JPH0717930U - ガスタービン高温部の急冷防止装置 - Google Patents
ガスタービン高温部の急冷防止装置Info
- Publication number
- JPH0717930U JPH0717930U JP5143793U JP5143793U JPH0717930U JP H0717930 U JPH0717930 U JP H0717930U JP 5143793 U JP5143793 U JP 5143793U JP 5143793 U JP5143793 U JP 5143793U JP H0717930 U JPH0717930 U JP H0717930U
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- JP
- Japan
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- gas turbine
- turbine
- high temperature
- temperature part
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- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
- Control Of Turbines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ガスタービントリップ時、高温部が冷却空気
によって急冷されるのを防止する装置を提供する。 【構成】 燃焼器車室7と排気デフューザ室14との間
をタービンバイパス配管15で連通せしめ、該バイパス
配管15に常時閉のタービンバイパス弁16を設ける。
タービンバイパス弁16はガスタービントリップ信号を
受けて開き、冷却空気がタービン2をバイパスして排気
デフューザ室14へ流れるようにする。
によって急冷されるのを防止する装置を提供する。 【構成】 燃焼器車室7と排気デフューザ室14との間
をタービンバイパス配管15で連通せしめ、該バイパス
配管15に常時閉のタービンバイパス弁16を設ける。
タービンバイパス弁16はガスタービントリップ信号を
受けて開き、冷却空気がタービン2をバイパスして排気
デフューザ室14へ流れるようにする。
Description
【0001】
本考案は、ガスタービンのトリップ時に、ロータ、動翼及び静翼等の高温部が 急冷されるのを防止するガスタービン高温部の急冷防止装置に関する。
【0002】
ガスタービンのタービン高温部、たとえばロータ、動翼及び静翼等は、各々が 冷却空気の供給を受けて冷却される。図2は従来の冷却空気系統を示しており、 下記の3系統によって構成されている。 (1)圧縮機吐出空気系 空気圧縮機1の吐出空気はタービン2の中空第1段静翼3内へ導かれ、静翼を 冷却したのち主ガス流れに合流する。 (2)圧縮機中間段抽気系 空気圧縮機1の中間段からの抽気は圧力が対応せる第2段以降の中空静翼4, 5,6へ導かれ、それぞれ静翼を冷却したのち主ガス流れに合流する。 (3)燃焼器兼圧縮機車室(以下燃焼器車室と言う)抽気系 燃焼器車室7から抽気された高圧抽気は空気冷却器8及びエアフィルタ9を経 てタービンロータ内へ流入し、タービンディスク11及び動翼12を冷却したの ち主ガス流れに合流する。
【0003】
前述した従来例によれば、燃焼器車室抽気系に遮断弁がないため、ガスタービ ントリップ時にも冷却空気がタービンロータ及び動翼内を流れ続けることになる 。
【0004】 一方、トリップと共に燃料が遮断されるため、高温ガスはタービンへ流入しな くなる。このため、タービンロータと動翼は急速に冷やされ、過大な熱応力と熱 衝撃によってタービン高温部、特に動翼を損傷する場合があった。
【0005】 また、図2に示す如く、圧縮機中間段抽気系にタービンバイパス弁13を有す るタービンバイパス系を設置し、ガスタービントリップ時にはタービンバイパス 弁13を開くことによって、圧縮機中間段抽気がタービン2をバイパスして直接 排気デフューザ室14へ導かれるようにしたものもある。このようにすれば、燃 料遮断後に圧縮機中間段抽気系からの冷却空気がタービン動静翼を急冷するのを 防止できる。しかし、タービンバイパス弁13の開操作だけではタービン高温部 の急冷を十分に防止することができず、ガスタービンの高温化と共にこの種の熱 応力によるタービン動静翼の損傷が問題となってきた。
【0006】 そこで、本考案の目的は、ガスタービントリップ時において、冷却空気による 高温部の急冷を防止するガスタービン高温部の急冷防止装置を提供することにあ る。
【0007】
本考案は、前述の課題を解決するもので、ガスタービントリップ時に冷却空気 による高温部の急冷を防止するガスタービン高温部の急冷防止装置において、燃 焼器兼圧縮機車室と排気デフューザ室との間を連通せしめる圧縮機吐出空気のタ ービンバイパス配管を設け、該バイパス配管にガスタービントリップ信号によっ て開くタービンバイパス弁を設置したことを特徴とするガスタービン高温部の急 冷防止装置である。
【0008】 また、本考案は、ガスタービントリップ時に冷却空気による高温部の急冷を防 止するガスタービン高温部の急冷防止装置において、高温部への冷却空気系統に 遮断弁を設置し、ガスタービントリップ信号によって、運転中開状態にある前記 遮断弁を閉じるように構成したことを特徴とするガスタービン高温部の急冷防止 装置である。
【0009】
【作用】 前述した第1の手段によれば、ガスタービントリップ時タービン動静翼を冷却 する圧縮空気が燃焼器車室からタービンをバイパスして排気デフューザ室へ導か れる。このため動静翼の冷却速度が低下して熱応力が減少する。
【0010】 また、前述した第2の手段によれば、ガスタービントリップ時タービンロータ 及び動翼への冷却空気系が遮断され、ロータ及び動翼の急冷が防止される。従っ て、タービン高温部、特に動翼に過大な熱応力及び熱衝撃が発生することはない 。
【0011】
本考案の一実施例を図1に基いて説明する。なお、従来例と同一の部分には同 じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0012】 最初に第1の考案の構成を説明する。この考案では、燃焼器車室7と排気デフ ューザ室14との間をタービンバイパス配管15で連通せしめ、該バイパス配管 15の途中にタービンバイパス弁16を設けてある。このタービンバイパス弁1 6には常時閉の電磁又は電動タイプを使用し、ガスタービントリップ信号を受け て開動作するようにしてある。
【0013】 上述したような構成とすることにより、ガスタービントリップ時にはタービン バイパス弁16が開となり、タービン動静翼等の高温部を冷却する空気圧縮機1 からの圧縮空気が燃焼器車室7からタービンバイパス配管15を通って排気デフ ューザ室14へ導かれる。すなわち、高温部冷却用の圧縮空気はタービン2をバ イパスして流れることになり、燃料遮断によって高温ガスの流入がなくなった動 静翼の冷却を防止することができる。
【0014】 次に第2の考案の構成を説明する。この考案では、高温部冷却空気系統、すな わち燃焼器車室抽気系統の空気冷却器8及びエアフィルタ9後流側に常時開の遮 断弁17を設置してある。この遮断弁17には電磁又は電動タイプを使用し、ガ スタービントリップ信号を受けて閉じるようにしてある。
【0015】 上述したような構成とすることにより、ガスタービントリップ時には遮断弁1 7が閉じるため、燃焼器車室抽気系が遮断されて高温部への冷却空気の供給が停 止される。このため高温ガスの流入がなくなった高温部を冷却空気によって冷却 することはなく、ロータや動翼等が急冷されるのを防止できる。
【0016】 なお、上述した第1及び第2の考案は、各々単独で採用してもよいし、あるい は両方を併用してもよいのは言うまでもない。
【0017】
前述した第1の考案によれば、ガスタービントリップ時にタービン動静翼を急 速に冷却する圧縮空気の相当量がタービンをバイパスされて排気デフューザ室へ 導かれる。このため動静翼の熱応力が減少して、主として低サイクル熱疲労によ る損傷トラブルが発生せず、ガスタービンの信頼性が向上する。
【0018】 また、前述した第2の考案によれば、ガスタービントリップ時にタービンロー タや動翼への冷却空気が遮断され、タービン高温部、特に動翼に急冷による熱応 力や熱衝撃が発生せず、その損傷が防止されてガスタービン信頼性が向上する。
【図1】本考案の一実施例に係る系統図である。
【図2】従来の冷却空気系統を示す図である。
1 空気圧縮機 2 タービン 3 燃焼器兼圧縮機車室(燃焼器車室) 14 排気デフューザ室 15 タービンバイパス配管 16 タービンバイパス弁 17 遮断弁
Claims (2)
- 【請求項1】ガスタービントリップ時に冷却空気による
高温部の急冷を防止するガスタービン高温部の急冷防止
装置において、燃焼器兼圧縮機車室と排気デフューザ室
との間を連通せしめる圧縮機吐出空気のタービンバイパ
ス配管を設け、該バイパス配管にガスタービントリップ
信号によって開くタービンバイパス弁を設置したことを
特徴とするガスタービン高温部の急冷防止装置。 - 【請求項2】ガスタービントリップ時に冷却空気による
高温部の急冷を防止するガスタービン高温部の急冷防止
装置において、高温部への冷却空気系統に遮断弁を設置
し、ガスタービントリップ信号によって、運転中開状態
にある前記遮断弁を閉じるように構成したことを特徴と
するガスタービン高温部の急冷防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5143793U JPH0717930U (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | ガスタービン高温部の急冷防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5143793U JPH0717930U (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | ガスタービン高温部の急冷防止装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0717930U true JPH0717930U (ja) | 1995-03-31 |
Family
ID=12886915
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5143793U Withdrawn JPH0717930U (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | ガスタービン高温部の急冷防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0717930U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0246844U (ja) * | 1988-09-20 | 1990-03-30 | ||
JP2013227978A (ja) * | 2012-04-25 | 2013-11-07 | General Electric Co <Ge> | 発電システムにおけるタービンエンジンを再調整するためのシステム及び方法 |
-
1993
- 1993-08-27 JP JP5143793U patent/JPH0717930U/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0246844U (ja) * | 1988-09-20 | 1990-03-30 | ||
JP2013227978A (ja) * | 2012-04-25 | 2013-11-07 | General Electric Co <Ge> | 発電システムにおけるタービンエンジンを再調整するためのシステム及び方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19971106 |