JPH0718229Y2 - ヘツドホン用クリツプ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、携帯用のテープレコーダまたは再生機に使用
するステレオヘッドホンのコード処理を円滑に行えるよ
うにした、ヘッドホン用クリップに関するものである。

（従来の技術） 携帯用のテープレコーダまたは再生機（以下、本体とい
う）にはヘッドホンが使用される。このヘッドホンには
1.5メートル程度のコードが設けられており、このコー
ドで本体に接続されることになる。現在においてはステ
レオが普通であるので、コーードは途中で二股になって
いる。

（考案が解決しようとする問題点） このような形態のコードは、使用性を高めるために可及
的に細くできているので、からまりやすい問題があっ
た。また、コードが本体に直接接続されているので、本
体をかばんやバッグに入れて使用するとき、コードを引
張る状態になり、耳に装着したヘッドホンが耳からはず
れてしまうこともある問題もあった。本考案はこれらの
問題を解決するために成されたものである。

（問題点を解決するための手段） 本考案は上記問題点を解決するための手段として、ヘッ
ドホン用クリップの構造を、下方を開口部にした逆Ｕ字
状をなし、その折曲部に、導入部を細く奥の部分を円形
に拡げた切欠きを形成すると共に、前面に逆Ｌ字状の舌
片を形成し、前記切欠きにステレオヘッドホンのコード
の分岐部を、また舌片に分岐後の一方のコードを挟むよ
うにし、逆Ｕ字状に形成した溝の部分を着衣装着部に形
成したことである。

（作用） 上記構成とすれば、ヘッドホンクリップを逆Ｕ字状にし
た溝の部分で上方から使用者のポケット等にはさみ、こ
のヘッドホンクリップの切欠きにはステレオヘッドホン
のコードの分岐部を、また舌片には分岐後の一方のコー
ドを挾むことにより、ヘッドホンコードのからまり防止
と引張り防止が図れることになる。

（実施例） 次に、本考案の一実施例を図について説明すると、１は
ヘッドホン用クリップ（以下、クリップという）であっ
て、図における下方を開口部にした逆Ｕ字状（下向きの
Ｕ字状）をしており、これにより形成される溝２で着衣
のポケット等に装着するようになっている。このクリッ
プ１の折曲部には導入部を細くし、奥の部分を円形に拡
げた形状の切欠き３が設けられており、また前面には舌
片４が設けられている。切欠き３にはコード５の分岐部
を挾み、舌片４には分岐後の一方のコード5aの一部を挾
むようにしてある。分岐後の他方のコード5bは切欠き３
から延びている。6a,6bはヘッドホンのユニット、７は
本体（図示せず）に接続するプラグである。

このような構造のクリップ１において、コード５を上記
したように切欠き３にはコード５の分岐部を、また舌片
４には分岐後の一方のコード５を挟めば、このクリップ
１を使用しなかった従来のように、コードにからまりを
生じたり、引張りが生じたりすることがない。そしてコ
ード５の切欠き３と舌片４による挾持部の位置調整を行
えば、使用者の使用条件や好みに応じたコード扱いがで
きるので、使用感が向上する。さらにステレオ用のヘッ
ドホン（特に実施例のように耳穴挿入用のヘッドホン）
の一方のユニットを使用しないときの保持も行える。切
欠き３の形状を導入部を細くしたものとしてあるので、
この部分の寸法をコード５が通る範囲で可及的に狭くす
ることにより、コード５の挿通後に、クリップ１が脱落
するのを防止することができる。

（考案の効果） 本考案は以上説明した構成と作用を有するものであるか
ら、コードのからまり防止ができる利点があり、また引
張り防止もできる。これらにより、コードの切断防止が
でき、また装着時に耳に大きな力が加わるのを防ぐこと
もできる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例の斜視図である。 １……クリップ、２……溝 ３……切欠き、４……舌片 ５……コード、6a,6b……ユニット

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】下方を開口部にした逆Ｕ字状をなし、その
   折曲部に、導入部を細く奥の部分を円形に拡げた切欠き
   を形成すると共に、前面に逆Ｌ字状の舌片を形成し、前
   記切欠きにステレオヘッドホンのコードの分岐部を、ま
   た舌片に分岐後の一方のコードを挟むようにし、逆Ｕ字
   状に形成した溝の部分を着衣装着部に形成したことを特
   徴とするヘッドホン用クリップ。