JPH07184941A - 骨移植体 - Google Patents
骨移植体Info
- Publication number
- JPH07184941A JPH07184941A JP4299454A JP29945492A JPH07184941A JP H07184941 A JPH07184941 A JP H07184941A JP 4299454 A JP4299454 A JP 4299454A JP 29945492 A JP29945492 A JP 29945492A JP H07184941 A JPH07184941 A JP H07184941A
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- JP
- Japan
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- layer
- core
- metal
- sheath
- implant
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- Pending
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- Prostheses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 層と層との間に強力な接着部が形成された合
成物の骨移植体を提供する。 【構成】 骨移植体は2つの非金属層と金属ワイヤで構
成された内層とを含んでいる。金属ワイヤは各種の層の
取付けを強化しまた移植体がX線で見えるようにする。
成物の骨移植体を提供する。 【構成】 骨移植体は2つの非金属層と金属ワイヤで構
成された内層とを含んでいる。金属ワイヤは各種の層の
取付けを強化しまた移植体がX線で見えるようにする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は合成物の骨移植体に関す
る。
る。
【0002】
【従来の技術】合成材料で骨移植体を構成することによ
り骨移植体を改良するための多くの試みが行われてき
た。米国特許第4,714,467号は、支持カラー
と、長手方向のカーボン繊維からなる芯体と、この芯体
を取り巻く編んだカーボン繊維の鞘と、これら両方の繊
維の組を含浸する重合体の基質とを備えた、合成物の股
関節軸桿を用いることを教示している。この股関節軸桿
の外面はまた骨の周囲に前記繊維のある部分を露出する
ように処理される。
り骨移植体を改良するための多くの試みが行われてき
た。米国特許第4,714,467号は、支持カラー
と、長手方向のカーボン繊維からなる芯体と、この芯体
を取り巻く編んだカーボン繊維の鞘と、これら両方の繊
維の組を含浸する重合体の基質とを備えた、合成物の股
関節軸桿を用いることを教示している。この股関節軸桿
の外面はまた骨の周囲に前記繊維のある部分を露出する
ように処理される。
【0003】米国特許第4,902,297号は、合成
カーボン繊維芯体と、該芯体を覆う編んだ合成カーボン
繊維のケーシングと、移植体の所望の形状を区画形成す
る外側の重合体ケーシングとからなり効率的な大量生産
に適した合成物の移植人工補装具を教示している。
カーボン繊維芯体と、該芯体を覆う編んだ合成カーボン
繊維のケーシングと、移植体の所望の形状を区画形成す
る外側の重合体ケーシングとからなり効率的な大量生産
に適した合成物の移植人工補装具を教示している。
【0004】英国特許出願第2216425号は、長手
方向に延びる繊維の芯体と、編んだ繊維鞘と、重合体皮
膜と、該皮膜に固定された一対の多孔質繊維金属パッド
とを有する骨移植体を教示している。
方向に延びる繊維の芯体と、編んだ繊維鞘と、重合体皮
膜と、該皮膜に固定された一対の多孔質繊維金属パッド
とを有する骨移植体を教示している。
【0005】米国特許第4,750,905号は、合成
カーボン繊維芯体と、該芯体を覆う編んだカーボン繊維
鞘と、前記芯体と該鞘に融着され外側の人工補装具の幾
何学形状を区画形成するようにした重合体皮膜とを有す
る人工補装具を教示している。
カーボン繊維芯体と、該芯体を覆う編んだカーボン繊維
鞘と、前記芯体と該鞘に融着され外側の人工補装具の幾
何学形状を区画形成するようにした重合体皮膜とを有す
る人工補装具を教示している。
【0006】上記特許は積層された移植体を接着するの
が困難であることを述べている。接着部を形成するにつ
いての困難性は、溶融重合体が比較的冷たい芯体と鞘と
の周りに射出される成形工程の間に生じる。この温度差
のため、熱い層と冷たい層との間の接触面がこれらの層
の有効な融着なしに急速に冷却する。増強された接着は
成形する前に芯体を加熱することにより達成される。し
かし、芯体、とくに合成芯体の加熱は通常、芯体の歪み
と芯体の圧縮固化の喪失とを生じる結果となる。もう1
つの提案された方法は芯体を重合体の溶剤溶液の中に繰
り返し浸漬し、それにより重合体の層の厚さが増大する
よう堆積するものであった。この方法はいくら良くみて
も骨の折れるものである。接着の困難性に加えて、従来
の装置はX線で見ることが困難又は不可能であるという
欠点を有していた。
が困難であることを述べている。接着部を形成するにつ
いての困難性は、溶融重合体が比較的冷たい芯体と鞘と
の周りに射出される成形工程の間に生じる。この温度差
のため、熱い層と冷たい層との間の接触面がこれらの層
の有効な融着なしに急速に冷却する。増強された接着は
成形する前に芯体を加熱することにより達成される。し
かし、芯体、とくに合成芯体の加熱は通常、芯体の歪み
と芯体の圧縮固化の喪失とを生じる結果となる。もう1
つの提案された方法は芯体を重合体の溶剤溶液の中に繰
り返し浸漬し、それにより重合体の層の厚さが増大する
よう堆積するものであった。この方法はいくら良くみて
も骨の折れるものである。接着の困難性に加えて、従来
の装置はX線で見ることが困難又は不可能であるという
欠点を有していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、その種々の層の間に強力な最初の接着を形成す
る合成骨移植体を提供することである。本発明の他の目
的は各層の間の接着の量を増大するようさらに処理する
ことのできる構造を提供することである。本発明のさら
に他の目的はX線で容易に見ることのできる骨移植体を
提供することである。
目的は、その種々の層の間に強力な最初の接着を形成す
る合成骨移植体を提供することである。本発明の他の目
的は各層の間の接着の量を増大するようさらに処理する
ことのできる構造を提供することである。本発明のさら
に他の目的はX線で容易に見ることのできる骨移植体を
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的は第1の非金
属の層と、金属繊維の内側層と第2の非金属層とからな
る骨移植体によって達成される。
属の層と、金属繊維の内側層と第2の非金属層とからな
る骨移植体によって達成される。
【0009】本発明の上記目的と利点は以下の詳細な記
載と図面から明らかとなる。
載と図面から明らかとなる。
【0010】
【実施例】図1及び2を参照すると、大腿股関節人工補
装具1の好ましい実施態様が示され、長手方向に配され
た合成繊維芯体の第1層2と、この芯体を覆う編んだ金
属鞘の内層3と、外側皮膜の第2層4とを有している。
この人工補装具は数個の方法で作ることができる。1つ
の典型的な方法は米国特許第4,902,297号に開
示され、芯体は型を通して重合体の含浸されたカーボン
繊維を引き出すことにより形成される。最終的には芯体
と鞘とは射出成形型の中に置かれ重合体皮膜が芯体と鞘
の上側に成形される。
装具1の好ましい実施態様が示され、長手方向に配され
た合成繊維芯体の第1層2と、この芯体を覆う編んだ金
属鞘の内層3と、外側皮膜の第2層4とを有している。
この人工補装具は数個の方法で作ることができる。1つ
の典型的な方法は米国特許第4,902,297号に開
示され、芯体は型を通して重合体の含浸されたカーボン
繊維を引き出すことにより形成される。最終的には芯体
と鞘とは射出成形型の中に置かれ重合体皮膜が芯体と鞘
の上側に成形される。
【0011】芯体と鞘とを成形段階の前に予め加熱する
ことが有利である。しかし、予加熱の温度は芯体が変形
し又は圧縮固化を喪失しあるいは薄層に分かれる温度よ
りも低い温度に制限される。
ことが有利である。しかし、予加熱の温度は芯体が変形
し又は圧縮固化を喪失しあるいは薄層に分かれる温度よ
りも低い温度に制限される。
【0012】本発明の移植体では編んだ鞘は金属ワイヤ
からなっている。金属ワイヤを用いる利点は、重合体が
ワイヤと相互に組み合い一定の重合体がワイヤ鞘にカー
ボン繊維鞘に対するよりも容易に接着することができ、
そのためこれらの層に増強された接着が得られるという
ことにある。
からなっている。金属ワイヤを用いる利点は、重合体が
ワイヤと相互に組み合い一定の重合体がワイヤ鞘にカー
ボン繊維鞘に対するよりも容易に接着することができ、
そのためこれらの層に増強された接着が得られるという
ことにある。
【0013】この移植体は、芯体と鞘の繊維の全てがカ
プセルで保護され重合体皮膜だけが周囲に対し露出され
るように形成される。ポリアリルエーテルケトン(PA
EK)族の重合体が金属に対する所望の接着性を有する
とともに、移植体として用いるのに適当な生物適合性を
有している。
プセルで保護され重合体皮膜だけが周囲に対し露出され
るように形成される。ポリアリルエーテルケトン(PA
EK)族の重合体が金属に対する所望の接着性を有する
とともに、移植体として用いるのに適当な生物適合性を
有している。
【0014】金属ワイヤはステンレス鋼又はチタニウム
合金のような任意の適当な金属で作ることができる。さ
らに、この金属ワイヤ層は編成、巻き上げ、織成又は繊
維同志の単なる結合によって形成することができる。
合金のような任意の適当な金属で作ることができる。さ
らに、この金属ワイヤ層は編成、巻き上げ、織成又は繊
維同志の単なる結合によって形成することができる。
【0015】金属への重合体の接着によるこの最初の増
強された結合に加えて、この結合は誘導加熱によりさら
に増強される。金属を含有する目的物が誘導加熱器の中
に置かれると、金属は加熱され、一方、非金属の合成物
は比較的に冷却した状態を保つ。
強された結合に加えて、この結合は誘導加熱によりさら
に増強される。金属を含有する目的物が誘導加熱器の中
に置かれると、金属は加熱され、一方、非金属の合成物
は比較的に冷却した状態を保つ。
【0016】誘導加熱器の中で、金属鞘は加熱されこれ
が次に層間の接触面で重合体を加熱し層間にさらに完全
な接着をもたらす。この局部的に集中された加熱は、移
植体の全体加熱から起きるような移植体の変形を生ぜ
ず、しかも層間の接触面に増強された層間の結合を形成
するのに必要な上昇された温度の長い時間を与えるた
め、有利である。
が次に層間の接触面で重合体を加熱し層間にさらに完全
な接着をもたらす。この局部的に集中された加熱は、移
植体の全体加熱から起きるような移植体の変形を生ぜ
ず、しかも層間の接触面に増強された層間の結合を形成
するのに必要な上昇された温度の長い時間を与えるた
め、有利である。
【0017】最後に、増強された結合強度とは別に、金
属鞘はX線を阻止する作用をしそれにより移植体がX線
で見ることができるようになる。これは外科医が手術後
に移植体の位置を変えることができるので望ましいこと
である。
属鞘はX線を阻止する作用をしそれにより移植体がX線
で見ることができるようになる。これは外科医が手術後
に移植体の位置を変えることができるので望ましいこと
である。
【0018】上記説明は本発明の好適な実施態様につい
てなされたが、設計と構造の変更は可能である。第1と
第2の非金属層とこれら層の間の金属ワイヤの内側層と
を有する移植体構造は、これが股関節部、膝関節、骨折
固定板又はその他の用途のものであるか否かにかかわら
ず、本発明の範囲内のものである。
てなされたが、設計と構造の変更は可能である。第1と
第2の非金属層とこれら層の間の金属ワイヤの内側層と
を有する移植体構造は、これが股関節部、膝関節、骨折
固定板又はその他の用途のものであるか否かにかかわら
ず、本発明の範囲内のものである。
【図1】本発明の大腿股関節人工補装具の側面図であ
る。
る。
【図2】図1の2−2線に沿った断面図である。
1…大腿股関節人工補装具 2…第1層 3…内層 4…第2層
Claims (14)
- 【請求項1】 第1の非金属層と、第2の非金属層と、
第1の層と第2の層との間に配された金属繊維の内層と
を具備し、前記内層と第2の層とが堅く接合されている
骨移植体。 - 【請求項2】 内層を誘導加熱することにより2つの層
の間に接着が形成される請求項1に記載の移植体。 - 【請求項3】 金属繊維の内層が第1の非金属層を取り
巻く編んだ鞘からなっている請求項1に記載の移植体。 - 【請求項4】 第1の非金属層が熱可塑性樹脂からなる
請求項1に記載の移植体。 - 【請求項5】 熱可塑性樹脂がポリアリルエーテルケト
ン族の重合体の中の一部材を含んでいる請求項3に記載
の移植体。 - 【請求項6】 第1の非金属層がさらに繊維を含んでい
る請求項3に記載の移植体。 - 【請求項7】 第1の非金属層がカーボン繊維を含んで
いる請求項6に記載の移植体。 - 【請求項8】 非金属の芯層と、該芯層を覆う金属繊維
鞘層と、該芯層と鞘層との上側に形成された非金属の皮
膜層とからなる大腿股関節人工補装具。 - 【請求項9】 接着部が2つの層の間に内層を誘導加熱
することにより形成されている請求項8に記載の大腿股
関節人工補装具。 - 【請求項10】 金属繊維鞘が編成されまた非金属芯層
を取り巻いている請求項8に記載の大腿股関節人工補装
具。 - 【請求項11】 芯が熱可塑性樹脂と繊維とからなって
いる請求項8に記載の大腿股関節人工補装具。 - 【請求項12】 芯がポリアリルエーテルケトン族の熱
可塑性樹脂のうちの一部材を含み繊維がカーボンを含ん
でいる請求項11に記載の大腿股関節人工補装具。 - 【請求項13】 皮膜がポリアリルエーテルケトン族の
熱可塑性樹脂のうちの一部材を含んでいる請求項12に
記載の移植体。 - 【請求項14】 熱可塑性重合体で含浸されたカーボン
繊維を含む芯体と、 該芯体を取り囲む編んだ金属繊維の鞘と、 熱可塑性重合体を含み、芯体と鞘との上側に形成され芯
体又は鞘の繊維が全く露出されないようにした皮膜層、 とからなる大腿股関節人工補装具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4299454A JPH07184941A (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | 骨移植体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4299454A JPH07184941A (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | 骨移植体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07184941A true JPH07184941A (ja) | 1995-07-25 |
Family
ID=17872787
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4299454A Pending JPH07184941A (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | 骨移植体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07184941A (ja) |
-
1992
- 1992-11-10 JP JP4299454A patent/JPH07184941A/ja active Pending
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