JPH0717474Y2 - フィルム横延伸機の加熱制御装置 - Google Patents

フィルム横延伸機の加熱制御装置

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JPH0717474Y2
JPH0717474Y2 JP13107589U JP13107589U JPH0717474Y2 JP H0717474 Y2 JPH0717474 Y2 JP H0717474Y2 JP 13107589 U JP13107589 U JP 13107589U JP 13107589 U JP13107589 U JP 13107589U JP H0717474 Y2 JPH0717474 Y2 JP H0717474Y2
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JP
Japan
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film
stretching machine
hot air
temperature
amount
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JP13107589U
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JPH0370921U (ja
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宜彦 向後
正弘 浅井
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はフィルムが連続的に通過する横延伸機のオーブ
ン内においてフィルム加熱に用いられる循環熱風量を制
御する装置に関する。
(従来の技術) 一般にフィルムの横延伸機には熱風オーブンが用いら
れ、連続的に通過するフィルムに対しノズルから熱風が
吹きつけられると共に熱風はオーブン内で循環される。
オーブンは予熱部、延伸部及び熱セット部に大別され、
予熱部ではフィルムは延伸に最適な温度に加熱される。
フィルム延伸温度と予熱部入口温度の差ΔTfは式
(1)にて表わされる。
ここで、Q:予熱部にてフィルムに供給される 単位時間当りの熱量 W:予熱部に供給される単位時間当りのフィル
ム重量 ρ:フィルムの比熱 l:予熱部長さ ta:熱風温度 tf:フィルム温度 α:熱伝達率 w:フィルム巾 二軸延伸機の大容量化、高速化に伴い、上記(1)式に
おいて単位時間当りの供給フィルム重量Wが増大すると
共に、熱伝達率αが改善され、或いは予熱部長さlの増
大が図られてきたが、熱伝達率αの改善は構造上から自
ずと限界があり、また予熱部長さlの増大はコスト及び
エネルギ消費の上昇を招くことから、熱風温度taを高く
設定することが一般に行なわれており、その温度はフィ
ルム原料の融点を越えるケースもしばしばである。
(考案が解決しようとする課題) 定常運転時にはこの高温度設定でも特願昭59−6242号等
の如く生産条件等に応じてフィルムへの吹付風速を調整
することによって温度バランスが保たれるので格別の問
題は生じないが、運転開始時或いはフィルム破断時等に
おいて横延伸機に供給されるフィルム重量Wを減少させ
る必要が生じた時、第3図の破線の様にフィルム温度は
上昇しフィルムが溶融してオーブン内部に付着し、生産
を阻害する不具合が発生する。
これを解決するためには設定温度を上下させることが考
えられるが、オーブンの熱容量はフィルムのそれに比較
し非常に大きいため、急激な温度変化を起こさせること
は困難である。
そこで本考案の目的は、設定温度は高温度のままにし
て、単位時間当りに供給されるフィルム重量Wに変化が
生じた時もフィルム延伸温度と予熱部入口温度の差ΔT
fを一定に保つような制御装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するためには、前記(1)式から供給フ
ィルム重量Wの変化に対応させて熱伝達率αを変化させ
るように制御すれば良いことが分る。ところで、熱伝達
率αは風量が一定の場合にはフィルム面と吹出口の距
離、吹出口の形状(熱風噴流の形状)等によって定まる
が、これら幾何学的形状を運転条件に応じて変化させる
ことは困難である。熱伝達率αを変化させる他の手段と
しては、風量を変化させ、フィルム面への噴流到達速度
を変化させるようにしてもよい。
本考案は熱伝達率αを変化させるため、ノズルからの噴
出風量を制御することで上記課題を解決しようとするも
のである。
即ち、本考案は横延伸機予熱部への供給フィルム重量W
の変化に応じて、熱風風速を変化させることにより熱伝
達率αを制御し、延伸部入口のフィルム温度を一定に保
つようにするものである。その手段としては熱風循環フ
ァンの回転数を可変速モータにより変化させることがも
っとも容易である。その他構造的に多少複雑なものにな
るおそれはあるが、熱風循環ダクトの中間にダンパを設
け、外部より開度を調整する方法もある。また、この風
量制御はフィルム速度、生産量と連動し、自動的に決定
される様制御回路を設計することが可能である。
(作用) 横延伸機予熱部へのフィルム供給量Wの変化に応じて、
例えば熱風循環ファンの回転数を可変速モータにより変
化させて、熱風風速を変化させることにより熱伝達率α
を制御し、延伸部入口のフィルム温度を一定に保つ。
(実施例) 以下、本考案を図示実施例に基づき詳しく説明する。
第1図は本考案の代表的な実施例である延伸フィルム製
造ラインの概略構成を示し、第2図は同ラインの横延伸
機における予熱部断面を示す。
第1図において、1は押出機、2は押出機1よりダイを
介して押出されるフィルム11を押出方向に延伸する縦延
伸機である。この縦延伸機2のフィルム流れ方向前方に
横延伸機3が配備される。横延伸機3のオーブンには、
その入口から出口にわたってフィルムを巾方向に延伸す
るテンタが配され、オーブンの入口部から出口に向けて
予熱部、延伸部及び熱セット部の順に構成されている。
予熱部では既述した如くフィルム11を延伸するに最適な
温度に加熱し、延伸部で巾方向に延伸し、熱セット部で
は所定温度加熱されてセットされる。
4は押出機1の駆動モータであり、回転速度検出器5が
付設される。6は横延伸機3の駆動モータであり、これ
にも回転速度検出器7が付設される。各回転速度検出器
5からは押出機1及び横延伸機3の各回転速度VE,VT
信号が制御器8に送られる。
横延伸機3の予熱部には、第2図に示す如く熱風循環用
のファン24が設けられており、該ファン24はブロアモー
タ9により駆動回転する。ブロアモータ9,9の回転数は
制御器8で演算された適正回転数N1,N2の指令に基づき
制御される。
25はフィルム11の破断を検知するフィルム破断検知器で
ある。
第2図は第1図のII矢視断面図であり、横延伸機3の内
部構造を示す。
同図において、9は可変速モータのブロアモータ、11は
フィルム、22はノズル、23はヒータである。
以上の構成において、押出機1から縦延伸機2を経て横
延伸機3へ供給されるフィルム量(W)、即ち押出機1
の回転速度VEは押出機モータ4の回転速度検出器5から
可変速モータであるブロアモータ9の制御器8に伝達さ
れる。またライン速度即ち横延伸機3の速度VTは同じく
横延伸機3の駆動モータ6の速度検出器7からブロアモ
ータ9の制御器8に伝送される。制御器8ではこれらの
信号をもとに予めセットされた演算式に基づき、フィル
ム11の厚みを演算し、予め設定済みのフィルム厚みと所
要熱伝達率の関係からブロアモータ9の必要回転数N1
N2を演算し、ブロアモータ9に指令信号を出す。
なお、ブロアモータ9の必要回転数N1,N2は、第3図に
示す様な予熱部の入口から下流側への設定温度勾配に対
応して設定されている。
以上は定常状態に於いて実施され、予熱部のフィルム温
度は一定に保持される。
いまフィルム11の破断が、例えば横延伸機3内で発生す
ると、横延伸機3の出口部に設けられたフィルム破断検
知器25が作動し、破断情報を制御器8へ送信する。次い
で制御器8からは縦延伸機2の駆動モータ(図示せず)
及び横延伸機3の駆動モータ6に回転速度指令が送ら
れ、両モータの回転速度を破断フィルムの処置作業に適
したフィルム搬送速度V′Tに低減する。この場合、通
常は押出機1の回転速度VEを不変として縦延伸倍率を低
減させる。
その結果、フィルム搬送速度V′Tに見合った熱伝達率
α′、即ちブロアモータ9の回転は回転数N′1,N′2
低減され、フィルム搬送速度VTの減少に対応して熱風の
供給量を低減し、フィルム温度を定常状態と同温度に維
持し、フィルムの過加熱を防止する。
また生産立上り時に於いて押出機1の回転速度VE及び横
延伸機3の回転速度VTが共に低い場合にも、フィルム搬
送速度に見合ったブロアモータ9の回転数が選択されて
前記と同様にフィルムの過加熱を防止する。
(考案の効果) 以上詳細に説明したように本考案によれば、横延伸機に
於いて生産量や速度の急激な変化に対応して予熱部のフ
ァンの回転数を変化させ、熱伝達率を制御することによ
り、延伸部入口温度が一定になり、フィルム生産立上り
時あるいは生産中断時の回復時間を短縮することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の1実施例に係る二軸延伸機の概略平面
配置図、第2図は第1図に於けるII矢視断面図、第3図
は横延伸機の予熱部におけるフィルムの昇温状態を示す
特性図である。 図の主要部分の説明 1……押出機 3……横延伸機 4……押出機モータ 8……(ブロアモータ)制御器 9……ブロアモータ 11……フィルム 25……フィルム破断検知器 VE……押出機の(回転駆動モータの)回転速度 VT……横延伸機の(回転駆動モータの)回転速度 N1,N2……ブロアモータの回転数

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルム横延伸機内を通過するフィルムに
    吹き付ける熱風量を生産条件等に応じて調整するフィル
    ム用熱風供給装置に於いて、横延伸機内を通過するフィ
    ルム量を演算するとともに、フィルム量と熱伝達率の関
    係を一定に保持すべく横延伸機の予熱部の熱風供給量を
    算出する制御器を具え、フィルム破断時や生産立上り時
    等の非定常運転時におけるフィルム過加熱を防止するこ
    とを特徴とするフィルム横延伸機の加熱制御装置。
JP13107589U 1989-11-13 1989-11-13 フィルム横延伸機の加熱制御装置 Expired - Lifetime JPH0717474Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13107589U JPH0717474Y2 (ja) 1989-11-13 1989-11-13 フィルム横延伸機の加熱制御装置

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JP13107589U JPH0717474Y2 (ja) 1989-11-13 1989-11-13 フィルム横延伸機の加熱制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0370921U JPH0370921U (ja) 1991-07-17
JPH0717474Y2 true JPH0717474Y2 (ja) 1995-04-26

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ID=31678603

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JP13107589U Expired - Lifetime JPH0717474Y2 (ja) 1989-11-13 1989-11-13 フィルム横延伸機の加熱制御装置

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