JPH07179899A - 石鹸の型打ち装置 - Google Patents
石鹸の型打ち装置Info
- Publication number
- JPH07179899A JPH07179899A JP34751993A JP34751993A JPH07179899A JP H07179899 A JPH07179899 A JP H07179899A JP 34751993 A JP34751993 A JP 34751993A JP 34751993 A JP34751993 A JP 34751993A JP H07179899 A JPH07179899 A JP H07179899A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- soap
- passage
- refrigerant
- stamping
- air
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B30—PRESSES
- B30B—PRESSES IN GENERAL
- B30B15/00—Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
- B30B15/34—Heating or cooling presses or parts thereof
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Detergent Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 型本体1の型打ち面5a、6eに形成された
環状の開口15から空気を噴出させ、その型本体1に形
成された冷媒通路20を流動する冷媒により型打ち面5
a、6eを冷却し、その型打ち面5a、6eに押し付け
られる石鹸を一定形状に成形する。その開口15から噴
出される空気を、型本体1に導入する前に冷媒通路20
への供給用冷媒によって冷却する。 【効果】 型本体の石鹸からの離型を確実に行なうこと
ができる。
環状の開口15から空気を噴出させ、その型本体1に形
成された冷媒通路20を流動する冷媒により型打ち面5
a、6eを冷却し、その型打ち面5a、6eに押し付け
られる石鹸を一定形状に成形する。その開口15から噴
出される空気を、型本体1に導入する前に冷媒通路20
への供給用冷媒によって冷却する。 【効果】 型本体の石鹸からの離型を確実に行なうこと
ができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、石鹸を所望形状に成形
するための型打ち装置に関する。
するための型打ち装置に関する。
【0002】固形石鹸の製造に際しては、石鹸生地を圧
縮して脱気した後に押出し機から押し出して棒状の石鹸
とし、この石鹸を型打ち装置により一定形状に成形する
ことが行なわれている。
縮して脱気した後に押出し機から押し出して棒状の石鹸
とし、この石鹸を型打ち装置により一定形状に成形する
ことが行なわれている。
【0003】
【従来の技術】例えば、図5に示す型打ち装置101
は、図中矢印A方向に間欠的に90度毎に回転するロー
ター102と、このローター102の外周に等間隔に取
り付けられる4つの固定型本体103と、棒状の石鹸S
を搬送するコンベヤ104と、この搬送される石鹸Sを
図中左方に位置する固定型本体103の型打ち面103
aに押し付けるプッシャー106と、図中上方に位置す
る固定型本体103の上方において上下駆動される可動
型本体107と、図中右方に位置する固定型本体103
に保持される石鹸Sを吸着可能な左右駆動される石鹸吸
着パッド108と、この吸着パッド108の移動範囲に
配置されるトリミングプレート109と、型打ちされた
石鹸Sの搬出用コンベヤ110とを備える。
は、図中矢印A方向に間欠的に90度毎に回転するロー
ター102と、このローター102の外周に等間隔に取
り付けられる4つの固定型本体103と、棒状の石鹸S
を搬送するコンベヤ104と、この搬送される石鹸Sを
図中左方に位置する固定型本体103の型打ち面103
aに押し付けるプッシャー106と、図中上方に位置す
る固定型本体103の上方において上下駆動される可動
型本体107と、図中右方に位置する固定型本体103
に保持される石鹸Sを吸着可能な左右駆動される石鹸吸
着パッド108と、この吸着パッド108の移動範囲に
配置されるトリミングプレート109と、型打ちされた
石鹸Sの搬出用コンベヤ110とを備える。
【0004】これにより、先ずプッシャー106により
石鹸Sを固定型本体103の型打ち面103aに押し付
け、次にローター102を90度回転させて可動型本体
107を下方移動させて可動型本体107の型打ち面1
07aを石鹸Sに押し付けて型打ちを行ない、次に可動
型本体107を図中上方に移動させて石鹸Sから離型さ
せ、次にローター102を90度回転させて吸着パッド
108により石鹸Sを固定型本体103から離型させ、
また、トリミングプレート109により型打ちの際に発
生した石鹸Sのばりを除去し、しかる後に吸着パッド1
08による吸着を解除された石鹸Sを搬出用コンベヤ1
10により搬出する。
石鹸Sを固定型本体103の型打ち面103aに押し付
け、次にローター102を90度回転させて可動型本体
107を下方移動させて可動型本体107の型打ち面1
07aを石鹸Sに押し付けて型打ちを行ない、次に可動
型本体107を図中上方に移動させて石鹸Sから離型さ
せ、次にローター102を90度回転させて吸着パッド
108により石鹸Sを固定型本体103から離型させ、
また、トリミングプレート109により型打ちの際に発
生した石鹸Sのばりを除去し、しかる後に吸着パッド1
08による吸着を解除された石鹸Sを搬出用コンベヤ1
10により搬出する。
【0005】また、図6の(1)に示す型打ち装置12
1は、図中矢印B方向に間欠的に90度毎に回転する回
転盤122と、この回転盤122に形成される8つの成
形孔123と、棒状の石鹸Sを搬送するコンベヤ124
と、この搬送される石鹸Sを図中下方に位置する2つの
成形孔123に挿入するプッシャー(図示省略)と、図
6の(1)において左方に位置する2つの成形孔123
内に図6の(2)〜(4)に示すように水平方向に往復
移動することで抜き差しされる一対の可動型本体127
と、図6の(1)において上方に位置する2つの成形孔
123内の石鹸Sを押し出し可能なプッシャー(図示省
略)と、型打ちされた石鹸Sの搬出用コンベヤ130と
を備える。
1は、図中矢印B方向に間欠的に90度毎に回転する回
転盤122と、この回転盤122に形成される8つの成
形孔123と、棒状の石鹸Sを搬送するコンベヤ124
と、この搬送される石鹸Sを図中下方に位置する2つの
成形孔123に挿入するプッシャー(図示省略)と、図
6の(1)において左方に位置する2つの成形孔123
内に図6の(2)〜(4)に示すように水平方向に往復
移動することで抜き差しされる一対の可動型本体127
と、図6の(1)において上方に位置する2つの成形孔
123内の石鹸Sを押し出し可能なプッシャー(図示省
略)と、型打ちされた石鹸Sの搬出用コンベヤ130と
を備える。
【0006】これにより、先ずプッシャーにより石鹸S
を回転盤122の成形孔123内に押し込み、次に回転
盤122を90度回転させて一対の可動型本体127を
互いに近接するよう水平方向に移動させることで、成形
孔123内で両可動型本体127の型打ち面127aを
石鹸Sに押し付けて型打ちを行ない、次に両可動型本体
127を互いに離反するよう水平方向に移動させること
で石鹸Sから離型させ、次に回転盤122を90度回転
させてプッシャーにより石鹸Sを成形孔123内から搬
出用コンベヤ130上に押し出す。
を回転盤122の成形孔123内に押し込み、次に回転
盤122を90度回転させて一対の可動型本体127を
互いに近接するよう水平方向に移動させることで、成形
孔123内で両可動型本体127の型打ち面127aを
石鹸Sに押し付けて型打ちを行ない、次に両可動型本体
127を互いに離反するよう水平方向に移動させること
で石鹸Sから離型させ、次に回転盤122を90度回転
させてプッシャーにより石鹸Sを成形孔123内から搬
出用コンベヤ130上に押し出す。
【0007】図5に示す型打ち装置101において、可
動型本体107を上方移動させて石鹸Sから離型させる
際に、可動型本体107の型打ち面107aと石鹸Sと
の接着力が固定型本体103の型打ち面103aと石鹸
Sとの接着力より大きいと、可動型本体107を石鹸S
から離型させることができなくなる。また、図6に示す
型打ち装置121において、両可動型本体127を石鹸
Sから離型させる際に、一方の可動型本体127の型打
ち面127aと石鹸Sとの接着力が他方の可動型本体1
27の型打ち面127aと石鹸Sとの接着力よりも大き
いと、一方の可動型本体127を石鹸Sから離型させる
ことができなくなる。
動型本体107を上方移動させて石鹸Sから離型させる
際に、可動型本体107の型打ち面107aと石鹸Sと
の接着力が固定型本体103の型打ち面103aと石鹸
Sとの接着力より大きいと、可動型本体107を石鹸S
から離型させることができなくなる。また、図6に示す
型打ち装置121において、両可動型本体127を石鹸
Sから離型させる際に、一方の可動型本体127の型打
ち面127aと石鹸Sとの接着力が他方の可動型本体1
27の型打ち面127aと石鹸Sとの接着力よりも大き
いと、一方の可動型本体127を石鹸Sから離型させる
ことができなくなる。
【0008】そこで、図7、図8に示す型本体140が
従来から用いられている。この型本体140は同時に2
個の石鹸Sの成形を行なうことができるもので、例えば
図5に示す型打ち装置101の可動型として用いること
ができる。この型本体140は、ベースプレート141
と、このベースプレート141にガスケット142を介
し固定される固定ブロック143と、エジェクタ機構と
を備える。そのエジェクタ機構は、その固定ブロック1
43のベースプレート141との対向側に形成された空
洞146に配置されたエジェクタベース144と、この
エジェクタベース144に固定された2つのエジェクタ
ブロック145とを有する。各エジェクタブロック14
5は固定ブロック143に形成された通孔143aに挿
通され、エジェクタベース144と両エジェクタブロッ
ク145は図7において上下動可能とされている。図7
の(1)の状態において、その固定ブロック143に2
つの凹面143bが、それぞれエジェクタブロック14
5の端面145aと面一となるように形成され、この凹
面143bと端面145aとにより型打ち面が構成され
ている。また、各エジェクタブロック145に図中左右
方向に貫通する通孔147が形成され、各通孔147は
各エジェクタブロック145とエジェクタベース144
とに上下方向に沿って形成された通孔148に接続され
ている。そのエジェクタベース144に空気の導入口1
49が形成されている。
従来から用いられている。この型本体140は同時に2
個の石鹸Sの成形を行なうことができるもので、例えば
図5に示す型打ち装置101の可動型として用いること
ができる。この型本体140は、ベースプレート141
と、このベースプレート141にガスケット142を介
し固定される固定ブロック143と、エジェクタ機構と
を備える。そのエジェクタ機構は、その固定ブロック1
43のベースプレート141との対向側に形成された空
洞146に配置されたエジェクタベース144と、この
エジェクタベース144に固定された2つのエジェクタ
ブロック145とを有する。各エジェクタブロック14
5は固定ブロック143に形成された通孔143aに挿
通され、エジェクタベース144と両エジェクタブロッ
ク145は図7において上下動可能とされている。図7
の(1)の状態において、その固定ブロック143に2
つの凹面143bが、それぞれエジェクタブロック14
5の端面145aと面一となるように形成され、この凹
面143bと端面145aとにより型打ち面が構成され
ている。また、各エジェクタブロック145に図中左右
方向に貫通する通孔147が形成され、各通孔147は
各エジェクタブロック145とエジェクタベース144
とに上下方向に沿って形成された通孔148に接続され
ている。そのエジェクタベース144に空気の導入口1
49が形成されている。
【0009】その導入口149から高圧の空気が前記空
洞146に導入されることで、図7の(2)に示すよう
にエジェクタベース144が図中下方に向かい押し出さ
れ、これにより、型打ち面を構成するエジェクタブロッ
ク145の端面145aが凹面143bに対し図中下方
に突出する。また、その空洞146に導入された空気
は、通孔147、148を介しエジェクタブロック14
5の外周と通孔143aの内周との間の環状の開口15
0から噴出される。そのエジェクタブロック145の突
出と、その型打ち面に形成された開口150からの空気
の噴出により、型本体140の石鹸Sからの離型を促進
している。
洞146に導入されることで、図7の(2)に示すよう
にエジェクタベース144が図中下方に向かい押し出さ
れ、これにより、型打ち面を構成するエジェクタブロッ
ク145の端面145aが凹面143bに対し図中下方
に突出する。また、その空洞146に導入された空気
は、通孔147、148を介しエジェクタブロック14
5の外周と通孔143aの内周との間の環状の開口15
0から噴出される。そのエジェクタブロック145の突
出と、その型打ち面に形成された開口150からの空気
の噴出により、型本体140の石鹸Sからの離型を促進
している。
【0010】さらに、固定ブロック143に冷媒通路1
52が形成されている。その冷媒通路152は、エジェ
クタベース144とエジェクタブロック145とを囲む
ように環状に形成され、一端が冷媒導入口152aとさ
れ、他端が冷媒排出口152bとされている。この冷媒
通路152に冷媒を導入して流動させることで型打ち面
143b、145aを冷却し、石鹸Sの粘着力を低減す
ることで型本体140の石鹸Sからの離型を促進してい
る。
52が形成されている。その冷媒通路152は、エジェ
クタベース144とエジェクタブロック145とを囲む
ように環状に形成され、一端が冷媒導入口152aとさ
れ、他端が冷媒排出口152bとされている。この冷媒
通路152に冷媒を導入して流動させることで型打ち面
143b、145aを冷却し、石鹸Sの粘着力を低減す
ることで型本体140の石鹸Sからの離型を促進してい
る。
【0011】また、例えば図6に示す型打ち装置121
における可動型のように、型打ち面に石鹸を水平方向か
ら押し付ける場合に、図9に示すように、型本体160
をベースプレート161と、このベースプレート161
にガスケット162を介し固定されるブロック163と
から構成し、そのブロック163に形成される冷媒通路
164を、上下に間隔をおいて形成される2つの通路1
64a、164bから構成し、冷媒導入口162aから
一方の通路164aに導入される冷媒を他方の164b
から冷媒排出口162bを介し排出することが行なわれ
ている。その冷媒通路164は、石鹸押し付け方向に関
し型打ち面165の略全域と重合するように流路面積が
大きくされ、型打ち面165の全域の冷却を図ってい
る。
における可動型のように、型打ち面に石鹸を水平方向か
ら押し付ける場合に、図9に示すように、型本体160
をベースプレート161と、このベースプレート161
にガスケット162を介し固定されるブロック163と
から構成し、そのブロック163に形成される冷媒通路
164を、上下に間隔をおいて形成される2つの通路1
64a、164bから構成し、冷媒導入口162aから
一方の通路164aに導入される冷媒を他方の164b
から冷媒排出口162bを介し排出することが行なわれ
ている。その冷媒通路164は、石鹸押し付け方向に関
し型打ち面165の略全域と重合するように流路面積が
大きくされ、型打ち面165の全域の冷却を図ってい
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】図7、図8に示す従来
の型本体140においては、型打ち面を構成するエジェ
クタブロック145の端面145aは環状の開口150
から噴出される略室温の空気の膜により囲まれ、また、
この冷媒通路152はエジェクタベース144とエジェ
クタブロック145とを囲むように形成されているた
め、型打ち面の中央を構成するエジェクタブロック14
5の端面145aは冷媒により充分冷却されず石鹸Sと
の接着力が大きくなり、型本体140の石鹸Sからの離
型を阻害する原因になっていることが本件発明者により
解明された。さらに、エジェクタブロック145の外周
面が通孔143aの内周面にこじれてエジェクタブロッ
ク145の動きが阻害されないように、開口150の幅
δを大きくする必要がある。しかし、開口150の幅δ
を大きくすると、型打ち面143b、145aに押し付
けられた時に石鹸Sに開口150の跡が付き、製品価値
を低減してしまう。
の型本体140においては、型打ち面を構成するエジェ
クタブロック145の端面145aは環状の開口150
から噴出される略室温の空気の膜により囲まれ、また、
この冷媒通路152はエジェクタベース144とエジェ
クタブロック145とを囲むように形成されているた
め、型打ち面の中央を構成するエジェクタブロック14
5の端面145aは冷媒により充分冷却されず石鹸Sと
の接着力が大きくなり、型本体140の石鹸Sからの離
型を阻害する原因になっていることが本件発明者により
解明された。さらに、エジェクタブロック145の外周
面が通孔143aの内周面にこじれてエジェクタブロッ
ク145の動きが阻害されないように、開口150の幅
δを大きくする必要がある。しかし、開口150の幅δ
を大きくすると、型打ち面143b、145aに押し付
けられた時に石鹸Sに開口150の跡が付き、製品価値
を低減してしまう。
【0013】図9に示す従来の型本体160において
は、冷媒通路164を構成する2つの通路164a、1
64bの流路面積が大きいため、冷媒の流量分布の不均
一が大きく、そのため型打ち面165が部分的に充分冷
却されず石鹸Sとの接着力が大きくなり、型本体160
の石鹸Sからの離型を阻害する原因になっていることが
本件発明者により解明された。
は、冷媒通路164を構成する2つの通路164a、1
64bの流路面積が大きいため、冷媒の流量分布の不均
一が大きく、そのため型打ち面165が部分的に充分冷
却されず石鹸Sとの接着力が大きくなり、型本体160
の石鹸Sからの離型を阻害する原因になっていることが
本件発明者により解明された。
【0014】本発明は、上記課題を解決することのでき
る石鹸の型打ち装置を提供することを目的とする。
る石鹸の型打ち装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本件第1発明は、型本体
と、この型本体の型打ち面に形成された環状の開口から
空気を噴出させる手段と、その型本体に形成された冷媒
通路とを備え、その型打ち面に押し付けられる石鹸を一
定形状に成形する石鹸の型打ち装置において、その開口
からの噴出用空気を、型本体に導入する前に冷媒通路へ
の供給用冷媒によって冷却する手段を設けることを特徴
とする。その冷媒通路は、その環状の開口から噴出され
る空気の流路を囲む第1通路と、この第1通路を囲む第
2通路とを有し、その第1、第2通路は型打ち面と石鹸
押し付け方向に関し重合するのが好ましい。
と、この型本体の型打ち面に形成された環状の開口から
空気を噴出させる手段と、その型本体に形成された冷媒
通路とを備え、その型打ち面に押し付けられる石鹸を一
定形状に成形する石鹸の型打ち装置において、その開口
からの噴出用空気を、型本体に導入する前に冷媒通路へ
の供給用冷媒によって冷却する手段を設けることを特徴
とする。その冷媒通路は、その環状の開口から噴出され
る空気の流路を囲む第1通路と、この第1通路を囲む第
2通路とを有し、その第1、第2通路は型打ち面と石鹸
押し付け方向に関し重合するのが好ましい。
【0016】本件第2発明は、型本体と、この型本体に
形成された冷媒通路とを備え、その型打ち面に水平方向
から押し付けられる石鹸を一定形状に成形する石鹸の型
打ち装置において、その冷媒通路は型打ち面と石鹸押し
付け方向に関し重合する複数の第1通路と複数の第2通
路とを有し、その第1通路と第2通路は上下に間隔をお
いて交互に形成され、冷媒流動方向は第1通路と第2通
路とで互いに逆方向とされていることを特徴とする。
形成された冷媒通路とを備え、その型打ち面に水平方向
から押し付けられる石鹸を一定形状に成形する石鹸の型
打ち装置において、その冷媒通路は型打ち面と石鹸押し
付け方向に関し重合する複数の第1通路と複数の第2通
路とを有し、その第1通路と第2通路は上下に間隔をお
いて交互に形成され、冷媒流動方向は第1通路と第2通
路とで互いに逆方向とされていることを特徴とする。
【0017】
【作用】本件第1発明によれば、型打ち面に形成された
環状の開口から噴出される空気が、冷媒通路への供給用
冷媒により型本体への導入前に冷却されるので、その開
口から噴出される空気により型打ち面の中央部を冷却す
ることができる。また、その環状の開口から噴出される
空気の流路を、その冷媒通路を構成する第1通路により
囲み、この第1通路を冷媒通路を構成する第2通路によ
り囲むことで、石鹸押し付け方向に関し型打ち面と冷媒
通路とが重合する領域を大きくできる。これにより、型
打ち面の略全域を冷媒および型打ち面からの噴出空気に
よりムラなく冷却することが可能になり、型打ち面と石
鹸との接着力を小さくすることができ、従来のようなエ
ジェクタ機構を不要にすることができる。また、エジェ
クタ機構が不要になることで、型打ち面から空気を噴出
するための環状の開口の幅は空気の噴出が可能な寸法で
あれば足りることから小さくでき、石鹸に開口の跡が付
くのを防止できる。
環状の開口から噴出される空気が、冷媒通路への供給用
冷媒により型本体への導入前に冷却されるので、その開
口から噴出される空気により型打ち面の中央部を冷却す
ることができる。また、その環状の開口から噴出される
空気の流路を、その冷媒通路を構成する第1通路により
囲み、この第1通路を冷媒通路を構成する第2通路によ
り囲むことで、石鹸押し付け方向に関し型打ち面と冷媒
通路とが重合する領域を大きくできる。これにより、型
打ち面の略全域を冷媒および型打ち面からの噴出空気に
よりムラなく冷却することが可能になり、型打ち面と石
鹸との接着力を小さくすることができ、従来のようなエ
ジェクタ機構を不要にすることができる。また、エジェ
クタ機構が不要になることで、型打ち面から空気を噴出
するための環状の開口の幅は空気の噴出が可能な寸法で
あれば足りることから小さくでき、石鹸に開口の跡が付
くのを防止できる。
【0018】本件第2発明によれば、石鹸を型打ち面に
水平方向から押し付ける型本体に、冷媒通路を構成する
複数の第1通路と複数の第2通路とを上下に間隔をおい
て冷媒流動方向が第1通路と第2通路とで互いに逆方向
となるよう交互に形成することで、型打ち面の略全域を
冷媒により効率良く冷却できると同時に各第1、第2通
路における冷媒流量を均一化でき、型打ち面と石鹸との
接着力が部分的に大きくなるのを防止できる。
水平方向から押し付ける型本体に、冷媒通路を構成する
複数の第1通路と複数の第2通路とを上下に間隔をおい
て冷媒流動方向が第1通路と第2通路とで互いに逆方向
となるよう交互に形成することで、型打ち面の略全域を
冷媒により効率良く冷却できると同時に各第1、第2通
路における冷媒流量を均一化でき、型打ち面と石鹸との
接着力が部分的に大きくなるのを防止できる。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
する。
【0020】図1、図2に示す第1実施例の型本体1
は、同時に2個の石鹸Sの成形を行なうことができるも
ので、例えば図5に示す型打ち装置101の可動型本体
として用いることができる。この型本体1は、ベースプ
レート2と、このベースプレート2にガスケット3を介
しボルト4によって固定されるブロック5と、このブロ
ック5に取り付けられた2つのブローノズル6とを備え
る。
は、同時に2個の石鹸Sの成形を行なうことができるも
ので、例えば図5に示す型打ち装置101の可動型本体
として用いることができる。この型本体1は、ベースプ
レート2と、このベースプレート2にガスケット3を介
しボルト4によって固定されるブロック5と、このブロ
ック5に取り付けられた2つのブローノズル6とを備え
る。
【0021】そのブロック5に2つの通孔8が図1にお
いて上下方向にそって形成され、この各通孔8に各ブロ
ーノズル6が挿通される。各ブローノズル6は、図1に
おいて下方側の円板部6aと上方側の筒状部6bとを有
すると共に軸方向を上下として通孔8に挿通される。そ
のブロック5に2つの凹面5aが、それぞれブローノズ
ル6の図1において下方側の端面6eと面一となるよう
に形成され、各凹面5aと各端面6eとにより2つの型
打ち面が構成されている。
いて上下方向にそって形成され、この各通孔8に各ブロ
ーノズル6が挿通される。各ブローノズル6は、図1に
おいて下方側の円板部6aと上方側の筒状部6bとを有
すると共に軸方向を上下として通孔8に挿通される。そ
のブロック5に2つの凹面5aが、それぞれブローノズ
ル6の図1において下方側の端面6eと面一となるよう
に形成され、各凹面5aと各端面6eとにより2つの型
打ち面が構成されている。
【0022】各ブローノズル6の円板部6aに空気通路
6cが径方向に沿い貫通するよう形成され、この空気通
路6cに接続されるように筒状部6bの軸方向に沿い空
気通路6dが形成され、この空気通路6dの内周に形成
された雌ねじにボルト9がねじ合わされ、このボルト9
の頭部がブロック5に押し付けられることでブローノズ
ル6はブロック5に固定されている。各ボルト9に、ブ
ローノズル6の空気通路6c、6dに通じる空気通路9
aが軸方向に沿い貫通するよう形成されている。各ボル
ト9の空気通路9aに通じるように、ベースプレート2
に空気導入口12が形成されている。
6cが径方向に沿い貫通するよう形成され、この空気通
路6cに接続されるように筒状部6bの軸方向に沿い空
気通路6dが形成され、この空気通路6dの内周に形成
された雌ねじにボルト9がねじ合わされ、このボルト9
の頭部がブロック5に押し付けられることでブローノズ
ル6はブロック5に固定されている。各ボルト9に、ブ
ローノズル6の空気通路6c、6dに通じる空気通路9
aが軸方向に沿い貫通するよう形成されている。各ボル
ト9の空気通路9aに通じるように、ベースプレート2
に空気導入口12が形成されている。
【0023】その空気導入口12に高圧空気源14から
高圧空気が送り込まれ、この空気は、各ボルト9と各ブ
ローノズル6の空気通路9a、6d、6cを介し、各ブ
ローノズル6の円板部6aの外周とブロック5に形成さ
れた通孔8の内周との間の環状の開口15から噴出され
る。この型打ち面5a、6eに形成された環状の開口1
5からの空気の噴出により、型本体1の石鹸Sからの離
型を促進できる。
高圧空気が送り込まれ、この空気は、各ボルト9と各ブ
ローノズル6の空気通路9a、6d、6cを介し、各ブ
ローノズル6の円板部6aの外周とブロック5に形成さ
れた通孔8の内周との間の環状の開口15から噴出され
る。この型打ち面5a、6eに形成された環状の開口1
5からの空気の噴出により、型本体1の石鹸Sからの離
型を促進できる。
【0024】そのブロック5に冷媒通路20が形成され
ている。この冷媒通路20はブロック5のベースプレー
ト2との対向側に形成される凹部により構成され、一端
が冷媒導入口20aとされ、他端が冷媒排出口20bと
される。この冷媒通路20は2つの第1通路21、2
1′と2つの第2通路22、22′とを有する。各第1
通路21、21′は、型打ち面5a、6eと石鹸押し付
け方向(図1において上下方向)に関し重合する位置に
おいて、前記環状の開口15から噴出される空気の流路
9a、6dを囲むように形成され、図2において左右方
向に沿う上下部21a、21b、21a′、21b′と
上下方向に沿う左右側部21c、21d、21c′、2
1d′とから環状に構成される。各第2通路22、2
2′は、型打ち面5a、6eと石鹸押し付け方向に関し
重合する位置において、それぞれ第1通路21を囲むよ
うに形成され、図2において左右方向に沿う上下部22
a、22b、22a′、22b′と上下方向に沿う左右
側部22c、22d、22c′、22d′とから環状に
構成される。図2において左方側の第2通路22は上部
22aが冷媒導入口20aに接続されると共に右側部2
2dが第1連絡通路23aを介し左方側の第1通路21
の右側部21dに接続され、右方側の第2通路22′は
上部22a′が冷媒排出口20bに接続されると共に左
側部22c′が第2連絡通路23bを介し右方側の第1
通路21′の左側部21c′に接続される。図2におい
て左方側の第1通路21の上部21aと右方側の第1通
路21′の上部21a′とは第3連絡通路25を介し接
続される。その第3連絡通路25は、図2において上下
方向に沿う左右側部25a、25bとこの左右側部25
a、25bの下端を接続する左右方向に沿う下部25c
とから構成される。なお、石鹸Sの押し付け方向からみ
た第1通路21と第2通路22との間のブロック5の肉
厚は、冷却効果を大きくする上では小さくするのが好ま
しい。
ている。この冷媒通路20はブロック5のベースプレー
ト2との対向側に形成される凹部により構成され、一端
が冷媒導入口20aとされ、他端が冷媒排出口20bと
される。この冷媒通路20は2つの第1通路21、2
1′と2つの第2通路22、22′とを有する。各第1
通路21、21′は、型打ち面5a、6eと石鹸押し付
け方向(図1において上下方向)に関し重合する位置に
おいて、前記環状の開口15から噴出される空気の流路
9a、6dを囲むように形成され、図2において左右方
向に沿う上下部21a、21b、21a′、21b′と
上下方向に沿う左右側部21c、21d、21c′、2
1d′とから環状に構成される。各第2通路22、2
2′は、型打ち面5a、6eと石鹸押し付け方向に関し
重合する位置において、それぞれ第1通路21を囲むよ
うに形成され、図2において左右方向に沿う上下部22
a、22b、22a′、22b′と上下方向に沿う左右
側部22c、22d、22c′、22d′とから環状に
構成される。図2において左方側の第2通路22は上部
22aが冷媒導入口20aに接続されると共に右側部2
2dが第1連絡通路23aを介し左方側の第1通路21
の右側部21dに接続され、右方側の第2通路22′は
上部22a′が冷媒排出口20bに接続されると共に左
側部22c′が第2連絡通路23bを介し右方側の第1
通路21′の左側部21c′に接続される。図2におい
て左方側の第1通路21の上部21aと右方側の第1通
路21′の上部21a′とは第3連絡通路25を介し接
続される。その第3連絡通路25は、図2において上下
方向に沿う左右側部25a、25bとこの左右側部25
a、25bの下端を接続する左右方向に沿う下部25c
とから構成される。なお、石鹸Sの押し付け方向からみ
た第1通路21と第2通路22との間のブロック5の肉
厚は、冷却効果を大きくする上では小さくするのが好ま
しい。
【0025】その冷媒導入口20aに冷媒源30から冷
媒が送り込まれ、この冷媒が冷媒通路20を流動するこ
とで型打ち面5a、6eを冷却し、これにより、石鹸S
の粘着力を低減することで型本体1の石鹸Sからの離型
を促進できる。その冷媒通路20から冷媒排出口20b
を介し排出される冷媒はドレンタンク(図示省略)に収
納される。
媒が送り込まれ、この冷媒が冷媒通路20を流動するこ
とで型打ち面5a、6eを冷却し、これにより、石鹸S
の粘着力を低減することで型本体1の石鹸Sからの離型
を促進できる。その冷媒通路20から冷媒排出口20b
を介し排出される冷媒はドレンタンク(図示省略)に収
納される。
【0026】その冷媒通路20への供給用冷媒によっ
て、前記環状の開口15からの噴出用空気を冷却するた
め、冷媒源30と冷媒導入口20aとの間の冷媒により
空気源14と空気導入口12との間の空気の熱を奪う熱
交換を行なう熱交換器35が設けられている。
て、前記環状の開口15からの噴出用空気を冷却するた
め、冷媒源30と冷媒導入口20aとの間の冷媒により
空気源14と空気導入口12との間の空気の熱を奪う熱
交換を行なう熱交換器35が設けられている。
【0027】上記構成によれば、冷媒によって冷却され
た空気により型打ち面5a、6eの中央部を冷却するこ
とができ、また、その空気の流路9a、6dを冷媒通路
20により2重に囲むことで石鹸押し付け方向に関し型
打ち面5a、6eと冷媒通路20とが重合する領域を大
きくできる。これにより、型打ち面5a、6eの略全域
をムラなく冷媒および型打ち面5a、6eからの噴出空
気により冷却することができ、型打ち面5a、6eと石
鹸Sとの接着力を小さくすることができ、従来のような
エジェクタ機構を不要にすることができる。また、エジ
ェクタ機構が不要になることで、型打ち面5a、6eか
ら空気を噴出するための環状の開口15の幅は空気の噴
出が可能な寸法であれば足りることから小さくでき、石
鹸Sに開口15の跡が付くのを防止できる。
た空気により型打ち面5a、6eの中央部を冷却するこ
とができ、また、その空気の流路9a、6dを冷媒通路
20により2重に囲むことで石鹸押し付け方向に関し型
打ち面5a、6eと冷媒通路20とが重合する領域を大
きくできる。これにより、型打ち面5a、6eの略全域
をムラなく冷媒および型打ち面5a、6eからの噴出空
気により冷却することができ、型打ち面5a、6eと石
鹸Sとの接着力を小さくすることができ、従来のような
エジェクタ機構を不要にすることができる。また、エジ
ェクタ機構が不要になることで、型打ち面5a、6eか
ら空気を噴出するための環状の開口15の幅は空気の噴
出が可能な寸法であれば足りることから小さくでき、石
鹸Sに開口15の跡が付くのを防止できる。
【0028】図3は、型打ち面5a、6eの温度と型本
体1を石鹸Sから離型させるのに要する力との関係を示
す一例であって、この場合は型打ち面5a、6eの温度
が20℃を超えると離型力が大きくなることから、その
温度は20℃以下とするのが好ましく、また、その温度
が低過ぎると型打ち面5a、6eに空気中の水分が結露
したり霜が生じるとともに離型力が大きくなるので、1
2℃〜18℃の範囲とするのがより好ましい。その温度
とするため、開口15から噴出される空気は5℃以下、
好ましくは0℃以下にするのがよい。また、冷媒源30
から送り出される冷媒流量が一定の場合は、冷却効果を
大きくするため冷媒通路20の流路面積と形状は流速が
可及的大きくなるように設定するのが好ましい。環状の
開口15の幅は空気の噴出が可能な範囲で可及的に小さ
くするのが好ましく、0.1mm以下にするのが良く、
0.05mm程度にするのがより好ましい。
体1を石鹸Sから離型させるのに要する力との関係を示
す一例であって、この場合は型打ち面5a、6eの温度
が20℃を超えると離型力が大きくなることから、その
温度は20℃以下とするのが好ましく、また、その温度
が低過ぎると型打ち面5a、6eに空気中の水分が結露
したり霜が生じるとともに離型力が大きくなるので、1
2℃〜18℃の範囲とするのがより好ましい。その温度
とするため、開口15から噴出される空気は5℃以下、
好ましくは0℃以下にするのがよい。また、冷媒源30
から送り出される冷媒流量が一定の場合は、冷却効果を
大きくするため冷媒通路20の流路面積と形状は流速が
可及的大きくなるように設定するのが好ましい。環状の
開口15の幅は空気の噴出が可能な範囲で可及的に小さ
くするのが好ましく、0.1mm以下にするのが良く、
0.05mm程度にするのがより好ましい。
【0029】上記型本体1を用い、1個105gの化粧
石鹸を2個ずつ毎分85回型打ちする型打ち装置により
石鹸Sの型打ち成形を行なった。この際、型打ち前の石
鹸Sの温度を45℃、冷媒通路20の導入口20aにお
ける冷媒温度をマイナス25℃、型打ち面5a、6eの
温度を12℃〜16℃、型本体1に導入される空気の空
気導入口12における温度をマイナス3℃、空気源14
における元圧を1.5kg/cm2 G、空気源14から
の送り流量を25l/min、環状の開口15の幅を
0.05mm、冷媒通路20の幅Wを6mm、冷媒通路
20を石鹸押し付け方向から見た場合の面積Aと型打ち
面5a、6eを石鹸押し付け方向から見た場合の面積B
との比A/Bを0.53とした。この結果、型本体1を
石鹸Sから確実に離型させることができ、しかも、石鹸
Sに開口15の跡をつけることなくきれいな外観に成形
できた。
石鹸を2個ずつ毎分85回型打ちする型打ち装置により
石鹸Sの型打ち成形を行なった。この際、型打ち前の石
鹸Sの温度を45℃、冷媒通路20の導入口20aにお
ける冷媒温度をマイナス25℃、型打ち面5a、6eの
温度を12℃〜16℃、型本体1に導入される空気の空
気導入口12における温度をマイナス3℃、空気源14
における元圧を1.5kg/cm2 G、空気源14から
の送り流量を25l/min、環状の開口15の幅を
0.05mm、冷媒通路20の幅Wを6mm、冷媒通路
20を石鹸押し付け方向から見た場合の面積Aと型打ち
面5a、6eを石鹸押し付け方向から見た場合の面積B
との比A/Bを0.53とした。この結果、型本体1を
石鹸Sから確実に離型させることができ、しかも、石鹸
Sに開口15の跡をつけることなくきれいな外観に成形
できた。
【0030】図4に示す第2実施例の型本体51は型打
ち面に石鹸を水平方向から押し付ける場合に用いられる
もので、例えば図6に示す型打ち装置121の可動型本
体として用いることができる。この型本体51は、ベー
スプレート52と、このベースプレート52にガスケッ
ト53を介しボルト等によって固定されるブロック55
とを備える。
ち面に石鹸を水平方向から押し付ける場合に用いられる
もので、例えば図6に示す型打ち装置121の可動型本
体として用いることができる。この型本体51は、ベー
スプレート52と、このベースプレート52にガスケッ
ト53を介しボルト等によって固定されるブロック55
とを備える。
【0031】そのブロック55に形成される凹面が型打
ち面56とされている。この型打ち面56と石鹸押し付
け方向(図4の(1)において左右方向)に関し重合す
る位置に冷媒通路60が形成されている。この冷媒通路
60はブロック55のベースプレート52との対向側に
形成される凹部により構成され、一端が冷媒導入口60
aとされ、他端が冷媒排出口60bとされる。この冷媒
通路60は3つの第1通路61a、61b、61cと2
つの第2通路62a、62bとを有し、第1通路61
a、61b、61cと第2通路62a、62bは上下に
間隔をおいて交互に形成されている。すなわち、最下部
の第1通路61aは左右方向に沿い、左端が冷媒導入口
60aに接続され、右端が上下方向に沿う連絡通路63
を介し上方側の左右方向に沿う第2通路62aに接続さ
れ、この第2通路62aの左端は連絡通路64を介し中
間の左右方向に沿う第1通路61bに接続され、この第
1通路61bの右端は上下方向に沿う連絡通路65を介
し上方側の左右方向に沿う第2通路62bに接続され、
この第2通路62bの左端は連絡通路66を介し最上方
の左右方向に沿う第1通路61cに接続され、この第1
通路61cの右端が冷媒排出口60bに接続される。こ
れにより、第1通路61a、61b、61cと第2通路
62a、62bとで冷媒流動方向が互いに逆方向とされ
ている。
ち面56とされている。この型打ち面56と石鹸押し付
け方向(図4の(1)において左右方向)に関し重合す
る位置に冷媒通路60が形成されている。この冷媒通路
60はブロック55のベースプレート52との対向側に
形成される凹部により構成され、一端が冷媒導入口60
aとされ、他端が冷媒排出口60bとされる。この冷媒
通路60は3つの第1通路61a、61b、61cと2
つの第2通路62a、62bとを有し、第1通路61
a、61b、61cと第2通路62a、62bは上下に
間隔をおいて交互に形成されている。すなわち、最下部
の第1通路61aは左右方向に沿い、左端が冷媒導入口
60aに接続され、右端が上下方向に沿う連絡通路63
を介し上方側の左右方向に沿う第2通路62aに接続さ
れ、この第2通路62aの左端は連絡通路64を介し中
間の左右方向に沿う第1通路61bに接続され、この第
1通路61bの右端は上下方向に沿う連絡通路65を介
し上方側の左右方向に沿う第2通路62bに接続され、
この第2通路62bの左端は連絡通路66を介し最上方
の左右方向に沿う第1通路61cに接続され、この第1
通路61cの右端が冷媒排出口60bに接続される。こ
れにより、第1通路61a、61b、61cと第2通路
62a、62bとで冷媒流動方向が互いに逆方向とされ
ている。
【0032】その冷媒導入口60aに冷媒源(図示省
略)から冷媒が送り込まれ、この冷媒が冷媒通路60を
流動することで型打ち面56を冷却し、石鹸Sの粘着力
を低減することで型本体51の石鹸Sからの離型を促進
できる。その冷媒通路60から冷媒排出口60bを介し
排出される冷媒はドレンタンク(図示省略)に収納され
る。
略)から冷媒が送り込まれ、この冷媒が冷媒通路60を
流動することで型打ち面56を冷却し、石鹸Sの粘着力
を低減することで型本体51の石鹸Sからの離型を促進
できる。その冷媒通路60から冷媒排出口60bを介し
排出される冷媒はドレンタンク(図示省略)に収納され
る。
【0033】上記構成によれば、型本体51に形成する
冷媒通路60を構成する複数の第1通路61と複数の第
2通路62とを上下に間隔をおいて冷媒流動方向が第1
通路61と第2通路62とで互いに逆方向となるよう交
互に形成することで、型打ち面56の略全域を冷媒によ
り効率的に冷却できると同時に各第1、第2通路61、
62における冷媒流量を均一化でき、型打ち面56と石
鹸Sとの接着力が部分的に大きくなるのを防止できる。
冷媒通路60を構成する複数の第1通路61と複数の第
2通路62とを上下に間隔をおいて冷媒流動方向が第1
通路61と第2通路62とで互いに逆方向となるよう交
互に形成することで、型打ち面56の略全域を冷媒によ
り効率的に冷却できると同時に各第1、第2通路61、
62における冷媒流量を均一化でき、型打ち面56と石
鹸Sとの接着力が部分的に大きくなるのを防止できる。
【0034】なお、本発明は上記実施例に限定されな
い。例えば、上記各実施例の型本体1、51を用いるの
は図5や図6に示す型打ち装置に限定されない。また、
各実施例の型本体1、51は石鹸を同時に2個ずつ型打
ちするものを示したが、同時に1個ずつでも3個以上ず
つ型打ちするものにも本発明は適用できる。
い。例えば、上記各実施例の型本体1、51を用いるの
は図5や図6に示す型打ち装置に限定されない。また、
各実施例の型本体1、51は石鹸を同時に2個ずつ型打
ちするものを示したが、同時に1個ずつでも3個以上ず
つ型打ちするものにも本発明は適用できる。
【0035】
【発明の効果】本件各発明の石鹸の型打ち装置によれ
ば、型本体の石鹸からの離型を確実に行なうことがで
き、また、本件第1発明によれば、石鹸に空気噴出用開
口の跡が付くのを防止できる。
ば、型本体の石鹸からの離型を確実に行なうことがで
き、また、本件第1発明によれば、石鹸に空気噴出用開
口の跡が付くのを防止できる。
【図1】本発明の第1実施例の型本体の断面図
【図2】図1のII‐II線断面図
【図3】型打ち面温度と離型力との関係を示す図
【図4】本発明の第2実施例の型本体の(1)は断面
図、(2)は(1)の(2)‐(2)線断面図
図、(2)は(1)の(2)‐(2)線断面図
【図5】型打ち装置の構成説明図
【図6】型打ち装置の構成説明図
【図7】従来の型本体の(1)は空気供給前の断面図、
(2)は空気供給後の断面図
(2)は空気供給後の断面図
【図8】図7の(2)のVIII‐VIII線断面図
【図9】従来の型本体の(1)は断面図、(2)は
(1)の(2)‐(2)線断面図
(1)の(2)‐(2)線断面図
1、51 型本体 5a、6e、56 型打ち面 15 環状の開口 20、60 冷媒通路 21、61 第1通路 22、62 第2通路 35 熱交換器 S 石鹸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐野 正康 和歌山県和歌山市鳴神57増田マンション 301号 (72)発明者 西田 勇 和歌山県那賀郡桃山町神田32―6
Claims (3)
- 【請求項1】 型本体と、この型本体の型打ち面に形成
された環状の開口から空気を噴出させる手段と、その型
本体に形成された冷媒通路とを備え、その型打ち面に押
し付けられる石鹸を一定形状に成形する石鹸の型打ち装
置において、その開口からの噴出用空気を、型本体に導
入する前に冷媒通路への供給用冷媒によって冷却する手
段を設けることを特徴とする石鹸の型打ち装置。 - 【請求項2】 その冷媒通路は、その環状の開口から噴
出される空気の流路を囲む第1通路と、この第1通路を
囲む第2通路とを有し、その第1、第2通路は型打ち面
と石鹸押し付け方向に関し重合する請求項1に記載の石
鹸の型打ち装置。 - 【請求項3】 型本体と、この型本体に形成された冷媒
通路とを備え、その型打ち面に水平方向から押し付けら
れる石鹸を一定形状に成形する石鹸の型打ち装置におい
て、その冷媒通路は型打ち面と石鹸押し付け方向に関し
重合する複数の第1通路と複数の第2通路とを有し、そ
の第1通路と第2通路は上下に間隔をおいて交互に形成
され、冷媒流動方向は第1通路と第2通路とで互いに逆
方向とされていることを特徴とする石鹸の型打ち装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34751993A JPH07179899A (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 石鹸の型打ち装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34751993A JPH07179899A (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 石鹸の型打ち装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07179899A true JPH07179899A (ja) | 1995-07-18 |
Family
ID=18390777
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34751993A Pending JPH07179899A (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 石鹸の型打ち装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07179899A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013224353A (ja) * | 2012-04-20 | 2013-10-31 | Kao Corp | 固形洗浄剤の製造方法 |
EP2902180A1 (en) * | 2014-01-29 | 2015-08-05 | BINACCHI & C. s.r.l. | Stamping apparatus, of the flash stamping type, for soap bars, for the production of toiletry soaps, laundry soaps or the like |
IT201600108931A1 (it) * | 2016-10-27 | 2018-04-27 | Desmet Ballestra S P A In Breve Ballestra S P A | Stampo di una apparecchiatura di stampaggio per saponi e simili e relativa apparecchiatura di stampaggio |
-
1993
- 1993-12-24 JP JP34751993A patent/JPH07179899A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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