JPH07178616A - ばり取り工具ホルダ - Google Patents

ばり取り工具ホルダ

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JPH07178616A
JPH07178616A JP32768993A JP32768993A JPH07178616A JP H07178616 A JPH07178616 A JP H07178616A JP 32768993 A JP32768993 A JP 32768993A JP 32768993 A JP32768993 A JP 32768993A JP H07178616 A JPH07178616 A JP H07178616A
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JP
Japan
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arm
deburring tool
deburring
tool
bolt
Prior art date
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Pending
Application number
JP32768993A
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English (en)
Inventor
Nobuya Matsushita
宣哉 松下
Makoto Suzuki
鈴木  誠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Bellows Co Ltd
Fuji Seiko Co Ltd
Original Assignee
Fuji Bellows Co Ltd
Fuji Seiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被加工物の縁に面取り加工を行うことなくば
りを機械により除去することを可能にするばり取り工具
ホルダを得る。 【構成】 アーム14の工具保持部32にばり取り工具
48をアジャストボルト60により長手方向位置を調整
して取り付ける。ベース10をばり取り装置の工具取付
部に固定し、ばり取り工具48を被加工物の縁に係合さ
せつつ相対移動させて縁のばり取りを行う。ボルト70
によりアーム14を上下方向に移動させ、ばり取り工具
48の高さを調整する。ストッパボルト100の調整に
よりアーム14のベース10に対する相対角度,ひいて
はばり取り工具48の被加工物に対する係合角度を調整
し、ロッド80に対するナット92の位置を調整するこ
とによりスプリング94の圧縮量を調整してばり取り工
具48の被加工物に対する係合力を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はばり取り工具を保持する
ばり取り工具ホルダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジンのピストンは、ピストンリング
溝の加工後に外径仕上げが行われる。この外径仕上げ時
にピストンリング溝の開口縁にばりが発生するが、従来
は、このばりが開口縁に面取り加工を施すことにより除
去されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ピスト
ンリング溝の開口縁に鋭利なエッジを必要とし、面取り
加工を行うことが許されない場合があり、この場合には
手作業でばりを除去せざるを得ない。本発明は、このよ
うに面取りによりばりを除去することが許されない場合
でも機械によってばりを除去することを可能にするばり
取り工具ホルダを得ることを課題として為されたもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】そして、本発明に係るば
り取り工具ホルダは、(a) ばり取り工具を保持するアー
ムと、 (b)そのアームを一軸線まわりに回動可能に支持
するベースと、(c) アームを前記一軸線まわりに回動さ
せる方向に付勢する付勢手段と、 (d)ベースに設けら
れ、アームの付勢手段の付勢力による回動限度を規定す
るストッパとを含むように構成される。
【0005】
【作用】このばり取り工具ホルダは、ベースをばり取り
装置の工具取付部に取り付け、そのベースに支持された
アームにばり取り工具を取り付けて使用するものであ
る。アームは付勢手段の付勢力によって一軸線まわりに
回動するように付勢されるとともに、ベースに設けられ
たストッパによりその回動限度を規定されている。した
がって、この回動限度位置からアームを付勢力に抗して
僅かに回動させた状態でばり取り工具を被加工物のばり
を取るべき縁に係合させれば、ばり取り工具を適度の角
度、適度の係合力で縁に係合させることができる。
【0006】例えば、工具取付部を被加工物に向かって
前進させてばり取り工具の先端部を被加工物の縁の真上
に位置させ、その後、工具取付部を僅かに下降させれ
ば、ばり取り工具が被加工物の縁に適正な状態で係合す
るのである。この状態で被加工物を回転させるなどして
被加工物とばり取り工具とを相対移動させれば、ばり取
り工具が適度の角度および係合力で係合しつつ縁をなぞ
り、ばり取りを行う。
【0007】
【発明の効果】上記のように、本発明のばり取り工具ホ
ルダによれば、従来手作業でばり取りを行わざるを得な
かった部分のばり取りを機械によって行うことが可能と
なり、能率よく、確実に、均一にばり取りを行うことが
可能になる。
【0008】また、旋盤等の汎用工作機械の工具取付部
に本発明のばり取り工具ホルダを取り付ければ、その工
作機械をばり取り装置として使用することができ、専用
のばり取り装置を設置する場合に比較して設備コストを
低く抑えることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1ないし図4において、10はベースで
ある。ベース10は図示しないばり取り装置の工具取付
部に取り付けられる取付部12と、アーム14を支持す
るアーム支持部16とを備えている。取付部12には、
位置決めピン(図1に破線で示す)20が設けられると
ともに、一対のボルト穴22が形成されている。位置決
めピン20によってベース10がばり取り装置の工具取
付部に位置決めされた後、各ボルト穴22にボルトが挿
入されて締め込まれることにより、ベース10が工具取
付部に固定されるのである。
【0010】アーム支持部16は、図3に示すように、
取付部12の上面から上方へ延び出た2個の側壁26,
28から成っており、両側壁26,28には上下方向に
長い長穴30がそれぞれ形成されている。なお、一対の
側壁26,28のうち、片方の側壁28には上部に段部
が形成されている。
【0011】図1および図2に示すように、アーム14
は長手形状の部材であり、中央部がアーム支持部16に
回動可能に支持されるとともに、前方(図1,図2にお
いて右方)へ延び出した前端部に工具保持部32が、後
方(図1,図2において左方)に延び出した後端部に位
置決め部34が設けられている。アーム14の中央部に
は、図1,図2に破線で示すように上下方向に延びる貫
通穴38が形成されるとともに、アーム14の幅方向に
延びる貫通穴40(図2参照)が形成されており、アー
ム14がベース10の両側壁26,28間に位置させら
れた状態で、長穴30と貫通穴40とにピン42が挿通
されることにより、アーム14がピン42のまわりに回
動可能かつ長穴30の長手方向、すなわち上下方向に移
動可能な状態となる。
【0012】図1に示すように、ピン42の軸方向の中
央部には、外周部の一部が切り欠かれて平面44が形成
されるとともに、平面44の中央部にはピン42を直径
方向に貫通する雌ねじ穴46が形成されている。ピン4
2は、平面44が水平となる状態で長穴30および貫通
穴40に挿通されている。
【0013】、アーム14の工具保持部32にはばり取
り工具48が保持されている。ばり取り工具48はアー
ム14の長手方向に長く延びる薄い平板状を成してい
る。工具保持部32はアーム14の他の部分よりも幅広
とされ、図3に示すように、下向きに開口した溝形を成
している。そして、溝形の開口部には支持板52が4本
のねじ50により固定され、それによって工具保持部3
2と支持板52との間に断面形状が細長い矩形を成す保
持穴53が形成されている。ばり取り工具48はこの保
持穴53に挿通され、工具保持部32の中央部に取り付
けられた2本のボルト54,56により固定される。
【0014】一方、アーム14の後端部は下方へ曲げら
れて位置決め部34とされている。位置決め部34に
は、アーム10の長手方向と平行な方向にアジャストボ
ルト60が螺合され、ロックナット62にロックされて
いる。ばり取り工具48を保持穴53に挿通すると、そ
の後端部はベース10の両側壁26,28間を経てアジ
ャストボルト60に当接する。したがって、アジャスト
ボルト60のばり取り工具48側への突出長さを調整す
れば、ばり取り工具48の先端位置を調節することがで
きる。
【0015】アーム支持部16の両側壁26,28上に
はプレート64が配設されており、側壁26の上面にボ
ルト66により固定されている。図1,図2に示すよう
に、プレート64の中央部にはボルト70が挿通されて
おり、ボルト70の先端の雌ねじ部はアーム14の貫通
穴38を通ってピン42の雌ねじ穴46に螺合されてい
る。また、プレート64の下面に形成された凹部72と
ピン42の平面44との間には弾性力の大きいスプリン
グ74が配設されており、ピン42が長穴30の下部に
向かって付勢されている。したがって、ボルト70の頭
部がプレート64に当接することによりピン42の高さ
が決まり、ボルト70の雌ねじ穴46への螺合量の調節
により、ピン42の高さ、ひいてはアーム14の高さを
調節することができる。
【0016】プレート64はアーム14に沿ってベース
10の後方へ延び出させられており、その後端部にはロ
ッド80が設けられている。ロッド80はプレート64
に形成された貫通穴82を経てアーム14の後端部に形
成された切欠84内へ延びており、その下端部は平面取
りにより平板状とされ、平行ピン86によりアーム14
に回動可能に連結されている。
【0017】一方、ロッド80のプレート64の上方へ
延び出した上端部は雌ねじ部とされ、スプリングリテー
ナ90がナット92により抜け出し不能に取り付けられ
ている。このスプリングリテーナ90とプレート64の
上面との間には弾性力の小さいスプリング94が配設さ
れており、このスプリング94の付勢力によりロッド8
0および平行ピン94を介してアーム14の後端部が上
方へ引き上げられ、アーム14がピン42のまわりに図
1において時計方向に回動するように付勢されている。
ナット92の位置調節により付勢力の調整が可能であ
る。本実施例においては、ロッド80,平行ピン86お
よびスプリング94により付勢手段が構成されているの
である。
【0018】また、プレート64には雌ねじ穴98が形
成されており、ロッド80と平行にストッパボルト10
0が螺合され、ナット101により固定されている。ス
トッパボルト100は、それの下端がアーム14の上面
の切欠84よりも中央部寄りの部分に当接することによ
り、スプリング94の付勢力によるアーム14の回動限
度を規定する。したがって、ピン42の高さを調整する
ためのボルト70との関係においてストッパボルト10
0のアーム14側への突出量を調整すれば、アーム14
の姿勢、すなわちベース10に対する相対角度を調整す
ることができる。本実施例においては、ストッパボルト
100がアーム14の回動限度を規定するストッパとし
て機能するのである。
【0019】以上のように構成されたばり取り工具ホル
ダは、図4に示すピストン102のピストンリング溝1
04の開口縁のばり取りを行うために使用される。ま
ず、アーム14にばり取り工具48を保持させた後、ベ
ース10の取付部12に設けられた位置決めピン20に
よりベース10をばり取り装置の工具取付部に位置決め
した後、各ボルト穴22にボルトを挿入して締め込み、
ベース10を工具取付部に固定する。
【0020】その後、工具取付部を移動させてばり取り
工具48とピストン102とを接近させ、その状態でば
り取り工具48の先端のピストン102に対する相対位
置調整を行う。ばり取り工具48の先端位置の調整は、
ばり取り工具48の後端をアジャストボルト60に当接
させ、アジャストボルト60を螺進あるいは螺退させて
行い、調整後、工具保持部32の2本のボルト54,5
6を締め込んで固定する。
【0021】続いて、ストッパボルト100をアーム1
4から離間する向きに螺退させた状態で、ボルト70を
回転させ、ピン42を長穴30の長手方向に移動させ
る。これによりアーム14がべース10に対して上下方
向に移動させられ、ばり取り工具48の高さが調整され
る。このように長穴30内でピン42を移動させても、
スプリング74の強い付勢力によりピン42が移動後の
位置に固定されるため、アーム14の回動軸線が上下に
動くことはない。
【0022】また、ロッド80はプレート64の貫通穴
82を経てアーム14に連結されているため、アーム1
4の上下方向の移動を妨げることがなく、アーム14が
移動した分だけ、ナット92を回転させてリテーナ90
の上下方向位置を変え、それと並行してストッパボルト
100の位置を調整すれば、ばり取り工具48のピスト
ンリング溝104の開口縁に対する相対角度および係合
力を適正に保つことができる。調整は、アーム14がス
トッパボルト100に当接した状態では、ばり取り工具
48の先端がピストンリング溝104の開口縁より僅か
に下方に位置し、ばり取り工具48の先端部を開口縁に
係合させた状態ではアーム14がストッパボルト100
から離間するように行う。ばり取り工具48の被加工物
の縁に対する相対角度や係合力が、一般的には、ばりの
大きさや、求められる縁の鋭利さ等を考慮して決定すべ
きものであるが、本実施例においては、ばり取り工具4
8とピストンリング溝104の側壁面との成す角度αを
0〜4度,開口縁への係合力を50〜150gf程度と
なるように調整を行う。
【0023】以上のように種々の調整を行った後、ばり
取り装置の作動を開始させれば、主軸が回転してピスト
ン102を回転させ、それにつれてばり取り工具48が
適度な力で開口縁に係合しつつ開口縁をなぞることとな
り、ばり取りを機械により、能率良く、安定して行うこ
とができる。
【0024】加工に伴って、ばり取り工具48が磨耗し
た場合には、工具保持部32からばり取り工具48を取
り外し、新しいばり取り工具を工具保持部32に取り付
ける。このとき、アジャストボルト60の位置が既に調
整済みであるため、新しいばり取り工具の後端をアジャ
ストボルト60に当接させるのみで、迅速かつ容易にば
り取り工具48の先端の位置決めを行うことができる。
また、使用済みのばり取り工具48を研削して再使用す
る場合には、アジャストボルト60の突出長さを調整す
ればよい。
【0025】次に、本発明の別の実施例を図5ないし図
8に示す。図5において、210はベースである。ベー
ス210は、前記実施例のベース10と同様に、図示し
ないばり取り装置に取り付けられる取付部212と、ア
ーム214を支持するアーム支持部216とから成って
おり、取付部212には位置決めピン220と一対のボ
ルト穴222とが設けられている。
【0026】図7および図8に示すように、アーム支持
部216は取付部212の上面から上方へ延び出た一対
の側壁226,228から成っており、これら側壁22
6,228には貫通穴230,232が形成されてい
る。両貫通穴230,232にはピン234が挿通され
ており、これら側壁226,228およびピン234に
ラジアルニードルベアリング236および一対のスラス
トニードルベアリング238を介してアーム214の中
央部が回動可能に取り付けられている。
【0027】図5に示すように、ピン324の長手方向
の一端部の外周面に平面取りが施され、軸線に平行な平
面240が形成されている。また、側壁226には、ピ
ン324の軸線と直交して貫通穴230まで貫通した雌
ねじ穴242が形成されており、ここにボルト244が
螺合されている。ボルト244の先端は雌ねじ穴242
から突出して平面240に当接させられ、ピン234の
貫通穴230,232からの抜け出しおよび回転を防止
している。
【0028】図5および図6に示すように、アーム21
4は長手形状の部材であり、中央部においてベース21
0に回動可能に取り付けられるとともに、ベース210
の前面(図5,図6において右側の面)に固定されたコ
の字形のプレート246の上向きの矩形切欠を通って前
方に延び出ており、前端部に工具保持部250を備えて
いる。
【0029】工具保持部250には、ばり取り工具25
4が保持されている。ばり取り工具254はチップ25
6とそのチップ256を着脱可能に保持するチップ保持
部材258とから成っており、チップ保持部材258が
クランプボルト260によって工具保持部250に取り
外し可能に取り付けられている。
【0030】一方、アーム214の後端部(図5,図6
において左方の部分)には、1個のバランスウエイト2
66が植込みボルト268およびナット270により取
り付けられている。このバランスウエイト266は後に
詳述するように、ピストンリング溝104の開口溝に対
するばり取り工具254の係合力を段階的にあるいは連
続的に変更するために利用される。
【0031】アーム支持部216の両側壁226,22
8上には、ボルト276によりプレート274が固定さ
れている。プレート274の下面には凹部278が形成
されており、アーム214がピン234まわりに回動さ
せられる際、アーム214の外周面が、プレート274
と干渉することが防止されている。
【0032】プレート274はアーム214に沿ってベ
ース210の後方へ延び出させられており、その後端部
にはロッド284が挿通されている。ロッド284はプ
レート274に形成された貫通穴286を経て、アーム
214の後端部にその軸方向に直交する向きに形成され
た長穴状(図6参照)の貫通穴290内へ挿入されてお
り、貫通穴290内において平行ピン292によりアー
ム214に連結されている。
【0033】ロッド284の上部は雌ねじ部とされてお
り、ここに嵌合されたスプリングリテーナ294とプレ
ート274の上面との間にはスプリング296が配設さ
れている。スプリングリテーナ294はロッド284の
雌ねじ部に螺合された一対のナット298によりロッド
284上の位置を調整し得るようになっている。したが
って、スプリング296の付勢力によるアーム214の
ピン234のまわりの時計方向(図5において)の回転
モーメントが調整可能である。
【0034】また、プレート274には雌ねじ穴が形成
されており、ロッド284と平行にストッパボルト30
0が螺合されている。ストッパボルト300は、その下
端がアーム214の上面の、貫通穴290よりも中央部
寄りの部分に当接可能とされており、スプリング296
の付勢力に基づくアーム214の回動限度を規定するよ
うになっている。したがって、ストッパボルト300の
アーム214側への突出量を調整することにより、アー
ム214のベース210に対する相対角度を調整するこ
とができる。
【0035】本実施例の作動は、ピン234の高さ調整
によるアーム214およびばり取り工具254の高さ調
整、およびばり取り工具254の先端位置の調整が不可
能であることを除いてほぼ前記実施例と同じであるが、
ばり取り工具254の磨耗時に小さいチップ256のみ
の交換で済み、また、ばり取り工具254の被加工物の
縁への係合力の調整が容易である利点を有している。
【0036】係合力の調整には、バランスウエイト26
6の着脱による段階的な調整と、バランスウエイト26
6の植込みボルト268上における位置の調整による連
続的な調整とがある。前者は、例えば、バランスウエイ
ト266を植込みボルト268に1個取り付けた状態
で、ばり取り工具254の被加工物の縁への係合力を1
00gfに調整しておき、バランスウエイト266を取
り外せば係合力が125gfに増大し、逆にバランスウ
エイト266を2個に増せば係合力が75gfに減少す
るというように、係合力を段階的に調整するものであ
る。この段階的な調整を、スプリング296の圧縮量の
連続的な調整による係合力の調整と合わせて採用するこ
とにより、広範囲での連続的な調整が可能となる。ま
た、被加工物あるいはばり取り箇所の違いにより2種類
以上の係合力を択一的に設定する必要がある場合に、バ
ランスウエイト266の着脱により迅速に対処すること
ができる。
【0037】バランスウエイト266による付勢力の連
続的調整は、1個以上のバランスウエイト266の植込
みボルト268上における位置を連続的に変更すること
により、ばり取り工具254の被加工物の縁への係合力
を連続的に調整するものであり、スプリング296の圧
縮量の連続的な調整による係合力の調整に加えて、ある
いはそれに代えて使用することができる。
【0038】以上の説明から明らかなように、本実施例
においては、スプリングリテーナ294,スプリング2
96,ナット298,ロッド284,平行ピン292等
からなる正方向の付勢手段と、植込みボルト268,バ
ランスウエイト266,ナット270等からなる負方向
の付勢手段とにより付勢手段が構成されている。
【0039】なお付言すれば、ばり取り工具の被加工物
への係合力が常に一定の大きさであっても差し支えない
場合には、付勢手段が付勢力の調整可能なものである必
要はなく、アーム14とプレート64(ベース10)と
の間、あるいはアーム214とプレート274(ベース
210)との間に、それぞれ単純な圧縮スプリング,引
っ張りスプリングあるいはねじりばね等を取り付けるの
みでもよい。例えば、図1〜図4の実施例において、ピ
ン42にねじりばねを嵌合し、ねじりばねの一方のアー
ムをピン42に固定し、他方のアームをアーム14に係
合させるのである。
【0040】また、上記実施例においては、ばり取り装
置が、被加工物としてのピストン102を保持して垂直
軸線まわりに回転させる主軸と、ばり取り工具ホルダを
保持して主軸の軸線に直角な方向と平行な方向とに移動
可能な工具取付部とを備えたものであるとして説明した
が、旋盤等汎用の工作機械に本発明のばり取り工具ホル
ダを取り付けて使用することも可能である。この場合、
主軸が水平であれば、ばり取り工具ホルダを横に倒した
姿勢で使用することになり、バランスウエイト266は
使用できない。
【0041】さらに、ばり取りを行うべき縁は上記実施
例におけるように一円周に沿っていることが望ましい
が、直線あるいは一般的な曲線に沿っている場合でも本
発明のばり取り工具ホルダを使用してばり取りを行うこ
とができる。また、被加工物を静止させ、ばり取り工具
ホルダを移動させてばり取りを行うことも可能である。
【0042】さらに、付勢手段の付勢力に基づくアーム
の回動限度を規定するストッパをアームに取り付けるこ
と、図示の2実施例の各部の構成を組み合わせて採用す
ることなども可能であり、その他、当業者の知識に基づ
いて種々の変形,改良を施した態様で、本発明を実施す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるばり取り工具ホルダを
示す正面図(一部断面)である。
【図2】上記ばり取り工具ホルダの平面図である。
【図3】上記ばり取り工具ホルダの右側面図である。
【図4】上記ばり取り工具ホルダによりばり取りを行う
状況を示す正面図である。
【図5】本発明の別の実施例であるばり取り工具ホルダ
を示す正面図(一部断面)である。
【図6】上記ばり取り工具ホルダの底面図である。
【図7】上記ばり取り工具ホルダの右側面図である。
【図8】図5のVIII−VIII断面図である。
【符号の説明】
10 ベース 14 アーム 48 ばり取り工具 64 プレート 80 ロッド 94 スプリング 100 ストッパボルト 102 ピストン 104 ピストンリング溝 210 ベース 214 アーム 254 ばり取り工具 256 チップ 274 プレート 284 ロッド 296 スプリング 300 ストッパボルト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ばり取り工具を保持するアームと、 そのアームを一軸線まわりに回動可能に支持するベース
    と、 アームを前記一軸線まわりに回動させる方向に付勢する
    付勢手段と、 ベースに設けられ、アームの付勢手段の付勢力による回
    動限度を規定するストッパとを含むことを特徴とするば
    り取り工具ホルダ。
JP32768993A 1993-12-24 1993-12-24 ばり取り工具ホルダ Pending JPH07178616A (ja)

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JP32768993A JPH07178616A (ja) 1993-12-24 1993-12-24 ばり取り工具ホルダ

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JP32768993A JPH07178616A (ja) 1993-12-24 1993-12-24 ばり取り工具ホルダ

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JP32768993A Pending JPH07178616A (ja) 1993-12-24 1993-12-24 ばり取り工具ホルダ

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JP (1) JPH07178616A (ja)

Cited By (5)

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