JPH07185844A - レーザーによる加工方法および装置 - Google Patents

レーザーによる加工方法および装置

Info

Publication number
JPH07185844A
JPH07185844A JP5350989A JP35098993A JPH07185844A JP H07185844 A JPH07185844 A JP H07185844A JP 5350989 A JP5350989 A JP 5350989A JP 35098993 A JP35098993 A JP 35098993A JP H07185844 A JPH07185844 A JP H07185844A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solution
laser
glass
crystal
workpiece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5350989A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3266403B2 (ja
Inventor
Tadashi Shimoyama
正 下山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Corp filed Critical Ebara Corp
Priority to JP35098993A priority Critical patent/JP3266403B2/ja
Publication of JPH07185844A publication Critical patent/JPH07185844A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3266403B2 publication Critical patent/JP3266403B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laser Beam Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 レーザー加工部位周囲にバリを形成せずに高
精度の微細加工を行うことができるレーザーによる加工
方法及び装置を提供する。 【構成】 被加工物5の加工表面を溶液7で覆い、溶液
7を介して紫外線波長域のパルスレーザー9を加工表面
に照射し加工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザーにより金属、合
金、セラミックス等の精密表面加工を行うレーザーによ
る加工方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】これまで金属、合金、セラミックス等の
表面加工をレーザーを用いて行うことは広く知られてい
る。しかし、従来の方法及び装置では、レーザー加工部
位の周囲にバリが形成することを避けることができなか
った。
【0003】このバリの形成は、レーザー光のエネルギ
ー密度が非常に高いので、微細加工精度を上昇すること
が可能な反面、照射部での局所的な材料の融解が著しく
起こり、それによって生じた融解部が加工縁において集
合・合体するとともに、母材の未融解部によって急冷さ
れるため土手状に凝固することによると考えられる。こ
の現象はレーザーのような高エネルギー密度ビームを用
いる加工では本来的に避けることのできないものであっ
て微細加工を行う場合の問題点となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の問題点
に鑑みなされたもので、レーザー加工部位周囲にバリを
形成せずに高精度の微細加工を行うことができるレーザ
ーによる加工方法及び装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため、本発明のレーザーによる加工方法は、被加工物の
加工表面を溶液で覆い、前記溶液を介して紫外線波長域
のパルスレーザーを前記加工表面に照射し加工すること
を特徴とするものである。
【0006】また、本発明のレーザーによる加工装置
は、被加工物の加工表面に溶液を供給する溶液供給手段
と、前記溶液を介して前記加工表面に紫外線波長域のパ
ルスレーザーを照射するレーザー装置を備えたことを特
徴とするものである。
【0007】
【作用】本発明の方法及び装置によれば、被加工物のレ
ーザー光照射部を酸又はアルカリ溶液等の溶液に接触さ
せているので、レーザー光の照射を受けた直後の活性の
高い溶融部分が速やかに酸又はアルカリ溶液による腐
食、侵食作用を受け、溶融部分の材料が凝固してバリを
形成する以前に溶液中に溶解することになる。したがっ
て、従来法と異なり、顕著なバリ形成をすることなく所
望の加工形状に仕上げることが可能となるか、または少
なくともバリの程度を大幅に緩和、低減することができ
る。
【0008】また、紫外線領域のパルスレーザーを用い
ることにより、可視レーザーあるいは赤外レーザーを用
いる場合に比べ、加工深さ方向の精密な制御が可能とな
る。しかも、レーザーを用いることで加工経路や加工形
状に制限なく加工でき、様々な加工仕様の変更にも迅速
に対応できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係るレーザーによる加工方法
及び装置の第一の実施例を図1及び図2を参照して説明
する。図1は本発明に係るレーザーによる加工装置の構
成を示す説明図であり、レーザー発生源1の側方にマス
ク2及びミラー3が設置されている。そして、ミラー3
の下方にはレンズ4が設置されている。ステージ10上
には溶液7を入れた容器11が設置され、被加工物8は
溶液中に浸漬されている。また溶液上面にはガラス又は
結晶5が設置され、ガラス又は結晶5と被加工物8との
間には溶液供給ノズル6によって溶液7が供給されるよ
うになっている。
【0010】前記被加工物8は金属、合金、セラミック
スのいずれかであることが好ましい。前記溶液7は酸又
はアルカリ溶液を用いることが好ましく、特に、被加工
物がステンレス鋼の場合には、溶液としては硝酸を含む
水溶液であることが好ましい。
【0011】レーザー発生源1より発せられたレーザー
光9はマスク2、ミラー3を介して光路を変更した後、
レンズ4によって集光され、ガラス又は結晶5及び溶液
7を透過した後、被加工物8の表面上に照射される。こ
のようなレーザー光の照射により被加工物表面が加工さ
れる。
【0012】このレーザーによる加工装置を用いてステ
ンレス鋼に加工を行った結果を図2に示す。レーザーは
波長308nmのXeClエキシマレーザーを用い、レ
ーザー発生源1から出たレーザー光9をレンズ4を通
し、被加工物8としてのステンレス鋼表面で2mm×1
mmの矩形状に集光した。このエネルギー密度は3J/
cm2 、照射繰り返し数は1Hz、全照射数は1000
パルスとした。溶液として0.06重量%の硝酸水溶液
を用いた。図2から明らかなように被加工物表面にバリ
は形成されていない。
【0013】大気中で直接レーザー光を照射し加工を行
った場合の被加工物表面のバリの発生を図4に示す。レ
ーザー光に関する照射条件は実施例1と同様である。図
4から明らかなように深さ5μmの加工溝に対し、バリ
の高さが20μm程度となっておりバリの発生が著し
い。
【0014】次に、本発明のレーザーによる加工方法お
よび装置の他の実施例を図3を参照して説明する。図3
において、図1の構成要素と同一の作用及び機能を有す
る構成要素は同一符号を付して説明する。
【0015】図3は本発明に係るレーザーによる加工装
置の構成を示す説明図であり、レーザー発生源1の側方
にマスク2及びミラー3が設置されている。そして、ミ
ラー3の斜め上方にはレンズ4が設置されている。ステ
ージ10には被加工物8が保持されており、被加工物8
と離間してガラス又は結晶5が設置されている。ガラス
又は結晶5と被加工物8との間には、溶液供給ノズル6
によって溶液7が供給される。
【0016】レーザー発生源1より発せられたレーザー
光9はマスク2、ミラー3を介して光路を変更した後、
レンズ4によって集光された後、ガラス又は結晶5及び
溶液7を透過した後、被加工物8の表面上に照射され、
被加工物表面が加工される。溶液供給ノズル6によって
被加工物8とガラス又は結晶5との間に溶液7が常に供
給されている。
【0017】被加工物8の表面は水平に対して角度を設
けて設置されており、溶液7の表面を安定させるために
ガラスあるいは結晶5と被加工物8の表面との間に液体
の表面張力により溶液層が保持されるようにすることが
望ましい。
【0018】被加工物8の表面を斜め下方に向けること
によりレーザー光照射周辺のみに溶液7を介在させ、他
の箇所には溶液7を接触させないようにする。これによ
り非加工部への溶液の影響を最小限に抑えることができ
る。前記被加工物8及び前記溶液7は第一の実施例と同
様のものを使用する。第一の実施例と同様な条件でレー
ザー照射を行ったところ、同様の加工結果が得られた。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、被
加工物のレーザー光照射部を酸又はアルカリ溶液等の溶
液に接触させているため、レーザー加工部位周囲にバリ
が形成することを抑制することができ、レーザーによる
高精度の微細加工を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレーザーによる加工装置の一実施
例の構成を示す説明図である。
【図2】図1に示すレーザーによる加工装置により表面
加工した場合の被加工物表面の断面図である。
【図3】本発明に係るレーザーによる加工装置の他の実
施例の構成を示す説明図である。
【図4】従来のレーザーによる加工装置により表面加工
した場合の被加工物表面の断面図である。
【符号の説明】
1 紫外線波長域レーザー発生源 2 マスク 3 ミラー 4 レンズ 5 ガラスまたは結晶 6 溶液供給ノズル 7 溶液 8 被加工物 9 レーザー光 10 ステージ 11 容器

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物の加工表面を溶液で覆い、前記
    溶液を介して紫外線波長域のパルスレーザーを前記加工
    表面に照射し加工することを特徴とするレーザーによる
    加工方法。
  2. 【請求項2】 前記溶液表面に紫外線波長域光の透過率
    の高いガラスあるいは結晶を置くことを特徴とする請求
    項1記載のレーザーによる加工方法。
  3. 【請求項3】 前記溶液は、前記ガラスあるいは結晶と
    前記被加工物表面との間に供給されることを特徴とする
    請求項2記載のレーザーによる加工方法。
  4. 【請求項4】 前記溶液は、前記ガラスあるいは結晶と
    前記被加工物表面との間に、前記溶液の表面張力により
    溶液層が保持されるように常に供給されることを特徴と
    する請求項3記載のレーザーによる加工方法。
  5. 【請求項5】 前記被加工物が、金属、合金またはセラ
    ミックスであることを特徴とする請求項1記載のレーザ
    ーによる加工方法。
  6. 【請求項6】 前記被加工物が、ステンレス鋼であるこ
    とを特徴とする請求項5記載のレーザーによる加工方
    法。
  7. 【請求項7】 前記溶液が、酸あるいはアルカリの溶液
    であることを特徴とする請求項1記載のレーザーによる
    加工方法。
  8. 【請求項8】 前記溶液が、硝酸を含む水溶液であるこ
    とを特徴とする請求項6記載のレーザーによる加工方
    法。
  9. 【請求項9】 被加工物の加工表面に溶液を供給する溶
    液供給手段と、前記溶液を介して前記加工表面に紫外線
    波長域のパルスレーザーを照射するレーザー装置とを備
    えたことを特徴とするレーザーによる加工装置。
  10. 【請求項10】 前記溶液表面に紫外線波長域光の透過
    率の高いガラスあるいは結晶を置くことを特徴とする請
    求項9記載のレーザーによる加工装置。
JP35098993A 1993-12-28 1993-12-28 レーザーによる加工方法および装置 Expired - Fee Related JP3266403B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35098993A JP3266403B2 (ja) 1993-12-28 1993-12-28 レーザーによる加工方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35098993A JP3266403B2 (ja) 1993-12-28 1993-12-28 レーザーによる加工方法および装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07185844A true JPH07185844A (ja) 1995-07-25
JP3266403B2 JP3266403B2 (ja) 2002-03-18

Family

ID=18414283

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35098993A Expired - Fee Related JP3266403B2 (ja) 1993-12-28 1993-12-28 レーザーによる加工方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3266403B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007029973A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Sony Corp レーザ加工装置とその加工方法及びデブリ回収装置とその回収方法
CN114012268A (zh) * 2021-10-13 2022-02-08 浙江师范大学 一种光伏增效微结构紫外激光加工装置及方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007029973A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Sony Corp レーザ加工装置とその加工方法及びデブリ回収装置とその回収方法
CN114012268A (zh) * 2021-10-13 2022-02-08 浙江师范大学 一种光伏增效微结构紫外激光加工装置及方法
CN114012268B (zh) * 2021-10-13 2023-06-16 浙江师范大学 一种光伏增效微结构紫外激光加工装置及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3266403B2 (ja) 2002-03-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100675535B1 (ko) 유리의 절단 방법 및 그 장치
DE60314758T2 (de) Laserschweissverfahren zur plasmaverhinderung
KR0158278B1 (ko) 레이저 가공방법 및 그의 장치
JP5202876B2 (ja) レーザー加工方法及びレーザー加工品
US20030057192A1 (en) Method of laser controlled material processing
JPH04111800A (ja) 石英ガラス材料の切断加工方法
KR20150097475A (ko) 레이저 미세기계가공에 의한 이미지 형성 방법
Steen et al. Laser cutting
Pham et al. Laser milling
JP2718795B2 (ja) レーザビームを用いてワーク表面を微細加工する方法
JPH07185844A (ja) レーザーによる加工方法および装置
JPH0230390A (ja) レーザ加工方法
JPS6383221A (ja) レ−ザ光による切断方法
JPH11123583A (ja) レーザ切断装置およびレーザ切断方法
JPS6027487A (ja) レ−ザ溶接装置
CN111069786B (zh) 激光开槽装置及方法
JP2003340577A (ja) レーザ加工装置
JPH06246475A (ja) レーザ溶接方法
Petkov Laser milling: surface integrity, removal strategies and process accuracy
JPH07284965A (ja) レーザマーキング方法
JPH04284995A (ja) レーザ加工機用ワークテーブル
JPH02147185A (ja) レーザ加工方法及び装置
JPH0825064A (ja) レーザ加工方法及びレーザ加工装置
JP2718224B2 (ja) レーザ切断方法
Elza et al. Laser beam machining

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090111

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100111

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees