JPH0717484B2 - 放油性殺虫粒剤 - Google Patents

放油性殺虫粒剤

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JPH0717484B2
JPH0717484B2 JP61042447A JP4244786A JPH0717484B2 JP H0717484 B2 JPH0717484 B2 JP H0717484B2 JP 61042447 A JP61042447 A JP 61042447A JP 4244786 A JP4244786 A JP 4244786A JP H0717484 B2 JPH0717484 B2 JP H0717484B2
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薫 竹村
義昭 久保
静雄 徳田
隆夫 前原
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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術の分野〕 本発明は、放油性殺虫粒剤に関する。更に詳しくは、粒
状キャリヤーに殺虫成分を混合した植物油(若しくは植
物油にさらに鉱物油及び/又はアルキルアリルポリオキ
シエチレングリコールエーテル)を含浸させてなる該殺
虫剤に関する。本発明を水面に散布すると水面ならびに
水中で油状成分を放出して持続的に殺虫効果を発揮す
る。
〔従来の技術〕
近年、水稲においてイネミズゾウムシの被害が増大し、
水稲栽培農家にとっては、非常に重要な虫害問題となっ
ているが、このものの防除は、現在登録されている農薬
によっては充分な効果をあげられないのが現状である。
イネミズゾウムシは、周知のようにカリフォルニアより
日本に侵入した害虫で、1976年の愛知県での発見を皮切
りに、著しくその分布を拡大し、現在では、分布のみら
れない地域が北海道のみとなっている。
本害虫は、成虫で越冬し、越冬地より水田へ飛翔及び歩
行によって移動し、畔より水面を泳ぎイネ体に到達後、
食害を開始する。
一定期間該食害をしたのち、本害虫は、イネの茎に産卵
し、孵化した幼虫は、水面を通過し根部に達する。その
後、羽化まで根部を食害しながら水中で過ごす。
本発明者らは、観察によりイネミズゾウムシの以上の行
動生態を把握したうえで、本害虫に対しては、湛水面
に、むらなく薬剤の膜を形成せしめ、該薬剤を本害虫と
接触させることが最も効果的な防除法と考え、前述の現
在登録のある諸薬剤の欠点を全て解決すべく検討を重ね
た。それらの先行技術としては、例えば、次の発明を挙
げることができる。
特公昭41-10036号の明細書には、殺虫組成物が記載され
ているが、その組成は、各種高級アルコールと有機リン
系殺虫成分あるいは有機塩素系殺虫成分を含有するか、
それらにさらにコロイド物質を含有せしめたものであ
る。しかしながら、その具体的な例として掲げられてい
るものは、いずれも拡展剤として高級アルコールのみを
使用し粉状としたものであり、水面に散布した際の薬剤
の膜の形成性が充分とはいえない。
特公昭41-10037号の明細書には、水面展開性殺虫組成物
が記載されている。そしてその組成物は高級脂肪酸等と
エチレンオキサイド等の付加結合体を展開剤とし、殺虫
成分として有機リン系若しくは有機塩素系のものを使用
し、水面に滴下されるものである。
特公昭44-17400号の明細書には、水面施用農薬剤が記載
されている。そしてその組成物は、夫々1種又は2種以
上の溶媒と拡展剤を混合したものに農薬を混合し、水面
に滴下するものである。
特公昭47-34135号の明細書には、水面施用殺虫組成物が
記載されている。そしてその組成物は、比重が1より小
さく、沸点が200℃以下の水溶性液体と熱可塑性合樹脂
等に殺虫剤を混合し、水田に滴下及び注入するものであ
る。
特開昭58-71001号の明細書には、拡展性良好な水面施用
剤が記載されている。そしてその組成物は、水と混和し
及び混和しない有機溶剤と有機リン系農薬及びカーバー
メート系農薬の1種又は2種以上からなる殺虫剤を混合
し、水面に滴下するものである。
〔発明の目的〕
本発明者等は、以上の公知技術をも追試検討の結果、水
面に有効な油膜を形成させるには、有効殺虫成分を含む
一定の大きさの粒を散布し、該粒が水面で水と接触した
瞬間に該有効成分の一部を油状物と共に放出させ、さら
に該粒が水底に沈降した後、該粒の逐次崩壊と同時に継
続的に残りの有効成分を放出させるようにすることが最
も好ましいという知見に到達した。
これは水面施用剤の使用時期には、水田に藻が発生し、
水面全体を覆うため、単に油を滴下したのでは、藻の上
に油膜が形成されるのに対し、イネミズモゾウムシ成虫
は、藻の下を泳ぐため殺虫効果が低くなる点に着眼した
ことによる発想であり、上述の条件を満たす放油性殺虫
粒剤を開発すべく、さらに研究を重ねた結果、殺虫成分
を混合した特定の油を小粒子状の特定の増量剤に含浸さ
せることにより望ましい結果が得れることを見出し、本
発明を完成させたものである。
以上の記述から明らかなように、本発明の目的は、水面
施用剤として殺虫効率が高く、かつ、効果の持続性の大
きい放油性殺虫粒剤を提供することである。また、他の
目的は、イネミズゾウムシのように、水中でも活動する
害虫に対し、水中での殺虫成分との接触による殺虫方法
を提供することである。
〔発明の構成・効果〕
本発明は、下記の構成を有する。
(1) 水に溶解しない植物油、鉱物油、これらの混合
物若しくはこれらの油にアルキルアリルポリオキシエチ
レングリコールエーテルで例示される非イオン界面活性
剤を混合した混合物にレルダン、ピレスロイド若しくは
オフナックから選ばれた1種もしくは2種以上の殺虫成
分を混合し、該混合物を鉱物質粉末を成型した粒状組成
物若しくは軽石状小粒子からなるキャリヤーに含浸させ
たことを特徴とするイネミズゾウムシ、トビイロウンカ
若しくは、ヨコバイ類用放油性殺虫粒剤。
(2) 植物油がスギ油、ナタネ油、トウモロコシ油、
ゴマ油、ダイズ油、メンジツ油、ヒマワリ油、ヒマシ
油、キリ油、エノ油、アマニ油若しくはコメヌカ油から
選ばれた1種以上の油である前記第(1)項に記載の放
油性殺虫粒剤。
(3) 鉱物油が、スピンドル油、灯油、重油若しくは
キシレンから選ばれた1種以上の油である前記第(1)
項に記載の放油性殺虫粒剤。
(4) 鉱物質粉末が、クレー、タルク、ケイソウ土、
炭酸カルシウム若しくは炭酸マグネシウムから選ばれた
1種以上の物である前記第(1)項に記載の放油性殺虫
粒剤。
(5) 軽石状小粒子が、軽石粒子若しくは焼成バーミ
キュライト粒子である前記第(1)項に記載の放油性殺
虫粒剤。
本発明の構成と効果につき以下に詳述する。
本発明の放油性殺虫粒剤の必須構成成分には、水不溶性
の植物油、鉱物油(植物油と併用)、アルキルアリルポ
リオキシエチレングリコールエーテルで例示される非イ
オン界面活性剤、殺虫成分、およびキャリヤー(粒状無
機質組成物)である。
不溶性の植物油としては、限定されないが、例えばスギ
油、ナタネ油、ゴマ油、ダイズ油、メンジツ油、ヒマワ
リ油、ヒマシ油、キリ油、エノ油、アマニ油若しくはコ
メヌカ油等が好ましく使用できる。植物油を使用するの
は、本発明品の散布後の油分の微生物による分解を考慮
したものであり、水田その他に対する水質汚濁を回避す
ると同時に、作物に対する薬害をなくするためでもあ
る。
本発明に使用する鉱物油としては、例えば、スピンドル
油、灯油、重油、キシレン等が好ましく使用できる。鉱
物油と植物油と併用するのは、殺虫成分の溶解と溶解後
の溶液状態での保持を考慮したものであって、油分全体
の殺虫成分に対する比率を適正に保持する。
本発明に使用する殺虫成分としては、対象害虫に対する
直接の殺虫効果のほか、魚毒性の低いこと及び人畜に対
しても低毒性であることを要求されるので、有機リン系
殺虫成分のほか、カーバメイト系殺虫成分等が推奨され
る。また、該殺虫成分は、上述の植物油若しくは鉱物油
に対し、溶解性良好なものが好ましい。このような殺虫
成分の具体例としては、レルダン、ピレスロイドA(B,
C)、オフナック等を挙げることができる。
本発明においては、また、上述の植物油、鉱物油若しく
は(植物油と鉱物油の併用)に対してアルキルアリルポ
リオキシエチレングリコールエーテルを混合したのち、
殺虫成分を混合することができる。アルキルアリルポリ
オキシエチレングリコールエーテルの使用目的は、本発
明品の散布後の拡散性を良好に保持するためであって、
同様の効果を有する他の界面活性剤で代用することもで
きる。
上述の植物油、鉱物油、殺虫成分およびアルキルアリル
ポリオキシエチレングリコールエーテルの使用比率は限
定されないが、殺虫成分を後述のキャリヤーに有効に含
浸させるために、殺虫成分1部に対して油1ないし10
部、アルキルアリルポリオキシエチレングリコールエー
テル0.01〜1部、好ましくは0.02〜0.5部の比率が推奨
される。これらの有用成分の混合順序は限定されず、い
かなる順序で混合してもよい。
殺虫成分を混合された本発明に係る油状の混合物は、つ
いで下記の小粒子状キャリヤーにに含浸して吸収させ
る。
小粒子状キャリヤーは、鉱物質粉末を少量の結合剤と混
合して賦形し、必要ならば乾燥することによって製造さ
れ、その粒度は限定されないが、散布に適した例えば、
2〜100メッシュ(タイラー)、好ましくは5〜80メッ
シュとする。また、小粒子の形状は、円筒状、球状、角
柱状若しくは顆粒状等のいづれかの形状であってもよい
が、好ましくは多孔質で油分が吸収され易い構造とす
る。
鉱物質粉末としては、例えばタルク、クレー、ケイソウ
土、ホワイトカーボン、シリカ、フライアッシュ等を挙
げることができる。また、結合剤としては、小粒子状キ
ャリヤーを水中に投入後の崩壊を容易にするために、ポ
リビニルアルコール、ゼラチン、CMCのような水溶性の
糊剤を使用することが望ましい。結合剤には、好ましく
はまた、補助成分(拡展助剤)として、例えばドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウムのような水溶性の界面活
性剤を少量配合する。
鉱物質粉末、結合剤および界面活性剤の使用割合および
混合方法は、例えば該粉末1部に対して結合剤0.01〜0.
05部、界面活性剤0.01〜0.5部とし、三者を逐次若しく
は同時に混合した後成型する。該混合の際、少量の水分
を混合するか、予め該水分を結合剤又は界面活性剤と混
合しておくこともできる。成型方法としては、公知の各
種の造粒方法、例えばパン造粒、押出造粒法が適用でき
る。かくして小粒子状キャリヤーが得られる。
次に前述した殺虫成分含有油状混合物を上述の小粒子状
キャリヤーに含浸させる。含浸方法は、限定されない
が、均一な含浸のためには、例えば該キャリヤーの所定
量を転動状態又は流動状態に保持して、上記油状混合物
を滴下、散布若しくは噴霧する等の方法を採用できる。
しかし、勿論上記油状混合物中に小粒子状キャリヤーを
浸漬して前者を後者に吸収させてもよい。含浸時間、含
浸温度等の条件も限定されないが、容易な処理のため
に、例えば室温ないし100℃で、30分ないし24時間の範
囲で行う。終了後は、必要ならば通気乾燥等の乾燥を行
って、不要の水分若しくは鉱物油の一部を除去する。
かくして得られた本発明の放油性殺虫粒剤は、流動性良
好で、容易には粉化又は固結しない製品である。また、
本発明品の製造方法は、簡単で特別な加熱工程の不要で
あり、従って殺虫成分が分解する恐れもない。
本発明品を水に散布すると、水と接触した瞬間にまず水
面に油膜を形成し、つづいて本発明品が水中を経由して
水底に到達後、粒状物質が次第に崩壊し、該崩壊と同時
に有効成分を放出する。これにより、水面に藻及び各種
物質の膜が存在する場合であっても、その膜の上面と下
面にはそれぞれ独立した油膜を形成する事が可能とな
り、安定した殺虫効果を示すことができる。
また、前述した油剤を用いる公知技術は、その使用に際
していずれもイネの茎に油滴を付着させないように努力
しているが、本発明品は、反対にその使用により放出さ
せた油滴をイネの茎に付着させることにより一層その殺
虫効果を上昇させることができる。
なお、本発明の放油性殺虫粒剤は、イネミズゾウムシ以
外の水稲害虫の防除も可能である。例えば、周知のよう
にトビイロウンカは海外より毎年飛来する害虫で、近年
殺虫剤に対する感受性が低下し、卓効を示す薬剤が要望
されている。本発明者らは、トビイロウンカ及び他のウ
ンカ、ヨコバイ類が1日に数回水面へおりる事実を観察
し、本発明の放油性殺虫粒剤を適用した結果、顕著な効
果を確認することができた。
本発明の実施例の一部を掲げて説明すれば次の通りであ
る。
実施例1 スギ油15.0重量部(以下重量部を部で表わす)とレルダ
ン5.0部を混合し、該混合物にポリビニルアルコール
(以下PVAと表わす)2.5部、ドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウム0.2部およびクレー77.3部を混合し造粒し
た小粒状物を室温下に含浸し、全量を吸収せしめて本発
明の放油性殺虫粒剤(試料−A)を製造した。
実施例2 実施例1のスギ油に代えてヒノキ乾留物15.0部を用いた
以外は同様に実施して(試料−B)を製造した。
実施例3 実施例1のスギ油に代えてキシレン15.0部を用いた以外
は同様に実施して(試料−C)を製造した。
実施例4 実施例1のスギ油15部に代えてスギ油10部とナタネ油5.
0部を用いた以外は同様に実施して(試料−D)を製造
した。
実施例5 実施例1のスギ油15.0部に代えてスギ油10.0部、ダイズ
油5.0部を用いた以外は同様に実施して(試料−E)を
製造した。
実施例6 スギ油15.0部とピレスロイドA 0.5部を混合し、該混合
物にポリビニルアルコール2.5部、ドデシルベンゼンス
ルホン酸ナトリウム0.2部およびクレー81.8部を混合
し、造粒した小粒状物を室温下に含浸し、全量を吸収せ
しめて本発明の放油性殺虫粒剤(試料−F)を製造し
た。
実施例7 実施例6においてピレスロイドAを2.0部、クレーを80.
3部使用した以外は同様に実施して(試料−G)を製造
した。
実施例8 実施例8においてピレスロイドAを3.0部、クレーを79.
3部使用した以外は同様に実施例して(試料−H)を製
造した。
実施例9 実施例6においてピレスロイドAを4.0部、クレーを78.
3部使用した以外は同様に実施して(試料−I)を製造
した。
実施例10 実施例8においてピレスロイドA 3.0部に代えてピレス
ロイドB 3.0部を使用した以外は同様に実施して(試料
−J)を製造した。
実施例11 実施例8においてピレスロイドAに代えて同量のピレス
ロイドCを使用した以外は同様に実施して(試料−K)
を製造した。
実施例12 実施例8においてピレスロイドAに代えて同量のオフナ
ックを使用した以外は同様に実施して(試料−L)を製
造した。
実施例13 ダイズ油15.0部、アルキルアリルポリオキシエチレング
リコールエーテル0.2部およびピレスロイドA 2.5部を混
合し、該混合物にポリビニルアルコール 2.5部、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム 0.2部およびクレー7
7.1部を混合し造粒した小粒状物を含浸し、全量を吸収
せしめて本発明の放油性殺虫粒剤(試料−M)を製造し
た。
実施例14 実施例13においてダイズ油に代えて同量のナタネ油を使
用した以外は同様に実施して(試料−N)製造した。
次に試験例を挙げて本発明の殺虫粒剤の効果を説明す
る。
試験例1 下記の要領で試料−A(実施例1で製造)とレルダン5
%粒剤(比較用)のイネミズゾウムシに対する殺虫効果
を試験した。結果を第1表に示す。
試験地:鹿児島市郡元880番地 区制:3区制 処理年月日:1985年3月29日, 供試作物:イネ(レイホウ) 処理方法:イネを植えた直径9cmのポットを1m2の枠内
に設置し、該ポットに対し10アール当り1kg又は3kg相当
量の薬剤を手播処理し、0,1,3,5および15日後にイネミ
ズゾウムシの成虫をポット当り5頭放飼し、1日後の該
成虫の生死およびイネに対する食害程度を調査した。
試験例2 下記の要領で試料−A,−Dおよび−E(実施例1,4およ
び5で製造)とレルダン5%粒剤(比較用)のイネミズ
ゾウムシに対する殺虫効果を試験した。結果を第2表に
示す。
試験地:試験例1に同じ 区制:3区制 処理年月日:1985年3月26日, 供試作物:イネ(レイホウ)30日苗 処理方法:各薬剤共に100gを手播処理し、1日後に径9c
mのポットへ5本宛移植し、移植後3,5,8日にイネミズゾ
ウムシを放飼し、1日後に生死を判定した。
放飼は5頭/ポットとした。
試験例3 下記の要領で試料−A,−B,−Cおよび−D(実施例1,2,
3および4で製造)とバサジット4+3%粒剤(比較
用)のイネミズゾウムシに対する殺虫効果を試験した。
結果を第3表に示す。
なお、試験地、区制および処理方法は試験例1に準じて
行い、放飼は処理後3,9日で、処理薬量は全区共3kg/10
a、処理日は1985年5月24日である。
試験例4 下記の要領で試料−Eおよび比較用としてバサジット3
+4%粒剤およびバイジット5%粒剤のイネミズゾウム
シに対する殺虫効果を試験した。結果を第4表に示す。
試験地:鹿児島県指宿郡宿市二月田 供試作物:イネ(コシヒカリ) 田植(1985年4月23日) 区制:1区 1.3アール 処理月日:1985年5月7日 処理方法:各薬剤共10アール当り4kg相当量を手播処理 調査方法:処理後7日間隔で成虫による食害の有無を程
度別に20株/点(3点/区)調査し、1ケ月後に寄生幼
虫数を2株/点(3点/区)調査。
試験例5 試験例3に準じて実施した。処理年月日:1985年5月17
日,結果を下表に示す。
試験例6 下記の要領で試料−F,−Gおよび−Iならびに比較例1
〜3の薬剤のツマグロヨコバイ、セジロウンカおよびト
ビイロウンカに対する殺虫効果を試験した。結果を第6
表に示す。
試験地:鹿児島市上福元町諏訪 供試作物:イネ(コシヒカリ) 区制:1区制 2.2m2 2区制 処理月日:1985年9月6日 処理方法:各薬剤10アール当り4kg相当量を手播処理 調査方法:処理前及び処理後3,7,12日における棲息密度
をステッキボードへの払い落し法で1区5株調査。
試験例7(トビイロウンカに対する効果試験) 下記の要領で試料−M,−Nおよび−Iならびに比較例1
の薬剤のトビイロウンカに対する殺虫効果を試験した。
結果を第7表に示す。
試験法その他は、試験例3に準じて行った。ただし、処
理年月日は1985年10月18日であった。しかして、処理後
3,5,10,27日後にトビイロウンカ雌成虫を放飼し、1日
後の生死を判定した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−169601(JP,A) 特開 昭60−237004(JP,A) 特開 昭49−85239(JP,A) 特開 昭59−175404(JP,A)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水に溶解しない植物油、鉱物油、これらの
    混合物若しくはこれらの油にアルキルアルポリオキシエ
    チレングリコールエーテルで例示される非イオン界面活
    性剤を混合した混合物にレルダン、ピレスロイド若しく
    はオフナックから選ばれた1種もしくは2種以上の殺虫
    成分を混合し、該混合物を鉱物質粉末を成型した粒状組
    成物若しくは軽石状小粒子からなるキャリヤーに含浸さ
    せたことを特徴とするイネミズゾウムシ、トビイロウン
    カ若しくは、ヨコバイ類用放油性殺虫粒剤。
  2. 【請求項2】植物油がスギ油、ナタネ油、トウモロコシ
    油、ゴマ油、ダイズ油、メンジツ油、ヒマワリ油、ヒマ
    シ油、キリ油、エノ油、アマニ油若しくはコメヌカ油か
    ら選ばれた1種類以上の油である特許請求の範囲第
    (1)項に記載の放油性殺虫粒剤。
  3. 【請求項3】鉱物油が、スピンドル油、灯油、重油若し
    くはキシレンから選ばれた1種以上の油である特許請求
    の範囲第(1)項に記載の放油性殺虫粒剤。
  4. 【請求項4】鉱物質粉末が、クレー、タルク、ケイソウ
    土、炭酸カルシウム若しくは炭酸マグネシウムから選ば
    れた1種以上の物である特許請求の範囲第(1)項に記
    載の放油性殺虫粒剤。
  5. 【請求項5】軽石状小粒子が、軽石粒子若しくは焼成バ
    ーミキュライト粒子である特許請求の範囲第(1)項に
    記載の放油性殺虫粒剤。
JP61042447A 1986-02-27 1986-02-27 放油性殺虫粒剤 Expired - Lifetime JPH0717484B2 (ja)

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