JPH07181077A - 振動計 - Google Patents

振動計

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JPH07181077A
JPH07181077A JP34637493A JP34637493A JPH07181077A JP H07181077 A JPH07181077 A JP H07181077A JP 34637493 A JP34637493 A JP 34637493A JP 34637493 A JP34637493 A JP 34637493A JP H07181077 A JPH07181077 A JP H07181077A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高レベルの高域振動と低レベルの低域振動が複
合された振動から低域振動を高精度に検出し得る振動計
を提案する。 【構成】第1の加速度ピツクアツプ3Aの出力信号S1
から高周波信号S4のみを抽出する高域通過フイルタ
と、高周波信号S4を反転させる位相調整器8を設け、
当該位相調整器8より得られる反転高周波信号S5と第
2の加速度ピツクアツプ3Bの出力信号S2とを比例加
算回路11に入力して高周波成分を相殺するようにした
ことにより、低レベルの低域振動を高精度で測定するこ
とができる振動計1を実現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は振動計に関し、例えば列
車の制振装置等に用いられる振動計に適用して好適なも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、新幹線などの鉄道においてはさら
なる高速化が進められており、この高速化に伴い走行中
の列車の揺れが大きくなり、乗客にとつては乗り心地が
悪くなる傾向にある。乗り心地を悪くしている原因の多
くは、左右レール間の間隙の不整である「軌間狂い」、
左右レールの高さの不整である「水準狂い」、あるいは
上下方向の不整である「高低狂い」等の軌道の狂いによ
るものである。
【0003】走行速度にもよるが、これらの軌道の狂い
が原因となつて走行車両に引き起こされる揺れの振動数
は、ほぼ 0.5〔Hz〕〜 5.0〔Hz〕の範囲であり、このよ
うな低い振動数領域の振動(以下これを低域振動と呼
ぶ)が乗客にとつて揺れとして感じられ、乗り心地を悪
くしている。従つて、乗客に快適な乗り心地を提供する
ためには、このような低域振動のレベルを抑制すること
が必要となる。
【0004】そこで従来、この低域振動のレベルを抑制
するために列車の低域振動を検出し、この振動と同じ振
幅で列車を逆位相に振動させる、所謂能動制御が提案さ
れている。このような能動制御を行うためには、ほぼ
0.5〔Hz〕〜 5.0〔Hz〕の範囲の低域振動の振動変位を
分解能 0.1〔mm〕程度で測定できる振動計(振動センサ
と振動センサの検出信号を増幅するための増幅部で構成
される)が求められている。このような振動を検出する
ための振動センサとしては、通常加速度センサが用いら
れる。ここで振動数が 0.5〔Hz〕、変位が 0.1〔mm〕の
振動は加速度に換算すると10-3〔m/S2〕程度の微弱な
ものとなる。
【0005】ところで通常、列車等で発生する振動は低
域振動と高い振動数領域の振動(以下これを高域振動と
呼ぶ)が同時に発生していることが多い。走行中の列車
の振動を、例えば車輪軸受を囲つている筐体部分におい
て測定すると、列車の車輪がレールの継ぎ目を通過する
際に生じる振動、レール面の変動によつて発生する振
動、走行によりレールと車輪が接触及び離脱を繰り返す
ことにより生じる振動、さらには車輪の変形によつて発
生する振動等が複合した振動が観測される。
【0006】これらの振動の中で最も高いレベルの振動
は、列車の車輪がレールの継ぎ目を通過する際に生じる
振動であり、この振動は衝撃的かつ高域振動であり、 1
00〔m/S2〕程度の大きな加速度に達する。従来、この
ような振動を測定する場合には、測定ポイントに例えば
圧電式加速度ピツクアツプのような加速度センサを固定
し、当該圧電式加速度ピツクアツプの検出出力を例えば
電荷増幅器のような増幅器を介して信号処理装置に送出
して測定データを得るようにしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うな従来の振動計においては、増幅器としてダイナミツ
クレンジが60〜80〔dB〕程度の汎用型のものを用いた場
合、増幅器のゲインを、高域振動数領域で発生する 100
〔m/S2〕程度の振動を測定できるように設定すると、
低域振動数領域で発生する10-3〔m/S2〕程度の微弱な
振動はノイズレベル以下となり測定できないという問題
がある。これに対して増幅器のゲインを、低域振動数領
域で発生する10-3〔m/S2〕程度の振動を測定できるよ
うに設定すると、高域振動数領域で発生する 100〔m/
S2〕程度の振動は増幅器が飽和状態となり測定できない
という問題がある。
【0008】かかる問題を解決する一つの方法として、
120〔dB〕程度の広いダイナミツクレンジをもつ増幅器
を使用することが提案されているが、このような広範囲
なダイナミツクレンジをもつ増幅器を実現することは実
際上困難な問題がある。
【0009】また一つの方法として、高域振動を遮断す
る機能を有するメカニカルフイルタの一端を測定ポイン
トに固定すると共に、当該メカニカルフイルタの他端に
加速度ピツクアツプを固定することにより、メカニカル
フイルタを介して振動を検出する方法が提案されてい
る。ここでメカニカルフイルタとは質量体とばね部材の
組合せでなり、高域振動を遮断するようになされたフイ
ルタである。メカニカルフイルタを介して高域振動及び
低域振動が複合された振動を検出した場合、メカニカル
フイルタによつて高域振動が遮断されることにより、所
望の低域振動のみが加速度ピツクアツプによつて検出さ
れる。この結果加速度ピツクアツプの出力信号は通常60
〜80〔dB〕のダイナミツクレンジをもつ増幅器で処理す
ることができる。
【0010】ところが、メカニカルフイルタは遮断振動
数を例えば数10〔Hz〕程度にするためには、原理上質量
体の質量を大きくする必要がある。従つて遮断振動数を
低く設定する場合には、質量体の質量がこれに伴つて増
大することにより測定対象物に取り付けることが困難に
なる問題がある。またメカニカルフイルタの遮断振動数
は、メカニカルフイルタを構成している要素の機械的寸
法、質量及びばね定数等によつて決定されることによ
り、遮断振動数を所望の値に容易に変更できない欠点が
ある。
【0011】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、高レベルの高域振動と低レベルの低域振動が複合さ
れた振動から低域振動を高精度に検出し得る振動計を提
案しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、互いに受感軸が一致するように測
定対象物2に取り付けられ、測定対象物2の振動量に応
じた出力信号S1及びS2を発生する第1及び第2の振
動センサ3A及び3Bと、第1の振動センサ3Aの出力
信号S1から、高域振動に基づいた高周波信号S4を抽
出するフイルタ回路7と、高周波信号S4の位相を反転
させる位相反転手段8又は7と、第2の振動センサ3B
の出力信号S2と位相反転手段8又は7の出力信号S5
とを加算することにより高周波信号を相殺し低域振動に
基づいた低周波信号S6を増幅する加算回路11とを備
え、測定対象物の振動から、低域振動を測定するように
する。
【0013】
【作用】第2の振動センサ3Bの出力信号S2に含まれ
る高周波信号は、位相反転手段8又は7の出力信号S5
と加算されることにより相殺される。この結果高レベル
の高域振動と低レベルの低域振動が複合した振動から、
低域振動を高精度で測定することができる。
【0014】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0015】(1)実施例の原理 (1−1)原理構成 図1において、1は全体として振動計を示し、高レベル
の高域振動と低レベルの低域振動とが複合した振動を発
生する振動物2の振動のうち低域振動を高精度で測定し
得るようになされている。振動計1においては、振動物
2の振動面2Aに、振動検出部3が固定されている。振
動検出部3は受感軸が一致し、かつ十分な剛性をもつて
一体に連結された第1及び第2の加速度ピツクアツプ3
A及び3Bでなり、第1の加速度ピツクアツプ3Aの出
力信号S1を増幅器4に送出すると共に、第2の加速度
ピツクアツプの出力信号S2を受動素子5に送出する。
増幅器4の出力信号S3は出力端子6を介して所定の信
号処理回路(図示せず)に送出されると共に、高域通過
型フイルタ7に送出される。
【0016】高域通過型フイルタ7は所定の遮断周波数
を有し、信号S3から当該遮断周波数以下の低域成分を
除去し、これにより抽出した高周波信号S4を位相調整
器8に送出する。ここで高域通過型フイルタ7の遮断周
波数ωC は、測定しようとする低域振動の周波数ωL
対して大きな値で、かつ高域振動の周波数ωH に対して
小さな値に選定されている。位相調整器8は高周波信号
S4の位相を反転させ、これにより得た反転高周波信号
S5を受動素子9に供給する。
【0017】ここで受動素子5、9及び続く増幅器10
は比例加算回路11を形成する。比例加算回路11は各
受動素子5及び9の抵抗値に応じた割合で、出力信号S
2及び反転高周波信号S5を加算することにより加算信
号S6を得た後、当該加算信号S6を増幅器10によつ
て増幅する。各受動素子5及び9の抵抗値は、出力信号
S2に含まれる高周波成分のレベル及び反転高周波信号
S5のレベルに比例する値に選定されている。これによ
り比例加算回路11においては、出力信号S2の高周波
成分を反転高周波信号S5を用いて相殺し得ることによ
り、低域振動に基づいた低周波成分のみでなる加算信号
S6を得ることができる。
【0018】これにより振動計1においては、高レベル
の高周波成分及び低レベルの低周波成分を含んだ信号か
ら高周波成分を除去した後、低周波成分を増幅するよう
したことにより、低レベルの低周波成分に合わせて増幅
器10の増幅度を設定でき、かくして高レベルの高域振
動に基づいて引き起こされる増幅器の飽和を未然に回避
することができる。またこれにより振動計1において
は、増幅器10として低周波成分のみを増幅対象とした
ダイナミツクレンジの狭い構成のものを適用することが
でき、増幅器10の構成を簡易化することができる。振
動計1においては、増幅器11の出力を低域通過型フイ
ルタ12を通過させることより所望の低周波成分のみか
らなる検出信号S7を得、これを出力端子13より制振
装置(図示せず)に送出する。
【0019】(1−2)動作原理 以上の構成において、振動物2が振動加速度振幅a
H (実施例の場合 100〔m/S2〕程度)かつ角振動数ω
H の高域振動と、振動加速度振幅aL (実施例の場合10
-3〔m/S2〕程度)かつ角振動数ωL の低域振動とが複
合した状態で振動しているとする。このとき第1及び第
2の加速度ピツクアツプ3A及び3Bの電荷感度が等し
いとすると、第1及び第2の加速度ピツクアツプ3A及
び3Bの出力信号S1及びS2の信号レベルδA 及びδ
B は、次式、
【数1】 と表わすことができる。
【0020】また高域通過型フイルタ7を通過した高周
波信号S4は、高周波成分のみを有することにより、そ
の信号レベルδF は、次式、
【数2】 と表わすことができる。ここで例えば増幅器4及び高域
通過型フイルタ7のダイナミツクレンジが共に60〔dB〕
に選定されており、かつ測定値の100 〔m/S2〕〜 0.1
〔m/S2〕の範囲で直線性が保たれているとすると、そ
れ以下はノイズレベルの範囲となることにより、高域通
過型フイルタ7を通過した高周波信号S4における 0.1
〔m/S2〕以下の振幅は正確でないことになる。そこで
高周波信号S4の信号レベルδF を、次式、
【数3】 と表わすことにする。
【0021】従つて位相調整器8から出力される反転高
周波信号S5は(3)式で表わされる高周波信号S4の
信号レベルδF に対して符号が反転したものであること
を考慮すると、加算信号S6の信号レベルδC は、次
式、
【数4】 と表わすことができる。ここで(4)式におけるa
H<0.1 ×sin(ωH +θH )は、高周波成分aH ×sin(ω
H +θH )から 0.1〔m/S2〕以上の成分aH>0.1 ×si
n(ωH +θH )を相殺した残留成分であり、0.1 〔m/
S2〕以下の振幅となる。
【0022】これにより加算信号S6の高周波成分の信
号レベルが、 0.1〔m/S2〕以下となることにより、増
幅器10として例えばダイナミツクレンジが60〔dB〕程
度の狭いものを用いた場合でも、当該増幅器10が飽和
状態にならないことにより、直線性が保たれた範囲内で
低周波成分が増幅される。この後、低域通過型フイルタ
12を通過した検出信号S7の信号レベルδL は、次
式、
【数5】 と表わすことができる。
【0023】かくして振動計1においては、信号レベル
の小さい低域振動を高精度で測定することができる。さ
らに振動計1においては、増幅器4の出力でなる出力信
号S3から高域振動を高精度で測定することもできる。
【0024】(2)実施例の回路構成 ここで振動計1は、図2に示すような回路により構成さ
れている。すなわち振動計1は増幅器として電荷増幅器
4及び10が用いられている。電荷増幅器4は、第1の
加速度ピツクアツプ3Aの圧電素子から得られた電荷出
力をオペアンプ4Aの反転入力端に入力する。またオペ
アンプ4Aはコンデンサ4Bを介して帰還ループが形成
されている。
【0025】電荷増幅器10は、第2の加速度ピツクア
ツプ3Bの圧電素子から得られた電荷出力をオペアンプ
10Aの反転入力端に入力する。またオペアンプ10は
コンデンサ10Bを介して帰還ループが形成されてい
る。さらに位相調整器8の出力端は、図1の受動素子9
に対応するコンデンサ9を介してオペアンプ10Aの反
転入力端に接続されており、これにより位相調整器8か
ら出力される電圧信号を電荷信号に変換してオペアンプ
の反転入力端に供給するようになされている。
【0026】実施例の場合、第1及び第2の加速度ピツ
クアツプ3A及び3Bの電荷感度は400〔pC/mS-2〕に
選定されている。またコンデンサ4B、10B及び9の
容量は、それぞれ 10000〔pF〕、10〔pF〕及び 10000
〔pF〕に選定されている。さらにオペアンプ4A及び1
0Aとしては、10〔V〕〜 1〔mV〕の範囲で直線性が
保たれかつダイナミツクレンジが 80 〔dB〕に選定され
たものが用いられている。さらに高域通過型フイルタの
遮断周波数は 100〔Hz〕に選定されており、この周波数
以下の周波数成分を遮断するようになされている。
【0027】(3)実施例の動作 以上の回路構成において、振動物が、加速度 100〔m/
S2〕の高域振動と、加速度10-3〔m/S2〕の低域振動が
複合した振動をしているとする。このとき第1の加速度
ピツクアツプ3Aから得られる電荷出力QA のうち、高
域振動に基づいた出力電荷QAHは 4×104 〔pC〕とな
り、当該出力電荷QAHに対するオペアンプ4Aの高域出
力UAHは、電荷増幅器4の出力電圧をV、加速度ピツク
アツプ3Aの発生する電荷をQ、帰還容量をCとする
と、電荷増幅器4の出力を表す式V=Q/Cによつて算
出でき、ここではCの値としてコンデンサ4Bの値、 1
0000〔pF〕をとり、Qの値としてQAHの値 4×104 〔p
C〕をとるので 4〔V〕になる。
【0028】これに対して、第1の加速度ピツクアツプ
3Aから得られる電荷出力QA のうち、低域振動に基づ
いた出力電荷QALは 0.4〔pC〕となり、当該出力電荷Q
ALに対するオペアンプ4Aの低域出力UALは40〔μV〕
となる。これはノイズレベル以下の信号レベルであり、
この結果低域振動はオペアンプ4Aのノイズに埋もれる
ことになる。このように実際上、電荷増幅器4からは高
域振動を反映した高域出力UAH(=4〔V〕)のみが得
られることになる。
【0029】同様に、第2の加速度ピツクアツプ3Bか
ら得られる電荷出力QB のうち、低域振動に基づいた出
力電荷QBLは 0.4〔pC〕となり、当該出力電荷QBLに対
するオペアンプ10Bの低域出力UBLは40〔mV〕とな
り、これはオペアンプ10Bの直線性が保たれた範囲内
に収まる。しかしながら、加速度 100〔m/S2〕の高域
振動に対して第2の加速度ピツクアツプ3Bから得られ
る出力電荷QBHは 4×104 〔pC〕となり、この電荷QBH
がこのままオペアンプ10Aに入力されると、オペアン
プ10Aの出力は10〔V〕を越えることによりオペアン
プ10Aが飽和状態となり測定ができなくなる。
【0030】ところが振動計1は、位相調整器8から出
力される 4〔V〕の反転高域出力を、容量が10000 〔p
F〕のコンデンサ9を介して第2の加速度ピツクアツプ
3Bの出力電荷QBHに加算することにより、オペアンプ
10Aの入力前に高域成分を相殺する。この結果オペア
ンプ10Aは高レベルの高域振動成分によつて飽和され
ることなく、低レベルの低域振動成分のみを増幅するこ
とができる。かくして振動計1は、高レベルの高域振動
と低レベルの低域振動が複合した振動から低レベルの低
域振動を高精度で測定することができる。
【0031】(4)実施例の効果 以上の構成によれば、第1の加速度ピツクアツプ3Aの
出力信号S1から高周波信号S4のみを抽出する高域通
過フイルタと、高周波信号S4を反転させる位相調整器
8を設け、当該位相調整器8より得られる反転高周波信
号S5と第2の加速度ピツクアツプ3Bの出力信号S2
とを比例加算回路11に入力するようにしたことによ
り、高レベルの高域振動と低レベルの低域振動が複合し
た振動から低レベルの低域振動を高精度で測定すること
ができる振動計1を実現することができる。
【0032】(5)他の実施例 なお上述の実施例においては、振動物2の振動量を検出
する振動センサとして、第1及び第2の加速度ピツクア
ツプ3A及び3Bを用いた場合について述べたが、振動
センサとしては加速度ピツクアツプに限らず、例えば速
度ピツクアツプを用いても良く、要は振動物の振動量に
応じた検出信号を発生することができるようなものであ
れば良い。
【0033】また上述の実施例においては、増幅器10
の入力側に受動素子5及び9を設け、当該受動素子5及
び9の抵抗値を所定の値に選定することより、増幅器1
0の入力前に高域成分を相殺するようにした場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、予め第1及び第2
の加速度ピツクアツプ3A及び3Bの容量や、増幅器
4、高域通過型フイルタ7又は位相調整器等8のゲイン
を、加算信号S6の高域成分が相殺されるような値に選
定すれば、受動素子5及び9を省略することができる。
【0034】さらに上述の実施例においては、増幅器4
及び10として電荷増幅器を用いた場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、増幅器4及び10としては
電圧増幅器を用いても良い。さらに上述の実施例におい
ては、本発明を、列車の揺れ等を制御する制振装置に適
用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
振動物の振動を測定する場合に広く適用することができ
る。
【0035】さらに上述の実施例においては、高域通過
型フイルタ7の後段に位相調整器8を設け、高域通過型
フイルタ7から出力される高周波信号S4の位相を位相
調整器8によつて反転させる場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、高域通過型フイルタとして位相調
整機能を有するものを用いた場合には、位相調整器8を
省略することができる。
【0036】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、互いに受
感軸が一致するように測定対象物に取り付けられ、測定
対象物の振動量に応じた出力信号を発生する第1及び第
2の振動センサと、第1の振動センサの出力信号から、
高域振動に基づいた高周波信号を抽出するフイルタ回路
と、高周波信号の位相を反転させる位相反転手段と、第
2の振動センサの出力信号と位相反転手段の出力信号と
を加算することにより高周波信号を相殺し低域振動に基
づいた低周波信号を増幅する加算回路とを設けたことに
より、高レベルの高域振動と低レベルの低域振動が複合
された振動から低域振動を高精度に検出し得る振動計を
実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による振動計の一実施例の原理構成の説
明に供するブロツク図である。
【図2】実施例による振動計の回路構成を示す接続図で
ある。
【符号の説明】
1……振動計、2……振動物、3A、3B……加速度ピ
ツクアツプ、4、10……増幅器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに受感軸が一致するように測定対象物
    に取り付けられ、上記測定対象物の振動量に応じた出力
    信号を発生する第1及び第2の振動センサと、 上記第1の振動センサの出力信号から、高域振動に基づ
    いた高周波信号を抽出するフイルタ回路と、 上記高周波信号の位相を反転させる位相反転手段と、 上記第2の振動センサの出力信号と上記位相反転手段の
    出力信号とを加算することにより上記高周波信号を相殺
    し低域振動に基づいた低周波信号を増幅する加算回路と
    を具え、 上記測定対象物の振動から、上記低域振動を測定するよ
    うにしたことを特徴とする振動計。
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