JPH07181146A - 集塵機の異常検出方法とその異常検出装置 - Google Patents

集塵機の異常検出方法とその異常検出装置

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JPH07181146A
JPH07181146A JP5328488A JP32848893A JPH07181146A JP H07181146 A JPH07181146 A JP H07181146A JP 5328488 A JP5328488 A JP 5328488A JP 32848893 A JP32848893 A JP 32848893A JP H07181146 A JPH07181146 A JP H07181146A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 窓部の汚れに影響されることなく、高濃度領
域でも安定して集塵機の異常を検出できるようにする。 【構成】 集塵機の出側に接続された管路2を流れる含
塵ガス3に、この含塵ガス3の流れ方向に対して直角に
ならない角度で30GHz以上のミリ波帯域の電磁波4
を照射し、この電磁波4が前記含塵ガス3に含まれるダ
スト6によって散乱された散乱波7を検出するととも
に、前記電磁波4と前記散乱波7とのドップラーシフト
量を取り出して同シフト量の周波数スペクトルを求め、
この周波数スペクトルに基づいて前記集塵機の異常を検
出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、集塵機の異常検出方法
とその異常検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、製鉄所においては転炉等の発塵
する場所が多く、作業環境を維持するために各所に集塵
機が設けられていて、最近では集塵性能の観点からバグ
フィルタが使用されることが多い。図11はかかるバグ
フィルタ35の一例を示すもので、配管36より入った
含塵ガス37は風量調節用のダンパー38を通じて集塵
槽39に入る。この集塵槽39内には筒状の濾布よりな
るバグ40が懸架装置41を介して多数配列されてい
て、含塵ガス37はこの各バグ40を通過して濾過さ
れ、その濾過されたガスのみが出口42へ排出される。
【0003】各バグ40の内面に溜まったダスト43
は、上記懸架装置41に振動を与えることにより、ある
いは出口42側から洗浄風を逆に圧送する(逆洗)こと
により、下方に叩き落とされる。図12は集塵設備の全
体構成図で、図11に示すバグフィルタ35が通常4個
から8個並設されており、含塵ガス37は送風機44に
より各バグフィルタ35に送り込まれ、その中の各バグ
・・は定期的に入側ダンパー45と出側ダンパー46に
よって集塵と逆洗を切り換えている。集塵済みのガスは
管路47を通って煙突48に送られるが、バグフィルタ
・・の種類によってはその途中に誘引ブロワー49が設
けられる。
【0004】上記バグフィルタ35では、集塵槽39内
の各バグ40が振動によって破れることがある。一旦こ
れが破れると含塵ガス37がそこから多量に漏れだし、
煙突48から大量の塵埃が大気中に放出され、環境保全
上重大な問題が生じる。そこで、従来、製鉄所内では以
下のような対策を講じている。 (1) バグ40の前後(例えば、図11の配管36と
出口42)に差圧計を設け、この差圧計の圧力値の異常
変動をキャッチして集塵機の異常(バグ40の破れ)を
検出する。 (2) 図12のB又はCに示す管路内に光学式ダスト
濃度計を設置し、この濃度計の値に基づいて集塵機の異
常を検出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記(1)の
検出方法では、バグ40の破れた瞬間だけしか差圧が発
生せず、その一瞬を確実に検出することが難しいのでバ
グ40の破れを見逃すおそれが高い。また、この検出方
法はバグ40の破れが小さくて差圧が生じない場合には
役に立たない。
【0006】一方、上記(2)の方法ではそのような不
都合は生じないが、従来の光学式ダスト濃度計では、投
光器から入射した光の透過又は散乱光の強度を直接解析
してダスト濃度を求めているので、静止したダストにも
反応してしまう。従って、管路に設けた窓部にダストが
付着して汚れると間違って異常を検知することがあるた
め、その保全に手間がかかり、長期間安心して使用する
ことができない。
【0007】また、光学式ダスト濃度計の場合、透過又
は散乱光の強度からダスト濃度を求めるため、低濃度域
における濃度測定には適するが、ダスト濃度が高いとす
ぐに飽和してしまい、検出できる濃度レンジが小さく高
濃度域では信頼性が落ちる。これより、従来の光学式ダ
スト濃度計は異常発生の後でもすぐに濃度が上がらない
図12の位置BやCに設置され、異常発生の後に濃度が
急激に上がる位置A(バグフィルタ35の直後の管路)
には設置できなかったので、どのバグフィルタ35に異
常があるかを検出することができなかった。
【0008】本発明は、このような実情に鑑み、窓部の
汚れに影響されることなく、高濃度領域でも安定して集
塵機の異常を検出できる集塵機の異常検出方法とその異
常検出装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明は次の技術的手段を講じた。即ち、請求項1に記
載の発明は、集塵機の出側に接続された管路を流れる含
塵ガスに、この含塵ガスの流れ方向に対して直角になら
ない角度で30GHz以上のミリ波帯域の電磁波を照射
し、この電磁波が前記含塵ガスに含まれるダストによっ
て散乱された散乱波を検出するとともに、前記電磁波と
前記散乱波とのドップラーシフト量を取り出して同シフ
ト量の周波数スペクトルを求め、この周波数スペクトル
に基づいて前記集塵機の異常を検出することを特徴とす
る。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、ドップラ
ーシフト量から求めた周波数スペクトルの面積に対応す
る管路内のダスト濃度を求め、このダスト濃度の値に基
づいて集塵機の異常を検出することを特徴とする。更
に、請求項3に記載の発明は、ドップラーシフト量から
求めた周波数スペクトルのピーク値を与える周波数に対
応して管路内のダスト粒子の平均流速を求め、このダス
ト粒子の平均流速の値に基づいて集塵機の異常を検出す
ることを特徴とする。
【0011】請求項4に記載の発明である集塵機の異常
検出装置は、集塵機の出側に通じる管路内の含塵ガスの
流れ方向に対して直角にならない角度で30GHz以上
のミリ波帯域の電磁波を照射する照射手段と、前記電磁
波が前記含塵ガスに含まれるダストによって散乱された
散乱波を検出する検出手段と、前記電磁波と前記散乱波
とのドップラーシフト量を取り出すミキサーと、前記ド
ップラーシフト量の周波数スペクトルを求めてこの周波
数スペクトルの面積若しくは同スペクトルのピーク値を
与える周波数又はこれらの双方の値を計算する計測手段
と、を備えていることを特徴とする。
【0012】
【作用】含塵ガスに含まれるダストは直径約0.1μm
〜数μmオーダーのものが中心であるが、これに対して
光学式ダスト濃度計は0.5μm〜1μm程度の波長の
光波を使用していて、主としてこの光波のミー散乱を利
用している。これより、従来の光学式ダスト濃度計の考
え方では、波長の長い波動を用いるとダスト群を通過し
てしまい、散乱は殆ど生じない。
【0013】しかし、バグフィルタ通過後のガスでも2
0〜30mg/m3 程度の含塵量であり、ミー散乱は十
分な大きさで生じている。一方、バグが破れた場合の5
00mg/m3 程度の含塵ガスに対しては、後方散乱・
透過ともに飽和してしまうし、窓部の汚れが生じやすく
なるため、従来の光学式濃度計では安定的な検出は難し
い。
【0014】そこで、本発明は、ダストの付着による多
少の窓部の汚れを通過し、かつ流れているダストに対し
てのみ反応するものとして、波長10mm以下のミリメ
ートル波によるドップラーレーダーを採用している。す
なわち、ミリ波領域ではやはりその波長よりも数桁も下
の粒子群による散乱は小さく、単なる散乱又は透過を利
用するだけの従来のダスト濃度検知は困難であるが、図
1(c)に示すように、動いているダスト粒子6Aにあ
る照射角度θをもって30GHz以上のミリメートル波
帯域の電磁波4を照射すると、きわめて僅かではあるが
後方散乱波が生じる。
【0015】ここで、この後方散乱波は粒子6Aの速度
vによりドップラーシフトを受けているため、下式で示
すようなもとの照射した電磁波との混合(ヘテロダイ
ン)によるドップラー信号fd が得られる。 fd =2v・cosθ/λ (λ:発振波長) このドップラー信号fd は数kHz以下となり、最初の
発振周波数に比べて非常に小さい周波数であってこのド
ップラー信号fd の部分のみ選択増幅できるので、結果
として大きな信号を得ることができる。例えば、λ=5
mm、発振周波数60GHz、θ=45°、v=20m
/secとした場合、fd =5.6kHzとなる。
【0016】このドップラー信号fd の周波数スペクト
ルを模式的に描いたものが図2であり、この図の縦軸は
ドップラー周波数fd の各成分(反射強度)、横軸はド
ップラー周波数fd である。図2において、ドップラー
周波数fd の最大値fmax はガス流速に近く、周波数ス
ペクトルのピーク値を与えるドップラー周波数fo は粒
子群(ダスト)の平均流速に近くなっている。その理由
は、平均流速の粒子群の数が最も多く、その粒子群によ
る散乱が最も大きく生じていると考えられるからであ
る。
【0017】また、ダスト濃度を大きくすると、図2の
仮想線のように全体に周波数スペクトルのレベルが上昇
し、これより、この周波数スペクトルの面積から測定対
象である含塵ガスのダスト濃度が推定できることにな
る。すなわち、含塵ガスのダストの速度分布とその存在
確率(濃度)との関係を模式的に図3(a)のように表
すと、その時に得られるドップラー信号fd の周波数ス
ペクトルは図3(b)のようになり、両者はほぼ相似関
係にある。これは、ミリ波がそれぞれの粒子によってド
ップラーシフトを受けて後方散乱するが、ある速度の粒
子密度が高いほど多くの後方散乱を受けてその部分に相
当するドップラー信号fd の周波数成分(反射強度)が
大きくなるからである。
【0018】従って、種々のダスト濃度の含塵ガス流を
人工的に作り出し、この各含塵ガス流にある周波数のミ
リ波を斜めから照射してそのときのドップラー信号fd
の周波数スペクトルをそれぞれ実験によって求めてお
き、ダスト濃度と周波数スペクトルの面積との間の対応
関係を把握しておけば、任意の含塵ガスへのミリ波の照
射によって得られる周波数スペクトルの面積からその含
塵ガスのダスト濃度を推定することができる。
【0019】このように、本発明方法の特徴は、含塵ガ
ス流に対して斜めから照射したミリ波帯域の電磁波と、
この電磁波のダスト粒子による散乱波とのドップラーシ
フト量の周波数スペクトルからダスト濃度やダスト粒子
の平均流速を推定するようにしているので、動いている
粒子群を結果としてより大きく検出しかつ静止している
粒子は検出されず、その結果、従来の光学式ダスト濃度
計に相当するホーンアンテナの前面に多少のダストが付
着していても、その影響を殆ど受けないで集塵機の異常
を検出できる点にある。
【0020】一方、本発明方法では、実際には僅かしか
生じないミリ波の散乱波に基づいてダスト濃度等を推定
するため、低濃度領域での感度はさほど高いものを期待
できないが、後述の実験例に示すように、高濃度領域で
は15g/m3 といった超高濃度まで確実に測定できる
という利点がある。
【0021】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1(a)(b)は、本発明方法を実施するため
の異常検出装置1を示している。この異常検出装置1
は、集塵機の出側に通じる管路2内の含塵ガス3の流れ
方向に対して直角にならない角度で30GHz以上のミ
リ波帯域の電磁波4を照射する照射手段5と、その電磁
波4が前記含塵ガス3に含まれるダスト6によって散乱
された散乱波7を検出する検出手段8と、当該電磁波4
と前記散乱波7とのドップラーシフト量を取り出すミキ
サー9と、このドップラーシフト量の周波数スペクトル
を求めてこの周波数スペクトルの面積S若しくは同スペ
クトルのピーク値fo を与える周波数又はこれらの双方
の値を計算する信号処理回路(計測手段)10と、を備
えている。
【0022】照射手段5は、前記ミリ波帯域の電磁波4
を発振する発振ユニット11と、その電磁波4を伝送す
る導波管12と、その電磁波4を管路2内に放射するホ
ーンアンテナ13とからなり、当該アンテナ13は管路
2の側壁に斜めに接続された枝管14内に設けられてい
る。このアンテナ13を先端に有する導波管12は、枝
管14を施蓋する蓋板15に挿通されていて、この導波
管12の外端に発振ユニット11が設けられている。
【0023】発振ユニット11は、図1(a)に破線で
示す回路構成を備えている。すなわち、交流電源だけで
駆動するガン発振器16で発生した電磁波4は、アイソ
レータ17を介してサーキュレータ18に至り、このサ
ーキュレータ18によって電磁波4の一部がミキサ−9
へ供給され、残りは導波管12を通ってアンテナ13よ
り空間へ放射される。
【0024】なお、本実施例のガン発振器16は、発振
周波数59.5GHz(λ=約5mm)でかつ発振出力
1mWのものを採用している。また、枝管14の開口部
は、ダスト6の侵入を防止するためのセラミックやプラ
スチックよりなる透明板15で閉塞しておくことが好ま
しい。更に、図1(b)において、導波管12を長くし
て発振器ユニット11を枝管14から遠ざけているの
は、含塵ガス3が高温の場合にその熱が発振器ユニット
11に直接伝わらないようにするためである。
【0025】検出手段8は、上記ホーンアンテナ13、
導波管12及びサーキュレータ18から構成されてい
て、アンテナ13によって含塵ガス3に対して斜めに照
射された電磁波4はダスト粒子6Aによって後方散乱さ
れ、その散乱波7は再度アンテナ13及び導波管12を
通ってサーキュレータ18に戻る。また、サーキュレー
タ18にはミキサー(混合器)9が接続され、このミキ
サー9は最初に照射したものと同じ発振周波数fの電磁
波4と周波数f+fd の散乱波4とを混合し、その差の
周波数fd をドップラーシフト量として取り出すもので
ある。
【0026】前述のようにこのドップラー信号fd はた
かだか数kHzであり、通常の簡単な増幅器20で増幅
できため、上記ミキサー9には周知の増幅器20が接続
され、更にこの増幅器20には前記した信号処理回路1
0が接続されている。従って、ミキサー9で取り出され
たドップラー信号fd は増幅器20で増幅されて信号処
理回路10に入力される。
【0027】この信号処理回路10では、そのドップラ
ーシフト量の周波数スペクトルを求め、この周波数スペ
クトルの面積及び同スペクトルのピーク値を与える周波
数が計算される。すなわち、図2に示すピーク周波数f
o の位置を求めてダスト粒子A群のメジアン値(これ
は、実際には粒子群の平均流速に近い。)とするととも
に、その周波数スペクトルの面積からダスト濃度を特定
する。
【0028】なお、このダスト濃度の特定に当たって
は、前述したように予め実験によってダスト濃度と周波
数スペクトルの面積との間の対応関係を把握しておく必
要がある。上記信号処理にはコンピューターを用いるの
が良いが、図4に示すように、周波数スペクトルを分割
してバンドパスフィルタ21を通じて各周波数帯ごとの
成分を積分器22により積分し、その総和を求めてスペ
クトル全体の面積を計算するといった簡単な積分回路を
採用することもできる。
【0029】一方、図6に示すように、管路2の曲がり
部23に枝管14を接続すれば、含塵ガス3の真正面か
ら電磁波4を照射でき、図1(c)に示す照射角度θを
0°にできるので、より大きなドップラー信号fd を得
ることができる。また、図5のように、枝管14の蓋板
15にミリ波帯域の電磁波4を透過する有底筒状の非金
属製のケース24を被せることによって、ホーンアンテ
ナ13や導波管12へのダストの付着を防止することも
できる。 (実験例)図7に示す試験機26を用いて本発明方法の
妥当性を試す実験を行った。
【0030】この試験機26は、含塵ガス27を流すた
めの第一管路28と、この上流側に接続された第二管路
29とを有し、第二管路29の上流端にはブロワー30
が接続され、かつ第二管路29内には風速計31が設け
られている。第一管路28の上流側には、ブロワー30
からの空気にダスト32を送り込む計量器付きのダスト
フィーダ33が設けられており、このダストフィーダ3
3により一定の風量下において一定のダスト量を供給す
ることで、第一管路28内のダスト濃度を人為的に設定
することができる。
【0031】第一管路28の上流側には、上記した本発
明の異常検出装置1が設けられていて、この検出装置1
によってある一定の値に設定されたそれぞれのダスト濃
度下において本発明方法を実施した。その結果が、図8
(a)(b)及び図9(c)(d)である。この各図よ
り明らかなように、ダスト濃度を高めると、それに伴っ
てミリ波のアンテナ利得(反射強度)も上がっていくの
がよくわかる。
【0032】この各図について、周波数スペクトルの面
積とダスト濃度との関係をプロットしたものが図10で
あり、この図10から周波数スペクトルの面積に基づい
てダスト濃度を推定することが可能となる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
含塵ガス流に対して斜めから照射したミリ波帯域の電磁
波と、この電磁波のダスト粒子による散乱波とのドップ
ラーシフト量の周波数スペクトルからダスト濃度やダス
ト粒子の平均流速を求め、これらの値に基づいて集塵機
の異常を検出するようにしているので、窓部の汚れに影
響されることなく、高濃度領域でも安定して集塵機の異
常を検出することができる。
【0034】また、高濃度領域でもダスト濃度を特定で
きるので、従来の光学式ダスト濃度計では設置できなか
った各バグフィルタの出口にも当該検出装置を設置で
き、どのバグフィルタに異常が生じたかを即座に把握す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は異常検出装置の回路構成図、(b)は
同装置の断面図、(c)は電磁波の散乱モデルを示す説
明図である。
【図2】ドップラーシフトの周波数スペクトルを示すグ
ラフである。
【図3】(a)はダスト粒子の速度とその存在確率(濃
度)との関係を示すグラフ、(b)はドップラーシフト
の周波数スペクトルを示すグラフである。
【図4】ドップラーシフト量の積分回路の回路構成図で
ある。
【図5】異常検出装置の変形例を示す断面図である。
【図6】異常検出装置の他の変形例を示す断面図であ
る。
【図7】試験機の全体構成図である。
【図8】実験で得られたドップラー周波数の周波数スペ
クトルである。
【図9】実験で得られたドップラー周波数の周波数スペ
クトルである。
【図10】実験で得られたダスト濃度と周波数スペクト
ルの面積との関係を示すグラフである。
【図11】バグフィルタの断面図である。
【図12】集塵設備の全体構成図である。
【符号の説明】
1 異常検出装置 2 管路 3 含塵ガス 4 電磁波 5 照射手段 6 ダスト 6A ダスト粒子 7 散乱波 9 ミキサー 10 計測手段(信号処理回路)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集塵機の出側に接続された管路(2)を
    流れる含塵ガス(3)に、この含塵ガス(3)の流れ方
    向に対して直角にならない角度で30GHz以上のミリ
    波帯域の電磁波(4)を照射し、この電磁波(4)が前
    記含塵ガス(3)に含まれるダスト(6)によって散乱
    された散乱波(7)を検出するとともに、前記電磁波
    (4)と前記散乱波(7)とのドップラーシフト量を取
    り出して同シフト量の周波数スペクトルを求め、この周
    波数スペクトルに基づいて前記集塵機の異常を検出する
    ことを特徴とする集塵機の異常検出方法。
  2. 【請求項2】 ドップラーシフト量から求めた周波数ス
    ペクトルの面積に対応する管路(2)内のダスト濃度を
    求め、このダスト濃度の値に基づいて集塵機の異常を検
    出することを特徴とする請求項1に記載の集塵機の異常
    検出方法。
  3. 【請求項3】 ドップラーシフト量から求めた周波数ス
    ペクトルのピーク値を与える周波数に対応して管路
    (2)内のダスト粒子(6A)の平均流速を求め、この
    ダスト粒子(6A)の平均流速の値に基づいて集塵機の
    異常を検出することを特徴とする請求項1に記載の集塵
    機の異常検出方法。
  4. 【請求項4】 集塵機の出側に通じる管路(2)内の含
    塵ガスの流れ方向に対して直角にならない角度で30G
    Hz以上のミリ波帯域の電磁波(4)を照射する照射手
    段(5)と、前記電磁波(4)が前記含塵ガス(3)に
    含まれるダスト(6)によって散乱された散乱波(7)
    を検出する検出手段(8)と、前記電磁波(4)と前記
    散乱波(7)とのドップラーシフト量を取り出すミキサ
    ー(9)と、前記ドップラーシフト量の周波数スペクト
    ルを求めてこの周波数スペクトルの面積若しくは同スペ
    クトルのピーク値を与える周波数又はこれらの双方の値
    を計算する計測手段(10)と、を備えていることを特
    徴とする集塵機の異常検出装置。
JP5328488A 1993-12-24 1993-12-24 集塵機の異常検出方法とその異常検出装置 Expired - Lifetime JP2813293B2 (ja)

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