JPH07178306A - 圧力濾過装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い温度を有する大量の腐食性ガスの濾過に
使用するのに特に適する新規かつ改良された濾過装置の
構造に関する。 【構成】 この高温ガス濾過器は、高圧濾過タンク内の
濾過室に複数の濾過キャンドルが垂下されている複数の
傾斜したパイ形状の濾過キャンドル支持部材を有してい
る。この支持部材及び協働する濾過キャンドルは補修及
び保全のためにタンクの頂部から取り外すことができ
る。又、タンク内には複数のそのような組立体の列が載
置されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は一般的にはガス濾過装置
の分野に関し、より詳細には約２００°Ｆ（約９３°
Ｃ）又はそれ以上の温度を有する大量の腐食性ガスの濾
過に使用するのに特に適する新規かつ改良された濾過装
置の構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】固形物が混入しているガス中から該固形
物を除去する場合、該ガスを多孔性のキャンドル濾過要
素を介して通し、ガスがそこを通るときに固形物を濾過
要素の上流側に集積させるのが通常の方法である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】而して、燃料ガス等を
濾過する場合には、濾過装置は、そのガスの高温及び腐
食特性に耐えることができなければならない。又、組立
て及び保全を容易にしかつ大量の汚染された燃料ガス又
はその他の高温ガスを濾過するのに使用するよう特に大
きい濾過面積を有する濾過装置を提供するため、軽量セ
ラミック濾過要素及び構造材料を使用することが望まれ
る。しかしながらこれまでこのような要求を満足に満た
すものはなかった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】端的には、本発明によれ
ば、パイの形状を有しかつ濾過タンクの円筒形の濾過室
内に簡単に載置される複数の独立した濾過モジュール即
ちフィルターモジュールを有する新規かつ改良された圧
力濾過装置を提供する。各濾過モジュールは、出口ガス
マニホールド室を含むキャンドル支持部材と、キャンド
ル支持部材から垂下する複数の濾過キャンドルと、を含
んでいる。高圧力ガスパルスの源がキャンドル支持部材
を介して濾過キャンドルの内部まで連通しており、高圧
クリーニングガスのパルスを濾過キャンドルへ周期的に
付与し、濾過キャンドルを通るガス流を瞬間的に逆流さ
せて濾過サイクル中に濾過キャンドルの外表面に堆積し
た固形物質を除去するのである。複数の濾過モジュール
が互いに積層状態に配置された組又は列をなす状態で濾
過タンク内に載置され、キャンドル支持部材及び濾過キ
ャンドルから成る複数の列を提供している。濾過モジュ
ールから成るキャンドル支持部材は濾過タンクの中央の
垂直軸線の方へ向かって下方に、ガス中に含まれている
固形物の沈降する角度と同じ又はそれよりも大きい角度
だけ傾斜している。これによって濾過キャンドルの外表
面に堆積しかつ上部列の濾過キャンドルを介して流され
るガスの逆流の間に下方のキャンドル支持部材へ順次降
下する固形物が重力によって濾過タンクの中央垂直軸線
の方へ自由に流れるのである。

【０００５】中央に配置された垂直支持部材は、各組又
は列の濾過モジュールの数に等しい数の独立した管を有
し、高圧クリーニングガスのパルスがこれらの管へ供給
され、連結及び解放を迅速に行うクイックカップリング
によって各列のガス集積マニホールド室へそれぞれ接続
されている。

【０００６】本発明の別の実施例では、クリーニングガ
スのパルスが、濾過タンクの外側に載置された複数のク
リーニングガスマニホールドから各濾過モジュール内の
ガス集積マニホールド室へ供給されている。

【０００７】

【作用】本発明の好ましい実施例では、キャンドル支持
部材は、パイの形状を有し、かつタンクの内壁へ載置さ
れた棚ブラケットによって該キャンドル支持部材の外方
端へ、又中心に配置された垂直支持部材又は棚上の該キ
ャンドル支持部材の内方端に支持されている。モジュー
ルと中央支持部材との間には十分な間隔が設けてあり、
濾過要素支持部材へ降下する固形物が、重力によってキ
ャンドル支持部材の上面に沿って下方に向かって濾過タ
ンクの中心へ次いでキャンドル支持部材と中央支持部材
との間の空隙を通りタンクの底部まで流れ得るようにし
てある。固形物はタンクの底部から公知の方法で簡単に
取り除かれるのである。

【０００８】

【実施例及び本発明の効果】図１〜図３を特に参照する
と、ここには圧力濾過器１０が示してある。この濾過器
は通常１５００°Ｆ（約８１５°Ｃ）を越える燃料ガス
のような高温ガスから粒状物質を除去するのに特に有用
である。しかしながらこの発明の特徴は液体のような他
の流体の濾過に、又は濾過される流体の温度がそれ以下
の温度のものにも使用されることが理解されるであろ
う。

【０００９】この濾過器１０は円形の開放上端と最下部
に出口開口１３を有する円錐形の下端部とを備えたほぼ
円筒形の金属タンク１２を含んでいる。前記出口開口１
３からはタンクの底部分に堆積した固形物が周期的に排
出される。カバー１４がタンク１２の上端にてタンクの
頂部へ通常の方法にて取外し自在にかつ封止自在に接続
されている。又、汚染ガス入口開口１５がカバー１４の
中央に設けてある。濾過器１０が高温度にて使用される
場合のために、好ましくはスチール製のこのタンク１２
とカバー１４とは濾過室１８を包囲している断熱ライナ
１６、１７を備えている。タンクの中心には管状の支持
柱１９が取付けてある。この支持柱１９の下端は封止状
態に閉鎖され又、その上端は迅速に接続及び分離を行う
適当なクイック接続／分離手段（図示なし）によってカ
バー１４の汚染ガス入口開口１５へ封止状態に接続され
ている。この支持柱１９は入れ子式の接続部を有し濾過
器の組立て及び分解を可能としており、又、その底部は
３つの所定角度に伸長している脚部２０により支持され
ている。これらの脚部２０は支持柱１９の下端に取付け
られかつ図１に示すようにタンクの傾斜壁へ乗ってい
る。この支持柱１９には複数の貫通孔２１が設けられ、
汚染ガスをタンク１２内の濾過室１８へと供給してい
る。もしこの支持柱が金属パイプであれば、濾過器がラ
イン上におかれ温度が実質的に上昇されたときに、該パ
イプはその長手方向に実質量だけ膨張するであろう。こ
のため該支持柱が金属で構成される場合には、入れ子式
部分は不当な押圧力若しくは支持柱の曲がりを起こさな
いようにその伸びを吸収するようにする。

【００１０】本発明の重要な特徴によれば、キャンドル
として知られる形式の複数のバンク即ち管状濾過要素２
３が上下に垂直方向に間隔をおいた層状にて濾過室１８
内に取り外し可能に載置されている。各キャンドル２３
は複数の各濾過モジュールの一部をなし、この濾過モジ
ュールは図２により良く示すように、各濾過モジュール
はそれぞれ、好ましくはセラミックによって形成したほ
ぼ三角形のパイ形状をなす濾過要素支持組立体２４と、
該濾過要素支持組立体２４の協働する一つから垂下して
いる複数の濾過キャンドル２３と、を含んでいる。これ
らの濾過キャンドル２３は従来のものであり一般に多孔
性材料から形成した管状部材であり、下端部は閉じられ
上端部は開放している。高温度で使用するためこの濾過
キャンドル２３及び濾過要素支持組立体２４は好ましく
はセラミックで形成されている。

【００１１】図３に示すようの各濾過要素支持組立体２
４はクリーンガス出口マニホールド室２７を有してい
る。この室２７はタンク１２内において濾過室１８から
封止されており、この室内に濾過キャンドル２３の内部
が該キャンドルの上方開放端を介して連通している。更
に高圧クリーニングガスのパルスがマニホールド室２７
に供給され、濾過キャンドルの壁を通ってガス流を周期
的に逆流させ、濾過サイクル中に濾過キャンドルの外表
面に堆積した固形物質を除去する。このために濾過要素
支持組立体２４内のマニホールド室２７はタンク１２の
外部に位置付けられた高圧クリーニングガスパルス源へ
接続されている。

【００１２】濾過要素支持組立体２４は平坦な上部表面
２５を有している。この上部表面２５はタンク１２の中
央垂直軸線の方へ向かって下方に約４５°の角度に傾斜
している。この角度は濾過されているガス内に入ってい
る固形物質の沈着の角度に等しいか又はこれよりも大き
いことが望ましい。それにより物質は濾過要素支持組立
体の上部表面２５を横切ってタンクの中心まで自由に流
動する。ほとんどの場合４５°の角度で満足であり、こ
の平坦な上部表面２５へ降下する物質は重力によってキ
ャンドル支持組立体の下端の方へ流動する。

【００１３】図１に示すように、濾過要素支持組立体の
各下端部はそれぞれ支持柱１９へ固定されたほぼＵ字形
状の複数のワイヤ棚ブラケット２９の一つに乗ってい
る。濾過要素支持組立体２４の各上端部はそれぞれ一つ
又はそれ以上の複数の棚ブラケット３１に乗っている。
これらの棚ブラケット３１はタンク１２の内壁に取り付
けてあり、そこから半径方向に断熱ライナー１６を介し
て濾過室１８内に伸びている。

【００１４】ある用法のためには、モジュールをタンク
の壁の方に向かって下向きに傾斜して配置し固形物質が
タンクの底へ落ち込むように大きい空間部分を設けるこ
とが良い。このような場合には、棚ブラケットは対応す
る支持ブラケット２９の下方に位置する。

【００１５】各濾過要素支持組立体２４はほぼ平坦な支
持部材３３を有している。この支持部材３３は複数の穴
３４を有している。この穴は濾過要素支持組立体がタン
ク１２内に載置されたときにこの穴を介してその長手方
向軸線が垂直方向に位置するような角度を有している。
図３に示すように、これらの穴３４は反対側の穴３５に
連通しており、この穴３５は濾過キャンドル２３の外側
に広がったフランジ付き上端部３６を受け入れ、こうし
て濾過キャンドル２３は上端から支持され濾過室１８内
に垂下している。複数の保持スリーブ３７が濾過キャン
ドル２３の上方の穴３５内に位置付けられておりかつ支
持部材３３へ固定され、濾過キャンドル２３を支持部材
３３の所定位置へ固着している。

【００１６】支持部材３３の頂部上方にはカバー３８ガ
取り付けられそこに固定されている。このカバー３８は
底部側にくぼみ３９を備えている。このくぼみ３９は支
持部材３３の上面と一緒になって出口ガスマニホールド
室２７を形成している。このマニホールド室２７にはク
リーンガス出口管４１の下端が開口している。このクリ
ーンガス出口管４１はその下端部に環状に広がったフラ
ンジを有し、このフランジがカバー３８の部分の下方に
て直接室２７内に位置付けられており、このカバー３８
は出口管４１が貫通している穴４２を取り囲んでいる。
好ましくはこの出口管４１はカバー３８へ固着されてい
る。出口管４１は上方部分４１Ａと下方部分４１Ｂとか
ら成っており、これらの部分は、下方部分が組み立てら
れかつカバー３８ヘ固定された後に一緒に固着される。

【００１７】タンク１２内においてフィルターモジュー
ルの各列の上方には複数の管状の環状ガス出口マニホー
ルド４３がそれぞれ取り外し可能に取り付けてあり、こ
れらのマニホールド４３は図３に示すように出口管４１
を介して各出口マニホールド室へ接続されている。この
環状出口マニホールド４３はタンクの外側のガス出口部
分へ接続されている。各濾過要素支持組立体毎に一個づ
つ、複数の小直径の管４４がマニホールド４３から垂下
している。この管４４は下端部に環状フランジ４５を有
している。複数の外方管４６がそれぞれ前記管４４を取
り囲んでおり、かつ該外方管４６は二つのピン４７、４
８を受け入れる整合穴を有している。これらのピンは出
口管４１の頂部においてフランジ下方に伸長し、該フラ
ンジ４５の底面に対し出口管４１の上面をきつく保持し
ている。図示していない膨張可能な封止用ガスケットが
管４１と管４４との端面間に圧縮状態にて保持されこれ
らの管の内部を濾過室１８から封止している。図４に示
すように、複数の小直径の貫通孔を有するプラグ部材４
９が出口管４１の上端に載置されており、内部へクリー
ニングガスの高圧パルスを導入する際にマニホールド室
２７内の圧力が異常に増大したときに出口マニホールド
に流れるガス流に対する抵抗を増大している。

【００１８】マニホールド室２７へ高圧のクリーニング
ガスパルスを運んでいる環状の管５１がタンク１２を取
り囲んでおり、この管５１はタンク１２の壁及びライナ
１６を介して濾過室１８内に伸長している複数の導管５
２の各々によって濾過モジュール内のマニホールド室２
７の各々に接続されている。各導管５２の内端は上方へ
曲げられかつマニホールド室２７内に開口している貫通
口５４の反対側の穴５３内にゆるく嵌合している。

【００１９】フィルターモジュールは、始めに出口管４
１を最上部出口マニホールド４３からはずし、次いでそ
のマニホールド４３をタンク１２から持ち上げることに
より、タンクから取り出すことができる。次いで上方列
の各フィルターモジュールはオーバーヘッドホイストを
使ってタンクから持ち上げることが出来る。タンク１２
からフィルターモジュールを容易に持ち上げるため、ア
イボルト５６が各フィルター要素支持組立体へ取り付け
てあり、該アイボルトはそこから上方へ伸長している。
こうして上方列の濾過モジュールがタンクから引き出さ
れた後、同様の手順をその下方列に施し、モジュールを
僅かな角度だけ傾けて、この下方モジュールが取り出さ
れるときにその上方列の濾過セグメントの導管５２に衝
突しないようにする。

【００２０】図５及び図６には本発明の別の実施例が示
してある。ここでは濾過要素支持組立体の出口マニホー
ルド室２７は複数の剛質管６０を介する高圧クリーニン
グガスのパルスを供給され、これらの剛質管６０はタン
ク１２の垂直中央軸線に沿って載置されかつ図１ー図３
の実施例においては濾過モジュールの下端が支持されて
いるような中央支持柱組立体を有している。

【００２１】剛質管６０は複数の管６２によってカバー
３８を介してマニホールド質２７へ接続されている。各
管６２はカバー３８の貫通孔６３の外端にきつく嵌合し
ているテーパ付き端部を有している。この管６２は協働
する管の一つ６０に取り付けられかつその内部に開放
し、孔６３はマニホールド室２７へ開放している。本発
明のこの実施例において汚染ガスはタンクのカバー内の
図示しない入口部分を介して室へ供給される。又この発
明においては濾過モジュールの外方端部は断熱ライナー
１６と一体をなしている突出部６５に支持されている。

【００２２】図７にはパイの形状を有している濾過モジ
ュール７０の一部が示してある。この濾過モジュール７
０は濾過要素支持部材７１を有しており、この濾過要素
支持部材７１は濾過キャンドル２３を受け入れるため内
部にある角度に配置されている複数の貫通孔を有してい
る。図７にはそのような孔の一つだけを示している。図
に示すように、この孔は環状の肩部７２を形成している
反対向きの穴を備えている。この肩部７２に対して環状
の封止ガスケット７３が濾過キャンドル２３の上端フラ
ンジ３６によって圧縮状態に保持されている。各濾過キ
ャンドル２３には環状のスペーサー即ち保持スリーブ３
７が設けられ、該スペーサーは協働する反対向きの穴内
に位置付けられている。保持板７５が濾過要素支持部材
７１の上面に位置付けてあり、かつ複数の貫通孔７６を
有している。これらの貫通孔７６は濾過キャンドル２３
の長手方向軸線と整合している。保持板７５の上面には
カバー部材７７が嵌合しており、該カバー部材７７はそ
の底部分にくぼみを有し、このくぼみは保持板７５の上
面と一緒になってガス出口マニホールド室７８を形成し
ている。出口マニホールド室７８は外部クリーンガス出
口開口へ適切に接続されている。本発明のこの実施例に
おいては複数の通路８０が保持部材を介して伸長し、そ
れぞれ貫通孔７６と交差している。各通路８０には貫通
孔７６の位置において環状のノズル部材８１が嵌合し、
又このノズル部材８１はそれぞれオリフィス８２を備え
ており、このオリフィス８２は協働する濾過キャンドル
２３の長手方向中心線上に位置付けられかつキャンドル
の内方に開口している。クリーニングガスの高圧パルス
は通路８０へ供給され、このガスのパルスはオリフィス
８２から、最も効果的な濾過キャンドルのクリーニング
のために濾過キャンドル内に指向される高圧ジェットの
形態にて噴射される。

【００２３】図８は本発明の別の実施例を示している。
この実施例では、各濾過モジュールからのクリーニング
ガスは該モジュール内のガス出口マニホールド室から濾
過タンクの壁を介して伸長している出口管８５まで直接
供給されている。複数の平行をなす細い貫通オリフィス
を有する流れ抵抗プラグ８６が出口管８５の内方端に載
置され、かつ出口管の内方端に封止可能に嵌合している
環状フランジ８７を含んでいる。管状クリーンガス出口
開口８９はモジュール内の出口マニホールド室９０から
伸長し、かつ外端部にフランジ８７へ封止可能に嵌合し
ている環状フランジ９１を有している。好ましくは両フ
ランジ８６、９１間には環状のガスケット９２が押圧さ
れ、出口管８５に対するモジュールの出口開口を封止し
ており、複数の保持ピンがフランジ９１に隣接した開口
８９の本体側部に沿っている管８５の整合孔を介して伸
長している。図示するようにプラグ８６は出口貫開口８
９の端部に嵌合しかつガスの速度が増加したときにプラ
グを介して通るガス流に対する抵抗を増大する非常に小
さい直径の細い複数の穴を含んでいる。こうしてクリー
ニングガスの高速パルスは出口開口８５を介して直接フ
ィルターを出ることにより濾過キャンドル２３をバイパ
スすることを防止されている。

【００２４】細い剛質の管９５が出口管８５の壁の穴９
６を介して伸長しており、この管９５は内端がプラグ８
６の中心を介して管８５の長手方向中心軸線に沿って伸
長するような形状を有している。クリーニングガスの高
圧パルスの源は濾過モジュール内のガス出口マニホール
ド室９０へクリーニングガスの高圧パルスを供給するた
めに管９５の外方端に接続されている。

【００２５】図９は図８に示す実施例と同様な実施例で
あるが、高圧クリーニングガスのパルスが、濾過タンク
の壁を介し、ガス出口管８５の下方の穴を介し、かつ濾
過要素支持部材１００を介して流れ抵抗プラグ８６の上
流の室８４へ伸長している管９９によってガス出口室８
４へ供給されている点が異なっている。図９において図
８と同様の部材には図８と同様の番号を付している。

【００２６】図１０は図３に示した実施例に類似した本
発明の更に別の実施例を示す。この実施例が図３の実施
例と異なる点は、複数の濾過モジュールの各列にそれぞ
れ設けられている複数の環状クリーンガス出口マニホー
ルド管１０５の一つが協働する濾過モジュール列の下方
に載置して湿してあることである。この濾過モジュール
はその下方内端をワイヤブラケット１０９によって支持
されている。このワイヤブラケット１０９は複数のジェ
ットパルスガス入口管１１３から構成されている中央支
持柱１１１によって保持されている。又、前記複数のジ
ェットパルスガス入口管１１３は各列の複数の濾過モジ
ュールの一つへ細い管１１５によってそれぞれ接続さ
れ、この細い管１１５は協働するガス入口管１１３へ載
置されかつモジュールのカバー内の穴１１７に密に嵌合
し、かつモジュール内にてガス出口室１１９へ開放して
いる。

【００２７】図１１は更に別の本発明の実施例を示して
いる。この実施例では中央の支持柱１２２が管状を有し
かつ出口ガスマニホールドを構成している。この出口ガ
スマニホールドに対して全ての濾過モジュール１２６の
出口マニホールド室１２４が接続されている。本発明の
この実施例では高圧クリーンガスパルスが環状をなす管
状クリーンガスマニホールド１２８から出口マニホール
ド室へ供給されており、このクリーンガスマニホールド
１２８は濾過タンクを取囲みかつ管１３０を介して各マ
ニホールド室１２４まで連結されている。これらの管１
３０はタンクの壁を通りモジュール組立体の穴１３２へ
圧力嵌合している。図に示すように、モジュールの内方
端はタンクの中央に出口管１２２から伸長している出口
管１３４により支持されている。

【００２８】ここに示した本発明の全ての実施例におい
て、濾過装置の取付け及び保全を容易なものとするため
濾過モジュールは軽量材料で構成されることが望まれ
る。この濾過装置が燃料ガスの濾過のように高温度下に
て使用される場合には、濾過タンク内に位置付けられる
全ての材料は高温度に耐えかつ燃料ガスに対して耐腐食
特性を提供できることが特に重要である。かかる用途に
は軽量セラミック要素が特に適当である。

【００２９】本発明の具体例をここに記載したが本発明
の真実の精神及び範囲から逸脱することなくある変更及
び改良をなし得ることが理解されよう。よって本発明の
精神及び範囲に属する変更及び改良の全てをカバーする
添付の請求項によってのみ本発明は制限されよう。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を具体化した圧力濾過装置の立面図であ
って、タンク内に配置された濾過機構のいくつかの作動
部分を示すためタンクの一部を破断して示してある図で
ある。

【図２】図１の線２ー２に沿って見た水平断面図であ
る。

【図３】図２の線３ー３に沿って見た断面図である。

【図４】図３の線４ー４に沿って見た断面図である。

【図５】本発明の別の具体例を示す一部破断の断面図で
あり、クリーニングガスの高圧パルスが中央に配置され
た管状支持柱を介して各ガス出口マニホールド室へ供給
されている実施例である。

【図６】図５の線６ー６に沿って見た断面図である。

【図７】本発明の別の観点を具体化した濾過キャンドル
支持部材の一部を破断して示す断面図である。

【図８】本発明の別の実施例を示す一部破断の断面図で
ある。

【図９】本発明の更に別の実施例を示す一部破断の断面
図である。

【図１０】本発明の更にまた別の実施例を示す一部破断
の断面図である。

【図１１】本発明の更にまた別の実施例を示す一部破断
の断面図である。

【符号の説明】

１０ 圧力濾過装置 １２ 金属タンク １３ 出口開口 １４ カバー １５ 汚染ガス入口開口 １６、１７ 断熱ラ
イナー １８ 濾過室 ２０ 脚部 ２１ 貫通孔 ２３ 管状濾過要素
（キャンドル） ２４ 濾過要素支持組立体 ２５ 上部表面 ２７ クリーンガス出口マニホールド室 ２９ ワイ
ヤ棚ブラケット ３１ 棚ブラケット ３３ 支持部材 ３４、３５ 穴 ３６ 上端部 ３７ 保持スリーブ ３８ カバー ３９ くぼみ ４１ クリーンガス
出口管 ４２ 穴 ４３ ガス出口マニ
ホールド ４４ 管 ４５ 環状フランジ ４６ 外方管 ４７、４８ ピン ４９ プラグ部材 ５１ 管 ５２ 導管 ５３ 穴 ５４ 貫通口 ５６ アイボルト ６０ 剛質管 ６２ 管 ６３ 貫通孔 ６５ 突出部 ７０ 濾過モジュール ７１ 濾過要素支持
部材 ７２ 肩部 ７３ ガスケット ７５ 保持板 ７６ 貫通口 ７７ カバー部材 ７８ ガス出口マニ
ホールド室 ８０ 通路 ８１ ノズル部材 ８２ オリフィス ８４ 出口室 ８５ 出口管 ８６ 流れ抵抗プラ
グ ８７ 環状フランジ ８９ 出口開口 ９０ 出口マニホールド室 ９１ 環状フランジ ９２ ガスケット ９５ 管 ９６ 穴 ９９ 管 １００ 濾過要素支持部材 １０５ 出口マニホ
ールド管 １０９ ワイヤブラケット １１１ 中央支持柱 １１３ 入口管 １１５ 管 １１７ 穴 １１９ ガス出口室 １２２ 中央支持柱 １２４ 出口マニホ
ールド室 １２６ 濾過モジュール １２８ クリーンガ
スマニホールド １３０ 管 １３２ 穴 １３４ 出口管

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エリザベス・シー・ジーバース アメリカ合衆国イリノイ州60525，ラグレ ーンジ，キャリーエージ・レーン 1240 (72)発明者 ポール・エッガーステッド アメリカ合衆国イリノイ州60544，プレイ ンフィールド，ウエスト・ポウレーン・ド ライブ 25054

Claims (22)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 圧力濾過装置であって、 圧力をかけることが可能な濾過室を包囲しているタンク
   と、 該濾過室へ対するガス入口と、 該濾過室から前記タンクの外まで当該タンクを介して伸
   長しているガス出口手段と、 第１及び第２の濾過要素支持手段であって、第１支持要
   素の下方に位置付けられたほぼ平坦な上面を有する第２
   濾過要素支持手段と垂直に間隔をおいた相互の関係にて
   該タンク内に載置されている第１及び第２の濾過要素支
   持手段と、 前記濾過室内の第１及び第２の濾過要素支持手段から垂
   下している複数の管状濾過要素と、 前記濾過要素の内部を前記ガス出口手段へ接続している
   手段と、 水平と垂直との間の角度で下方に傾斜しかつ上方縁部と
   下方縁部とを有する１第２濾過要素支持手段の前記ほぼ
   平坦な上面と、 前記第１要素支持手段から垂下している該第１要素の外
   表面から固形物質を除去して該除去した固形物質を前記
   第２濾過要素支持手段の上面へ降下させる手段と、 から成り、 これにより前記第１濾過要素支持手段より垂下している
   濾過要素から落下しかつ前記第２濾過要素支持手段の上
   面に降下する固形物質が、前記上面に沿って第２支持部
   材の下方縁部の方に下方へ流動する圧力濾過装置。
2. 【請求項２】 第２濾過要素の平坦な上面の角度が固形
   物質の沈降角度に等しいか又はそれより大きい請求項１
   の圧力濾過装置。
3. 【請求項３】 第２濾過要素の平坦な上面の角度が水平
   面と垂直面との間のほぼ中間である請求項１の圧力濾過
   装置。
4. 【請求項４】 第２濾過要素支持手段の上面が前記タン
   クの中央垂直軸線の方に下方へ傾斜している請求項１の
   圧力濾過装置。
5. 【請求項５】 タンク内にて中央に載置されている垂直
   配置の管状支持部材であって、これに対して第２濾過要
   素支持部材の下方部分が該管状支持部材から間隔をおい
   た関係にて接続され、第２濾過要素支持手段の上面に沿
   って下方に流れる固形物質がその下方縁部からタンク底
   部の方へ降下する開口を提供している垂直配置の管状支
   持部材を有している請求項４の圧力濾過装置。
6. 【請求項６】 前記管状支持部材が多孔性でありかつ前
   記ガス入口へ接続されており、これにより前記ガスが前
   記管状支持部材を介して前記室内に導入されている請求
   項５の圧力濾過装置。
7. 【請求項７】 前記濾過要素から固形物質を除去する手
   段が、前記濾過要素の内部に高圧ガスのパルスを導入す
   る手段を含み、かつ前記管状支持部材の内部と濾過要素
   の内部との間を接続する通路手段と、前記管状支持部材
   の内部に前記高圧ガスのパルスを供給する手段と、から
   成る、請求項５の圧力濾過装置。
8. 【請求項８】 タンクがほぼ円筒形の断面を有し、第２
   濾過要素支持手段が、ほぼ円筒形の断面内に配置され、
   かつ複数のパイ形状セグメントから成っている請求項１
   の圧力濾過装置。
9. 【請求項９】 タンクのほぼ円筒形断面の壁にパイ形状
   セグメントの周辺部分を支持可能に載置する手段を有し
   ている請求項８の圧力濾過装置。
10. 【請求項１０】 濾過装置であって、 タンクへ載置された環状出口マニホールドと、 タンク内の前記室から封止された前記第２濾過要素支持
    手段内の出口マニホールド室であってこれに対し前記第
    ２濾過要素支持手段から垂下された濾過要素の内部が接
    続されている出口マニホールド室と、 前記環状出口マニホールドを前記第２濾過要素支持手段
    のマニホールド室へ接続している通路手段と、 を有して成る請求項１の圧力濾過装置。
11. 【請求項１１】 前記タンクがほぼ円筒形断面を有し、
    前記第２濾過要素支持手段がほぼ円筒形断面に配置さ
    れ、かつ複数のパイ形状セグメントとを有し、第２濾過
    要素支持手段内のマニホールド室が、それぞれ該パイ形
    状セグメント内に設けられかつそれぞれ前記環状出口マ
    ニホールドへ接続された複数の室を有していることから
    成る、請求項１０の圧力濾過装置。
12. 【請求項１２】 環状出口マニホールドがタンク内に載
    置されている請求項１１の圧力濾過装置。
13. 【請求項１３】 環状出口マニホールドが第２濾過要素
    支持手段下方にてタンク内に載置されている請求項１２
    の圧力濾過装置。
14. 【請求項１４】 前記タンクを貫通しているガス出口開
    口と、前記環状の出口マニホールドとガス出口開口との
    間に接続されている連結／分離を迅速に行うクイックコ
    ネクト／デスコネクト取付体と、を有している請求項１
    ３の圧力濾過装置。
15. 【請求項１５】 前記タンクへ載置された環状クリーニ
    ングガス入口マニホールドと、前記第２濾過要素支持手
    段から垂下している濾過要素の内部へ前記クリーニング
    ガス入口マニホールドを接続している手段と、を有して
    いる請求項１の圧力濾過装置。
16. 【請求項１６】 前記環状クリーニングガス入口マニホ
    ールドが前記タンクの外側に位置付けられかつ少なくと
    も部分的に該タンクを取り囲んでいる請求項１５の圧力
    濾過装置。
17. 【請求項１７】 前記ガス出口マニホールドが前記タン
    クの外側に位置付けられかつ少なくとも部分的に該タン
    クを取り囲んでいる請求項１０の圧力濾過装置。
18. 【請求項１８】 前記タンクへ載置された環状クリーニ
    ングガス入口マニホールドと、前記クリーニングガス入
    口マニホールドを前記第２濾過要素支持手段から垂下し
    ている前記濾過要素の内部へ接続している手段と、前記
    タンクの外側に位置付けられかつ少なくとも部分的にタ
    ンクを取り囲んでいる前記環状クリーニングガス入口マ
    ニホールドと、を含んでいる請求項１７の圧力濾過装
    置。
19. 【請求項１９】 前記第２濾過要素支持手段が、複数の
    濾過要素が垂下している第１支持部材と、該第１支持部
    材の頂部上に密封載置されたカバー部材と、前記第１支
    持部材と前記カバー部材とのよって画定されたガス出口
    室と、前記第２濾過要素支持手段によって支持された前
    記濾過要素の内部へ接続されている前記ガス出口室と、
    から成る請求項１の圧力濾過装置。
20. 【請求項２０】 複数の濾過要素が垂下されている支持
    部材と、該支持部材の頂部上に密封載置されたカバー部
    材と、前記支持部材と前記カバー部材とによって画定さ
    れたガス出口室と、前記濾過要素の内部へ接続されてい
    る前記ガス出口室と、の組合わせから成る圧力濾過装置
    に使用する組合せ。
21. 【請求項２１】 前記支持部材と前記カバー部材とがセ
    ラミックから構成されている請求項２０の組合せ。
22. 【請求項２２】 前記支持部材と前記カバー部材とが一
    緒に固着され一体的な構造部材を形成している請求項２
    １の組合せ。