JP2513954B2 - エネルギ効率の良い圧縮機空気ブリ―ド構造 - Google Patents
エネルギ効率の良い圧縮機空気ブリ―ド構造Info
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- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04D—NON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04D29/00—Details, component parts, or accessories
- F04D29/40—Casings; Connections of working fluid
- F04D29/52—Casings; Connections of working fluid for axial pumps
- F04D29/54—Fluid-guiding means, e.g. diffusers
- F04D29/541—Specially adapted for elastic fluid pumps
- F04D29/542—Bladed diffusers
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04D—NON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04D27/00—Control, e.g. regulation, of pumps, pumping installations or pumping systems specially adapted for elastic fluids
- F04D27/02—Surge control
- F04D27/0207—Surge control by bleeding, bypassing or recycling fluids
- F04D27/023—Details or means for fluid extraction
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- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ガスタービンエンジ
ン用の簡単なブリード抽出スロットに関し、特に、ブリ
ード空気の速度および圧力の損失を最小に抑えながらコ
ア空気を効率よくブリード空気に変換する、特別な構造
のブリード抽出スロットに関する。
ン用の簡単なブリード抽出スロットに関し、特に、ブリ
ード空気の速度および圧力の損失を最小に抑えながらコ
ア空気を効率よくブリード空気に変換する、特別な構造
のブリード抽出スロットに関する。
【0002】
【従来の技術】航空機ガスタービンエンジンでは、多く
の場合、その圧縮機に、高圧空気を圧縮機のある段か
ら、たとえば第5段から抽出または分流する構造を設
け、こうして冷却目的に用いたり、機体補機、エンジン
補機またはエンジンまたは航空機除氷装置の作動に用い
る高圧空気を得るようにするのが望ましい。他の場合に
は、圧縮機の吐出し空気からさらに高圧の空気を抽出す
る構造を設けて、下流のタービン要素を冷却するための
加圧空気を得るのが望ましい。中間段ブリードおよび圧
縮機吐出し口ブリードを行う流路機構はいずれも、圧縮
機内の正常な空気流れパターンに干渉する。さらに、ケ
ーシングまたはブリード構造により、このようなエンジ
ンの組立が複雑になる。
の場合、その圧縮機に、高圧空気を圧縮機のある段か
ら、たとえば第5段から抽出または分流する構造を設
け、こうして冷却目的に用いたり、機体補機、エンジン
補機またはエンジンまたは航空機除氷装置の作動に用い
る高圧空気を得るようにするのが望ましい。他の場合に
は、圧縮機の吐出し空気からさらに高圧の空気を抽出す
る構造を設けて、下流のタービン要素を冷却するための
加圧空気を得るのが望ましい。中間段ブリードおよび圧
縮機吐出し口ブリードを行う流路機構はいずれも、圧縮
機内の正常な空気流れパターンに干渉する。さらに、ケ
ーシングまたはブリード構造により、このようなエンジ
ンの組立が複雑になる。
【0003】圧縮機から空気を抽出する軸線方向位置ま
たは段は、その空気を使用しようとする特定の装置を駆
動するのに必要な圧力によって決まる。ほとんどの場
合、可能な限り最高のソース圧力を得て、高い送り圧力
を確保するのが望ましい。この理由から、従来の装置で
は、圧縮機の後段から空気を抽出しており、特にこれら
の装置を設けたエンジンは、低圧タービンの冷却および
タービンの熱的クリアランス制御の目的で、圧縮機の第
5段から高圧空気を抽出する設計となっている。しか
し、圧縮機のできるだけ前段から空気を抽出すると、一
般に、抽出された空気に投ぜられた仕事量が減るので、
圧縮機効率が上昇する。したがって、圧縮機の最前かつ
最低圧の段から可能な最高の装置供給圧力を得るのが望
ましい。こうして得られる冷却空気の温度は低く、した
がってより効果的である。
たは段は、その空気を使用しようとする特定の装置を駆
動するのに必要な圧力によって決まる。ほとんどの場
合、可能な限り最高のソース圧力を得て、高い送り圧力
を確保するのが望ましい。この理由から、従来の装置で
は、圧縮機の後段から空気を抽出しており、特にこれら
の装置を設けたエンジンは、低圧タービンの冷却および
タービンの熱的クリアランス制御の目的で、圧縮機の第
5段から高圧空気を抽出する設計となっている。しか
し、圧縮機のできるだけ前段から空気を抽出すると、一
般に、抽出された空気に投ぜられた仕事量が減るので、
圧縮機効率が上昇する。したがって、圧縮機の最前かつ
最低圧の段から可能な最高の装置供給圧力を得るのが望
ましい。こうして得られる冷却空気の温度は低く、した
がってより効果的である。
【0004】ブリード開口またはポートの例が、Bro
ckettの米国特許第4,711,084号に見ら
れ、この特許はイジェクタ支援圧縮機に関し、その図2
に縁を丸めたブリード穴17を開示している。Elti
sの米国特許第3,108,767号は、空気ブリード
手段を有するバイパスガスタービンエンジンに関し、そ
の図3に一連の切り込み穴を介して圧縮機に取り付けら
れたダクト19を開示している。Pollert等の米
国特許第3,898,799号は、タービンジェットエ
ンジンにおいて圧縮機空気を抽出する装置に関し、その
図2に矢印Kで圧縮機オリフィスが開示されている。J
ohnston等の米国特許第3,777,489号
は、同心空気ブリード構造を有する燃焼器ケーシングを
開示し、このケーシングには一連の円すいアーム62、
64,66がディフューザの低速区域に配置され、空気
ブリード構造が約180°のターンをなす。Ander
sの米国特許第4,344,282号は、圧縮機ブリー
ドシステムに関し、ロッキングストラップ12で一連の
ブリードポートを封止している。Peterson等の
米国特許第4,827,713号は、回転機械用のステ
ータ弁アセンブリに関し、圧縮機ブリードシステム28
に通路30を設けている。これらの特許に開示された構
造はいずれも、抽出した空気の圧力か速度が著しく減少
し、したがってディフューザ空気のエネルギーレベルが
低下する。これらの特許は、拡散空気のエネルギーおよ
び圧力レベルを維持しながら、なるべく前の圧縮機段か
ら空気を抽出することができ、しかも以前にもっと後段
から抽出されていた空気と均等な圧力およびエネルギー
レベルを与える、圧力効率のよいディフューザスロット
を教示していない。
ckettの米国特許第4,711,084号に見ら
れ、この特許はイジェクタ支援圧縮機に関し、その図2
に縁を丸めたブリード穴17を開示している。Elti
sの米国特許第3,108,767号は、空気ブリード
手段を有するバイパスガスタービンエンジンに関し、そ
の図3に一連の切り込み穴を介して圧縮機に取り付けら
れたダクト19を開示している。Pollert等の米
国特許第3,898,799号は、タービンジェットエ
ンジンにおいて圧縮機空気を抽出する装置に関し、その
図2に矢印Kで圧縮機オリフィスが開示されている。J
ohnston等の米国特許第3,777,489号
は、同心空気ブリード構造を有する燃焼器ケーシングを
開示し、このケーシングには一連の円すいアーム62、
64,66がディフューザの低速区域に配置され、空気
ブリード構造が約180°のターンをなす。Ander
sの米国特許第4,344,282号は、圧縮機ブリー
ドシステムに関し、ロッキングストラップ12で一連の
ブリードポートを封止している。Peterson等の
米国特許第4,827,713号は、回転機械用のステ
ータ弁アセンブリに関し、圧縮機ブリードシステム28
に通路30を設けている。これらの特許に開示された構
造はいずれも、抽出した空気の圧力か速度が著しく減少
し、したがってディフューザ空気のエネルギーレベルが
低下する。これらの特許は、拡散空気のエネルギーおよ
び圧力レベルを維持しながら、なるべく前の圧縮機段か
ら空気を抽出することができ、しかも以前にもっと後段
から抽出されていた空気と均等な圧力およびエネルギー
レベルを与える、圧力効率のよいディフューザスロット
を教示していない。
【0005】
【発明の概要】したがって、最小のエネルギー損失にて
圧縮機吐出し空気を効率よく抽出することができ、抽出
した空気を外部システムに、ほとんど圧力損なしに、で
きるだけ高い圧力で送り出すことができる、ブリード空
気構造を提供するのが望ましい。
圧縮機吐出し空気を効率よく抽出することができ、抽出
した空気を外部システムに、ほとんど圧力損なしに、で
きるだけ高い圧力で送り出すことができる、ブリード空
気構造を提供するのが望ましい。
【0006】簡潔に説明すると、上述した目的や類似の
関連した目的を達成するこの発明は、軸流多段圧縮機、
燃焼器およびタービンを含むガスタービンエンジンに適
用される。この発明の高圧圧縮機ブリード空気抽出スロ
ット構造は、燃焼器の後方部分、好ましくは中間段部分
近くに配置されたブリード空気部分を有する圧縮機外側
バンドから構成される。拡散スロットは、燃焼器外側ケ
ーシングに配置でき、バンド基線から約10〜20°の
角度に折り曲げた外側バンドの連接(articulated )ま
たは打ち抜き部分から構成される。こうしてブリード弁
の拡散係数を改良する。好適な実施例では、折り曲げ角
度が15°で、出口速度V2が基線速度V1より遅く、
出口圧力P2が基線圧力P1より大きい。
関連した目的を達成するこの発明は、軸流多段圧縮機、
燃焼器およびタービンを含むガスタービンエンジンに適
用される。この発明の高圧圧縮機ブリード空気抽出スロ
ット構造は、燃焼器の後方部分、好ましくは中間段部分
近くに配置されたブリード空気部分を有する圧縮機外側
バンドから構成される。拡散スロットは、燃焼器外側ケ
ーシングに配置でき、バンド基線から約10〜20°の
角度に折り曲げた外側バンドの連接(articulated )ま
たは打ち抜き部分から構成される。こうしてブリード弁
の拡散係数を改良する。好適な実施例では、折り曲げ角
度が15°で、出口速度V2が基線速度V1より遅く、
出口圧力P2が基線圧力P1より大きい。
【0007】この発明の要旨は特許請求の範囲に記載し
た通りであるが、この発明を一層完全に理解できるよう
に、以下に図面を参照しながらこの発明を詳しく説明す
る。
た通りであるが、この発明を一層完全に理解できるよう
に、以下に図面を参照しながらこの発明を詳しく説明す
る。
【0008】
【具体的な構成】図面中、同一符号は同じ要素を示す。
最初に図1を参照すると、ガスタービンエンジン10
が、ファンロータ12およびコアエンジンロータ14を
含むものとして断面にて示されている。ファンロータ1
2には、多数のファンブレード16がディスク20に装
着され、回転可能になっている。ファンロータ12は、
ファンディスク20を周知の態様で駆動する低圧または
ファンタービン22も含む。コアエンジンロータ14
は、圧縮機24と、この圧縮機24を駆動する高圧また
はハイパワータービン26とを含む。コアエンジンには
燃焼装置28も含まれる。
最初に図1を参照すると、ガスタービンエンジン10
が、ファンロータ12およびコアエンジンロータ14を
含むものとして断面にて示されている。ファンロータ1
2には、多数のファンブレード16がディスク20に装
着され、回転可能になっている。ファンロータ12は、
ファンディスク20を周知の態様で駆動する低圧または
ファンタービン22も含む。コアエンジンロータ14
は、圧縮機24と、この圧縮機24を駆動する高圧また
はハイパワータービン26とを含む。コアエンジンには
燃焼装置28も含まれる。
【0009】運転時には、空気は、ファンロータ12お
よびコアエンジンロータ14を包囲し、エンジンの外部
ケーシングをなす適当なカウリング32により画定され
た入口30を通って、ガスタービン10に入る。入口3
0から入った空気はファンブレード16の回転により圧
縮され、その後、2つの流れ、すなわちバイパス通路3
5に流れるバイパス流れ34と、コア通路37に流れる
コアエンジン流れ36とに分割される。
よびコアエンジンロータ14を包囲し、エンジンの外部
ケーシングをなす適当なカウリング32により画定され
た入口30を通って、ガスタービン10に入る。入口3
0から入った空気はファンブレード16の回転により圧
縮され、その後、2つの流れ、すなわちバイパス通路3
5に流れるバイパス流れ34と、コア通路37に流れる
コアエンジン流れ36とに分割される。
【0010】コアエンジン流路37に入った加圧空気は
圧縮機24によりさらに加圧され、その後、燃焼装置2
8内で高エネルギー燃料と混合され、点火される。この
高エネルギーガス流はつぎに、高圧タービン26に流れ
て圧縮機24を駆動し、その後、低圧タービン22に流
れてファンロータ12およびディスク20を駆動する。
バイパス通路35に流れる加圧空気は、適当なミキサ
(図示せず)によりコアエンジン排気系流れと混合され
るか、コアエンジン排気を取り囲む比較的低速の低圧流
れとして外気に排出される。いずれの場合にも、コアエ
ンジン流れ36の排気とファンバイパス流れ34の排気
が、ターボファンエンジン10が推進する航空機に推進
力を与える。
圧縮機24によりさらに加圧され、その後、燃焼装置2
8内で高エネルギー燃料と混合され、点火される。この
高エネルギーガス流はつぎに、高圧タービン26に流れ
て圧縮機24を駆動し、その後、低圧タービン22に流
れてファンロータ12およびディスク20を駆動する。
バイパス通路35に流れる加圧空気は、適当なミキサ
(図示せず)によりコアエンジン排気系流れと混合され
るか、コアエンジン排気を取り囲む比較的低速の低圧流
れとして外気に排出される。いずれの場合にも、コアエ
ンジン流れ36の排気とファンバイパス流れ34の排気
が、ターボファンエンジン10が推進する航空機に推進
力を与える。
【0011】なお、ここでの説明は航空機ガスタービン
エンジンに限られているが、この発明は、船舶または工
業用に用いられるようなあらゆるガスタービンエンジン
・パワープラントに適用できる。したがって、図1に示
したエンジンの説明は、この発明を適用できる形式のエ
ンジンの例示にすぎない。
エンジンに限られているが、この発明は、船舶または工
業用に用いられるようなあらゆるガスタービンエンジン
・パワープラントに適用できる。したがって、図1に示
したエンジンの説明は、この発明を適用できる形式のエ
ンジンの例示にすぎない。
【0012】図1および図3Aに示すように、拡散ポー
トまたは穴40は、エンジンカウリングまたはケーシン
グ32の外側バンド44に並べて設けたオリフィス42
からなる。圧縮機ケーシング構造32には、圧縮機24
の内部から内側段空気を抽出するために、ロータブレー
ド38の中間段の1つのすぐ上流に環状オリフィス42
を設ける。
トまたは穴40は、エンジンカウリングまたはケーシン
グ32の外側バンド44に並べて設けたオリフィス42
からなる。圧縮機ケーシング構造32には、圧縮機24
の内部から内側段空気を抽出するために、ロータブレー
ド38の中間段の1つのすぐ上流に環状オリフィス42
を設ける。
【0013】つぎに図2および図3Bに移ると、圧縮機
24の拡大断面図に、この発明による拡散スロットおよ
び空気ブリード構造の細部が示されている。図示のよう
に、圧縮機24は、多数のロータブレード38を保持す
る複数のロータ段40を有するロータ14を含む。圧縮
機24はさらにケーシング構造32を含み、ケーシング
構造32は、圧縮機流路の外側境界を画定し、ロータブ
レード38の各段間の個々のステータ段に多数の整列さ
れたステータベーン46を装着するための取付け部を含
む。
24の拡大断面図に、この発明による拡散スロットおよ
び空気ブリード構造の細部が示されている。図示のよう
に、圧縮機24は、多数のロータブレード38を保持す
る複数のロータ段40を有するロータ14を含む。圧縮
機24はさらにケーシング構造32を含み、ケーシング
構造32は、圧縮機流路の外側境界を画定し、ロータブ
レード38の各段間の個々のステータ段に多数の整列さ
れたステータベーン46を装着するための取付け部を含
む。
【0014】図3Bおよび図3Cに示した好適な実施例
においては、外側バンド44に、外側バンド44の基線
(ベースライン)60から測って10〜20°、好まし
くは15°の角度で折り曲げた打ち抜き連接部分(arti
culated portion )64により構成されるディフューザ
スロット62が設けられている。
においては、外側バンド44に、外側バンド44の基線
(ベースライン)60から測って10〜20°、好まし
くは15°の角度で折り曲げた打ち抜き連接部分(arti
culated portion )64により構成されるディフューザ
スロット62が設けられている。
【0015】図3Aと図3Bを一緒に参照すると、図3
Aに従来の環状第5段オリフィス42が示され、一方図
3Bにこの発明による折り曲げ第4段ディフューザスロ
ット62が示されている。具体的には、図3Aに示すよ
うに、環状オリフィス42が誘起するうず巻き空気流5
0は、オリフィス42の開口を著しく制限し、オリフィ
スと関連した排出係数Cdを減少させる。さらに、環状
オリフィス42では、出て行く空気がその速度を約90
°変えなければならず、それに伴ってエネルギー減少が
生じる。
Aに従来の環状第5段オリフィス42が示され、一方図
3Bにこの発明による折り曲げ第4段ディフューザスロ
ット62が示されている。具体的には、図3Aに示すよ
うに、環状オリフィス42が誘起するうず巻き空気流5
0は、オリフィス42の開口を著しく制限し、オリフィ
スと関連した排出係数Cdを減少させる。さらに、環状
オリフィス42では、出て行く空気がその速度を約90
°変えなければならず、それに伴ってエネルギー減少が
生じる。
【0016】他方、図3Bに示すこの発明による拡散ス
ロット62は連接部分64を含み、この連接部分64が
圧縮機ベーンの側方キャビティ54の体積を広げ、この
ためキャビティ54がディフューザ空気を直ちに捕捉
し、捕捉された空気の速度およびエネルギーレベルを最
小限しか変えない。側方キャビティ54の体積は、ケー
シング基線60と連接部分64との間の体積とみなされ
る。図示のように、このスロット62がつくり出すうず
パターンはスロットの表面44および64のごく近くに
生じ、したがって、空気流路に最小限の妨害をなすだけ
である。したがって、スロット62と関連した圧力降下
は最小で、このスロットと関連した排出係数Cdは最大
になり、ディフューザを通過する空気のエネルギーレベ
ルが維持される。このスロットによるエネルギー変換は
効率がよいので、以前に得られるのより高圧の空気が得
られる。したがって、スロット62は、圧縮機のより前
段または低圧段に適用でき、しかも以前にそれより後段
から取り出された圧力に等しい圧力の空気を供給でき
る。この発明のブリードスロット62は、ガス流の動圧
の一部をマニホールド静圧に変換し、マニホールド静圧
上昇として回収する手段を構成する。連接部分64の傾
斜陥没面はディフューザとして働き、空気が外側バンド
開口を通過する際に、空気を減速し、これにより不可逆
的なエネルギー損失を減らす。
ロット62は連接部分64を含み、この連接部分64が
圧縮機ベーンの側方キャビティ54の体積を広げ、この
ためキャビティ54がディフューザ空気を直ちに捕捉
し、捕捉された空気の速度およびエネルギーレベルを最
小限しか変えない。側方キャビティ54の体積は、ケー
シング基線60と連接部分64との間の体積とみなされ
る。図示のように、このスロット62がつくり出すうず
パターンはスロットの表面44および64のごく近くに
生じ、したがって、空気流路に最小限の妨害をなすだけ
である。したがって、スロット62と関連した圧力降下
は最小で、このスロットと関連した排出係数Cdは最大
になり、ディフューザを通過する空気のエネルギーレベ
ルが維持される。このスロットによるエネルギー変換は
効率がよいので、以前に得られるのより高圧の空気が得
られる。したがって、スロット62は、圧縮機のより前
段または低圧段に適用でき、しかも以前にそれより後段
から取り出された圧力に等しい圧力の空気を供給でき
る。この発明のブリードスロット62は、ガス流の動圧
の一部をマニホールド静圧に変換し、マニホールド静圧
上昇として回収する手段を構成する。連接部分64の傾
斜陥没面はディフューザとして働き、空気が外側バンド
開口を通過する際に、空気を減速し、これにより不可逆
的なエネルギー損失を減らす。
【0017】排出係数Cdは、限定部を通る実際の質量
流れ対理想的な質量流れの比として定義され、式Cd=
M1 /M2 により表わすことができる。この発明は、同
じ断面積を有する標準オリフィス42と比較して拡散ス
ロット62では高いCdが達成されることを示す試験デ
ータに基づいている。具体的には、代表的な9段圧縮機
で、従来のオリフィス42を第5段に適用した場合、温
度1207°R(ランキン)で132psia(16/
in2 )の排出圧力が得られた。これに対して、この発
明のスロットを同じ圧縮機の第4段に適用した場合、温
度1089°Rで118psiaの排出圧力が得られ、
エンジン効率が向上した。
流れ対理想的な質量流れの比として定義され、式Cd=
M1 /M2 により表わすことができる。この発明は、同
じ断面積を有する標準オリフィス42と比較して拡散ス
ロット62では高いCdが達成されることを示す試験デ
ータに基づいている。具体的には、代表的な9段圧縮機
で、従来のオリフィス42を第5段に適用した場合、温
度1207°R(ランキン)で132psia(16/
in2 )の排出圧力が得られた。これに対して、この発
明のスロットを同じ圧縮機の第4段に適用した場合、温
度1089°Rで118psiaの排出圧力が得られ、
エンジン効率が向上した。
【0018】したがって、この発明のディフューザ抽気
スロット62では、ガス流路速度圧力の一部を使用でき
るマニホールド静圧として回収できる。この一層高く加
圧された流れは、ブリード抽出点を圧縮機内で少なくと
も1段前に置き換えることを可能にし、効率およびエン
ジン性能の全体的向上を表わし、そしてこのことは燃料
消費率の低下に反映される。その上、圧縮機のより前の
段で空気を抽出することは、タービン冷却装置にその分
低温の空気源を提供することになる。
スロット62では、ガス流路速度圧力の一部を使用でき
るマニホールド静圧として回収できる。この一層高く加
圧された流れは、ブリード抽出点を圧縮機内で少なくと
も1段前に置き換えることを可能にし、効率およびエン
ジン性能の全体的向上を表わし、そしてこのことは燃料
消費率の低下に反映される。その上、圧縮機のより前の
段で空気を抽出することは、タービン冷却装置にその分
低温の空気源を提供することになる。
【0019】この発明をその好適な実施例について図示
し、詳しく説明したが、当業者であれば、この発明の要
旨から逸脱しない範囲内で、その形態および細部に種々
の変更を加えられることが分かるはずである。つまり、
ディフューザスロットの寸法と位置を、ブリードスロッ
トが達成するシステムの圧力降下および流れ条件を反映
するように変更することができる。さらに、オリフィス
の形状を、開口の両側での圧力勾配を最小にして高圧流
れを保証するように、変形することができる。したがっ
て、この発明のブリードディフューザ・スロット構造
は、前述したような多数のガスタービンエンジンに適合
するように、改造することができる。
し、詳しく説明したが、当業者であれば、この発明の要
旨から逸脱しない範囲内で、その形態および細部に種々
の変更を加えられることが分かるはずである。つまり、
ディフューザスロットの寸法と位置を、ブリードスロッ
トが達成するシステムの圧力降下および流れ条件を反映
するように変更することができる。さらに、オリフィス
の形状を、開口の両側での圧力勾配を最小にして高圧流
れを保証するように、変形することができる。したがっ
て、この発明のブリードディフューザ・スロット構造
は、前述したような多数のガスタービンエンジンに適合
するように、改造することができる。
【0020】この発明がここに図示し説明した特定の実
施例に限定されないことが、当業者にはすぐに理解でき
るはずである。ここに図示し説明したもの以外の異なる
実施例や改造例ならびに多くの変形、変更および均等な
配置が明らかであり、また以上の説明および図面から示
唆されていると考えるのが妥当である。この発明をその
好適な実施例に関して説明したが、開示内容はこの発明
の具体化と例示にすぎず、この発明を実施可能な程度の
開示をなすために与えたにすぎない。
施例に限定されないことが、当業者にはすぐに理解でき
るはずである。ここに図示し説明したもの以外の異なる
実施例や改造例ならびに多くの変形、変更および均等な
配置が明らかであり、また以上の説明および図面から示
唆されていると考えるのが妥当である。この発明をその
好適な実施例に関して説明したが、開示内容はこの発明
の具体化と例示にすぎず、この発明を実施可能な程度の
開示をなすために与えたにすぎない。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のブリード弁を有するターボファンエンジ
ンの概略断面図である。
ンの概略断面図である。
【図2】この発明によるブリード弁を有するターボファ
ンエンジンの概略断面図である。
ンエンジンの概略断面図である。
【図3】ブリード弁の拡大図で、図3Aは図1のブリー
ド弁、図3Bは図2のブリード弁で、それぞれに関連し
た理論的空気流を示し、図3Cは図3Bの3C−3C方
向に見た平面図である。
ド弁、図3Bは図2のブリード弁で、それぞれに関連し
た理論的空気流を示し、図3Cは図3Bの3C−3C方
向に見た平面図である。
10 ガスタービンエンジン 44 外側バンド 54 側方キャビティ 60 基線 62 ディフューザスロット 64 陥没連接部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ブラッドリー・ウィリス・フィンテル アメリカ合衆国、オハイオ州、フェアフ ィールド、ビュー・ドライブ、17シー (番地なし) (72)発明者 アンドリュウ・ジョン・ラマス アメリカ合衆国、オハイオ州、メインビ レ、ブックマーク・プレイス、3486番 (56)参考文献 特開 昭53−64112(JP,A) 特開 平4−68449(JP,A) 特公 昭61−24675(JP,B2)
Claims (1)
- 【請求項1】 外側バンド(44)を有している圧縮機
ケーシングを含んでいる軸方向流れ圧縮機(24)に用
いるエネルギ効率の良い圧縮機空気ブリード構造(4
0)であって、 ガス流の動圧の一部をマニホールド静圧に変換すると共
に回収する手段を備えており、該手段は、前記圧縮機ケ
ーシングの外側バンド(44)から打ち抜かれた連接部
(64)を含んでいるディフューザスロット(62)を
含んでおり、 前記連接部(64)は、圧縮機ケーシングの外側バンド
基線(60)から約10°〜20°の角度で傾斜してお
り、ブリード空気が傾斜した前記ディフューザスロット
(62)を通過するときに該ブリード空気を減速させる
ディフューザとして作用している傾斜陥没面(54)を
含んでいるエネルギ効率の良い圧縮機空気ブリード構造
(40)。
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