JPH07174854A - エミッションct装置 - Google Patents

エミッションct装置

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JPH07174854A
JPH07174854A JP32256793A JP32256793A JPH07174854A JP H07174854 A JPH07174854 A JP H07174854A JP 32256793 A JP32256793 A JP 32256793A JP 32256793 A JP32256793 A JP 32256793A JP H07174854 A JPH07174854 A JP H07174854A
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rotating
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Takashi Ichihara
隆 市原
Toshimitsu Ruike
俊充 類家
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Abstract

(57)【要約】 【目的】被検体が体軸回りに回転していた場合でもOM
ラインに沿った断層像を容易に得ることができるエミッ
ションCT装置を提供する。 【構成】RIを注入した被検体Hを支持する寝台4、被
検体Hから放射される放射線を検出する検出器2、検出
器2を支持するアーム5,アーム支持部6、アーム支持
部6を回転させることにより検出器2を被検体Hの体軸
まわりに回転させる回転駆動部7、検出器2により検出
された放射線データに基づいて断層像を再構成する画像
再構成装置を備えたエミッションCT装置。被検体H上
に撮影基準線を設定する投光器9a、9cをアーム5の
所要位置に設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被検体中のスライス面
におけるRI分布像(RI分布断層像)を作成するエミ
ッションCT装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エミッションCT装置(以下、ECTと
称する)は、放射線(γ線)を検出する検出器を被検体
のまわりに回転(以下、SPECT回転ともいう)させ
ながら、被検体の体内に投与したRIから放射される放
射線をその検出器で検出し、得られた放射線データに基
づいて断層像(ECT像ともいう)を再構成するもので
ある。
【0003】ところで、ECTでは、撮影時の被検体の
位置決め等のために、被検体上に撮影用の基準線である
線状の光を投光する投光器を用いている。この投光器に
は、従来、(1)被検体の正中線を検出器の回転中心や
検出器の有効視野に合わせるもの(正中線用投光器)
(2)被検体を載置した寝台の昇降移動における被検体
の体軸を検出器の回転中心に合わせるもの(側面投光
器)等があった。この正中線用投光器及び側面投光器
は、被検体の撮影前の位置決めに使われるもので、水平
あるいは垂直な光線(以下、ラインという)又は両者を
組み合わせた十字型のラインを被検体上に投光するもの
である。
【0004】一方、近年における装置性能の向上ととも
に、例えば脳血管障害の検査等を目的として頭部断層像
を撮影する場合が増加しつつある。この際、人体の目と
耳孔とを結んだ線(以下、OMラインと称する)を参照
する必要がある。
【0005】従来、このOMラインに沿った断層像は、
被検体の体位を変更する等して得られていた。しかし、
近年、断層像再構成のしやすさや定量性確保のために、
回転型投光器により実際の被検体のOMラインの位置を
検出することが行なわれている。
【0006】回転型OM投光器は、例えば、検出器回転
軸に平行な水平ライン,この水平ラインに直交する垂直
ライン,水平ラインと垂直ラインとの交点を通り、且つ
垂直ラインに対する水平ラインに沿った角度(以下、O
M傾斜角度という)が可変なOM設定用ラインを被検体
の上に投光するものである。また、そのOM傾斜角度を
読み取る機能をも兼ね備えている。
【0007】この回転型OM投光器は、次のように用い
られる。すなわち、被検体が普通の状態で寝ている場
合、そのOMラインは通常、検出器回転軸に対して体軸
方向へ傾いているため、OM設定用ラインを回転させて
被検体の実際のOMラインに合わせる。そして、そのO
M設定用ラインの垂直ラインに対する角度(OMライン
の位置データ)を読み取り断層像再構成時に利用して、
被検体のOMラインに沿った断層像を得ている。
【0008】ところで、このような正中線用投光器、側
面投光器、及び回転型投光器等の投光器は、従来すべて
架台の非回転部分や検査室の壁、天井等に固設されてい
た。例えば側面投光器を用いたECTを図12に示す。
このECTは、検出器30を支持するアーム31が図1
2中のy軸を中心として回転することにより、そのy軸
に体軸を合わせた図示しない被検体のまわりを検出器が
SPECT回転するようになっている。このとき側面投
光器32は、アーム31を回転可能に支持する架台33
の開口部33a近辺のx軸に沿った所要位置に固設され
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】回転型OM投光器は、
架台の非回転部分や検査室の壁、天井等に固設されてい
るため、OM設定用ラインの回転方向は予め制限されて
いる。すなわち、OM設定用ラインは、検出器回転軸に
対して体軸方向へ傾いているOMラインに対してのみ位
置を合わせることができる。
【0010】したがって、被検体が例えば背骨、首等に
疾患があり、その頭部が体軸回りに例えばα回転してい
る場合には、図13に示すようにOMラインにずれが生
じてしまうため、OMラインを合わせることができなか
った。
【0011】また、回転型OM投光器を用いていない場
合でも、被検体の頭部が回転中心軸に対して直交するよ
うな姿勢をとることが不可能な場合も考えられ、OMラ
インを合わせることが困難な場合が生じた。
【0012】このようにOMラインを合わせることがで
きない場合は、OMラインに沿った断層像を得ることが
困難であり、診断結果の定量性確保等の見地から大きな
問題となっていた。
【0013】本発明は上述したような事情に鑑みてなさ
れたもので、撮影基準線を体軸回りに回転させる手段を
備えたことにより、体軸回りに回転したOMラインの位
置合わせができ、このOMラインに沿った断層像を容易
に得ることができるエミッションCT装置を提供するこ
とをその目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載のエミッションCT装置は、RIを注入
した被検体を支持する支持装置と、前記被検体から放射
される放射線を検出する検出器と、この検出器を支持し
且つ当該検出器を被検体の体軸まわりに回転させる検出
器回転装置と、前記検出器により検出された放射線デー
タに基づいて断層像を再構成する画像再構成装置とを備
えたエミッションCT装置において、前記被検体上に撮
影用の基準線を設定する基準線設定手段と、前記基準線
を前記被検体の体軸のまわりに回転させる基準線回転手
段とを備えている。
【0015】請求項2記載のエミッションCT装置で
は、前記基準線設定手段を前記検出器回転装置に取り付
け、前記基準線回転手段はその検出器回転装置が兼ねる
構成としている。
【0016】特に、請求項3記載のエミッションCT装
置では、前記基準線設定手段は、前記被検体上に前記基
準線として線状の光を投光する投光器である。
【0017】また特に、請求項4記載のエミッションC
T装置では、前記基準線回転手段により回転した前記基
準線の回転角を検出する回転角検出手段を備え、前記画
像再構成装置は、前記検出器により検出された放射線デ
ータと前記回転角検出手段により検出された回転角とに
基づいて前記基準線上の断層像を再構成するようにして
いる。
【0018】さらに、上記目的を達成するために請求項
5記載のエミッションCT装置は、RIを注入した被検
体を支持する支持装置と、前記被検体から放射される放
射線を検出する検出器と、この検出器を支持し且つ当該
検出器を被検体のまわりに回転させる検出器回転装置
と、前記検出器により検出された放射線データに基づい
て断層像を再構成する画像再構成装置とを備えたエミッ
ションCT装置において、前記被検体上に撮影用の基準
線を設定する基準線設定手段と、前記基準線を前記被検
体の体軸まわりに回転させる第1の基準線回転手段と、
前記基準線を前記被検体の体軸を通るサジタル面に沿っ
て回転させる第2の基準線回転手段と、前記第1の基準
線回転手段の回転角を検出する第1の回転角検出手段
と、前記第2の基準線回転手段の回転角を検出する第2
の回転角検出手段とを備え、前記画像再構成装置は、前
記検出器により検出された放射線データと前記第1及び
第2の回転角検出手段により検出された回転角とに基づ
いて前記基準線上の断層像を再構成するようにしてい
る。
【0019】特に、請求項6記載のエミッションCT装
置では、前記基準線設定手段を前記検出器回転装置に取
り付け、前記第1の基準線回転手段は、その検出器回転
装置が兼ねる構成としている。
【0020】また特に、請求項7記載のエミッションC
T装置では、前記基準線設定手段は、前記被検体上に前
記基準線として線状の光を投光する投光器である。
【0021】
【作用】本発明のエミッションCT装置によれば、検出
器が、検出器回転装置により支持されながら被検体の体
軸のまわりを回転している。被検体の上には基準線設定
手段である、例えば線状の光を被検体上に投光する投光
器により、撮影用の基準線(以下、単に撮影基準線とい
う)が設定されている。
【0022】このとき、被検体が体軸回りに例えばα回
転していた場合、基準線回転手段により撮影基準線をそ
の回転を打ち消すように同じ方向にα回転させることが
できる。
【0023】特に、基準線設定手段である投光器を検出
器回転装置の所要位置に取り付け、基準線回転手段はそ
の検出器回転装置が兼ねる構成としたことにより、例え
ばオペレータが検出器回転装置をα回転させることによ
り投光器も同じく回転し、その結果撮影基準線をα回転
させることができる。
【0024】また、回転角検出手段により、回転した撮
影基準線の回転角が検出され、画像再構成装置によりこ
の回転角と検出器により検出された放射データとからα
回転した撮影基準線に沿ったスライス像が再構成され
る。
【0025】一方、例えば撮影基準線を被検体のOMラ
インに合わせる場合、通常OMラインは、検出器の回転
軸には直交せずサジタル面に沿って若干傾いている(こ
の傾き角をβとする)。そして、さらに被検体が体軸回
りに例えばα回転していたとする。
【0026】このとき、例えばオペレータは、第1の基
準線回転手段により撮影基準線をα回転させ、さらに、
第2の基準線回転手段により、そのサジタル面に沿った
方向に傾き角β回転させる。この結果、撮影基準線とO
Mラインとは一致する。つまり、被検体が体軸回りに回
転し、その結果OMラインが回転していても、そのOM
ラインに撮影基準線を合わせることができる。
【0027】そして、第1の基準線回転手段により回転
した撮影基準線の回転角αは、第1の回転角検出手段に
より検出され、第2の基準線回転手段により回転した撮
影基準線の回転角βは、第2の回転角検出手段により検
出される。
【0028】そして、画像再構成装置により、検出され
た回転角(α、β)と検出器により検出された放射デー
タとからα及びβ回転した撮影基準線、すなわちOMラ
インに沿ったスライス像が再構成される。
【0029】特に、基準線設定手段である投光器を検出
器回転装置の所要位置に取り付け、第1の基準線回転手
段は、その検出器回転装置が兼ねる構成としたことによ
り、例えばオペレータが検出器回転装置をα回転させる
ことにより投光器も同じく回転し、その結果撮影基準線
をα回転させることができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面を参照し
て説明する。
【0031】図1は本実施例に係るECT(シンチレー
ションカメラということもある)の側面図、図2はその
ECTの正面図をそれぞれ示している。
【0032】ECT1は、γ線を検出する検出器2を備
えた架台3と、被検体H載置用の寝台4とを備えてい
る。
【0033】架台3は、検出器2を支持するアーム5
と、このアーム5を支持するアーム支持部6を備えてい
る。このアーム支持部6は、架台3に回動可能に取り付
けられている。また、架台3は、アーム支持部6を被検
体Hの体軸回りに回転させる回転駆動部7と、このアー
ム支持部6の回転角度を検出する角度センサ8とを備え
ている。
【0034】さらに、架台3は、寝台4の天板4aに載
置された被検体Hに向けて撮影基準線を投光する投光器
9aを備えている。この投光器9aは、アーム5の検出
器2近傍に設けられ、図3に示すように、被検体Hに対
し水平投光線e−e′、垂直投光線g−g′、並びにO
Mライン入力用設定線f−f′を投影する。これらの投
影線のうちOMライン入力用設定線f−f′は、投光器
9aに連結して設けられた投光器回転具9bを操作する
ことによって、被検体のサジタル面に沿って(図2のθ
方向)に回転するようになっている。このような投光器
9a、投光器回転具9bのセットは、被検体Hを挟む反
対側にも必要に応じて符号9c、9dで示すように設け
ることができる。また、OMライン入力用設定線f−
f′の垂直投光線g−g′に対する回転角θを検出する
エンコーダ10をアーム5に設けている。
【0035】さらに、架台3は、この架台本体3を被検
体の体軸方向へ走行させる走行駆動部11を設けてい
る。また、架台3の寝台4(天板4a)に対する位置
(以下、走行位置という)を検出する位置センサ12を
設けている。
【0036】一方、寝台4には、寝台4の寝台操作部4
bを操作することにより、寝台4上の天板4aを体軸方
向へスライドさせ、または昇降させる寝台駆動部13を
備えている。
【0037】次に、本実施例に係るECT1の概略シス
テム構成図を図4に示す。
【0038】ECT1には、架台3全体の制御を行なう
架台制御部14と、オペレータが操作して架台制御部1
4に対して種々の指令を送る例えばキーボード等を備え
た入力部15と、検出器2から送られた放射線データを
基にして所要の演算を行ない、断層像を再構成する画像
再構成装置16と、この画像再構成装置16で行なわれ
た演算結果等を格納しておくメモリ17とを備えてい
る。なお、この架台制御部14,入力部15,画像再構
成装置16,メモリ17でコンソール18を構成してい
る。
【0039】架台制御部14は、回転駆動部7及び走行
駆動部11に駆動信号を送り、架台3のアーム支持部6
を体軸回りに回転させるようになっている。また、走行
駆動部11に駆動信号を送り、架台3を体軸方向に沿っ
て走行させるようになっている。
【0040】一方、角度センサ8及び位置センサ12か
らの検出結果は、架台制御部14を介して画像再構成装
置15に送られる。
【0041】画像再構成装置15は、角度センサ8、エ
ンコーダ10、及び位置センサ12から送られるデータ
に基づいて再構成する断層面の位置を決定するようにな
っている。
【0042】なお、寝台4が本発明の支持装置を形成
し、アーム5、支持アーム6、回転駆動部7が本発明の
検出器回転装置及び基準線回転手段(第1の基準線回転
手段)を形成する。そして、投光器9a、9cが本発明
の基準線設定手段を形成する。
【0043】さらに、回転具9b、9dが本発明の第2
の基準線回転手段を形成する。そして、回転角検出器8
が本発明の第1の回転角検出手段を形成し、エンコーダ
10が本発明の第2の回転角検出手段を形成する。
【0044】次に全体動作について説明する。
【0045】図5は、患者に対して撮影基準線(例えば
OMライン)を設定して撮影を実行するまでの手順を示
すフローチャートである。
【0046】先ず、RIが注入された患者(被検体)H
を寝台4の天板4aに載置する。その後、寝台操作部4
bを操作し寝台駆動部13を駆動させて、天板4aの高
さを最適状態に調節し、被検体Hの頭部が投光器9aに
対して最適位置になるようにする(ステップ101)。
【0047】この状態でオペレータは、投光器9aを点
灯して図3に示すような各種投投影線、すなわち水平投
光線e−e′、垂直投光線g−g′、並びにOMライン
入力用設定線f−f′を投影する。
【0048】このとき被検体Hが、例えば背骨,首等に
疾患があり等の理由から、図6に示すように体軸回りに
α回転している場合、被検体のOMラインは、x側とy
側とでズレが生じてしまう(x側OMラインrx 、y側
OMラインry )。どちらか一方のOMラインでは正確
な再構成が不可能であるため、オペレータは、再度入力
部15を操作し架台制御部14に対して、アーム支持部
6(つまり、架台3の回転部分)を体軸が回転している
方向と同じ方向へα回転させる指令を入力する。
【0049】架台制御部14は、この指令に基づいて回
転駆動部7に駆動信号を送る。この結果、アーム支持部
6は、体軸が回転している方向と同じ方向へα回転す
る。投光器4aは、アーム支持部6に支持されたアーム
5に設けられているため、アーム支持部6と共に回転
し、図7に示す状態となる。つまり、各種投影線(水平
投光線e−e′、垂直投光線g−g′、並びにOMライ
ン入力用設定線f−f′)がそれぞれα回転する。この
ときの元の投影線とα回転した投影線との位置関係を図
8に示す。図8は、被検体の耳孔部分を拡大したもので
ある。図7に示すように、水平投光線e−e′、垂直投
光線g−g′、及びOMライン入力用設定線f−f′
(都合上OMライン入力用設定線f−f′は図示しなか
った)は、新たに水平投影線をe1 −e 1′、垂直投光
線g 1−g 1′、及びOMライン入力用設定線f1 −f
1 ′となる。
【0050】次に、オペレータは、投光器回転具9dを
操作することにより、OMライン入力用設定線f1 −f
1′を被検体Hの耳孔Oと目を結ぶ線、すなわちOMラ
インと一致するまで回転させる(図3には、その回転角
がθとして示されている)。このようにして被検体Hの
OMラインの設定が完了する(ステップ102)。な
お、この回転角θは、エンコーダ10により検出され、
画像再構成装置16に送られる。また、被検体Hの体軸
回りの回転角αは、アーム支持部6の回転角αとして角
度センサ8により検出され、架台制御部14を介して画
像再構成装置10に送られる。
【0051】上記したようなOMラインの設定後、被検
体Hの頭部に対する投影データを収集するために、オペ
レータは入力部15を操作し架台制御部14に対し架台
3を、図1におけるA位置(破線位置)からB位置(実
線位置)まで距離Lだけ移動させる指令を入力する。
【0052】架台制御部14は、この指令に基づいて走
行駆動部11に駆動信号を送る。この結果、架台3は、
図1のA位置からB位置までLだけ移動する(ステップ
103)。なお、この移動量Lは、位置センサ12によ
り検出され、架台制御部14を介して画像再構成装置1
6に送られる。
【0053】そして、この状態で撮影が行なわれ、検出
器2により放射線データが収集される。
【0054】ここで、収集された放射線データに基づい
てOMライン上のRI分布像を作成するまでに、画像再
構成装置16で行なわれる工程を図9を用いて説明す
る。
【0055】画像再構成装置10では、エンコーダ10
により検出された回転角θ、角度センサ8により検出さ
れた回転角α、及び位置センサ12により検出された移
動量Lを読み込み、内部メモリ17に一旦格納する(ス
テップ201)。そして、この回転角θ、回転角α、及
び移動量Lに基づいて実際のOMラインの位置を演算す
る(ステップ202)。
【0056】ここで、このステップ202での処理につ
いて図10により説明する。図10は、支持アーム6、
つまり検出器2がα回転したときに収集された投影像P
とOMライン上に設定された設定線f1 −f1 ′との架
台3の移動量Lを加味した相対位置関係を示している。
この図10において、x方向の画像の中心aとy方向の
Lの位置[(x,y)=(a,L)]を中心として、垂
線g1 −g1 ′からθだけ回転した線f1 −f1 ′が実
際のOMラインの位置となる。
【0057】その後、検出器2から送られる投影データ
を読み込み(ステップ202)、次いで内部メモリ17
から回転角αを読み出し、検出器2がα回転したときの
ECT像を再構成する(ステップ203)。このECT
像I1 を図11の実線に示す。
【0058】得られたECT像I1 を基にして、これら
の像に対してOMラインがなす角度θだけ傾けた断面像
I2 に変換する(点線で示す)。これらの像が最終的に
求めようとするOMライン上のRI断層像を含んだ断層
像群となる(ステップ204)。
【0059】このようにして得られた撮影結果に、例え
ば各傾斜断層像にOMラインからの距離情報を付加する
ことにより、X線CT装置等との比較がより簡単に行な
うことができるようになる。
【0060】なお、本実施例において、投光器9aをア
ーム5に設けたが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、例えばアーム支持部6の所要位置、つまり検出器
2と共に回転する部分であり、且つ被検体Hに各種投影
線を投光可能な位置であればよい。さらに、架台3とは
別に、投光器9aのみを被検体Hの体軸回りに回転させ
る回転機構を単独に備えてもよい。
【0061】また、投光器9aは、OMライン入力用設
定線f−f′(f1 −f1 ′)がサジタル面に沿って回
転する、いわゆる回転型投光器を用いたが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、正中線投光器や側面投光
器等の回転しない投光器に対しても用いることができ、
被検体Hの体軸回りの回転による位置ずれの影響をなく
すことができる。
【0062】さらに、この発明は上記した実施例に限定
されるものではなく、この発明の要旨を変更しない範囲
で適宜設計変更することができる。例えば、上記した実
施例では図3に示すように、OMライン設定線f−f′
と他の投影線e−e′との交点Oが人体の耳孔と一致し
ている場合について示されているが、この発明は必ずし
もこのようにする必要はなく、例えば、f1 −f′線上
のどの位置にOMラインがある場合にも適用されるもの
である。また、MRI装置等のように任意方向の断層像
を断面変換を施すことなく収集できる装置において、図
2に示す例えばOMライン設定線f−f′、その回転角
度θ[図10では、(a、L)の位置での角度θ]等を
検知することにより、OMラインに平行な断層面を容易
に作成することができる。
【0063】
【発明の効果】以上述べたように本発明のエミッション
CT装置によれば、被検体が体軸回りに例えばα回転し
ていた場合でも、基準線回転手段により撮影用の基準線
(撮影基準線)を同じくα回転させることができるた
め、撮影基準線を例えば被検体のOMライン等の所要位
置に容易に合わせることができる。
【0064】特に、例えば投光器等の基準線設定手段を
検出器回転装置に取り付け、この検出器回転装置をα回
転させることにより、撮影基準線を同じくα回転させる
ことができるため、より少ない構成要素で撮影基準線を
OMライン等の所要位置に合わせることができる。
【0065】また、回転角検出手段により基準線回転手
段の回転角を検出し、この回転角と検出器により検出さ
れた放射線データとを基にして、撮影基準線に沿ったス
ライス像を再構成することができるため、そのスライス
像が正確且つ被検体の体軸回りの回転に無関係に作成す
ることができる。
【0066】さらに、例えば撮影基準線を被検体のOM
ライン(検出器の回転軸には直交せずサジタル面に沿っ
てβ傾いている)に合わせる際に、被検体が体軸回りに
α回転していた場合、撮影基準線を体軸回りにα回転さ
せ、さらに被検体の体軸を通るサジタル面に沿ってβ回
転させることにより、その撮影基準線をOMラインに合
わせることができ、この撮影基準線の回転角(α、β)
と検出器により検出された放射線データとを基にして、
撮影基準線に沿ったスライス像を再構成することができ
る。したがって、そのスライス像が正確且つ被検体の体
位及び被検体の体軸回りの回転に無関係に作成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例におけるECTを示す側面図。
【図2】本実施例におけるECTの正面図。
【図3】実施例における各種投影線を示す図。
【図4】実施例におけるECTのシステム構成図。
【図5】実施例におけるオペレータの操作手順の一例を
示す概略フローチャート。
【図6】実施例におけるOMラインのずれを示す図。
【図7】検出器がα回転した状態を示す図。
【図8】検出器がα回転したことによる各種投影線の移
動を説明する図。
【図9】画像再構成装置で行なわれる処理の一例を示す
概略フローチャート。
【図10】図8に示すフローチャート中の工程を説明す
る図。
【図11】図8に示すフローチャート中の工程を説明す
る図。
【図12】従来のECTの一例を示す構成図。
【図13】OMラインのずれを示す図。
【符号の説明】
1 ECT 2 検出器 3 架台 4 寝台 4a 天板 4b 寝台操作部 5 アーム 6 アーム支持部 7 回転駆動部 8 角度センサ 9a 投光器 9b 投光器回転具 9c 投光器 9d 投光器回転具 10 エンコーダ 11 走行駆動部 12 位置センサ 13 寝台駆動部 18 コンソール

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 RIを注入した被検体を支持する支持装
    置と、前記被検体から放射される放射線を検出する検出
    器と、この検出器を支持し且つ当該検出器を被検体の体
    軸まわりに回転させる検出器回転装置と、前記検出器に
    より検出された放射線データに基づいて断層像を再構成
    する画像再構成装置とを備えたエミッションCT装置に
    おいて、前記被検体上に撮影用の基準線を設定する基準
    線設定手段と、前記基準線を前記被検体の体軸のまわり
    に回転させる基準線回転手段とを備えたことを特徴とす
    るエミッションCT装置。
  2. 【請求項2】 前記基準線設定手段を前記検出器回転装
    置に取り付け、前記基準線回転手段はその検出器回転装
    置が兼ねる構成とした請求項1記載のエミッションCT
    装置。
  3. 【請求項3】 前記基準線設定手段は、前記被検体上に
    前記基準線として線状の光を投光する投光器である請求
    項1又は2記載のエミッションCT装置。
  4. 【請求項4】 前記基準線回転手段により回転した前記
    基準線の回転角を検出する回転角検出手段を備え、前記
    画像再構成装置は、前記検出器により検出された放射線
    データと前記回転角検出手段により検出された回転角と
    に基づいて前記基準線上の断層像を再構成するようにし
    た請求項1、2又は3記載のエミッションCT装置。
  5. 【請求項5】 RIを注入した被検体を支持する支持装
    置と、前記被検体から放射される放射線を検出する検出
    器と、この検出器を支持し且つ当該検出器を被検体のま
    わりに回転させる検出器回転装置と、前記検出器により
    検出された放射線データに基づいて断層像を再構成する
    画像再構成装置とを備えたエミッションCT装置におい
    て、前記被検体上に撮影用の基準線を設定する基準線設
    定手段と、前記基準線を前記被検体の体軸まわりに回転
    させる第1の基準線回転手段と、前記基準線を前記被検
    体の体軸を通るサジタル面に沿って回転させる第2の基
    準線回転手段と、前記第1の基準線回転手段の回転角を
    検出する第1の回転角検出手段と、前記第2の基準線回
    転手段の回転角を検出する第2の回転角検出手段とを備
    え、前記画像再構成装置は、前記検出器により検出され
    た放射線データと前記第1及び第2の回転角検出手段に
    より検出された回転角とに基づいて前記基準線上の断層
    像を再構成するようにしたことを特徴とするエミッショ
    ンCT装置。
  6. 【請求項6】 前記基準線設定手段を前記検出器回転装
    置に取り付け、前記第1の基準線回転手段はその検出器
    回転装置が兼ねる構成とした請求項5記載のエミッショ
    ンCT装置。
  7. 【請求項7】 前記基準線設定手段は、前記被検体上に
    前記基準線として線状の光を投光する投光器である請求
    項5又は6記載のエミッションCT装置。
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