JPH07180327A - 低比重繊維板の製造方法 - Google Patents

低比重繊維板の製造方法

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JPH07180327A
JPH07180327A JP34614993A JP34614993A JPH07180327A JP H07180327 A JPH07180327 A JP H07180327A JP 34614993 A JP34614993 A JP 34614993A JP 34614993 A JP34614993 A JP 34614993A JP H07180327 A JPH07180327 A JP H07180327A
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JP
Japan
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mat
thermosetting resin
specific gravity
hot
low specific
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JP34614993A
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English (en)
Inventor
Shoichi Oba
正一 大場
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Daiken Trade and Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiken Trade and Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インシュレーションボードと同等の強度を有
し、且つインシュレーションボードよりもはるかに軽量
な低比重繊維板を製造する。 【構成】 木質繊維を主成分し、発泡性を有する熱硬化
性樹脂を添加、混合してなるマット7を熱盤1、2間に
挿入して熱硬化性樹脂の硬化温度の0℃〜+30℃の温度
範囲のスチームまたは熱風を該マット7の内部にまで浸
入させることにより熱硬化性樹脂を発泡、硬化させ、木
質繊維が熱硬化性樹脂によって強固に一体化した強度の
大なる低比重繊維板を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は天井材や壁材、畳床等に
適した低比重でかつ比較的高強度の繊維板の製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、木質繊維繊維板(インシュレ
ーションボード)は、パルプチップやパルプ屑等の木質
繊維を主原料とし、これを蒸煮解繊すると共に耐水剤を
添加したのち抄造し、しかるのち乾燥することによって
製造されている。そして、このようなインシュレーショ
ンボードは軽量であると共に断熱性、防音性等に優れて
おり、その上、実用強度も比較的大きいために天井材や
壁材、畳床等に広く使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような方法によって製造されたインシュレーションボー
ドの比重は一般的に0.25〜0.3 程度であり、それ以下の
比重にすると実用上必要な強度を保持できないことにな
る。従って、例えばいっそうの軽量化を必要とする畳床
においては、このインシュレーションボードとポリスチ
レンフォーム板との複合材を使用して軽量化を図ってい
るが、ポリスチレンフォーム板は焼却処理時に多量の燃
焼熱と黒煙が発生するため、その燃焼熱によって焼却炉
が損傷する虞れがあると共に黒煙によって環境を害する
という問題点があり、その上、分解し難いために地中に
破棄するのが好ましくなく処理が困難である。
【0004】また、建築その他の分野においても軽量で
強度のある木質繊維板が要求されており、例えば、天井
材においての軽量化は、施工性の向上や落下防止の点で
有効であるが、現状ではグラスウールマットの表面にシ
ートを貼着した程度の板状物しか採用されてなく意匠的
にも劣るという問題点がある。本発明はこのような問題
点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、
インシュレーションボードよりもはるかに軽量でありな
がらインシュレーションボードと同程度の強度を有する
低比重繊維板の製造方法を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の低比重繊維板の製造方法は、発泡性を有する
熱硬化性樹脂を添加、混合している木質繊維を成形して
マットを形成し、このマットを熱盤により熱圧すると共
にその熱圧時に熱盤の圧締面からマット内に上記熱硬化
性樹脂の硬化温度よりも0℃〜+30℃の温度範囲のスチ
ームまたは熱風を供給することを特徴とするものであ
る。
【0006】
【作用】木質繊維に発泡性を有する熱硬化性樹脂を添加
しているので、木質繊維間に熱硬化性樹脂が介在し、熱
盤からの加熱による熱軟化後の硬化によって木質繊維同
士が強固に結合する。従って、木質繊維の密度が粗な状
態のマットを熱盤で圧締して低比重の木質繊維板を得る
ことができる。さらに、この熱盤による圧締時にスチー
ムまたは熱風をマットに供給するものであるから、マッ
トがその内部まで均一に加熱され、内部の発泡性を有す
る熱硬化性樹脂まで完全に発泡硬化させて軽量にも拘わ
らず、実用的強度のある繊維板が得られる。
【0007】特に、木質繊維が熱硬化性樹脂の介在によ
って粗な状態となっているから、スチームや熱風がマッ
ト内を通過し易く、マットの内部にまで確実且つ短時間
で熱処理が可能となる。さらに、スチームまたは熱風の
温度が樹脂硬化温度よりも0℃〜+30℃の温度範囲に設
定されているので、熱硬化性樹脂の発泡硬化が均一且つ
完全に行われて均質の繊維板を製造することができる。
【0008】
【実施例】次に、本発明の実施例を詳しく述べると、ま
ず、木質繊維に発泡性を有する熱硬化性樹脂を木質繊維
に対して5〜20重量%の割合で配合し、ミキサー等で均
一に混合したのち、型枠内に投入し、プリプレスしてマ
ットに成形する。木質繊維としては、従来のインシュレ
ーションボードの原料と同等のものが使用され、発泡性
を有する熱硬化性樹脂としては発泡フェノール、発泡ユ
リア、発泡メラミン等の市販のものが使用され、発泡性
のある熱硬化性樹脂であれば特に限定されない。なお、
補強のために澱粉、ポリビニルアルコール、エチレンビ
ニルアルコール等のその他のバインダーを適宜量添加し
ておいてもよい。また、発泡性を有する熱硬化性樹脂は
粉末の場合は木質繊維に対して容易に乾式混合できる
が、液状樹脂の場合であれば、スプレー等を使用して木
質繊維に均一に塗布する。
【0009】次いで、上記のように成形されたマットを
熱盤により圧締すると共にその圧締時にスチームまたは
熱風をマットに浸入させて内部まで加熱処理する。この
熱圧装置は、図1に示すように固定熱盤1と可動熱盤2
とからなり、可動熱盤2はラム3によって上下動する。
これらの熱盤1、2はその対向部、即ち、上側固定熱盤
1の下半部と下側可動熱盤2の上半部とが噴射室1a、2a
に夫々形成されてあり、対向面に穿設した多数の噴射孔
1b、2bから蒸気又は熱風を噴射するように構成してい
る。4、5は噴射室1a、2aに夫々連結、連通した供給管
で、蒸気供給源または熱風供給源に接続している。6は
ドレン回収管である。
【0010】上記のように構成されている熱圧装置の可
動熱盤2上に、上記マット7をその上下面に金網8、9
を重ね合わせた状態で載置し、その両側に所定高さのデ
ィスタンスバー10を配したのちラム3によって可動熱盤
2を上動させ、上下熱盤1、2間でマットを加圧すると
同時に、噴射室1a、2aに蒸気又は熱風を供給して噴射孔
1b、2bからマット7に向かって噴射させる。
【0011】蒸気又は熱風による加熱温度は発泡性を有
する熱硬化性樹脂の種類やマット7の厚みによって変化
するが、その温度が樹脂硬化温度の0℃以下の場合には
樹脂の発泡や硬化が不十分となり、+30℃以上の場合に
は樹脂の硬化以前に発泡が激しくなって均一な発泡が期
待できないために0℃〜+30℃の温度範囲にしておく必
要がある。例えば、フェノール樹脂の場合160 〜190
℃、ユリア樹脂の場合120 〜150 ℃、メラミン樹脂の場
合140 〜170 ℃の範囲で行われる。また、加圧は噴射蒸
気または熱風の圧力よりも高く設定する必要がある。な
お、蒸気を使用する場合には含有水分が5%以上である
とマット7中の水分が増加してプレス中に爆裂の危惧が
生じるので、5%以下にしておくことが望ましい。
【0012】こうして熱盤1、2間でマット7を数十秒
間、圧締すると、熱盤1、2による加熱と共に蒸気又は
熱風によってマット7がその内部にまで均一に加熱さ
れ、木質繊維間に混在している発泡性を有する熱硬化性
樹脂が発泡、硬化して従来のインシュレーションボード
と同等の強度を有し且つ比重が0.1 以下の超軽量の低比
重繊維板が製造されるものである。なお、上記木質繊維
と発泡性を有する熱硬化性樹脂との混合工程からマット
7の成形工程、さらには該マット7の熱圧工程を一連の
連続した工程で行って効率よく低比重繊維板を製造する
ものである。次に本発明の具体的な実施例を示す。
【0013】実施例1 木質繊維に発泡性フェノール樹脂粉末を木質繊維に対し
て10重量%添加し、ミキサーで混合した後、型枠に投入
して軽く押さえることにより40mm×300mm ×300mm のマ
ットに成形し、このマットを図1に示す熱圧装置の熱盤
間に挿入し、加熱温度160 〜190 ℃、ゲージ圧6kgf/cm
2=の蒸気圧下で40秒間蒸気噴射すると共に圧締めするこ
とによって、20mm×300mm ×300mm で比重が0.11の低比
重繊維板が得られた。なお、発泡フェノール樹脂の場
合、蒸気圧は6〜8kgf/cm2=、圧締時間30〜90秒程度が
好ましい。
【0014】実施例2 木質繊維に発泡性フェノール樹脂粉末を木質繊維に対し
て10重量%添加すると共に5倍量の水で希釈した澱粉を
5重量%(固形分換算)を添加し、ミキサーで混合した
後、型枠に投入して軽く押さえることにより40mm×300m
m ×300mm のマットに成形し、このマットを図1に示す
熱圧装置の熱盤間に挿入し、加熱温度160 〜190 ℃、ゲ
ージ圧6kgf/cm2=の蒸気圧下で40秒間蒸気噴射すると共
に圧締めすることによって、20mm×300mm ×300mm で比
重が0.10の低比重繊維板が得られた。なお、澱粉は加熱
蒸気によってゲル化膨潤して木質繊維を強固に結合さ
せ、強度の向上を図ることができた。
【0015】上記実施例1および実施例2で得られた木
質繊維板と、比較例として市販のインシュレーションボ
ードとの物性を表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】上記表1から明らかなように、本発明の実
施例と比較例とにおいて、繊維板の厚さがいずれも20mm
の場合、本発明実施例における繊維板の比重が比較例に
おける繊維板の比重の約1/2と軽量化されているにも
拘わらず、曲げ強度は実施例の繊維板と比較例の繊維板
とでは略同等の値を有している。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明の低比重繊維板の製
造方法によれば、発泡性を有する熱硬化性樹脂を添加、
混合している木質繊維を成形してマットを形成し、この
マットを熱盤により熱圧すると共にその熱圧時に熱盤の
圧締面からマット内に上記熱硬化性樹脂の硬化温度より
も0℃〜+30℃の温度範囲のスチームまたは熱風を供給
することを特徴とするものであるから、木質繊維に発泡
性を有する熱硬化性樹脂を添加しているので、スチーム
又は熱風によって該樹脂を効率的に発泡硬化させること
ができ、従来のインシュレーションボードと同等の強度
を有しながら比重が0.1 以下という超軽量の木質繊維板
を得ることができる。
【0019】さらに、熱盤による圧締時にスチームまた
は熱風が木質繊維間の隙間を通じてマットの内部に円滑
に浸入して熱伝達が効率良く且つ内部にまで均一に行う
ことができ、従って、板厚の厚いマットであっても内部
にまで発泡性を有する熱硬化性樹脂を確実に発泡硬化さ
せることができて熱圧時間が従来の製造方法に比べて大
幅に短縮でき、省エネルギーでもって生産性を一段と向
上させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】マットを圧締めする熱圧装置の簡略縦断側面
図。
【符号の説明】
1、2 熱盤 1a、2a スチームまたは熱風の噴射室 7 マット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡性を有する熱硬化性樹脂を添加、混
    合している木質繊維を成形してマットを形成し、このマ
    ットを熱盤により熱圧すると共にその熱圧時に熱盤の圧
    締面からマット内に上記熱硬化性樹脂の硬化温度よりも
    0℃〜+30℃の温度範囲のスチームまたは熱風を供給す
    ることを特徴とする低比重繊維板の製造方法。
JP34614993A 1993-12-21 1993-12-21 低比重繊維板の製造方法 Pending JPH07180327A (ja)

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59124841A (ja) * 1983-01-04 1984-07-19 Noda Plywood Mfg Co Ltd 軽量フアイバ−ボ−ドおよびその製造方法
JPS6247451A (ja) * 1985-08-23 1987-03-02 Hitachi Ltd 高炭素−高クロム鋼の製造法
JPH03230906A (ja) * 1990-02-05 1991-10-14 Hokushin Kk 軽量mdfの製造方法
JPH0548161A (ja) * 1991-08-10 1993-02-26 Daikin Ind Ltd Squid保護装置

Patent Citations (4)

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