JPH07186000A - 4軸ないし5軸面取り荒加工方法 - Google Patents
4軸ないし5軸面取り荒加工方法Info
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- JPH07186000A JPH07186000A JP33048393A JP33048393A JPH07186000A JP H07186000 A JPH07186000 A JP H07186000A JP 33048393 A JP33048393 A JP 33048393A JP 33048393 A JP33048393 A JP 33048393A JP H07186000 A JPH07186000 A JP H07186000A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 4軸ないし5軸の数値制御工作機械を使用し
て、自由曲面を有する形状に仕上げるための面取り荒加
工を行なう加工データを作成する4軸ないし5軸面取り
荒加工方法。 【構成】 ラフストック形状データと、仕上形状の凸形
状モデルデータと、事前に指定した面数及び許容値とに
基づいて、NURBS曲面式を用いて前記許容値以内で
離散化した準凸多面体データを生成する準凸多面体生成
工程S10と、前記生成された準多面体データによっ
て、荒加工パスデータを生成する荒加工パス生成工程S
11〜S18と含むもの。
て、自由曲面を有する形状に仕上げるための面取り荒加
工を行なう加工データを作成する4軸ないし5軸面取り
荒加工方法。 【構成】 ラフストック形状データと、仕上形状の凸形
状モデルデータと、事前に指定した面数及び許容値とに
基づいて、NURBS曲面式を用いて前記許容値以内で
離散化した準凸多面体データを生成する準凸多面体生成
工程S10と、前記生成された準多面体データによっ
て、荒加工パスデータを生成する荒加工パス生成工程S
11〜S18と含むもの。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は数値制御工作機械で4軸
ないし5軸面取り荒加工を行なう方法に関するものであ
る。
ないし5軸面取り荒加工を行なう方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、人間が木材で人物の頭部等を彫
刻するときに、最初はかなり荒い彫りで多面体として彫
刻する。同様にCAMと数値制御工作機械である曲面形
状の加工を行なう場合に、素材形状からすぐに仕上げ形
状の加工はせずに、まず荒加工をするのが一般的であ
る。従来の荒加工は、等高線加工を拡張したサイド加工
方式とマッピング加工をZ軸方向に順次送り込む加工方
式であった。これらの加工方式は、3軸工作機械を対象
にした3軸CAMに特定化したものであり、5軸工作機
械の特性を十分に反映するものではなかった。即ち、工
作機械が制御するX,Y,Zの各軸における加工工具又
はワークの姿勢は固定されたものであり、加工工具又は
ワークを傾斜させる自由度を有しないものであった。
刻するときに、最初はかなり荒い彫りで多面体として彫
刻する。同様にCAMと数値制御工作機械である曲面形
状の加工を行なう場合に、素材形状からすぐに仕上げ形
状の加工はせずに、まず荒加工をするのが一般的であ
る。従来の荒加工は、等高線加工を拡張したサイド加工
方式とマッピング加工をZ軸方向に順次送り込む加工方
式であった。これらの加工方式は、3軸工作機械を対象
にした3軸CAMに特定化したものであり、5軸工作機
械の特性を十分に反映するものではなかった。即ち、工
作機械が制御するX,Y,Zの各軸における加工工具又
はワークの姿勢は固定されたものであり、加工工具又は
ワークを傾斜させる自由度を有しないものであった。
【0003】従来の荒加工の公知文献としては、例えば
特開平1−257546号公報があり、この文献におい
ては、X−Y平面でモデルを切断し生成された曲線と指
定された範囲で囲まれる領域を工具姿勢を変化させない
で加工を行なうという3軸工作機械を対象にした技術が
開示されている。5軸工作機械は任意の工具姿勢を取る
ことが出来る。平面切削での荒取り加工では、大口径の
正面フライスによる切削が高効率の加工方式として用い
られている。しかし、この方式を、自由曲面を有する形
状に対して用いる加工データの作成方式にはいまだ効率
的なものが実用化されていない。
特開平1−257546号公報があり、この文献におい
ては、X−Y平面でモデルを切断し生成された曲線と指
定された範囲で囲まれる領域を工具姿勢を変化させない
で加工を行なうという3軸工作機械を対象にした技術が
開示されている。5軸工作機械は任意の工具姿勢を取る
ことが出来る。平面切削での荒取り加工では、大口径の
正面フライスによる切削が高効率の加工方式として用い
られている。しかし、この方式を、自由曲面を有する形
状に対して用いる加工データの作成方式にはいまだ効率
的なものが実用化されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の荒
加工方法は、3軸工作機械における加工データ作成方法
に限定されたものであり、加工工具の姿勢を変化させる
ことができる4軸ないし5軸工作機械を使用して、自由
曲面を有する形状に仕上げるための荒加工を行なう加工
データの作成方法は、効率的なものが実用化されていな
いという問題点があった。
加工方法は、3軸工作機械における加工データ作成方法
に限定されたものであり、加工工具の姿勢を変化させる
ことができる4軸ないし5軸工作機械を使用して、自由
曲面を有する形状に仕上げるための荒加工を行なう加工
データの作成方法は、効率的なものが実用化されていな
いという問題点があった。
【0005】本発明は、かかる問題点を解決するために
なされたもので、4軸ないし5軸の数値制御工作機械を
使用して、自由曲面を有する形状に仕上げるための面取
り荒加工を行なう加工データを作成する4軸ないし5軸
面取り荒加工方法を得ることを目的とする。
なされたもので、4軸ないし5軸の数値制御工作機械を
使用して、自由曲面を有する形状に仕上げるための面取
り荒加工を行なう加工データを作成する4軸ないし5軸
面取り荒加工方法を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る4軸ないし
5軸面取り荒加工方法は、ラフストック形状データと、
仕上形状の凸形状モデルデータと、事前に指定した面数
及び許容値とに基づいて、NURBS曲面式を用いて前
記許容値以内で離散化した準凸多面体データを生成する
準凸多面体生成工程と、前記生成された準凸多面体デー
タによって、荒加工パスデータを生成する荒加工パス生
成工程と含むものである。
5軸面取り荒加工方法は、ラフストック形状データと、
仕上形状の凸形状モデルデータと、事前に指定した面数
及び許容値とに基づいて、NURBS曲面式を用いて前
記許容値以内で離散化した準凸多面体データを生成する
準凸多面体生成工程と、前記生成された準凸多面体デー
タによって、荒加工パスデータを生成する荒加工パス生
成工程と含むものである。
【0007】
【作用】本発明においては、準凸多面体生成工程では、
ラフストック形状データと、仕上形状の凸形状モデルデ
ータと、事前に指定した面数及び許容値とに基づいて、
NURBS曲面式を用いて前記許容値以内で離散化した
準凸多面体データを生成する。荒加工パス生成工程で
は、前記生成された準凸多面体データによって、荒加工
パスデータを生成する。
ラフストック形状データと、仕上形状の凸形状モデルデ
ータと、事前に指定した面数及び許容値とに基づいて、
NURBS曲面式を用いて前記許容値以内で離散化した
準凸多面体データを生成する。荒加工パス生成工程で
は、前記生成された準凸多面体データによって、荒加工
パスデータを生成する。
【0008】
【実施例】本発明に係る4軸ないし5軸面取り荒加工方
法は、最初に、ラフストック形状データと、仕上形状の
凸形状モデルデータと、事前に指定した面数及び許容値
とに基づいて、NURBS曲面式を用いて前記許容値以
内で離散化した準凸多面体データを生成し、次に、前記
生成された準凸多面体データによって、荒加工パスデー
タを生成するものである。
法は、最初に、ラフストック形状データと、仕上形状の
凸形状モデルデータと、事前に指定した面数及び許容値
とに基づいて、NURBS曲面式を用いて前記許容値以
内で離散化した準凸多面体データを生成し、次に、前記
生成された準凸多面体データによって、荒加工パスデー
タを生成するものである。
【0009】(a)まず曲面の離散化方式について説明
する。曲面の離散化は、CAD(計算機利用設計)で曲
面形状が表現されたNon−Uniform Rati
onal B−Splines(以下NURBSと記
す)の曲面式に対して、その凸閉包の特徴を用いて、前
記NURBSの曲面式を規定するために設定される所定
数のコントロールポイントと、それに対応するノットベ
クトルで決定された平面との距離が指定のトレランス
(許容値)以内に入るようにノットベクトルとコントロ
ールポイントを挿入することで、曲面を複数に分割して
いく。
する。曲面の離散化は、CAD(計算機利用設計)で曲
面形状が表現されたNon−Uniform Rati
onal B−Splines(以下NURBSと記
す)の曲面式に対して、その凸閉包の特徴を用いて、前
記NURBSの曲面式を規定するために設定される所定
数のコントロールポイントと、それに対応するノットベ
クトルで決定された平面との距離が指定のトレランス
(許容値)以内に入るようにノットベクトルとコントロ
ールポイントを挿入することで、曲面を複数に分割して
いく。
【0010】ここで上記NURBSの曲面式、凸閉包、
コントロールポイント及びノットベクトル等の用語の意
味については、下記の文献を参照されたい。 文献(1);NIKKEI COMPUTER GRA
PHICS、1969年6月、高村、鳥谷、p.162
〜168、“自由曲線の表現方法”、 文献(2);THE SOUTH AFRICAN M
ECHANICALENGINEER,VOL.39、
1989、Charl Vorster,p.16〜2
2、“Non−Uniform Rational B
−Splines as the geometry
for modern engineering mo
delling systms”、
コントロールポイント及びノットベクトル等の用語の意
味については、下記の文献を参照されたい。 文献(1);NIKKEI COMPUTER GRA
PHICS、1969年6月、高村、鳥谷、p.162
〜168、“自由曲線の表現方法”、 文献(2);THE SOUTH AFRICAN M
ECHANICALENGINEER,VOL.39、
1989、Charl Vorster,p.16〜2
2、“Non−Uniform Rational B
−Splines as the geometry
for modern engineering mo
delling systms”、
【0011】NURBSの凸閉包の性質に従えば、その
コントロールポイントがトレラント内に存在すれば、そ
のノットベクトルとコントロールポイントで決定される
曲面は、ノットベクトルとコントロールポイントで形成
される凸多面体に内包される。このとき、以上のように
してノットベクトルを挿入された全てのノットベクトル
を頂点とした多面体は、もとの曲面とあらゆるところで
その最短距離が指定のトレランス以内であるということ
が保証される。但しここで言う多面体は、必ずしもトポ
ロジーが完全である必要はない。つまり曲面が1面だけ
でオープンな形状でも(1面だけ内部がつまっていない
中空の形状でも)、面で近似されたものを多面体と呼
ぶ。
コントロールポイントがトレラント内に存在すれば、そ
のノットベクトルとコントロールポイントで決定される
曲面は、ノットベクトルとコントロールポイントで形成
される凸多面体に内包される。このとき、以上のように
してノットベクトルを挿入された全てのノットベクトル
を頂点とした多面体は、もとの曲面とあらゆるところで
その最短距離が指定のトレランス以内であるということ
が保証される。但しここで言う多面体は、必ずしもトポ
ロジーが完全である必要はない。つまり曲面が1面だけ
でオープンな形状でも(1面だけ内部がつまっていない
中空の形状でも)、面で近似されたものを多面体と呼
ぶ。
【0012】従って、離散化された多面体の面数は、そ
のトレランスが大きくなると単調に減少する。nを離散
化された多面体の面数、tolを離散化のトレランスと
すると、nはtolの関数として(1)式で示される。 n=f(tol) ……(1)
のトレランスが大きくなると単調に減少する。nを離散
化された多面体の面数、tolを離散化のトレランスと
すると、nはtolの関数として(1)式で示される。 n=f(tol) ……(1)
【0013】(b)次に、準凸多面体の計算式について
説明する。ここでいう準凸多面体は、仕上形状の凸形状
モデルとの誤差が最小となるような凸多面体ではない。
またこの準凸多面体は指定のトレランス以上の厚みを持
って内包する限り何種類も存在する。従って、決して最
適な形状のものではない。図5、図6はそれぞれ自由曲
面を近似する準凸多面体の二次元イメージ、三次元イメ
ージの例を示す図である。図5は実線の自由形状(二次
元の断面形状)を破線の凸多角形で近似した例であり、
自由形状の中央の凹部は、凸多角形の直線で近似してい
る。
説明する。ここでいう準凸多面体は、仕上形状の凸形状
モデルとの誤差が最小となるような凸多面体ではない。
またこの準凸多面体は指定のトレランス以上の厚みを持
って内包する限り何種類も存在する。従って、決して最
適な形状のものではない。図5、図6はそれぞれ自由曲
面を近似する準凸多面体の二次元イメージ、三次元イメ
ージの例を示す図である。図5は実線の自由形状(二次
元の断面形状)を破線の凸多角形で近似した例であり、
自由形状の中央の凹部は、凸多角形の直線で近似してい
る。
【0014】準凸多面体の生成は、原形状モデル(仕上
形状の凸形状モデル)を2種類のトレランスで離散化し
た2つの多面体を用いて行なう。図2は本発明に係る準
凸多面体生成の手順を示すフローチャートで有る。図2
を参照して、その生成手順を説明する。また図中S2
1,S22…,はステップ21、ステップ22…,の意
である。まず原形状モデル(仕上形状の凸形状モデル)
を入力し(図2のS21参照)、以下の順に準凸多面体
を生成する。
形状の凸形状モデル)を2種類のトレランスで離散化し
た2つの多面体を用いて行なう。図2は本発明に係る準
凸多面体生成の手順を示すフローチャートで有る。図2
を参照して、その生成手順を説明する。また図中S2
1,S22…,はステップ21、ステップ22…,の意
である。まず原形状モデル(仕上形状の凸形状モデル)
を入力し(図2のS21参照)、以下の順に準凸多面体
を生成する。
【0015】(1)加工条件として、2種類のトレラン
スを指定する。一方は準凸多面体の各面の方向ベクトル
を与えるために利用する多面体生成時に用いるトレラン
スt1であり、他方は切削加工時の切削精度を決定する
トレランスt2である。一般に、準凸多面体の面数が多
くなると不必要に小さい面取り面が生成されるため、そ
の加工速度が劣化する。このためt2<t1の関係とな
る。従ってt2は加工精度を決めることで選択の余地は
ないが、t1はt2<t1の関係を満たせば任意に決定
できる。この例では、t1の初期値は、t2の10%増
しで開始した。またここで、ユーザが加工したい面取り
数として、希望の面数nを指定する(図2のS22参
照)。
スを指定する。一方は準凸多面体の各面の方向ベクトル
を与えるために利用する多面体生成時に用いるトレラン
スt1であり、他方は切削加工時の切削精度を決定する
トレランスt2である。一般に、準凸多面体の面数が多
くなると不必要に小さい面取り面が生成されるため、そ
の加工速度が劣化する。このためt2<t1の関係とな
る。従ってt2は加工精度を決めることで選択の余地は
ないが、t1はt2<t1の関係を満たせば任意に決定
できる。この例では、t1の初期値は、t2の10%増
しで開始した。またここで、ユーザが加工したい面取り
数として、希望の面数nを指定する(図2のS22参
照)。
【0016】(2)トレランスt2により原形状を離散
化し、多面体ph2を生成する。この場合の離散化され
た多面体の面数をn2とする(図2のS23を参照)。 (3)トレランスt1により原形状を離散化し、多面体
ph1を生成する。この場合の離散化された多面体の面
数をn1とする(図2のS24参照)。
化し、多面体ph2を生成する。この場合の離散化され
た多面体の面数をn2とする(図2のS23を参照)。 (3)トレランスt1により原形状を離散化し、多面体
ph1を生成する。この場合の離散化された多面体の面
数をn1とする(図2のS24参照)。
【0017】(4)トレランスt1による面数n1が希
望の面数nとなるか、その近傍で収束するかを、次の
(2)式を満足するか否かで判別する(図2のS25参
照)。 n1≦n≦n2 ……(2) (2)式が満足されれば処理(5)(図2のS29)へ
移る。(2)式が満足されなければ、曲面の多面体化の
結果から関数fを近似してトレランス(tol)を求め
る。
望の面数nとなるか、その近傍で収束するかを、次の
(2)式を満足するか否かで判別する(図2のS25参
照)。 n1≦n≦n2 ……(2) (2)式が満足されれば処理(5)(図2のS29)へ
移る。(2)式が満足されなければ、曲面の多面体化の
結果から関数fを近似してトレランス(tol)を求め
る。
【0018】即ちn1=f(t1),n2=f(t2)
より次の(3)式を得る。 tol=(t2−t1)・(n−n1)/(n2−n1)+t1 …(3) この(3)式を用いて希望の面数nとなるトレランス
(tol)を求める(図2のS26参照)。そして、t
2=t1,n2=n1として、またt1=tolとして
(図2のS27,S28参照)、前記処理(3)(図2
のS24)へ戻り、(2)式が満足されるまでS24〜
S28のステップを繰り返して行なう。
より次の(3)式を得る。 tol=(t2−t1)・(n−n1)/(n2−n1)+t1 …(3) この(3)式を用いて希望の面数nとなるトレランス
(tol)を求める(図2のS26参照)。そして、t
2=t1,n2=n1として、またt1=tolとして
(図2のS27,S28参照)、前記処理(3)(図2
のS24)へ戻り、(2)式が満足されるまでS24〜
S28のステップを繰り返して行なう。
【0019】(5)原形状を内包するラフストック(素
形状)を取り込む(図2のS29参照)。 (6)トレランスt1による多面体ph1の各面を指定
の尺度でソートし、面列(facesl)を生成する。
このソートの方法には、各面の面積の大きさや、全周長
等の種々の尺度を用いて行なう(図2のS30参照)。
形状)を取り込む(図2のS29参照)。 (6)トレランスt1による多面体ph1の各面を指定
の尺度でソートし、面列(facesl)を生成する。
このソートの方法には、各面の面積の大きさや、全周長
等の種々の尺度を用いて行なう(図2のS30参照)。
【0020】(7)ソートされた面列(facesl)
から順次取り出した面と平行な面を多面体ph2に外接
するように配置した平面列(plnsl)を生成する
(図2のS31参照)。このとき、ソートされた平面列
から何枚の平面を用いるかは、自由に指定が可能であ
る。またソートされた平面で同一の法線ベクトルを有す
るものは、平面列の中で上位に位置付けられたもののみ
を有効とする。 (8)前記処理(7)で得られた外接平面で、ラフスト
ック(素形状)を切断して準凸多面体を生成する(図2
のS32及び図6を参照)。
から順次取り出した面と平行な面を多面体ph2に外接
するように配置した平面列(plnsl)を生成する
(図2のS31参照)。このとき、ソートされた平面列
から何枚の平面を用いるかは、自由に指定が可能であ
る。またソートされた平面で同一の法線ベクトルを有す
るものは、平面列の中で上位に位置付けられたもののみ
を有効とする。 (8)前記処理(7)で得られた外接平面で、ラフスト
ック(素形状)を切断して準凸多面体を生成する(図2
のS32及び図6を参照)。
【0021】(c)次に、荒加工パス生成法を説明す
る。 (b)項で生成された準凸多面体の各面は凸多角形であ
る。図1は本発明に係る荒加工パス生成の手順を示すフ
ローチャートである。図1を参照し、凸多角形で構成さ
れた準凸多面体に対して荒加工パスを生成する手順を以
下に説明する。荒加工パス生成工程に入る前に準凸多面
体は生成される(図1のS10参照)。
る。 (b)項で生成された準凸多面体の各面は凸多角形であ
る。図1は本発明に係る荒加工パス生成の手順を示すフ
ローチャートである。図1を参照し、凸多角形で構成さ
れた準凸多面体に対して荒加工パスを生成する手順を以
下に説明する。荒加工パス生成工程に入る前に準凸多面
体は生成される(図1のS10参照)。
【0022】(1)凸多角形面(準凸多面体の面)をソ
ートする。このソートにも凸多角形の面積や周長など種
々の尺度が適用される(図1のS11参照)。 (2)ソートされた凸多角形面列から順次取り出した多
角形面と一致する平面(pln e)と、これと平行で
ラフストックに外接する平面(pln s)を求める
(図1のS12,S13参照)。 (3)(pln e)平面と(pln s)平面の間
に、最大切り込み深さ間隔で平面を挿入し、平面列(p
l−n)を生成する(図1のS14参照)。平面列(p
l−n)は次の(4)式で表示できる。 (pl−n)=[(pl s)、(挿入平面)、(挿入平面)、 …(挿入平面)、(pl e)] …(4)
ートする。このソートにも凸多角形の面積や周長など種
々の尺度が適用される(図1のS11参照)。 (2)ソートされた凸多角形面列から順次取り出した多
角形面と一致する平面(pln e)と、これと平行で
ラフストックに外接する平面(pln s)を求める
(図1のS12,S13参照)。 (3)(pln e)平面と(pln s)平面の間
に、最大切り込み深さ間隔で平面を挿入し、平面列(p
l−n)を生成する(図1のS14参照)。平面列(p
l−n)は次の(4)式で表示できる。 (pl−n)=[(pl s)、(挿入平面)、(挿入平面)、 …(挿入平面)、(pl e)] …(4)
【0023】(4)平面列(pl−n)の先頭平面から
順に一枚平面を取り出し、この平面を用いてラフストッ
ク(素形状)を切断する。この切断されたラフストック
を新たなラフストックとして逐次用いる(図1のS15
参照)。この切断面は、ラフストックの形状が凸形状で
ある限り凸多角形となる。この凸多角形の面内部を加工
するように、面法線方向をZ軸とした2.5軸加工のパ
スを生成する(図1のS16参照)。ここで2.5軸加
工とは、X・Y軸の制御と、Z軸の制御との両方は、同
時にはできないが、一方ずつ別の時間帯なら可能とする
ものである。
順に一枚平面を取り出し、この平面を用いてラフストッ
ク(素形状)を切断する。この切断されたラフストック
を新たなラフストックとして逐次用いる(図1のS15
参照)。この切断面は、ラフストックの形状が凸形状で
ある限り凸多角形となる。この凸多角形の面内部を加工
するように、面法線方向をZ軸とした2.5軸加工のパ
スを生成する(図1のS16参照)。ここで2.5軸加
工とは、X・Y軸の制御と、Z軸の制御との両方は、同
時にはできないが、一方ずつ別の時間帯なら可能とする
ものである。
【0024】(5)次々に前記処理(4)の処理を繰り
返し、各面上のパス間への連結パスを加え一連のパスと
する(図1のS15〜S17の繰り返しループを参
照)。 (6)前記処理(2)から(5)の処理を凸多角形面列
の全ての多角形面に対して順次実行し、各多角形毎の一
連のパス間を連結するパスを追加する(図1のS12〜
S18の繰り返しループを参照)。
返し、各面上のパス間への連結パスを加え一連のパスと
する(図1のS15〜S17の繰り返しループを参
照)。 (6)前記処理(2)から(5)の処理を凸多角形面列
の全ての多角形面に対して順次実行し、各多角形毎の一
連のパス間を連結するパスを追加する(図1のS12〜
S18の繰り返しループを参照)。
【0025】図3は本発明を実施する原形状モデル(仕
上形状の凸形状モデル)の例を示す図であり、図4は本
発明を実施した結果のスパイラルパターンの加工パスを
示す図である。図4においては、一つの面を外側から内
側へとスパイラル(渦巻き)状に逐次加工する加工パス
が多数示されている。
上形状の凸形状モデル)の例を示す図であり、図4は本
発明を実施した結果のスパイラルパターンの加工パスを
示す図である。図4においては、一つの面を外側から内
側へとスパイラル(渦巻き)状に逐次加工する加工パス
が多数示されている。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、4軸ないし5軸の数値
制御工作機械を用いて、自由曲面を有する仕上形状モデ
ルデータの面取り荒加工を行なう場合に、ラフストック
形状データと、仕上形状の凸形状モデルデータと、事前
に指定した面数及び許容値とに基づいて、NURBS曲
面式を用いて前記許容値以内で離散化した準凸多面体デ
ータを生成し、前記生成された準凸多面体データによっ
て、荒加工パスデータを生成するようにしたので、仕上
形状データを選択するだけで、過切削を避けて自動的に
面取り面を決定し、多段の面取り加工パスを生成するこ
とが可能となり、効率の良い4軸ないし5軸の荒加工パ
スデータを得ることができる。
制御工作機械を用いて、自由曲面を有する仕上形状モデ
ルデータの面取り荒加工を行なう場合に、ラフストック
形状データと、仕上形状の凸形状モデルデータと、事前
に指定した面数及び許容値とに基づいて、NURBS曲
面式を用いて前記許容値以内で離散化した準凸多面体デ
ータを生成し、前記生成された準凸多面体データによっ
て、荒加工パスデータを生成するようにしたので、仕上
形状データを選択するだけで、過切削を避けて自動的に
面取り面を決定し、多段の面取り加工パスを生成するこ
とが可能となり、効率の良い4軸ないし5軸の荒加工パ
スデータを得ることができる。
【図1】本発明に係る荒加工パス生成の手順を示すフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図2】本発明に係る準凸多面体生成の手順を示すフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図3】本発明を実施する原形状モデルの例を示す図で
ある。
ある。
【図4】本発明を実施した結果のスパイラルパターンの
加工パスを示す図である。
加工パスを示す図である。
【図5】自由曲面を近似する準凸多面体の二次元イメー
ジを示す図である。
ジを示す図である。
【図6】自由曲面を近似する準凸多面体の三次元イメー
ジを示す図である。
ジを示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 ラフストック形状データと、仕上形状の
凸形状モデルデータと、事前に指定した面数及び許容値
とに基づいて、 NURBS曲面式を用いて前記許容値以内で離散化した
準凸多面体データを生成する準凸多面体生成工程と、 前記生成された準凸多面体データによって、荒加工パス
データを生成する荒加工パス生成工程と含むことを特徴
とする4軸ないし5軸面取り荒加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33048393A JPH07186000A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 4軸ないし5軸面取り荒加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33048393A JPH07186000A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 4軸ないし5軸面取り荒加工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07186000A true JPH07186000A (ja) | 1995-07-25 |
Family
ID=18233134
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33048393A Pending JPH07186000A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 4軸ないし5軸面取り荒加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07186000A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103064344A (zh) * | 2012-12-25 | 2013-04-24 | 广东省自动化研究所 | 一种基于nurbs曲线插补的速度平滑控制方法 |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP33048393A patent/JPH07186000A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103064344A (zh) * | 2012-12-25 | 2013-04-24 | 广东省自动化研究所 | 一种基于nurbs曲线插补的速度平滑控制方法 |
CN103064344B (zh) * | 2012-12-25 | 2014-11-05 | 广东省自动化研究所 | 一种基于nurbs曲线插补的速度平滑控制方法 |
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