JPH0718165Y2 - 表面導体を有する自動車の窓ガラス - Google Patents
表面導体を有する自動車の窓ガラスInfo
- Publication number
- JPH0718165Y2 JPH0718165Y2 JP1987077511U JP7751187U JPH0718165Y2 JP H0718165 Y2 JPH0718165 Y2 JP H0718165Y2 JP 1987077511 U JP1987077511 U JP 1987077511U JP 7751187 U JP7751187 U JP 7751187U JP H0718165 Y2 JPH0718165 Y2 JP H0718165Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- window glass
- automobile
- conductive film
- conductor
- antenna
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Surface Heating Bodies (AREA)
- Details Of Aerials (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はアンテナ線やヒータ導体等の表面導体を有する
自動車の窓ガラスに関する。
自動車の窓ガラスに関する。
熱線反射用又は曇除去用に自動車の前方窓ガラスに透明
導電膜を被着すると共に、ガラスエッジの上辺に沿って
余白部を設けて、透明導電膜による電波遮蔽面に開口を
付けることにより、後方窓ガラスの下辺に沿ってガラス
表面に付設したアンテナの進行方向の利得低下を軽減し
た自動車用窓ガラスである。
導電膜を被着すると共に、ガラスエッジの上辺に沿って
余白部を設けて、透明導電膜による電波遮蔽面に開口を
付けることにより、後方窓ガラスの下辺に沿ってガラス
表面に付設したアンテナの進行方向の利得低下を軽減し
た自動車用窓ガラスである。
自動車の窓ガラスに透明導電膜を被着し、これを曇り除
去のための加熱導体として使用したり、或いは車内の保
冷効率を高めるための熱線反射膜として使用したものが
知られている。またガラス面上にアンテナ導線パターン
を形成して、ラジオやTV放送のアンテナとして使用する
ことも周知である。
去のための加熱導体として使用したり、或いは車内の保
冷効率を高めるための熱線反射膜として使用したものが
知られている。またガラス面上にアンテナ導線パターン
を形成して、ラジオやTV放送のアンテナとして使用する
ことも周知である。
後方窓ガラスにアンテナ導体を付設し、且つ前方窓ガラ
スに透明導電膜を被着すると、アンテナの送受信特性に
著しい指向性が現われ、前方(進行方向)に利得のディ
ップが生じることが判明した。
スに透明導電膜を被着すると、アンテナの送受信特性に
著しい指向性が現われ、前方(進行方向)に利得のディ
ップが生じることが判明した。
これは前方から到来する電波に対し透明導電膜が遮蔽導
体として作用するためと考えられる。
体として作用するためと考えられる。
本考案はこの問題を改善して、前方窓ガラスに透明導電
膜を被着しても、後方窓ガラスアンテナの進行方向の特
性が大巾に低下しないようにすることを目的とする。
膜を被着しても、後方窓ガラスアンテナの進行方向の特
性が大巾に低下しないようにすることを目的とする。
本考案の特に目的とするところは、後方窓ガラスの表面
に付設する車載電話用の送受信アンテナの指向性を改善
することである。
に付設する車載電話用の送受信アンテナの指向性を改善
することである。
本考案に係る表面導体を有する自動車の窓ガラスアンテ
ナは、第1図に示すように、自動車の後方窓ガラス4の
中央部に設けられた除曇用加熱導体(ヒータ線5)およ
び下辺部に設けられた車載電話用の送受信アンテナ導体
(アンテナ線7)と、自動車の前方窓ガラス1の周辺部
のうちの少なくとも上辺部に沿って設けられた余白部2
を除いて略全面に除曇用加熱導体または熱線反射膜とし
て設けられた透明導電膜3とを具備することを特徴とす
る。
ナは、第1図に示すように、自動車の後方窓ガラス4の
中央部に設けられた除曇用加熱導体(ヒータ線5)およ
び下辺部に設けられた車載電話用の送受信アンテナ導体
(アンテナ線7)と、自動車の前方窓ガラス1の周辺部
のうちの少なくとも上辺部に沿って設けられた余白部2
を除いて略全面に除曇用加熱導体または熱線反射膜とし
て設けられた透明導電膜3とを具備することを特徴とす
る。
透明導電膜3は電波遮蔽導体として作用するが、余白部
2を設けることにより、遮蔽面に空所ができ、そこを通
る電波により後方窓ガラスに設けたアンテナ線の利得の
ディップが補償される。車載電話用の送受信アンテナを
後方窓ガラスの下辺表面に付設する場合には、前方ガラ
スの上辺に沿って導電膜のない余白部を設けると特に効
果が大きい。
2を設けることにより、遮蔽面に空所ができ、そこを通
る電波により後方窓ガラスに設けたアンテナ線の利得の
ディップが補償される。車載電話用の送受信アンテナを
後方窓ガラスの下辺表面に付設する場合には、前方ガラ
スの上辺に沿って導電膜のない余白部を設けると特に効
果が大きい。
第1図は本考案の一実施例を示す自動車の前方窓ガラス
アンテナの正面図で、第2図は後方窓ガラスを示す自動
車の斜視図である。
アンテナの正面図で、第2図は後方窓ガラスを示す自動
車の斜視図である。
第1図に示すように前方窓ガラス1には、ガラスの四辺
に沿った余白部2を除いた略全面に透明導電膜3が被着
されている。この透明導電膜3は例えばMOx -Ag-MOx(M
Ox=SnO2、ZnO、In2O3、ITO、TiO2など)の三層から成
り、スパッタリング等によって被着することができる。
透明導電膜は100Ω/□程の面積抵抗を有し、例えば両
側端に給電用電極を付けてヒータ導体とし、窓ガラスの
曇りを除去するために加熱することができる。また電極
を付けずに、外部からの熱線を反射させて車内の温度上
昇を抑える熱線反射膜として使用してもよい。
に沿った余白部2を除いた略全面に透明導電膜3が被着
されている。この透明導電膜3は例えばMOx -Ag-MOx(M
Ox=SnO2、ZnO、In2O3、ITO、TiO2など)の三層から成
り、スパッタリング等によって被着することができる。
透明導電膜は100Ω/□程の面積抵抗を有し、例えば両
側端に給電用電極を付けてヒータ導体とし、窓ガラスの
曇りを除去するために加熱することができる。また電極
を付けずに、外部からの熱線を反射させて車内の温度上
昇を抑える熱線反射膜として使用してもよい。
一方、後方窓ガラス4には、第2図に示すように、ヒー
タ線5が付設され、その上部にラジオ用アンテナ線6が
付設されている。またヒータ線5の下部には車載電話用
の送受信アンテナ線7が付設されている。これらのヒー
タ線5、アンテナ線6、7は例えば銀ペーストをガラス
表面に印刷焼成して形成されている。
タ線5が付設され、その上部にラジオ用アンテナ線6が
付設されている。またヒータ線5の下部には車載電話用
の送受信アンテナ線7が付設されている。これらのヒー
タ線5、アンテナ線6、7は例えば銀ペーストをガラス
表面に印刷焼成して形成されている。
前方窓ガラス1の透明導電膜3は、後方窓ガラス4上の
アンテナ線6、7に対し遮蔽導体となる。また自動車の
ルーフも導体(鋼板)であるため、前方から到来する電
波の強度が低下する。しかし前方窓ガラス2のエッジに
沿って透明導電膜3の無い余白部2をを設けたので、遮
蔽作用が軽減され、受信に十分な電波が余白部2を通し
てアンテナ6、7に入射する。従って進行方向にディッ
プを持つ指向特性が改善される。また送受信アンテナ線
7から前方方向に発信する電波についても同様に完全に
遮蔽されるようなことが無くなる。
アンテナ線6、7に対し遮蔽導体となる。また自動車の
ルーフも導体(鋼板)であるため、前方から到来する電
波の強度が低下する。しかし前方窓ガラス2のエッジに
沿って透明導電膜3の無い余白部2をを設けたので、遮
蔽作用が軽減され、受信に十分な電波が余白部2を通し
てアンテナ6、7に入射する。従って進行方向にディッ
プを持つ指向特性が改善される。また送受信アンテナ線
7から前方方向に発信する電波についても同様に完全に
遮蔽されるようなことが無くなる。
第3図に実測結果の一例を示す。測定対象は第2図に示
した車載電話用送受信アンテナ7で、第4図の詳細図に
示すように、2個の隣接した半円状の半ループ素子7a、
7bと各半ループ素子の両端を結合した直線素子7cとを有
する。直線素子7cを接地し、半ループ素子7a、7bの連結
点に設けた給電点7dに不平衡同軸フィーダを接続して、
送受信を行う。
した車載電話用送受信アンテナ7で、第4図の詳細図に
示すように、2個の隣接した半円状の半ループ素子7a、
7bと各半ループ素子の両端を結合した直線素子7cとを有
する。直線素子7cを接地し、半ループ素子7a、7bの連結
点に設けた給電点7dに不平衡同軸フィーダを接続して、
送受信を行う。
第3図に示すように余白部2の巾Lを変化させて平均受
信感度の変化を測定すると、余白が無いとき(L=0)
と比べてL=50cmで約3dB程の利得上昇が得られた。余
白巾Lを増加させると、受信感度は更に直線的に増大す
ることが認られる。
信感度の変化を測定すると、余白が無いとき(L=0)
と比べてL=50cmで約3dB程の利得上昇が得られた。余
白巾Lを増加させると、受信感度は更に直線的に増大す
ることが認られる。
なお第1図の点線で示すように、窓ガラス1のエッジか
ら巾S(約20cm)だけ内側に入った領域は、実際には窓
フレームの内側領域となる。
ら巾S(約20cm)だけ内側に入った領域は、実際には窓
フレームの内側領域となる。
窓ガラス1の余白部2と透明導電膜3とは、透明度が若
干異なるので、目立ち易い。従って余白部2に半透明の
着色コーティングを施すことにより外観の不自然さを緩
和するのが好ましい。例えばガラスフリットに顔料及び
粘結材を入れたペーストを余白部2に対応する枠型で印
刷し焼成すれば、余白部2を被うセラミックカラーのマ
スキングを形成することができる。
干異なるので、目立ち易い。従って余白部2に半透明の
着色コーティングを施すことにより外観の不自然さを緩
和するのが好ましい。例えばガラスフリットに顔料及び
粘結材を入れたペーストを余白部2に対応する枠型で印
刷し焼成すれば、余白部2を被うセラミックカラーのマ
スキングを形成することができる。
なお上述の例では窓ガラス1の四方のエッジに沿って余
白部2を設けているが、少なくとも一辺に沿って余白部
2を設けておけば、所要の効果が得られるが、特に余白
部2が窓ガラス1の上辺に沿って形成されていれば、よ
り効果が大きい。
白部2を設けているが、少なくとも一辺に沿って余白部
2を設けておけば、所要の効果が得られるが、特に余白
部2が窓ガラス1の上辺に沿って形成されていれば、よ
り効果が大きい。
本考案は上述の如く、自動車の前方窓ガラス1の少なく
とも上辺にに沿った余白部2を除いて、熱線反射用又は
曇除去用の熱線反射または除曇に必要な透明導電膜の所
要面積を確保しながら、余白部2を通して後方窓ガラス
の下辺部に付設した車載電話用の送受信アンテナ線7に
前方から電波が到達するようになり、進行方向に生ずる
アンテナ指向性のディップが軽減される。
とも上辺にに沿った余白部2を除いて、熱線反射用又は
曇除去用の熱線反射または除曇に必要な透明導電膜の所
要面積を確保しながら、余白部2を通して後方窓ガラス
の下辺部に付設した車載電話用の送受信アンテナ線7に
前方から電波が到達するようになり、進行方向に生ずる
アンテナ指向性のディップが軽減される。
第1図は本考案を適用した自動車の前方窓ガラスの正面
図、第2図は自動車の後方斜視図、第3図は前方窓ガラ
スに設けた透明導電膜の余白巾と受信感度の変化を示す
グラフ、第4図は車載電話用送受信アンテナの詳細パタ
ーン図である。 なお図面に用いた符号において、 1……前方窓ガラス 2……余白部 3……透明導電膜 4……後方窓ガラス 5……ヒータ線 6……ラジオ用アンテナ線 7……電話用送受信アンテナ線 である。
図、第2図は自動車の後方斜視図、第3図は前方窓ガラ
スに設けた透明導電膜の余白巾と受信感度の変化を示す
グラフ、第4図は車載電話用送受信アンテナの詳細パタ
ーン図である。 なお図面に用いた符号において、 1……前方窓ガラス 2……余白部 3……透明導電膜 4……後方窓ガラス 5……ヒータ線 6……ラジオ用アンテナ線 7……電話用送受信アンテナ線 である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 村上 元 大阪府大阪市東区道修町4丁目8番地 日 本板硝子株式会社内 (72)考案者 水上 光 大阪府大阪市東区道修町4丁目8番地 日 本板硝子株式会社内 (72)考案者 藤田 和久 大阪府大阪市東区道修町4丁目8番地 日 本板硝子株式会社内 (72)考案者 岡 秀俊 大阪府大阪市東区道修町4丁目8番地 日 本板硝子株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−49702(JP,A) 実公 昭50−40527(JP,Y1)
Claims (1)
- 【請求項1】自動車の後方窓ガラスの中央部に設けられ
た除曇用加熱導体および下辺部に設けられた車載電話用
の送受信アンテナ導体と、 自動車の前方窓ガラスの周辺部のうちの少なくとも上辺
部に沿って設けられた余白部を除いて略全面に除曇用加
熱導体または熱線反射膜として設けられた透明導電膜と
を具備することを特徴とする表面導体を有する自動車の
窓ガラス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987077511U JPH0718165Y2 (ja) | 1987-05-23 | 1987-05-23 | 表面導体を有する自動車の窓ガラス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987077511U JPH0718165Y2 (ja) | 1987-05-23 | 1987-05-23 | 表面導体を有する自動車の窓ガラス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63187408U JPS63187408U (ja) | 1988-11-30 |
JPH0718165Y2 true JPH0718165Y2 (ja) | 1995-04-26 |
Family
ID=30925585
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987077511U Expired - Lifetime JPH0718165Y2 (ja) | 1987-05-23 | 1987-05-23 | 表面導体を有する自動車の窓ガラス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0718165Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3849533B2 (ja) * | 2002-01-25 | 2006-11-22 | 日本板硝子株式会社 | ウインドシールド用合わせガラス |
JP3971966B2 (ja) * | 2002-07-04 | 2007-09-05 | 日本板硝子株式会社 | 車両用アンテナ装置およびその設計方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5040527U (ja) * | 1973-07-20 | 1975-04-24 | ||
JPS6249702A (ja) * | 1985-08-29 | 1987-03-04 | Asahi Glass Co Ltd | 自動車用ガラスアンテナ |
-
1987
- 1987-05-23 JP JP1987077511U patent/JPH0718165Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63187408U (ja) | 1988-11-30 |
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