JPH07181091A - トルク検出装置 - Google Patents

トルク検出装置

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Publication number
JPH07181091A
JPH07181091A JP32813593A JP32813593A JPH07181091A JP H07181091 A JPH07181091 A JP H07181091A JP 32813593 A JP32813593 A JP 32813593A JP 32813593 A JP32813593 A JP 32813593A JP H07181091 A JPH07181091 A JP H07181091A
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JP
Japan
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moving member
input shaft
torque
shaft
moving
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Application number
JP32813593A
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English (en)
Inventor
Joji Matsuzaki
丈治 松崎
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】部品点数を少なくすることができ、且つ装置自
体をコンパクトにすることができるトルク検出装置を提
供する。 【構成】ステアリングハンドルにトルクがかかって入力
軸5が回動すると、入力軸5に配設された移動部材8も
入力軸5と一体回動する。前記移動部材8は出力軸18
に設けられた斜歯歯車20と噛合しているため、入力軸
5と一体回動することにより移動部材8が入力軸5の軸
線方向に沿って移動する。そして、移動部材8の移動量
をロータリセンサ25によって検出することによりステ
アリングハンドルにかかるトルクが検出される。又、移
動部材8は入力軸5及び出力軸18の中心軸線上に配設
され、その中心軸線に沿って移動されるため、移動部材
8によるパワーステアリング装置1の大型化が防止され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトルク検出装置に係り、
詳しくはパワーステアリング装置に使用するのに好適な
トルク検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8に示すように、例えば従来のパワー
ステアリング装置70の入力軸71は、中間ブロック7
2aの上側に配設された上部ハウジング72b内に挿入
され、上部ハウジング72bに対して回動可能に支持さ
れている。この入出力軸71の基端は図示しないステア
リングハンドルに連結されている。入力軸71の先端に
は第1の平歯車73が入力軸71と一体形成され、第1
の平歯車73の下面には円筒状の突出部74が形成され
ている。又、第1の歯車73の下面中心部には挿入凹部
75が形成されている。
【0003】一方、中間ブロック72aの下側には下部
ハウジング72cが配設されている。パワーステアリン
グ装置70の出力軸76は、その中心軸線が前記入力軸
71の中心軸線と一致するように下部ハウジング72c
内を挿通するとともに、前記上部ハウジング72b内に
挿入されている。そして、出力軸76は中間ブロック7
2a及び下部ハウジング72cに対して回動可能に支持
されている。前記出力軸76の先端部は入力軸71の挿
入凹部75に挿入されている。又、出力軸76には円筒
状のカップリング部材77が挿通され、カップリング部
材77は出力軸76と一体回動可能に連結されている。
【0004】前記カップリング部材77の下端外周部に
は第2の平歯車78が一体形成されている。又、前記カ
ップリング部材77の上面からは円筒状の外輪79と同
外輪79より小径の内輪80が突出形成され、外輪79
及び内輪80は出力軸76の軸線を中心とする同心円状
に形成されている。
【0005】そして、図7に示すように、外輪79と内
輪80との間には、入力軸71の突出部74が挿入され
ている。又、外輪79,突出部74,内輪80の径方向
にはそれぞれ2ヶ所にスリット81が形成され、両スリ
ット81にはそれぞれコイルスプリング82が配設され
ている。
【0006】従って、図示しないステアリングハンドル
にトルクがかかって入力軸71が回動すると、突出部7
4が回動して外輪79及び内輪80と突出部74との相
対位置がずれ、突出部74がコイルスプリング82を押
圧する。このコイルスプリング82の押圧力は突出部7
4の回動した方向と逆方向に突出部74にかかり、入力
軸71には回動した方向と逆方向にコイルスプリング8
2の押圧力によるトルクがかかるようになっている。
【0007】一方、上部ハウジング72b内における第
1の平歯車73の側方には、筒状のカム部材85が配設
され、このカム部材85は上部ハウジング72bに対し
て回動可能に支持されている。又、カム部材85の外周
には第3の平歯車86が一体形成され、この第3の平歯
車86は入力軸71の第1の平歯車73と噛合されてい
る。
【0008】前記カム部材85の内側には移動軸87が
挿通され、移動軸87の下部はカム部材85から露出し
ている。この移動軸87の中央外周には円板状のローラ
88が一体形成され、ローラ88はカム部材85の内周
に螺旋状に形成されたカム溝89に嵌め込まれている。
前記移動軸87の下部には第4の平歯車90が設けら
れ、その第4の平歯車90はカップリング部材77の第
2の平歯車78に噛合されている。
【0009】従って、図示しないステアリングハンドル
にトルクがかかると入力軸71が回動し、第1の平歯車
73,第3の平歯車86を介してカム部材85が回動さ
れる。カム部材85が回動されると、螺旋状に形成され
たカム溝89によりローラ88を介して移動軸87が上
方又は下方に移動する。移動軸87は第4の平歯車90
を介して第2の平歯車78に噛合されているため、回動
することなく移動する。
【0010】又、上部ハウジング72b外面における移
動軸87の上端に対応した位置にはストロークセンサ9
1が固着され、ストロークセンサ91は移動軸87の移
動量を検出するようになっている。そして、前記出力軸
76には電動モータ92が連結され、この電動モータ9
2はストロークセンサ91の検出信号に基づいて出力軸
76を入力軸71と同一方向に同一回動量だけ回動させ
るようになっている。即ち、ステアリングハンドルにか
かるトルクに基づいて電動モータ92が出力軸76を入
力軸71と同一方向に同一回動量だけ回動させるように
なっている。
【0011】そして、出力軸76が回動されると第2の
平歯車78,第4の平歯車90を介して移動軸87が回
動される。移動軸87はローラ88を介してカム溝89
に嵌め込まれているため、移動軸87が回動するとロー
ラ88がカム溝89に沿って移動する。このローラ88
の移動により移動軸87はステアリングハンドルの回動
により移動した方向と逆方向に同じ量だけ移動し、ステ
アリングハンドルが回動される前と同じ高さ位置とな
る。
【0012】又、出力軸76が入力軸71と同一方向に
同一回動量だけ回動することにより、図7に示す外輪7
9及び内輪80と突出部74との相対位置が入力軸71
を回動させる前と同じになる。その為、コイルスプリン
グ82が突出部74により押圧されなくなり、ステアリ
ングハンドルにはコイルスプリング82の押圧力による
トルクがかからなくなる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
パワーステアリング装置70では、入力軸71及び出力
軸76の側方に移動軸87を配設しているため、パワー
ステアリング装置70が大型化するという問題点があっ
た。
【0014】又、部品点数が多いため、パワーステアリ
ング装置70の製造コストが高くなっていた。特に歯車
のついた部品が多いため、加工工数が多くなり製造コス
トが高くなるという問題点があった。
【0015】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、部品点数を少なくする
ことができ、且つ装置自体をコンパクトにすることがで
きるトルク検出装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1記載の発明は、円周方向に加わるトルクに
より回動する入力軸の中心軸線上に出力軸を配置し、前
記入力軸と出力軸との回動変位に比例して変動する移動
部材を設け、前記移動部材の変動量を移動量検出手段に
より検出して入力軸に加わるトルクを検出するトルク検
出装置において、前記入力軸、出力軸及び移動部材を同
一軸線上に配置し、前記出力軸には斜歯歯車を設け、前
記移動部材は入力軸とスプライン連結するととともに斜
歯歯車と噛合し、入力軸の回動により軸線方向に移動部
材が変動することをその要旨とする。
【0017】請求項2記載の発明は、請求項1記載のト
ルク検出装置において、移動部材と入力軸及び移動部材
と出力軸の間に弾性部材を配設し、入力軸が回動して移
動部材が前記入力軸の軸線方向に変動した時、入力軸に
弾性部材の弾性力によるトルクが入力軸の回動方向と逆
方向にかかるようにしたことをその要旨とする。
【0018】請求項3記載の発明は、請求項1記載のト
ルク検出装置において、移動量検出手段をロータリセン
サとしたことをその要旨とする。
【0019】
【作用】従って、請求項1の発明では、入力軸に円周方
向のトルクがかかって入力軸が回動されると入力軸に配
設された移動部材も入力軸と一体回動する。前記移動部
材は出力軸に設けられた斜歯歯車と噛合しているため、
入力軸と一体回動することにより移動部材が入力軸の軸
線方向に沿って変動する。そして、移動部材の変動量を
移動量検出手段によって検出することにより入力軸にか
かるトルクが検出される。又、前記移動部材は入力軸及
び出力軸の中心軸線上に配設され、その中心軸線に沿っ
て変動されるため、移動部材によるトルク検出装置の大
型化が防止される。
【0020】請求項2の発明では、入力軸に円周方向の
トルクがかかって入力軸が回動されると入力軸に配設さ
れた移動部材も入力軸と一体回動する。前記移動部材は
出力軸に設けられた斜歯歯車と噛合しているため、入力
軸と一体回動することにより移動部材が入力軸の軸線方
向に沿って変動する。この移動部材の変動により同移動
部材と出力軸との間に配設された弾性部材もしくは移動
軸と出力軸との間に配設された弾性部材のいずれか一方
が押圧される。この弾性部材の押圧力は移動部材の変動
した方向と逆方向に移動部材にかかる。移動部材は斜歯
歯車と噛合されているため、弾性部材の押圧力は移動部
材の回動した方向と逆方向のトルクに変換され、移動部
材とスプライン連結した入力軸には回動した方向と逆方
向のトルクがかかる。
【0021】請求項3の発明では、入力軸に円周方向の
トルクがかかって入力軸が回動されると入力軸に配設さ
れた移動部材も入力軸と一体回動する。前記移動部材は
出力軸に設けられた斜歯歯車と噛合しているため、入力
軸と一体回動することにより移動部材が入力軸の軸線方
向に沿って変動する。そして、移動部材の変動量をロー
タリセーサによって検出することにより入力軸にかかる
トルクが更に正確に検出される。
【0022】
【実施例】以下、本発明をパワーステアリング装置に具
体化した一実施例を図1〜図3に従って説明する。
【0023】図1に示すように、パワーステアリング装
置1の中間ブロック2の上側には上部ハウジング3が配
設されている。この上部ハウジング3の上部には第1の
挿通孔4が形成され、第1の挿通孔4には図示しないス
テアリングハンドルを備えた入力軸5が挿入されてい
る。そして、入力軸5は前記第1の挿通孔4内に配設さ
れた上下一対の軸受6により上部ハウジング3に対して
回動可能に支持されている。前記入力軸5の先端には挿
入凹部7が形成され、挿入凹部7の開口部は大径に形成
されている。
【0024】そして、挿入凹部7の下側には円筒状の移
動部材8が配設されている。この移動部材8は挿入凹部
7に挿入される小径部9と、同小径部9より大径の大径
部10とから構成されている。前記大径部10の内周面
には、斜歯11が一体形成されている。又、図3に示す
ように、前記小径部9の外周面には複数のスプライン1
2が移動部材8の軸線方向に形成され、小径部9は前記
挿入凹部7に形成された溝に対して上下動可能に嵌め込
まれている。即ち、移動部材8は入力軸5と一体回動す
るとともに挿入凹部7内を上下動可能とされる。
【0025】一方、パワーステアリグ装置1の中間ブロ
ック2の下側には下部ハウジング15が配設されてい
る。中間ブロック2及び下部ハウジング15には、前記
入力軸5の軸線を中心とする第2の挿通孔16及び第3
の挿通孔17がそれぞれ形成されている。そして、第2
及び第3の挿通孔16,17には、出力軸18が挿入さ
れ、この出力軸18は第2及び第3の挿通孔16,17
に配設された一対の軸受19により中間ブロック2及び
下部ハウジング15に対して回動可能に支持されてい
る。
【0026】又、出力軸18の先端部は前記上部ハウジ
ング3内に延び、移動部材8の内部を貫通するとともに
入力軸5に形成された挿入凹部7に遊挿されている。そ
して、出力軸18の先端部にはピン18aが出力軸18
の径方向に貫通されている。このピン18aは入力軸5
に対して遊挿されており、入力軸5を所定回動量以上回
動させなければ出力軸18が回動しないようになってい
る。
【0027】前記出力軸18の移動部材8内に挿入され
た部分には、斜歯歯車20がキー21により出力軸18
と一体回動可能に固着されている。この斜歯歯車20
は、前記移動部材8における大径部10の内周に形成さ
れた斜歯11に噛合されている。
【0028】又、移動部材8と入力軸5の間には弾性部
材としての上部コイルスプリング22が配設されてい
る。移動部材8と斜歯歯車20の間には弾性部材として
の下部コイルスプリング23が配設されている。又、上
部及び下部コイルスプリング22,23の配設されてい
る場所は従来に比べて大きく形成されているため、上部
及び下部コイルスプリング22,23のコイル平均径は
従来より大きくなっている。
【0029】従って、図示しないステアリングハンドル
にトルクがかかって入力軸5が回動されると、移動部材
8が入力軸5と一体に回動される。移動部材8は出力軸
18の斜歯歯車20と噛合されているため、移動部材8
は入力軸5と一体回動することにより入力軸5の軸線に
沿って上方又は下方に移動する。移動部材8が移動する
と、上部及び下部コイルスプリング22,23の内のど
ちらかが移動部材8により押圧され、コイルスプリング
の押圧力は移動部材8の移動した方向と逆方向に移動部
材8にかかる。移動部材8は斜歯歯車20に噛合されて
いるため、コイルスプリングの押圧力を移動部材8の回
動方向のトルクに変換し、移動部材8と連結された入力
軸5には回動した方向と逆方向のトルクがかかるように
なっている。
【0030】又、前記移動部材8の側方に対応する上部
ハウジング3の外側面には、移動部材8の移動量を検出
するための移動量検出手段としてのロータリセンサ25
が固着されている。前記ロータリセンサ25のセンサ軸
26は上部ハウジング3内に延びている。図2に示すよ
うに、センサ軸26の先端にはアーム27がセンサ軸2
6と直交するように延び、アーム27の先端にはローラ
28が設けられている。そして、このローラ28は移動
部材8の大径部10の上面に当接している。
【0031】従って、移動部材8が入力軸5の軸線に沿
って上下動すると、ローラ28がセンサ軸26を中心に
回動される。ロータリセンサ25はセンサ軸26が回動
されることにより移動部材8の移動方向及び移動量を検
出し、その移動方向及び移動量に対応した検出信号を出
力するようになっている。
【0032】一方、下部ハウジング15内には、出力軸
18に固着された第1の平歯車29が配設されている。
又、下部ハウジング15内における出力軸18の側方に
は、連結軸30が出力軸18と平行となるように配設さ
れている。この連結軸30は中間ブロック2及び下部ハ
ウジング15に設けられた一対の軸受31により、中間
ブロック2及び下部ハウジング15に対して回動可能に
支持されている。又、連結軸30には径の異なる小平歯
車32と大平歯車33が設けられ、小平歯車32は出力
軸の第1の平歯車29と噛合されている。そして、大平
歯車33は、上部ハウジング3の側方に設置された駆動
制御手段としての電動モータ34の回動軸に取着した歯
車34aと噛合している。
【0033】前記電動モータ34は、上部ハウジング3
の外側面に固着された前記ロータリセンサ25の検出信
号に基づいて駆動制御されるようになっている。即ち、
図示しないステアリングハンドルにトルクがかかり入力
軸5が回動すると、移動部材8が入力軸5の軸線に沿っ
て上方又は下方に移動する。そして、ロータリセンサ2
5は移動部材8の移動方向及び移動量を検出し、その移
動方向及び移動量に対応した検出信号を出力する。一
方、電動モータ34はロータリセンサ25の検出信号に
基づいて駆動され、連結軸30を介して出力軸18を入
力軸5と同一方向に同一回動量だけ回動させるようにな
っている。
【0034】又、出力軸18が回動されると、出力軸1
8に設けられた斜歯歯車20も出力軸18と同方向に回
動される。この斜歯歯車20の回動により移動部材8
が、入力軸5の回動により移動した方向と逆の方向に同
じ量だけ移動し、移動部材8はステアリングハンドルに
トルクがかかる前と同じ高さ位置となる。そして、移動
部材8が元の位置に戻ることにより、移動部材8によっ
て押圧されていたコイルスプリングが伸び、移動部材8
にはコイルスプリングによる押圧力がかからなくなる。
更に、ステアリングハンドルにはコイルスプリングの押
圧力によるトルクがかからなくなる。
【0035】次に、上記のように構成されたパワーステ
アリング装置1の作用について説明する。まず、図示し
ないステアリングハンドルに時計方向のトルクをかける
と、入力軸5が時計方向に回動する。入力軸5が回動す
ると入力軸5の先端に配設された移動部材8も入力軸5
と同方向に一体回動する。この移動部材8は出力軸5の
斜歯歯車20に噛合されているため、時計方向に回動す
ることにより入力軸5の軸線に沿って例えば上方に移動
する。
【0036】そして、移動部材8が上方に移動したこと
により上部コイルスプリング22が押圧され、上部コイ
ルスプリング22は移動部材8を下方へ戻そうとする。
移動部材8は斜歯歯車20に噛合されているため、上部
コイルスプリング22の押圧力を移動部材8が回動した
方向と逆方向のトルクに変換する。その為、ステアリン
グハドルには反時計方向のトルクがかかる。
【0037】一方、移動部材8が上方に移動することに
より、移動部材8に当接するロータリセンサ25のロー
ラ28がセンサ軸26を中心に回動され、センサ軸26
は移動部材8の移動量分だけ回動される。このセンサ軸
26の回動によりロータリセンサ25は移動部材8の移
動方向及び移動量を検出し、その移動方向及び移動量に
対応した検出信号を出力する。
【0038】電動モータ34は前記ロータリセンサ25
の検出信号に基づいて駆動され、大平歯車33,連結軸
30,小平歯車32,第1の平歯車29を介して出力軸
18を所定量時計方向に回動させる。出力軸18が時計
方向に回動すると、出力軸18に設けられた斜歯歯車2
0も出力軸18と同方向に一体回動される。その為、斜
歯歯車20と噛合する移動部材8が入力軸5の軸線に沿
って下方に移動し、移動部材8はステアリングハンドル
にトルクをかける前と同じ高さ位置となる。そして、移
動部材8が元の位置に戻ることにより、上部コイルスプ
リング22が伸び、移動部材8には上部コイルスプリン
グ22の押圧力がかからなくなる。更に、ステアリング
ハンドルには、上部コイルスプリング22の押圧力によ
るトルクがかからなくなる。
【0039】次に、図示しないステアリングハンドルに
反時計方向のトルクをかけると、入力軸5が反時計方向
に回動する。入力軸5が回動すると入力軸5の先端に配
設された移動部材8も入力軸5と同方向に一体回動す
る。この移動部材8は出力軸5の斜歯歯車20に噛合さ
れているため、反時計方向に回動することにより入力軸
5の軸線に沿って例えば下方に移動する。
【0040】そして、移動部材8が下方に移動したこと
により下部コイルスプリング23が押圧され、下部コイ
ルスプリング23は移動部材8を上方へ戻そうとする。
移動部材8は斜歯歯車20に噛合されているため、下部
コイルスプリング23の押圧力を移動部材8が回動した
方向と逆方向のトルクに変換する。その為、ステアリン
グハドルには時計方向のトルクがかかる。
【0041】一方、移動部材8が下方に移動することに
より、移動部材8に当接するロータリセンサ25のロー
ラ28がセンサ軸26を中心に前記とは反対方向に回動
され、センサ軸26は移動部材8の移動量分だけ回動さ
れる。このセンサ軸26の回動によりロータリセンサ2
5は移動部材8の移動方向及び移動量を検出し、その移
動方向及び移動量に対応した検出信号を出力する。
【0042】電動モータ34は前記ロータリセンサ25
の検出信号に基づいて駆動され、大平歯車33,連結軸
30,小平歯車32,第1の平歯車29を介して出力軸
18を所定量反時計方向に回動させる。出力軸18が反
時計方向に回動すると、出力軸18に設けられた斜歯歯
車20も出力軸18と同方向に一体回動される。その
為、斜歯歯車20と噛合する移動部材8が入力軸5の軸
線に沿って上方に移動し、移動部材8はステアリングハ
ンドルにトルクをかける前と同じ高さ位置となる。そし
て、移動部材8が元の位置に戻ることにより、下部コイ
ルスプリング23が伸び、移動部材8には下部コイルス
プリング23の押圧力がかからなくなる。更に、ステア
リングハンドルには、下部コイルスプリング23の押圧
力によるトルクがかからなくなる。
【0043】又、上記のパワーステアリング装置1で
は、移動部材8を入力軸5及び出力軸18の中心軸線上
にて上下同させたため、移動部材8によるパワーステア
リグ装置1の大型化が防止される。更に、移動部材8を
入力軸5の先端に設けて出力軸18の斜歯歯車20と噛
合させ、入力軸5及び出力軸18の回動により移動部材
8を上下動させため、少ない部品点数でパワーステアリ
ング装置1が構成される。又、上部及び下部コイルスプ
リング22,23を収容する場所が従来に比べて大きく
形成されているため、上部及び下部コイルスプリング2
2,23のコイル平均径の適宜変更が可能とされる。
【0044】更に、出力軸18は電動モータ34により
回動されるが、何らかの原因で入力軸5を回動させても
電動モータ34が駆動しない場合には、入力軸5に出力
軸18のピン18aが引っ掛かり入力軸5と出力軸18
とが連結される。この時、出力軸18は入力軸5の回動
により直接回動される。
【0045】以上詳述したように本実施例では、ステア
リングハンドルのトルク変動を検知する移動部材8を入
力軸5及び出力軸18の中心軸線上に配設し、その中心
軸線にそって移動部材8を上下動させた。その為、移動
部材8によりパワーステアリング装置1が大型化するこ
とがなく、パワーステアリング装置1をコンパクトに製
造することができる。
【0046】又、本実施例では、移動部材8を入力軸5
の先端に設けて出力軸18の斜歯歯車20と噛合させ、
入力軸5及び出力軸18の回動により移動部材8を上下
動させた。従って、パワーステアリング装置1を構成す
る部品の点数を少なくすることができ、パワーステアリ
ング装置1の製造コストを低く抑えることができる。
【0047】更に、移動部材8を上下動させるための歯
車を従来に比べて少なくすることができる。その為、歯
車を製作するための加工を少なくすることができ、パワ
ーステアリング装置1の製造コストを低く抑えることが
できる。
【0048】又、本実施例では、移動部材8の上下両側
に上部及び下部コイルスプリング22,23を配設し
た。その為、ステアリングハンドルを回動させるとステ
アリングハンドルには同ハンドルを回動させた方向と逆
方向にコイルスプリングの押圧力によるトルクがかか
る。従って、ステアリングハンドルを回動させた時に手
応えを得ることができる。
【0049】更に、上部及び下部コイルスプリング2
2,23が配設される場所を大きく形成したため、上部
及び下部コイルスプリング22,23のコイル平均径を
大きくすることができる。その結果、上部及び下部コイ
ルスプリング22,23のバネ定数が小さくなり、小さ
いトルクで入力軸5を回動させることができる。
【0050】又、上部及び下部コイルスプリング22,
23が配設される場所を大きく形成したため、上部及び
下部コイルスプリング22,23のコイル平均径を選択
する場合の選択範囲が広がる。即ち、上部及び下部コイ
ルスプリング22,23のコイル平均径を広範囲で選択
できるため、ステアリンクハンドルの重さを広範囲で選
択することができる。
【0051】更に、本実施例では、移動部材8の移動量
をロータリセンサ25により検出したため、ステアリン
グハンドルの回動量に基づいて正確に出力軸18を回動
させることができる。
【0052】又、本実施例では、出力軸18の入力軸5
に挿入される部分において、ピン18aを出力軸18の
径方向に貫通し、このピン18aを入力軸5に対して遊
挿された状態とした。その為、何らかの原因でステアリ
ングハンドルを回動させても電動モータ34が駆動しな
い場合、入力軸5の回動によって直接出力軸18を回動
させることができる。
【0053】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、例えば以下のように変更して具体化してもよ
い。 (1)本実施例では、ロータリセンサ25を用いて移動
部材8の移動量を検出したが、これに代えて図4に示す
ように、ストロークセンサ40を用いてもよい。この場
合、ストロークセンサ40は上部ハウジング3の外側面
における移動部材8の大径部10の上面に対応した位置
に固着されている。ストロークセンサ40のセンサ軸4
1は上部ハウジング3内に延び、前記大径部10の上面
に当接されている。前記センサ軸41は移動部材8の上
下動に伴って上下動し、このセンサ軸41の上下動によ
りストロークセンサ40は移動部材8の移動方向及び移
動量を検出するようになっている。
【0054】(2)又、図5に示すようにロータリセン
サ25に代えて磁気センサ42により移動部材8の移動
量を検出してもよい。この場合、移動部材8の大径部1
0の外周面に磁石43を取着し、上部ハウジング3の外
側面における前記磁石43に対応する部分に磁気センサ
42を固着する。磁気センサ42のセンサ軸44は上部
ハウジング3内に延び、その先端には磁石43の磁束密
度を検出する検出部45が設けられている。そして、移
動部材8が移動すると磁石43も移動部材8と一体移動
するため、検出部45により検出する磁束密度が変化す
る。この磁束密度の変化により磁気センサ42は移動部
材8の移動方向及び移動量を検出するようになってい
る。磁気センサ42を移動量検出手段として用いた場
合、移動部材8と磁気センサ42が接触しないため、接
触部分の磨耗による誤差が発生せず移動部材8の正確な
移動量を検出することができる。
【0055】(3)本実施例では、移動部材8の小径部
9の外周面に上下方向に延びる複数のスプライン12を
形成したが、図6に示すように、小径部9に上下方向に
延びるスリット46を形成してもよい。この場合、小径
部9が嵌め込まれる挿入凹部7の内周面における前記ス
リット46に対応する位置に上下方向に延びる突出部を
形成すればよい。この場合、小径部9にスリット46を
形成するだけでよいため、移動部材8を製造する際の加
工工数を減らすことができる。
【0056】(4)上部コイルスプリング22及び下部
コイルスプリング23のコイル平均径を小さくしてもよ
い。この場合、上部及び下部コイルスプリング22,2
3のバネ定数が小さくなるため、小さいトルクで入力軸
5を回動させることができる。
【0057】(5)上部コイルスプリング22及び下部
コイルスプリング23を省略してもよい。この場合、更
に小さいトルクで入力軸5を回動させることができる。
又、部品点数を減らしてパワーステアリング装置1の製
造コストを更に低く抑えることができる。
【0058】(6)上部コイルスプリング22及び下部
コイルスプリング23のコイル平均径を大きくしてもよ
い。この場合、ステアリングハンドルを回動させた時に
更に大きな手応えを得ることができる。
【0059】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1記載の発明
では、入力軸及び出力軸の中心軸線上に移動部材を配設
し、その中心軸線に沿って移動部材を変動させるように
した。その為、トルク検出装置の部品点数を少なくする
ことができ、トルク検出装置をコンパクトにすることが
できる優れた効果がある。
【0060】請求項2記載の発明によれば、入力軸の回
動により移動部材が変動して弾性部材が押圧されると、
移動部材には変動した方向と逆方向に弾性部材の押圧力
がかかる。移動部材は斜歯歯車と噛合されているため、
弾性部材の押圧力は移動部材の回動した方向と逆方向の
トルクに変換され、移動部材とスプライン連結する入力
軸には回動した方向と逆方向のトルクがかかる。その
為、入力軸を回動させた時の手応えを得ることができる
優れた効果がある。
【0061】請求項3記載の発明では、移動部材の移動
量をロータリセンサにより検出したため、入力軸にかか
るトルクを更に正確に検出することができる優れた効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のパワーステアリング装置を示す断面
部である。
【図2】本実施例の移動部材を示す切り欠き斜視図であ
る。
【図3】本実施例のロータリセンサを示す正面図であ
る。
【図4】別例のパワーステアリング装置を示す切り欠き
断面図である。
【図5】別例のパワーステアリング装置を示す切り欠き
断面図である。
【図6】別例の移動部材を示す切り欠き斜視図である。
【図7】従来のコイルスプリングの配設位置を示す断面
図である。
【図8】従来のパワーステアリング装置を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
5…入力軸、8…移動部材、18…出力軸、20…斜歯
歯車、22,23…弾性部材としてのコイルスプリン
グ、25…移動量検出手段としてのロータリセンサ、4
0…移動量検出手段としてのストロークセンサ、42…
移動量検手段としての磁気センサ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円周方向に加わるトルクにより回動する
    入力軸の中心軸線上に出力軸を配置し、前記入力軸と出
    力軸との回動変位に比例して変動する移動部材を設け、
    前記移動部材の変動量を移動量検出手段により検出して
    入力軸に加わるトルクを検出するトルク検出装置におい
    て、 前記入力軸、出力軸及び移動部材を同一軸線上に配置
    し、前記出力軸には斜歯歯車を設け、前記移動部材は入
    力軸とスプライン連結するととともに斜歯歯車と噛合
    し、入力軸の回動により軸線方向に移動部材が変動する
    トルク検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のトルク検出装置におい
    て、 移動部材と入力軸及び移動部材と出力軸の間に弾性部材
    を配設し、入力軸が回動して移動部材が変動した時、入
    力軸に弾性部材の弾性力によるトルクが入力軸の回動方
    向と逆方向にかかるようにしたトルク検出装置
  3. 【請求項3】 請求項1記載のトルク検出装置におい
    て、 移動量検出手段をロータリセンサとしたトルク検出装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105043615A (zh) * 2014-11-10 2015-11-11 新安乃达驱动技术(上海)有限公司 可动态测量旋转力矩的转轴系统及其方法和装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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