JPH07184299A - 車載用音場補正装置 - Google Patents

車載用音場補正装置

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JPH07184299A
JPH07184299A JP5345661A JP34566193A JPH07184299A JP H07184299 A JPH07184299 A JP H07184299A JP 5345661 A JP5345661 A JP 5345661A JP 34566193 A JP34566193 A JP 34566193A JP H07184299 A JPH07184299 A JP H07184299A
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JP
Japan
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sound field
coefficient
field correction
filter
fir filter
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Application number
JP5345661A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Nakamura
一啓 中村
Kazuhiro Iida
一博 飯田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大きなハードウェア規模を必要とせずに音像
の広がり感を制御することができる車載用音場補正装置
を提供すること。 【構成】 ディジタルオーディオ入力信号を受聴者の両
耳位置で左右対称な特性に変更する第一の音場補正用F
IRフィルタ109と、受聴者の両耳に所望の反射波成
分を付加する第二の音場補正用FIRフィルタ113
と、係数を変更することにより第二の音場補正用FIR
フィルタに対する入力レベルを変更して付加する反射波
成分を変更する乗算器121と、広がり感制御信号に基
づき前記係数を変更する係数変更器131と、第一及び
第二の音場補正用FIRフィルタの出力を加算する加算
器123とを備え、広がり感制御信号に基づき音像の広
がり感を制御することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタルフィルタを
用いて車室内音場を最適な音場に補正する等に使用する
車載用音場補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置としては図3に示す
ようなものがあった。従って、まず、図3を参照して従
来の車載用音場補正装置について説明する。図3はオー
ディオ出力が2チャンネルの場合の従来の車載用音場補
正装置の構成を示す図である。図3において、301,
302はハイパスフィルタ(HPF)、303,304
はHPF301,302の出力を遅延する遅延器、30
5,306はローパスフィルタ(LPF)、307,3
08はLPF305,306の出力のサンプリング周波
数を下げるダウンサンプリング手段である。
【0003】更に、309,310,311,312は
音場補正用FIRフィルタ、313,314は音場補正
用FIRフィルタの出力を加算する加算器、315,3
16は加算器の出力のサンプリング周波数を上げるアッ
プサンプリング手段、317,318はLPF、31
9,320はLPF317318と遅延器303,30
4の出力を加算して車載用音場補正装置の出力を構成す
る加算器、321はFIRフィルタのフィルタ係数を入
れ換える係数入れ換え器、322は音場補正用FIRフ
ィルタに使用する複数種類のフィルタ係数を格納する係
数格納器である。
【0004】次に、同じく図3を参照して上記従来の車
載用音場補正装置の動作について説明する。図3におい
て、ディジタルオーディオ入力信号はHPF301,3
02及びLPF305,306によって高い周波数成分
と低い周波数成分とに分離される。HPF301,30
2及びLPF305,306のカットオフ周波数は、音
像の定位感と相関の深い帶域とそれ以外の帶域とに分離
するよう、500Hz−4KHzの間に設定する。HP
F301,302によって分離された高い周波数成分
は、遅延器303,304により音場補正用FIRフィ
ルタ309,312によって生じる遅延分だけ遅延さ
れ、加算器319,320の一方の入力に入る。
【0005】他方、LPF305,306によって分離
された低い周波数成分は、ダウンサンプリング手段30
7,308によってサンプリング周波数が下げられる。
LPF305,306は、エリアシング防止用のフィル
タの役割も持つ。ここで、オーディオ信号のサンプリン
グ周波数を変換するのは、音場補正用FIRフィルタ3
09−312の演算量を少なくするためである。サンプ
リング周波数が下げられた信号は、音場補正用FIRフ
ィルタ309−312によって所望の振幅・位相特性に
され、加算器313,314に入力して加算される。
【0006】加算器313,314の周波数特性信号は
アップサンプリング手段315,316によってサンプ
リング周波数が上げられ、エリアシング防止用のLPF
317,318を通り、加算器319,320の他方の
入力に入る。LPF317,318はアップサンプリン
グされた信号の補間処理の役目も持つ。LPF317,
318のカットオフ周波数は、LPF305,306と
同じものとする。
【0007】係数入れ換え器321は係数格納器322
と音場補正用FIRフィルタ309,312に接続さ
れ、外部から受けた広がり感制御信号に基づきその値に
対応した音場補正用FIRフィルタのフィルタ係数を係
数格納器322から読みだし、音場補正用FIRフィル
タ309,312のフィルタ係数を入れ換える。広がり
感制御信号は、例えば、音像の広がり感調整つまみの回
転によって発生するようにしてもよい。係数格納器32
2には、音像の広がり感がことなる複数の所望の特性に
対応する音場補正用FIRフィルタ309,312のフ
ィルタ係数を格納しておく。
【0008】次に、図4及び図5を参照して、車室内の
音場を所望の音場にする伝達関数を得るため、従来の車
載用音場補正装置の音場補正用FIRフィルタに対する
フィルタ係数を算出する方法を説明する。図4は補正対
象音場における伝達関数及び車載用音場補正装置を用い
た音場補正の様子を示す図であり、図5は所望の音場に
おける伝達関数及び音場補正の様子を示す図である。図
4において、401,402はA/D変換器、403,
404はD/A変換器、405,406はアンブ、40
7,408はスピーカ、409は車載用音場補正装置、
410はDHM(ダミーヘッドマイクロホン)、411
は車室内音場である。
【0009】図5において、501,502はアンプ、
504,505はスピーカ、505はDHM、506
は、例えば、試聴室内音場等の所望の音場である。
【0010】まず、図4において、CDプレーヤ出力信
号等のアナログオーディオ信号は、A/D変換器40
1,402によってディジタルオーディオ信号に変換さ
れ、車載用音場補正装置409に入力される。車載用音
場補正装置409で補正されたその出力信号は、そのD
/A変換器403,404によってディジタル信号から
アナログ信号に変換され、アンプ405,406によっ
て増幅され、スピーカ407,408によって車室内音
場411に放射される。車室内音場411に放射された
信号は、車室内伝達関数によって振幅及び位相が変えら
れ、DHM410(又は、受聴者)の両耳位置に到達す
る。ここで、D/A変換器403,404の入力からD
HM410の両耳までの伝達関数行列は、
【0011】
【数1】
【0012】とする。但し、H11はD/A変換器403
の入力からDHM410の左耳までの伝達関数、H21
D/A変換器403の入力から右耳まで、H12はD/A
変換器404の入力から左耳まで、H22はD/A変換器
404の入力から右耳までの伝達関数である。又、所望
の伝達関数行列は、
【0013】
【数2】
【0014】とする。ここで、K11は所望の音場506
におけるアンプ501の入力からDHM505の左耳ま
で、K21はアンプ501の入力からDHM505の右耳
まで、K12はアンプ502の入力からDHM505の左
耳まで、K22はアンプ502の入力からDHM505の
右耳までの伝達関数である。各行列の要素はそれぞれ周
波数領域で表現されたものである。
【0015】所望の音場506としては、例えば、試聴
室内の2つのスピーカの中央にDHMを設置した場合の
ような、DHMからみて左右対称な音場とする。所望の
音場506の特性例は図6に示す。図6はDHM505
の両耳位置での特性である。ここで、DHM410の出
力とDHM505の出力が等しくなるように、音場補正
用FIRフィルタ309−312の伝達関数行列を、
【0016】
【数3】
【0017】
【0018】
【数4】
【0019】とすることにより、車室内音場411を所
望の音場506に補正することができる。このように、
上記従来の車載用音場補正装置でも、車室内音場を左右
対称な所望の音場に補正し、例えば、音像の広がり感調
整つまみを回転すると、係数入れ換え器321が音場補
正用FIRフィルタ309−312のフィルタ係数を入
れ換えて、音像の広がり感を制御することができる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上説
明した従来の車載用音場補正装置においては、音像の広
がり感を制御するためには、複数の音場補正用FIRフ
ィルタ用のフィルタ係数が必要であったため、多くの係
数格納領域を持つことが要求され、ハードウェアの規模
が大きくなってしまうという問題があった。
【0021】本発明は、このような従来の問題に鑑みて
なされたもので、大きなハードウェア規模を必要としな
いで、音像の広がり感を制御することができる車載用音
場補正装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明による車載用音場
補正装置は、上記の目的を達成するため、ディジタルオ
ーディオ入力信号を受聴者の両耳位置で左右対称な所望
の特性に変更する第一の音場補正用FIRフィルタと、
受聴者の両耳に所望の反射波成分を付加する第二の音場
補正用FIRフィルタと、係数を変更することにより前
記第二の音場補正用FIRフィルタに対する入力レベル
を変更して付加する反射波成分を変更する乗算器と、広
がり感制御信号に基づき前記係数を変更する係数変更器
と、第一の音場補正用FIRフィルタの出力と第二の音
場補正用FIRフィルタの出力とを加算する加算器とを
備え、広がり感制御信号に基づく乗算器の係数の変更に
より音像の広がり感を制御することを特徴とする。
【0023】又、本発明による車載用音場補正装置は、
上記の目的を達成するため、ディジタルオーディオ入力
信号を受聴者の両耳位置で左右対称な所望の特性に変更
する音場補正用FIRフィルタと、広がり感制御信号に
基づき音場補正用FIRフィルタのフィルタ係数を算出
する係数算出器と、複数のフィルタ係数を格納する係数
格納器と、音場補正用FIRフィルタのフィルタ係数を
前記係数算出器において算出したフィルタ係数と入れ換
え広がり感響音特性を変更する係数入れ換え器とを備
え、前記係数算出器は広がり感制御信号に基づき出力レ
ベルを変更する係数変更器と、係数変更器の出力を係数
格納器からのフィルタ係数に乗算してフィルタ係数を変
更し係数入れ換え器に出力する乗算器とを含み、広がり
感制御信号に基づき係数格納器からのフィルタ係数を変
更して音場補正用FIRフィルタに供給し広がり感特性
を変更することを特徴とする。
【0024】
【作用】本発明による車載用音場補正装置は、以上説明
したように構成し、特に、第一の音場補正用FIRフィ
ルタにより音場を左右対象に補正し、第二の音場補正用
FIRフィルタにより入力信号に反射波成分を付加し、
広がり感制御信号に基づき反射波成分のレベルを係数変
更器及び乗算器を介して変更することにより、広がり感
特性を変更するようにしたことにより、係数格納器を必
要とせず、ハードウェ規模を小さく維持したまま、音像
の広がり感を制御することができる。
【0025】又、本発明による車載用音場補正装置は、
以上説明したように構成し、特に、音場補正用FIRフ
ィルタにより音場を左右対象に補正し、広がり感制御信
号の制御により係数算出器において係数格納器からのフ
ィルタ係数を変更し、係数入れ換え器により音場補正用
FIRフィルタのフィルタ係数を係数格納器からのフィ
ルタ係数と入れ換えて、音場補正用FIRフィルタの広
がり特性を変更するようにしたことにより、大きな係数
格納器を必要とせず、ハードウェ規模を小さく維持した
まま、音像の広がり感を制御することができる。
【0026】
【実施例】以下、添付図面に基づき本発明の実施例を詳
細に説明する。まず、図1を参照して、本発明の第1の
実施例による車載用音場補正装置について詳細に説明す
る。図1は第1の実施例による車載用音場補正装置の構
成を示すブロック図である。
【0027】図1において、101,102はディジタ
ルオーディオ入力信号の高い周波数成分を通すハイパス
フィルタ(HPF)、103,104はその出力を音場
補正用FIRフィルタによって生じる遅延と同時分遅延
する遅延器、105,106はディジタルオーディオ入
力信号の低い周波数成分を通すローパスフィルタ(LP
F)、107,108はサンプリング周波数を下げるダ
ウンサンプリング手段、109,110,111,11
2は音場を左右対象に補正する第一の音場補正用FIR
フィルタである。
【0028】更に、図1において、113,114,1
15,116は受聴者の両耳に反射波成分を付加する第
二の音場補正用FIRフィルタ、117,118,11
9,120は第一及び第二の音場補正用FIRフィルタ
の出力を加算する加算器、121,122はダウンサン
プリング手段107,108の出力に係数変更器の出力
を乗算して第二の音場補正用FIRフィルタに対する入
力レベルを変更する乗算器、123,124は加算器1
17,118,119,120の出力を加算する加算
器、125,126は加算器123,124の出力のサ
ンプリング周波数を上げるアップサンプリング手段、1
27,128はローパスフィルタ(LPF)、129,
130はディジタルオーディオ信号の高周波成分と低周
波成分とを加算する加算器、131は広がり感制御信号
に基づき乗算器121,122の係数を変更する係数変
更器である。
【0029】次に、同じく図1を参照して、第1の実施
例の動作について詳細に説明する。図1において、第一
の音場補正用FIRフィルタ109,110,111,
112による車室内音場を所望の左右対称な音場に補正
する動作は、上記従来の車載用音場補正装置で説明した
ようなフィルタ係数の入れ換えは行わないことを除き
(本実施例によるフィルタ係数の変更については後述す
る)、該従来のものと同様である。従って、それに関す
る動作の説明は省略する。
【0030】第二の音場補正用FIRフィルタ113,
114,115,116の入力信号は、ダウンサンプリ
ング手段107,108の出力を乗算器121,122
によって振幅を変えたものであり、乗算器121,12
2は広がり感制御信号を受けた係数変更器131の出力
によってその係数が変えられ、それを実行する。すなわ
ち、第二の音場補正用FIRフィルタ113,114,
115,116は広がり感制御信号により乗算器12
1,122を介して所望の広がり感が得られるような所
望の音場に補正することができる。加算器123,12
4は第一の音場補正用FIRフィルタ109,110,
111,112の出力信号と第二の音場補正用FIRフ
ィルタ113,114,115,116の出力信号とを
加算して、所望の広がり感を持った左右対象の音場が得
られる出力を発生する。
【0031】そこで、図6及び図7を参照し、第一の音
場補正用FIRフィルタ及び第二の音場補正用FIRフ
ィルタを使用した場合の効果について説明する。図6は
第一の音場補正用FIRフィルタにより得られた所望の
左右対称な音場特性を示す波形図であって、(a)は左
耳での特性を示す波形図、(b)は右耳での特性を示す
波形図である。図7は第二の音場補正用FIRフィルタ
により得られた所望の反射波成分の特性を示す波形図で
あって、(a)は左耳での特性を示す波形図、(b)は
右耳での特性を示す波形図である。
【0032】すなわち、第一の音場補正用FIRフィル
タ109,110,111,112では、図6の(a)
及び(b)に示すように、左右対称な音場特性が得られ
るものをその所望の特性とし、第二の音場補正用FIR
フィルタ113,114,115,116では、図7の
(a)及び(b)に示すような反射波成分を導入しうる
特性を所望の特性とする。
【0033】以上説明したように、第1の実施例によれ
ば、車室内音場を第一の音場補正用FIRフィルタ10
9,110,111,112によって左右対称な音場に
補正することができ、第二の音場補正用FIRフィルタ
113,114,115,116によってそれに反射波
成分を付加することができる。又、乗算器121,12
2の係数は広がり感制御信号により係数変更器131を
介して変更することができるため、付加する反射波成分
の量は左右両耳に対し左右対称な音場の補正とは独立し
て調整することができ、音場の広がり感をそれのみ効果
的に制御することが可能である。従って、本実施例で
は、フィルタ係数格納用の係数格納器を持たないので、
ハードウェア規模で小型化することができる。
【0034】次に、図2を参照して、本発明の第2の実
施例による車載用音場補正装置について説明する。図2
は第2の実施例による車載用音場補正装置の構成を示す
ブロック図である。図2において、201,202はハ
イパスフィルタ(HPF)、203,204は遅延器、
205,206はローパスフィルタ(LPF)、20
7,208はサンプリング周波数を下げるダウンサンプ
リング手段、209,210,211,212は音場補
正用FIRフィルタ、213,214は加算器、21
5,216はサンプリング周波数を上げるアップサンプ
リング手段、217,218はローパスフィルタ(LP
F)、219,220は加算器であって、それぞれ図1
に示す第1の実施例の対応する要素と同様である。
【0035】又、226,227は音場補正用FIRフ
ィルタ209,210,211,212のフィルタ係数
を格納する第一の係数格納器及び第二の係数格納器、2
21は広がり感制御信号に基づき音場補正用FIRフィ
ルタ209,210,211,212のフィルタ係数を
入れ換える係数入れ換え器、222は変更するべき音場
補正用FIRフィルタ209,210,211,212
のフィルタ係数を係数入れ換え器221に出力する係数
算出器であって、それは広がり感制御信号を受けると乗
算器に対する乗算係数を変更する係数変更器223と、
第二の係数格納器227からのフィルタ係数にその乗算
係数を掛ける乗算器225と、乗算器225の出力と第
一の係数格納器226からのフィルタ係数とを加算する
加算器とを含む。
【0036】次に、同じく図2を参照して、第2の実施
例による車載用音場補正装置の動作について説明する。
本実施例の車載用音場補正装置に対するディジタルオー
ディオ信号入力端子からディジタルオーディオ信号出力
端子までの左右対称な所望の音場に補正する動作は、上
記従来例の場合と同様である。従って、それに対するこ
れ以上の説明は省略する。次に、例えば、調節器のつま
みの回転などから得られる広がり感制御信号が係数変更
器223に入力されると、係数変更器223はその出力
を変更して乗算器225の乗算係数を変更する。
【0037】又、係数算出器222は、第一の係数格納
器226及び第二の係数格納器227から音場補正用F
IRフィルタ209,210,211,212のフィル
タ係数を読みだす。第二の係数格納器227から読みだ
されたフィルタ係数は乗算器225により係数変更器2
23の出力が乗算されてその振幅が変えられる。振幅が
変えられたフィルタ係数は加算器224において第一の
係数格納器226から読みだされたフィルタ係数と加算
され、新しいフィルタ係数が算出される。係数入れ換え
器221は、音場補正用FIRフィルタ209,21
0,211,212のフィルタ係数を算出されたフィル
タ係数に変更する。
【0038】第一の係数格納器226には、上記第1の
実施例における第一の音場補正用FIRフィルタ10
9,110,111,112のフィルタ係数を格納し、
第二の係数格納器227には、上記第1の実施例におけ
る第二の音場補正用FIRフィルタ113,114,1
15,116に対するフィルタ係数と同様な作用を行う
フィルタ係数を格納する。乗算器225を通して、第二
の係数格納器227に格納されている音場補正用FIR
フィルタのフィルタ係数の振幅を変更することにより、
付加する反射波成分の振幅を制御することができ、上記
第1の実施例と同様な作用を達成することができる。
【0039】更に、上記第1の実施例では、第一の音場
補正用FIRフィルタと第二の音場補正用FIRフィル
タと2組の音場補正用FIRフィルタを使用したが、第
2の実施例では1組でよいため、演算量を削減すること
ができる。又、第2の実施例においても、フィルタ係数
格納器を最少にしたため、第1の実施例同様、ハードウ
ェア規模を小さくすることができる。
【0040】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、第一の
音場補正用FIRフィルタにより音場を左右対象に補正
し、第二の音場補正用FIRフィルタにより入力信号に
反射波成分を付加し、広がり感制御信号に基づき反射波
成分のレベルを変更することにより広がり感特性を変更
するようにしたことにより、係数格納器を必要とせず、
ハードウェ規模を小さく維持したまま、音像の広がり感
を変更し制御することができる。
【0041】又、本発明は、以上説明したように、音場
補正用FIRフィルタにより音場を左右対象に補正し、
広がり感制御信号の制御により係数格納器からのフィル
タ係数を変更し、音場補正用FIRフィルタのフィルタ
係数を係数格納器からのフィルタ係数と入れ換えて、音
場補正用FIRフィルタの広がり特性を変更するように
したことにより、大きな係数格納器を必要とせず、ハー
ドウェ規模を小さく維持したまま、音像の広がり感を変
更し制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による車載用音場補正装
置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の第2の実施例による車載用音場補正装
置の構成を示すブロック図
【図3】従来の車載用音場補正装置装置の構成を示すブ
ロック図
【図4】補正対象音場における伝達関数及び車載用音場
補正装置を用いた音場補正の様子を示す図
【図5】所望の音場における伝達関数及び音場補正の様
子を示す図
【図6】第一の音場補正用FIRフィルタにより得られ
た所望の左右対称な音場特性を示す波形図であって、
(a)は左耳での特性を示す波形図 (b)は右耳での特性を示す波形図
【図7】第二の音場補正用FIRフィルタにより得られ
た所望の反射波成分の特性を示す波形図であって、
(a)は左耳での特性を示す波形図 (b)は右耳での特性を示す波形図
【符号の説明】
101,102,201,202,301,302 H
PF 103,104,203,204,303,304 遅
延器 105,106,127,128,205,206 L
PF 107,108 ダウンサンプリング手段 109,110 第一の音場補正用FIRフィルタ 111,112 第一の音場補正用FIRフィルタ 113,114 第二の音場補正用FIRフィルタ 115,116 第二の音場補正用FIRフィルタ 117,118,119,120 加算器 121,122 乗算器 123,124,129,130 加算器 125,126 アップサンプリング手段 131 係数変更器 207,208 ダウンサンプリング手段 209,210 音場補正用FIRフィルタ 211,212 音場補正用FIRフィルタ 213,214,219,220 加算器 215,216 アップサンプリング手段 217,218,305,306,317,318 L
PF 221 係数入れ換え器 222 係数算出器 223 係数変更器 224 加算器 225 乗算器 226 第一の係数格納器 227 第二の係数格納器 307,308 ダウンサンプリング手段 309,310 音場補正用FIRフィルタ 311,312 音場補正用FIRフィルタ 313,314,319,320 加算器 315,316 アップサンプリング手段 321 係数入れ換え器 322 係数格納器 401,402 A/D変換器 403,404 D/A変換器 405,406 アンプ 407,408 スピーカ 409 車載用音場補正装置 410,505 DHM(ダミーヘッドマイクロホン) 411 補正対象音場 501,502 アンプ 503,504 スピーカ 506 所望の音場
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04R 3/04 5/02 F

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディジタルオーディオ入力信号を受聴者の
    両耳位置で左右対称な所望の特性に変更する第一の音場
    補正用FIRフィルタと、受聴者の両耳に所望の反射波
    成分を付加する第二の音場補正用FIRフィルタと、係
    数を変更することにより前記第二の音場補正用FIRフ
    ィルタに対する入力レベルを変更して付加する前記反射
    波成分を変更する乗算器と、広がり感制御信号に基づき
    前記係数を変更する係数変更器と、前記第一の音場補正
    用FIRフィルタの出力と前記第二の音場補正用FIR
    フィルタの出力とを加算する加算器とを備え、広がり感
    制御信号に基づく乗算器の係数の変更により音像の広が
    り感を制御することを特徴とする車載用音場補正装置。
  2. 【請求項2】ディジタルオーディオ入力信号を受聴者の
    両耳位置で左右対称な所望の特性に変更する音場補正用
    FIRフィルタと、広がり感制御信号に基づき前記音場
    補正用FIRフィルタのフィルタ係数を算出する係数算
    出器と、複数のフィルタ係数を格納する係数格納器と、
    前記音場補正用FIRフィルタのフィルタ係数を前記係
    数算出器において算出したフィルタ係数と入れ換え広が
    り感特性を変更する係数入れ換え器とを備え、前記係数
    算出器は広がり感制御信号に基づき出力レベルを変更す
    る係数変更器と、前記係数変更器の出力を前記係数格納
    器からのフィルタ係数に乗算して該フィルタ係数を変更
    し前記係数入れ換え器に出力する乗算器とを含み、広が
    り感制御信号に基づき前記係数格納器からのフィルタ係
    数を変更して音場補正用FIRフィルタに供給し広がり
    感特性を変更することを特徴とする車載用音場補正装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100956265B1 (ko) * 2002-03-18 2010-05-07 소니 주식회사 음성재생장치
US7720241B2 (en) 2004-05-31 2010-05-18 Sony Corporation Sound image localization apparatus and method and recording medium

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KR100956265B1 (ko) * 2002-03-18 2010-05-07 소니 주식회사 음성재생장치
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