている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、スプレー塗装ポンピ
ングシステムに使用されるもので、エンジンまたは電気
モータを運搬することができ、またそれらの交換が手軽
に行える改良されたパワーユニットカートに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、パワーユニットカートは一つのパ
ワーユニット源しか使用できなかった。従って、パワー
ユニットが故障したり、あるいは特別の目的で別のタイ
プのパワーユニットが使いたい場合には、所望するパワ
ーユニットを搭載した別のパワーユニットカートを運搬
する必要がある。これまで、一つのパワーユニットカー
トの間では代わりのユニットを即座に交換することがで
きなかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】これまでに知られてい
るパワーユニットカートでは、動力をパワーユニットか
らスプレー塗装ポンピングシステムまで伝達するために
使用される駆動ベルトのテンションを緩めるための調節
可能でかつ使いやすい装置がなかった。パワーユニット
を別のパワーユニットと交換したり、パワーユニットの
交換のときに駆動ベルトを操作し、すなわち緩めたりす
るのに非常に時間が掛かり、作業員にとって時間的な効
率が極めて悪い。それに加えて、従来のパワーユニット
カートでは、パワーユニットの交換のときに駆動ベルト
を所望の位置あるいは場所に収容しておくベルトハウジ
ングが設けられていない。また、従来のパワーユニット
カートは簡単に位置を変えて、パワーユニットを外した
り、引き出したり、交換したりするのが容易な揺動可能
なハンドルが備えられていなかった。

【０００４】従って、本発明は、邪魔になるハンドルの
配置に関連する、駆動ベルトを操作したりパワーユニッ
トを引き出したりすることからくる不便さや時間のロス
を最小限に抑え、さらに、スプレー塗装ポンピングシス
テムで使用される別のパワーユニットとの交換が容易
で、作業員にとっての融通性や実用性を改善したパワー
ユニットカートを提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明のパワーユニッ
トカートによれば、カートに取付けられたスプレー塗装
ポンピングシステムに対する動力源としての、エンジン
あるいは電気モータからなるパワーユニットを、迅速か
つ効率よく、また容易に交換することができる。このパ
ワーユニットカートはメインフレームを有する。メイン
フレームは一部が管状を成す部分管状ソケットと、垂直
サポートタブを有する軸方向の位置合わせ部材とを有す
る。軸方向の位置合わせ部材と部分管状ソケットは、ユ
ニバーサルマウントベースと揺動可能かつ摺動可能に係
合する。ユニバーサルマウントベースは管状部材とＬ字
形のブラケットを有する。パワーユニットはユニバーサ
ルマウントベースの上側表面へ取付けられる。軸方向の
位置合わせ部材と部分管状ソケットは、固定装置と協働
して、ユニバーサルマウントベースとパワーユニットを
パワーユニットカートへ取り外し可能かつ調節可能な状
態で連結する。固定装置はＬ字形のブラケットへ取付け
られ、駆動ベルトのテンションを調節できるようにして
いる。パワーユニットカートはまた、ベルトハウジング
も有する。ベルトハウジングは、パワーユニットの交換
に都合がいいように駆動ベルトを所望の位置へ位置決め
して保持できるようにするためのベルトガイドを有す
る。パワーユニットカートはさらに、揺動可能に取付け
られた後方へ延びるハンドルを有する。このハンドルは
容易に前方へ移動することができ、パワーユニットの交
換が容易になっている。

【０００６】この発明の目的は、比較的簡単でかつ低価
格な設計と、構造と、動作を有するパワーユニットカー
トを提供するものである。このパワーユニットカートは
安全であり、人に怪我を負わせたり道具に損傷を加えた
りする恐れなしに、交換可能なパワーユニットを運搬す
ることができる。この発明の別の目的は、スプレー塗装
ポンピングシステムにおいて使用される別のパワーユニ
ットとの交換が容易になったパワーユニットカートを提
供することである。このパワーユニットカートは、パワ
ーユニットを交換するときに道具を使う必要がない。こ
の発明のさらに別の目的は、駆動ベルトへのパワーユニ
ットの連係が簡単なパワーユニットカートを提供するこ
とである。それと同時に、このパワーユニットカートで
は、スプレー塗装ポンピングシステムへ動力を伝達する
ために使われる駆動ベルトのテンションを簡単に調節で
きる。

【０００７】この発明のさらに別の目的は、別のパワー
ユニットとの交換をやりやすいようにするために容易に
配置を調節することができるようになったハンドルを有
するパワーユニットカートを提供することである。この
発明のさらに別の目的は、様々なタイプのパワーユニッ
トへ取付けを行えるような標準化されたユニバーサルマ
ウントベースを提供することである。このユニバーサル
マウントベースはパワーユニットカートへ容易かつ手軽
に連結することができる。この発明のさらに別の目的
は、別のパワーユニットと交換するときに駆動ベルトを
所望に位置させることのできるパワーユニットカートを
提供することである。

【０００８】この発明の特徴は、二つの垂直サポート部
材の間を延びる横方向のブラケットを有することであ
る。このブラケットは、パワーユニットとスプレー塗装
ポンピングシステムとを連係しやすいような所望の位置
に駆動ベルトを保持するベルトハウジングの位置付けを
行っている。この発明のさらに別の特徴は、揺動可能か
つ調節可能なハンドルである。パワーユニットを取り外
して別のパワーユニットと交換するときに、このハンド
ルはその動作位置から容易かつ手軽に引っ込めることが
できる。この発明のさらに別の特徴は、メインフレーム
に取付けられた管状ソケットにある。この管状ソケット
はユニバーサルベースとパワーユニットを揺動可能かつ
摺動可能に受容するための機構を提供している。この発
明のさらに別の特徴は、垂直方向に延びるサポートタブ
を有する軸方向の位置合わせ部材にある。軸方向の位置
合わせ部材は、ユニバーサルベースとパワーユニット
を、垂直方向に延びるサポートタブとパワーユニットカ
ートの垂直サポート部材との間に位置決めする働きを持
っている。この発明のさらに別の特徴は、パワーユニッ
トの底部へ取付け可能なユニバーサルベースにある。

【０００９】この発明のさらに別の特徴は、管状ソケッ
トへ摺動可能かつ揺動可能に係合させるための管状部材
を有するユニバーサルベースにある。この発明のさらに
別の特徴は、Ｌ字形のブラケットを有するユニバーサル
ベースにある。このブラケットは、パワーユニットをパ
ワーユニットカートへ調節可能に取付けるための固定装
置と係合する。この発明のさらに別の特徴は、軸方向の
位置合わせ部材へ揺動可能に取付けられた調節可能な固
定装置である。固定装置を回転によって締め付けると、
パワーユニットをスプレー塗装ポンピングシステムへ連
結する駆動ベルトのテンションを調節できる。

【００１０】

【実施例】以下、添付図面に基づいてこの発明の一実施
例を説明する。図中パワーユニットカートが参照番号１
０で、パワーユニットが参照番号１２で、またスプレー
塗装ポンピングシステムが参照番号１４で示されてい
る。パワーユニットカート１０は、パワーユニット１２
及びスプレー塗装ポンピングシステム１４を運搬するた
めに使用される。

【００１１】パワーユニットカート１０は一対の垂直管
状サポート１６を有する。垂直管状サポート１６の対の
各々は、それらに対して斜めに設けられた脚部１８を有
する。脚部１８は地面あるいは床面と係合するためのも
のである。垂直管状サポート１６の対の各々は好ましい
長さである約61.0cm（24インチ）の長さと、好ましい直
径である約4.45cm（1.75インチ）の直径を有する。垂直
管状サポート１６の対の各々の断面形状は円形であるこ
とが好ましい。それとは違って、垂直管状サポート１６
の対は個人の好みに応じて任意の断面形状にすることが
できる。垂直管状サポート１６の対の各々は、頑丈なス
テンレススチール金属材料から形成されており、このス
テンレススチール金属材料の厚みは少なくとも0.318cm
（1/8 インチ）である。垂直管状サポート１６の対は、
パワーユニットカート１０を使用するときにパワーユニ
ット１２及びスプレー塗装ポンピングシステム１４を支
障なく運搬できるような十分な強度と耐久性を有してい
る。それとは違って、ここに記載した本質的な特徴や機
能、性質が犠牲にされない限り、垂直管状サポート１６
の対は好みに応じて任意の金属材料から形成することが
できる（図１及び図４を参照のこと）。

【００１２】斜めに設けられた脚部１８の各々は、垂直
管状サポート１６の対と同じステンレススチール金属材
料によって形成されていることが好ましい。斜めに設け
られた脚部１８は垂直管状サポート１６の対を曲げるこ
とによって形成されることが好ましい。斜めに設けられ
た脚部１８の対は、パワーユニットカート１０の前方、
かつスプレー塗装ポンピングシステム１４の下方に配置
されている（図１を参照のこと）。斜めに設けられた脚
部１８の各々はお互いに対して、またパワーユニットカ
ート１０に対して外の方へ広がるような形に設けられて
いる。従って、物体に塗装を行うときのパワーユニット
１２及びスプレー塗装ポンピングシステム１４の安定性
が改善されている。斜めに設けられた脚部１８の対は、
対応する垂直管状サポート１６と一体化されているか、
あるいは個人の好みに応じた任意の方法で垂直管状サポ
ート１６へ取付けられている。

【００１３】垂直管状サポート１６の対の各々は後方へ
延びるハンドルブラケット２０を有する。ハンドルブラ
ケット２０の各々は、斜めに設けられた脚部１８と反対
側において、対応する垂直管状サポート１６の上に配置
されている。ハンドルブラケット２０の各々は垂直管状
サポート１６の最上部近くに設けられており、そこから
上方かつ後方へ延びている。ハンドルブラケット２０の
各々は半円形の係合部と、溝２２と、ストップ２４とを
有し、金属材料から形成されている。ハンドルブラケッ
ト２０の各々は対応する垂直管状サポート１６へ溶接に
よって固定されていることが好ましい。ハンドルブラケ
ット２０を垂直管状サポート１６に固定するには、パワ
ーユニットカート１０を使用しているときに垂直管状サ
ポート１６の対から外れてしまうようなことがなけれ
ば、その人の好みに応じた任意の方法を用いることがで
きることに留意すべきである。そうした方法としては、
ネジ、ナット及びボルト、及び／もしくはリベットがあ
るが、これらに限定されるわけではない。それとは違っ
て、ハンドルブラケット２０は、ここに記載する本質的
な機能や特徴、性質が犠牲にされない限り、任意の材料
から形成することができる。そうした材料としては、金
属及び／もしくは硬質プラスチックがあるが、これらに
限定されるわけではない。ハンドルブラケット２０の対
は、ハンドル５２とパワーユニットカート１０との間の
回動用インターフェース装置として機能する（図１及び
図４を参照のこと）。

【００１４】横方向の筋かい２８が垂直管状サポート１
６の対へ取付けられており、これらの間を延びている。
横方向の筋かい２８は、ハンドルブラケット２０の対と
斜めに設けられた脚部１８との対の間のほぼ中間の高さ
に配置されている。この横方向の筋かい２８は垂直管状
サポート１６の対や、斜めに設けられた脚部１８の対と
同じ厚みを有するスチール金属材料から形成されている
ことが好ましい。それとは違って、ここに記載されてい
る本質的な機能や特徴、性質が犠牲にされない限り、横
方向の筋かい２８には任意の材料を選ぶことができる
（図４を参照のこと）。こうした材料としては、他の金
属及び／もしくは硬質プラスチックがあるが、これらに
限定されるわけではない。

【００１５】また、横方向の筋かい２８は、ポンピング
システムを支えるための水平方向のプラットホーム３０
を有する。プラットホーム３０はそれを貫くように設け
られた多数の第１の開口部３２を有する。横方向の筋か
い２８はさらに垂直方向に延びるプレート３４を有し、
該プレート３４は垂直管状サポート１６の対の間に配置
されている。プレート３４は垂直管状サポート１６の対
へ溶接によって固定されていることが好ましい。それと
は違って、パワーユニットカート１０を使用していると
きに外れてしまうようなことがない限り、横方向のブレ
ース２８を垂直管状サポート１６の対へ固定するために
任意の方法を用いることができる（図４を参照のこ
と）。こうした方法としては、ネジ、ナット及びボル
ト、及び／もしくはリベットがあるが、これらに限定さ
れるわけではない。

【００１６】横方向の筋かい２８は約11.4cm（4.5 イン
チ）の幅と、約30.5cm（12インチ）の長さと、直角に延
びるポンピングシステムとの係合部であるプラットホー
ム３０に対する約12.7cm（5 インチ）の深さと、パワー
ユニットに対するストップである約12.7cm（5 インチ）
のプレート３４長さを有することが好ましい。ここに示
した寸法は単に説明のためのものであり、ここで記載し
た本質的な機能や特徴、性質が犠牲にされない限り、個
人の裁量に応じて適当に変更することができる。

【００１７】上記横方向の筋かい２８は、垂直管状サポ
ート１６の対とパワーユニットカート１０に安定性と耐
久性を付与する機能を持っている。それに加えて、横方
向の筋かい２８はスプレー塗装ポンピングシステム１４
をプラットホーム３０の上に設置する役割と、ベルトハ
ウジング９４をプレート３４の外側に設置する役割を持
っている。

【００１８】Ｕ字形のメインフレーム３８が垂直管状サ
ポート１６の対に固定されており、そこから直角に後方
へ延びている。Ｕ字形のメインフレーム３８は、パワー
ユニットカート１０を使用するときにパワーユニット１
２を支えるだけの十分な耐久性を有している。Ｕ字形の
メインフレーム３８は互いに平行な一対のサイドフレー
ムアーム４０を有している。サイドフレームアーム４０
は上側表面４２と下側表面とを有している。Ｕ字形のメ
インフレーム３８はまた、互いに平行なサイドフレーム
アーム４０の間を横方向につなぐ掛け渡しアーム４６も
有する。掛け渡しアーム４６は平行に設けられたサイド
フレームアーム４０の対の各々に対して直角に設けられ
ている（図４を参照のこと）。

【００１９】平行なサイドフレームアーム４０の対の各
々は垂直管状サポート１６の対の一方に固定されてい
て、そこから後方へ延びており、斜めに設けられた脚部
１８の近くに位置している。平行に設けられたサイドフ
レームアーム４０の対は、垂直管状サポート１６の対へ
溶接によって固定されていることが好ましい。それとは
違って、パワーユニットカート１０を使用しているとき
に外れてしまうようなことがない限り、平行に設けられ
たサイドフレームアーム４０の対を垂直管状サポート１
６の対へ、任意の方法を用いて固定することができる。
こうした方法としては、ネジ、ナット及びボルト、及び
／もしくはリベットを用いることができるが、これらに
限定されるわけではない。

【００２０】Ｕ字形のメインフレーム３８は頑丈なスチ
ール金属材料から形成されていることが好ましいが、他
の金属及び／もしくは硬質プラスチックを用いるなど個
人の好みに応じて任意の材料を選ぶことができる。しか
し、これらに限定されるわけではない。Ｕ字形のメイン
フレーム３８は、パワーユニット１２を持ち上げたり運
搬したりするときに、壊れたり故障したり破損したり、
かつ／あるいは垂直管状サポート１６の対から外れたり
するようなことがないように、十分な強度及び耐久性を
有していることが好ましいことに留意すべきである。Ｕ
字形のメインフレーム３８の目的は、パワーユニットカ
ート１０を使用しているときにパワーユニット１２を支
えることである。Ｕ字形のメインフレーム３８は、パワ
ーユニット１２のパワーユニットカート１０に対する揺
動可能かつ取り外し可能な連結部として機能する。

【００２１】垂直管状サポート１６の対と掛け渡しアー
ム４６との間のほぼ中間において、平行なサイドフレー
ムアーム４０の対の下側表面に車軸４８が固定されてい
る。車軸４８はこの下側表面へ溶接によって固定されて
いることが好ましい。それとは違って、ネジ、ナット及
びボルト、リベット、及び／もしくはブラケットを用い
るなど任意の方法によって、車軸４８を平行なサイドフ
レームアーム４０の対の下側表面に固定することもでき
るが、これらに限定されるわけではない。車軸４８は十
分な長さを有していて一対の車輪５０をＵ字形のメイン
フレーム３８の外側へ設置でき、パワーユニットカート
１０の運搬を容易にすることが好ましい。車軸４８は頑
丈なスチール金属材料によって形成されていることが好
ましい。車軸４８はパワーユニットカート１０とパワー
ユニット１２を支えることができるような十分な大きさ
の直径を有している（図１及び図４を参照のこと）。

【００２２】細長いＵ字形のハンドル５２が、内部の揺
動連結装置によってハンドルブラケット２０の対に揺動
可能に取付けられている。Ｕ字形のハンドル５２はハン
ドルブラケット２０の対から上方かつ後方へ延びてい
る。パワーユニットカート１０に搭載されているパワー
ユニット１２を設置しなおすときには、作業員はＵ字形
のハンドル５２を掴む。揺動連結装置は、ばねで付勢さ
れたロックロッド５４を有する。ロックロッド５４はチ
ャンネル５６内に位置されており、対応するハンドルブ
ラケット２０の溝２２の中にロック係合される。ばねで
付勢されたロックロッド５４の各々は、ばねを介してハ
ンドルブラケット２０へ取り外し可能に連結されてい
る。揺動連結装置は、パワーユニットカート１０の場所
を変えたりパワーユニットカート１０を運搬したりする
ときには、Ｕ字形のハンドル５２をハンドルブラケット
２０の対に固定できる。個人の好みに応じて、揺動連結
装置として他の任意の装置を用いることができることに
留意すべきである。Ｕ字形のハンドル５２はまた、対応
するハンドルブラケット２０へボルトによって固定され
ており、このボルトにより、前方へ旋回したり配置を変
えたりすることが可能になっている。揺動連結装置は、
パワーユニット１２としてのエンジンや電気モータを交
換したり、置き換えたり、取り替えたりするときに、Ｕ
字形のハンドル５２を垂直管状サポート１６に対して前
方へ揺動したり配置を変えたりすることができる（図１
及び図４を参照のこと）。

【００２３】Ｕ字形のハンドル５２は管状形状を有する
スチール金属材料から形成されていることが好ましい。
Ｕ字形のハンドル５２の各延長部は約49.5cm（19.5イン
チ）の長さと、約2.54cm（1 インチ）の直径を有する。
Ｕ字形のハンドル５２のクロスバーの長さは約33.0cm
（13インチ）であり、直径は約2.54cm（1 インチ）であ
る。Ｕ字形のハンドル５２に関してここに記載されてい
る寸法は、個人の裁量によってかなり変更することが可
能である。

【００２４】Ｕ字形のハンドル５２とハンドルブラケッ
ト２０の対との間の係合部は、パワーユニット１２及び
パワーユニットカート１０を設置しなおすときに、斜め
に設けられた脚部１８が地面あるいは床面から持ち上が
った際に、下方へてこの力が働いて壊れたり曲がったり
故障したりすることがないように、十分な強度と耐久性
を有している。

【００２５】軸方向の位置合わせ部材５８が、Ｕ字形の
メインフレーム３８の互いに平行なサイドフレームアー
ム４０の一方の上側表面４２に取付けられている。この
軸方向の位置合わせ部材５８は、溶接、ボルト及びナッ
ト、ネジ、及び／もしくはリベットを使用するなど、個
人の好みに応じて任意の方法を用いて上側表面４２へ取
付けることができるが、これらに限定されるわけではな
い。

【００２６】軸方向の位置合わせ部材５８は、Ｕ字形の
メインフレーム３８と、ユニバーサルマウントベース６
２の下側表面６４との間のベース及び／もしくはプレー
トとして機能する。パワーユニット１２を保持している
ユニバーサルマウントベース６２は、スプレー塗装ポン
ピングシステム１４を動作させているときには、Ｕ字形
のメインフレーム３８に対して水平な状態に配置されて
いることが好ましい。軸方向の位置合わせ部材５８は、
パワーユニット１２をパワーユニットカート１０及びス
プレー塗装ポンピングシステム１４に対して水平な状態
に設置することを可能とする（図４、図５、図６を参照
のこと）。

【００２７】軸方向の位置合わせ部材５８は、直角に上
方へ延びる垂直サポートタブ６０を有する。垂直サポー
トタブ６０は、垂直管状サポート１６の対と、Ｕ字形の
メインフレーム３８の掛け渡しアーム４６との間のほぼ
中間に位置されている。垂直サポートタブ６０はユニバ
ーサルマウントベース６２を、垂直サポートタブ６０と
垂直管状サポート１６の対との間に位置させる役割を有
している。こうすると、ユニバーサルマウントベース６
２へ取付けられたパワーユニット１２は、垂直管状サポ
ート１６の対の近くに位置される（図４、図５、図６を
参照のこと）。

【００２８】垂直サポートタブ６０は軸方向の位置合わ
せ部材５８の一部をおよそ90゜に曲げることによって形
成できる。それとは違って、垂直サポートタブ６０をＵ
字形のメインフレーム３８の上側表面４２や、軸方向の
位置合わせ部材５８へ溶接によって取付けてもよい。垂
直サポートタブ６０は、パワーユニット１２をパワーユ
ニットカート１０に対し交換するときにユニバーサルマ
ウントベース６２及びパワーユニット１２を支える働き
を行う。垂直サポートタブ６０は、ユニバーサルマウン
トベース６２やパワーユニット１２を支えるときに、曲
がったり壊れたり故障したりすることがないように、十
分な強度と耐久性を有していることが好ましいことに留
意すべきである。

【００２９】部分管状ソケット６６が軸方向の位置合わ
せ部材５８と反対側において、互いに平行なサイドフレ
ームアーム４０の対の一方の上側表面４２へ取付けられ
ている。部分管状ソケット６６は、約20.3cm（8 イン
チ）の長さと約2.86cm（1.125インチ）の直径を有する
スチール金属材料から形成されていることが好ましい。
部分管状ソケット６６は、上記反対側のサイドフレーム
アーム４０の上側表面４２へ溶接によって固定されてい
ることが好ましい。部分管状ソケット６６は対応する垂
直管状サポート１６の近くに配置されており、そこから
後方へ延びている（図１、図２、図４を参照のこと）。

【００３０】部分管状ソケット６６は管状部６８を有す
る。管状部６８は垂直管状サポート１６の近くに配置さ
れている。管状部６８は約5.08cm（2 インチ）の長さを
有している。部分管状ソケット６６は半円形の断面形状
を有しており、ユニバーサルマウントベース６２を横方
向に摺動可能かつ揺動可能に受容するチャンネルを形成
している。部分管状ソケット６６は、ユニバーサルマウ
ントベース６２及びパワーユニット１２をＵ字形のメイ
ンフレーム３８へ取り外し可能に連結する機能を持って
いる（図１、図２、図４を参照のこと）。

【００３１】パワーユニット１２はユニバーサルマウン
トベース６２の上側表面７０へ取付けられる。ユニバー
サルマウントベース６２は、スプレー塗装ポンピングシ
ステム１４のためのパワーユニット１２として機能する
エンジンあるいは電気モータに取付けられる。ユニバー
サルマウントベース６２は長方形の箱型形状を成し、下
側表面と、上側表面７０と、一対の垂直の側面７２と、
垂直の後面７４とを有する。ユニバーサルマウントベー
ス６２は少なくとも0.318cm （0.125 インチ）の厚みを
有するスチール金属材料から形成されていることが好ま
しい。

【００３２】管状部材７６が、垂直の側面７２の対の一
方の近くで、ユニバーサルマウントベース６２の下側表
面に取付けられている。この管状部材７６は対応する垂
直の側面７２と平行に延びており、ユニバーサルマウン
トベース６２よりも前方及び後方に延びている。管状部
材７６は下側表面へ溶接によって取付けられていること
が好ましい（図１、図２、図３、図４を参照のこと）。

【００３３】管状部材７６はパワーユニット１２をパワ
ーユニットカート１０に対し交換する際に、部分管状ソ
ケット６６と摺動係合する。ユニバーサルマウントベー
ス６２に取付けられた交換用のパワーユニット１２は、
管状部材７６を部分管状ソケット６６内に位置させるこ
とによって、パワーユニットカート１０に取付けられ
る。パワーユニット１２とユニバーサルマウントベース
６２は次に垂直サポートタブ６０の上に載せられる。そ
のあと、ユニバーサルマウントベース６２とパワーユニ
ット１２は垂直サポートタブ６０から徐々に持ち上げら
れ、管状部材７６が部分管状ソケット６６内で回転係合
する。次に、ユニバーサルマウントベース６２とパワー
ユニット１２を、垂直管状サポート１６の対の方へ向け
て前方に摺動させる。ユニバーサルマウントベース６２
とパワーユニット１２を前方へ摺動させると、管状部材
７６の一部が管状部６８の中に挿入され、これに係合す
る。ユニバーサルマウントベース６２を前方へ位置し終
えたら、パワーユニット１２を降ろす。こうすると、ユ
ニバーサルマウントベース６２は垂直サポートタブ６０
の前方に位置される。つまり、管状部材７６は部分管状
ソケット６６とのインターフェースとして機能し、ユニ
バーサルマウントベース６２の摺動及び受容を容易に
し、パワーユニット１２をＵ字形のメインフレーム３８
へ取り外し可能に連結する（図１、図２、図４、図５を
参照のこと）。

【００３４】Ｌ字形の固定ブラケット７８がユニバーサ
ルマウントベース６２の垂直の後面７４に取付けられて
いる。Ｌ字形の固定ブラケット７８は約5.08cm（2 イン
チ）の長さ及び幅を有するスチール金属材料から形成さ
れていることが好ましい。Ｌ字形のブラケット７８の一
部は垂直の後面７４から後方へ延びており、上側表面７
０に対してほぼ水平な平面内に配置されている。また、
Ｌ字形の固定ブラケット７８は、管状部材７６と反対側
の垂直の側面７２に近接して配置されている。Ｌ字形の
ブラケット７８はノッチ８０を有する。ノッチ８０は約
1.91cm（3/4 インチ）の幅及び深さを有することが好ま
しい。

【００３５】Ｌ字形の固定ブラケット７８とノッチ８０
の目的は、これを固定装置８２と係合させて、パワーユ
ニット１２とユニバーサルマウントベース６２の、スプ
レー塗装ポンピングシステム１４に対する水平方向の位
置を調節することである。ユニバーサルマウントベース
６２の上側表面７０と下側表面は、それを貫くように設
けられた多数の第２の開口部８４を有する。第２の開口
部８４はパワーユニット１２とユニバーサルマウントベ
ース６２との間の固定を容易にする（図３及び図４を参
照のこと）。

【００３６】ユニバーサルマウントベース６２は把持用
部材８６も有する。把持用部材８６は管状部材７６の近
くにおいて垂直の側面７２へ取付けられており、これか
ら上方へ垂直に延びている。把持用部材８６はユニバー
サルマウントベース６２へナット及びボルトによって取
付けられている。把持用部材８６は、個人の好みに応じ
て溶接、ネジ、及び／あるいはリベットなどの任意の方
法を用いてユニバーサルマウントベース６２へ取付ける
ことができるが、これらに限定されるわけではない。別
の把持用部材８６をＬ字形の固定ブラケット７８の近く
の垂直の側面７２へ固定してもよい（図１〜図６を参照
のこと）。

【００３７】把持用部材８６は、作業者がパワーユニッ
ト１２及びユニバーサルマウントベース６２をパワーユ
ニットカート１０に対し交換するときの助けとなる。パ
ワーユニット１２を交換する際、作業者は一方の手でパ
ワーユニット１２を掴み、他方の手で把持用部材８６を
掴んで、パワーユニットカート１０から垂直方向に引き
離す。二つの把持用部材８６を使用した場合には、作業
者はパワーユニット１２をパワーユニットカート１０に
対し容易に交換することができる（図４及び図６を参照
のこと）。

【００３８】固定装置８２は、軸方向の位置合わせ部材
５８を有する側のサイドフレームアーム４０の上側表面
４２へ揺動可能に取付けられている。固定装置８２はＬ
字形の固定ブラケット７８のノッチ８０と調節可能かつ
取り外し可能に係合し、駆動ベルト８８のテンションを
垂直方向に調節する（図４及び図６を参照のこと）。

【００３９】固定装置８２はネジ部が設けられたロッド
９０を有する。ロッド９０はサイドフレームアーム４０
の上側表面４２へボルトあるいはピンによって揺動可能
に取付けられている。ウィングナット９２がロッド９０
へ取付けられていて、ノッチ８０の上方に配置されてい
る。固定装置８２は、駆動ベルト８８と連係されるパワ
ーユニット１２の、スプレー塗装ポンピングシステム１
４に対する垂直方向の位置を調節するもので、ウィング
ナット９２を締め付けるとパワーユニット１２の位置が
下がり、駆動ベルト８８のテンションが大きくなる。駆
動ベルト８８のテンションは、ウィングナット９２を緩
めることによって小さくなる。ネジ部が設けられたロッ
ド９０を対応する垂直管状サポート１６の方へ揺動させ
れば、固定装置８２はノッチ８０から外れる。固定装置
８２はＵ字形のメインフレーム３８にしっかりと固定さ
れていて、駆動ベルト８８のテンションを調節するとき
にそこから外れないようになっていることが好ましい。
駆動ベルト８８はパワーユニット１２からスプレー塗装
ポンピングシステム１４へ動力を伝達する。Ｌ字形の固
定ブラケット７８をＵ字形のメインフレーム３８へ調節
可能な状態で取付けるのに、上記固定装置８２以外の形
式の任意の固定装置を使用することができることに留意
すべきである（図４、図５、図６を参照のこと）。

【００４０】ベルトハウジング９４は横方向の筋かい２
８へ取付けられている。ベルトハウジング９４は細長
で、駆動ベルト８８を取り囲む楕円形の形状を有してい
ることが好ましい。ベルトハウジング９４は、垂直管状
サポート１６の対の後方に配置されており、パワーユニ
ット１２に対するストッパであるプレート３４へぴった
りと係合している。ベルトハウジング９４はポンピング
システムプーリ９６を覆う上側の位置から、パワーユニ
ットプーリ９８を覆う下側の位置まで下方へ延びてい
る。ベルトハウジング９４は内部に多数のベルトガイド
１００を有することが好ましい。ベルトガイド１００
は、パワーユニット１２を交換するときにパワーユニッ
トプーリ９８を取り外した際、駆動ベルト８８をほぼ楕
円形に保持する（図１、図２、図４、図５、図６を参照
のこと）。

【００４１】ベルトハウジング９４は、駆動ベルト８８
やポンピングシステムプーリ９６、パワーユニットプー
リ９８を覆っており、スプレー塗装ポンピングシステム
１４が動作しているときに、作業者をこれらから保護し
ている。ベルトハウジング９４は駆動ベルト８８を細長
い楕円形の構造に保持することによって、パワーユニッ
ト１２の交換と、代わりのパワーユニットプーリ９８の
係合とを容易にする働きも持っている。ベルトガイド１
００は、パワーユニットプーリ９８とパワーユニット１
２をスプレー塗装ポンピングシステム１４から外し、引
き出したときに、駆動ベルト８８がほぼ円形になってし
まうことを防止する（図１、図２、図４を参照のこ
と）。

【００４２】パワーユニット１２を交換するとき、駆動
ベルト８８が楕円形状に維持されているので、代わりの
パワーユニット１２とユニバーサルマウントベース６２
を降ろして、部分管状ソケット６６及び垂直サポートタ
ブ６０と係合させて、代わりのパワーユニットプーリ９
８を受容係合することが容易になる。パワーユニット１
２とユニバーサルマウントベース６２を部分管状ソケッ
ト６６の中で前方へ摺動させ、ユニバーサルマウントベ
ース６２を垂直サポートタブ６０の前方に位置させる
と、代わりのパワーユニットプーリ９８は楕円形構造の
駆動ベルト８８と係合する。ユニバーサルマウントベー
ス６２とパワーユニット１２を下げると、パワーユニッ
トプーリ９８は駆動ベルト８８と自動的に係合する。駆
動ベルト８８と係合されたパワーユニットプーリ９８を
下げると、駆動ベルト８８はベルトハウジング９４の中
でベルトガイド１００から離れる（図５及び図６を参照
のこと）。

【００４３】パワーユニットプーリ９８を受容するため
に駆動ベルト８８を位置固定し、保持すると、作業員は
パワーユニット１２あるいはスプレー塗装ポンピングシ
ステム１４の位置を調節する必要がなくなる。代わりの
パワーユニット１２をすぐに降ろしてスプレー塗装ポン
ピングシステム１４へ自動的に係合させるのが容易な位
置に、ベルトハウジング９４は駆動ベルト８８を保持す
る。次に固定装置８２を揺動させてウィングナット９２
をノッチ８０へ係合させ、締め付けると、駆動ベルト８
８へ掛かるテンションが大きくなる（図５及び図６を参
照のこと）。

【００４４】パワーユニット１２の交換は、ウィングナ
ット９２を緩め、固定装置８２を対応する垂直管状サポ
ート１６の側に揺動させて行う。次に、ユニバーサルマ
ウントベース６２を持ち上げて、垂直サポートタブ６０
の上に置く。こうすると、管状部材７６が部分管状ソケ
ット６６内で回動される。パワーユニット１２を垂直に
持ち上げるとパワーユニットプーリ９８が駆動ベルト８
８から外れる。ベルトガイド１００及びベルトハウジン
グ９４は細長いほぼ楕円形に駆動ベルト８８を保持し、
あとで、代わりのパワーユニットプーリ９８を自動的に
受容できるようにする。次に、パワーユニット１２及び
ユニバーサルマウントベース６２を、部分管状ソケット
６６を介して、Ｕ字形のメインフレーム３８に対して後
方へ摺動させる。次に、ユニバーサルマウントベース６
２とパワーユニット１２をパワーユニットカート１０か
ら垂直方向に外す。代わりのパワーユニット１２とユニ
バーサルマウントベース６２を次にパワーユニットカー
ト１０にに設置する。スプレー塗装ポンピングシステム
１４を動作させているときには、駆動ベルト８８はベル
トハウジング９４の内部すなわちベルトガイド１００と
係合しないことに留意すべきである。パワーユニット１
２を交換するときには、Ｕ字形のハンドル５２は前方へ
揺動されて、スプレー塗装ポンピングシステム１４の前
方の位置に配置を変えられることにも留意すべきであ
る。従って、パワーユニット１２を交換するとき、ハン
ドル５２は邪魔にならない。

【００４５】この発明は、その精神あるいは本質から逸
脱することなく、他の形態によっても実現が可能であ
る。従って、上述した実施例は単に説明のためのもので
あり、発明を限定するものはない。この発明の範囲に関
しては上述した実施例よりも特許請求の範囲を参照すべ
きである。なお、記載されている数値に関し、括弧書に
よって別の数値が併記されている数値は括弧内の数値を
基に換算されたものである。したがって、その数値と括
弧内の数値との間に不一致がある場合には、括弧内の数
値が正しい数値とされなくてはならない。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例によるパワーユニットカー
トを示す図である。

【図２】ベルトハウジングと駆動ベルトとユニバーサル
マウントベースの詳細図である。

【図３】パワーユニットとユニバーサルマウントベース
の分解図である。

【図４】パワーユニットカートから取り外されたユニバ
ーサルマウントベースを一部破線で示した図である。

【図５】パワーユニットカートの一部破線で示した端面
図である。

【図６】スプレー塗装ポンピングシステムへ連係された
パワーユニットカートを一部破線で示した端面図であ
る。

【符号の説明】

１０ パワーユニットカート １２ パワーユニット １４ スプレー塗装ポンピングシステム １６ 垂直管状サポート １８ 脚部 ２０ ハンドルブラケット ２２ 溝 ２４ ストップ ２８ 横方向の筋かい ３０ プラットホーム ３２ 開口部 ３４ プレート ３８ メインフレーム ４０ サイドフレームアーム ４２ 上側表面 ４６ 掛け渡しアーム ４８ 車軸 ５０ 車輪 ５２ ハンドル ５４ ロックロッド ５６ チャンネル ５８ 軸方向の位置合わせ部材 ６０ 垂直サポートタブ ６２ ユニバーサルマウントベース ６４ 下側表面 ６６ 部分管状ソケット ６８ 管状部 ７０ 上側表面 ７２ 側面 ７４ 後面 ７６ 管状部材 ７８ Ｌ字形の固定ブラケット ８０ ノッチ ８２ 固定装置 ８４ 開口部 ８６ 把持用部材 ８８ 駆動ベルト ９０ ロッド ９２ ウィングナット ９４ ベルトハウジング ９６ ポンピングシステムプーリ ９８ パワーユニットプーリ １００ ベルトガイド

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョージ・リチャード・ジョーンズ アメリカ合衆国 80005 コロラド，アル ヴァダ，ウエスト・セヴンティーサード・ プレイス 10305

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 パワーユニット(12)を搭載するためのパ
   ワーユニットカートであって、 ａ）脚部(18)とハンドルブラケット(20)とを持つ垂直フ
   レーム(16)と、 ｂ）前記垂直フレームに取付けられて、そこから延びて
   おり、上側表面及び下側表面を有する互いにほぼ平行な
   サイドアーム(40)を備えたサポートフレーム(38)と、 ｃ）前記ほぼ平行なサイドアームの下側表面に取付けら
   れて、その間を横切る車軸(48)であって、一対の車輪(5
   0)を有する車軸(48)と、 ｄ）前記ハンドルブラケットへ取付けられていて、そこ
   から延びるハンドル(52)と、 ｅ）前記パワーユニットへ取付け可能であり、細長いス
   ライド(76)とＬ字形のブラケット(78)を有するマウント
   ベース(62)と、 ｆ）前記ほぼ平行なサイドアームの一方の前記上側表面
   へ取付けられた軸方向の位置合わせ部材(58)であって、
   垂直サポートタブ(60)を有し、前記マウントベース及び
   前記パワーユニットを前記垂直フレームと前記垂直サポ
   ートタブとの間に位置させるようになっている位置合わ
   せ部材(58)と、 ｇ）前記軸方向の位置合わせ部材と反対側において前記
   ほぼ平行なサイドアームの一方の前記上側表面へ取付け
   られ、前記細長いスライドを摺動可能かつ揺動可能に受
   容することによって前記マウントベース及び前記パワー
   ユニットを前記サポートフレームへ取り外し可能な状態
   で連結するソケット(66)と、 ｈ）前記軸方向の位置合わせ部材の近くにおいて前記ほ
   ぼ平行なサイドアームの前記上側表面へ揺動可能に取付
   けられ、前記Ｌ字形のブラケットと取り外し可能に係合
   する固定装置(82)と、 ｉ）前記垂直フレームへ取付けられたベルトハウジング
   (94)であって、多数のベルトガイド(100) を有し、この
   ベルトガイド(100) が前記パワーユニットに連係される
   駆動ベルトの位置決めを行うベルトハウジング(94)と、 からなるパワーユニットカート。
2. 【請求項２】 パワーユニットを搭載するためのパワー
   ユニットカートであって、 ａ）前方へ延びる脚部(18)を有し、かつ各々が後方へ延
   びるハンドルブラケット(20)を有する一対の垂直サポー
   ト(16)と、 ｂ）前記前方へ延びる脚部の近くにおいて前記一対の垂
   直サポートに取付けられていて、そこから後方へ延びる
   メインフレーム(38)であって、互いにほぼ平行なサイド
   アーム(40)を有し、該サイドアームが上側表面及び下側
   表面を有しているメインフレーム(38)と、 ｃ）前記平行なサイドアームの前記下側表面へ取付けら
   れていて、これらの間を横切る車軸(48)であって、一対
   の車輪(50)を有する車軸(48)と、 ｄ）前記ハンドルブラケットに連係された揺動装置を有
   するハンドル(52)であって、前記揺動装置が当該ハンド
   ルの前記一対の垂直サポートに対する揺動を許容するハ
   ンドル(52)と、 ｅ）前記パワーユニットへ取付け可能であり、下側表面
   と、上側表面と、一対の側面と、後面とを有するマウン
   トベース(62)であって、細長いスライド(76)とＬ字形の
   ブラケット(78)を有し、前記スライド(76)が前記側面の
   一方の近くにおいて前記下側表面へ取付けられており、
   前記Ｌ字形のブラケット(78)が前記側面の他方の近く、
   かつ前記上側表面の近くにおいて前記後面へ取付けられ
   ていて、そこから後方へ延びており、前記パワーユニッ
   ト(12)が前記上側表面へ取付けられるマウントベース(6
   2)と、 ｆ）前記ほぼ平行なサイドアームの一方の上側表面へ取
   付けられた軸方向の位置合わせ部材(58)であって、垂直
   サポートタブ(60)を有していて、前記マウントベースと
   前記パワーユニットを前記一対の垂直サポートと前記垂
   直サポートタブとの間に位置させる軸方向の位置合わせ
   部材(58)と、 ｇ）前記軸方向の位置合わせ部材の反対側において前記
   ほぼ平行なサイドアームの一方の上側表面へ取付けられ
   たソケット(66)であって、前記スライドを摺動可能かつ
   揺動可能に受容することによって前記マウントベース及
   びパワーユニットを前記メインフレームへ取り外し可能
   な状態で連結するソケット(66)と、 ｈ）前記軸方向の位置合わせ部材の近くにおいて前記ほ
   ぼ平行なサイドアームの前記上側表面へ揺動可能に取付
   けられ、前記Ｌ字形のブラケットと取り外し可能に係合
   する固定装置(82)と、 ｉ）前記一対の垂直サポートへ取付けられていて、これ
   らの後方に配置されたベルトハウジング(94)であって、
   多数のベルトガイド(100) を有し、このベルトガイド(1
   00) が前記パワーユニットに連係される駆動ベルトの位
   置決めを行うベルトハウジング(94)と、 を有するパワーユニットカート。
3. 【請求項３】 前記垂直サポートが管状を成し、前記前
   方へ延びる脚部が前記垂直サポートに対して斜めに配置
   されている請求項２記載のパワーユニットカート。
4. 【請求項４】 前記ブラケットの各々が溝(22)及びスト
   ップ(24)を有する請求項３記載のパワーユニットカー
   ト。
5. 【請求項５】 前記一対の垂直サポートへ取付けられて
   いて、それらの間を延びている横方向の筋かい(28)が設
   けられており、この横方向の筋かい(28)が前記ハンドル
   ブラケットと前記前方へ延びる脚部との間に配置されて
   おり、前記横方向の筋かいがそれを貫く多数の第１の開
   口部(32)を有する請求項４記載のパワーユニットカー
   ト。
6. 【請求項６】 前記メインフレームがＵ字形である請求
   項５記載のパワーユニットカート。
7. 【請求項７】 前記ハンドルがＵ字形であり、前記揺動
   装置が前記ハンドルの内部に配置されており、前記ハン
   ドルが前記ハンドルブラケットから上方かつ後方へ延び
   ており、該ハンドルブラケットにおいて前記揺動装置に
   より前記ハンドルが前記一対の垂直サポートの前方に揺
   動可能となっている請求項６記載のパワーユニットカー
   ト。
8. 【請求項８】 前記細長いスライドが管状を成し、前記
   Ｌ字形のブラケットが前記固定装置と調節可能に係合す
   るためのノッチ(80)を有している請求項７記載のパワー
   ユニットカート。
9. 【請求項９】 前記マウントベースの前記上側表面及び
   下側表面がそれらを貫く位置の揃えられた多数の第２の
   開口部(84)を有し、これらの第２の開口部(84)が前記パ
   ワーユニットを前記マウントベースの前記上側表面へ取
   付けるために用いられる請求項８記載のパワーユニット
   カート。
10. 【請求項１０】 前記管状部材の近くにおいて前記側面
    へ取付けられていて上方へ延びる把持用部材が設けられ
    ている請求項９記載のパワーユニットカート。