JPH0717778U - ウェットティッシュ用容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロール状のウェットティッシュの破断部間の
一区分の取出しも、二区分以上の大量の取出しも容易に
行えるウェットティッシュ用容器を提案する。 【構成】 筒状容器体３上端に嵌着固定したキャップ４
に形成した凹部９内に、スライド可能且つ弾性板部14の
後方付勢力に抗しての押し込みが可能にスライド板５を
設け、このスライド板５で凹部９内頂壁に穿設した窓孔
11を閉塞させ、スライド板のキャップ窓孔11より後方位
置に、スライド板５の前方押し込み時にキャップ窓孔と
連通する窓孔12を穿設させて構成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はウェットティッシュ用容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】 【考案が解決しようとする課題】

ウェットティッシュ用の容器として、上端開口の筒状をなす容器体と、該容器 体上端開口を閉塞して嵌合させるととも、頂壁中央部にティッシュ取出し用の小 孔を穿設したキャップとからなるものがある。これらはロール状ティッシュにミ シン目等の破断部を所定間隔をもって刻設して、小孔よりティッシュを引き出す と破断部の部分でティッシュが分離して使用出来る様に構成されている。従来の この種容器では、例えば片手で容器をもって他方の手で引き出したティッシュを その小孔の軸線方向から角度をもたせて引くことにより、破断部を破断して分離 使用している。

【０００３】 従って、破断部は比較的弱い力でも充分破断するが、逆に、一度に二区分以上 の大きなティッシュを取出したい場合には各破断部毎で破断し易く不便である。 この様な場合には、破断部の破断強度の強いティッシュを用いれば良いが、今度 は一枚一枚の分離が簡単に行えない不便が生ずる。

【０００４】 本考案は、この様な点に鑑みなされたもので、ティッシュの一区分の取出しも 、二区分以上の一度に大量の取出しも容易に行える優れたウェットティッシュ用 容器を提案するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案容器は上記課題を解決するため、内部にロール状ウェットティッシュを 収納させる上端面開口の筒状容器体３と、上記容器体３上面外周に嵌合させた周 壁７上端より頂壁８を延設するとともに、頂壁８を下方へ凹ませる如く形成した 凹部９内に窓孔11を穿設したキャップ４と、上記窓孔11を閉塞するとともに、上 記凹部９内を前後にスライド可能に、且つ、弾性板部14の後方付勢力に抗しての 前方への押し込みが可能に設けたスライド板５とからなり、上記スライド板５の キャップ窓孔11より後方位置に、スライド板５の前方押し込み時にキャップ窓孔 11と連通する窓孔12を穿設させて構成した。

【０００６】

【作用】

図１の状態から蓋筒18を開いてスライド板５を弾性板部14の弾性に抗して前方 へ押し込めば、スライド板５の窓孔16がキャップ４の窓孔11と連通して、ウェッ トティッシュ２が自由に引き出せる大孔を形成する。次いで必要量だけティッシ ュ２を引出した後、スライド板５の押し込みを外せば、スライド板５はその段部 12が段部10に係止されるまで後方へ移動し、ティッシュ２がキャップ頂壁８とス ライド板５との間に挟持される。ここでティッシュを引けば破断部の破断強度の 如何に関わらず確実に破断部より破断出来る。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。

【０００８】 図１〜図３は本考案の一実施例を示すもので、図中１はウェットティッシュ用 容器を示す。該容器１は、内部にロール状のウエットティッシュ２を収納させた 容器体３と、キャップ４と、スライド板５とから構成している。

【０００９】 容器体３は、上端面を開口した筒状をなしている。

【００１０】 キャップ４は、上記容器体３の広口の口頚部６外周上端部に嵌合させた周壁７ 上端縁より頂壁８を延設した下端面開口の筒状をなし、頂壁８の中央部から後部 に至る部分に帯状の凹部９を形成している。この凹部９は、キャップ頂壁８の中 心部が傾斜状段部10を介して一段低く構成されている。また段部10前方のキャッ プ中央部分に窓孔11を穿設している。

【００１１】 スライド板５は、前部が中央段部12を介して一段低く構成させた矩形板状をな し、上記凹部９後端開口部より後端部を突設するとともに、前端部前方に所定幅 の間隙をあけて押し込み可能に嵌合させている。また、その後部両側に突設した 突条21を、凹部９後部両面に設けた凹溝（図示せず）にスライド可能に嵌合させ ている。また、前部下面よりキャップ窓孔11を介して下方へ垂設した連結板13下 部前面に半円弧板状の弾性板部14を延設し、その先端をキャップ４裏面より垂設 した係止板部15と当接係止させて、押し込んだスライド板５が元の状態に戻る如 く構成している。

【００１２】 また、スライド板５の段部12前方に、上記キャップ窓孔11より後方位置で、且 つスライド板５の前方押し込み時にキャップ窓孔11と連通する位置に窓孔16を穿 設している。

【００１３】 更に、この窓孔16周囲のスライド板５上面からは円筒部17を立設しており、こ の円筒部17上端開口を閉塞して着脱可能に嵌合させた蓋筒18を、連結板19を介し てキャップ頂壁８先端部に回動可能に連結させている。20は、連結板19を嵌合さ せるための凹溝を示す。

【００１４】 尚、上記各部材は全て合成樹脂により形成する。

【００１５】

【考案の効果】

以上説明した如く本考案容器は、スライド板のキャップ窓孔より後方位置に、 スライド板の前方押し込み時にキャップ窓孔と連通する窓孔を穿設させたので、 スライド板を押し込めば、各窓孔が連通してティッシュが自由に引き出せ、また 、スライド板は凹部内を前後にスライド可能に且つ弾性板部の後方付勢力に抗し ての前方への押し込みが可能に設けたので、必要量のティッシュを引き出した後 スライド板の押し込みを解除すればティッシュがキャップ頂壁とスライド板との 間で確実に挟持され、希望の破断部で簡単にティッシュを分離させることが出来 る。従って、一区分でも二区分以上でも希望の量のティッシュを一度に簡単に分 離させることが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施例を一部切欠き要部側面図で
ある。

【図２】 同実施例のスライド板を示す斜視図である。

【図３】 同実施例の要部斜視図である。

【符号の説明】

３…容器体，４…キャップ，５…スライド板，７…キャ
ップ周壁，８…キャップ頂壁，９…凹部，11…キャップ
窓孔，12…スライド板窓孔，14…弾性板部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 内部にロール状ウェットティッシュを収
   納させる上端面開口の筒状容器体３と、上記容器体３上
   面外周に嵌合させた周壁７上端より頂壁８を延設すると
   ともに、頂壁８を下方へ凹ませる如く形成した凹部９内
   に窓孔11を穿設したキャップ４と、上記窓孔11を閉塞す
   るとともに、上記凹部９内を前後にスライド可能に、且
   つ、弾性板部14の後方付勢力に抗しての前方への押し込
   みが可能に設けたスライド板５とからなり、上記スライ
   ド板５のキャップ窓孔11より後方位置に、スライド板５
   の前方押し込み時にキャップ窓孔11と連通する窓孔12を
   穿設させたことを特徴とするウェットティッシュ用容
   器。