JPH0717795Y2 - 内燃機関の排気温度診断装置 - Google Patents

内燃機関の排気温度診断装置

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JPH0717795Y2
JPH0717795Y2 JP1987075086U JP7508687U JPH0717795Y2 JP H0717795 Y2 JPH0717795 Y2 JP H0717795Y2 JP 1987075086 U JP1987075086 U JP 1987075086U JP 7508687 U JP7508687 U JP 7508687U JP H0717795 Y2 JPH0717795 Y2 JP H0717795Y2
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照夫 五嶋
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 ディーゼル機関(舶用主機・補機,陸用発電設備・動力
設備)の保全は通常定期点検と巡回監視によって行われ
ている。その中で故障の早期発見はベテランの技術者の
経験と勘により行われているのが現状である。しかし、
そういったベテラン技術者の減少と省力化のため、十分
な保全が困難になっている。本考案は、ディーゼル機関
の予防保全に関し、故障の早期発見と的確な処置要求を
行う内燃機関の排気温度診断装置に関するものである。
最近のマイクロエレクトロニクスの発展には目覚ましい
ものがあり、その中でAI(人工知能)に関する技術は富
に話題になっている。ディーゼル機関に関しても従来の
監視システムに留まらず、AI技術を用いたエキスパート
システムとして故障診断等を行っている。この内燃機関
の排気温度診断装置もエキスパートシステムで専門技術
者が持っている知識,経験,ノウハウ,各種試験データ
等を知識ベースとして構築し、機関に取り付けられた各
種センサから得られる情報により故障を診断するもので
ある。
〈従来の技術〉 従来、例えばディーゼル機関には、機関の諸状態量を検
出するため、燃料油,潤滑油,給気,シリンダ内圧の各
圧力を検出する圧力センサ、燃料油,潤滑油,冷却水,
給気,ヒートボックス,排気の各温度を検出する温度セ
ンサ、燃料流量センサ、機関回転数を検出するセンサ、
燃料ラックの変位を検出するラック目盛センサなど種々
のセンサが取り付けられている。そして、これらのセン
サからの機関の諸状態量を表わす検出信号は、測定器や
記録装置に入力されて測定値として表示,記録され、運
転者は、これらの測定値から機関各部の異常の有無を判
断し、機関の運転状態を監視している。
〈考案が解決しようとする問題点〉 ところが、上記従来のディーゼル機関の運転状態監視方
式は、各種センサの検出値を単に測定値としてそのまま
表示あるいは記録するだけのものにすぎず、せいぜいこ
の測定値が所定の正常域から外れたときに異常警報や故
障警報を発する程度のものであるため、あるいくつかの
センサが異常値を示した場合、機関のどの部分にどのよ
うな異常が発生したかを正確に知るには、ディーゼル機
関に精通した専門家の判断に依らざるをえないのが実情
である。即ち、専門家は、特定のセンサが実測値として
示す機関部分の温度,圧力あるいは出力の異常から、従
来の経験,実験データ,ノウハウおよび理論に基づい
て、種々の可能性を検討し、最も妥当な原因を推定し、
この異常原因に対処する処置を講じるのである。従っ
て、従来の運転状態監視方式では、運転を維持するに
は、測定器や記録装置に表示される実測データを常に専
門家にチェックさせる必要があり、そうしない限り、異
常発生時に的確な処置がとれず、機関を停止せざるを得
ないため、機関運転の省力,省人化を図れないという欠
点や機関運転率の向上を図れないという欠点がある。
そこで、本考案の目的は、従来の経験,実験データ,理
論等に基づく新規な異常原因推定手段を備えることによ
って、内燃機関に設けられた各種センサからの検出信号
に基づいて、排気温度の異常を判別し、機関の異常部分
に関する正確な情報を出力でき、機関運転の省人化およ
び能率化に貢献できる内燃機関の排気温度診断装置を提
供することである。
〈問題点を解決するための手段〉 上記目的を達成するため、本考案の内燃機関の排気温度
診断装置は、給気の温度を検出する給気温度センサと、
この給気温度センサからの入力信号と機関出力を検出す
るラックセンサ(あるいは機関出力センサ)および機関
回転数センサからの入力信号とに基づいて排気温度の標
準値を算出する標準温度算出手段と、内燃機関の各気筒
に設けられた排気温度センサからの入力信号に基づいて
排気温度の平均値を算出し、この平均値から上記標準値
を減算して平均温度の偏差を求める平均温度偏差算出手
段と、上記各排気温度センサからの入力信号に基づいて
気筒相互間の排気温度の偏差を算出する気筒間温度偏差
算出手段と、上記平均温度偏差算出手段で算出された平
均温度の偏差の絶対値が、所定の許容値以下であるか否
かを判別する平均温度判別手段と、上記気筒間温度偏差
算出手段で算出された気筒相互間の排気温度の偏差の絶
対値が、所定の許容値以下であるか否かを判別する気筒
間温度偏差判別手段と、上記平均温度判別手段と気筒間
温度偏差判別手段の判別結果に基づいて、上記平均温度
の偏差の絶対値が許容値を超えるとき、その偏差の正値
または負値に応じて、給気温度高または低の情報を、上
記排気温度の偏差の絶対値が許容値を超えるとき、燃料
噴射系異常の情報を、さらに上記排気温度の偏差の絶対
値が許容値を超え、かつ上記平均温度の偏差の絶対値が
許容値を超えるとき、上記平均温度の偏差の正値または
負値に応じて、吸排気弁ステックまたは気筒部破損の情
報を夫々出力する異常情報出力手段とを備えたことを特
徴とする。
〈作用〉 いま、一例として、平均温度の偏差の絶対値が、所定の
許容値以下であると判別された場合、平均温度は正常と
判定され、次いで気筒相互間の排気温度の偏差の絶対値
が所定の許容値以下であるか否かが判別され、許容値以
下ならば正常と判定される一方、許容値を超えれば気筒
温度差大と判定され、このときは例えば燃料噴射系異常
の可能性がある。一方、平均温度の偏差の絶対値が、所
定の許容値を超えると判別された場合、平均温度は偏差
の正負により高または低と判定され、次いで気筒相互間
の排気温度の偏差の絶対値が所定の許容値以下であるか
否かが判別され、許容値以下ならば気筒間温度差は正常
と判定される一方、許容値を超えれば気筒間温度差大と
判定される。そして、これらの判定結果に基づいて、異
常情報出力手段により、上記平均温度の偏差の絶対値が
許容値を超えるとき、その偏差の正値または負値に応じ
て、給気温度高または低の情報が、上記排気温度の偏差
の絶対値が許容値を超えるとき、燃料噴射系異常の情報
が、さらに上記排気温度の偏差の絶対値が許容値を超
え、かつ上記平均温度の偏差の絶対値が許容値を超える
とき、この偏差の正値または負値に応じて、吸排気弁ス
テックまたは気筒部破損の情報が夫々出力される。
〈実施例〉 以下、本考案を図示の実施例により詳細に説明する。
第1図は本考案の排気温度診断装置を備えたディーゼル
機関の模式図であり、1はディーゼル機関、2はこのデ
ィーゼル機関1の燃料ラックの変位を検出するラック目
盛センサ、3は上記ディーゼル機関1の給気温度を検出
する給気温度センサ、4は上記ディーゼル機関1の回転
数を検出する回転数センサ、5,5,…は排気温度を検出す
るため上記ディーゼル機関1の各気筒に設けられた排気
温度センサ、6は後述する標準温度算出手段,平均温度
偏差算出手段,気筒間温度偏差算出手段,平均温度判別
手段,気筒間温度偏差判別手段および異常情報出力手段
を備え、上記各センサ2,3,4,5から入力される検出信号
に基づいて所定の演算を行なう排気温度診断装置として
のコンピュータ、7はこのコンピュータ6から出力され
る判別結果や機関の異常部分に関する情報を表示する表
示装置である。
上記コンピュータ6の標準温度算出手段は、第2図に示
すように、上記ラック目盛センサ2,給気温度センサ3,回
転数センサ4からの入力信号x,y,zに基づいて計算式f
(x,y,z)によって排気温度の標準値M0を算出する。こ
の計算式f(x,y,z)は、排気温度が機関の燃料消費
量,給気温度および出力軸の回転数との間で定量的な相
関関係にあるという事実に着目し、従来の経験,実験デ
ータ,ノウハウ等を詳細に検討し、理論的に解析して導
き出したものである。ここで、排気温度の標準値M0の計
算式f(x,y,z)に、給気温度yという変数がある点が
重要である。即ち、排気温度は、給気温度に大きく影響
され、夏季と冬季では30℃もの差があるため、これを考
慮しないと、内燃機関の各気筒が正常にも拘わらず排気
温度が異常に高い,低いと判断されたり、気筒異常によ
る排気温度の30℃程度の変動を検出できなくなるからで
ある。上記平均温度偏差算出手段は、上記排気温度セン
サ5,5,…からの入力信号ti(i=1〜N;N;気筒数)に基
づいて実測排気温度の平均値 を算出するとともに、この平均値Mから上記標準値M0
減算して平均温度の偏差ΔMを求める。また、上記気筒
間温度偏差算出手段は、上記排気温度センサ5,5,…から
の入力信号tiに基づいて気筒相互間の排気温度の偏差Δ
tij(=tj−ti;1≦i<j≦N)を算出する。一方、上
記平均温度判別手段は、上記平均温度偏差算出手段で求
められた平均温度の偏差の絶対値|ΔM|が、許容値P1
下であるか否かを判別し、許容値以下ならば平均温度正
常の信号を、許容値を超えるならばΔMの正負により平
均温度高または平均温度低の信号を夫々表示装置7に出
力するとともに、これらの信号に対応する機関の異常部
分に関する後述の情報をも出力する。また、上記気筒間
温度偏差判別手段は、上記気筒間温度偏差算出手段で求
められた気筒相互間の排気温度の偏差の絶対値|Δtij|
が、許容値P2以下であるか否かを判別し、許容値以下な
らば気筒間温度差正常の信号を、許容値を超えるならば
その気筒を表わす信号と共に気筒間温度差大の信号を夫
々表示装置7に出力する。さらに、上記異常情報出力手
段は、上記平均温度判別手段と気筒間温度偏差判別手段
の判別結果に基づいて、対応する機関の異常部分に関す
る後述の情報を出力する。なお、ここで気筒相互間の排
気温度の偏差を評価している点で重要である。即ち、あ
る気筒に異常を生じて出力が低下すると、残りの気筒の
出力が機関出力を一定にするように上昇する。このと
き、各気筒の排気温度とその平均値との偏差を評価した
のでは、上記異常による出力低下の検出幅が、各気筒相
互間の排気温度の偏差を評価する本考案に比して半減す
るからである。なお、上記コンピュータ6は、機関運転
の初期において上記各センサ2,3,4,5からの入力データ
が定常運転状態に安定したか否かを判別する整定判別手
段を備えている。
上記構成のコンピュータ6の動作について、第2図のフ
ローチャートを参照しつつ次に述べる。
(イ)ディーゼル機関1が始動すると、このディーゼル
機関1に取り付けられたラック目盛センサ2,給気温度セ
ンサ3,回転数センサ4および排気温度センサ5,5,…から
の検出信号が、コンピュータ6にデータ出力される。
(ロ)コンピュータ6は、整定判別手段によって、入力
データを一定時間間隔でサンプリングし、これらのサン
プリングデータ相互間の変動が所定の許容範囲を超える
場合、データ不安定として、ステップ(リ)へ進み、こ
こで機関が整定したか否かを判別する。そして、整定し
ているなら、ステップ(ヲ)へ進んで機関状態不安定の
信号を出力する一方、整定していないならステップ
(イ)へ戻ってデータの読み込みを続行する。一方、上
記サンプリングデータ相互間の変動が所定の許容範囲内
である場合、次のステップ(ハ)に進む。
(ハ)コンピュータ6は、標準温度算出手段によって、
上記ラック目盛センサ2,給気温度センサ3,回転数センサ
4からの入力データx,y,zに基づいて計算式f(x,y,z)
によって排気温度の標準値M0を算出する。
(ニ)次に、コンピュータ6は、平均温度偏差算出手段
によって、上記排気温度センサ5,5,…からの入力データ
tiに基づいて実測排気温度の平均値 を算出した後、この平均値Mから上記標準値M0を減算し
て平均温度の偏差ΔMを求める。
(ホ)一方、コンピュータ6は、気筒間温度偏差算出手
段によって、上記入力データtiに基づいて気筒相互間の
排気温度の偏差Δtij(=tj−ti;1≦i<j≦N)を算
出する。
(ヘ)コンピュータ6の平均温度判別手段は、上記平均
温度の偏差の絶対値|ΔM|が、許容値P1以下であるか否
かを判別し、許容値P1以下である場合、ステップ(ヌ)
に進んで、気筒間温度差判別手段はステップ(ホ)の偏
差の絶対値|Δtij|が許容値P2以下であるか否かを判別
し、許容値P2以下なら、ステップ(ソ)へ進んで機関正
常の信号を出力する一方、許容値P2を超えるなら、ステ
ップ(レ)へ進んで気筒間温度差大の信号を出力する。
一方、上記絶対値|ΔM|が許容値P1を超える場合、ステ
ップ(ト)に進む。
(ト)コンピュータ6の気筒間温度偏差判別手段は、上
記ステップ(ヌ)で述べたと同様に|Δtij|が許容値P2
以下であるか否かを判別し、許容値P2以下の場合、ステ
ップ(チ)に進んで、上記ΔMが正ならステップ(ヨ)
へ進んで平均温度高の信号を出力する一方、上記ΔMが
負ならステップ(タ)に進んで平均温度低の信号を出力
する。一方、上記|Δtij|が許容値P2を超える場合、ス
テップ(ル)に進んで、上記ΔMが正なら、ステップ
(ワ)へ進んで平均温度高かつ気筒間温度差大の信号を
出力する一方、上記ΔMが負なら、ステップ(カ)へ進
んで平均温度低かつ気筒間温度差大の信号を出力する。
また、第2図のフローチャートの最終ステップ(ヲ)〜
(レ)において、上記夫々の出力信号と共に機関の異常
部分に関する次のような情報が、異常情報出力手段によ
って表示装置7に出力される。即ち、ステップ(ヲ):
負荷不安定、燃料流量不安定、調速機不良、サージング
/ステップ(ワ):燃料噴射系異常(ノズルチップ破
損,閉塞、プランジャステック、カム滑り等),吸排気
弁ステック/ステップ(カ):排気温度センサ異常、シ
リンダ部(ヘッド,ライナ)破損/ステップ(ヨ):給
気温度高、風量不足、ラック目盛センサ異常(低)/ス
テップ(タ):給気温度低、ラック目盛センサ異常
(高)/ステップ(レ):燃料噴射系異常の各情報が第
2図に示した情報と共に表示装置7に表示されるのであ
る。
本考案では、機関の異常部分に関する情報を上述のよう
に異常情報出力手段により具体的に表示するようにして
いる点が重要であり、これによって、専門家でない一般
の運転者でも、機関運転中に発生する異常に的確に対処
することができる。一方、上記実施例では、コンピュー
タ6に運転初期の安定状態を判別する整定判別手段を設
けているので、運転初期に発生するトラブルを迅速かつ
確実に発見することができる。
なお、上記実施例では、排気温度の標準値M0の計算に、
燃料消費量を表わすラック目盛センサの出力データxを
用いたが、これに替えて機関出力をデータ入力すること
もできる。また、上記標準値M0の算出は、実施例の計算
式f(x,y,z)に限らず、メモリのアドレス(x,y,z)に
対応する標準値M0を格納するなどの方法でも行なうこと
ができる。
さらに、本発明の異常情報出力手段は、上記実施例の第
2図において、ステップ(ト)の|Δtij|≦P2の判断を
省略し、ステップ(ヘ)で平均温度の偏差を絶対値|Δ
M|が許容値P1を超えるかどうかだけを判断し、超えると
判断したとき、ステップ(チ),(ル)に飛んで平均温
度の偏差ΔMの正,負に応じて平均温度高(ステップ
(ワ),(ヨ)),低(ステップ(カ),(タ))の情
報を出力するようにもできる。また、上記異常情報出力
手段は、第2図のステップ(ヘ)の|ΔM|≦P1の判断を
省略し、ステップ(ホ)からステップ(ト)または
(ヌ)に飛んで排気温度の偏差の絶対値|Δtij|が許容
値P2を超えるがどうかだけを判断し、超えると判断した
とき、ステップ(ル)を経てステップ(ワ)またはステ
ップ(レ)で気筒間温度差大,即ち燃料噴射系異常の情
報を出力するようにもできる。
〈考案の効果〉 以上の説明で明らかなように、本考案の内燃機関の排気
温度診断装置は、内燃機関の各気筒に設けられた排気温
度センサからの入力信号に基づいて、排気温度の平均値
と気筒相互間の排気温度の偏差を算出する一方、ラック
センサ、給気温度センサおよび機関回転数センサからの
入力信号に基づいて排気温度の標準値を算出し、上記平
均値と標準値の差の絶対値が所定許容値以下であるか否
か、上記排気温度の偏差の絶対値が所定許容値以下であ
るか否かを夫々判別し、この判別結果に基づき異常情報
出力手段により排気温度の異常および機関の異常部分に
関する情報を出力するようにしているので、専門家によ
らず一般の運転者が、機関運転中に発生する排気温度異
常と異常部分を迅速かつ的確に知ることができ、これに
対する適切な処置をとることができ、機関運転の省人化
および能率化に大いに貢献する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の排気温度診断装置を備えたディーゼル
機関の模式図、第2図は上記排気温度診断装置の処理の
流れを示すフローチャートである。 1……ディーゼル機関、2……ラック目盛センサ、3…
…給気温度センサ、4…回転数センサ、5,5……排気温
度センサ、6……コンピュータ、7……表示装置。
フロントページの続き (72)考案者 貝原 正人 大阪府大阪市大淀区大淀中1丁目1番80号 ダイハツデイーゼル株式会社内 (56)参考文献 特開 昭54−44114(JP,A) 実開 昭57−160929(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関に設けられた各種センサからの機
    関状態量を表わす入力信号に基づいて、排気温度の異常
    を判別するとともに、機関の異常部分に関する情報を出
    力する内燃機関の排気温度診断装置であって、 給気の温度を検出する給気温度センサと、 この給気温度センサからの入力信号と機関出力を検出す
    るラックセンサ(あるいは機関出力センサ)および機関
    回転数センサからの入力信号とに基づいて排気温度の標
    準値を算出する標準温度算出手段と、 内燃機関の各気筒に設けられた排気温度センサからの入
    力信号に基づいて排気温度の平均値を算出し、この平均
    値から上記標準値を減算して平均温度の偏差を求める平
    均温度偏差算出手段と、 上記各排気温度センサからの入力信号に基づいて気筒相
    互間の排気温度の偏差を算出する気筒間温度偏差算出手
    段と、 上記平均温度偏差算出手段で算出された平均温度の偏差
    の絶対値が、所定の許容値以下であるか否かを判別する
    平均温度判別手段と、 上記気筒間温度偏差算出手段で算出された気筒相互間の
    排気温度の偏差の絶対値が、所定の許容値以下であるか
    否かを判別する気筒間温度偏差判別手段と、 上記平均温度判別手段と気筒間温度偏差判別手段の判別
    結果に基づいて、上記平均温度の偏差の絶対値が許容値
    を超えるとき、その偏差の正値または負値に応じて、給
    気温度高または低の情報を、上記排気温度の偏差の絶対
    値が許容値を超えるとき、燃料噴射系異常の情報を、さ
    らに上記排気温度の偏差の絶対値が許容値を超え、かつ
    上記平均温度の偏差の絶対値が許容値を超えるとき、上
    記平均温度の偏差の正値または負値に応じて、吸排気弁
    ステックまたは気筒部破損の情報を夫々出力する異常情
    報出力手段とを備えたことを特徴とする内燃機関の排気
    温度診断装置。
JP1987075086U 1987-05-18 1987-05-18 内燃機関の排気温度診断装置 Expired - Lifetime JPH0717795Y2 (ja)

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