JPH0718161Y2 - 誘電体共振器型帯域通過ろ波器 - Google Patents
誘電体共振器型帯域通過ろ波器Info
- Publication number
- JPH0718161Y2 JPH0718161Y2 JP1987131380U JP13138087U JPH0718161Y2 JP H0718161 Y2 JPH0718161 Y2 JP H0718161Y2 JP 1987131380 U JP1987131380 U JP 1987131380U JP 13138087 U JP13138087 U JP 13138087U JP H0718161 Y2 JPH0718161 Y2 JP H0718161Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal plate
- transmission line
- dielectric resonator
- resonator
- side edge
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はマイクロ波帯で使用する誘電体共振器型帯域通
過ろ波器に関し、特にその入出力結合回路の改良に関す
る。
過ろ波器に関し、特にその入出力結合回路の改良に関す
る。
従来、マイクロ波帯で使用する誘電体共振器形帯域通過
ろ波器では、外部回路と誘電体共振器との結合回路は第
2図の構成とされている。第2図(a)及び(b)に示
すように、金属筺体の内壁等のプレート12に誘電体共振
器11を固定しており、これと所定の間隔をおいた位置に
一方が短絡され他方が開放された金属板13を取着してい
る。この金属板13は誘電体共振器の軸方向と垂直方向に
形成しており、誘電体共振器の負荷Qより低い負荷Qの
λ/4共振器として構成している。そして、この金属板13
の短絡面の近傍から外部接続用コネクタ15に接続される
伝送線路14を取出す構造になっていた。
ろ波器では、外部回路と誘電体共振器との結合回路は第
2図の構成とされている。第2図(a)及び(b)に示
すように、金属筺体の内壁等のプレート12に誘電体共振
器11を固定しており、これと所定の間隔をおいた位置に
一方が短絡され他方が開放された金属板13を取着してい
る。この金属板13は誘電体共振器の軸方向と垂直方向に
形成しており、誘電体共振器の負荷Qより低い負荷Qの
λ/4共振器として構成している。そして、この金属板13
の短絡面の近傍から外部接続用コネクタ15に接続される
伝送線路14を取出す構造になっていた。
上述した従来の誘電体共振器と外部伝送線路の結合回路
は、伝送線路14の取出し位置がλ/4共振器となる金属板
13の短絡面の近傍とされているため、例えば4GHz帯で
の帯域通過ろ波器においては伝送線路14と金属板13の外
部Qが28位になる。したがって、誘電帯共振器と外部結
合回路との外部Qが50〜60に近づくことになり、帯域通
過ろ波器を構成した時に、帯域外にλ/4共振器による不
要共振が生じ、減衰特性を劣化させ、またλ/4共振器の
無負荷Qが低いこともあり、通過損失を増大させる問題
があった。
は、伝送線路14の取出し位置がλ/4共振器となる金属板
13の短絡面の近傍とされているため、例えば4GHz帯で
の帯域通過ろ波器においては伝送線路14と金属板13の外
部Qが28位になる。したがって、誘電帯共振器と外部結
合回路との外部Qが50〜60に近づくことになり、帯域通
過ろ波器を構成した時に、帯域外にλ/4共振器による不
要共振が生じ、減衰特性を劣化させ、またλ/4共振器の
無負荷Qが低いこともあり、通過損失を増大させる問題
があった。
本考案は帯域内及び帯域外の特性を劣化させることのな
い誘電体共振器型帯域通過ろ波器を提供することを目的
としている。
い誘電体共振器型帯域通過ろ波器を提供することを目的
としている。
本考案の誘電体共振器型帯域通過ろ波器は、金属筺体内
に配置したn個の誘電体共振器と、この誘電体共振器か
ら所定間隔おいた位置に配置され一方の側縁が短絡され
他方の側縁が開放されてλ/4共振器を構成する金属板
と、一端がクランク状に曲げ形成されて前記金属板の他
方の側縁に接続した伝送線路とで外部回路との結合回路
を構成し、前記金属板と伝送線路と曲げ加工された1枚
の金属板状部材で一体に形成し、かつ前記金属板の幅寸
法を前記伝送線路の幅寸法よりも大きくし、更に伝送線
路の他端側を金属筺体に近接配置した構成とする。
に配置したn個の誘電体共振器と、この誘電体共振器か
ら所定間隔おいた位置に配置され一方の側縁が短絡され
他方の側縁が開放されてλ/4共振器を構成する金属板
と、一端がクランク状に曲げ形成されて前記金属板の他
方の側縁に接続した伝送線路とで外部回路との結合回路
を構成し、前記金属板と伝送線路と曲げ加工された1枚
の金属板状部材で一体に形成し、かつ前記金属板の幅寸
法を前記伝送線路の幅寸法よりも大きくし、更に伝送線
路の他端側を金属筺体に近接配置した構成とする。
次に、本考案を図面を参照して説明する。
第1図は本考案の一実施例を示し、同図(a)は平面
図、同図(b)は正面図である。
図、同図(b)は正面図である。
これらの図において、誘電体共振器1は金属筺体の一内
壁をなす金属プレート2に取付けてある。この誘電体共
振器1と所定の間隔をおいた位置には、誘電体共振器1
の軸方向と垂直方向に面が向けられ、その一方の側縁が
短絡され他方の側縁が開放された金属板3を固定してお
り、この金属板3をλ/4共振器として構成している。そ
して、この金属板3の短絡側と反対側の側縁から伝送線
路4が取出され、外部回路との結合がなされている。こ
の伝送線路4は一端をクランク状に曲げ形成して金属板
3の側縁に接続し、他端は外部接続用のコネクタ5に接
続している。
壁をなす金属プレート2に取付けてある。この誘電体共
振器1と所定の間隔をおいた位置には、誘電体共振器1
の軸方向と垂直方向に面が向けられ、その一方の側縁が
短絡され他方の側縁が開放された金属板3を固定してお
り、この金属板3をλ/4共振器として構成している。そ
して、この金属板3の短絡側と反対側の側縁から伝送線
路4が取出され、外部回路との結合がなされている。こ
の伝送線路4は一端をクランク状に曲げ形成して金属板
3の側縁に接続し、他端は外部接続用のコネクタ5に接
続している。
したがって、この構成によれば、伝送線路4はλ/4共振
器となる金属板3の短絡側と反対側の面より取出されて
いるので、第1図(c)に示すように従来構造の第2図
(c)に比較して、伝送線路4に対して結合量を強くす
ることができる。例えば、4GHz帯においてこの構成の
λ/4共振器は外部Qが約18であり、従来構造に比較して
約1.5倍結合量を強くとることが可能である。
器となる金属板3の短絡側と反対側の面より取出されて
いるので、第1図(c)に示すように従来構造の第2図
(c)に比較して、伝送線路4に対して結合量を強くす
ることができる。例えば、4GHz帯においてこの構成の
λ/4共振器は外部Qが約18であり、従来構造に比較して
約1.5倍結合量を強くとることが可能である。
したがって、λ/4共振器となる金属板3は誘電体共振器
1に対して共振回路でなく、むしろ結合回路として動作
し、帯域外減衰量の劣化及び通過損失の増加による特性
の劣化を防ぐことができる。
1に対して共振回路でなく、むしろ結合回路として動作
し、帯域外減衰量の劣化及び通過損失の増加による特性
の劣化を防ぐことができる。
ここで前記実施例では1個の誘電体共振器の例で説明し
たが、n個(nは2以上)の誘電体共振器を備える構成
においても本考案を同様に適用するとこができる。
たが、n個(nは2以上)の誘電体共振器を備える構成
においても本考案を同様に適用するとこができる。
以上説明したように本発明は、一方の側縁が短絡され他
方の側縁が開放されてλ/4共振器を構成する金属板と、
一端がクランク状に曲げ形成されて前記金属板の他方の
側縁に接続した伝送線路とで外部回路との結合回路を構
成しているので、帯域内及び帯域外の特性を劣化させる
ことがない誘電体共振器型帯域通過ろ波器が実現でき
る。また、金属板と伝送線路とは曲げ加工された1枚の
金属板状部材で一体に形成しているので、結合回路の構
成を簡略化でき、かつその製造に際しては一枚の金属板
状部材を曲げ加工するだけでよく、製造が容易なものと
なる。更に、金属板の幅寸法を前記伝送線路の幅寸法よ
りも大きくすることで、金属板と誘電体共振器との対向
面積を増大でき、両者の結合を強くするとともに、これ
に伴って金属板を誘電体共振の距離を離すことができ、
この距離を離すことで、共振器のQの低下によるろ波器
の損失増加を防ぐことができる効果もある。また、伝送
線路の他端側を金属筺体に近接配置することで、伝送線
路を必要とされるインピーダンスに設定することも可能
である。
方の側縁が開放されてλ/4共振器を構成する金属板と、
一端がクランク状に曲げ形成されて前記金属板の他方の
側縁に接続した伝送線路とで外部回路との結合回路を構
成しているので、帯域内及び帯域外の特性を劣化させる
ことがない誘電体共振器型帯域通過ろ波器が実現でき
る。また、金属板と伝送線路とは曲げ加工された1枚の
金属板状部材で一体に形成しているので、結合回路の構
成を簡略化でき、かつその製造に際しては一枚の金属板
状部材を曲げ加工するだけでよく、製造が容易なものと
なる。更に、金属板の幅寸法を前記伝送線路の幅寸法よ
りも大きくすることで、金属板と誘電体共振器との対向
面積を増大でき、両者の結合を強くするとともに、これ
に伴って金属板を誘電体共振の距離を離すことができ、
この距離を離すことで、共振器のQの低下によるろ波器
の損失増加を防ぐことができる効果もある。また、伝送
線路の他端側を金属筺体に近接配置することで、伝送線
路を必要とされるインピーダンスに設定することも可能
である。
第1図(a)は本考案の一実施例の平面図、第1図
(b)は第1図(a)の正面図、第1図(c)はλ/4共
振器と伝送線路の接続構造の等価図、第2図(a)は従
来構造の平面図、第2図(b)は正面図、第2図(c)
は従来構造のλ/4共振器と伝送線路の接続構造の等価図
である。 1,11……誘電体共振器、2,12……金属プレート、3,13…
…金属板、4,14……伝送線路、5、15……コネクタ。
(b)は第1図(a)の正面図、第1図(c)はλ/4共
振器と伝送線路の接続構造の等価図、第2図(a)は従
来構造の平面図、第2図(b)は正面図、第2図(c)
は従来構造のλ/4共振器と伝送線路の接続構造の等価図
である。 1,11……誘電体共振器、2,12……金属プレート、3,13…
…金属板、4,14……伝送線路、5、15……コネクタ。
Claims (1)
- 【請求項1】金属筺体内に配置したn個の誘電体共振器
と、この誘電体共振器から所定間隔おいた位置に配置さ
れ一方の側縁が短絡され他方の側縁が開放されてλ/4共
振器を構成する金属板と、一端がクランク状に曲げ形成
されて前記金属板の他方の側縁に接続した伝送線路とで
外部回路との結合回路を構成し、前記金属板と伝送線路
は曲げ加工された1枚の金属板状部材で一体に形成し、
かつ前記金属板の幅寸法を前記伝送線路の幅寸法よりも
大きくし、前記伝送線路の他端側を金属筺体に近接配置
したことを特徴とする誘電体共振器型帯域通過ろ波器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987131380U JPH0718161Y2 (ja) | 1987-08-31 | 1987-08-31 | 誘電体共振器型帯域通過ろ波器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987131380U JPH0718161Y2 (ja) | 1987-08-31 | 1987-08-31 | 誘電体共振器型帯域通過ろ波器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6437102U JPS6437102U (ja) | 1989-03-06 |
JPH0718161Y2 true JPH0718161Y2 (ja) | 1995-04-26 |
Family
ID=31387391
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987131380U Expired - Lifetime JPH0718161Y2 (ja) | 1987-08-31 | 1987-08-31 | 誘電体共振器型帯域通過ろ波器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0718161Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6179301A (ja) * | 1984-09-27 | 1986-04-22 | Nec Corp | 誘電体共振器帯域通過ろ波器 |
JPS627201A (ja) * | 1985-07-04 | 1987-01-14 | Nec Corp | 誘電体共振器帯域通過ろ波器 |
JPS6221301A (ja) * | 1985-07-22 | 1987-01-29 | Nec Corp | 誘電体共振器フイルタ |
-
1987
- 1987-08-31 JP JP1987131380U patent/JPH0718161Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6437102U (ja) | 1989-03-06 |
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