JPH0717576U - 綴込装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 開いた頁葉が１８０度の見開きとなるように
する工夫および閉じた表紙が半開き状態とならないよう
にする工夫を施した綴込装置を提供する。 【構成】 背部１の両側にオモテ部２およびウラ部３を
折曲自在部４、５を介して有する表紙６と、表紙６の背
部１においてオモテ部２に近い上記折曲自在部４と平行
する個所およびウラ部３に近い上記折曲自在部５と平行
する個所に起伏自在の状態で設けた１対の綴込当板７、
８と、これ等各綴込当板７、８の上下両端個所に対向す
る配置で設けた綴込孔と、両綴込当板７、８間に配装し
た、エの字の形状を呈し、上側左・右辺および下側
左・右辺が折曲可能の綴込紐とされ、これ等各綴込紐
が上記各綴込孔に抜挿自在に挿通された軟質合成樹脂製
綴込用紐体１７と、綴込紐においてオモテ部２およびウ
ラ部３の閉じ状態に各綴込孔の縁と対応する個所に設け
た折曲自在部１８とを備えたものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はファイル、バインダー等用の綴込装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の綴込装置は図７〜９に示すように両綴込当板２０、２１が起伏 自在となっていなく、また綴込紐１３、１４、１５、１６には本考案に係わる綴 込装置における折曲自在部１８が設けられていないものであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の技術において述べた綴込装置は、綴込当板２０、２１が倒れない構 成であるために頁葉２２が開かれたときには綴込当板２０、２１の先端縁２３が 邪魔となり折れ曲がって開頁されるものであって、１８０度の見開き状態となら ない使いにくさがあり、また綴込紐１３、１４、１５、１６に折曲自在部１８が ないためにオモテ部２およびウラ部３を閉じたときには綴込紐１３、１４、１５ 、１６の弾性（復元力）によってオモテ部２およびウラ部３が手放し時には半開 きの不体裁な状態になってしまう等の欠陥を有していた。

【０００４】 本考案は、開いた頁葉が１８０度の見開きとなるようにする工夫および閉じた 表紙が半開き状態とならないようにする工夫を施した新規の綴込装置を提供する ことを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案に係わる綴込装置は、背部１の両側にオモテ 部２およびウラ部３を折曲自在部４、５を介して有する表紙６と、表紙６の背部 １においてオモテ部２に近い上記折曲自在部４と平行する個所およびウラ部３に 近い上記折曲自在部５と平行する個所に起伏自在の状態で設けた１対の綴込当板 ７、８と、これ等各綴込当板７、８の上下両端個所に対向する配置で設けた綴込 孔９、１０、１１、１２と、両綴込当板７、８間に配装した、エの字の形状を 呈し、上側左・右辺および下側左・右辺が折曲可能の綴込紐１３、１４、１５ 、１６とされ、これ等各綴込紐１３、１４、１５、１６が上記各綴込孔９、１ ０、１１、１２に抜挿自在に挿通された軟質合成樹脂製綴込用紐体１７と、綴込 紐１３、１４、１５、１６においてオモテ部２およびウラ部３の閉じ状態に各綴 込孔９、１０、１１、１２の縁と対応する個所に設けた折曲自在部１８とを備え たものである。

【０００６】

【作用】

本考案に係わる綴込装置は、綴込当板７、８が起伏自在であるので頁葉２２を 開いたときには当該頁葉が図３に示すように１８０度の見開き状態となり、また 綴込紐１３、１４、１５、１６に設けた折曲自在部１８がオモテ部２およびウラ 部３の閉じ時には上記弾性（復元力）を解消するものであって、オモテ部２およ びウラ部３を手放し状態としたとしても半開きの状態とならないものである。

【０００７】

【考案の効果】

本考案は上記の通りであるので、頁葉が開頁されたときには１８０度の見開き となるものであり、また表紙が閉じられ手放されたときには半開きとならないも のであって、所期の目的を完全に達成できる優れた効果を奏するものである。

【０００８】 図１〜６に示す本考案に係わる実施例は、硬質合成樹脂薄板を以て背部１の両 側にオモテ部２およびウラ部３を折曲自在部４、５を介して有する表紙６を構成 し、この表紙６におけるの背部１の内側に三つ折り可能の硬質合成樹脂薄板２５ を鋲２６により止着することによって、表紙６の背部１においてオモテ部２に近 い上記折曲自在部４と平行する個所およびウラ部３に近い上記折曲自在部５と平 行する個所に起伏自在の状態で１対の綴込当板７、８を設け、これ等各綴込当板 ７、８の上下両端個所に対向する配置で綴込孔９、１０、１１、１２を設けると 共にこれとは別個に、軟質合成樹脂材料を以てエの字の形状を呈し、上側左 ・右辺および下側左・右辺が折曲可能の綴込紐１３、１４、１５、１６とされた 綴込用紐体１７を構成し、この綴込用紐体１７の各綴込紐１３、１４、１５、１ ６を上記各綴込孔９、１０、１１、１２に抜挿自在に挿通し、当該綴込紐１３、 １４、１５、１６においてオモテ部２およびウラ部３の閉じ状態に各綴込孔９、 １０、１１、１２の縁と対応する個所に折曲自在部１８を設けたものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係わる綴込装置の実施例を示す全体の
展開正面図である。

【図２】同じく底面図である。

【図３】同じく頁葉を綴止した状態で示す展開斜視図で
ある。

【図４】同じくオモテ部およびウラ部を閉じた状態で示
す断面図である。

【図５】綴込用紐体を示す正面図である。

【図６】図５Ａ−Ａ線に沿う断面図である。

【図７】従来例を示す断面図である。

【図８】従来例における綴込用紐体を示す正面図であ
る。

【図９】図８Ｂ−Ｂ線に沿う断面図である。

【符号の説明】

１ 背部 ２ オモテ部 ３ ウラ部 ４ 折曲自在部 ５ 折曲自在部 ６ 表紙 ７ 綴込当板 ８ 綴込当板 ９ 綴込孔 １０ 綴込孔 １１ 綴込孔 １２ 綴込孔 １３ 綴込紐 １４ 綴込紐 １５ 綴込紐 １６ 綴込紐 １７ 綴込用紐体 １８ 折曲自在部 ２０ 綴込当板 ２１ 綴込当板 ２２ 頁葉 ２３ 先端縁 ２５ 薄板 ２６ 鋲

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 背部１の両側にオモテ部２およびウラ部
   ３を折曲自在部４、５を介して有する表紙６と、表紙６
   の背部１においてオモテ部２に近い上記折曲自在部４と
   平行する個所およびウラ部３に近い上記折曲自在部５と
   平行する個所に起伏自在の状態で設けた１対の綴込当板
   ７、８と、これ等各綴込当板７、８の上下両端個所に対
   向する配置で設けた綴込孔９、１０、１１、１２と、両
   綴込当板７、８間に配装した、エの字の形状を呈し、
   上側左・右辺および下側左・右辺が折曲可能の綴込紐
   １３、１４、１５、１６とされ、これ等各綴込紐１
   ３、１４、１５、１６が上記各綴込孔９、１０、１１、
   １２に抜挿自在に挿通された軟質合成樹脂製綴込用紐体
   １７と、綴込紐１３、１４、１５、１６においてオモテ
   部２およびウラ部３の閉じ状態に各綴込孔９、１０、１
   １、１２の縁と対応する個所に設けた折曲自在部１８と
   を備えたことを特徴とする綴込装置。