JPH07175713A - マルチポート半導体記憶装置 - Google Patents

マルチポート半導体記憶装置

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JPH07175713A
JPH07175713A JP5317126A JP31712693A JPH07175713A JP H07175713 A JPH07175713 A JP H07175713A JP 5317126 A JP5317126 A JP 5317126A JP 31712693 A JP31712693 A JP 31712693A JP H07175713 A JPH07175713 A JP H07175713A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 シフトレジスタ131〜133とマルチプレ
クサ134〜136とによってアクセス情報を2サイク
ル分保持する待ち行列を構成させ、競合発生時にアクセ
スを中止すると共に、コンフリクト信号CONFLBを
ハイレベルとする。 【効果】 メモリセルにアクセスするCPU3がコンフ
リクト信号CONFLBの検査を行うためやアクセス情
報を再送出するために無駄にサイクルを費やすことがな
くなるので、2ポートRAM1のデータ転送効率を向上
させることができる。また、このアクセス情報の再送出
を不要にすることにより、CPU3側のアクセス制御を
簡易化させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メモリセルにアクセス
するための入出力ポートを独立に複数系統有し、CPU
[Central Processing Unit]間でデータの受け渡しを行
うための共有メモリとして利用される2ポートRAM[R
andom Access Memory](デュアルポートRAM)等のマ
ルチポート半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】2つのCPU間でデータの受け渡しのた
めに共有メモリを使用する場合には、それぞれのCPU
からのアクセスが競合した際に相互排除を行わなければ
ならない。2ポートRAMは、このような共有メモリと
して使用される半導体記憶装置である。
【0003】図5に2ポートRAM1を2つのCPU
2,3間の共有メモリとして使用した場合の構成を示
す。2ポートRAM1は、多数のメモリセルからなるメ
モリセルアレイ11と2系統の入出力ポートであるAポ
ート12及びBポート13とを備えている。Aポート1
2とBポート13には、各CPU2,3のアドレスバ
ス,コントロールバス及びデータバスが別個に接続さ
れ、それぞれアドレスとコントロール信号が送り込まれ
ると共に、データの入出力ができるようになっている。
また、これらのポート12,13からは、メモリセルア
レイ11に対してそれぞれ独立にアクセスできるように
なっている。即ち、ポート12,13に送られて来たア
ドレスが競合しない場合には、それぞれ独立にそのアド
レスに基づいて同時にメモリセルアレイ11にアクセス
を行うことができる。また、アドレスが競合しても双方
が共に読み出し動作の場合には、同時にアクセスを行う
ことができる。しかし、少なくともどちらかが書き込み
アクセスであった場合には、相互排除の対象となるの
で、いずれか一方のポート12,13からのアクセスを
中止させる必要がある。そして、この相互排除は、一般
的にはビジーウエイト[busy wait](繁忙待機)方式に
よって実現される。
【0004】図6に従来の典型的な2ポートRAM1の
構成を示す(以下「第1従来例」という)。
【0005】ポート12,13に送られて来るアドレス
ADRA,ADRBは、それぞれアドレスバッファ128
又はアドレスバッファ138を介してメモリセルアレイ
11に入力されるようになっている。メモリセルアレイ
11では、これらのアドレスをデコードしてそれぞれメ
モリセルを選択する。コントロール信号は、書き込み又
は読み出しの制御やデータ出力の制御及びチップ選択を
行うためのライトイネーブル信号WEAバー,WEBバ
ー,アウトプットイネーブル信号OEAバー,OEBバー
及びチップイネーブル信号CEAバー,CEBバーからな
り、それぞれコントロール信号バッファ127又はコン
トロール信号バッファ137を介してI/Oコントロー
ル回路14に入力されるようになっている。そして、デ
ータDQA,DQBは、このI/Oコントロール回路14
を介してメモリセルアレイ11との間の入出力が行われ
るようになっている。
【0006】上記アドレスバッファ128とアドレスバ
ッファ138を介して入力されるアドレスADRA,A
DRBは、それぞれコンフリクト発生回路15にも送ら
れるようになっている。コンフリクト発生回路15は、
アドレスADRAとアドレスADRBが競合するかどうか
を検査し、これらが競合する場合にハイレベルとなるコ
ンフリクト信号CONFLA,CONFLB(ビジー信
号)をポート12,13からそれぞれ出力させる回路で
ある。なお、アドレスADRA,ADRBの競合は、これ
らが全く一致し対応するメモリセルが同じとなる場合だ
けでなく、対応する別個のメモリセルがメモリ構成上同
時にアクセスできない構造となっている場合も考えられ
るが、以降の説明では簡単のためアドレスADRA,A
DRBが一致した場合のみ競合するものとする。また、
同じく以降の説明では簡単のためアクセスは書き込みア
クセスの場合のみを示し、アドレスADRA,ADRBが
競合すれば常にこのアクセスを中止させる必要があるも
のとする。
【0007】上記第1従来例の2ポートRAM1におい
て、同時にN,N+1,N+2,…の連続するアドレス
への書き込みアクセスがあった場合の動作を図7に基づ
いて説明する。ただし、ここでは両ポート12,13の
アクセスのサイクルが完全に同期しているものとし、競
合時にはAポート12からのアクセスが優先されるもの
とする。従って、Aポート12側からのアクセスは競合
による中止の必要がなくなるので、このAポート12か
ら出力されるコンフリクト信号CONFLAは無視され
る。また、このAポート12に送られて来るチップイネ
ーブル信号CEAバーは、図7に示すサイクルでは常に
ローレベル(選択)となる。
【0008】まず、T1サイクルでは、アドレスADR
A,ADRBが共にNとなるので競合が発生し、コンフリ
クト発生回路15がコンフリクト信号CONFLBをハ
イレベル(競合)にする。また、これにより、Aポート
12側のアクセスは実行されるが、Bポート13側のア
クセスは中止される。なお、この際、Bポート13に
は、書き込み用のデータDQBとしてDNが入力されると
共に、ライトイネーブル信号WEBバーがローレベル
(書き込み)になるが、これらは無視される。
【0009】次に、T2サイクルでは、Aポート12の
アドレスADRAがN+1に変わってアクセスが実行さ
れる。しかし、Bポート13側では、ここに接続される
上記図5に示したCPU3がチップイネーブル信号CE
Bバーをハイレベル(非選択)にしてコンフリクト信号
CONFLBの検査を行い、アクセスに失敗したことを
検出する。
【0010】そして、T3サイクルでは、Bポート13
側のCPU3がT2サイクルにおいてアクセスに失敗し
たことを検出しているので、T1サイクルと同じアクセ
スを再度繰り返す。すると、今回のAポート12のアド
レスADRAはN+2であり、コンフリクト発生回路1
5はコンフリクト信号CONFLBをローレベル(非競
合)にするので、ポート12,13からのアクセスが同
時に実行される。
【0011】また、T4サイクルでは、Aポート12の
アドレスADRAがN+3に変わってアクセスが実行さ
れる。しかし、Bポート13側では、T2サイクルと同
様にCPU3がコンフリクト信号CONFLBの検査を
行い、このCPU3がアクセスに成功したことを検出し
てから、T5サイクルで次のN+1のアドレスADRBを
送出する。そして、以降同様にして、再度競合が発生し
ない限り、Aポート12からはサイクルごとに、また、
Bポート13からは1サイクルおきに順次アクセスが実
行される。
【0012】このように第1従来例では、優先順位の低
いBポート13側のCPU3が1サイクルおきにコンフ
リクト信号CONFLBの検査を行いアクセスが成功し
たかどうかを調べながらアクセスを進めることになる。
また、競合が発生しアクセスに失敗したことを検出した
場合には、同じアドレスADRBを再度送出する。な
お、双方のアクセスのサイクルが同期していない場合に
は、Bポート13側のアクセス中にAポート12側から
行われたアクセスが競合することもある。そして、この
ときにはAポート12側のアクセスを中止しなければな
らず、コンフリクト信号CONFLAに基づいてCPU
2も同様の制御を行う必要が生じる。なお、このような
場合のために、コンフリクト発生回路15は、アクセス
を中止させる側のコンフリクト信号CONFLA,CO
NFLBのみをハイレベル(競合)とする。
【0013】図8及び図9に従来の他の2ポートRAM
1の例を示す(以下「第2従来例」という)。
【0014】この2ポートRAM1は、1サイクルを2
つに時分割してそれぞれAポート12とBポート13の
専用のアクセス時間帯を設けたものである。即ち、図9
に示すように、各サイクルT1,T2,T3…の前半の時
間帯にAポート12のチップイネーブル信号CEAバー
をローレベル(選択)にしてアドレスADRAによるア
クセスを行い、後半の時間帯にBポート13のチップイ
ネーブル信号CEBバーをローレベル(選択)にしてア
ドレスADRBによるアクセスを行う。従って、双方の
ポート12,13が同一サイクルに同じアドレスへの書
き込みアクセスを行ったとしても、これらが競合するこ
とはないので、図8に示すように、第1従来例で示した
コンフリクト発生回路15が不要となり、コンフリクト
信号CONFLによるビジーウエイト方式の制御も必要
なくなる。
【0015】なお、上記専用のアクセス時間帯の調整
は、2ポートRAM1上又はこの2ポートRAM1にア
クセスを行う2つのCPU2,3を含むシステム上で制
御する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記第1従
来例の場合には、Bポート13側の優先順位の低いCP
U3が、1サイクルおきにコンフリクト信号CONFL
Bを検査しながらアクセスを進めなければならないた
め、1回のアクセスを行うのに、本来1サイクルで足り
るにもかかわらず、競合が発生しない場合でも2サイク
ルを要し、競合が発生した場合には4サイクルを要する
ことになり、データ転送速度が低下するという問題があ
った。しかも、競合が発生しアクセスに失敗した場合に
は、CPU3が同じアドレスADRBやデータDQB等を
再度送出する必要があるので、このCPU3における制
御が複雑になるという問題もあった。
【0017】また、上記第2従来例の場合には、本来2
回のアクセスが可能となる期間を1サイクルとするた
め、データ転送時間が常に通常の2倍必要となり、しか
も、双方のCPU2,3がそれぞれの専用のアクセス時
間帯にアクセスを行うようにシステム上でこれらを同期
させるか、又は、2ポートRAM1内で信号を遅延させ
て調整する操作が必要となり、システムの自由度が損な
われたり、アクセス完了時間にバラツキが発生してCP
Uでの処理が複雑になるという問題があった。
【0018】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
で、待ち行列を用いることによりビジーウエイト方式に
よる競合の処理を円滑化させるマルチポート半導体記憶
装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明のマルチポート半
導体記憶装置は、メモリセルにアクセスするための複数
系統の入出力ポートを有し、各入出力ポートに送られて
来たアドレス等のアクセス情報が競合によりアクセスを
中止すべきものであるかどうかを判定する競合検出手段
を備えたマルチポート半導体記憶装置において、アクセ
ス情報をそれぞれの入出力ポートに設けられた待ち行列
で受け付ける待ち行列手段と、各入出力ポートについ
て、当該待ち行列の先頭のアクセス情報が競合検出手段
によってアクセス中止を判定されなかった場合に、この
アクセス情報を待ち行列から取り出してアクセスを実行
させる非競合時制御手段と、各入出力ポートについて、
当該待ち行列の先頭のアクセス情報が競合検出手段によ
ってアクセス中止を判定された場合に、このアクセス情
報によるアクセスを中止させると共に、当該入出力ポー
トからビジー信号を出力させる競合時制御手段とを備え
たものであり、そのことにより上記目的が達成される。
【0020】また、本発明のマルチポート半導体記憶装
置は、メモリセルにアクセスするための複数系統の入出
力ポートを有し、各入出力ポートに送られて来たアドレ
ス等のアクセス情報が競合によりアクセスを中止すべき
ものであるかどうかを判定する競合検出手段を備えたマ
ルチポート半導体記憶装置において、アクセス情報を1
段目のレジスタに格納する2段のシフトレジスタがそれ
ぞれ各入出力ポートに設けられると共に、各入出力ポー
トについて、前回のサイクルがアクセス中止であった場
合に、当該シフトレジスタの2段目をアクセスレジスタ
とし、アクセス中止ではなかった場合には、このシフト
レジスタの1段目をアクセスレジスタとするレジスタ切
替手段と、各入出力ポートについて、当該シフトレジス
タの1段目がアクセスレジスタであって、このアクセス
レジスタのアクセス情報が競合検出手段によってアクセ
ス中止を判定されなかった場合に、このアクセス情報に
よるアクセスを実行させる通常時制御手段と、各入出力
ポートについて、当該シフトレジスタの1段目がアクセ
スレジスタであって、このアクセスレジスタのアクセス
情報が競合検出手段によってアクセス中止を判定された
場合に、このアクセス情報によるアクセスを中止させる
と共に、当該入出力ポートからビジー信号を出力させ、
かつ、シフトレジスタをシフト動作させてアクセス情報
を1段目から2段目へシフトさせる競合発生時制御手段
と、各入出力ポートについて、当該シフトレジスタの2
段目がアクセスレジスタであって、このアクセスレジス
タのアクセス情報が競合検出手段によってアクセス中止
を判定された場合に、このアクセス情報によるアクセス
を中止させると共に、当該入出力ポートからビジー信号
を出力させる競合継続時制御手段と、各入出力ポートに
ついて、当該シフトレジスタの2段目がアクセスレジス
タであって、このアクセスレジスタのアクセス情報が競
合検出手段によってアクセス中止を判定されなかった場
合に、このアクセス情報によるアクセスを実行させる競
合解除時制御手段とを備えたものであり、そのことによ
り上記目的が達成される。
【0021】さらに、本発明のマルチポート半導体記憶
装置は、上記構成に加えて、メモリセルにアクセスする
ための入出力ポートが2系統であるものであり、そのこ
とにより上記目的が達成される。
【0022】
【作用】上記構成により、競合検出手段は、アクセス情
報におけるアドレスやコントロール信号等を検査するこ
とによりメモリセル等の構成に応じて相互排除の対象と
なるかどうかに基づき適宜競合を検出する。そして、2
つ以上のアクセス情報が互いに競合することが検出され
た場合には、該当する各入出力ポートごとに、アクセス
の後先や優先順位等に基づいてその入出力ポートが競合
によりアクセスを中止すべきかどうかを判定する。アク
セス情報としては、アドレス及びコントロール信号並び
に書き込みアクセスの場合の書き込みデータ等がある。
【0023】待ち行列手段は、配列やシフトレジスタ等
によって待ち行列(キュー[queue])を構成し、この待
ち行列のFIFO[First-In First-Out]方式による入出
力を制御するものである。即ち、この待ち行列手段は、
アクセス情報を待ち行列に受け付け順に並べ、既に取り
出したアクセス情報を除いて最も古くに受け付けられた
アクセス情報が常に先頭に位置して、読み出し(参照)
や取り出しの対象となるようにする。
【0024】各入出力ポートにおける待ち行列の先頭の
アクセス情報が競合検出手段によってアクセス中止を判
定されなかった場合には、非競合時制御手段がメモリセ
ルへのアクセスを実行させる。また、このアクセス情報
が競合検出手段によってアクセス中止を判定された場合
には、競合時制御手段がアクセスを中止させると共に、
当該入出力ポートからビジー信号を出力させる。ビジー
信号が出力されると、当該入出力ポートからアクセスを
行う処理装置は、次回のサイクルでこれを検出し、次々
回のサイクルでのアクセス情報の送出を停止する(例え
ばチップイネーブル信号を非アクティブとする)ように
制御を定めておく。待ち行列手段では、アクセス情報の
送出が停止されると、アクセス情報の受け付けを行わな
い。従って、競合時制御手段によってアクセスが中止さ
れると、2サイクル後にアクセス情報の待ち行列への追
加が停止され、アクセス中止が継続した場合もこれと同
じ期間だけアクセス情報の追加が停止され続けると共
に、最後にアクセス情報の追加が停止されたサイクルで
アクセスが再開されるので、待ち行列に保持されるアク
セス情報は高々2サイクル分となる。競合の検査のため
に読み出すアクセス情報やアクセスを実行する際に取り
出すアドレス情報は、この待ち行列の先頭にあるもので
あり、これがいずれのサイクルに受け付けられたもので
あるかは、前回以前のサイクルでアクセスが中止されて
いたかどうかによって異なる。
【0025】この結果、本発明によれば、競合が発生し
た場合のアクセス情報の送出停止を次々回のサイクルま
で引き延ばすので、各サイクルごとにアクセス情報の送
出とビジー信号の検査とを同時に行うことができ、ビジ
ーウエイト方式においてビジー信号の検査のためだけに
無駄にサイクルを費やす必要がなくなる。また、競合発
生時にもアクセス情報を再送出しないので、この再送出
のためのサイクルの無駄ななくすと共に、処理装置側の
アクセス制御を簡易化させることができる。
【0026】請求項2の発明は、レジスタ切替手段と競
合発生時制御手段におけるシフト動作とによってシフト
レジスタを操作することにより請求項1の待ち行列手段
を実現したものである。そして、レジスタ切替手段は、
シフトレジスタの1段目と2段目を切り替えることによ
りアクセスレジスタによって常に待ち行列の先頭を指示
させるようになっているので、通常時制御手段と競合解
除時制御手段は、共に請求項1の非競合時制御手段に対
応する。また、競合発生時制御手段におけるシフトレジ
スタのシフト動作は、前回のアクセス情報を保持したま
ま次のアクセス情報を受け付けるために1段目を空ける
動作にすぎないので、この競合発生時制御手段と競合継
続時制御手段は、共に請求項1の競合時制御手段に対応
する。
【0027】なお、競合発生時制御手段におけるシフト
レジスタのシフト動作は、通常は次回のサイクルの最初
に行うことにより、次のアクセス情報の1段目への格納
も同時に行う。また、このシフトレジスタは、競合発生
時制御手段における以外の場合にも、一般にアクセス情
報を1段目に格納するだけのためにシフト動作を行う
が、この場合に1段目から2段目にシフトされるアクセ
ス情報は無意味なものなので、他に1段目のレジスタに
強制的にアクセス情報を格納させる手段があるなら必ず
しもシフト動作である必要はない。
【0028】請求項3の発明は、2ポートRAMのよう
に入出力ポートが2系統となるマルチポート半導体記憶
装置に本発明を適用したものである。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0030】図1乃至図4は本発明の一実施例を示すも
のであって、図1は2ポートRAMの構成を示すブロッ
ク図、図2は2ポートRAMの制御動作を示す状態遷移
図、図3は競合が1回だけ発生した場合の2ポートRA
Mの動作を示すタイムチャート、図4は競合が頻繁に発
生した場合の2ポートRAMの動作を示すタイムチャー
トである。なお、上記従来例と同様の機能を有する構成
部材には同じ番号を付記する。
【0031】本実施例は、上記図5に示した2ポートR
AM1に本発明を実施した場合について説明する。な
お、本実施例では、第1従来例と同様に、CPU2,3
からのアクセスが同期され、かつ、CPU2からのアク
セスを優先する場合について説明する。
【0032】2ポートRAM1は、図1に示すように、
メモリセルアレイ11,Aポート12,Bポート13,
I/Oコントロール回路14及びコンフリクト発生回路
15によって構成される。これらのうち、メモリセルア
レイ11,I/Oコントロール回路14及びコンフリク
ト発生回路15は、図6に示した従来例と同じものであ
る。また、コンフリクト発生回路15から出力されるコ
ンフリクト信号CONFLA,CONFLBは、それぞれ
Aポート12又はBポート13を介して出力されるよう
になっている。
【0033】Aポート12は、3つのシフトレジスタ1
21〜123と3つのマルチプレクサ124〜126と
からなる。シフトレジスタ121〜123は、それぞれ
複数ビットのレジスタが2段に設けられたシフトレジス
タである。そして、このAポート12には、図5に示し
たCPU2のアドレスバス,コントロールバス及びデー
タバスが接続され、アクセス情報としてそれぞれアドレ
スADRAとコントロール信号WEAバー,OEAバー,
CEAバーが送り込まれると共に、データDQAの入出力
ができるようになっている。即ち、複数ビットのアドレ
スADRAは、シフトレジスタ121の1段目の各ビッ
トに入力されるようになっている。マルチプレクサ12
4は、このシフトレジスタ121の両段に格納されたア
ドレスADRAのいずれかを選択してメモリセルアレイ
11とコンフリクト発生回路15に送る回路である。ま
た、3ビットのコントロール信号WEAバー,OEAバ
ー,CEAバーは、シフトレジスタ122の1段目の各
ビットに入力されるようになっている。マルチプレクサ
125は、このシフトレジスタ122の両段に格納され
たコントロール信号WEAバー,OEAバー,CEAバー
の組のいずれかを選択してI/Oコントロール回路14
に送る回路である。さらに、複数ビットのデータDQA
は、シフトレジスタ123の1段目の各ビットに入力さ
れるようになっている。ただし、このシフトレジスタ1
23の1段目のレジスタについては、双方向に入出力が
可能な構成となっていて、ここに格納されたデータDQ
Aをデータバスに出力することもできる。マルチプレク
サ126は、このシフトレジスタ123の両段に格納さ
れたデータDQAのいずれかを選択してI/Oコントロ
ール回路14に送る回路である。また、このマルチプレ
クサ126は、I/Oコントロール回路14から送られ
て来たデータDQAをシフトレジスタ123の1段目に
格納することもできるようになっている。
【0034】Bポート13も、3つのシフトレジスタ1
31〜133と3つのマルチプレクサ134〜136と
からなり、これらはそれぞれAポート12のシフトレジ
スタ121〜123及びマルチプレクサ124〜126
と同じ構成である。ただし、シフトレジスタ131に
は、図5に示したCPU3のアドレスバスが接続され、
アドレスADRBが入力されるようになっている。ま
た、シフトレジスタ132には、CPU3のコントロー
ルバスが接続され、コントロール信号WEBバー,OEB
バー,CEBバーが入力されるようになっている。さら
に、シフトレジスタ133には、CPU3のデータバス
が接続され、データDQBの入出力ができるようになっ
ている。このCPU3には、コンフリクト発生回路15
からBポート13を介して出力されるコンフリクト信号
CONFLBも送られるようになっている。
【0035】上記マルチプレクサ124〜126,13
4〜136は、初期状態及び前回のサイクルにおいてコ
ンフリクト発生回路15が競合を検出していなかった場
合には、各シフトレジスタ121〜123,131〜1
33の1段目に格納されたアクセス情報を選択して入出
力を行い、競合が検出されていた場合には、2段目に格
納されたアクセス情報を選択して入出力を行うようにな
っている。また、各シフトレジスタ121〜123,1
31〜133は、当該ポート12,13に送られて来る
コントロール信号におけるチップイネーブル信号CEA
バー,CEBバーがローレベル(選択)の場合にシフト
動作を行い、アクセス情報を1段目に格納(ラッチ)す
るようになっている。CPU3は、コンフリクト信号C
ONFLBがハイレベル(競合)になると、これを次回
のサイクルで検出し、引き続いてアクセスを行う場合に
も次々回のサイクルにおけるチップイネーブル信号CE
Bバーをハイレベル(非選択)として、アクセスを1サ
イクル分遅延させるように制御が定められている。な
お、本実施例では、Aポート12からのアクセスを優先
するので、コンフリクト信号CONFLAがハイレベル
(競合)となることはなく、CPU2は常に通常通りの
アクセスを行う。また、このためAポート12側のマル
チプレクサ124〜126は常に各シフトレジスタ12
1〜123の1段目に格納されたアクセス情報を選択し
て入出力を行う。
【0036】上記2ポートRAM1の制御部の構成を図
2及び表1に基づいて説明する。
【0037】
【表1】
【0038】この2ポートRAM1の制御部は、通常サ
イクルa,コンフリクト発生サイクルb,コンフリクト
継続サイクルc及びコンフリクト解除サイクルdからな
る4つの内部状態の遷移に基づいて制御を実行する。
【0039】(1)通常サイクルa(通常時制御手段) 通常サイクルaでは、Bポート13のマルチプレクサ1
34〜136がシフトレジスタ131〜133の1段目
に格納されたアクセス情報を読み出す。また、このシフ
トレジスタ131〜133の1段目のアクセス情報に基
づいてメモリセルアレイ11へのアクセスが実行され
る。この通常サイクルaに遷移が可能となるのは、初期
状態からかまたは、前回のサイクルにおいてコンフリク
ト信号CONFLBがローレベル(非競合)であった場
合、即ち同じ通常サイクルa(a→a)若しくは後に説
明するコンフリクト解除サイクルd(d→a)からの場
合に限る。また、現行のサイクルにおいてコンフリクト
信号CONFLBがローレベル(非競合)である場合に
のみ実際に遷移して来る。この通常サイクルaから次の
状態に遷移する際には、シフトレジスタ131〜133
がシフト動作を行って1段目に新たなアクセス情報が格
納される。なお、この際、1段目にあったアクセス情報
は2段目にシフトされるが、これは既にアクセス済みの
無意味なものであり、ここで実質的に取り出される。
【0040】(2)コンフリクト発生サイクルb(競合
発生時制御手段) コンフリクト発生サイクルbでは、Bポート13のマル
チプレクサ134〜136がシフトレジスタ131〜1
33の1段目に格納されたアクセス情報を読み出す。ま
た、Bポート13側からのメモリセルアレイ11へのア
クセスは中止される。このコンフリクト発生サイクルb
に遷移が可能となるのは、前回のサイクルにおいてコン
フリクト信号CONFLBがローレベル(非競合)であ
った場合、即ち通常サイクルa(a→b)又は後に説明
するコンフリクト解除サイクルd(d→b)からの場合
に限る。また、現行のサイクルにおいてコンフリクト信
号CONFLBがハイレベル(競合)である場合にのみ
実際に遷移して来る。このようにコンフリクト信号CO
NFLBがハイレベル(競合)になると、CPU3は、
次のサイクルでこれを検出し次々回のサイクルでアドレ
ス情報の送出を停止する。このコンフリクト発生サイク
ルbから次の状態に遷移する際には、シフトレジスタ1
31〜133がシフト動作を行って1段目のアクセス情
報を2段目に移動させると共に、空いた1段目に新たな
アクセス情報を格納する。なお、まだアクセスを行って
いないアクセス情報を1段目から2段目に移動させるの
はこの場合だけであり、他のシフト動作ではアクセス済
みとなり実質的に取り出された後の無効なアクセス情報
が移動するにすぎず、1段目に新たなアクセス情報を格
納するためだけにシフト動作が行われる。
【0041】(3)コンフリクト継続サイクルc(競合
継続時制御手段) コンフリクト継続サイクルcでは、Bポート13のマル
チプレクサ134〜136がシフトレジスタ131〜1
33の2段目に格納されたアクセス情報を読み出す。ま
た、Bポート13側からのメモリセルアレイ11へのア
クセスは中止される。このコンフリクト継続サイクルc
に遷移が可能となるのは、前回のサイクルにおいてコン
フリクト信号CONFLBがハイレベル(競合)であっ
た場合、即ちコンフリクト発生サイクルb(b→c)又
は同じコンフリクト継続サイクルc(c→c)からの場
合に限る。また、現行のサイクルにおいてコンフリクト
信号CONFLBがハイレベル(競合)である場合にの
み実際に遷移して来る。この場合にもコンフリクト信号
CONFLBがハイレベル(競合)となるので、CPU
3は、次のサイクルでこれを検出し次々回のサイクルで
アドレス情報の送出を停止する。このコンフリクト継続
サイクルcから次の状態に遷移する際には、前々回(現
行状態から見れば前回)のアクセス中止によりCPU3
がアクセス情報の送出を停止するので、シフトレジスタ
131〜133はシフト動作を行わない。
【0042】(4)コンフリクト解除サイクルd(競合
解除時制御手段) コンフリクト解除サイクルdでは、Bポート13のマル
チプレクサ134〜136がシフトレジスタ131〜1
33の2段目に格納されたアクセス情報を読み出す。ま
た、このシフトレジスタ131〜133の2段目のアク
セス情報に基づいてメモリセルアレイ11へのアクセス
が実行される。このコンフリクト解除サイクルdに遷移
が可能となるのは、前回のサイクルにおいてコンフリク
ト信号CONFLBがハイレベル(競合)であった場
合、即ちコンフリクト発生サイクルb(b→d)又はコ
ンフリクト継続サイクルc(c→d)からの場合に限
る。また、現行のサイクルにおいてコンフリクト信号C
ONFLBがローレベル(非競合)である場合にのみ実
際に遷移して来る。このコンフリクト解除サイクルdか
ら次の状態に遷移する際にも、前々回(現行状態から見
れば前回)のアクセス中止によりCPU3がアクセス情
報の送出を停止するので、シフトレジスタ131〜13
3はシフト動作を行わない。
【0043】上記構成の2ポートRAM1において、A
ポート12とBポート13に同じN,N+1,N+2,
…の連続したアドレスへの書き込みアクセスがあった場
合の動作を図3に基づいて説明する。
【0044】まず、T1サイクルでは、CPU3からの
チップイネーブル信号CEBバーがローレベル(選択)
となるので、シフトレジスタ131〜133がシフト動
作を行いアドレスADRBのNを1段目に格納する。こ
こで、前回のサイクルでは競合が発生していなかったと
すると、マルチプレクサ134がこの1段目のアドレス
ADRBのNを読み出すので、アドレスADRAのNと一
致し、コンフリクト発生回路15がコンフリクト信号C
ONFLBをハイレベル(競合)にする。従って、この
T1サイクルの制御状態はコンフリクト発生サイクルb
となるため、Bポート13側からのアクセスは中止され
る。
【0045】次に、T2サイクルでも、チップイネーブ
ル信号CEBバーがローレベル(選択)となるので、シ
フトレジスタ131〜133がシフト動作を行い、1段
目のアドレスADRBのNを2段目に移動させると共に
新たなアドレスADRBのN+1を1段目に格納する。
また、前回のT1サイクルでは競合が発生したため、マ
ルチプレクサ134はシフトされた2段目のアドレスA
DRBのNを読み出す。しかし、アドレスADRAはN+
1に変わるので、コンフリクト信号CONFLBはロー
レベル(非競合)となる。従って、このT2サイクルの
制御状態はコンフリクト解除サイクルdとなるため、B
ポート13からは、2段目のアドレスADRBのNや書
き込み用のデータDQBのDN等に基づいてアクセスが行
われる。このときシフトレジスタ133の1段目には書
き込み用のデータDQBのDN+1が格納される。なお、C
PU3は、このT2サイクルにおいてコンフリクト信号
CONFLBのハイレベル(競合)を検出し、内部のコ
ンフリクトフラグをハイレベルとする。
【0046】T3サイクルでは、CPU3がT2サイクル
でハイレベルとなったコンフリクトフラグに基づいてア
クセス情報の送出を停止しチップイネーブル信号CEB
バーをハイレベル(非選択)にするので、シフトレジス
タ131〜133はシフト動作を行わない。しかし、前
回のT2サイクルでは競合が発生しなかったために、マ
ルチプレクサ134は1段目に格納されていたアドレス
ADRBのN+1を読み出す。そして、アドレスADRA
はN+2に変わるので、コンフリクト信号CONFLB
はローレベル(非競合)となる。従って、このT3サイ
クルの制御状態は通常サイクルaとなるため、Bポート
13からは、1段目のアドレスADRBのN+1や書き
込み用のデータDQBのDN+1等に基づいてアクセスが行
われる。
【0047】T4サイクルでは、チップイネーブル信号
CEBバーがローレベル(選択)に戻るので、シフトレ
ジスタ131〜133はシフト動作を行い、アドレスA
DRBのN+2を1段目に格納する。また、前回のT3サ
イクルでは競合が発生しなかったために、マルチプレク
サ134はこの1段目のアドレスADRBのN+2を読
み出す。そして、アドレスADRAはN+3に変わるの
で、コンフリクト信号CONFLBはローレベル(非競
合)となる。従って、このT4サイクルの制御状態も通
常サイクルaとなるため、Bポート13からは、1段目
のアドレスADRBのN+2や書き込み用のデータDQB
のDN+2等に基づいてアクセスが行われ、以降のサイク
ルにおいても同様にAポート12とBポート13から同
時にアクセスが実行される。
【0048】このように本実施例の2ポートRAM1で
は、優先順位の高いAポート12側のCPU2だけでな
く、優先順位の低いBポート13側のCPU3も各サイ
クルにおいてコンフリクト信号CONFLBの検査とア
クセスとを同時に行うことができるので、データ転送速
度を向上させることができる。また、競合が発生した場
合にも、CPU3がこの競合の発生から2サイクル後の
T3サイクルにアクセス情報の送出を停止し1サイクル
分だけ遅延させるだけで、アクセス情報の再送出を行う
ことなく連続してアクセスを続けることができる。
【0049】上記の2ポートRAM1において、Bポー
ト13にN,N+1,N+2,…の連続したアドレスへ
の書き込みアクセスがあり、Aポート12にはN,N,
N+1,N+1,N+2,N+3,…のような最初だけ
同じアドレスが2回ずつ繰り返される書き込みアクセス
があった場合の動作を図4に基づいて説明する。
【0050】まず、T1サイクルでは、上記図3のT1サ
イクルと同じくアドレスADRA,ADRBが共にNとな
って競合が発生し、制御状態がコンフリクト発生サイク
ルbとなるため、Bポート13側からのアクセスは中止
される。次に、T2サイクルでも、再びアドレスADR
A,ADRBが共にNとなって競合が発生し、制御状態は
コンフリクト継続サイクルcとなるため、Bポート13
側からのアクセスが中止される。
【0051】そして、これに続くT3サイクルとT4サイ
クルでは、前2回の競合によりCPU3がアクセス情報
の送出を停止しチップイネーブル信号CEBバーをハイ
レベル(非選択)にするので、この間T1サイクルとT2
サイクルで送られて来たアクセス情報が2段のシフトレ
ジスタ131〜133に保持され続ける。また、このT
3サイクルでは、マルチプレクサ134がシフトレジス
タ131の2段目からアドレスADRBのNを読み出す
のに対してAポート12側のアドレスADRAはN+1
となるので、競合が解消して制御状態がコンフリクト解
除サイクルdに遷移し、このアドレスADRBのNによ
るアクセスが実行される。しかしながら、T4サイクル
では、マルチプレクサ134が1段目から読み出すアド
レスADRBのN+1がAポート12側のアドレスAD
RAのN+1と競合し、制御状態は再びコンフリクト発
生サイクルbに戻る。
【0052】しかしながら、T5サイクルでは、マルチ
プレクサ134がシフトレジスタ131の2段目からア
ドレスADRBのN+1を読み出すのに対してAポート
12側のアドレスADRAはN+2となるので、競合が
解消して制御状態がコンフリクト解除サイクルdに遷移
し、このアドレスADRBのN+1によるアクセスが実
行される。そして、T6サイクルでは、マルチプレクサ
134がシフトレジスタ131の1段目からアドレスA
DRBのN+2を読み出すのに対してAポート12側の
アドレスADRAはN+3となるので、ここでも競合が
発生せずに制御状態が通常サイクルaに遷移し、以降の
サイクルにおいても同様にAポート12とBポート13
から同時にアクセスが実行される。
【0053】この結果、競合が連続して発生した場合や
制御状態が競合解消途上のコンフリクト解除サイクルd
にある場合に再度競合が発生したような場合にも、本実
施例の2ポートRAM1は、競合発生時の2サイクル後
のT3サイクル,T4サイクル及びT6サイクルにおいて
CPU3がアクセス情報の送出を停止するだけで、正常
にアクセスを継続することができることが確認できた。
【0054】ここで、本実施例と第1従来例及び第2従
来例の2ポートRAM1のデータ転送時間の比較を行
う。この比較のための設定条件を ・2ポートRAM1のサイクル時間をTとする。
【0055】・データ転送回数を1000回とする。
【0056】・競合の発生回数を50回とする。
【0057】・第2従来例の2ポートRAM1における
同期合わせのための1サイクル当たりの平均オーバーヘ
ッドをαとする。
【0058】として計算を行うと、下記の結果を得た。
【0059】・本実施例 :(1000+50)T=1
050T ・第1従来例:(1000−50)×2T+50×4T
=2100T ・第2従来例:1000×(2T+α)=2000T+
1000α この結果、本実施例は、第1従来例や第2従来例に比べ
てデータ転送時間を2分の1乃至それ以下に短縮できる
ことが分かった。
【0060】なお、本実施例では、アクセスの競合をア
ドレスが一致するかどうかのみで判定したが、これに限
らずこのアドレスやライトイネーブル信号等の検査によ
りメモリセルアレイ11の構造に応じて適宜判断するこ
とができる。また、本実施例では、CPU2,3のアク
セスが同期しているものとしたが、これらが同期してい
ない場合には、CPU3のアクセス中にCPU2からの
アクセスが競合し排除される場合も生じる。ただし、こ
の場合にも、シフトレジスタ121〜123とマルチプ
レクサ124〜126を用いてAポート12側について
も上記と同様の処理を行うと共に、コンフリクト信号C
ONFLAに基づいてCPU2がCPU3と同様の処理
うことにより本発明に基づく相互排除を実現することが
できる。
【0061】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のマルチポート半導体記憶装置によれば、メモリセルに
アクセスする処理装置がビジー信号の検査を行うためや
アクセス情報を再送出するために無駄にサイクルを費や
すことがなくなるので、データ転送効率を向上させるこ
とができる。また、このアクセス情報の再送出を不要に
することにより、処理装置側のアクセス制御を簡易化さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すものであって、2ポー
トRAMの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例を示すものであって、2ポー
トRAMの制御動作を示す状態遷移図である。
【図3】本発明の一実施例を示すものであって、競合が
1回だけ発生した場合の2ポートRAMの動作を示すタ
イムチャートである。
【図4】本発明の一実施例を示すものであって、競合が
頻繁に発生した場合の2ポートRAMの動作を示すタイ
ムチャートである。
【図5】2ポートRAMを2つのCPU間の共有メモリ
として使用した場合の構成を示すブロック図である。
【図6】第1従来例を示すものであって、2ポートRA
Mの構成を示すブロック図である。
【図7】第1従来例を示すものであって、2ポートRA
Mの動作を示すタイムチャートである。
【図8】第2従来例を示すものであって、2ポートRA
Mの構成を示すブロック図である。
【図9】第2従来例を示すものであって、2ポートRA
Mの動作を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 2ポートRAM 11 メモリセルアレイ 12 Aポート 13 Bポート 15 コンフリクト発生回路 121〜123 シフトレジスタ 131〜133 シフトレジスタ 124〜126 マルチプレクサ 134〜136 マルチプレクサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリセルにアクセスするための複数系
    統の入出力ポートを有し、各入出力ポートに送られて来
    たアドレス等のアクセス情報が競合によりアクセスを中
    止すべきものであるかどうかを判定する競合検出手段を
    備えたマルチポート半導体記憶装置において、 アクセス情報をそれぞれの入出力ポートに設けられた待
    ち行列で受け付ける待ち行列手段と、 各入出力ポートについて、当該待ち行列の先頭のアクセ
    ス情報が競合検出手段によってアクセス中止を判定され
    なかった場合に、このアクセス情報を待ち行列から取り
    出してアクセスを実行させる非競合時制御手段と、 各入出力ポートについて、当該待ち行列の先頭のアクセ
    ス情報が競合検出手段によってアクセス中止を判定され
    た場合に、このアクセス情報によるアクセスを中止させ
    ると共に、当該入出力ポートからビジー信号を出力させ
    る競合時制御手段とを備えたマルチポート半導体記憶装
    置。
  2. 【請求項2】 メモリセルにアクセスするための複数系
    統の入出力ポートを有し、各入出力ポートに送られて来
    たアドレス等のアクセス情報が競合によりアクセスを中
    止すべきものであるかどうかを判定する競合検出手段を
    備えたマルチポート半導体記憶装置において、 アクセス情報を1段目のレジスタに格納する2段のシフ
    トレジスタがそれぞれ各入出力ポートに設けられると共
    に、 各入出力ポートについて、前回のサイクルがアクセス中
    止であった場合に、当該シフトレジスタの2段目をアク
    セスレジスタとし、アクセス中止ではなかった場合に
    は、このシフトレジスタの1段目をアクセスレジスタと
    するレジスタ切替手段と、 各入出力ポートについて、当該シフトレジスタの1段目
    がアクセスレジスタであって、このアクセスレジスタの
    アクセス情報が競合検出手段によってアクセス中止を判
    定されなかった場合に、このアクセス情報によるアクセ
    スを実行させる通常時制御手段と、 各入出力ポートについて、当該シフトレジスタの1段目
    がアクセスレジスタであって、このアクセスレジスタの
    アクセス情報が競合検出手段によってアクセス中止を判
    定された場合に、このアクセス情報によるアクセスを中
    止させると共に、当該入出力ポートからビジー信号を出
    力させ、かつ、シフトレジスタをシフト動作させてアク
    セス情報を1段目から2段目へシフトさせる競合発生時
    制御手段と、 各入出力ポートについて、当該シフトレジスタの2段目
    がアクセスレジスタであって、このアクセスレジスタの
    アクセス情報が競合検出手段によってアクセス中止を判
    定された場合に、このアクセス情報によるアクセスを中
    止させると共に、当該入出力ポートからビジー信号を出
    力させる競合継続時制御手段と、 各入出力ポートについて、当該シフトレジスタの2段目
    がアクセスレジスタであって、このアクセスレジスタの
    アクセス情報が競合検出手段によってアクセス中止を判
    定されなかった場合に、このアクセス情報によるアクセ
    スを実行させる競合解除時制御手段とを備えたマルチポ
    ート半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 メモリセルにアクセスするための入出力
    ポートが2系統である請求項1又は請求項2に記載のマ
    ルチポート半導体記憶装置。
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